JP2878425B2 - 毛髪処理剤 - Google Patents

毛髪処理剤

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JP2878425B2 JP25925690A JP25925690A JP2878425B2 JP 2878425 B2 JP2878425 B2 JP 2878425B2 JP 25925690 A JP25925690 A JP 25925690A JP 25925690 A JP25925690 A JP 25925690A JP 2878425 B2 JP2878425 B2 JP 2878425B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はヘアーリンス、ヘアーコンディショナー、ヘ
アートリートメント、ヘアートリートメントクリーム、
ヘアートリートメントムース剤などの毛髪処理剤に関す
る。
〔従来の技術〕
従来、ヘアーリンス、ヘアーコンディショナー、ヘア
ートリートメント、ヘアートリートメントクリーム、ヘ
アートリートメントムース剤などの毛髪処理剤は、カチ
オン性界面活性剤とシリコーンとを併用して、カチオン
性界面活性剤で毛髪を柔軟にし、毛髪のくし通り性を改
善し、帯電を防止し、シリコーンで毛髪の表面をなめら
かにし、毛髪に艶を付与し、くし通しによる枝毛の発生
を防止するようにしていた(たとえば、特開昭63−2221
09号公報)。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかしながら、上記のような工夫だけでは、毛髪の表
面物性が改質されるだけであって、洗髪により毛髪のタ
ンパク成分が溶出して毛髪の損傷が生じ、また、それに
伴って毛髪の保湿性が低下したり、毛髪がパサツクよう
になったときに、それらを解消することができない。
したがって、本発明は、洗髪による毛髪の損傷や保湿
性の低下、パサツキの発生をも解消することができる毛
髪処理剤を提供することを目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
本発明は、植物タンパク誘導体と、カチオン性界面活
性剤と、シリコーンとを毛髪処理剤に含有させることに
よって、上記目的を達成したものである。
すなわち、植物タンパク誘導体が毛髪を保護し、毛髪
内部に浸透して毛髪の保湿性を高め、毛髪の潤いを長時
間保たせると共に、毛髪へのカチオン性界面活性剤の過
剰吸着を防ぐので、カチオン性界面活性剤の過剰吸着に
よる毛髪の損傷を防止する。
そして、毛髪中に浸透して、保湿性を保っている植物
タンパク誘導体をシリコーンやカチオン性界面活性剤の
被膜によって覆い、その流出を防止するので、植物タン
パク誘導体が洗髪などによって失われることなく、長期
間毛髪を保護し、かつ毛髪の保湿性が長期間保たれる。
カチオン性界面活性剤は、上記作用以外に、その本来
の作用をし、毛髪に吸着して毛髪を柔軟にし、毛髪のく
し通り性を改善し、かつ毛髪の帯電を防止する。また、
シリコーンは、毛髪の表面をなめらかにし、毛髪に艶、
光沢を与え、毛髪のくし通り性を改善すると共に、くし
通しによる枝毛の発生を防止する。
本発明においては、上記のように植物タンパク誘導
体、カチオン性界面活性剤およびシリコーンを必須成分
として毛髪処理剤に含有させるが、これら植物タンパク
誘導体、カチオン性界面活性剤、シリコーンについて詳
しく述べると以下の通りである。
まず、植物タンパク誘導体としては、次の〜から
なるものが挙げられる。
一般式(I): (式中、R1は植物タンパク誘導ペプチドを構成する種々
のアミノ酸の側鎖であり、nは2〜30である) で表される植物タンパク誘導ペプチド 一般式(II): (式中、R1とnは前記一般式(I)の場合と同じであ
り、R2は炭素数7〜21の長鎖アルキル基、炭素数7〜21
の長鎖アルケニル基または樹脂酸の側鎖である。Mは
H、Na、KまたはNH3、モノエタノールアミン、ジエタ
ノールアミン、トリエタノールアミン、2−アミノ−2
−メチル−1−プロパノール、2−アミノ−2−メチル
−1,3−プロパンジオールなどの有機アルカノールアミ
ンのオニウムである) で表される植物タンパク誘導ペプチドのアシル化物また
はその塩 一般式(III): (式中、R1とnは前記一般式(I)の場合と同じであ
り、R3、R4、R5は炭素数1〜20のアルキル基もしくは炭
素数2〜20のアルケニル基またはR3〜R5のうちの1個あ
るいは2個は炭素数1〜20のアルキル基もしくは炭素数
2〜20のアルケニル基で、残りは炭素数1〜3のアルキ
ル基、炭素数1〜3のヒドロキシアルキル基またはベン
ジル基である。Aは炭素数2〜3のアルキレンまたは炭
素数2〜3のヒドロキシアルキレンである)で表される
植物タンパク誘導ペプチドの第4級アンモニウム誘導体 一般式(IV): (式中、R1とnは前記一般式(I)の場合と同じであ
り、R6は炭素数1〜18の直鎖状アルキル基、炭素数1〜
18の分岐状アルキル基、炭素数1〜18の直鎖状ヒドロキ
シアルキル基または炭素数1〜18の分岐状ヒドロキシア
ルキル基である) で表される植物タンパク誘導ペプチドのエステル 上記の一般式(I)で表される植物タンパク誘導ペ
プチドを得るための原料である植物性のタンパク(蛋
白)としては、たとえば、穀類、豆類、種実類、いも
類、そば(蕎麦)、海草類などのタンパク、具体的に
は、例えば、小麦、はと麦(鳩麦)、ライ麦、えん麦
(燕麦)、とうもろこし、大豆、アーモンド、カシュー
ナッツ、ごま(胡麻)、落花生、じゃがいも、さつまい
も、さといも、京いも、こんにゃくいも、山いも、そ
ば、わかめ(若布)、あまのり(甘海苔)、いわのり
(岩海苔)、かわのり(川海苔)、まつも(松藻)など
の植物類またはその加工物から得られるタンパクが挙げ
られる。
また、上記一般式(I)において、その側鎖がR1で示
されるアミノ酸としては、アラニン、グリシン、バリ
ン、ロイシン、イソロイシン、プロリン、フェニルアラ
ニン、チロシン、セリン、トレオニン、メチオニン、ア
ルギニン、ヒスチジン、リシン、アスパラギン酸、アス
パラギン、グルタミン酸、グルタミン、シスチン、トリ
プトファンなとがあげられる。そして、これらのアミノ
酸の組成比の分析例を示すと第1表の通りである。な
お、第1表中ではアスパラギンとグルタミンは分析過程
で酸化されるためそれぞれアラパラギン酸とグルタミン
酸を含めて表示されている。そして、シスチンはアミノ
基とカルボキシル基をそれぞれ2個ずつ有するので、第
1表において組成比を示すにあたってはハーフシスチン
として表示されている 上記の一般式(I)で表される植物タンパク誘導ペ
プチドは、天然の植物タンパクから誘導されるものであ
って、毛髪や皮膚に対する刺激性が少なく、植物タンパ
クに由来するアミノ基やカルボキシル基、さらには各種
アミノ酸の側鎖の作用によって毛髪に吸着して毛髪の損
傷を防ぎ、また、損傷した毛髪を回復させる作用を有し
ている。特にグルタミン酸やアスパラギン酸の含有量が
動物タンパク誘導ペプチド(ケラチンやコラーゲン、絹
などの動物タンパクを加水分解して得られる動物タンパ
ク誘導ペプチド)より多く、保湿性が動物タンパク誘導
ペプチドよりも優れている。
この一般式(I)で表される植物タンパク誘導ペプチ
ドは、植物タンパクを酸、アルカリ、あるいはタンパク
分解酵素などを用いて加水分解することによって得られ
る。そして、加水分解に際して、添加する酸、アルカ
リ、あるいは酵素の量、反応温度、反応時間を適宜選択
することによって、得られる植物タンパク誘導ペプチド
のnの値を2〜30、すなわち分子量で約200〜約4,500の
好ましいものにすることができる(nの値が小さいとき
は、たまたま分子量の小さいアミノ酸がならんでいて、
n=2のときに分子量が約200になることがあるが、n
の値が大きいときは、分子量の小さいアミノ酸ばかりが
ならんでいることは考えられず、分子量の大きいアミノ
酸も入ってくるので、n=30のときに分子量が約4,500
になることがある)。
植物タンパクの酸加水分解に際しては、たとえば塩
酸、硫酸、リン酸、硝酸、臭化水素酸などの無機酸、酢
酸、ギ(蟻)酸などの有機酸が用いられる。
また、植物タンパクのアルカリ加水分解に際しては、
たとえば水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化リ
チウム、水酸化バリウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウ
ム、炭酸リチウムなどの無機アルカリが用いられる。
そして、植物タンパクの酸素加水分解に際しては、た
とえばペプシン、プロクターゼA、プロクターゼBなど
の酸性タンパク分解酵素、パパイン、ブロメライン、サ
ーモライシン、トリプシン、プロナーゼ、キモトリプシ
ンなどの中性ないしアルカリ性タンパク分解酵素が使用
される。また、スブチリシン、スタフィロコッカスプロ
テアーゼなどの菌産性の中性ないしアルカリ性タンパク
分解酵素も使用できる。
また、上記の一般式(II)で表される植物タンパク
誘導ペプチドのアシル化物またはその塩は、一般式
(I)で表される植物タンパク誘導ペプチドを高級脂肪
酸または樹脂酸などでアシル化したものであって、毛髪
への浸透性が向上し、かつ毛髪に高級脂肪酸または樹脂
酸などに基づく油性成分を付与するので、一般式(I)
で表される植物タンパク誘導ペプチドの特性に加えて、
毛髪に艶、潤いを与える作用がより一層向上している。
このような一般式(II)で示される植物タンパク誘導
ペプチドのアシル化物またはその塩の具体例としては、
たとえば、大豆タンパク誘導ペプチドや小麦タンパク誘
導ペプチドのミリスチン酸縮合物のカリウム塩、ヤシ油
脂肪酸縮合物のトリエタノールアミン塩、パルミチン酸
縮合物のアンモニウム塩、ウンデシレン酸縮合物のカリ
ウム塩、イソステアリン酸縮合物の2−アミノ−2−メ
チル−1,3−プロパンジオール塩、オレイル酸縮合物の
ナトリウム塩、ヤシ油脂肪酸縮合物、樹脂酸縮合物のカ
リウム塩などが挙げられる。
前記の一般式(III)で表される植物タンパク誘導
ペプチドの第4級アンモニウム誘導体は、一般式(I)
の植物タンパク誘導ペプチドの末端のアミノ基を第4級
化したものであって、その第4級化により、毛髪に吸着
する性質がより高められていて、前記一般式(I)で表
される植物タンパク誘導ペプチドの作用をより一層顕著
に発揮する。
このような一般式(III)で表される植物タンパク誘
導ペプチドの第4級アンモニウム誘導体の具体例として
は、たとえば、大豆タンパク誘導ペプチドや小麦タンパ
ク誘導ペプチドのトリメチルアンモニオ−2−ヒドロキ
シプロピル誘導体、ラウリルジメチルアンモニオ−2−
ヒドロキシプロピル誘導体、トリエチルアンモニオ−2
−ヒドロキシプロピル誘導体、ヤシ油アルキルジメチル
アンモニオ−2−ヒドロキシプロピル誘導体、ステアリ
ルジメチルアンモニオ−2−ヒドロキシプロピル誘導
体、ベンジルジメチルアンモニオ−2−ヒドロキシプロ
ピル誘導体などが挙げられる。
そして、前記の一般式(IV)で表される植物タンパ
ク誘導ペプチドのエステルは、一般式(I)で表される
植物タンパク誘導ペプチドを高級脂肪酸またはヒドロキ
シ高級脂肪酸でエステル化したものであり、そのエステ
ル化による高級アルキル基または高級ヒドロキシアルキ
ル基の導入により毛髪に湿潤性、油性感、艶などを付与
する作用が向上していて、これが前記一般式(I)で表
される植物タンパク誘導ペプチドの特性と相まって、毛
髪の仕上がりをより一層良好にする。
このような一般式(IV)で表される植物タンパク誘導
ペプチドのエステルの具体例としては、たとえば大豆タ
ンパク誘導ペプチドや小麦タンパク誘導ペプチドのエチ
ルエステル、イソプロピルエステル、2−エチルヘキシ
ルエステル、2−ヘキシルデシルエステル、エチレング
リコールエステル、プロピレングリコールエステル、ブ
チレングリコールエステル、グリセリンエステルなどが
挙げられる。
これらの植物タンパク誘導体は、それぞれ単独で用い
ることができるし、また2種以上の混合物として用いる
ことができる。
そして、この植物タンパク誘導体の毛髪処理剤中での
含有量としては、0.5〜5重量%、特に0.5〜2重量%の
範囲にするのが好ましい。つまり、植物タンパク誘導体
の毛髪処理剤中での含有量が上記範囲より少ない場合
は、毛髪を保護したり、毛髪の保湿性を高めたり、カチ
オン性界面活性剤の過剰吸着を防止する効果を充分に発
揮することができず、また植物タンパク誘導体の毛髪処
理剤中での含有量が上記範囲より多くなっても効果の増
加がみられず、毛髪上に残存して毛髪がベトツクおそれ
がある。
カチオン性界面活性剤は、毛髪に吸着して、毛髪を柔
軟にし、毛髪のくし通り性を改善し、毛髪の帯電を防止
すると共に、毛髪上に被膜を形成して、毛髪中に浸透し
た植物タンパク誘導が洗髪などによって失われるのを防
止して、植物タンパク誘導体の有する保湿性を長期間保
たせ、毛髪の潤いが長期間保たれるようにする。
このようなカチオン性界面活性剤としては、下記の一
般式(V)で表されるものが挙げられる。一般式
(V): 〔式中、R7〜R10のうちのいずれか1個または2個は一
般式R11(OCH2CH2 a(ただし、R11は炭素数8〜24のア
ルキル基、炭素数8〜24のアルケニル基、炭素数8〜24
のヒドロキシアルキル基または炭素数8〜24のヒドロキ
シアルケニル基、aは0〜10である)で表される基であ
り、残りは炭素数1〜3のアルキル基、 一般式 (ただし、R12はHまたは水素またはメチル基、bは1
〜15である)で表される基またはベンジル基であり、X
はハロゲンまたは炭素数1〜3のアルキル硫酸基であ
る〕 このような一般式(V)で表されるカチオン性界面活
性剤の具体例としては、たとえば塩化ステアリルトリメ
チルアンモニウム、塩化セチルトリメチルアンモニウ
ム、塩化セトステアリルトリメチルアンモニウム、塩化
ステアリルビス(ジエチレングリコール)ヒドロキシエ
チルアンモニウム、塩化ベヘニルトリメチルアンモニウ
ム、臭化ジステアリルジメチルアンモニウム、塩化ステ
アリルジメチルベンジルアンモニウム、臭化ベヘニルト
リメチルアンモニウム、ヨウ化セチルトリメチルアンモ
ニウム、塩化オレイルベンジルジメチルアンモニウム、
塩化オレイルビス〔ポリオキシエチレン(15EO)〕メチ
ルアンモニウムなどが挙げられる。
これらのカチオン性界面活性剤は、それぞれ単独で用
いることができるし、また2種以上混合して用いること
ができる。
そして、これらのカチオン性界面活性剤の毛髪処理剤
中の含有量としては、0.2〜5重量%、特に0.5〜2重量
%の範囲が好ましい。つまり、カチオン性界面活性剤の
毛髪処理剤中での含有量が上記範囲より少ない場合は、
その効果を充分に発揮することができず、また、カチオ
ン性界面活性剤の毛髪処理剤中での含有量が上記範囲よ
り多くなると、毛髪に吸着する量が多くなりすぎ、毛髪
を極端に柔軟にするなど、感触上不都合が生じる上に、
毛髪のタンパク成分の溶出や毛髪の保湿性の低下、毛髪
のパツサキなどが生じるおそれがある。
シリコーンは、毛髪の表面をなめらかにし、毛髪に
艶、光沢を与え、毛髪のくし通り性を改善し、くし通し
による枝毛の発生を防止すると共に、カチオン性界面活
性剤同様に毛髪上に被膜を形成して、毛髪中に浸透した
植物タンパク誘導体が洗髪などによって失われるものを
防止して、植物タンパク誘導体の有する保湿性を長期間
保たせ、毛髪の潤いが長期間保たれるようにする。
このようなシリコーンとしては、次の〜に示すも
のが挙げられる。
一般式(VI): (式中、R13はメチル基またはフェニル基である。ただ
し、R13のすべてがフェニル基になることはない。R14
メチル基、メトキシ基または水酸基であり、cは0〜3,
000である) で表される鎖状ジメチルポリシロキサンまたは鎖状メチ
ルフェニルポリシロキサン このような一般式(VI)で表される鎖状ジメチルポリ
シロキサンまたは鎖状メチルフェニルポリシロキサンの
具体例としては、たとえば、ヘキサメチルジシロキサ
ン、オクタメチルトリシロキサン、デカメチルテトラシ
ロキサン、ヘキサデカメチルヘプタシロキサン、cが3,
000以下の鎖状ジメチルポリシロキサン、cが3,000以下
の鎖状メチルフェニルポリシロキサンなどが挙げられ
る。
一般式(VII): (式中、R15はメチル基またはフェニル基であり、dは
3〜7である) で表される環状シリコーン このような一般式(VII)で表される環状シリコーン
の具体例としては、たとえば、オクタメチルシクロテト
ラシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、テ
トラデカメチルシクロヘプタシロキサンなどが挙げられ
る。
一般式(VIII): (式中、R13およびR14は前記一般式(VI)の場合と同じ
であり、eは3,000〜20,000である)で表されるシリコ
ーン樹脂 このような一般式(VIII)で表されるシリコーン樹脂
の具体例としては、たとえば、ジメチルポリシロキサ
ン、メチルフェニルポリシロキサン、トーレシリコーン
社製SH5500、東芝シリコーン社製TSA750などが挙げられ
る。
一般式(IX): 〔式中、R16はメチル基、フェニル基またはR18であり、
R17はメチル基、メトキシ基、水酸基またはR18である。
fは0〜3,000である。ただし、上記R16のすべてがR18
になることはないが少なくとも1個がR18であり、またR
17のすべてがR18になることはないが少なくとも1個がR
18であって、R18は一般式−(CH2)gO(C3H6O)h(C2H
4O)iR19(ただし、R19は水素、炭素数1〜3のアルキ
ル基であり、gは1〜5、hは0〜500、iは0〜500で
ある)で表される基である〕で表されるポリエーテル変
性シリコーン このような一般式(IX)で表されるポリエーテル変性
シリコーンの具体例としては、たとえば、ジメチルシロ
キサン・メチル(ポリオキシエチレン)シロキサン共重
合体(トーレシリコーン社製SH3771C、SH3772C、SH3773
C、SH3775C、SH3746、東芝シリコーン社製TSF4440、TSF
4445、TSF4446)、ジメチルシロキサン・メチル(ポリ
オキシエチレン)シロキサン・メチル(ポリオキシプロ
ピレン)シロキサン共重合体(トーレシリコーン社製SH
3748、SH3749、東芝シリコーン社製TSF4452、信越シリ
コーン社製KF351A、KF352A、KF353A、KF610A)、ジメチ
ルシロキサン・メチル(ポリオキシプロピレン)シロキ
サン共重合体(東芝シリコーン社製TSF4460)などが挙
げられる。
一般式(X): 〔式中、R20はメチル基、フェニル基またはR22であり、
R21はメチル基、メトキシ基または水酸基である。jは
0〜3,000である。ただし、上記R20はすべてがR22にな
ることはないが少なくとも1個がR22であり、R22は一般
式−R23−NH2(ただし、R23は炭素数1〜6のアルキレ
ンである)または一般式−R23−NH−R24−NH2(ただ
し、R23は前記と同じで、R24は炭素数1〜4のアルキレ
ン基である)で表される基である〕で表されるアミノ変
性シリコーン このような一般式(X)で表されるアミノ変性シリコ
ーンの具体例としては、たとえば、トーレシリコーン社
製SM8702C、信越シリコーン社製KF393、KF857〜865、KF
867などの商品名で市販されているアミノ変性シリコー
ンが挙げられる。
一般式(XI): 〔式中、R25はメチル基、フェニル基またはR27であり、
R26はメチル基、メトキシ基または水酸基である。kは
0〜3,000である。ただし、上記R25はすべてがR27にな
ることはないが少なくとも1個がR27であり、R27は一般
(ただし、R28は炭素数2〜6のアルキレンであり、R29
は炭素数2〜4のアルキレンまたはヒドロキシアルキレ
ンである。R30〜R32のうち0〜2個は炭素数1〜22のア
ルキル基であり、残りは炭素数1〜3のアルキル基、炭
素数1〜3のヒドロキシアルキル基またはベンジル基で
ある。Yはハロゲン原子、SO4/2、NO3または炭素数1〜
3のアルキル硫酸基である)で表される基である〕 で表される第4級アンモニウム変性シリコーン このような一般式(XI)で表される第4級アンモニウ
ム変性シリコーンの具体例としては、たとえば、ゴール
ドシュミット社製ABIL9905、ユニオンカーバイト社製UC
AR SILICONE ALE56などが挙げられる。
一般式(XII): 〔式中、R33はメチル基、フェニル基またはR35であり、
R34はメチル基、メトキシ基、水酸基またはR35である。
lは0〜3,000である。ただし、上記R33のすべてがR35
になることはなく、またR34のすべてがR35になることは
ないが、R33またはR34のうち少なくとも1個がR35であ
り、R35は一般式 −R36−O−R37−(NH−CHR38−CO)mOH(ただし、R36
は−(CH2)p(OC3H6)q(OC2H4)r−(pは2〜
6、qは0〜500、rは0〜500である)であり、R37
炭素数2〜4のアルキレンまたは炭素数2〜4のヒドロ
キシアルキレンである。R38はペプチドを構成する種々
のアミノ酸の側鎖であり、mは2〜30である)で表され
る基である〕 で表されるペプチド変性シリコーン このような一般式(XII)で表されるペプチド変性シ
リコーンの具体例としては、たとえば、エポキシ変性シ
リコーン(チッソ社製サイプレーンFM0511、FM0521)と
動植物タンパク誘導ペプチドとの反応物などが挙げられ
る。
これらのシリコーンはそれぞれ単独で用いることがで
きるし、また2種以上混合して用いることができる。
そして、このシリコーンの毛髪処理剤中での含有量と
しては、0.2〜5重量%、特に0.5〜2重量%の範囲が好
ましい。つまり、シリコーンの毛髪処理剤中での含有量
が上記範囲より少ない場合は、シリコーンの効果が充分
に発揮されず、またシリコーンの毛髪処理剤中での含有
量が上記範囲より多くなっても、効果の増加がみられ
ず、植物タンパク誘導体の効果を損なうことになるから
である。
本発明の毛髪処理剤は、上記植物タンパク誘導体、カ
チオン性界面活性剤およびシリコーンを必須成分とし、
これらを水または水に適宜な溶剤などを加えた液に含有
させることによって調製されるが、これらの必須成分以
外にも、本発明の効果を損なわない範囲で油分、活性剤
など他の成分を添加することができる。
そのような成分としては、たとえばラウリル硫酸アン
モニウム、ラウリル硫酸エタノールアミン、ラウリル硫
酸ナトリウム、ラウリル硫酸トリエタノールアミンなど
のアルキル硫酸塩、ポリオキシエチレン(2EO)ラウリ
ルーテル硫酸トリエタノールアミン(なお、EOはエチレ
ンオキサイドで、EOの前の数値はエチレンオキサイドの
付加モル数を示す)、ポリオキシエチレン(3EO)アル
キル(炭素数11〜15のいずれかまたは2種以上の混合
物)エーテル硫酸ナトリウムなどのポリオキシエチレン
アルキルエーテル硫酸塩、ラウリルベンゼンスルホン酸
ナトリウム、ラウリルベンゼンスルホン酸トリエタノー
ルアミンなどのアルキルベンゼンスルホン酸塩、ポリオ
キシエチレン(3EO)トリデシルエーテル酢酸ナトリウ
ムなどのポリオキシエチレンアルキルエーテル酢酸塩、
ヤシ油脂肪酸サルコシンナトリウム、ラウロイルサルコ
シントリエタノールアミン、ラウロイルメチ−β−アラ
ニンナトリウム、ラウロイル−L−グルタミン酸ナトリ
ウム、ラウロイル−L−グルタミン酸トリエタノールア
ミン、ヤシ油脂肪酸−L−グルタミン酸ナトリウム、ヤ
シ油脂肪酸−L−グルタミン酸トリエタノールアミン、
ヤシ油脂肪酸メチルタウリンナトリウム、ラウロイルメ
チルタウリンナトリウムなどのN−アシルアミノ酸塩、
エーテル硫酸アルカンスルホン酸ナトリウム、硬化ヤシ
油脂肪酸グリセリン硫酸ナトリウム、ウンデシレノイル
アミドエチルスルホコハク酸二ナトリウム、オクチルフ
ェノキシジエトキシエチルスルホン酸ナトリウム、オレ
イン酸アミドスルホコハク酸二ナトリウム、スルホコハ
ク酸ジオクチルナトリウム、スルホコハク酸ラウリル二
ナトリウム、ポリオキシエチレンアルキル(炭素数12〜
15)エーテルリン酸(8〜10EO)ポリオキシエチレンオ
レイルエーテルリン酸ナトリウム、ポリオキシエチレン
セチルエーテルリン酸ナトリウム、ポリオキシエチレン
スルホコハク酸ラウリル二ナトリウム、ポリオキシエチ
レンラウリルエーテルリン酸ナトリウム、ラウリルスル
ホ酢酸ナトリウム、テトラデセンスルホン酸ナトリウム
などのアニオン性界面活性剤、2−アルキル−N−カル
ボキシメチル−N−ヒドロキシエチルイミダゾニウムベ
タイン、ウンデシルヒドロキシエチルイミダゾリウムベ
タインナトリウム、ウンデシル−N−ヒドロキシエチル
−N−カルボキシメチルイミダゾリニウムベタイン、ス
テアリルジヒドロキシエチルベタイン、ステアリルジメ
チルアミノ酢酸ベタイン、ヤシ油アルキルベタイン、ヤ
シ油脂肪酸アミドプロピルベタイン、ヤシ油アルキルN
−カルボキシエチル−N−ヒドロキシエチルイミダゾリ
ニウムベタインナトリウム、ヤシ油アルキルN−カルボ
キシエトキシエチル−N−カルボキシエチルイミダゾリ
ニウムジナトリウムヒドロキシド、ヤシ油アルキルN−
カルボキシメトキシエチル−N−カルボキシメチルイミ
ダゾリニウムジナトリウムラウリル硫酸、N−ヤシ油脂
肪酸アシルL−アルギニンエチル・DL−ピロリドンカル
ボン酸塩などの両性界面活性剤、ポリオキシエチレンア
ルキル(炭素数12〜14)エーテル(7EO)、ポリオキエ
チレンオクチルフェニルエーテル、ポリオキシエチレン
オレイルエーテル、ポリオキシエチレンオレイン酸グリ
セリル、ポリオキシエチレンステアリルエーテル、ポリ
オキシエチレンセチルエーテル、ポリオキシエチレンセ
チルステアリルジエーテル、ポリオキシエチレンソルビ
トール・ラノリン(40EO)、ポリオキシエチレンノニル
フェニルエーテル、ポリオキシエチレンポリオキシプロ
ピレンセチルエーテル、ポリオキシエチレンポリオキシ
プロピレンデシルテトラデシルエーテル、ポリオキシエ
チレンラノリン、ポリオキシエチレンラノリンアルコー
ル、ポリオキシプロピレンステアリルエーテルなどのノ
ニオン性界面活性剤、カチオン化セルロース、カチオン
化ヒドロキシエチルセルロース、ポリ(塩化ジアリルジ
メチルアンモニウム)、ポリビニルピリジン、ポリエチ
レンイミンなどのカチオン性ポリマー、両性ポリマー、
アニオン性ポリマーなどの合成ポリマー、イソステアリ
ン酸ジエタノールアミド、ウンデシレン酸モノエタノー
ルアミド、オレイン酸ジエタノールアミド、牛脂肪酸モ
ノエタノールアミド、硬化牛脂肪酸シエタノールアミ
ド、ステアリン酸ジエタノールアミド、ステアリン酸ジ
エチルアミノエチルアミド、ステアリン酸モノエタノー
ルアミド、ミリスチン酸ジエタノールアミド、ヤシ油脂
肪酸エタノールアミド、ヤシ油脂肪酸ジエタノールアミ
ド、ラウリン酸イソプロパノールアミド、ラウリン酸エ
タノールアミド、ラウリン酸ジエタノールアミド、ラノ
リン脂肪酸ジエタノールアミドなどの増粘剤、ワック
ス、パラフィン、脂肪酸エステル、グリセライド、動植
物油などの油脂類、動植物抽出物、ポリサッカライドま
たはその誘導体、プロピレングリコール、1,3−ブチレ
ングリコール、エチレングリコール、グリセリン、ポリ
エチレングリコールなどの湿潤剤、エタノール、メタノ
ール、プロピルアルコール、イソプロピルアルコールな
どの低級アルコール類、L−アスパラギン酸、L−アス
パラギン酸ナトリウム、DL−アラニン、L−アルギニ
ン、グリシン、L−グルタミン酸、L−システイン、L
スレオニンなどのアミノ酸などを挙げることができる。
〔発明の効果〕
本発明の毛髪処理剤は、毛髪を保護し、毛髪の潤いを
長期間保たせる。特に本発明の毛髪処理剤は、損傷や保
湿性の低下などが生じやすい状況下にある毛髪に対して
も、毛髪を保護し、毛髪の潤いを長期間保たせるという
顕著な効果を発揮する。また、本発明の毛髪処理剤は、
毛髪を柔軟にし、毛髪の表面をなめらかにし、毛髪のく
し通り性を改善し、毛髪に艶、光沢を付与し、くし通り
による枝毛の発生を防止し、毛髪の帯電を防止する。
本発明の毛髪処理剤は、上記からも明らかなように、
毛髪を保護し、毛髪の状態を改善し、かつ毛髪の良好な
状態を長期間維持させるものであり、本発明の毛髪処理
剤には、そのような目的で使用されるヘアーリンス、ヘ
アークリーム、ヘアーコンディショナー、ヘアートリー
トメント、ヘアートリートメントクリーム、ヘアートリ
ートメントムース剤、ヘアーコンディショナームース剤
などが含まれる。
〔実施例〕
つぎに実施例を挙げて本発明をより具体的に説明す
る。
実施例1および比較例1〜3 第2表に示す組成の4種類の毛髪処理剤(ヘアーリン
ス)を調製し、それぞれの毛髪処理剤をシャンプーで洗
浄した毛髪に使用して、毛髪のまとまりやすさ、潤い、
艶、くし通り性を調べた。
実施例1においては、植物タンパク誘導体として大豆
タンパク誘導ペプチド(n=3)が用いられており、カ
チオン性界面活性剤としては塩化ステアリルジメチルベ
ンジルアンモニウムが用いられ、シリコーンとしてはメ
チルフェニルポリシロキサン(トーレシリコーン社製SH
556)が用いられている。なお、植物タンパク誘導体
(本実施例では、大豆タンパク誘導ペプチド)の後に括
弧書きで示すnは、植物タンパク誘導体を表すそれぞれ
の一般式中においてアミノ酸の数を表すnのことであ
る。
第2表中の各成分の配合量は重量基準によるものであ
り、配合量が固形分量でないものについては成分名の後
に括弧書きで固形分濃度を示している。
つぎに、重さ1gの毛束(長さ15cm)を市販のシャンプ
ーで洗浄した後、この毛束に対して、上記4種類の毛髪
処理剤をそれぞれ2gずつ用いて処理した。この洗浄と毛
髪処理剤による処理を10回繰り返した後、毛髪のまとま
りやすさ、潤い、艶、くし通り性を10人の女性パネラー
により評価させた。評価基準は4種類の毛髪処理剤中の
最も良いものを〔3点〕にし、2番目に良いものを〔2
点〕、3番目に良いものを〔1点〕、最も悪いものを
〔0点〕にし、第3表にはその結果を10人の平均値で示
している。
第3表に示すように、実施例1の毛髪処理剤は、毛髪
のまとまりやすさ、潤い、艶、くし通り性のいずれも評
価値が高く、実施例1の毛髪処理剤は、毛髪をまとまり
やすくし、毛髪のコンディショニングを容易にし、毛髪
に潤い、艶を付与し、毛髪のくし通り性を改善する作用
が優れていた。
実施例2〜3および比較例4〜5 第4表に示す組成の4種類の毛髪処理剤(ヘアークリ
ーム)を調製し、それぞれの毛髪処理剤を用いた場合の
毛髪のまとまりやすさ、潤い、艶、くし通り性を調べ
た。
実施例2においては、植物タンパク誘導体としての大
豆タンパク誘導ペプチド(n=10)を用い、カチオン性
界面活性剤としては塩化セチルトリメチルアンモニウム
を用い、シリコーンとしてはジメチルポリシロキサン
(信越シリコーン社製KF96−350)とアミノ変性シリコ
ーン(トーレシリコン社製SM8702C)を用いている。
実施例3においては、植物タンパク誘導体として小麦
タンパク誘導ペプチド(n=10)を用いている。
比較例4においては、植物タンパク誘導体を用いず
に、コラーゲン誘導ペプチド(n=10)を用い、比較例
5においてはケラチン誘導ペプチド(n=10)を用いて
いる。
第4表中の各成分の配合量は重量基準によるものであ
り、配合量が固形分量でないものについては成分名の後
に固形分濃度を括弧書きで示している。
つぎに、重さ1gの毛束(長さ15cm)を市販のシャンプ
ーで洗浄した後、この毛束を上記4種類の毛髪処理剤で
処理した。ただし、毛髪処理剤の使用量は毛束1束あた
りそれぞれ0.1gずつであり、処理は洗浄後のぬ(濡)れ
た毛髪によくのばして塗り付けることによって行なっ
た。
上記洗浄と毛髪処理剤による処理とを10回繰り返した
後、毛髪のまとまりやすさ、潤い、艶、くし通り性を10
人の女性パネラーにより、実施例1と同様の方法によっ
て評価させた。その結果を第5表に10人の平均値で示
す。
第5表に示すように、実施例2〜3の毛髪処理剤は、
毛髪のまとまりやすさ、潤い、艶、くし通り性のいずれ
も評価値が高く、実施例2〜3の毛髪処理剤は、毛髪を
まとまりやすくし、毛髪のコンディショニングを容易に
し、毛髪に潤い、艶を付与し、毛髪のくし通り性を改善
する作用が優れていた。
実施例4 植物タンパク誘導体としてN−(3−ヤシ油アルキル
ジメチルアンモニオ−2−ヒドロキシプロピル)大豆タ
ンパク誘導ペプチド(n=5)(大豆タンパク誘導ペプ
チドの第4級アンモニウム誘導体)を用い、カチオン性
界面活性剤として塩化ステアリルビス(ジエチレングリ
コール)ヒドロキシエチルアンモニウム(アメリカンヘ
キスト社製ゲナミンKS5)と塩化ベヘニルトリメチルア
ンモニウムを用い、シリコーンとしてポリエーテル変性
シリコーン(トーレシリコーン社製SH3749)を用い、下
記組成の毛髪処理剤(ヘアートリートメントで乳液状の
もの)を調製した。各成分の配合量は重量基準によるも
のであり、配合量が固形分量でないものについては成分
名の後に固形分濃度を括弧書きで示している。
N−(3−ヤシ油アルキルジメチルアンモニオ−2−ヒ
ドロキシプロピル)大豆タンパク誘導ペプチド(n=
5) 0.8 塩化ステアリルビス(ジエチレングリコール)ヒドロキ
シエチルアンモニウム(アメリカンヘキスト社製ゲナミ
ンKS5) 0.8 塩化ベヘニルトリメチルアンモニウム 0.5 ポリエーテル変性シリコーン(トーレシリコーン社製SH
3749) 1.0 ポリオキシエチレン(7EO)セチルエーテル 1.2 ベヘニルアルコール 0.8 セチルアルコール 2.5 オリーブ油 3.0 エチレングリコールジステアレート 1.0 ジグリセリンモノイソステアレート 3.0 フィブロインタンパクポリペプチド(成和化成社製シル
ク−1000、5%) 2.0 プロピレングリコール 3.0 パラオキシ安息香酸エステル・フェノキシエタノール混
合物(成和化成社製セイセプト) 0.3 香料 適量 滅菌イオン交換水 計100.0とする 上記実施例4の毛髪処理剤をシャンプーで洗浄後の毛
髪に使用したところ、毛髪がまとまりやすく、毛髪が潤
い、艶を有しており、毛髪のくし通り性が良好であっ
た。シャンプーによる洗浄と毛髪処理剤による処理を10
回繰り返した後も実施例4の毛髪処理剤は同様の特性を
有していた。
実施例5〜6 第6表に示す組成の2種類の毛髪処理剤(ヘアートリ
ートメントでクリーム状のもの)を調製した。
実施例5においては、植物タンパク誘導体として大豆
タンパク誘導ペプチド(n=5)のヤシ油脂肪酸縮合物
のカリウム塩を用い、カチオン性界面活性剤としては塩
化ジステアリルジメチルアンモニウムを用い、シリコー
ンとしては環状シリコーン(デカメチルシクロペンタシ
ロキサン、トーレシリコーン社製SH245)を用いてい
る。そして、実施例6においては、植物タンパク誘導体
として大豆タンパク誘導ペプチド(n=3)のエチルエ
ステルを用いている。
各成分の配合量は重量基準によるものであり、配合量
が固形分量でないものについては成分名の後に固形分濃
度を括弧書きで示している。
上記実施例5〜6の毛髪処理剤をそれぞれシャンプー
で洗浄後の毛髪に使用したところ、毛髪がまとまりやす
く、毛髪が潤い、艶を有しており、毛髪のくし通り性が
良好であった。シャンプーによる洗浄と毛髪処理剤によ
る処理を10回繰り返した後も実施例5〜6の毛髪処理剤
は同様の特性を有していた。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭64−61412(JP,A) 特開 昭63−230620(JP,A) 特開 平1−313415(JP,A) 特開 昭63−68514(JP,A) 特開 平2−142712(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) A61K 7/00 - 7/50

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】植物タンパク誘導体と、カチオン性界面活
    性剤と、シリコーンとを含有することを特徴とする毛髪
    処理剤。
  2. 【請求項2】植物タンパク誘導体が次の〜よりなる
    群から選ばれる少なくとも1種である請求項1記載の毛
    髪処理剤。 一般式(I): (式中、R1は植物タンパク誘導ペプチドを構成する種々
    のアミノ酸の側鎖であり、nは2〜30である) で表される植物タンパク誘導ペプチド 一般式(II): (式中、R1とnは前記一般式(I)の場合と同じであ
    り、R2は炭素数7〜21の長鎖アルキル基、炭素数7〜21
    の長鎖アルケニル基または樹脂酸の側鎖である。Mは
    H、Na、KまたはNH3、モノエタノールアミン、ジエタ
    ノールアミン、トリエタノールアミン、2−アミノ−2
    −メチル−1−プロパノール、2−アミノ−2−メチル
    −1,3−プロパンジオールなどの有機アルカノールアミ
    ンのオニウムである) で表される植物タンパク誘導ペプチドのアシル化物また
    はその塩 一般式(III): (式中、R1とnは前記一般式(I)の場合と同じであ
    り、R3、R4、R5は炭素数1〜20のアルキル基、炭素数2
    〜20のアルケニル基またはR3〜R5のうちの1個あるいは
    2個は炭素数1〜20のアルキル基もしくは炭素数2〜20
    のアルケニル基で、残りは炭素数1〜3のアルキル基、
    炭素数1〜3のヒドロキシアルキル基もしくはベンジル
    基であり、Aは炭素数2〜3のアルキレンまたは炭素数
    2〜3のヒドロキシアルキレンである) で表される植物タンパク誘導ペプチドの第4級アンモニ
    ウム誘導体 一般式(IV): (式中、R1とnは前記一般式(I)の場合と同じであ
    り、R6は炭素数1〜18の直鎖状アルキル基、炭素数1〜
    18の分岐状アルキル基、炭素数1〜18の直鎖状ヒドロキ
    シアルキル基または炭素数1〜18の分岐状ヒドロキシア
    ルキル基である) で表される植物タンパク誘導ペプチドのエステル
  3. 【請求項3】カチオン性界面活性剤が下記の一般式
    (V)で表されるものである請求項1記載の毛髪処理
    剤。 一般式(V): 〔式中、R7〜R10のうちのいずれか1個または2個は一
    般式R11(OCH2CH2 a(ただし、R11は炭素数8〜24のア
    ルキル基、炭素数8〜24のアルケニル基、炭素数8〜24
    のヒドロキシアルキル基または炭素数8〜24のヒドロキ
    シアルケニル基、aは0〜10である)で表される基であ
    り、残りは炭素数1〜3のアルキル基、 一般式 (ただし、R12はHまたはCH3、bは1〜15である)で表
    される基またはベンジル基であり、Xはハロゲンまたは
    炭素数1〜3のアルキル硫酸基である〕
  4. 【請求項4】シリコーンが次の〜よりなる群から選
    ばれる少なくとも1種である請求項1記載の毛髪処理
    剤。 一般式(VI): (式中、R13はメチル基またはフェニル基である。ただ
    し、R13のすべてがフェニル基になることはない。R14
    メチル基、メトキシ基または水酸基であり、cは0〜3,
    000である) で表される鎖状ジメチルポリシロキサンまたは鎖状メチ
    ルフェニルポリシロキサン 一般式(VII): (式中、R15はメチル基またはフェニル基であり、dは
    3〜7である) で表される環状シリコーン 一般式(VIII): (式中、R13およびR14は前記一般式(VI)の場合と同じ
    であり、eは3,000〜20,000である) で表されるシリコーン樹脂 一般式(IX): 〔式中、R16はメチル基、フェニル基またはR18であり、
    R17はメチル基、メトキシ基、水酸基またはR18である。
    fは0〜3,000である。ただし、上記R16のすべてがR18
    になることはないが少なくとも1個がR18であり、またR
    17のすべてがR18になることはないが少なくとも1個がR
    18であって、R18は一般式−(CH2)gO(C3H6O)h(C2H
    4O)iR19(ただし、R19は水素、炭素数1〜3のアルキ
    ル基であり、gは1〜5、hは0〜500、iは0〜500で
    ある)で表される基である〕 で表されるポリエーテル変性シリコーン 一般式(X): 〔式中、R20はメチル基、フェニル基またはR22であり、
    R21はメチル基、メトキシ基または水酸基である。jは
    0〜3,000である。ただし、上記R20はすべてがR22にな
    ることはないが少なくとも1個がR22であり、R22は一般
    式−R23−NH2(ただし、R23は炭素数1〜6のアルキレ
    ンである)または一般式−R23−NH−R24−NH2(ただ
    し、R23は前記と同じで、R24は炭素数1〜4のアルキレ
    ン基である)で表される基である〕で表されるアミノ変
    性シリコーン 一般式(XI): 〔式中、R25はメチル基、フェニル基またはR27であり、
    R26はメチル基、メトキシ基または水酸基である。kは
    0〜3,000である。ただし、上記R25はすべてがR27にな
    ることはないが少なくとも1個がR27であり、R27は一般
    (ただし、R28は炭素数2〜6のアルキレンであり、R29
    は炭素数2〜4のアルキレンまたはヒドロキシアルキレ
    ンである。R30〜R32のうち0〜2個は炭素数1〜22のア
    ルキル基であり、残りは炭素数1〜3のアルキル基、炭
    素数1〜3のヒドロキシアルキル基またはベンジル基で
    ある。Yはハロゲン原子、SO 4 /2、NO3または炭素数1〜
    3のアルキル硫酸基である)で表される基である〕で表
    される第4級アンモニウム変性シリコーン 一般式(XII): 〔式中、R33はメチル基、フェニル基またはR35であり、
    R34はメチル基、メトキシ基、水酸基またはR35である。
    lは0〜3,000である。ただし、上記R33のすべてがR35
    になることはなく、またR34のすべてがR35になることは
    ないが、R33またはR34のうち少なくとも1個がR35であ
    り、R35は一般式−R36−O−R37−(NH−CHR38−CO)mO
    H(ただし、R36は−(CH2pOC3H6)q(OC2H4)r−
    (pは2〜6、qは0〜500、fは0〜500である)であ
    り、R37は炭素数2〜4のアルキレンまたは炭素数2〜
    4のヒドロキシアルキレンである。R38はペプチドを構
    成する種々のアミノ酸の側鎖であり、mは2〜30であ
    る)で表される基である〕 で表されるペプチド変性シリコーン
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