JP2877967B2 - グラウト孔設置用具 - Google Patents

グラウト孔設置用具

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JP2877967B2
JP2877967B2 JP3002118A JP211891A JP2877967B2 JP 2877967 B2 JP2877967 B2 JP 2877967B2 JP 3002118 A JP3002118 A JP 3002118A JP 211891 A JP211891 A JP 211891A JP 2877967 B2 JP2877967 B2 JP 2877967B2
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啓二 山口
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Kumagai Gumi Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、トンネルの覆工コン
クリートに形成されるグラウト孔を設置するための用具
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来は、トンネルの覆工コンクリート用
型枠(スライドフォーム)の所定の位置にグラウトパイ
プ設置金具が装備されており、従って、予め決定された
位置にグラウトパイプが設置される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来型のグラウト
パイプの設置方式に於ては、先行して施工される鉄筋と
グラウトパイプとが位置的に重なった場合は、既に施工
されている鉄筋を移動するか若しくは切断して該グラウ
トパイプの設置位置を確保しなければならない。従っ
て、作業性が悪くコストアップの要因ともなる。
【0004】そこで、グラウト孔形成が容易迅速且つ確
実に施工され、コストダウンにも寄与せしめるために解
決せらるべき技術的課題が生じてくるのであり、本発明
は該課題を解決することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために提案せられたものであり、トンネルの内側
面に鉄筋を配筋し、型枠を用いてコンクリートを打設し
てトンネル覆工を為すとき、該トンネルの内側面にグラ
ウト孔を形成するための固定パイプと、該固定パイプの
一端部内側に嵌合された固定金具と、該固定金具の端部
に摺動自在に嵌合されたキャップ状スライド金具とを備
え、該固定金具とスライド金具間にスプリングを介装し
て該スライド金具を伸縮自在に構成したグラウト孔設置
用具、及び上記固定パイプの中間部にパイプサポート材
を固設し、該パイプサポート材をトンネルの内周面に設
けられた鉄筋に結縛できるように構成したグラウト孔設
置用具を提供するものである。
【0006】
【作用】この発明のグラウト孔設置用具は、その先端部
からトンネル内周面に施工された鉄筋内に挿入される。
そして、固定パイプの中間部に固設されたパイプサポー
ト材を前記施工された鉄筋のうち近接した鉄筋に鉄線等
で結縛する。次に、スライド金具の端面に型枠をセット
する。このとき、該型枠の拡径時に於て、スライド金具
が該型枠に押されスプリングの弾性に抗して縮少する。
そして、該スプリングの弾性復元力にて該スライド金具
が型枠に密着された状態で保持される。
【0007】斯くして、コンクリートが打設され、そし
て、脱型してグラウト孔が完成する。そこで、固定金
具、スライド金具及びスプリングによって構成される伸
縮部が回収されて反覆使用に供される。
【0008】
【実施例】以下、本発明の一実施例を別紙添付図面に従
って詳述する。図1は本発明グラウト孔設置用具をトン
ネル内周面に実施する状態を示す縦断正面図である。図
中1はトンネルの地山であり、該地山1の内周面に沿っ
て鉄筋2,2…が施工され、更に、その内周面に型枠3
をセットし、前記地山1と該型枠3間に覆工コンクリー
ト4が打設されるのである。
【0009】そして、該覆工コンクリート4にグラウト
孔5を形成するために本発明のグラウト孔設置用具Wが
前記既に施工された鉄筋2,2間に挿入されて結合され
るのである。そこで、本発明の前記グラウト孔設置用具
Wの一実施例の詳細を説明する。先ず、グラウト孔5を
形成するための所定の金属製の固定パイプ6を設け、そ
の片側の内側面に固定金具7を嵌合する。この一実施例
では該固定金具もパイプ状のものが用いられ、更にそ
の先端部位の外側面を段設して凹部7a,7aを設け、
該凹部7a,7aに後述の保持リング16,16を嵌着
し、該保持リング16,16を介して前記固定パイプ6
を該固定金具7の外側面に当接せしめてある。更に、該
固定金具7の前記凹部7a及び固定パイプ6の端部外側
面にキャップ状のスライド金具8を摺動自在に嵌合す
る。又、該スライド金具8の中心部内側にはボス8aを
突設すると共に、前記固定金具7の内側面に壁部7bを
設け、該ボス8aと壁部7bとの間にスプリング9を介
装し、更に、該スプリング9の中心部にロッド10を挿
入し、該ロッド10の一端は前記ボス8aに螺合せし
め、他端部は前記壁部7bに設けた孔7cに遊挿し、そ
の先端部にナット10aを螺着してスライド金具8の抜
け止めを施し、更に、前記スプリング9の弾性力と相俟
って、スライド金具8は外部から負荷される力に順応し
て一定のストロークHの範囲内に於て伸縮可能とする。
【0010】そこで、前記摺動部にはO−リング等のシ
ール材11を装着し、覆工コンクリート4の打設時に於
て該摺動部を介してコンクリートが内部へ侵入しないよ
うにしてある。又、前記スライド金具8の前端部外周縁
部にはゴムリング12が嵌着されており、該ゴムリング
12にて型枠3の表面に密着せしめると共に、該型枠3
の表面を保護する。又、該スライド金具8は覆工コンク
リート4の打設後、回収を容易にするために外側部を大
径としたテーパー状に形成され、更に、引抜時に治具1
3を螺着できるようにネジ穴14を設け、且つ、該ネジ
穴14にはビニール製の保護キャップ15が蓋装されて
いる。
【0011】又、前記固定パイプ6の内側面と前記固定
金具7との間にゴム製の保持リング16を介装して双方
を密着させると共に脱落を防止している。更に又、前記
固定パイプ6の外側中間部位即ち、トンネルの地山1内
周面に施工される鉄筋2,2…に当接できる位置に丸鋼
棒等のパイプサポート材17,17を溶接等の手段によ
って固設する。このパイプサポート材17,17は鉄筋
2,2に鉄線18,18を用いて結縛されて固定される
のである。
【0012】次に、上記一実施例のグラウト孔設置用具
Wの施工順序について図2〜図6に従って説明する。先
ず、図2に示す如く、トンネルの地山1の内周面に沿っ
て鉄筋2,2…が組立てられ、該鉄筋2,2…にグラウ
ト孔設置用具Wがセットされる。即ち、該グラウト孔設
置用具Wに設けたパイプサポート材17と之に近接せる
前記鉄筋2とを鉄線18を用いて結縛する。
【0013】次に、図3に示す如く型枠3をセットす
る。該型枠3は油圧シリンダ3a,3a…にて順次拡径
されてグラウト孔設置用具Wの前端面のスライド金具8
を押圧する。このとき該スライド金具8はスプリング9
の弾性に抗して固定金具7及び固定パイプ6の外表面を
摺動し、グラウト孔設置用具Wの長さを縮少せしめ乍ら
該スライド金具8のゴムリング12が該型枠に密着した
状態で保持される。
【0014】次に、図4に示す如く、前記地山1と型枠
3内に覆工コンクリート4を打設し、その後、図5に示
す如く前記型枠3を脱型する。該型枠3を脱型した後、
スライド金具8に設けたネジ穴14に治具13を螺着し
て、該治具13を図5中左方へ引抜くことにより前記伸
縮部即ち、固定金具7及びスライド金具8の部分が回収
され反覆使用に供せられる。
【0015】斯くして、図6に示す如くグラウト孔5が
完成するのであるが、このグラウト孔5に穿孔機19を
挿入し乍ら穿孔作業が為されるのである。尚、この発明
は、この発明の精神を逸脱しない限り種々の改変を為す
ことができ、そして、この発明が該改変されたものに及
ぶことは当然である。
【0016】
【発明の効果】この発明は上記一実施例に詳述せる如
く、先行して施工されている鉄筋にグラウト孔設置用具
が重なるようなことがないので、該グラウト孔設置用具
を鉄筋内に取付けるとき、既に施工している鉄筋の一部
を移動したり、或は切断するような作業は全く不必要で
ある。
【0017】而も、鉄筋にも容易に固定できると共に、
伸縮部を有するので型枠に密着し、覆工コンクリートの
打設に有利となる外、次のような効果を奏する。 (a):配筋時に所定の位置にグラウト孔設置用具を取
り付ける事によってドリルと鉄筋の干渉がなくなる。 (b):グラウト孔設置用具の前端の伸縮部により、配
筋と型枠とのセット時の誤差(鉄筋と型枠間の距離)及
びグラウト孔設置用具の取付誤差を自動的に吸収でき
る。
【0018】(c):型枠のセット後、グラウト孔設置
用具がスプリングによって型枠に密着しており、確実に
覆工コンクリート表面にガイド孔端が形成できる。 (d):グラウト孔設置用具が鉄筋に固定され、又、該
グラウト孔設置用具の剛性も高く、型枠のセット時或は
覆工コンクリートの打設時の偏荷重により位置ずれを生
じない。
【0019】(e):グラウト孔設置用具は型枠と分離
されており、配筋時の取付けとなり、施工性が向上す
る。 (f):グラウト孔設置用具の前記伸縮部は回収再使用
ができるので施工コストが安価である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の全体を示す一部切欠縦断正
面図である。
【図2】配筋及びグラウト孔設置用具を取付けた状態を
示す一部切欠縦断正面図である。
【図3】図2の状態に型枠を取付けた状態を示す一部切
欠縦断正面図である。
【図4】図3の状態に覆工コンクリートを打設した状態
を示す一部切欠縦断面図である。
【図5】覆工コンクリートの打設後、脱型した状態を示
す一部切欠縦断正面図である。
【図6】グラウト孔を用いて穿孔作業をしようとする一
部切欠縦断正面図である。
【図7】型枠をセットしようとする状態を示すトンネル
全体の縦断正面図である。
【図8】型枠をセットした状態を示すトンネル全体の縦
断正面図である。
【符号の説明】
1 地山 2 鉄筋 3 型枠 4 覆工コンクリート 5 グラウト孔 6 固定パイプ 7 固定金具 7a 段設部 7b 壁部 7c 孔 8 スライド金具 8a ボス 9 スプリング 17 パイプサポート材

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 トンネルの内側面に鉄筋を配筋し、型枠
    を用いてコンクリートを打設してトンネル覆工を為すと
    き、該トンネルの内側面にグラウト孔を形成するための
    固定パイプと、該固定パイプの一端部内側に嵌合された
    固定金具と、該固定金具の端部に摺動自在に嵌合された
    キャップ状スライド金具とを備え、該固定金具とスライ
    ド金具間にスプリングを介装して該スライド金具を伸縮
    自在に構成したことを特徴とするグラウト孔設置用具。
  2. 【請求項2】 上記固定パイプの中間部にパイプサポー
    ト材を固設し、該パイプサポート材をトンネルの内周面
    に設けられた鉄筋に結縛できるように構成したことを特
    徴とする請求項1記載のグラウト孔設置用具。
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JP6434928B2 (ja) * 2016-03-17 2018-12-05 日立Geニュークリア・エナジー株式会社 埋込金物の設定部材と、設定部材を備えた埋込金物
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