JP2700385B2 - 仮設用安全手摺りの取付け装置 - Google Patents

仮設用安全手摺りの取付け装置

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JP2700385B2 JP26179894A JP26179894A JP2700385B2 JP 2700385 B2 JP2700385 B2 JP 2700385B2 JP 26179894 A JP26179894 A JP 26179894A JP 26179894 A JP26179894 A JP 26179894A JP 2700385 B2 JP2700385 B2 JP 2700385B2
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節郎 小林
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、工事中の建築物のスラ
ブ周囲の鉄骨梁上や開口部の周囲などに取付けて、作業
者の安全を確保するための仮設用安全手摺りの取付け装
置に関するものである。
【0002】
【従来の技術及びその問題点】上記のような目的で使用
される仮設用安全手摺りは、鉄骨梁などに垂直に各手摺
り支柱に対応して固着立設された筒状体に手摺り支柱の
下端部を嵌入することにより仮設されるものであって、
コンクリートを打設してスラブや壁が築造された後で手
摺りが不要になったときに、前記筒状体から手摺り支柱
を抜き取って除去し、再使用されるものである。
【0003】しかしながら、現実には、打設されるコン
クリートが筒状体と手摺り支柱との間の隙間に入り込ん
で凝固し、手摺り支柱を筒状体から抜き取ることができ
なくなっている場合が多い。従って、筒状体の上端がコ
ンクリートの仕上げ面(スラブ表面)よりも十分高く突
出するように必要以上に長い筒状体を固着立設して、筒
状体と手摺り支柱との間の隙間にコンクリートが容易に
侵入しないようにするかまたは、コンクリート内に埋ま
る程度の短い筒状体を固着立設しておいて、当該筒状体
の上端と当該筒状体よりも上方に突出している手摺り支
柱との間にわたってガムテープなどを巻き付け、コンク
リートが筒状体と手摺り支柱との間の隙間に入り込むの
を防止する必要があった。
【0004】前者の長い筒状体を使用するときは、手摺
り支柱を抜き取って手摺りを除去した後に、コンクリー
トスラブ表面から突出している筒状体部分を切断除去す
る必要があり、多大の手間と時間を要するので実用的で
はない。後者のガムテープ巻き付け方法でも、このガム
テープの巻き付けに多大の手間と時間がかかり、実用性
に問題があった。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は上記のような従
来の問題点を解決するために成されたものであって、そ
の特徴を後述する実施例の参照符号を付して示すと、仮
設用安全手摺りの支柱(2) を支持する筒状体(11)と、仮
設用安全手摺りの支柱(2) に昇降可能に外嵌するリング
(12)とを備え、筒状体(11)は、仮設用安全手摺りの支柱
(2) が嵌入可能なもので、各支柱(2) に対応して鉄骨梁
など(10)に垂直に固着立設され、手摺り支柱下端部(2a)
が丁度内嵌するように内径が縮小された下端部(11a) を
有し、リング(12)は、筒状体(11)と当該筒状体(11)に嵌
入された支柱(2) との間の環状空隙(13)の上端部に圧入
固定可能なもので、この圧入固定状態でのリング(12)の
上端が筒状体(11)より上方のコンクリート仕上げ面(14
a) よりも上方に突出する長さを有する点に特徴を有す
る。
【0006】なお、本発明装置を実施するに際して、リ
ング(12)を、その全長にわたって上端側ほど外径が大き
くなるように傾斜するコーン形外周面を有するものと
し、あるいはリング(12)を、周方向複数個に分割するこ
とができる。
【0007】
【実施例】以下、本発明の一実施例を添付の例示図に基
づいて説明する。この実施例において使用される仮設用
安全手摺りは、図1Aに示すように、手摺り本体1と左
右一対の支柱2とから構成され、手摺り本体1は3つの
フレーム3A〜3Cから構成されている。フレーム3
A,3Bは、パイプ材をコの字形に折曲したものであ
り、フレーム3Cは、フレーム3A,3Bを構成するパ
イプ材に丁度内嵌し得る上下一対の水平部材4a,4b
の中央部どうしを垂直部材5により連結して成るエ形の
ものであり、その上下一対の水平部材4a,4bの両端
部をフレーム3A,3Bの上下各水平部6a,6b及び
7a,7bに出し入れ自在に挿入されている。従って、
中央のフレーム3Cに対して両側のフレーム3A,3B
を水平方向に出退移動させることにより、手摺り本体1
の全長を伸縮調整することができるものである。
【0008】なお、必要に応じて、中央フレーム3Cに
対し両側のフレーム3A,3Bを固定する固定手段を設
けることができる。この固定手段としては、例えば両側
のフレーム3A,3Bにおける上下各水平部6a,6b
及び7a,7bの端部に、中央フレーム3Cの上下各水
平部材4a,4bを押圧固定するロックボルトを設けて
構成することができる。
【0009】各支柱2は、両側フレーム3A,3Bの上
側水平部6a,7aに移動可能に外嵌するパイプ材8
a,9aを上端に有するとともに、両側フレーム3A,
3Bの下側水平部6b,7bに移動可能に外嵌するパイ
プ材8b,9bを中間高さに有するものであって、両側
フレーム3A,3Bに対し手摺り長さ方向に位置を任意
に調整することができる。なお、必要に応じて、両側フ
レーム3A,3Bに対し支柱2を固定する固定手段、例
えばパイプ材8a〜9bにロックボルトを設けることが
できる。
【0010】上記のように構成された仮設用安全手摺り
は、本発明による取付け装置によって鉄骨梁など10の
上に仮設される。この取付け装置は、図1及び図2に示
すように、仮設用安全手摺りの支柱2を支持する筒状体
11と、前記支柱2に昇降可能に外嵌するリング12と
を備えている。筒状体11は、手摺り支柱2が嵌入可能
なもので、各支柱2に対応して鉄骨梁など10の上に溶
接などにより垂直に固着立設され、手摺り支柱下端部2
aが丁度内嵌するように内径が縮小された下端部11a
を有する。
【0011】リング12は、筒状体11と当該筒状体1
1に嵌入された支柱2との間の環状空隙13の上端部に
圧入固定可能なもので、この圧入固定状態でのリング1
2の上端が筒状体11より上方のコンクリート仕上げ面
14a、即ち、鉄骨梁など14の上に所定厚さにコンク
リートを打設して築造されるコンクリートスラブ24の
表面、よりも上方に突出する長さを有する。
【0012】前記リング12の具体構造を説明すると、
コンクリートが付着凝固し難い材料、例えば合成樹脂な
どから成形されたもので、肉厚が略一定で且つ上端側ほ
ど大径となるように傾斜させたコーン形のパイプ状部材
から成り、その下端から適当長さ領域の内周面を下端側
ほど大径となるように成形して、縦断面楔形の先端部1
2aを形成したものである。
【0013】仮設用安全手摺りを仮設するときは、前も
ってリング12を外嵌させた手摺り支柱2を鉄骨梁など
10の上に固着立設されている筒状体11に挿入して、
その支柱下端部2aを当該筒状体11の小径下端部11
a内に内嵌させる。そして、リング12を下向きにハン
マーなどで打撃して、筒状体11と内側の支柱2との間
の環状空隙13の上端部に圧入固定する。この結果、筒
状体11と内側の支柱2との間の環状空隙13の上端部
がリング12によって閉塞されるので、コンクリートを
打設したときに当該コンクリート(モルタル)が前記環
状空隙13内に侵入することはない。また、コンクリー
ト仕上げ面14aよりも上方にリング12が突出してい
るので、手摺り支柱2の周面にコンクリート(モルタ
ル)が接触して凝固することもない。
【0014】従って、手摺りが不要になったために手摺
り支柱2を筒状体11から抜き取るとき、手摺り支柱2
を左右前後に揺り動かしながら引き上げることにより、
リング12とともに、またはリング12は筒状体11側
に残した状態で、筒状体11から容易に引き抜くことが
できる。このとき、リング12が、図示のようにその全
長にわたって上端側ほど外径が大きくなるように傾斜す
るコーン形外周面を有するものであると、当該リング1
2をコンクリートスラブ14からも容易に引き抜くこと
ができる。手摺り支柱2を引き抜いたならば、リング1
2が残っているときは当該リング12も筒状体11から
引き抜いた後、これら支柱2やリング12の引き抜き跡
である空所にモルタルを充填して、表面を平らに仕上げ
ることにより作業が完了する。
【0015】なお、仮設用安全手摺りは、上記実施例の
ものに限定されないことは勿論である。例えば、長さを
伸縮調整することのできない手摺りであっても良いし、
2本の支柱2が間隔一定に固定されている手摺りであっ
ても良い。しかしながら、手摺り本体1の構造に関係な
く、2本の支柱2は、その間隔を自在に調整し得るもの
であるのが望ましい。
【0016】また、リング12は、図3に示すように内
径が全長にわたって略一定で、外径のみが上端側ほど大
径になるように肉厚が変化したものであっても良い。さ
らに、図4Aに示すように、リング12は全周が連続し
た完全な環状のものであっても良いし、図4Bに示すよ
うに周方向に複数個に分割されたものであっても良い。
この場合、筒状体15に支柱2を嵌入して手摺りを立て
た後に、各円弧形のリング片12A,12Bを支柱2の
外周面に当てつけて筒状体11の内側に圧入固定するこ
とができるので、前もって支柱2にリング12を外嵌さ
せておく必要がなくなる。
【0017】
【発明の作用及び効果】上記のように本発明の仮設用安
全手摺りの取付け装置によれば、筒状体(11)とこれに嵌
入された手摺り支柱(2) との間の環状空隙(13)に、手摺
り支柱(2) に外嵌させたリング(12)を圧入固定して、当
該環状空隙(13)の上端部を閉塞することができるので、
鉄骨梁など(10)の上に打設されるコンクリート(モルタ
ル)が前記環状空隙(13)に入り込んで、当該手摺り支柱
(2) の抜き取りを不能にする恐れがなくなる。しかも、
従来のようにコンクリートスラブ(14)の仕上げ後に筒状
体(11)の上端部を切断除去する作業が不要である。ま
た、ガムテープを巻き付けて前記環状空隙の上端部を閉
じる場合と比較して、準備作業が簡単容易且つ能率良く
行える。
【0018】さらに、前記リング(12)は、筒状体(11)の
上端部に対する手摺り支柱(2) の前後左右方向の揺れ動
き(ガタ)を無くすことになり、そして手摺り支柱(2)
の下端部(2a)は筒状体(11)の内径が小さくなった下端部
(11a) に内嵌するので、手摺り支柱(2) は筒状体(11)の
上下両端部で強固に固定されることになり、安全手摺り
をしっかりと仮設して安全性を高めることができる。
【0019】特に請求項2に記載の構成によれば、コン
クリートスラブ(14)からのリング(12)の抜き取りも容易
になる。また、請求項3に記載の構成によれば、前もっ
て手摺り支柱(2) にリング(12)を外嵌させておく必要が
なくなり、作業性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 仮設用安全手摺りと鉄骨梁などの上に立設さ
れた筒状体とを示す正面図である。
【図2】 A図は使用状態での要部を示す縦断正面図で
あり、B図はリング抜き取り時の状況を示す縦断正面図
である。
【図3】 リングの変形例を示す要部の縦断正面図であ
る。
【図4】 A図はリングの基本形を示す一部横断平面図
であり、B図はリングの変形例を示す一部横断平面図で
ある。
【符号の説明】
1 手摺り本体 2 支柱 2a 支柱下端部 3A 手摺り本体を構成するコ形フレーム 3B 手摺り本体を構成するコ形フレーム 3C 手摺り本体を構成するエ形フレーム 10 鉄骨梁など 11 手摺り支柱支持用筒状体 11a 内径が小さい下端部 12 リング 12A 円弧形のリング片 12B 円弧形のリング片 12a 縦断面楔形の先端部 13 環状空隙 14 コンクリートスラブ 14a コンクリート仕上げ面

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】仮設用安全手摺りの支柱(2) を支持する筒
    状体(11)と、仮設用安全手摺りの支柱(2) に昇降可能に
    外嵌するリング(12)とを備え、 筒状体(11)は、仮設用安全手摺りの支柱(2) が嵌入可能
    なもので、各支柱(2)に対応して鉄骨梁など(10)に垂直
    に固着立設され、手摺り支柱下端部(2a)が丁度内嵌する
    ように内径が縮小された下端部(11a) を有し、 リング(12)は、筒状体(11)と当該筒状体(11)に嵌入され
    た支柱(2) との間の環状空隙(13)の上端部に圧入固定可
    能なもので、この圧入固定状態でのリング(12)の上端が
    筒状体(11)より上方のコンクリート仕上げ面(14a) より
    も上方に突出する長さを有する仮設用安全手摺りの取付
    け装置。
  2. 【請求項2】リング(12)が、その全長にわたって上端側
    ほど外径が大きくなるように傾斜するコーン形外周面を
    有する請求項1に記載の仮設用安全手摺りの取付け装
    置。
  3. 【請求項3】リング(12)が、周方向複数個に分割されて
    いる請求項1または2に記載の仮設用安全手摺りの取付
    け装置。
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