JP2576756B2 - 既製プレストレストコンクリート杭の杭頭処理方法 - Google Patents

既製プレストレストコンクリート杭の杭頭処理方法

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JP2576756B2
JP2576756B2 JP6526793A JP6526793A JP2576756B2 JP 2576756 B2 JP2576756 B2 JP 2576756B2 JP 6526793 A JP6526793 A JP 6526793A JP 6526793 A JP6526793 A JP 6526793A JP 2576756 B2 JP2576756 B2 JP 2576756B2
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plate
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耕喜 前田
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Kajima Corp
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、打設する既製プレスト
レストコンクリート杭の杭頭構造ならびにその既製プレ
ストレストコンクリート杭を打設したのちの杭頭処理方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の既製プレストレストコンクリート
杭の打設は打ち込み工法あるいは埋め込み工法で行わ
れ、打設後の杭頭処理は、杭径の約2倍程度まで杭内側
を清掃し、そこにカゴ鉄筋を配置してコンクリートを打
設して杭と基礎を一体化させる方法で行っている。既製
プレストレストコンクリート杭の内表面には遠心成形に
伴うレイタンスが層状に付着しており、清掃しても容易
には除去できないので、打設するコンクリートとの付着
性能を低下させている。特に、埋め込み工法では、オー
バーフローした掘削溶液(後で固形物になる)を杭の内
側に入れる場合が多く、清掃してもこの固形物を除去し
きれない。かかる幾つかの原因が重なって杭の内表面の
コンクリートとの付着性能は低下しているが、通常はこ
のままでコンクリートが打設されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明は、杭
頭部の内表面とコンクリートとの付着性能を改善しよう
とするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明に第1発明は、杭
内面の円周に沿って複数個のコッタープレートが埋設さ
れ、このコッタープレート群が杭軸方向に複数群埋設さ
れ、最下段のコッタープレート群のすぐ下方に底鉄板を
支持する支持プレートが埋設されている既製プレストレ
ストコンクリート杭を所定位置に打設した後、杭頭内側
を所定の深さまで清掃し、杭頭内側に底鉄板と一体とな
ったカゴ鉄筋を挿入し、底鉄板端面をコッタープレート
下面と支持プレート上面との間隙に嵌合して固定したあ
と杭頭部にコンクリートを打設することを特徴とする既
製プレストレストコンクリート杭の杭頭処理方法であ
る。
【0005】第1発明は、既製プレストレストコンクリ
ート杭側の改良とカゴ鉄筋側の改良とに分けることがで
きる。まず、既製プレストレストコンクリート杭側の改
良は、杭内面の円周に沿って複数個のコッタープレート
を1群として埋設し、このコッタープレート群を杭軸方
向に複数群設置し、さらに、最下段のコッタープレート
群のすぐ下方に底鉄板を支持する支持プレートを設け
た、点である。そして、カゴ鉄筋側の改良は、その底に
底鉄板を溶接などにより固着し、底鉄板の形状を杭内側
に挿入でき、所定の位置まで挿入して円周方向に回転さ
せたとき、その端部が最下段のコッタープレート下面と
支持プレート上面との間隙に嵌合できる形状とした、点
である。この両面の改良が相まって、カゴ鉄筋は杭内側
にしっかりと拘束され、後打ちコンクリートの杭頭部内
表面との付着性能はコッタープレートにより、大幅に改
善される。この結果、カゴ鉄筋の定着長は杭径と同じ程
度にまで短くすることができ、その副次効果として杭頭
部内側の清掃部の体積、面積を少なくすることができ
る。さらに、カゴ鉄筋に底鉄板を一体化させることによ
りコンクリート打設時の底型枠は不要になる。
【0006】第2発明は、既製プレストレストコンクリ
ート杭側の改良にかかるもので、杭頭内面を保護シート
で覆った状態で既製プレストレストコンクリート杭を打
設するものである。前述のように打設後の杭頭内側には
土砂、掘削溶液固化物などが詰まっており、これらを排
出し、清掃したのちコンクリートを打設するのである
が、本発明においては杭頭内面にコッタープレートが埋
設されていて清掃し難い箇所が多くなる。このため、杭
頭内面の汚染を予防し、清掃作業を簡略化しようとする
ものである。
【0007】
【実施例】以下図面を参照しながら本発明を説明する。
【0008】図1(a)は本発明で使用する既製プレス
トレストコンクリート杭の杭頭部にカゴ鉄筋を挿入して
静置した状態を示す立断面図であり、図1(b)は既製
プレストレストコンクリート杭の杭頭内面を保護シート
で覆った状態を示す立断面図である。
【0009】図2(a)は図1(a)のA−A矢視図で
あり、図2(b)は図1(a)のB−B矢視図であり、
図2(c)は底鉄板の平面図である。(なお、矢視図で
はカゴ鉄筋は省略してある。)まず、既製プレストレス
トコンクリート杭の杭頭部について説明する。
【0010】既製プレストレストコンクリート杭1の内
面に4個のコッタープレート2を1群として3群のコッ
タープレート2が上、中、下段に埋設されている。軸方
向で見てコッタープレート2が埋設されていない箇所を
塞ぐよう4個の支持プレート5がコッタープレート2の
直下に埋設されている。1群のコッタープレート2の個
数、群数は既製プレストレストコンクリート杭1の径な
どに応じて適宜決定される。支持プレート5は軸方向で
見てコッタープレート2が埋設されていない箇所を塞
ぎ、カゴ鉄筋を支持するものであるのでコッタープレー
ト2の1群の個数と同数埋設され、コッタープレート2
が埋設されていない箇所の円周方向の弧長に比較して弧
長を長くしておくのが好ましい。また、数個の支持プレ
ート5を円周方向に連結してその個数を少なくしても良
く、全円周にわたる1個の環状のプレートとしておいて
も良い。これらのプレートは既製プレストレストコンク
リート杭1の補強筋(図示せず)に溶接などにより固着
されている。
【0011】図1(b)に既製プレストレストコンクリ
ート杭の杭頭内面を保護シート8で覆った例を示した
が、この保護シート8は筒状の保護シート8を直接杭頭
内面に接着してもよいが、筒状の保護シート8の両端に
予め環状プレート9を取りつけて置き、この環状プレー
ト9を杭頭内面に接着など取りつける方が操作が容易で
ある。
【0012】つぎに、カゴ鉄筋底部についてついて説明
する。
【0013】カゴ鉄筋3の底には底鉄板4が溶接されて
いる。図2(c)に示すように、底鉄板4の周端にはコ
ッタープレート2の1群の個数に対応した数の切り込み
6が設けられており、その切り込み6の形状はコッター
プレート2の断面形状と相似しており、底鉄板4と一体
となったカゴ鉄筋がコッタープレート2に邪魔されるこ
となく杭頭内側に挿入できるようになっている。このカ
ゴ鉄筋は杭頭内側の支持プレート5の位置まで挿入され
円周方向に回転してその端部をコッタープレート2の下
面と支持プレート5の上面との間隙7に嵌合して杭1に
固定される。
【0014】本発明の施工順序について図3を参照して
説明する。
【0015】(1)既製プレストレストコンクリート杭
1の杭頭内側の土砂、固化物などを排出する。保護シー
トを使用した場合は保護シートを撤去する。杭頭内面を
清掃する。(図3(a)) (2)カゴ鉄筋3を吊り下げながら既製プレストレスト
コンクリート杭1の杭頭内側に挿入する。(図3
(b)) (3)カゴ鉄筋3が支持プレート5のの位置に到達した
らカゴ鉄筋3を円周方向に回転して底鉄板4の端部をコ
ッタープレート2の下面と支持プレート5の上面との間
隙7に嵌合する。(図3(c)) (4)既製プレストレストコンクリート杭1の杭頭部に
コンクリートを打設して作業を完了する。(図3
(d))
【0016】
【発明の効果】後打ちコンクリートの杭頭部内表面との
付着性能が向上し、カゴ鉄筋の定着長を杭径と同じ程度
にまで短くすることができ、その副次効果として杭頭部
内側の清掃部の体積、面積を少なくすることができる。
さらに、コンクリート打設時の底型枠を無くすることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明で使用する既製プレストレストコンクリ
ート杭の杭頭部ならびにカゴ鉄筋の立断面図であり、
(a)既製プレストレストコンクリート杭の杭頭部にカ
ゴ鉄筋を挿入して静置した状態を示し、(b)は既製プ
レストレストコンクリート杭の杭頭内面を保護シートで
覆った状態を示す。
【図2】(a)は図1(a)のA−A矢視図であり、
(b)は図1(a)のB−B矢視図であり、(c)は底
鉄板の平面図である。
【図3】本発明の施工順序を示す立断面図である。
【符号の説明】
1・・既製プレストレストコンクリート杭、2・・コッ
タープレート、3・・カゴ鉄筋、4・・底鉄板、5・・
支持プレート、6・・底鉄板切り込み、7・・コッター
プレート下面と支持プレート上面との間隙、8・・保護
シート、9・・環状プレート

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 杭内面の円周に沿って複数個のコッター
    プレートが埋設され、このコッタープレート群が杭軸方
    向に複数群埋設され、最下段のコッタープレート群のす
    ぐ下方に底鉄板を支持する支持プレートが埋設されてい
    る既製プレストレストコンクリート杭を所定位置に打設
    した後、杭頭内側を所定の深さまで清掃し、杭頭内側に
    底鉄板と一体となったカゴ鉄筋を挿入し、底鉄板端面を
    コッタープレート下面と支持プレート上面との間隙に嵌
    合して固定したあと杭頭部にコンクリートを打設するこ
    とを特徴とする既製プレストレストコンクリート杭の杭
    頭処理方法
  2. 【請求項2】 杭頭内面を保護シートで覆った状態の既
    製プレストレストコンクリート杭を所定位置に打設し、
    カゴ鉄筋の挿入前に保護シートを撤去することを特徴と
    する請求項1記載の既製プレストレストコンクリート杭
    の杭頭処理方法
JP6526793A 1993-03-24 1993-03-24 既製プレストレストコンクリート杭の杭頭処理方法 Expired - Lifetime JP2576756B2 (ja)

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