JP2000192472A - 沈設体の沈設方法及びその沈設体 - Google Patents

沈設体の沈設方法及びその沈設体

Info

Publication number
JP2000192472A
JP2000192472A JP10369625A JP36962598A JP2000192472A JP 2000192472 A JP2000192472 A JP 2000192472A JP 10369625 A JP10369625 A JP 10369625A JP 36962598 A JP36962598 A JP 36962598A JP 2000192472 A JP2000192472 A JP 2000192472A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
submerged
press
fitting
frame
concrete
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP10369625A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4313871B2 (ja
Inventor
Masami Makino
昌巳 牧野
Yoshiyuki Hamada
良幸 濱田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
KATO KENSETSU KK
Kato Construction Co Ltd
Original Assignee
KATO KENSETSU KK
Kato Construction Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by KATO KENSETSU KK, Kato Construction Co Ltd filed Critical KATO KENSETSU KK
Priority to JP36962598A priority Critical patent/JP4313871B2/ja
Publication of JP2000192472A publication Critical patent/JP2000192472A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4313871B2 publication Critical patent/JP4313871B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Underground Structures, Protecting, Testing And Restoring Foundations (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 沈設作業の工期短縮化、坑内作業の削減及び
コスト低減を図ること。 【解決手段】 沈設体10を二重枠構造とし、刃口ロッ
ト11あるいは既に沈設された他の沈設体10の上に、
内周から圧入型枠12、鉄筋13、スチール構造体14
を一体的に組み立てる。組み立てられた二重枠の間の、
鉄筋13が配置された空間にコンクリート16を打ち込
む。さらに、圧入型枠12に圧入設備23を取り付け、
それぞれ組み立てられた圧入型枠12、スチール構造体
14及び鉄筋13、並びに打ち込まれたコンクリート1
6を圧入設備23により一体的に地中に圧入する。同時
に、沈設体10の内部の土砂を掘削する。そして、上記
一連の工程を複数回繰り返して、複数個の沈設体10を
垂直方向に積み重ねることにより、一体的な沈設構造物
20を地中に構築する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えばケーソン
等のSRC構造体よりなる筒形の沈設体を地中に圧入し
て沈設する沈設方法及びその沈設体に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、PCウェル、オープンケーソ
ン等の筒形沈設体を地中に圧入して沈設するために、P
Cウェル工法、圧入式オープンケーソン工法等に代表さ
れる圧入工法が採用されている。
【0003】この種の圧入工法では、例えば、地上で内
外二重の型枠の間に鉄筋が配置された物を組み立て、内
外両型枠間にコンクリートを打ち込むことにより、RC
躯体を構築する。このRC躯体を沈設体とし、その内部
の土砂をクラムシェル等のバケット系掘削機で掘削しな
がら沈設体を地中に圧入するようにしている。このよう
に沈設体の組立、土砂の掘削、沈設体の圧入を複数回繰
り返すことにより、複数の沈設体を垂直方向に積み重ね
てなる一体的な沈設構造物を所要の深さまで地中に構築
し、基礎杭、立坑等として利用するようにしている。
【0004】これに対し、耐荷力のある圧入外型枠のみ
を沈設体として、その組立、土砂の掘削、沈設体の圧入
を複数回繰り返すことにより、上記と同様に複数の沈設
体を地中に一体的に構築する。そして、それらの沈設体
の内部に鉄筋籠等を組み立て、コンクリートを打ち込む
ことにより沈設構造物を構築する工法がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来の二つの沈設方法によれば、いずれも8〜10日間の
コンクリート養生の期間は、圧入工期とは別に必要とな
る。特に、前者の沈設方法では、各沈設体を製造する毎
にコンクリートの養生を必要とするので、沈設構造物を
構築するまでの工期が長くかかる。しかも、コンクリー
ト養生の期間中も圧入設備を拘束し続ける必要があり、
圧入設備の拘束期間が長くなるためコスト高の原因とな
る。
【0006】一方、後者の方法によれば、沈設体の圧入
にかかる工期は短縮されるが、圧入後、坑内に作業員が
入り、鉄筋籠等の構築作業をする必要がある。また、こ
の場合には、圧入用の外型枠が埋め殺しとなり、また、
坑内深さに相当する内足場が必要となるため施工コスト
が高くなる原因となった。
【0007】この発明は上記の事情に鑑みてなされたも
のであって、その目的は、沈設作業の工期を短縮化する
とともに、坑内作業を減らしてコスト低減を図ることを
可能にした沈設体の沈設方法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に記載の発明の沈設体の沈設方法は、筒状
をなす沈設体を地中に沈設する沈設方法であって、
(1)沈設体を外枠及び内枠により二重枠の構造とし、
その一方の枠を組み立てる第1の組立工程と、(2)組
み立てられた一方の枠に沿って鉄筋を組み立てる第2の
組立工程と、(3)組み立てられた鉄筋を一方の枠との
間に配置した状態で外枠及び内枠の他方の枠を組み立て
る第3の組立工程と、(4)鉄筋が配置された外枠及び
内枠の間の空間にコンクリートを打ち込む打込工程と、
(5)外枠、内枠、鉄筋及びコンクリートよりなる沈設
体を一体的に地中に圧入する圧入工程と、(6)圧入さ
れた沈設体の内側の土砂の掘削を圧入工程と同時に行う
掘削工程とを備えるようにしたことを趣旨とする。
【0009】上記の発明の沈設体の沈設方法の構成によ
れば、(1)から(3)の組立工程において内外の二重
枠間に鉄筋が配置され、(4)の打込工程で鉄筋が間に
設置された二重枠間にコンクリートが打ち込まれる。さ
らに、(5)の圧入工程において、内外の二重枠及び鉄
筋と共に、コンクリートが一体的に地中に圧入され、
(6)の掘削工程において圧入工程と同時に内部の土砂
が掘削される。従って、圧入工程において、コンクリー
トが内外の枠及び鉄筋と一体的に圧入されるため、コン
クリートの打ち込み後その養生期間を待たずに圧入工程
を開始することが出来る。さらに、圧入工程に際し、鉄
筋の組立及びコンクリートの打ち込みが既に終了してい
るので、圧入工程及び掘削工程の後に沈設体の坑内で鉄
筋等の組み立て、コンクリートの打ち込み及び養生を行
う必要が無く、圧入工程及び掘削工程の間にもコンクリ
ートの養生が行われる。
【0010】上記目的を達成するために、請求項2に記
載の発明の沈設構造物の構築工法によれば、請求項1に
記載の沈設方法を含む沈設構造物の構築工法であって、
沈設方法を同一施工場所で複数回繰り返して、複数の沈
設体を垂直方向に積み重ねることにより一体的な沈設構
造物を構築するようにしたことを趣旨とする。
【0011】上記の発明の沈設構造物の構築工法の構成
によれば、請求項1に記載の沈設方法の作用に加え、所
要深さの沈設構造物を地中に構築するために、沈設体の
組み立て及び沈設が同一施工場所で必要回数繰り返され
るので、先に沈設された沈設体にとって、後の沈設体の
沈設期間がコンクリートの養生期間ともなる。
【0012】上記目的を達成するために、請求項3に記
載の発明の沈設体の沈設方法は、請求項1に記載の沈設
方法又は請求項2に記載の構築工法において、(1)の
工程乃至(4)の工程の少なくとも一つの一部又は全部
を施工場所とは異なる別の場所で行い、施工場所におい
て外枠、内枠及び鉄筋を一体的に組み付けるようにした
ことを趣旨とする。
【0013】上記の発明の沈設体の沈設方法の構成によ
れば、請求項1に記載の沈設方法の作用及び請求項2に
記載の構築方法の作用に加え、予め別の場所で組み立て
られる内外の枠及び鉄筋の一部または全部及びコンクリ
ートが施工場所で使用されるので、施工場所での(1)
から(4)の組立工程の期間が短縮される。さらに、複
数回沈設体を垂直方向に積み重ねて沈設構造物を構築す
る場合には、施工場所において、圧入工程または掘削工
程を行っている間に、同時に別の場所で、別の内外の枠
及び鉄筋の一部または全部の組み立て又はコンクリート
の打ち込みを行うことが出来る。
【0014】上記目的を達成するために、請求項4に記
載の発明の沈設体は、請求項1乃至請求項3のいずれか
一つに記載する沈設方法に使用される沈設体において、
内枠及び外枠の少なくとも一方が、圧入荷重に対する耐
荷力を備える圧入型枠であるようにしたことを趣旨とす
る。
【0015】上記の発明の沈設体の構成によれば、圧入
型枠に荷重をかけて圧入することにより、養生の終了し
ていないコンクリート等の耐荷力の無い部分に荷重がか
かることがない。
【0016】上記目的を達成するために、請求項5に記
載の発明の沈設体は、請求項1乃至請求項3のいずれか
一つに記載する沈設方法に使用される沈設体又は請求項
4に記載する沈設体において、内枠及び外枠の少なくと
も一方が鉄筋及びコンクリートと共に地中に沈設して埋
め殺されるようにしたことを趣旨とする。
【0017】上記の発明の沈設体の構成によれば、請求
項4の発明の作用に加え、内枠及び外枠の少なくとも一
方が埋め殺されて、沈設体の一部が構成される。
【0018】上記目的を達成するために、請求項6に記
載の発明の沈設体は、請求項1乃至請求項3のいずれか
一つに記載する沈設方法に使用される沈設体又は請求項
4もしくは請求項5に記載の沈設体において、内枠が圧
入型枠であり、外枠が鋼製枠であるようにしたことを趣
旨とする。
【0019】上記の発明の沈設体の構成によれば、請求
項4及び請求項5の発明の作用に加え、沈設体が沈設さ
れ、または、沈設構造物が構築された後に、内枠である
圧入型枠を取り外すことが可能となる。さらに、外枠の
鋼製枠が沈設体又は沈設構造物の一部となる。
【0020】上記目的を達成するために、請求項7に記
載の発明の沈設体は、請求項1乃至請求項3のいずれか
一つに記載する沈設方法に使用される沈設体又は請求項
4乃至請求項6のいずれか一つに記載する沈設体におい
て、沈設体の軸心に直交する断面形状が、円形、小判
形、多角形のいずれかであるようにしたことを趣旨とす
る。
【0021】上記の発明の沈設体の構成によれば、請求
項4乃至請求項6の発明の作用に加え、施工要求に応じ
て、円形、小判形、多角形の断面形状を選択可能であ
る。
【0022】上記目的を達成するために、請求項8に記
載の発明の沈設体は、請求項4乃至請求項7のいずれか
一つに記載する沈設体において、圧入型枠は、沈設体の
軸心に直交する断面形状が長方形および台形よりなる2
種類のピースを組み合わせて構成されるようにしたこと
を趣旨とする。
【0023】上記の発明の沈設体の構成によれば、請求
項4乃至請求項7の発明の作用に加え、長方形及び台形
の各ピースを適宜に組み合わせることにより、各種形状
及び大きさの沈設体が構成される。
【0024】
【発明の実施の形態】[第1の実施の形態]以下、本発
明の沈設体及びその沈設方法並びに沈設構造物及びその
構築工法を具体化した第1の実施の形態を図面を参照し
て詳細に説明する。図1は、第1の実施の形態の沈設方
法による施工中の沈設体10及び沈設構造物20を示す
軸心方向の断面図である。図2は、図1の沈設体10及
び沈設構造物20の軸心に垂直方向の断面図を半周分ず
つ合わせた図であり、左半周がA−A断面図、右半周が
B−B断面図である。
【0025】図1、図2に示すように、施工中の沈設構
造物20は、地中の最深部にあるコンクリート刃口11
と、その上に配置され、互いに一体的に結合された複数
の沈設体10とを備える。各沈設体10は、軸心方向の
長さが約4〜5mであり、それぞれ個別に組み立てら
れ、それぞれ一度の沈設作業で沈設される。初めの沈設
体10が沈設された後、次の沈設体10が一体的に組み
立てられ、さらに沈設される。図1は、このようにして
4回の沈設が行われた後の状態を示しており、沈設構造
物20は、コンクリート刃口11と4個の沈設体10が
一体的に結合された構造となっている。
【0026】各沈設体10は、内周側から内枠として圧
入型枠12、鉄筋13、外枠としてスチール構造体14
が配置されている。さらに、地表面15以下に既に沈設
されている部分においては、圧入型枠12、スチール構
造体14の二重枠の間の鉄筋13が配置された空間に、
コンクリート16が打ち込まれている。
【0027】圧入型枠12は、圧入時の荷重に対する耐
荷力を備える材質及び形状に形成され、さらに、組立や
運搬の便宜のために、ピース化されている。圧入型枠1
2は、図2に示すように、沈設体10の軸心に垂直な断
面形状は、長方形タイプ17と台形タイプ18の2種類
である。
【0028】図3に図2の圧入型枠12及びスチール構
造体14の拡大図を示す。また、図4に長方形タイプ1
7、図5に台形タイプ18のそれぞれ1ピースの形状を
示す。図3に示すように、圧入型枠12は長方形タイプ
17と台形タイプ18をそれぞれ16個ずつ組み合わせ
て使用することにより、略円形を成している。後述する
ように、圧入型枠12は沈設体10及び沈設構造物20
の一部とはならず、スチール構造体14は沈設体10及
び沈設構造物20の一部となるので、沈設体10及び沈
設構造物20の内径は圧入型枠12を含まないR1であ
り、外径はスチール構造体14の外径に相当するR2と
なる。ここでは、内径R1が6000mm、外径R2が
7000mmの沈設体10及び沈設構造物20を構築し
ている。
【0029】鉄筋13は、コンクリート16の主鉄筋及
び帯鉄筋となるもので、必要な強度が得られるように各
鉄筋13の太さや使用する本数が選択されている。
【0030】スチール構造体14は、鋼製であり、鉄筋
13、コンクリート16と一体となって地中に埋め殺さ
れることにより、スチール−鉄筋−コンクリート構造体
(SRC構造体)を形成し、沈設体10の一部となる。
【0031】このように、複数の沈設体10により構築
される沈設構造物20の本体構造は、スチール構造体1
4、鉄筋13、コンクリート16によって形成されるS
RC構造体で構成される。
【0032】次に、この沈設体10及び沈設構造物20
の沈設方法について、図6から図17の施工順序図を用
いて説明する。図6から図17は、各施工工程の沈設体
10の軸心方向断面図である。
【0033】まず、図6に示すように、施工場所周辺の
地盤整正をした後、地中にグラウンドアンカー21を打
設する。次に、図7に示すように、沈設体10の形状に
合わせた刃口ロット22を設置する。この刃口ロット2
2は埋め殺して沈設構造物20の本体構造の一部とする
ため、コンクリート製のコンクリート刃口11とする。
【0034】次に、図8に示すように、圧入設備23と
して、圧入桁24、圧入ジャッキ25等を用意し、刃口
ロット22に圧入設備23を設置して、グラウンドアン
カー21と圧入ジャッキ25とを接続する。圧入ジャッ
キ25を作動させ、刃口ロット22を地中に圧入する。
圧入と同時に、刃口ロット22の内側をバケット等の掘
削機で掘削する。ここまでは、準備工程である。
【0035】次に、図9に示すように、圧入設備23を
取り外し、圧入型枠12を組み立てる。すなわち、刃口
ロット22の内周側に、長方形タイプ17と台形タイプ
18を組み合わせて沈設体10の形状に圧入型枠12を
組み立てる。さらに、沈設体10の軸心方向にもピース
を組み合わせて、高さ4〜5mの沈設体10の内枠とす
る。この工程が請求項1の第1の組立工程に相当する。
【0036】さらに、図10に示すように、圧入型枠1
2の外周側に鉄筋13を組み立てる。この鉄筋13は沈
設体10及び沈設構造物20の主鉄筋及び帯鉄筋となる
ものであるので、必要な強度を得られるよう選択され
る。この工程が請求項1の第2の組立工程に相当する。
【0037】次に、図11に示すように、鉄筋13のさ
らに外周側において、沈設構造物20にフリクションカ
ットを設けるために、刃口ロット22の外周面より5c
m程度内面に設置されるよう、スチール構造体14を組
み立てる。ここで、圧入型枠12に比べ、鉄筋13とス
チール構造体14は、垂直方向長さがやや短くなるよう
に構成される。これは、圧入型枠12に圧入設備23を
設置し、圧入工程を行う際に、鉄筋13及びスチール構
造体14に圧入荷重がかからないよう、又、圧入設備2
3に引っかからないようにするためである。これによ
り、このスチール構造体14は、コンクリート16の打
ち込みに際して、外枠の役目を果たすものであるが、圧
入時の荷重に耐える必要はない。従って、コンクリート
16の外枠として必要な強度。又、地中で土圧、水圧に
耐える強度を備えればよく、適度な厚さの鋼板で形成す
る。この工程が請求項1の第3の組立工程に相当する。
【0038】続いて、図12に示すように、圧入型枠1
2とスチール構造体14で囲まれた空間にコンクリート
16を打ち込む。この工程が請求項1の打込工程に相当
する。
【0039】以上の各工程が終了したら、図13に示す
ように、圧入型枠12に圧入設備23を設置し、圧入ジ
ャッキ25を使用して圧入型枠12に圧入荷重をかけ
る。このとき、圧入荷重は圧入型枠12を介して刃口ロ
ット22にかかり、刃口ロット22は地中に圧入され
る。また、鉄筋13、スチール構造体14及びコンクリ
ート16は刃口ロット22の上に組み付けられているの
で、刃口ロット22が地中に圧入されるにしたがって、
一体的に地中に圧入される。この工程が請求項1の圧入
工程に相当する。
【0040】さらに、圧入と同時に、掘削機によって沈
設体10の内側の土砂を掘削する。この工程が請求項1
の掘削工程に相当する。
【0041】以上の図9から図13の各工程を複数回繰
り返すことにより、図14に示すように、複数の沈設体
10を垂直方向に一体的に積み上げて、それらを所要の
深度まで沈設する。このようにして、複数の沈設体10
及び刃口ロット22よりなる沈設構造物20が地中に構
築される。
【0042】複数の沈設体10が所要の深度まで沈設さ
れ、沈設構造物20が構築されたら、図15に示すよう
に、刃口ロット22の内側に底版コンクリート27とし
て水中コンクリートを打設する。その後、図16に示す
ように、沈設構造物20の抗内の水替えを行う。
【0043】さらに、図17に示すように、圧入型枠1
2を取り外す。圧入型枠12は再利用できるので、取り
外すことが多いが、場合によってはそのまま内枠として
残すことも出来る。スチール構造体14は埋め殺され、
沈設構造物20の本体構造の一部となる。
【0044】このようにして、複数の沈設体10よりな
る沈設構造物20の構築が行われる。その後、打ち込ん
だコンクリート16の養生が全て終了すると、沈設構造
物20よりなる立坑が得られる。
【0045】完成した沈設構造物20の断面図を図1
8、図19に示す。図18は、沈設構造物20の軸心方
向断面図であり、図19は、左半周が図18のC−C断
面を、右半周が図18のD−D断面を示す。ここでは、
圧入型枠12を内枠として残しているので、図18、図
19に示すように、本体部分は内周から順に鉄筋13及
びコンクリート16、スチール構造体14によって構成
されている。底版部分は、底版コンクリート27及びコ
ンクリート刃口11により構成されている。
【0046】以上説明したように、この実施の形態の沈
設体及びその沈設方法、並びに沈設構造物及びその構築
工法によれば、図13の圧入工程において、圧入型枠1
2、鉄筋13、コンクリート16、スチール構造物14
が一体的に圧入される。このとき、圧入荷重は圧入型枠
12及びコンクリート刃口11によって耐荷されるの
で、養生の終了していないコンクリート16等の耐荷力
の無い部分に荷重がかかることがなく、コンクリート1
6の養生期間を待たずに圧入工程を開始することができ
る。また、掘削工程においては、圧入型枠12の内側の
土砂が掘削されるので、掘削機が圧入型枠12に当たっ
ても中のコンクリート16等が型くずれすることもな
い。そして、圧入工程及び掘削工程の期間が、コンクリ
ート16の養生期間ともなるので、従来のように圧入工
程及び掘削工程の後にコンクリートを打設する場合に比
べて、本実施の形態の場合は、工期全体が短縮されるこ
とになる。また、圧入工程に際し、鉄筋13の組立及び
コンクリート16の打ち込みが既に終了しているので、
圧入工程及び掘削工程の後にその掘削された穴の中で鉄
筋13等の組み立て、コンクリート16の打ち込み及び
養生を行う必要が無い。このため、1つの沈設体10当
たりの沈設作業の時間を短縮化することが出来ると共
に、坑内で行うべき作業を減らすことができ、ひいては
一つの沈設体10当たりの施工コストの低減を図ること
が出来る。
【0047】さらに、この実施の形態では、所要深さの
沈設構造物20を地中に構築するために、沈設体10の
組み立て及び沈設が同一施工場所で必要回数繰り返され
るので、先に沈設された沈設体10にとって、後の沈設
体10の沈設期間がコンクリート16の養生期間ともな
る。このため、沈設構造物20を構築するための工期全
体を短縮化することが出来ると共に、その坑内作業を減
らすことができ、沈設構造物20のための施工コストの
低減を図ることが出来る。
【0048】また、この実施の形態では、外枠にスチー
ル構造体14を使用し、埋め殺されるのでスチール構造
体14が各沈設体10の一部となる。これにより、各沈
設体10の強度をさらに増すことが出来る。同様に、複
数の沈設体10よりなる沈設構造物20の強度をさらに
増すことが出来る。さらには、内枠である圧入型枠12
は取り外すことが出来るので、圧入型枠12を再利用す
ることによって施工コストの低減を図ることが出来る。
【0049】また、この実施の形態では、圧入型枠12
は、ピース化されており、長方形タイプ17と台形タイ
プ18によって構成されている。従って、長方形タイプ
17及び台形タイプ18の各ピースを適宜に組み合わせ
ることにより、各種形状及び大きさの沈設体10が構成
される。このため、各種形状や大きさの沈設体10、沈
設構造物20の施工要求に応じて長方形タイプ17及び
台形タイプ18の各ピースを汎用することができ、その
意味でも、施工コストの低減を図ることが出来る。
【0050】[第2の実施の形態]次に、本発明の沈設
体及びその沈設方法、並びに沈設構造物及びその構築工
法を具体化した第2の実施の形態を図面を参照して詳細
に説明する。図20は、第2の実施の形態の沈設方法に
よる施工中及び完成時の沈設体10及び沈設構造物20
を示す軸心方向の断面図である。図21、図22は、図
20の沈設体10及び沈設構造物20の軸心に垂直方向
の断面図を半周分ずつ合わせた図であり、図21は左半
周がE−E断面図、右半周がF−F断面図、図22は左
半周がG−G断面図、右半周がH−H断面図である。
【0051】この実施の形態では、圧入型枠12を外枠
として使用し、スチール構造体14を内枠として使用す
る点で第1の実施の形態と異なる。各沈設体10の沈設
方法は第1の実施の形態のそれに準ずるものである。こ
こでの第1の実施の形態との違いは、図20に示すよう
に、各組立工程において、内枠(スチール構造体1
4)、鉄筋13及びコンクリート16に比べて、外枠
(圧入型枠12)をやや高く構成することである。そし
て、圧入設備23は外枠(圧入型枠12)に対して設置
され、圧入型枠12及び刃口ロット22により圧入荷重
は耐荷される。打込、圧入、掘削の各工程の手順は第1
の実施形態と同様であり、これによって、各沈設体10
が沈設される。さらに、一連の各組立工程並びに打込、
圧入および掘削の各工程が複数回繰り返されることによ
って、複数の沈設体10が一体的に垂直方向に積み上げ
られ、所要深さまで沈設構造物20が構築される。
【0052】圧入型枠12は、第1の実施の形態と同様
に、長方形タイプ17と台形タイプ18の2種類のピー
スの組合せによって構成される。図23に図20の圧入
型枠12及びスチール構造体14の拡大図を示す。ま
た、図24に長方形タイプ17、図25に台形タイプ1
8のそれぞれ1ピースの形状を示す。図23に示すよう
に、この実施の形態では、圧入型枠12は長方形タイプ
17と台形タイプ18をそれぞれ20個ずつ組み合わせ
て使用することにより、略円形を成している。この実施
の形態では、外枠の圧入型枠12が地中に埋め殺され
て、沈設体10及び沈設構造物20の一部となり、内枠
のスチール構造体14も地中に埋め殺されて、沈設体1
0及び沈設構造物20の一部となるので、沈設体10及
び沈設構造物20の内径はR3であり、外径はR4とな
る。ここでは、内径R3が6000mm、外径R4が7
000mmの沈設体10及び沈設構造物20を構築して
いる。所要深さまで沈設した沈設構造物20は、図20
に示すように、外周に圧入型枠12、内周にスチール構
造体14を備える。
【0053】従って、この実施の形態の沈設体10及び
その沈設方法並びに沈設構造物20及びその構築工法に
よれば、第1の実施の形態のそれらと同様の作用及び効
果を得ることが出来る。加えて、この実施の形態では、
圧入型枠12及びスチール構造体14が共に埋め殺され
るので、各沈設体10の強度をさらに増すことが出来、
ひいては、沈設構造物20の強度をさらに増すことが出
来るようになる。特に、外枠に圧入型枠12を使用して
いるので、外枠の強度が大きい。このため、圧入工程に
おいて、外部の土砂の土圧あるいは水圧に耐える力を高
めることが出来る。
【0054】[第3の実施の形態]次に、本発明の沈設
体及びその沈設方法、並びに沈設構造物及びその構築工
法を具体化した第3の実施の形態を図面を参照して詳細
に説明する。図26は、第3の実施の形態の沈設方法に
使用する小判形沈設体31の軸心に垂直方向の断面図で
ある。沈設体31の断面形状を除いて、第1及び第2の
実施の形態と構成が同様であるので、同様の部分につい
ては説明を省略する。
【0055】この沈設体31は、第1及び第2の実施の
形態のそれと同様、圧入型枠12が長方形タイプ17と
台形タイプ18の組み合わせによって構成される。そこ
で、個々のピースの大きさ、各ピースの接続順、あるい
は、台形タイプ18の底角等を変更することにより、図
26に示すように、小判形沈設体31を構成することが
出来る。さらに、複数の小判形沈設体31を互いに積み
重ねることにより、小判形の沈設構造物を構築すること
が出来る。その結果、施工場所の形状や施工要求応じ
て、小判形の沈設体31及び沈設構造物を使用した場合
にも、第1及び第2の実施の形態と同様に、沈設体31
及び沈設構造物を構築するための工期を短縮化すること
が出来ると共に、その坑内作業を減らすことができ、沈
設体31及び沈設構造物のための施工コストの低減を図
ることが出来る。
【0056】[第4の実施の形態]次に、本発明の沈設
体及びその沈設方法、並びに沈設構造物及びその構築工
法を具体化した第4の実施の形態を図面を参照して詳細
に説明する。図27は、第4の実施の形態の沈設方法に
使用する多角形沈設体32の軸心に垂直方向の断面図で
ある。沈設体の断面形状を除いて、第1及び第2の実施
の形態と構成が同様であるので、同様の部分については
説明を省略する。
【0057】この沈設体32は、第1及び第2の実施の
形態と同様、圧入型枠12は、長方形タイプ17と台形
タイプ18の組合せによって構成される。そこで、個々
のピースの大きさ、各ピースの接続順、あるいは、台形
タイプ18の底角等を変更することにより、図27に示
すように、多角形沈設体32を構成することが出来る。
さらに、複数の多角形沈設体32を互いに積み重ねるこ
とにより、多角形の沈設構造物を構築することが出来
る。その結果、施工場所の形状や施工要求に応じて、多
角形の沈設体32及び沈設構造物を使用した場合にも、
第1及び第2の実施の形態と同様に、沈設体32及び沈
設構造物を構築するための工期を短縮化することが出来
ると共に、その坑内作業を減らすことができ、沈設体3
2及び沈設構造物のための施工コスト低減を図ることが
出来る。
【0058】[第5の実施の形態]次に、本発明の沈設
体及びその沈設方法、並びに沈設構造物及びその構築工
法を具体化した第5の実施の形態を詳細に説明する。沈
設構造物の構築において施工される各組立工程並びに打
込、圧入及び掘削の各工程の内、打込、圧入及び掘削の
各工程は第1及び第2の実施の形態のそれと同様である
ので、異なる部分である各組立工程のみについて説明す
る。
【0059】第1及び第2の実施の形態では、第1から
第3の各組立工程が、刃口ロット22あるいは沈設体1
0の上、すなわち、沈設施工場所で行っていた。これに
対し、本実施の形態では、圧入型枠12、鉄筋13、ス
チール構造体14の組み立て、コンクリートの打ち込み
を、施工場所とは別の場所で行うようにしている。
【0060】沈設施工場所とは別の場所において、圧入
型枠12は、複数の長方形タイプ17と台形タイプ18
を組み合わせ、沈設体10の内枠または外枠の形状に組
み立てられる。鉄筋13は、複数の主鉄筋及び帯鉄筋を
組み合わせ、沈設体10の内部に埋め込まれる鉄筋13
の形状に組み立てる。スチール構造体14は、鋼板を使
用して同様に沈設体10の内枠または外枠の形状に組み
立てる。外枠及び内枠の間の空間にコンクリートを打ち
込む。その後、クレーン等を使用して、組み立てられた
圧入型枠12、鉄筋13、スチール構造体14及びコン
クリート16を沈設施工場所へ運び、刃口ロット22あ
るいは既に沈設した沈設体10の上に設置し、組み付け
る。
【0061】以上説明したように、この実施の形態の沈
設体の沈設方法によれば、予め別の場所で組み立てられ
た圧入型枠12、鉄筋13、スチール構造体14及びコ
ンクリート16が施工場所で使用されるので、第1又は
第2の実施の形態の場合に比べ、施工場所で圧入工程及
び掘削工程を行っている時と同時期に別の場所にて第1
から第4の組立工程を行っているため、施工期間がより
短縮されることになる。この意味で、沈設構造物20を
構築するための工期をより短縮化することが出来るよう
になる。
【0062】尚、この発明は前記各実施の形態に限定さ
れるものではなく、発明の趣旨を逸脱することのない範
囲で、例えば、以下のように実施することが出来る。
【0063】(1)前記第1及び第2の実施の形態で
は、圧入型枠12を長方形タイプ17と台形タイプ18
の組み合わせで構成するとしたが、曲面を持つ形状のピ
ースを使用してもよい。
【0064】(2)前記第1及び第2の実施の形態で
は、スチール構造体14を埋め殺して沈設体10及び沈
設構造物20の本体構造の一部としたが、鉄筋13及び
コンクリート16により充分な強度が得られるときは、
スチール構造物14は本体構造の一部としなくてもよ
く、取り外して再利用することも出来る。
【0065】(3)前記各実施の形態では、本発明を複
数の沈設体10を地中に沈設しながら垂直方向に積み重
ねることにより一体的な沈設構造物20を構築する場合
に具体化したが、一つの沈設体のみを地中に沈設する場
合に具体化することもできる。
【0066】
【発明の効果】上記請求項1に記載の発明によれば、
(1)から(3)の各組立工程では内外の二重枠の間に
鉄筋が配置され、(4)の打込工程では鉄筋が間に配置
された二重枠の間にコンクリートが打ち込まれる。さら
に、(5)の圧入工程では、内外の二重枠及び鉄筋と共
に、コンクリートが一体的に地中に圧入され、(6)の
掘削工程では圧入工程と同時に内部の土砂が掘削され
る。従って、圧入工程において、コンクリートが内外の
枠及び鉄筋と一体的に圧入されるため、コンクリートの
打ち込み後その養生期間を待たずに圧入工程を開始する
ことが出来る。さらに、圧入工程に際し、鉄筋の組立及
びコンクリートの打ち込みが既に終了しているので、圧
入工程及び掘削工程の後に沈設体の坑内で鉄筋等の組み
立て、コンクリートの打ち込み及び養生を行う必要が無
く、圧入工程及び掘削工程の間にもコンクリートの養生
が行われる。このため、沈設体を沈設するための工期を
短縮化することが出来ると共に、その坑内作業を減らす
ことができ、その施工コストの低減を図ることが出来る
という効果を発揮する。
【0067】上記請求項2に記載の発明によれば、請求
項1に記載の発明の作用及び効果に加え、所要深さの沈
設構造物を地中に構築するために、沈設体の組み立て及
び沈設が同一施工場所で必要回数繰り返されるので、先
に沈設された沈設体にとって、後の沈設体の沈設期間が
コンクリートの養生期間ともなる。このため、沈設構造
物を構築するための工期を短縮化することが出来ると共
に、その坑内作業を減らすことができ、その施工コスト
の低減を図ることが出来るという効果を発揮する。
【0068】上記請求項3に記載の発明によれば、請求
項1又は請求項2に記載の発明の作用及び効果に加え、
予め別の場所で組み立てられる内外の枠及び鉄筋の一部
または全部及びコンクリートが施工場所で使用されるの
で、施工場所での(1)から(4)の組立工程の期間が
短縮される。さらに、複数回沈設体を垂直方向に積み重
ね沈設構造物を構築する場合には、施工場所において、
圧入工程または掘削工程を行っている間に、同時に別の
場所で、別の内外の枠及び鉄筋の一部または全部の組み
立てを行うことが出来る。このため、沈設体を沈設する
ための工期又は沈設構造物を構築するための工期を短縮
化することが出来ると共に、それらの坑内作業を減らす
ことができ、それらの施工コストの低減を図ることが出
来るという効果を発揮する。
【0069】上記請求項4に記載の発明によれば、圧入
型枠に荷重をかけて圧入することにより、養生の終了し
ていないコンクリート等の耐荷力の無い部分に荷重がか
かることがない。このため、コンクリートの養生期間を
待たずに圧入工程を開始することができ、ひいては、沈
設体を沈設するための工期又は沈設構造物を構築するた
めの工期を短縮化することが出来ると共に、その坑内作
業を減らすことができ、その施工コストの低減を図るこ
とが出来るという効果を発揮する。
【0070】上記請求項5に記載の発明によれば、請求
項4に記載の発明の作用及び効果に加え、内枠及び外枠
の少なくとも一方が埋め殺されて、沈設体の一部が構成
される。このため、沈設体又は沈設構造物の強度をさら
に増すことが出来るという効果を発揮する。
【0071】上記請求項6に記載の発明によれば、請求
項4又は請求項5に記載の発明の作用及び効果に加え、
沈設体が沈設され、又は沈設構造物が構築された後に、
内枠である圧入型枠を取り外すことが可能となり、外枠
の鋼製枠が沈設体又は沈設構造物の一部となる。このた
め、圧入型枠を再利用することができ、その意味で施工
コストの低減を図ることが出来ると共に、沈設体又は沈
設構造物の強度をさらに増すことが出来るという効果を
発揮する。
【0072】上記請求項7に記載の発明によれば、請求
項4乃至請求項6に記載のいずれか一つの発明の作用及
び効果に加え、施工要求に応じて、円形、小判形、多角
形の断面形状を選択可能となる。このため、施工要求に
応じた種々の断面形状の沈設体又は沈設構造物を構築す
ることが出来るという効果を発揮する。
【0073】上記請求項8に記載の発明によれば、請求
項4乃至請求項7に記載の何れか一つの発明の作用及び
効果に加え、長方形及び台形の各ピースを適宜に組み合
わせることにより、各種形状及び大きさの沈設体が構成
される。このため、各種形状や大きさの沈設体又は沈設
構造物の施工要求に応じて各ピースを汎用することがで
き、その意味でも施工コストの低減を図ることが出来る
という効果を発揮する。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態に係り、沈設中の沈設体及び
沈設構造物を示す断面図である。
【図2】図1のA−A線及びB−B線に沿った断面図で
ある。
【図3】図2の圧入型枠及びスチール構造体の拡大図で
ある。
【図4】長方形タイプを示す平面図である。
【図5】台形タイプを示す平面図である。
【図6】沈設体の沈設方法等を説明する施工順序図であ
る。
【図7】沈設体の沈設方法等を説明する施工順序図であ
る。
【図8】沈設体の沈設方法等を説明する施工順序図であ
る。
【図9】沈設体の沈設方法等を説明する施工順序図であ
る。
【図10】沈設体の沈設方法等を説明する施工順序図で
ある。
【図11】沈設体の沈設方法等を説明する施工順序図で
ある。
【図12】沈設体の沈設方法等を説明する施工順序図で
ある。
【図13】沈設体の沈設方法等を説明する施工順序図で
ある。
【図14】沈設体の沈設方法等を説明する施工順序図で
ある。
【図15】沈設体の沈設方法等を説明する施工順序図で
ある。
【図16】沈設体の沈設方法等を説明する施工順序図で
ある。
【図17】沈設体の沈設方法等を説明する施工順序図で
ある。
【図18】完成時の沈設構造物等を示す断面図である。
【図19】図18のC−C線及びD−D線に沿った断面
図である。
【図20】第2の実施の形態に係り、施工中及び完成時
の沈設構造物を示す断面図である。
【図21】図20のE−E線及びF−F線に沿った断面
図である。
【図22】図20のG−G線及びH−H線に沿った断面
図である。
【図23】図21の圧入型枠及びスチール構造体の拡大
図である。
【図24】長方形タイプを示す平面図である。
【図25】台形タイプを示す平面図である。
【図26】第3の実施の形態に係り、小判形沈設体の底
版部分の断面図である。
【図27】第4の実施の形態に係り、多角形沈設体の底
版部分の断面図である。
【符号の説明】
10 沈設体 12 圧入型枠 13 鉄筋 14 スチール構造体 16 コンクリート 17 長方形タイプ 18 台形タイプ 20 沈設構造物 31 小判形沈設体 32 多角形沈設体

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 筒状をなす沈設体を地中に沈設する沈設
    方法であって、 (1)前記沈設体を外枠及び内枠により二重枠の構造と
    し、その一方の枠を組み立てる第1の組立工程と、 (2)前記組み立てられた一方の枠に沿って鉄筋を組み
    立てる第2の組立工程と、 (3)前記組み立てられた鉄筋を前記一方の枠との間に
    配置した状態で前記外枠及び前記内枠の他方の枠を組み
    立てる第3の組立工程と、 (4)前記鉄筋が配置された前記外枠及び前記内枠の間
    の空間にコンクリートを打ち込む打込工程と、 (5)前記外枠、前記内枠、前記鉄筋及び前記コンクリ
    ートよりなる沈設体を一体的に地中に圧入する圧入工程
    と、 (6)前記圧入された沈設体の内側の土砂の掘削を前記
    圧入工程と同時に行う掘削工程とを備えたことを特徴と
    する沈設体の沈設方法。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の沈設方法を含む沈設構
    造物の構築工法であって、前記沈設方法を同一施工場所
    で複数回繰り返して、複数の沈設体を垂直方向に積み重
    ねることにより一体的な沈設構造物を構築することを特
    徴とする沈設構造物の構築工法。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の沈設方法又は請求項2
    に記載の構築工法において、前記(1)の工程乃至前記
    (4)の工程の少なくとも一つの一部又は全部を施工場
    所とは異なる別の場所で行い、施工場所において前記外
    枠、前記内枠及び前記鉄筋を一体的に組み付けるように
    したことを特徴とする沈設体の沈設方法。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至請求項3のいずれか一つに
    記載する沈設方法に使用される沈設体において、 前記内枠及び前記外枠の少なくとも一方が、圧入荷重に
    対する耐荷力を備える圧入型枠であることを特徴とする
    沈設体。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至請求項3のいずれか一つに
    記載する沈設方法に使用される沈設体又は請求項4に記
    載する沈設体において、 前記内枠及び前記外枠の少なくとも一方が前記鉄筋及び
    前記コンクリートと共に地中に沈設して埋め殺されるも
    のであることを特徴とする沈設体。
  6. 【請求項6】 請求項1乃至請求項3のいずれか一つに
    記載する沈設方法に使用される沈設体又は請求項4もし
    くは請求項5に記載の沈設体において、 前記内枠が前記圧入型枠であり、前記外枠が鋼製枠であ
    ることを特徴とする沈設体。
  7. 【請求項7】 請求項1乃至請求項3のいずれか一つに
    記載する沈設方法に使用される沈設体又は請求項4乃至
    請求項6のいずれか一つに記載する沈設体において、 前記沈設体の軸心に直交する断面形状が、円形、小判
    形、多角形のいずれかであることを特徴とする沈設体。
  8. 【請求項8】 請求項4乃至請求項7のいずれか一つに
    記載する沈設体において、 前記圧入型枠は、前記沈設体の軸心に直交する断面形状
    が長方形および台形よりなる2種類のピースを組み合わ
    せて構成されることを特徴とする沈設体。
JP36962598A 1998-12-25 1998-12-25 沈設体の沈設方法及びその沈設体 Expired - Fee Related JP4313871B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP36962598A JP4313871B2 (ja) 1998-12-25 1998-12-25 沈設体の沈設方法及びその沈設体

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP36962598A JP4313871B2 (ja) 1998-12-25 1998-12-25 沈設体の沈設方法及びその沈設体

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2000192472A true JP2000192472A (ja) 2000-07-11
JP4313871B2 JP4313871B2 (ja) 2009-08-12

Family

ID=18494912

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP36962598A Expired - Fee Related JP4313871B2 (ja) 1998-12-25 1998-12-25 沈設体の沈設方法及びその沈設体

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4313871B2 (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101025367B1 (ko) * 2008-05-29 2011-03-28 장영미 지하 수직구 구조물 시공 방법
KR101188383B1 (ko) * 2010-04-27 2012-10-05 한준수 압입장치를 이용한 집수정 설치방법
JP2015203222A (ja) * 2014-04-14 2015-11-16 株式会社東宏 養生シート用フレームの構造
KR101655220B1 (ko) * 2016-03-07 2016-09-07 우경기술주식회사 원지반 절취 없는 터널구조물 압입 시공방법 및 이에 의해 시공되는 터널구조물
JP2016205119A (ja) * 2015-04-17 2016-12-08 Jfe建材株式会社 セグメント及び沈設構造物の構築方法

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101025367B1 (ko) * 2008-05-29 2011-03-28 장영미 지하 수직구 구조물 시공 방법
KR101188383B1 (ko) * 2010-04-27 2012-10-05 한준수 압입장치를 이용한 집수정 설치방법
JP2015203222A (ja) * 2014-04-14 2015-11-16 株式会社東宏 養生シート用フレームの構造
JP2016205119A (ja) * 2015-04-17 2016-12-08 Jfe建材株式会社 セグメント及び沈設構造物の構築方法
KR101655220B1 (ko) * 2016-03-07 2016-09-07 우경기술주식회사 원지반 절취 없는 터널구조물 압입 시공방법 및 이에 의해 시공되는 터널구조물

Also Published As

Publication number Publication date
JP4313871B2 (ja) 2009-08-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5041838B2 (ja) 杭基礎構造の構築方法
KR101324231B1 (ko) 소일 시멘트벽 가시설 구조 및 이의 시공 방법
JP2000192472A (ja) 沈設体の沈設方法及びその沈設体
JP5480744B2 (ja) 構造物用基礎およびその構築方法
JP2016148224A (ja) 沈設構造物の構築方法及び沈設構造物
JP6656901B2 (ja) セグメント及び沈設構造物の構築方法
JP2001234531A (ja) ソイルセメント充填鋼管杭とその施工法
JP2000129696A (ja) 杭基礎工法及びこの工法で構築された杭基礎
JP4452170B2 (ja) 立坑の構築方法
JP5480745B2 (ja) 構造物用既設基礎の補強方法
JP6093458B1 (ja) 沈設構造物の構築方法
JP4146250B2 (ja) オープンケーソンの底盤築造方法
JPH07197473A (ja) オープンケーソンの構造
JP3889168B2 (ja) 沈設構造物の構築工法及びその工法に使用される補強ピース
JP2000087679A (ja) 地中構造物及びその構築方法
JP4030723B2 (ja) 電柱リサイクル杭を利用した基礎と基礎杭の形成方法
JP2693745B2 (ja) 地下構造物の構築方法
RU2807350C1 (ru) Конструктивно-технологическое решение фундамента промежуточной опоры по типу «высокий свайный ростверк», сооружаемого во временном ограждающем сооружении
JPH08291526A (ja) 地下構築物の構築方法
KR101026112B1 (ko) 메가스트럭쳐를 이용한 지하구조물의 시공방법
JP4159148B2 (ja) 立坑の築造方法
JPH01322020A (ja) 場所打杭の杭頭処理用キャップ
JPH073781A (ja) 場所打ちコンクリート杭頭上の基礎フーチングの施工法
JPH06146308A (ja) 地下躯体の構築方法
JPH10152852A (ja) 地中構造物の構築工法及びこれに使用する構造部材

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20051212

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20080916

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080924

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20081119

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20090512

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20090518

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120522

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120522

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150522

Year of fee payment: 6

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees