JP2876078B2 - ハロゲン化銀感光材料の現像処理方法 - Google Patents

ハロゲン化銀感光材料の現像処理方法

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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は平板状粒子を用いたハロゲン化銀感光材料の
現像処理方法に関し、更に詳しくは写真感光材料を現像
処理するときに現像タンクや現像ラック、ローラーに付
着する銀汚れ(銀スラッヂともいう)を少なくし、日常
の器具、器械のメンテナンスを容易にする方法に関する
ものである。
(従来技術) 近年、ハロゲン化銀感光材料の現像処理において、迅
速処理の要求が増々強くなっている。迅速処理をするた
めには、現像液の活性を上げることも必要であるがハロ
ゲン化銀感光材料の性質に起因するところも大きい。自
動現像機(以下自現機という)を使用する場合、通常、
現像、定着、水洗、乾燥という工程があり、特に乾燥工
程は重要である。迅速で乾燥を終了させるためには、感
光材料の銀量を少なくすることがもっとも効果が大き
い。平板状ハロゲン化銀粒子はカバーリングパワーが高
いために、写真性、画質等の性能を損なうことなく銀量
を下げることが可能である。このことは乾燥工程ばかり
ではなく、現像、定着、水洗工程の迅速処理にとっても
有利である。
従って、迅速処理には平板状ハロゲン化銀粒子を使用
することがもっとも適している。平板状ハロゲン化銀粒
子の性質については、Research Disclosure225巻Item22
534p20−p58(1月号1983年)、特開昭58−127921号、
同58−113926号、米国特許第4425425号詳細に記載され
ている。
一般にハロゲン化銀写真感光材料を迅速処理すると、
処理量に応じて次第に現像タンクやバット、自現機の現
像タンクの壁、現像タンク、現像ローラーに銀が付着、
蓄積することは古くから知られている。これは銀汚れ又
は銀スラッヂとも言われ、処理される感材に付着して、
画像を汚したりするので、定期的に機器の洗浄、メンテ
ナンスを必要としている。また平板状ハロゲン化銀粒子
は、従来のじゃが芋状粒子に比べてその表面積がはるか
に大きいために、現像中でのハロゲン化銀の溶解量も大
きくなり、従って銀汚れの程度も、じゃが芋状粒子に比
べて大きくて、迅速処理上のメリットを生かしきれない
欠点がある。この銀汚れを落すための洗浄には、その都
度、現像液を現像タンクから抜き、例えば硫酸セリウム
の如き、非常に強い酸化剤溶液をタンクに満たし、短く
ても十数分から長くは三十分間以上も攪拌しながら放置
しなければならない。更にこの後この酸化剤の痕跡が現
像タンク中に残っては、現像液を酸化劣化させるのでよ
く水洗いせねばならない。この洗浄作業は特に自現機
の、日常のメンテナンスとして最大の負荷の一つとなっ
ており、作業の安全性という点、更に洗浄剤の公害負荷
という観点からも改良が切に望まれているものである。
一方、この銀汚れを少なくする方法として、特開昭56
−24347号のように現像液中に溶出する銀イオンを少な
くする及び/又は、銀イオンの銀への還元を抑制するよ
うな化合物を添加する方法が知られている。しかしこの
方法は現像そのものを抑制する作用も避けられず、感度
の低下を伴なうという欠点を有する。しかも感光材料の
特性により、この化合物に対する感受性が異なるので、
一率に使って効果が期待できるものではない。また、少
しでも感度を高く出して使おうとする感光材料/現像処
理システムとしては、感度の低下は重大な欠点である。
(発明が解決しようとする問題点) 従って本発明の目的は平板状ハロゲン化銀感光材料を
迅速現像処理するとき第一に、現像タンク中、及び/又
は現像ラック、ローラー中に発生する銀汚れを軽減する
こと、第二に自現機や現像の機器のメンテナンスを容易
にすること、第三に写真特性に全く影響を与えないで銀
汚れを軽減すること、第四に現像液の安定性を損なうこ
となく銀汚れを軽減することである。
(課題を解決するための手段) 本発明の目的は、少なくとも1層の乳剤層にアスペク
ト比が4以上の平板状ハロゲン化銀粒子を含有するハロ
ゲン化銀感光材料を少なくとも、 (a)ハイドロキノン系現像主薬 (b)0.1モル/l以上の亜硫酸塩および (c)下記(X)または下記(Y)の少なくとも1つ を含有する現像液で処理することによって達成された。
(X)下記一般式(I)で表される化合物 (Y)下記(y1)または(y2) (y1)下記一般式(II)で表される化合物 〔式中Rはフェニル基または低級アルキル基を表
す。〕 (y2)下記一般式(III)で表される化合物またはアミ
ノ(低級)アルカンチオスルホン酸もしくはそのアルカ
リ金属塩の少なくとも1つ。
〔式中R′はフェニル基または低級アルキル基を、M
は水素またはアルカリ金属を表す。〕 一般式(I)で表わされる化合物のうち好ましいもの
は一般式(IV)、(V)で表すことができる。
一般式(IV) 一般式(V) 一般式(IV)中、R1、R3は水素原子、置換されてもよ
い炭素原子1〜6個のアルキル基、アルケニル基、アラ
ルキル基、シクロアルキル基、置換されてもよいフェニ
ル基、窒素原子1〜3個または酸素原子1個または硫黄
原子1個を含有している5員または6員複素環またはカ
ルボン酸基を表し、R2は直接結合を表わすかまたは置換
されてもよいアルキレン基、アルキリデン基、フェニレ
ン基、アラルキレン基または−CONHCH2−を表わし、A3
は−COOMまたは−SO3M (Mは一般式(I)と同義である) m2は1又は2である。
一般式(V)中、R4、R5は水素原子またはメチル基を
表わす。Mは好ましくは水素陽イオンまたはアルカリ金
属陽イオン(例えばNa またはK など)である。
一般式(IV)で表わされる化合物のうち一般式(VI)
のものはさらに好ましい。
一般式(VI) 一般式(VI)中、R6、R7は水素原子、置換されてもよ
いアルキル基(例えば−CH3、−C2H5、−CH2OH、−CH2C
OOHなど)、シクロアルキル基(例えばシクロペンチル
基、シクロヘキシル基など)置換されてもよいフェニル
基(例えばフェニル基、トリル基、p−クロロフェニル
基、p−アミンフェニル基、p−スルホンフェニル基、
p−スルホンアミドフェニル基など)窒素原子1〜3
個、または酸素原子1個または硫黄原子1個を含有して
いる5員または6員複素環(例えば、フリル基、チエニ
ル基など)、またはカルボン酸基を表わし、R6、R6は同
じでも異ってもよい。lは1、2、3または4である。
次に一般式(II)、(III)中、R、R′で表わされ
る低級アルキル基としてはメチル基、エチル基、プロピ
ル基などであり、またアミノ(低級)アルカンチオスル
ホン酸としてはアミノエチルチオスルホン酸などであ
る。
一般式(I)の化合物の具体例を以下に挙げる。
HOOC−H2C−S−S−CH2−COOH チオ乳酸 α−メルカプトイソ酪酸 HOOC(CH2)2−S−S−(CH2)2COOH HOOC(CH2)3−S−S−(CH2)3COOH HOOC−CH2−S−S−S−CH2−COOH 一般式(II)又は(III)の化合物の具体例を以下に
挙げる。
一般式(I)、(II)、(III)で表わされる化合物
の合成法は特公昭54−46,585号、同62−28,459号等に記
載されている。
上記X、Yの化合物の添加量は、各々現像液1当
り、好ましくは0.01〜50g、より好ましくは0.05〜20gで
ある。Yの場合(y1):(y2)のモル比は100:1〜1:10
0、特に5:1〜1:20が好ましい。
本発明の現像液に用いる現像主薬にはハイドロキノン
類を主体とするが、良好な性能を得やすい点で、ハイド
ロキノン類と1−フェニル−3−ピラゾリドン類の組合
せ、またはハイドロキノン類とp−アミノフェノール類
との組合せがよい。
本発明に用いるハイドロキノン系現像主薬としてはハ
イドロキノン、クロロハイドロキノン、ブロムハイドロ
キノン、イソプロピルハイドロキノン、メチルハイドロ
キノン、2,3−ジクロロハイドロキノン、2,5−ジクロロ
ハイドロキノン、2,3−ジブロムハイドロキノン、2,5−
ジメチルハイドロキノン、ハイドロキノンモノスルホン
酸塩などがあるが特にハイドロキノンが好ましい。
本発明に用いるp−アミノフェノール系現像主薬とし
ては、N−メチル−p−アミノフェノール、p−アミノ
フェノール、N−(β−ヒドロキシエチル)−p−アミ
ノフェノール、N−(4−ヒドロキシフェニル)グリシ
ン、2−メチル−p−アミノフェノール、p−ベンジル
アミノフェノール等があるが、なかでもN−メチル−p
−アミノフェノールが好ましい。
本発明に用いる3−ピラゾリドン系現像主薬としては
1−フェニル−3−ピラゾリドン、1−フェニル−4,4
−ジメチル−3−ピラゾリドン、1−フェニル−4−メ
チル−4−ヒドロキシメチル−3−ピラゾリドン、1−
フェニル−4,4−ジヒドロキシメチル−3−ピラゾリド
ン、1−フェニル−5−メチル−3−ピラゾリドン、1
−p−アミノフェニル−4,4−ジメチル−3−ピラゾリ
ドン、1−p−トリル−4,4−ジメチル−3−ピラゾリ
ドン、1−p−トリル−4−メチル−4−ヒドロキシメ
チル−3−ピラゾリドン、などがある。
ハイドロキノン系現像主薬は通常0.01モル/l〜1.5モ
ル/l、好ましくは0.05モル/l〜1.2モル/lの量で用いら
れる。
これに加えて、p−アミノフェノール系現像主薬また
は3−ピラゾリドン系現像主薬は通常0.0005モル/l〜0.
2モル/l、好ましくは0.001モル/l〜0.1モル/lの量で用
いられる。
本発明の現像液に用いる亜硫酸塩としては亜硫酸ナト
リウム、亜硫酸カリウム、亜硫酸リチウム、亜硫酸アン
モニウム、重亜硫酸ナトリウム、メタ重亜硫酸カリウ
ム、などがある。亜硫酸塩は0.1モル/l以上特に0.3モル
/l以上が好ましい。また、上限は現像液濃縮液で2.5モ
ル/lまでとするのが好ましい。
本発明の現像処理に用いる現像液のpHは9から13まで
の範囲のものが好ましい。更に好ましくはpH10から12ま
での範囲である。
pHの設定のために用いるアルカリ剤には水酸化ナトリ
ウム、水酸化カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウ
ム、第三リン酸ナトリウム、第三リン酸カリウムの如き
pH調節剤を含む。
特開昭62−186259号(ホウ酸塩)、特開昭60−93433
号(例えば、サッカロース、アセトオキシム、5−スル
ホサリチル酸)、リン酸塩、炭酸塩などの緩衝剤を用い
てもよい。
本発明においては現像液は鉄イオンに対するキレート
安定度定数が8以上であるキレート剤を含有することが
好ましい。
ここにキレート安定度定数とは、L.G.Sillen・A.E.Ma
rtell著,H“Stabillity Constants of Metal−ion Comp
lexes",The Chemical Society,London(1964)。S.Chab
erek・A.E.Martell著,“Organic Sequestering Agent
s",Wiley(1959)。等により一般に知られた定数を意味
する。
本発明において鉄イオンに対するキレート安定度定数
が8以上であるキレート剤としては、有機カルボン酸キ
レート剤、有機リン酸キレート剤、無機リン酸キレート
剤、ポリヒドロキシ化合物等が挙げられる。なお、上記
鉄イオンとは、第2鉄イオン(Fe3+)を意味する。
本発明において第2鉄イオンとのキレート安定度定数
が8以上であるキレート剤の具体的化合物例としては、
下記化合物が挙げられるが、これらに限定されるもので
はない。即ちエチレンジアミンジオルトヒドロキシフェ
ニル酢酸、トリエチレンテトラミン六酢酸、ジアミノプ
ロパン四酢酸、ニトリロ三酢酸、ヒドロキシエチルエチ
レンジアミン三酢酸、ジヒドロキシエチルグリシン、エ
チレンジアミン二酢酸、エチレンジアミン二プロピオン
酸、イミノ二酢酸、ジエチレントリアミン五酢酸、ヒド
ロキシエチルイミノ二酢酸、1,3−ジアミノ−2−プロ
パノール四酢酸、トランスシクロヘキサンジアミン四酢
酸、エチレンジアミン四酢酸、グリコールエーテルジア
ミン四酢酸、エチレンジアミン−N,N,N′,N′テトラキ
スメチレンホスホン酸、ニトリロ−N,N,N−トリメチレ
ンホスホン酸、1−ヒドロキシエチリデン−1,1−ジホ
スホン酸、1,1−ジホスホノエタン−2−カルボン酸、
2−ホスホノブタン−1,2,4−トリカルボン酸、1−ヒ
ドロキシ−1−ホスホノプロパン−1,2,3−トリカルボ
ン酸、カテコール−3,5−ジスルホン酸、ピロリン酸ナ
トリウム、テトラポリリン酸ナトリウム、ヘキサメタリ
ン酸ナトリウムが挙げられる。
また上記現像液にはジアルデヒド系硬膜剤またはその
重亜硫酸塩付加物が用いられるが、その具体例を挙げれ
ばグルタールアルデヒド、又はこの重亜硫酸付加物など
がある。
上記成分以外に用いられる添加剤としては、臭化ナト
リウム、臭化カリウム、沃化カリウムの如き現像抑制
剤:エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリ
エチレングリコール、ジメチルホルムアミド、メチルセ
ロソルブ、ヘキシレングリコール、エタノール、メタノ
ールの如き有機溶剤:1−フェニル−5−メルカプトテト
ラゾール、2−メルカプトベンツイミダゾール−5−ス
ルホン酸ナトリウム塩等のメルカプト系化合物、5−ニ
トロインダゾール等のインダゾール系化合物、5−メチ
ルベンツトリアゾール等のベンツトリアゾール系化合物
などのカブリ防止剤を含んでもよく、Research Disclos
ure第176巻、No.17643、第XXI項(12月号、1978年)に
記載された現像促進剤や更に必要に応じて色調剤、界面
活性剤、消泡剤、硬水軟化剤、特開昭56−106244号記載
のアミノ化合物などを含んでもよい。
本発明の現像処理においては現像液に本発明の銀汚れ
防止剤以外の銀汚れ防止剤、例えば特開昭56−24347号
に記載の化合物を用いることができる。
本発明の現像液には、ヨーロッパ特許公開136582号、
英国特許第958678号、米国特許第3232761号、特開昭56
−106244号に記載のアルカノールアミンなどのアミノ化
合物を現像促進、コントラスト上昇その他の目的で用い
ることができる。
この他L.F.Aメイソン著「フオトグラフイック・プロ
セシング・ケミストリー」、フォーカル・プレス刊(19
66年)の226〜229頁、米国特許第2,193,015号、同2,59
2,364号、特開昭48−64933号などに記載のものを用いて
もよい。
定着液はチオ硫酸塩を含む水溶液であり、pH3.8以
上、好ましくは4.2〜7.0を有する。
定着剤としてはチオ硫酸ナトリウム、チオ硫酸アンモ
ニウムなどがあるが、定着速度の点からチオ硫酸アンモ
ニウムが特に好ましい。定着剤の使用量は適宜変えるこ
とができ、一般には約0.1〜約6モル/lである。
定着液には硬膜剤として作用する水溶性アルミニウム
塩を含んでもよく、それらには、例えば塩化アルミニウ
ム、硫酸アルミニウム、カリ明ばんなどがある。
定着液には、酒石酸、クエン酸、グルコン酸あるいは
それらの誘導体を単独で、あるいは2種以上、併用する
ことができる。これらの化合物は定着液1につき0.00
5モル以上含むものが有効で、特に0.01モル/l〜0.03モ
ル/lが特に有効である。
定着液には所望により保恒剤(例えば、亜硫酸塩、重
亜硫酸塩)、pH緩衝液(例えば、酢酸、硼酸)、pH調整
剤(例えば、硫酸)、硬水軟化能のあるキレート剤や特
開昭62−78551号記載の化合物を含むことができる。
本発明において「現像工程時間」又は「現像時間」と
は、処理する感光材料の先端が自現機の現像タンク液に
浸漬してから次の定着液に浸漬するまでの時間、「定着
時間」とは定着タンク液に浸漬してから次の水洗タンク
液(安定液)に浸漬するまでの時間「水洗時間」とは、
水洗タンク液に浸漬している時間をいう。
また「乾燥時間」とは、通常自現機には、35℃〜100
℃好ましくは40℃〜80℃の熱風が吹きつけられる乾燥ゾ
ーンが設置されており、その乾燥ゾーンに入っている時
間をいう。
本発明の現像処理では、現像時間が5秒〜1分、好ま
しくは10秒〜30秒、その現像温度は25℃〜50℃が好まし
く、25℃〜40℃がより好ましい。
定着温度及び時間は約20℃〜約50℃で5秒〜1分が好
ましく、25℃〜40℃で10秒〜30秒がより好ましい。
水洗または安定浴温度及び時間は0〜50℃で5秒〜1
分が好ましく、15℃〜40℃で10秒から30秒がより好まし
い。
本発明の方法によれば、現像、定着及び水洗(又は安
定化)された写真材料は水洗水をしぼり切る、すなわち
スクイズローラーを経て乾燥される。乾燥は約40℃〜約
100℃で行なわれ、乾燥時間は周囲の状態によって適宜
変えられるが、通常は約5秒〜1分でよく、特により好
ましくは40℃〜80℃で約5秒〜30秒である。
本発明の感光材料の現像処理方法には、写真感光材料
として、得に制限はなく、一般の黒白感光材料が主とし
て用いられる他に反転処理されるカラー感光材料、例え
ばカラー反転フィルムまたはペーパーの黒白現像液にも
用いることができる。特に医療画像のレーザープリンタ
ー用写真感光材料や印刷用スキャナー感材並びに、医療
用直接撮影X−レイ感材、医療用間接撮影X−レイ感
材、CRT画像記録用感材、マイクロ用感材、一般黒白ネ
ガフィルム、黒白印画紙などに用いることが好ましい。
本発明の処理方法が適用できる平板状ハロゲン化銀写
真感光材料は支持体とその上に塗布された少なくとも一
つの平板状ハロゲン化銀乳剤からなる。また、平板状ハ
ロゲン化銀乳剤層は支持体の片面だけでなく両面に塗布
されることもできる。もちろん、必要によりバック層、
アンチハレーション層、中間層、最上層(例えば、保護
層)などを有することができる。平板状ハロゲン化銀乳
剤は塩化銀、沃化銀、臭化銀、塩臭化銀、沃臭化銀、塩
沃臭化銀の如き平板状ハロゲン化銀を親水性コロイドに
分散したものである。この場合、臭化銀または沃臭化銀
が好ましく、沃化銀を10モル%以下、特に0.2〜5モル
%が好ましく、高感度で高ガンマのものが得られ、本発
明において用いられる迅速処理に好適である。平板状ハ
ロゲン化銀乳剤は、通常当業界ではよく知られた方法
(例えば、シングルジェット法、ダブルジェット法、コ
ントロールジェット法など)によって水溶性銀塩(例え
ば、硝酸銀)と水溶性ハロゲン塩とを水及び親水性コロ
イドの存在下で混合し、物理熟成及び金増感及び/又は
硫黄増感などの化学熟成を経て製造される。
上記の平板状粒子である場合の好ましい粒子形態とし
てはアスペクト比4以上20未満、より好ましくは5以上
10未満である。さらに粒子の厚みは0.3μ以下が好まし
く、特に0.2μ以下が好ましい。
ここで、平板状粒子のアスペクト比は平板状粒子個々
の粒子の投影面積と等しい面積を有する円の直径の平均
値と平板状粒子個々の粒子厚みの平均値との比で与えら
れる。
平板状粒子は全粒子の好ましくは80重量%、より好ま
しくは90重量%以上存在することが好ましい。
平板状粒子を使用することによって、本発明によるラ
ンニング処理の際の写真性の安定性をさらに上げること
ができる。また、前記のように、塗布銀量を少なくする
ことができるために、特に定着工程と乾燥工程の負荷が
軽減され、この点からも迅速処理が可能になる。
平板状ハロゲン化銀乳剤は、その製造工程中又は塗布
直前で、分光増感剤(例えば、シアニン色素、メロシア
ニン色素又はその混合物)、安定剤(例えば、4−ヒド
ロキシ−6−メチル−1,3,3a−7−テトラザインデ
ン)、増感剤(例えば、米国特許第3,619,198号明細書
に記載の化合物)、カブリ防止剤(例えば、ベンゾトリ
アゾール、5−ニトロベンツイミダゾール、ポリエチレ
ンオキサイド、硬膜剤、塗布助剤(例えば、サポニン、
ソジウムラウリルアルフェート、ドデシルフェノールポ
リエチレンオキサイドエーテル、ヘキサデシルトリメチ
ルアンモニウムブロマイド)などを添加することができ
る。
この様にして製造された平板状ハロゲン化銀乳剤はセ
ルロースアセテートフィルム、ポリエチレンテレフタレ
ートフィルムなどの支持体にディップ法、エアーナイフ
法、ビード法、エクストルージョンドクター法、両面塗
布法などによって塗布乾燥される。
本発明はハイドロキノン系現像主薬で現像される種々
の感光材料に応用できる。例えばリスフィルムもしくは
スキャナーフィルムなどの製版用フィルム、直医・間接
医療用もしくは工業用のX線フィルム、撮影用ネガ白黒
フィルム、白黒印画紙、COM用もしくは通常マイクロフ
ィルム、銀塩拡散転写型感光材料およびプリントアウト
型感光材料にも本発明を適用できる。
またカラー反転感光材料にも利用できる。この場合に
は種々のカラーカプラーを使用することができる。ここ
でカラーカプラーとは、芳香族第一級アミン現像薬の酸
化体とカップリング反応して色素を生成しうる化合物を
いう。有利なカラーカプラーの典型例には、ナフトール
もしくはフェノール系化合物、ピラゾロンもしくはピラ
ゾロアゾール系化合物および開鎖もしくは複素環のケト
メチレン化合物がある。本発明で使用しうるこれらのシ
アン、マゼンタおよびイエローカプラーの具体例はリサ
ーチ・ディスクロージャ(RD)17643(1978年12月)VII
−D項および同18717(1979年11月)に引用された特許
に記載されていた。
本発明に使用できる種々の写真用添加剤は、例えば前
述のリサーチ・ディスクロージャーNo.17643の23〜28頁
および同No.18716の648〜651頁に記載されている。これ
らの添加剤の種類とその詳細な記載個所を下記に示し
た。
(実施例) 次に、本発明について具体的に説明する。
実施例−1 (1)平板状粒子の調製 乳剤の調製 水1中に臭化カリ5g、沃化カリ0.05g、ゼラチン30
g、チオエーテル HO(CH2)2S(CH2)2S(CH2)2OH)の5%水溶液2.5ccを添加
し73℃に保った溶液中へ、攪拌しながら硝酸塩8,33gの
水溶液と、臭化カリ5.94g、沃化カリ0.726gを含む水溶
液とをダブルジェット法により45秒間で添加した。続い
て臭化カリ2.5gを添加したのち、硝酸銀8.33gを含む水
溶液を26分かけて、添加終了時の流量が添加開始時の2
倍となるように添加した。このあと25%のアンモニア溶
液20cc、50%NH4NO310ccとを添加して20分間物理熟成し
たのち1Nの硫酸240ccを添加して中和した。引き続いて
硝酸銀153.34gの水溶液と臭化カリの水溶液を、電位をp
Ag8.2に保ちながらコントロールダブルジェット法で40
分間で添加した。この時の流量は添加終了時の流量が、
添加開始時の流量の9倍となるよう加速した。添加終了
後2Nのチオシアン酸カリウム溶液15ccを添加し、さらに
1%の沃化カリ水溶液25ccを30秒かけて添加した。この
あと温度を35℃に下げ、沈降法により可溶性塩類を除去
したのち、40℃昇温してゼラチン30gとフェノール2gを
添加し、可性ソーダと臭化カリによりpH6.40、pAg8.10
に調整した。
温度を56℃に昇温したのち、下記構造の増感色素を60
0mgと安定化剤150mgを添加した。10分後にチオ硫酸ナト
リウム5水和物2.4mg、チオシアン段カリ140mg、塩化金
酸2.1mgを各々の乳剤に添加し、80分後に急冷して固化
させて乳剤とした。得られた乳剤は全粒子の投影面積の
総和の98%がアスペクト比3以上の粒子からなり、アス
ペクト比2以上すべての粒子についての平均の投影面積
直径は1.4μm、標準偏差22%、厚みの平均は0.187μm
でアスペクット比は7.5であった。
乳剤塗布液の調製 乳剤にハロゲン化銀1モルあたり、下記の薬品を添加
して塗布液とした。
前記塗布液を表面保護層塗布液と同時に厚み175μm
の透明PET支持体上に塗布した。
塗布銀量は両面合計で3.2g/m2とした。
表面保護層は各成分が、下記の塗布量となるように調
製した。
(2)じゃが芋状粒子の調製 乳剤の調製 水900cc中にゼラチン20g、臭化カリ30g、沃化カリ3.9
1gを加え、48℃に保った容器中に攪拌しながら硝酸銀を
水溶液の形で4分間かけて35g添加した。さらにアンモ
ニア性硝酸銀(硝酸銀として165g)を臭化カリ水溶液と
同時に5分間かけてダブルジェット法により同時に添加
した。添加終了後、沈降法により35℃にて可溶性塩類を
除去したのち、40℃に昇温してゼラチン100gを追添しpH
を6.7に調整した。得られた乳剤は、じゃが芋状の形状
であり、各々の粒子と同一体積を有する球の平均直径は
0.82μmで沃化銀含量は2モル%であった。この乳剤を
金、イオウ増感を併用して、化学増感を施した。
感光材料の調製 表面保護層として、ゼラチンの他に平均分子量8000ポ
リアクリルアミド、ポリスチレンスルホン酸ソーダ、ポ
リメチルメタクリレート微粒子(平均粒子サイズ3.0μ
m)、ポリエチレンオキサイド、および硬膜剤などを含
有したゼラチン水溶液を用いた。
上記乳剤にそれぞれ増感色素としてアンヒドロ−5,
5′−ジクロロ−9−エチル−3,3′−ジ(スルフォプロ
ピル)オキサカルボシアニンハイドロオキサイドナトリ
ウム塩を500mg/1モルAgの割合で、沃化カリを200mg/1モ
ルAgの割合で添加した。さらに安定剤として4−ヒドロ
キシ−6−メチル−1,3,3a,7−テトラザインデンと2,6
−ビス(ヒドロキシアミノ)−4−ジエチルアミノ−1,
3,5−トリアジンおよびニトロン、乾燥カブリ防止剤と
してトリメチロールプロパン、塗布助剤、硬膜剤を添加
して塗布基とし、ポリエチレンテレフタレート支持体の
両側に各々表面保護層と同時に塗布乾燥することによ
り、感光材料を作製した。この感光材料の塗布銀量は両
面合計で6.4g/m2であった。
次に現像濃縮液パートA、パートB、パートCおよび
スターターの処方を示す。
使用液の調製法は、水を約6lにパートA2.5l、パートB
400ml、パートC250mlを順次攪拌しながら添加溶解して
最後に水で10lとし、pHを10.40に調整した。この使用液
を現像補充液とする。この補充液1に対して前記スタ
ーターを20mlの割合で添加した。この液が現像タンク液
であり、ランニングスタート時に使用するものである。
次に表1のように、各種現像液を使用してローラー搬
送型自現機により以下に示すような現像処理を行った。
なお、定着液は富士F(富士写真フィルム社製)を用
いた。
この感光材料の写真性のチェックとしてセンシトメー
ターを用いて光学ウェッジで段階的な露光を与えた。
また自現機には週に6日間稼動させ、稼動日には1日
当り、ハーフ露光した4切サイズ(10インチ×12イン
チ)を100枚処理した。前記のようなランニング実験を
計2週間続け、トータル処理枚数は1200枚であった。
表2にランニング実験による写真性、残色性、乾燥
性、銀汚れの結果を示す。
感度は、カブリ値+1.0の黒化度を得るのに必要な露
光量の逆数の相対値として求めた。
カブリ値は、ベース濃度を補正した正味の濃度増加と
して測定した。階調は、カブリ+0.25の濃度とカブリ
+2.0の濃度点を結ぶ直線の傾きとして表わした。Dm
最大濃度を表わす。
表2の結果より次のことがいえる。試験No.−1のじ
ゃが芋状粒子で処理した場合、写真性、残色性、乾燥性
共に不十分なレベルであり、迅速処理に耐えられる性能
ではない。また銀汚れも不十分なレベルである。試験N
o.−2の平板状粒子で処理した場合、写真性、乾燥性、
残色性は十分なレベルであるが、銀汚れが非常に悪いレ
ベルである。銀汚れにより、自現機の内部を汚染させる
ことは、メンテナンスの点で非常に不利になる。また感
光材料を汚染させることは品質管理上、重大な問題にな
る。試験No.−3は平板状粒子で従来の銀汚れ防止剤を
含む現像液で処理した場合であるが、銀汚れは改良効果
はみららるものの、写真性への悪影響が大きい。一方、
本発明の銀汚れ防止剤を用いた現像液では銀汚れの発生
が非常に少なくて、写真性への影響もほとんどなかっ
た。
実施例2 不定形(双晶厚板)ハロゲン化銀乳剤の調製 水1中に25gの臭化カリウムと9gの沃化カリウムと2
Nのチオシアン酸カリウム9ccと24gのゼラチンが入った
容器中に通常のアンモニア法で硝酸銀水溶液、臭化カリ
ウム水溶液をダブルジェット法で添加して、平均粒子サ
イズ1.0μmの比較的不定形に近い厚い板状の臭化銀乳
剤を調製し、チオ硫酸ナトリウム及び塩化金酸を用いて
化学増感を行なって沃度含量6モル%で、平均粒径0.6
μの感光性沃臭化銀乳剤(A)を得た。
平均アスペクト比6.5の平板状ハロゲン化銀乳剤層の調
製 水1に5gの臭化カリウムと30gゼラチンの入った容
器に、pAgを9.5に保ちつつ全体の5%の硝酸銀水溶液と
臭化カリウムと沃化カリウムの混合水溶液を添加し、続
いて全体の5%の硝酸銀をシングルジェット法によって
添加し、さらにpAgを8.1に保ちつつ残りの90%の硝酸銀
水溶液と臭化カリウムと沃化カリウムの混合水溶液をダ
ブルジェット法で添加して、平均投影面積径1.3μm、
標準偏差15%、アスペクト比6.5の平板状臭化銀乳剤を
調製し、チオ硫酸ナトリウム及び塩化金酸を用いて化学
増感を行なってpAg8.6、pH6.4で沃度含量6モル%の感
光性沃臭化銀乳剤(B)を得た。
平均アスペクト比12.0の平板ハロゲン化銀乳剤の調製 水1に5g臭化カリウムと30gのゼラチンの入った容
器に、pAgを9.5に保ちつつ全体の5%の硝酸銀水溶液と
臭化カリウム水溶液をダブルジェット添加し、続いて全
体の5%の硝酸銀をシングルジェット法で添加し、さら
にpAgを9.0に保ちつつ、残りの85%の硝酸銀水溶液と臭
化カリウムと沃化カリウムの混合水溶液を添加して、沃
度含量10モル%の平板を調製した。さらに残りの5%の
硝酸銀と臭化カリウム及び高濃度の沃化カリウム水溶液
をpAg7.5に保持しつつ添加し、平均投影面積径2.2μ
m、標準偏差22%、アスペクト比12.0、沃度含量12モル
%、平板状沃臭化銀乳剤を調製し、チオ硫酸ナトリウム
及び塩化金酸を用いて化学増感を行なってpAg8.6、pH6.
4の感光性乳剤(C)を得た。
塗布試料の作製 あらかじめ下引き加工したトリアセチルセルロース支
持体上に下記処方を支持体層側から、下記のような層構
成で塗布試料を作製した。
第1層 乳剤Aと乳剤Bを銀量で1:1に混合して 銀量 2.5g/m2 ゼラチン量 3.0g/m2 4−ヒドロキシ−6−メチル−3,3,3a,7−テトラザイン
デン 30mg/m2 ポリエチレンオキサイド 10mg/m2 ポリポタシウムp−ビニルベンゼンスルホネート 50mg/m2 乳剤A、B、Cは後熟前に色素−1〜4を添加した。
硬膜は塗布試料を25℃65%Rhの温湿度で7日間保存し
た後、25℃の蒸留水に3分間浸漬後の膜厚が乾燥厚に対
して300%±10になるようにビス−(ビニルスルホアセ
エトアミド)エタノールによって調整した。
こうして得られた感光材料を次のような処理をした。
現像液補充液 亜硫酸ナトリウム 80g ジエチレントリアミン五酢酸 2g ホウ砂・5H2O 15g ハイドロキノン 5g 3−ピラゾリドン 0.27g 無水チオ硫酸ソーダ 0.60g 臭化ナトリウム 1.0g グルタルアルデヒド 7g 5−ニトロインダゾール 0.015g 本発明の上記化合物I 0.25g 水を加えて 1 pH10.00に調整 自現機の最初の現像タンク液としては 現像液スターターを 上記補充液1に対して 酢酸(90%)、 1.8g 臭化ナトリウム 1g 水で 20ml 加えた。
定着液 自動現像機:コダック バーサマットフィルムプロセッ
サー モデル5AN 処理温度:現像、定着26.5℃ 線速度:4feet/分 水洗:水道水を使用 36枚撮り撮影用フィルムとして加工したフィルムを一
日平均50本現像液、定着液共に30ml/1本の補充をしなが
ら1ケ月間のランニング実験をした。
ローラー、タンク壁に付着する銀汚れは本発明の化合
物Iを用いなかった場合に比べて非常に少なくなり、自
現機の定期的洗浄作業が楽になった。
(発明の効果) 本発明の化合物を現像液に用いることにより、平板粒
子を用いたハロゲン化銀感光材料の銀汚れを格段に向上
させることができる。従って自現機のメンテナンスが非
常に楽になり、感光材料の汚染もなくすことができ、迅
速処理においても常に安定した品質の良い画像を提供す
ることができる。
実施例−3 試料の作製 下塗りを施した厚み127μの三酢酸セルロースフィル
ム支持体上に、下記の組成の各層よりなる多層カラー感
光材料を作製し、試料101とした。数字はm2当りの添加
量を表わす。なお添加した化合物の効果は記載した用途
に限らない。
第1層:ハレーション防止層 黒色コロイド銀 0.25g ゼラチン 1.9g 紫外線吸収剤U−1 0.04g 紫外線吸収剤U−2 0.1g 紫外線吸収剤U−3 0.1g 紫外線吸収剤U−6 0.1g 高沸点有機溶媒Oil−1 0.1g 第2層:中間層 ゼラチン 0.40g 化合物Cpd−D 10mg 高沸点有機溶媒Oil−3 40mg 第3層:中間層 かぶらせた微粒子沃臭化銀乳剤 (平均粒径0.06μ、AgI含量1モル%)銀量 0.05g ゼラチン 0.4g 第4層:低感度赤感乳剤層 増感色素S−1及びS−2で分光増感した沃臭化銀乳
剤(平均粒径0.4μ、AgI含量4.5モル%の単分散立方体
と平均粒径0.3μ、AgI含量4.5モル%の単分散立方体の
1:1のP混合物) 銀量 0.4g ゼラチン 0.8g カプラーC−1 0.20g カプラーC−9 0.05g 高沸点有機溶媒Oil−1 0.1g 第5層:中感度赤感性乳剤層 増感色素S−1及びS−2で分光増感された沃臭化銀
乳剤(平均粒径0.5μ、AgI含量4モル%の単分散立方
体) 銀量 0.4g ゼラチン 0.8g カプラーC−1 0.2g カプラーC−2 0.05g カプラーC−3 0.2g 高沸点有機溶媒Oil−1 0.1g 第6層:高感度赤感性乳剤層 増感色素S−1及びS−2で分光増感した沃臭化銀乳
剤(平均粒径0.7μ、AgI含量2モル%の単分散双晶粒
子) 銀量 0.4g ゼラチン 1.1g カプラーC−3 0.7g カプラーC−1 0.3g 第7層:中間層 ゼラチン 0.6g 染料D−1 0.02g 第8層:中間層 かぶらせた沃臭化銀乳剤(平均粒径0.06μ、AgI含量
0.3モル%) ゼラチン 1.0g 混色防止剤Cpd−A 0.2g 第9層:低感度緑感性乳剤層 増感色素S−3及びS−4で分光増感した沃臭化銀乳
剤(平均粒径0.4μ、AgI含量4.5モル%の単分散立方体
と平均粒径0.2μ、AgI含量4.5モル%の単分散立方体の
1:1の混合物) 銀量 0.5g ゼラチン 0.5g カプラーC−4 0.10g カプラーC−7 0.10g カプラーC−8 0.10g 化合物Cpd−B 0.03g 化合物Cpd−E 0.1g 化合物Cpd−F 0.1g 化合物Cpd−G 0.1g 化合物Cpd−H 0.1g 第10層:中感度緑感性乳剤層 増感色素S−3及びS−4で分光増感した沃臭化銀乳
剤(平均粒径0.5μ、AgI含量3モル%の単分散立方体)
銀量 0.4g ゼラチン 0.6g カプラーC−4 0.1g カプラーC−7 0.1g カプラーC−8 0.1g 化合物Cpd−B 0.03g 化合物Cpd−E 0.1g 化合物Cpd−F 0.1g 化合物Cpd−G 0.05g 化合物Cpd−H 0.05g 高沸点有機溶媒Oil−1 0.01g 第11層:高感度緑感性乳剤層 増感色素S−3及びS−4で分光増感した沃臭化銀乳
剤(球換算時平均粒径0.6μ、AgI含量1.3モル%、直径
/厚みの平均値が7の単分散平板) 銀量 0.5g ゼラチン 1.0g カプラーC−4 0.4g カプラーC−7 0.2g カプラーC−8 0.2g 化合物Cpd−B 0.08g 化合物Cpd−E 0.1g 化合物Cpd−F 0.1g 化合物Cpd−G 0.1g 化合物Cpd−H 0.1g 第12層:中間層 ゼラチン 0.6g 染料D−2 0.05g 第13層:イエローフィルター層 黄色コロイド銀銀量 0.1g ゼラチン 1.1g 混色防止剤Cpd−A 0.01g 第14層:中間層 ゼラチン 0.6g 第15層:低感度青感性乳剤層 増感色素S−5及びS−6で増感された沃臭化銀乳剤
(平均粒径0.4μ、AgI含量3モル%の単分散立方体と平
均粒径0.2μ、AgI含量3モル%の単分散立方体の1:1の
混合物)銀量 0.6g ゼラチン 0.8g カプラーC−5 0.6g 第16層:中感度青感性乳剤層 増感色素S−5及びS−6で増感された沃臭化銀乳剤
(平均粒径0.5μ,AgI含量2モル%の単分散立方体)銀
量 0.4g ゼラチン 0.9g カプラーC−5 0.3g カプラーC−6 0.3g 第17層:高感度青感性乳剤層 増感色素S−5及びS−6で増感された沃臭化銀乳剤
(球換算時平均粒径0.7μ、AgI含量1.5モル%、直径/
厚みの平均値が7の平板粒子)銀量 0.4g ゼラチン 1.2g カプラーC−6 0.7g 第18層:第1保護層 ゼラチン 0.7g 紫外線吸収剤U−1 0.04g 紫外線吸収剤U−3 0.03g 紫外線吸収剤U−4 0.03g 紫外線吸収剤U−5 0.05g 紫外線吸収剤U−6 0.05g ホルマリンスカベンジャーCpd−C 0.8g 染料D−3 0.05g 第19層:第2保護層 かぶらされた微粒子沃臭化銀乳剤(平均粒径0.06μ、
AgI含量1モル%)銀量 0.1g ゼラチン 0.4g 第20層:第3保護層 ゼラチン 0.4g ポリメチルメタクリレート(平均粒径1.5μ) 0.1g メチルメタクリレートとアクリル酸の4:6の共重合体
(平均粒径1.5μ) 0.1g シリコーンオイル 0.03g 界面活性剤W−1 3.0mg 各層には、上記組成物の他にゼラチン硬化剤H−1及
び塗布用、乳化用界面活性剤等を添加した。
なお、ここで用いた乳剤において単分散とは変動係数
が20%以下であることを意味する。
Oil フタル酸ジブチル Oil リン酸トリクレジル 処理工程 時間 温度 タンク容量 補充量 第一現像 6分 38℃ 12l 2200ml/m2 第一水洗 2〃 38〃 4〃 7500〃 反 転 2〃 38〃 4〃 1100〃 発色現像 6〃 38〃 12〃 2200〃 調 整 2〃 38〃 4〃 1100〃 漂 白 6〃 38〃 12〃 220〃 定 着 4〃 38〃 8〃 1100〃 第二水洗 4〃 38〃 8〃 7500〃 安 定 1〃 25〃 2〃 1100〃 各処理液の組成は、以下の通りであった。
pHは、塩酸又は水酸化カリウムで調整した。
pHは、塩酸又は水酸化ナトリウムで調整した。
pHは、塩酸又は水酸化ナトリウムで調整した。
pHは、塩酸又は水酸化ナトリウムで調整した。
pHは、塩酸又は水酸化ナトリウムで調整した。
pHは、塩酸又は水酸化ナトリウムで調整した。
前記の試料を36枚撮り撮影用フィルムとして加工し、
前記の処理液で自現機を用いて一日平均100本の割合で
1ケ月間ランニング実験をした。
ローラー、タンク壁に付着する銀汚れは非常に少なく
なり、自現機の定期的洗浄作業が楽になった。
実施例4 実施例−1で使用した現像濃縮液パートA2.5lと現像
濃縮液パートB400mlに、本発明の例示化合物I 2gをそれ
ぞれ添加したサンプルを調製し、50℃で12週間、保存さ
せた。そのサンプルを使用して現像使用液を調製し、実
施例−1に示されたように、ローラー搬送型自現機によ
るランニング処理を行った。なお使用した感光材料は平
板状粒子であった。
結果は、両方のサンプル共に、写真性、残色性、乾燥
性は良好な性能であったが、銀汚れについては、本発明
の化合物をパートBに添加したサンプルの方が、パート
Aに添加したサンプルより、優れた効果を示した。
このことは、本発明の化合物が、パートA中のハイド
ロキノンと共存することにより、劣化することが考えら
れる。ゆえに、本発明の化合物は、ハイドロキノンを含
まないパートで使用するのが好ましい。ただしパートC
では本発明の化合物の溶解性が悪く、溶解性の点から、
パートBで使用するのが好ましい。
実施例5 感光材料は、実施例−1で調製した平板状粒子を使用
した。その場合、硬膜剤量を調整することにより、膨潤
率を180%に設定した。膨潤率の測定方法は、US4414304
に定義されている。
次に現像濃縮液と定着濃縮液の処方を示す。
現像濃縮液(2.5倍濃縮) 上記濃縮液を次のように希釈して使用液とした。
現像濃縮液400ml+水600ml=使用液 (pH10.35に調整する) 定着濃縮液(4倍濃縮) 上記濃縮液を次のようにして希釈して使用液とした。
定着濃縮液250ml+水750ml=使用液 (pH5.0に調整する) 次に、前述した現像液(使用液)と、その現像液に、
本発明の例示化合物10.5g/l、添加したサンプルを調製
し、2種の現像液サンプルを使用してローラー搬送型自
現機により、以下に示すような現像処理を行った。
上記の現像条件で、実施例1と同様なランニングテス
トを行った。
結果は、両方のサンプル共に、写真性、残色性、乾燥
性は良好な性能であったが、銀汚れについては、本発明
の化合物を使用したサンプルの方が添加しないサンプル
より、優れた効果を示した。
(発明の効果) 本発明の化合物を現像液に用いることにより、平板粒
子を用いたハロゲン化銀感光材料の銀汚れを格段に向上
させることができる。従って自現機のメンテナンスが非
常に楽になり、感光材料の汚染もなくすことができ、迅
速処理においても常に安定した品質の良い画像を提供す
ることができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭52−36029(JP,A) 特開 昭54−133331(JP,A) 「写真工業」1984年9月号,第90〜95 頁

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】少なくとも1層の乳剤層にアスペクト比が
    4以上の平板状ハロゲン化銀粒子を含有するハロゲン化
    銀感光材料を画像露光後、少なくとも、 (a)ハイドロキノン系現像主薬 (b)0.1モル/l以上の亜硫酸塩および (c)下記(X)または下記(Y)の少なくとも1つ を含有する現像液で処理することを特徴とするハロゲン
    化銀感光材料の現像処理方法。 (X)下記一般式(I)で表される化合物 式中、B1およびD1は互いに独立して脂肪族基、脂環式
    基、芳香脂肪族基、芳香族基または複素環式5員環また
    は6員環(この環は更に縮合していてもよく、窒素原子
    1〜3個および酸素原子1個またはいおう原子1個を含
    有しているものとする)基を表わし、m1およびn1はそれ
    ぞれ1、2または3の数であり、pは1または2であ
    り、A2およびE2は互いに独立してそれぞれ式 −CO−O−M、−SO2−O−M、 −S−Zまたは (これらの式においてXおよびYはそれぞれ水素原子ま
    たはヒドロキシル基、カルボン酸基もしくはスルホン酸
    基によって置換されていてもよい炭素原子最大8個のア
    ルキル基であり、Yは更にフェニルスルホン酸基、低級
    アルキルスルホニル基またはフェニルスルホニル基であ
    ってもよく、Mは1価陽イオンであり、ZはXおよびY
    と同じ意味であるがただし水素原子ではないものとす
    る)であらわされる基である。ただし−CO−O−Mであ
    らわされる基であるとき、前記の相当するB1およびD1
    α−アミノ基をもたないものとする。 (Y)下記(y1)または(y2) (y1)下記一般式(II)で表される化合物 〔式中Rはフェニル基または低級アルキル基を表す。〕 (y2)下記一般式(III)で表される化合物またはアミ
    ノ(低級)アルカンチオスルホン酸もしくはそのアルカ
    リ金属塩の少なくとも1つ。 〔式中R′はフェニル基または低級アルキル基を、Mは
    水素またはアルカリ金属を表す。〕
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