JPH06289618A - 平版印刷版の製版方法 - Google Patents

平版印刷版の製版方法

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JPH06289618A
JPH06289618A JP7932493A JP7932493A JPH06289618A JP H06289618 A JPH06289618 A JP H06289618A JP 7932493 A JP7932493 A JP 7932493A JP 7932493 A JP7932493 A JP 7932493A JP H06289618 A JPH06289618 A JP H06289618A
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silver
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JP7932493A
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English (en)
Inventor
Masahito Hirano
雅人 平野
Tetsuo Kojima
哲郎 小島
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03FPHOTOMECHANICAL PRODUCTION OF TEXTURED OR PATTERNED SURFACES, e.g. FOR PRINTING, FOR PROCESSING OF SEMICONDUCTOR DEVICES; MATERIALS THEREFOR; ORIGINALS THEREFOR; APPARATUS SPECIALLY ADAPTED THEREFOR
    • G03F7/00Photomechanical, e.g. photolithographic, production of textured or patterned surfaces, e.g. printing surfaces; Materials therefor, e.g. comprising photoresists; Apparatus specially adapted therefor
    • G03F7/004Photosensitive materials
    • G03F7/06Silver salts
    • G03F7/07Silver salts used for diffusion transfer

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  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Photosensitive Polymer And Photoresist Processing (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】銀錯塩拡散転写法による平版印刷版の製版方法
において、インキ受容性が高く、著しく高耐刷力の平版
印刷版とする。しかも処理機器の腐食や廃液処理上の問
題などを生じない拡散転写処理液を用いるものとする。 【構成】下記一般式(I)で表される化合物を含有する
拡散転写処理液を用いて、感光材料を拡散転写処理し、
平版印刷版とする。一般式(I) RSO2 SM Rは脂肪族基、芳香族基、複素環基を表し、Mは水素原
子またはカチオン基を表す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、銀塩拡散転写法による
平版印刷版の製版方法、特にそれに用いる処理液に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】銀錯塩拡散転写法(DTR法)によって
得られる銀画像を、オフセット印刷原版として用いるこ
とができるようにした印刷版は、既に米国特許第322
0837号、同3721559号、特公昭46−431
32号、同48−16725号、同48−30562
号、特開昭46−4482号、同53−21603号な
どに詳細に記載され、一部は現実化されている。
【0003】平版印刷は、油脂性のインキを受容する親
油性の画線部分とインキを受容しない親水性の非画線部
分とからなり、一般にこの非画線部分は、水を受け付け
る親水性部分から構成されている。通常の平版印刷で
は、水とインキの両方を版面に供給し、画線部分は着色
性のインキを、非画線部分は水を選択的に受入れ、こ画
線上のインキを例えば紙などの基質に転写させることに
よってなされる。従って、良い印刷物を得るためには、
画線部分と背景非画線部分の表面の親油性および親水性
の差が充分に大きくて、水およびインキを適用したとき
に、画線部分は十分量のインキを受け付け、非画線部分
はインキを全く受け付けないことが必要である。
【0004】銀錯塩拡散転写法(DTR法)によって作
られた平版印刷版に伴う欠点は、例えば機械的摩耗に対
する抵抗性が不十分で、インキ像を担持する疎水性部分
が徐々にそのインキ受容性を失うことになるため、耐刷
力が低下することである。さらに親水性部分が徐々に疎
水性となり、非画線部分または地の部分がインキで汚れ
るようになる。さらに、疎水性の像部分に均一脂性イン
キ受容性に欠陥を生じ、これが上記像部分にインキ受容
性の変動を生じさせ、印刷される部分が均一量のインキ
を受け入れないようになる。
【0005】DTR法により転写現像された銀粒子が、
より耐刷力のあるものであるためには、平版印刷版の構
成因子によって多少左右されるものであっても、転写銀
粒子の生成条件、例えば銀錯塩の拡散速度、安定度およ
び還元速度など、さらにはそれによって得られた現像銀
粒子の大きさおよび形状などが重要な因子になる。
【0006】拡散転写法による現像処理工程に用いるた
めのハロゲン化銀錯化剤には各種のものが知られてお
り、その例としては(1)チオ硫酸塩類、(2)チオシ
アン酸塩類、(3)米国特許第3169992号に記載
されているアミンチオサルフェート、(4)米国特許第
2857276号に記載されている環状イミド化合物、
(5)特公昭61−4099号記載の2−メルカプト安
息香酸類、(6)特公昭61−4100号記載のチオサ
リチル酸および5〜6員環の環状イミド化合物、などが
ある。これらのハロゲン化合物錯化剤を用いて現像処理
した印刷版は、高感度、高い解像力、高い画像再現性と
いう特徴を有するが、他の実用化されている印刷版(例
えばPS版)などと比較して、耐刷力の点において劣っ
ており、耐刷力の改善された製版方法が要望されてい
る。
【0007】上記のハロゲン化銀錯化剤のなかでも、特
にチオシアン酸塩は転写現像銀粒子の耐刷性および経済
性から最も好ましいが、このようなものでは、(1)チ
オシアン酸塩は金属腐食性があり、処理機器の使用部材
を腐食しやすいこと、(2)チオシアン酸塩含有液は、
廃水規制上シアン含有液とみなされ、廃液時に規制を受
ける恐れがあること、(3)チオシアン酸塩は潮解性が
あるため、処理剤製造時の取扱いに注意が必要で、管理
が難しいこと、(4)インキ受容性の特性に添加量依存
性が大きく、処理液の管理に注意を要すること、などの
問題がある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、イン
キ受容性が高く、地汚れがなく、飛躍的に耐刷力が改善
され、しかも処理機器などの腐食や廃液処理上の問題が
なく、さらに取扱いや管理の上で好ましい拡散転写処理
液を用いた平版印刷版の製版方法を提供することにあ
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的は、以下の本発
明によって達成された。 (1)拡散転写処理液を用い、支持体上に少なくともハ
ロゲン化銀乳剤層および物理現像核層を有する感光材料
を、銀錯塩拡散転写法により平版印刷版とする製版方法
において、前記処理液が、下記一般式(I)で表される
化合物を少なくとも一種類含有することを特徴とする平
版印刷版の製版方法。一般式(I) RSO2 SM 式中、Rは脂肪族基、芳香族基、複素環基を表し、Mは
水素原子またはカチオン基を表す。 (2)上記平版印刷版の製版方法に用いる、一般式
(I)で表される化合物を少なくとも1種類含有するこ
とを特徴とする拡散転写処理液。
【0010】次に本発明の一般式(I)について詳細に
説明する。一般式(I)中、Rで表される脂肪族基は、
好ましくは炭素数1〜30のものであって、特に炭素数
1〜20の直鎖、分岐または環状のアルキル基、アルケ
ニル基、アルキニル基、アラルキル基である。アルキル
基、アルケニル基、アルキニル基、アラルキル基として
は例えば、メチル基、エチル基、イソプロピル基、t−
ブチル基、n−オクチル基、n−デシル基、n−ヘキサ
デシル基、シクロプロピル基、シクロペンチル基、シク
ロヘキシル基、アリル基、2−ブテニル基、3−ペンテ
ニル基、プロパルギル基、3−ペンチニル基、ベンジル
基等である。
【0011】一般式(I)中、Rで表される芳香族基
は、好ましくは炭素数6〜30のものであって、特に炭
素数6〜20の単環または縮環のアリール基であり、例
えばフェニル基、ナフチル基等である。
【0012】一般式(I)中、Rで表される複素環基
は、窒素原子、酸素原子および硫黄原子のうち少なくと
も一つを含む3〜10員環の飽和もしくは不飽和の複素
環基である。これらは単環状であってもよいし、さらに
他の芳香環と縮合環を形成してもよい。複素環基として
は、好ましくは5〜6員環の芳香族複素環基であり、例
えばピリジル基、イミダゾリル基、キノリル基、ベンズ
イミダゾリル基、ピリミジル基、ピラゾリル基、イソキ
ノリニル基、チアゾリル基、チエニル基、フリル基、ベ
ンゾチアゾリル基等である。
【0013】また、一般式(I)中、Rで表される各基
は置換されていてもよい。置換基としては以下のものが
挙げられる。
【0014】ハロゲン原子(例えば、フッ素原子、塩素
原子、臭素原子等)、アルキル基(例えば、メチル基、
エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、t−ブチ
ル基、n−オクチル基、シクロペンチル基、シクロヘキ
シル基等)、アルケニル基(例えば、アリル基、2−ブ
テニル基、3−ペンテニル基等)、アルキニル基(例え
ば、プロパルギル基、3−ペンチニル基等)、アラルキ
ル基(例えば、ベンジル基、フェネチル基等)、アリー
ル基(例えば、フェニル基、ナフチル基、4−メチルフ
ェニル基等)、ヘテロ環基(例えば、ピリジル基、フリ
ル基、イミダゾリル基、ピペリジル基、モルホリノ基
等)、アルコキシ基(例えば、メトキシ基、エトキシ
基、ブトキシ基等)、アリールオキシ基(例えば、フェ
ノキシ基、2−ナフチルオキシ基等)、アミノ基(例え
ば、無置換アミノ基、ジメチルアミノ基、エチルアミノ
基、アニリノ基等)、アシルアミノ基(例えば、アセチ
ルアミノ基、ベンゾイルアミノ基等)、ウレイド基(例
えば、無置換ウレイド基、N−メチルウレイド基、N−
フェニルウレイド基等)、ウレタン基(例えば、メトキ
シカルボニルアミノ基、フェノキシカルボニルアミノ基
等)、スルホニルアミノ基(例えば、メチルスルホニル
アミノ基、フェニルスルホニルアミノ基等)、スルファ
モイル基(例えば、無置換スルファモイル基、N,N−
ジメチルスルファモイル基、N−フェニルスルファモイ
ル基等)、カルバモイル基(例えば、無置換カルバモイ
ル基、N,N−ジエチルカルバモイル基、N−フェニル
カルバモイル基等)、スルホニル基(例えば、メシル
基、トシル基等)、スルフィニル基(例えば、メチルス
ルフィニル基、フェニルスルフィニル基等)、アルキル
オキシカルボニル基(例えば、メトキシカルボニル基、
エトキシカルボニル基等)、アリールオキシカルボニル
基(例えば、フェノキシカルボニル基等)、アシル基
(例えば、アセチル基、ベンゾイル基、ホルミル基、ピ
バロイル基等)、アシルオキシ基(例えば、アセトキシ
基、ベンゾイルオキシ基等)、リン酸アミド基(例え
ば、N,N−ジエチルリン酸アミド基等)、アルキルチ
オ基(例えば、メチルチオ基、エチルチオ基等)、アリ
ールチオ基(例えば、フェニルチオ基等)、シアノ基、
スルホ基、カルボキシ基、ヒドロキシ基、メルカプト
基、ホスホノ基、ニトロ基、スルフィノ基、アンモニオ
基(例えばトリメチルアンモニオ基等)、ホスホニオ
基、ヒドラジノ基等である。これらの基はさらに置換さ
れていてもよい。また置換基が二つ以上あるときは同じ
でも異なっていてもよい。
【0015】一般式(I)中、Mで表されるカチオン基
としてはアルカリ金属イオン(例えば、ナトリウムイオ
ン、カリウムイオン、リチウムイオン、セシウムイオ
ン)、アルカリ土類金属イオン(例えば、カルシウムイ
オン、マグネシウムイオン)、アンモニウム基(例え
ば、無置換アンモニウム基、メチルアンモニウム基、ト
リメチルアンモニウム基、テトラメチルアンモニウム
基、ジメチルベンジルアンモニウム基)、グアニジニウ
ム基等があげられる。
【0016】一般式(I)においてより好ましくは、R
は脂肪族基、複素環基であり、Mは水素原子、アルカリ
金属イオンまたはアンモニウム基を表す。
【0017】一般式(I)においてさらにより好ましく
は、Rは炭素数1〜6の脂肪族基を表し、Mはナトリウ
ムイオン、カリウムイオンまたは無置換アンモニウム基
を表す。
【0018】一般式(I)において最も好ましくは、R
は炭素数1〜6のアルキル基を表し、Mはナトリウムイ
オン、カリウムイオンまたは無置換アンモニウム基を表
す。一般式(I)の化合物は、RとMとで分子内塩の形
をとってもよい。
【0019】以下に本発明の化合物の具体例を示すが、
本発明の化合物はこれに限定されるものではない。
【0020】
【化1】
【0021】
【化2】
【0022】
【化3】
【0023】
【化4】
【0024】
【化5】
【0025】
【化6】
【0026】
【化7】
【0027】
【化8】
【0028】
【化9】
【0029】一般式(I)で表される化合物はスルホニ
ルクロリド化合物とアルカリ金属硫化物、硫化アンモニ
ウム等の硫化物との反応やスルフィン酸化合物と単体硫
黄との反応によって合成出来、古くから知られている。
例えばジャーナル・オブ・アナリティカル・ケミストリ
ー(J.Anal.Chem.USSR),20巻,1701(195
0)、ドイツ特許第840,693号(1952)等を
参考にして合成出来る。
【0030】一般式(I) で表される化合物は、単独で
使用しても2種以上を併用してもよく、その使用量は
0.1〜100g/処理液1リットル、より好ましくは
1〜50g/処理液1リットルである。
【0031】一般式(I) で表される化合物は、本発明
の効果を奏する範囲内で、他のハロゲン化銀錯化剤と併
用してもよい。
【0032】このような他のハロゲン化銀錯化剤として
は、例えば、チオ硫酸ナトリウム等のチオ硫酸塩;チオ
シアン酸カリウム等のチオシアン酸塩;米国特許第31
69992号に記載のアミンチオサルフェート;米国特
許第2857276号に記載の環状イミド化合物;特公
昭61−4099号記載の2−メルカプト安息香酸類;
特公昭61−4100号記載のチオサルチル酸、5〜6
員環の環状イミド化合物等がある。
【0033】本発明の拡散転写処理液はアルカリ処理液
であり、アルカリ処理液は、アルカリ緩衝剤および亜硫
酸塩から基本的になる組成物に一般式(I) で表される化
合物とを添加することにより作られる。本発明の実施に
用いられる現像剤は上記アルカリ処理液中に含まれて
も、印刷材料中に含まれてもよい。アルカリ処理液は通
常、pH10以上で使用可能であり、特にpH12以上
が望ましい。
【0034】用いる現像剤(現像主薬ともいう)にはジ
ヒドロキシベンゼン類を含むことが好ましく、さらに現
像能力の点でジヒドロキシベンゼン類と1−フェニル−
3−ピラゾリドン類の組合せまたはジヒドロキシベンゼ
ン類とp−アミノフェノール類との組合せが好ましい。
【0035】ジヒドロキシベンゼン現像主薬としてはハ
イドロキノン、クロロハイドロキノンなどがあるが、特
にハイドロキノンが好ましい。
【0036】1−フェニル−3−ピラゾリドンまたはそ
の誘導体の現像主薬としては1−フェニル−3−ピラゾ
リドン、1−フェニル−4,4−ジメチル−3−ピラゾ
リドン、1−フェニル−4−メチル−4−ヒドロキシメ
チル−3−ピラゾリドンなどがある。
【0037】p−アミノフェノール系現像主薬としては
N−メチル−p−アミノフェノール、p−アミノフェノ
ール、N−(β−ヒドロキシエチル)−p−アミノフェ
ノールなどがあるが、なかでもN−メチル−p−アミノ
フェノールが好ましい。
【0038】また、アルカリ処理液は、上記のほか、ア
ルカリ緩衝剤、例えば水酸化ナトリウム、水酸化カリウ
ム、第三燐酸ナトリウム、炭酸ナトリウム等;亜硫酸
塩、例えば、亜硫酸ナトリウム等;さらに必要により、
例えば濃稠剤、例えばヒドロキシエチルセルロース、カ
ルボキシメチルセルロース等;カブリ防止剤、例えば臭
化カリウム;ポリオキシアルキレン化合物、オニウム化
合物等を含むことができる。
【0039】本発明において平版印刷版とされる感光材
料のハロゲン化銀乳剤は、塩化銀、臭化銀、塩臭化銀お
よびこれらと沃化銀からなるハロゲン化銀のいずれでも
使用することができ、特に好ましくは塩化銀が約50モ
ル%以上のハロゲン化銀とする。ハロゲン化銀粒子の大
きさ、晶癖、分布などは制限されるものではなく、また
ハロゲン化銀乳剤の製法も通常の写真分野で知られてい
る任意の方法が採用しうる。ハロゲン化銀乳剤は、よく
知られている化学増感法で増感することができ、青、
緑、赤のスペクトル増感することもできる。その他、カ
ブリ防止剤、安定剤、現像主薬、硬膜剤、マット剤など
も適宜添加することができる。ハロゲン化銀乳剤の結合
剤はゼラチンが好ましいが、ゼラチンの一部または全部
をほかの天然および/または合成親水性コロイド、例え
ばアルブミン、カゼイン、ポリビニルアルコール、アル
ギン酸ナトリウム、カルボキシメチルセルロースのナト
リウム塩などで置換されていてもよい。
【0040】硝酸銀として表したハロゲン化銀に対する
親水性コロイドの重量比は、一般は5〜0.3、好まし
くは2〜0.5である。
【0041】支持体上に存在させるハロゲン化銀の量は
約0.2〜約5g/m2、好ましくは.5〜3g/m2の硝
酸銀に等しくなるように被覆する。
【0042】ハロゲン化銀乳剤層の下側(支持体に近い
方)には、ハレーション防止等の目的で下塗層を設ける
こともできる。下塗層には、ハレーション防止のため、
カーボンブラックなどの顔料、または染料を含有させて
もよい。また現像主薬、現像助剤を含有させることがで
きる。
【0043】使用しうる支持体は、当業界において普通
に使用されている任意の支持体であることができ、例え
ば紙、ガラス、フィルム、例えば酢酸セルロースフィル
ム、ポリビニルアセタールフィルム、ポリスチレンフィ
ルム、ポリプロピレンフィルム、ポリエチレンテレフタ
レートフィルム、あるいはポリエステル、ポリプロピレ
ンまたはポリスチレンフィルム等をポリエチレンフィル
ムで被覆した複合フィルム、金属、金属化紙または金属
/紙積層体の支持体であってもよい。片面または両面を
α−オレフィン重合体、例えばポリエチレンで被覆した
紙支持体も有効である。これら支持体には、ハレーショ
ン防止染料または顔料を混入していてもよい。
【0044】支持体のハロゲン化銀乳剤被服側には所望
により、水透過性結合剤、例えばメチルセルロース、カ
ルボキシメチルセルロースのナトリウム塩、ヒドロキシ
エチルセルロース、ヒドロキシエチル澱粉、アルギン酸
ナトリウム、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリ
ドンなどを最上層として薄く設けることができる。
【0045】銀錯塩拡散転写法を実施するに当っては、
例えば英国特許第1000115号、同1012476
号、同1017273号、同1042477号等の明細
書に記載されているように、ハロゲン化銀乳剤層および
/または受像層またはそれに隣接するほかの水透過性層
中に現像剤を混入することが行なわれている。従って、
このような材料においては、現像段階で使用される処理
液は、現像剤を含まない、いわゆる「アルカリ活性化
液」を使用すればよい。
【0046】本発明のハロゲン化銀乳剤層に好ましくは
隣接する物理現像核層、すなわち受像層は、ハロゲン化
銀乳剤層の上あるいは下のいずれに配置されていてもよ
いが、好ましくは上方(支持体より遠い側)に配置され
る。
【0047】物理現像核としては、アンチモン、ビスマ
ス、カドミウム、コバルト、パラジウム、ニッケル、
銀、鉛、亜鉛などの金属およびそれらの硫化物など公知
のものが使用できる。受像層には、親水性コロイドを含
んでいなくてもよく、ゼラチン、カルボキシメチルセル
ロース、アラビアゴム、アルギン酸ナトリウム、ヒドロ
キシエチル澱粉、デキストリン、ヒドロキシエチルセル
ロース、ポリスチレンスルホン酸、ビニルイミダゾール
とアクリルアミド共重合体、ポリビニルアルコール等の
親水性コロイドを含むこともできる。
【0048】受像層中には、吸湿性物質、例えばソルビ
ドール、グリセロールなどの湿潤剤を存在させてもよ
い。さらに、受像層中には、硫酸バリウム、二酸化チタ
ン、チャイナクレーおよび銀などのスカミング防止のた
めの顔料、ハイドロキノンのような現像主薬およびホル
ムアルデヒドのような硬化剤も含有しうる。
【0049】本発明により製造された平版印刷版は、例
えば特公昭48−29723号、米国特許第37215
59号等明細書に記載されているような化合物でインキ
受理性に変換ないしは増強しうる。
【0050】本発明の拡散転写処理液を用い、平版印刷
版とするには、上記感光材料を画像露光したのち、拡散
転写処理液により現像処理し、その後、中和液ないし安
定液で処理することによる。
【0051】現像処理は、20〜40℃で5〜60秒行
なう。また、中和液ないし安定液による処理は20〜4
0℃で5〜60秒行なう。
【0052】印刷方法あるいは使用する不感脂化液、給
湿液などは普通によく知られた方法によることができ
る。
【0053】
【実施例】以下、本発明を実施例によって具体的に説明
する。
【0054】実施例1 135g/m2の両面ポリエチレン被覆紙の片面に、平均
粒子サイズが5μmのリカ粒子を含有するマット化層を
設け、反対側の面をコロナ放電加工後、カーボンブラッ
クを含むハレーション防止層を設け、その上に平均粒子
サイズが5μmのシリカ粒子を含有するオルソ増感され
た高感度塩化銀乳剤を硫酸銀として1.5g/m2で塗布
した。このハレーション防止層および乳剤層は硬化剤と
してホルリンを含んでいる。乾燥後40℃で3日間加温
した後、この乳剤層の上に、表1に示すA液、B液およ
びC液を用い、下記方法により調製した硫化パラジウム
ゾルを5m/分の速度で塗布した。
【0055】硫化パラジウムゾルの調製 表1に示すA液とB液とを攪拌しながら混合し、30分
後に純水製造用に作られたイオン交換樹脂の入ったカラ
ムの中を通して精製し、表1に示すC液を加えて塗液と
した(pH4に調整)。
【0056】
【表1】
【0057】このようにして得られた平版印刷版の原版
に像反転機能を有する凸版用カメラで像露光を行い、表
2に示す銀錯塩拡散転写現像液により30℃で20秒
間、現像処理を行った。なお、表2の転写現像液におけ
る添加剤は、表6に示したような組合せで用いた。
【0058】
【表2】
【0059】現像処理後、表3に示す組成を有する中和
液で25℃において20秒間処理し、印刷版とした。こ
のようにして現像処理された印刷版を印刷版1−1〜1
−5とする。
【0060】
【表3】
【0061】以上の操作により作成した印刷版をオフセ
ット印刷機にセットし、表4の組成のエッチ液を版面に
くまなく与え、表5の組成の給脂液を用いて印刷を行っ
た。なお、給脂液の使用液は、表5のものを10倍に希
釈して用いた。
【0062】
【表4】
【0063】
【表5】
【0064】印刷機はエー・ビー・ディック350CD
(A・B・Dick社製オフセット印刷機)を使用し、
インキ受容性および耐刷力を次の方法で評価した。
【0065】(1)インキ受容性 インキはエー・ビー・ディックオフセットインキ3−1
012を使用し、版面にインキ付きローラーを接触させ
ると同時に紙送りを始め、良好な画像濃度の印刷物が得
られるまでの枚数で評価した。「なし」は全くインキを
受容しなかったことを示す。
【0066】(2)耐刷力 1000枚以上の印刷を続け、画像部のインキとびの出
る時の印刷枚数で評価した。
【0067】得られた結果を表6に示す。
【0068】
【表6】
【0069】表6の結果から、一般式(I)で表される
本発明の化合物を含有する現像液により処理した印刷版
(本発明)が、比較例に比べて、インキ受容性が高く、
著しい高耐刷力を有していることがわかる。また、チオ
シアン酸塩に見られる腐食や廃液上の問題も生じること
がない。
【0070】実施例2 135g/m2の両面ポリエチレン被覆紙の片面に平均粒
子サイズが5μmのシリカ粒子を含有するマット化層を
設け、反対側の面をコロナ放電加工後、ハイドロキノン
を2g/m2、1−フェニル−4−メチル−4−ヒドロキ
シメチル−ピラゾリドンを0.1g/m2、さらにカーボ
ンブラックを含むハレーション防止層を設け、その上に
実施例1と同様の乳剤に対しパンクロ増感した乳剤およ
び硫化パラジウムゾル(実施例1)を塗布し、平版印刷
版の原版を作製した。この原版にヘリウム・ネオン・レ
ーザー・イメージセッターで露光を行ない、表7に示す
アルカリ処理液により30℃で30秒間現像処理を行な
った。
【0071】
【表7】
【0072】なお、表7のアルカリ処理液における添加
剤は後述の表8に示すように用いた。
【0073】現像処理後、実施例1と同様の中和液で中
和し印刷版とした。表8に示すように、ハロゲン化銀錯
化剤を用いて現像処理された印刷版を2−1〜2−3と
する。以下実施例1と同様にして印刷を行ない、評価し
た。結果を表8に示す。
【0074】
【表8】
【0075】表8の結果から、一般式(I) で表される
化合物を含有する処理液で現像した印刷版(本発明)が
比較例に比し、チオシアン酸塩の前述したような欠点が
なく、インキ受容性が高く、著しい高耐刷力を有してい
ることがわかる。
【0076】
【発明の効果】本発明によれば、インキ受容性が高く、
著しく高耐刷力の平版印刷版が得られる。また、処理液
による処理機器の腐食や廃液処理上の問題などもなく、
取扱い性にも優れる。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 拡散転写処理液を用い、支持体上に少な
    くともハロゲン化銀乳剤層および物理現像核層を有する
    感光材料を、銀錯塩拡散転写法により平版印刷版とする
    製版方法において、前記処理液が、下記一般式(I)で
    表される化合物を少なくとも一種類含有することを特徴
    とする平版印刷版の製版方法。一般式(I) RSO2 SM 式中、Rは脂肪族基、芳香族基、複素環基を表し、Mは
    水素原子またはカチオン基を表す。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の平版印刷版の製版方法
    に用いる、一般式(I)で表される化合物を少なくとも
    一種類含有することを特徴とする拡散転写処理液。
JP7932493A 1993-04-06 1993-04-06 平版印刷版の製版方法 Pending JPH06289618A (ja)

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