JP2871711B2 - インスタント写真装置 - Google Patents

インスタント写真装置

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JP2871711B2
JP2871711B2 JP7039089A JP7039089A JP2871711B2 JP 2871711 B2 JP2871711 B2 JP 2871711B2 JP 7039089 A JP7039089 A JP 7039089A JP 7039089 A JP7039089 A JP 7039089A JP 2871711 B2 JP2871711 B2 JP 2871711B2
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修 小林
弘二 尾崎
隆 瀬戸
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、ロール状ネガフイルムを1枚ずつ切断する
構成のピールアパート方式のインスタント写真装置に係
り、特にその現像部の構造に関する。
〔従来の技術〕
この種ピールアパート式インスタント写真フイルムを
用いるインスタント写真装置は、ロール状のネガフイル
ム(感光部材)を露光位置まで引き出し、露光されたネ
ガシート(ネガフイルムをカツトしたもの)と所定位置
からタイミングを取つて搬送されるポジシートとを、現
像剤が封入されたポツドを挟んで重ね合わせ、現像ロー
ラ圧でポツドの封止部を開裂して、現像剤を両者の間に
均等に延展させ、現像、転写させる機構となつている。
現像部について更に説明すると、現像剤は、ネガ,ポ
ジ両シート間で均一に延ばされる必要がある。そのため
現像は、現像ローラと呼ばれる微小間隔を持つたローラ
対間に通して行われる。そしてポジシート後端部まで十
分に現像剤を行き渡らすためには、画像形成に必要な量
以上の現像剤が必要であり、余分な現像剤はシート後端
部で留めるようにする。このことによつて現像剤がはみ
出して機内を汚すことを防いでいる。
すなわち、第9図に示すように、ポジシート14の後端
からキヤリアシート13の後端までの間にウエツジ17と呼
ばれるスペーサを貼り、このウエツジ17により、加圧さ
れた現像ローラ対を押し広げ、現像剤が圧延されないよ
うにして現像剤を留め、流出を防ぐ機構が提案され、実
用化されている。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかしこの機構では、フイルムの製造コストが高くな
り、また現像ローラ間をウエツジ17が通過するときに機
械にシヨツクを与えてしまうという問題点があつた。
本発明の目的は、上述した従来例の問題点を解消し、
ポジシートの構造を複雑化することなく、現像剤の流出
を防ぐことができ、かつジャム等のトラブル発生時のネ
ガ,ポジシートの取り扱いが容易なインスタント写真装
置を提供することにある。
〔課題を解決するための手段〕
上記目的を達成するため、第1の手段は、ロール状ネ
ガフイルムの露光装置、および現像剤が封入されたポツ
ド供給装置を備え、ポジシート、ポツドおよび露光され
たネガシート先端を合わせ、現像ローラ対により現像剤
を延展させて画像転写を行うピールアパート方式のイン
スタント写真装置において、前記ネガフイルムに設けら
れてエンド検知機能を有するマーキングからネガフイル
ムの後端の距離よりも、現像ローラ対近傍の上流側のネ
ガシート搬送ローラニツプからネガシートおよびポジシ
ートの排出口までの距離が短くなるように、前記現像ロ
ーラ対および排出口を配置したことを特徴とする。
第2の手段は、第1の手段と同様の前提のインスタン
ト写真装置において、前記ポジシートの長さよりも、ネ
ガシートおよびポジシートの排出口から現像ローラ対近
傍の上流側に設けられるポジシート搬送ローラまでの距
離が短くなるように、前記現像ローラ対および排出口を
配置したことを特徴とする。
〔作用〕
加圧された現像ローラ対を接離手段を介して離間する
ことにより、機械にシヨツクを与えることなく現像剤の
流出を防止することができ、さらに、搬送トラブル時、
例えば、ジヤム時に現像ローラ対を離間させるので、ジ
ヤム時には現像剤の流出を生じることなく、シートの取
り出しが可能であり、また現像ローラ対と排出口との距
離を上述のように限定したことにより、シートが加圧さ
れたローラにくわえ込まれることなく、したがつて、搬
送トラブル時には、負荷なく容易にネガシート,ポジシ
ートの取り出しが可能となる。
〔実施例〕
以下、本発明について詳述するが、具体的な実施例の
説明の前に、インスタント写真装置の概略及びネガフイ
ルム(長尺紙にネガシートを貼り付けて構成したもの)
の概要について述べる。
まず、本装置の画像形成方式について説明する。
本装置に用いられるインスタント写真フイルムは、ネ
ガフイルムとポジシート(印画紙)および現像剤が封入
されたパツク(以下ポツドと称する)からなる。ネガフ
イルムは後述する光学系ユニツトにより露光、潜像形成
される。その後、この潜像形成面がポジシートの受像面
と合わされ、かつ間にポツドが投入される。三者はその
先端が揃えられ、共に加圧された現像ローラ対の間を通
過する。このときローラ圧により、ポツドの後端が開裂
し、現像剤が中から流出し、ポジシート、ネガフイルム
間に均等に延展される。これで現像が開始され、数十秒
間でネガフイルムが発色し、ポジシート上に発色剤が転
写され、その後、ネガフイルムをポジシートから剥がす
と、ポジのカラー画像がポジシート上に得られる。
次にサプライ形態について説明する。
第2図はネガフイルムの展開状態の斜視図であつて、
同図に示すように、ネガフイルムはポジシートとほぼ同
面積(=画像形成面積)を有するシート状にカツトされ
(ネガシート11)、キャリアシートと称する長尺ロール
紙12上に潜像形成面を外側に一定間隔で先端(B部)の
み貼り付けられる。これがロール状に巻かれ、後述する
第1図に示す遮光収納容器に収納され、作像の都度引き
出され、図中一点鎖線の位置をカツタで切断してシート
状になる。なお、ネガシート11の貼付は先端のみなの
で、ロール紙12と共にロール状に巻いたときそれぞれの
厚みによる巻径の差によつて生じるネガシート11のしわ
等を防ぐことが出来る。
第3図はポジシート片の斜視図であつて、本装置用い
られる受像シートとして、同図に示すように、キヤリア
シート13上に、必要とされる受像面積を有するポジシー
ト14が、受像面を外側に剥離可能に貼付されている。キ
ヤリアシート13と同面積の受像用ポジシートを用いれば
キヤリアシートを不要なものとすることが出来るが、ポ
ジシート14を薄くした場合、あるいは透明ポジシートを
用いた場合、現像処理中にシート裏側から室内光が進入
し、かぶり現像が生ずる。
このため遮光部材をポジシートに付加する必要があ
り、キヤリアシート13はこの遮光部材としての役割を担
う。
第4図はネガシート片とポツドおよびポジシート片の
説明図であつて、キヤリアシート13(長尺ロール紙12)
は、同図に示すように、ネガ,ポジとも略同幅,同長で
ポジシート14及びネガシート11より先,後,横共に余裕
長C,D,E,C′,D′,E′が設けられる。ネガシート11、ポ
ツド15およびポジシート14は、先端を現像ローラ対30
(第1図、第5図に示す)により揃えられて加圧される
が、このときのポツド15の開裂部は後端部Fのため、ポ
ツド15の長さ全域に渡つては現像剤が延展しない。
また、開裂した後、現像剤がポジシート14の両サイド
まで延展するには多少の距離が必要となる。上記距離分
は全幅に渡つて良好な画像形成(転写)が行えないた
め、その分ずらして(CおよびC′に相当)画像形成を
行う。
現像剤は、ポジシート14の後端部まで十分に行き渡る
ように、ポツド15中に画像形成に必要な量より多めに内
包される。余分な現像剤はキヤリアシート12,13間の後
端部(D,D′に相当)に溜められ、現像ローラ等に付着
して機内を汚すのを防ぐ。
最後に現像について説明する。
第5図は現像ローラ対の正面図であつて、現像ローラ
対30は、同図に示すような金属ストレートローラ30aと
金属段付ローラ30bによつて構成され、両者は適当な圧
で加圧される。
ネガシート11,ポジシート14は各キヤリアシート12,13
の側端部(第4図中E,E′に相当する)を段付ローラ30b
のカラー部に喰わえ込まれて搬送される。ポツド15はカ
ラー部の内側で、ネガ,ポジシート11,14間に挟まれて
共に搬送される。ポツド15の開裂により流出した現像剤
は粘性が高いため、斜線部16のように各キヤリアシート
12,13をそれぞれストレートローラ30a,段付ロータ30b面
に密着するまで変形(撓ます)させ、両シートを押し広
げる。このため、ネガ,ポジシート11,14間の現像剤厚
み(約0.1mm)は一定に保たれる。
必要な範囲の現像が終わり、両シート12,13の後端が
現像ローラ対30のニツプを越える一定距離手前で、後述
する機構により現像ローラ対30が離間し、両シート12,1
3を現像ローラ30a,30bから開放する。この結果、現像剤
は圧延されることがなくなり、両シート12,13間に溜ま
つたままとなる。この時両シート12,13間に溜まる現像
剤の厚みが厚すぎると、流れ出てしまうなどの不具合を
生じることが考えられる。このような場合には、現像ロ
ーラ30a,30b間の離間距離を適度に設定し、両シート12,
13間に少しずつ圧延されるようにすることも効果的であ
る。この後、騒音、振動、消費電力を抑えるために現像
ローラ30a,30bの回転を止めるが、現像ローラ30a,30bの
離間と同時に止めることも可能であり、また余分な現像
剤が画像を形成しない場所に溜まる範囲で現像ローラ30
a,30bの離間よりも前に止めることも可能である。現像
ローラ対30の回転が止まつた後、両シート12,13および
ポツド15の三者は操作者によつて機外に引き出され、数
十秒後にネガシート11とポジシート14を引き剥がすと現
像が完了し、画像が現れる。なお、第2図ないし第4図
において矢印は各キヤリアシート12,13の搬送方向を示
す。
以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
第1図は本実施例の構成図であつて、ピールアパート
式インスタント写真フイルムを用いるインスタント写真
装置の全体構成図を示す。本装置は、原稿面を走査しな
がら照明光を照射し、所定の位置(露光面)に結像させ
る光学系ユニツト1と、この所定位置にネガシート11を
搬送、露光させ、さらにポジシート14と位置合わせして
重ね、その間に現像剤を延展させ、ポジシート14に画像
を転写形成する搬送ユニツト2によつて構成される。
光学系ユニツト1は、コンタクトガラス3、第1ミラ
ーおよび光源からなる第1走行体4、第2ミラーおよび
第3ミラーからなる第2走行体5、レンズ6および第4
ミラー、第5ミラーからなる第3走行体7、および第6
ミラー10等によつて構成される。第1走行体4に含まれ
る光源は蛍光灯(色再現を良好にするため演色用等が望
ましい)等が用いられ、コンタクトガラス3上に下向き
に置かれた原稿をコンタクトガラス3と平行に走査しな
がら照射する。第2走行体5は第1走行体の1/2の速度
で同方向に走査され、原稿面から露光ドラムまでの光路
長を一定に保つ。変倍時の倍率および共役長の調整は、
レンズ6および第3走行体7の移動(第1図中一点鎖
線)によつて行う。
原稿反射光は第1,第2および第3ミラーで反射され、
さらにレンズ6、第4、第5,第6ミラーを経て露光位置
Aでスリツト露光される。
またレンズ周りを覆うような遮光カバー8、及び光学
系底板に固定される遮光カバー9が設けられ、遮光カバ
ー8はテレンプ等を介し、固定遮光カバー9に接触しな
がら、レンズ6とともに移動する。これらにより、レン
ズ6周辺から入射するフレア光を極力防止する。
次に、搬送ユニツト2をその動作と共に詳細に説明す
る。搬送ユニツト2は、ネガフイルム(ネガシート11お
よびこれを貼り付けた長尺ロール紙12を併せてネガフイ
ルムと称することとする)繰出部、繰り出されたネガフ
イルムを切断するカツタ部、ネガシート搬送・露光部、
ポジシート搬送部、ポツド供給部、現像部より構成され
ている。
遮光容器63内にロール状に収納されたネガフイルム
は、引き出しローラ18a,18bからなる引き出しローラ対1
8、さらには中間ローラ27の回転によりガイド板24上へ
搬送される。
搬送されたネガフイルムにおいて、ネガシート11ある
いは長尺ロール紙12の先端がセンサ25により検出された
とき、あるいはその一定時間後、光学系ユニツト1中の
第1走行体4及び第2走行体5が走査され、ネガシート
11がガイド板24上の露光部Aで露光、潜像形成される。
露光部Aは、ガイド板24により、光束領域に渡つて平
面が形成される。キヤリアシート12およびネガシート11
は、引き出しローラ対18及び中間ローラ対27により引つ
張り気味にガイド板24に密着しながら搬送される。
しかしながら、ネガシート11は先端のみ、キヤリアシ
ート12に貼付されているため、後端が引き出しローラ対
18を通過した後は自由になり、巻きぐせにより上方向に
カールし、浮き上がる。
このため、ネガシート11の後端部では光路長が短くな
り、潜像にボケや歪みが生じる。
上記不具合を解消するために本装置では、露光部Aを
形成するガイド板24と平行に微少間隔(1〜2mm位)を
隔てて、ターゲツトガラス21が設けられ、ネガシート11
の後端が浮き上がるのを防止している。一定長露光、潜
像形成されたネガシート11はキヤリアシート12と共に一
旦停止され、その後回転刃20aが固定刃20bに接触しなが
ら回転し、キヤリアシート12(長尺ロール紙)をシート
状に切断する(以下このシートをネガシート11そのもの
と区別するためにネガシート片と呼ぶ)。
上記停止、切断はセンサ25が、貼付されたネガシート
11の先端を検知したとき、あるいはその一定時間後に行
われる。
本実施例ではネガシート11と異なつた色のキヤリアシ
ート12を用い、反射型センサによつて反射率の違いを検
出している。ネガシート11は一定間隔L(L=切断され
るキヤリアシート12の長さ)で貼付されているため、上
記タイミングでキャリアシート12を切断すれば、切断さ
れたネガシート片のキヤリアシート12先端からネガシー
ト11先端までの距離(第4図中C′)およびネガシート
11の後端からキヤリアシート12の後端(第4図中D′)
までの距離を常に一定に保てる。
他の実施例として、ネガシート11の先端から一定間隔
lで予めキヤリアシート12にパンチ穴22を開け(第2図
に示す)、この穴22を検知することによつて、前述の切
断タイミングを測つても、同様な効果を奏する。上記パ
ンチ穴22をキヤリアシート12と異色のマーキングに置き
換えても良い。
切断されたネガシート片は、ローラ28,ガイド板29に
より約180°方向転換された後、ローラ26により先端が
現像ローラ対30に突き当たるまで搬送される。
以上のネガフイルム及びネガシート片の搬送、露光、
切断は外装等により外光を遮光しながら暗所の機内で処
理される。
ポジシート14はネガシート1と異なり感光性がないた
め装置外部から挿入できる。
本実施例ではポジシート14を本体右下のトレイ35に沿
つて左側へ1枚ずつ手差し挿入する。
ポジシート14を貼付したキヤリアシート13(以下これ
をポジシート片と呼ぶ)がトレイ35及びガイド板36に沿
つて挿入され、先端がセンサ37により検知されると、挿
入ローラ38が回転し、ポジシート片をガイド板39,40間
へ搬送する。挿入ローラ38はポジシート片先端がセンサ
47によつて検知された一定時間後、つまり先端が現像ロ
ーラ対30のニツプに突き当たつた時に停止する。ポジシ
ート片は先述のネガシート片より先に先端がニツプに突
き当たり、そのまま停止して待機する。次に遮光容器63
と一体に設けられたポツド収納容器64のハウジング65の
開口部65aから、リテーナ66の回転によつてポツド15が
1個だけ開放され落下する。
第1図に示すように、ガイド板44が現像ローラ対30に
対して下向きに傾斜し、かつガイド板39も下向きに傾
斜、あるいは水平に保たれるため、落下したポツド15
は、ガイド板44上を滑り、現像ローラ対30とガイド板40
及び41の隙間に落ち、停止したポジシート片上でポツド
15の先端が現像ローラ対30のニツプに突き当たり、停止
する(矢印G)。その後、先述の露光を終えながらネガ
シート片がローラ26により、ガイド板40,41間を搬送さ
れ、停止したポツド15の上側を通過して先端がニツプに
突き当たる。
ネガフイルムの繰出し、切断、露光は、第1図に示す
センサ47がポジシート片を検知していない時、あるいは
センサ88がポツド15の通過を検知していない時は禁止す
るように制御される。
この禁止の制御は、例えば、プリントSWを押せなくす
るなどの手段によつて行われ、これによりポジシート片
の挿入忘れ、あるいはポツド15供給不良等の誤動作を防
止できる。また同様に、センサ37あるいはセンサ47がポ
ジシート片を検知していない時は、ポツド15の供給を禁
止するように制御することにより、ポジシート片の搬送
不良によるポツド15およびネガシート片の無駄な消費を
防ぐことができる。
ネガシート片、ポジシート片、およびポツド15がニツ
プに突き当てられ、先端が揃つた後、現像ローラ対30が
回転し、三者が共に搬送され、この時前述のポツドが潰
れてネガ、ポジ間に現像剤が延展し、現像(ネガ潜像を
ポジシートに転写、定着する)が行われる。現像ローラ
対30は現像剤を均一(一定厚み)に延ばすために高精度
な真直度が要求される。そして画像領域に渡つて現像剤
が延展された後、ネガ,ポジシート片後端が現像ローラ
対30のニツプを越える直前に、第1図のカム45が回転
し、これに係合するアーム46を支点48を中心にして上方
向へ押し上げる。アーム46には現像ローラ30aが回転自
在に係合され、アーム46と共に上に押上げられることに
より、このとき現像ローラ対30が離間する。その後現像
ローラ対30の回転が停止する。したがつて、この実施例
では、カム45とアーム46とで現像ローラ対30の接離手段
を構成している。
上記離間のタイミングは、センサ47あるいはセンサ42
かポジシート片あるいはネガシート片の後端を検知して
からの時間tをカウントすることにより求める。
以上より、ネガ,ポジシート片間隔が拡がり第4図
中、D,D′部に余剰現像剤を溜めることが出来る。現像
されたネガシート11、ポジシート14は現像剤により密着
したまま後端を離間した現像ローラ対30に喰え込まれた
状態で停止し、操作者により機外へ排出される。数十秒
後、ポジシート片14を剥がすとポジのカラー像がポジシ
ート14上に転写される。
第6図,第7図は本発明の要部である現像ローラ対30
の接離機構の他の実施例の構成図であつて、第6図は、
ソレノイド50を利用した例である。
この機構において、通常は現像ローラ30a,30b間を離
間させておき、現像が始まる前にソレノイド50でアーム
51を介して現像ローラ30a,30bに圧力をかけることが出
来る。紙詰まりなどで機械が止まつた場合、電源が切れ
ると現像ローラ30a,30bは離間された状態にあるので、
紙詰まりの処置,清掃などがし易くなる。
また第7図に、現像ローラ30aにアーム部材51のみを
設けた一例を示した。この場合、手動によりアーム部材
51を持ち上げ、現像ローラ30a,30bを離間さけることが
出来るので、紙詰まりの処置,清掃などが上記と同様し
易くなる。
第8図は、上述した全体動作の概略フローチャートで
あつて、上述した説明と重複するが簡単に説明してお
く。
まずプリントスイツチをオンし(ステツプ1:S1……以
下同様)、ポジシート搬送系のローラを回転させ(S
2)、センサ47でポジシート片の先端検知を行い(S
3)、検知出来なかつたらジヤム点灯を行う(S4)。検
知したら所定時間後、搬送系のローラの駆動を停止し
(S5)、ポツド15を落下させる(S6)。一方、ネガシー
ト搬送系のローラが次に駆動され(S7),次いでランプ
が点灯される(S8)。次にスキヤンモータが作動し(S
9)、露光が行われる(S10)。露光終了後、ネガシート
搬送系のローラの回転を停止させ(S11)、ネガフイル
ムをカツトする(S12)。その後、再びネガシート搬送
系のローラを回転させ(S13)、センサ42でこれを検知
したら(S14)、一定時間後現像ローラ対30を回転させ
る(S16)。もしネガシート片を検知出来なければ、ジ
ヤムであるのでジヤム点灯を行う(S15)。現像過程に
おいて、センサ47でポジシート片後端を検知したら(S1
7)、ネガシート搬送系のローラの回転を停止する(S1
9)。ポジシート片の後端が検知出来なければ、現像部
でジヤムが発生したことになるのでジヤム点灯を行う
(S18)。そして所定時間後、例えばカムを回転させ、
現像ローラ30a,30b間を離間させる(S20)。次いで現像
ローラ対30を停止させる(S21)。
次に第2実施例について説明する。
第10図は第2の実施例に係るインスタント写真装置の
全体構成図であつて、本装置は、原稿面を走査しながら
照明光を照射し、所定の位置(露光面)に結像させる光
学系ユニツト1と、この所定位置にネガシートを搬送、
露光させ、更にポジシートと位置合わせして重ね、その
間に現像剤を延展させ、ポジシートに画像を転写形成す
る搬送ユニツト2によつて構成される。
光学系ユニツト1は、コンタクトガラス3、第1ミラ
ーおよび光源からなる第1走行体4、第2ミラーおよび
第3ミラーからなる第2走行体5、レンズ6および第4
ミラー、第5ミラーからなる第3走行体7、および第6
ミラー10等によつて構成される。第1走行体4に含まれ
る光源が蛍光灯(色再現を良好にするため演色用等が望
ましい)等が用いられ、コンタクトガラス3上に下向き
に置かれた原稿をコンタクトガラス3と平行に走査しな
がら照射する。第2走行体5は第1走行体の1/2の速度
で同方向に走査され、原稿面から露光ドラムまでの光路
長を一定に保つ。変倍時の倍率及び共役長の調整は、レ
ンズ6および第3走行体7の移動によつて行う。
原稿反射光は第1,第2および第3ミラーで反射され、
さらにレンズ6、第4,第5,第6ミラーを経て露光位置A
でスリツト露光される。
次に、搬送ユニツト2をその動作と共に詳細に説明す
る。搬送ユニツト2は、ネガフイルム64の繰出部、繰り
出されたネガフイルム64を切断するカツタ部、ネガシー
ト搬送・露光部、ポジシート搬送部、ポツド供給部、現
像部より構成されている。遮光容器63内にロール状に収
納されたネガフイルム64は、引き出しローラ対18a,18
b、さらには中間ローラ27の回転によりガイド板24上へ
搬送される。
搬送されたネガフイルム64の先端がセンサ25により検
出されたとき、あるいはその一定時間後、第1走行体4
および第2走行体5が走査され、ガイド板24上の露光部
Aで露光、潜像形成される。
露光部Aはスリツト領域にわたりフラツト面であり、
かつ引き出しローラ対18及び中間ローラ対27のニツプ高
さと同一あるいはそれより高く設けられる。さらに中間
ローラ対27の周速は引き出しローラ対18a,18bの周速よ
り若干速く設定され、かつ引き出しローラ対18a,18bの
コロにはオーバーラン機構が設けられる。
以上よりネガフイルム64は露光部A上で引つ張り気味
に搬送され、かつネガフイルム64をガイド板24上に密着
させながら搬送させることができ、ネガフイルム64面ま
での光路長と搬送速度を一定に保てる。
一定長露光、潜像形成されたネガフイルム64は一旦停
止され、その後回転刃20aが固定刃20bに接触しながら回
転し、シート状に切断される。
上記停止タイミングはセンサ25がネガフイルム64の先
端を検知してからの時間tをカウントすることにより求
まる。
変倍により光学系走査速度は変化するが、ネガフイル
ム64の搬送速度は一定なため、フイルム先端検知から一
定時間(t)後に停止、カツトを行えば一定長さのネガ
シート11が得られる。
このため、切断されたネガシート11の後端部は少なく
とも露光位置Aから固定刃20bの先端までの距離以上は
潜像形成が行えない。しかしこの距離が先述したポジシ
ート14後端部からホジシート14上に転写される画像部後
端までの距離(第12図中のD)よりも小さくなるよう、
露光位置Aとカツターを配置させれば、いずれにしても
画像形成が不必要な領域であるから、ネガフイルム64の
浪費(必要長さ以上のカツト)を防ぐことができ、上記
不具合を解消することができる。
同様に、切断されたネガシート11の先端部は少なくと
もセンサ25による検出位置から露光位置Aまでの距離以
上は潜像形成が行えないが、この距離がネガシート11先
端部からネガシート11上に作像される潜像部先端までの
距離(第11図中のC′)よりも小さくなるよう、露光位
置Aとセンサ25を配置させけば、ネガフイルム64の浪費
を防ぐことができる。
さらに、以上の方式では露光が完全に終了した後にネ
ガフイルム64を切断するため、露光中に切断による衝撃
等のため、搬送速度が変化するのを防止することができ
る。
切断されたネガシート11は、ローラ28、ガイド板29に
より約180°方向転換された後、ローラ26により先端が
ローラ対52に突き当たるまで搬送される。
以上のネガフイルム64およびシート11の搬送、露光、
切断は外装等により外光を遮光しながら、暗所の機内で
処理される。
ポジシート14の搬送は、上記ネガフイルム64の搬送
(露光、切断)より先に行われる。ポジシート14はネガ
シート11と異なり、感光性がないため装置外部から挿入
できる。本実施例の装置ではポジシート14は本体右下の
ガイド板35に沿つて左側へ1枚ずつ手差し挿入される。
このため給紙、分離装置や給紙カセツト等が不要とな
り、装置をコンパクトに安価にできる。
第10図に示すように、ポジシート14が下ガイド板35、
および図に示さない両サイドガイドに沿つて挿入され、
先端がセンサ37により検知されると、挿入ローラ38が回
転する。
挿入ローラ38のコロはキヤリアシート13の先端に貼り
つけたポツド15を潰さないようにポツド15より外側両端
のみグリツプする箇所に設けられる。ポジシート14は挿
入ローラ38によりガイド板36a,36b間を搬送され、先端
が現像ローラ対30のニツプに突き当たつたときに停止す
る。上記停止タイミングはセンサ47がポジシート14先端
を検知してからの時間tをカウントすることにより求め
る。ガイド板36aには、遮光性のマイラ66の先端が全幅
にわたつて貼られ、マイラ自身の剛性により軽い下向き
の力でガイド板36bに押し付けられる。ポジシート14は
マイラ66先端とガイド板36bとで擦られながら搬送され
る。またポジ搬送路は少なくとも1箇所、折れ曲がつて
いる。
以上のようにポジ搬送路を遮光することによつて、搬
送路から進入する外光によりネガシート11が感光される
のを防ぐことができる。
挿入されたポジシート14の先端が現像ローラ対30に突
き当たつて停止したのち、先述のネガフイルム64の搬
送、露光、切断が行われ、停止したローラ対52に突き当
てられたネガシート11はガイド板31a,31b間で一定量た
わんだ後、ローラ対52の回転により(この回転タイミン
グはセンサ53がネガシート先端を検知してからの時間t
をカウントすることにより求める)、ガイド板33a,33b
間を搬送される。ローラ対52に突き当て、たわませるこ
とにより、ネガシート11の搬送タイミングを図ると共
に、先端をローラ対52のニツプにならわせることによ
り、スキユー矯正がされる。
第13図(a),第13図(b)は本実施例における現像
ローラ対30付近を示す図であつて、現像ローラ対30はネ
ガシート11の先端が現像ローラ対30のニツプに突き当た
る前に(センサ42または53によつてタイミングを図るこ
とにより)回転し始め、突き当てられたポジシート14を
先に搬送する。その後ネガシート11の先端がローラ対52
の回転によつて現像ローラ対30のニツプに到達し、両者
ともに現像ローラ対30の周速で搬送される。以上よりポ
ジシート14、ネガシート11の先端には第13図に示すずれ
Jが生じる。このずれJは少なくとも第12図のCよりも
少なくなるよう制御され、このずれ量だけ切断されるネ
ガシート長さを短く(節約)することができる。
現像ローラ対30の各ローラは、センサ47がポジシート
14の後端を検知している時、またはセンサ42かネガフイ
ルム64を検知している時は離間しているが、これはカム
22の回転が制御されることにより行われ、かつこの時、
次の複写動作を禁止させる。この複写動作の禁止は、コ
ピーボタンの非動作複写不能表示、その他により、また
はこれらの組み合わせにより行う。これにより、操作者
のシート取り出し忘れ等を防止することができる。また
第12図に示すDは、ネガフイルム後端部D′にセンサ17
から現像ローラ対30のニツプまでの距離(第13図(b)
のK)を加えた長さよりも長く設けられる。これによ
り、第13図(b)に示すように、ポジシート後端部がセ
ンサ47から環境ローラ対30のニツプの間に残つていて
も、ネガシート11後端部はニツプから抜き出ていて、か
つ現像剤も両シート11,14間に溜められているため、現
像ローラ対30が加圧されても現像剤がはみ出て、現像ロ
ーラ対30等を汚すことがない。
操作者により現像され、密着した両シートが取り出さ
れた後、数秒経てから離間した現像ローラ対30がカム22
の回転により、ふたたび加圧状態になるまで復帰し、次
の複写動作に備える。上記カム22の回転タイミングはセ
ンサ47がポジシート14後端を検知してからの時間をカウ
ントすることにより求める。
第14,第15図は現像ローラ対30の接離状態を示す構成
図であつて、現像ローラ対30は、通常、第14図に示す状
態で待機または回転している。現像ローラ30bは両端を
アーム46により回転自在に保持されている。アーム46は
ピン54を介して回転自在に係合され、片端側にスプリン
グ101が設けられており、現像ローラ30bを現像ローラ30
aに加圧状態で接触させている。またアーム46の他端側
には、カム45が設けられているが、第14図ではアーム46
とカム45は接触していない。現像ローラ対30により、ポ
ジシート14とネガシート11間の画像領域にわたつて現像
剤が延展された後、両シート後端部が現像ローラ対30の
ニツプを越える前に、カム45が回転し、第15図で示すよ
うに、アーム46を押し上げて現像ローラ30bを下方向に
回転させ、現像ローラ対30を離間させる。このとき現像
ローラ対30間にHの隙間を生じる。上記離間タイミング
はセンサ37がポジシート14後端を検知することによりカ
ウントされる。以上によりネガシート11、ポジシート14
の間隔が拡がり、第11図,第12図中のD−D′間に余剰
現像剤を溜めることができる。現像ローラ30aには、第1
4図,第15図,第16図で示すように板バネ102がネガシー
ト11の潜像形成領域の両端部に加圧状態で常時接触する
ように図示していない現像ユニツト側板に指示されて設
けられている。現像ローラ対30の加圧時には、現像ロー
ラ30bの板バネ102に対向する部分には図示していない段
差があり、板バネ102が現像ローラ30bの回転を妨げるこ
とはない。現像剤を延展されたポジ、ネガシート対11,1
4は、現像ローラ対30の離間後も板バネ102と現像ローラ
30aにより搬送され、機外へ排出される。その後再びカ
ム45が回転して、現像ローラ対30は第14図の状態に戻
る。
第17図はネガシート11露光および切断時のポジシート
14の状態を示す平面図であつて、前述したようにポジシ
ート14(図面ではこれを貼りつけたキヤリアシート13)
は現像ローラ対30に突き当たつて待機している。ネガシ
ート11か現像ローラ対30以前の搬送路中でジヤムした場
合、現像ローラ対30は、前述した方法により離間され
る。このとき現像ローラ対30の離間距離Hをポツド15の
厚みより大きく設定しておけば、ポジシート14は挿入ロ
ーラ38を回転させることにより、ポツド15を潰すことな
く現像ローラ対30を通過して機外へ排出することができ
る。
遮光容器63内のネガフイルム64が最後(の撮影可能)
の時の構成,作動について説明する。
第18図(a),(b)はネガシートの斜視図であつ
て、ロール状ネガフイルム64にはフイルム後端から一定
長さの個所に第18図(a),(b)に示すようなフイル
ム反射率と異なつた反射率を有するマーキング、例えば
高反射率標識70や切欠き71が施されている。搬送ユニツ
ト2内の引出しローカ対18a,18b近傍に設けられるセン
サ(図示せず)によつて、上記標識70や切欠き71が検出
された時、遮光容器63内のネガフイルム64が最後である
ことが認識される。
複写動作開始後、ネガフイルム64の搬送中に前記標識
70や切欠き71が認識された時、回転刃20aが回転してよ
いように制御され、カツト動作を禁止する。
前記標識70や切欠き71は第18図(a),(b)に示す
ように、ネガフイルム64の後端から、搬送ユニツト2内
における最長ローラ間距離(第10図において、ネガシー
ト11の搬送ローラである中間ローラ27のニツプからロー
ラ28と押さえローラ28aとのニツプまでの距離)以上
(=M)隔てて設けられる。このことにより、たとえ複
写動作開始直後に上記検出がなされても、切断を行わな
ければネガシート11は機外に残されることなく、現像ロ
ーラ対30まで搬送することができる。
本実施例における作像するために必要なネガシート長
さ(約360mm)は前記最長ローラ間距離(約150mm)より
長い。逆に最長ローラ間距離がネガシート長さよりも長
いと、切断したネガシート11を搬送できなくなる。ゆえ
に、例えば複写動作開始直後に上述した検出がなされた
場合は、ネガシート11の長さが、作像するために必要な
ネガシート長さよりも短くなり、必要長さ画像形成がで
きない上、ポジシート14と先端をJだけずらして密着さ
せ排出した時、第19図に示すように現像剤72がネガシー
ト11後端よりはみ出て、現像ローラ30a,30bを汚す。現
像ローラ対30が汚れると、その真直度が損なわれ、現像
剤を均一に延展できなくなり、画像に悪影響を及ぼす。
ネガフイルム11の後端から上記マーキング70,71まで
の距離を、作像に必要なネガシート長さ(約360mm)以
上にすれば上記不具合を解消できるが、通常の動作でジ
ヤム等が生じなければ、ポジシート14がなくなつた時点
で、上述したマーキング70,71の検出はされないため、
遮光容器63内にネガフイルム64だけが残り、その分無駄
になる。以上よりネガフイルム64後端から前記マーキン
グ70,71までの距離はできるだけ短い方が望ましい。
本実施例では引出しローラ対18近傍に設けられるセン
サがネガフイルム64先端を検知してから前記マーキング
70や71を検知するまでの時間をカウントし、カウント時
間に応じて以降動作を2つに分ける。引出し搬送速度は
常に一定であるため、上記カウント時間により、その時
のネガフイルム64先端からマーキング70や71までの距離
Lが割り出せる。検出物からネガフイルム後端までの距
離は一定で既知(=M=約150mm)であるため、L+M
を演算することによつて、その時のネガシート長さが算
出できる。
算出されたネガシート長さ(L+M)がネガシート必
要長さ(360mm)以上の場合、ネガフイルム64は前述の
ように切断されずに、各ローラ対および光学系ユニツト
1により搬送、露光される。この時、ネガフイルム64は
最後まで引き出され、通常のカツトされたネガシート長
よりも長くなる。現像ローラ対30の離間タイミングは前
述のようにポジシート14後端を検知することにより求め
る(ポジシート14は常に一定長)。また現像ローラ30a,
30bが離間後は搬送力がなくなるため、離間時にネガシ
ート11後端がローラ対52から抜け出ていない可能性があ
る。
本実施例では、ローラ対52はセンサ53かネガシート11
後端を検知してから一定時間後、ネガシート11後端から
ローラ対52のニツプを越えるまで回転駆動される。よつ
て上記離間後、ネガシート11は延展した現像剤により密
着したポジシート14を連行し、後端がローラ対52のニツ
プを越えるまで搬送され停止する。
通常の動作で正規の長さに切断されたネガシート11の
場合は、センサ42によるネガシート11後端検知後に、セ
ンサ47によるポジシート14後端検知がなされる。前述の
ように、ポジシート14後端検知後、しばらくしてから現
像ローラ対30を再び加圧状態に復帰させると、上述のよ
うにネガシート長さが正規の長さより長い場合、ネガシ
ート11後端が現像ローラ対30にくわえ込まれ、容易に両
シート11,14を取り出せなくなる。
本実施例では、ポジシート14が後端がセンサ47により
検知された時、ネガシート11後端がローラ対52のニツプ
を越えていない場合、センサ42がネガシート11後端を検
知してから、一定時間後、現像ローラ対30をふたたび加
圧状態に復帰させる。これにより上記不具合を解消で
き、操作者により容易に両シートを取り出すことが可能
である。
両シート11,14はネガシート感光面とポジシート受像
面を、延展された現像剤を介して、向かい合わせでネガ
シート11が上で取り出される。
L+Mが360mm以上の場合、第20図に示すように、取
り出された両シート全長Nの間にマーキングである標識
70あるいは切欠き71が存在する。ゆえに、上記カーキン
グ70,71がネガシート画像形成部73に存在すると、その
分、画像形成が行えない。
本実施例では標識70はネガシート感光面の裏側、ある
いは感光面側の場合、幅方向(第11図に示す余裕長E′
の部分)に設けられる。これらにより、上記マーキング
70,71によつて画像形成が浸されることなく、かつ現像
剤が切欠きから漏れることなく、良好な画像形成が行え
る。
前記ネガシート長さ(L+M)がネガ必要長さ(360m
m)より少ない場合、前述したように必要長さ画像形成
ができない上、現像剤が後端からはみ出て、各ローラを
汚し、画像に悪影響をおよぼすため、本実施例ではこの
場合、通常の画像形成を行わない。以下この時の動作に
ついて説明する。
上記の場合にはネガフイルム64は切断されずにローラ
対18,27等によりローラ対38まで搬送される。光学系ユ
ニツト1は、この場合、走査を禁止して露光を行わなく
ても良い。
ネガシート11先端が第13図(a)に示すセンサ42によ
つて検出された時、あるいは一定時間後、現像ローラ対
30が離間する。第21図に示すように、ネガシート11,ポ
ジシート14がともに通過した時に、ポジ先端に貼付され
たポツド15がつぶれないように離間量を保つように、カ
ム22の回転位置が設定される。ローラ対38はポジシート
14後端がセンサ37によつて検出されてから一定時間後、
後端がローラ対38のニツプを越えるまで回転駆動されて
停止する。ローラ対52もネガシート11後端がセンサ53に
よつて検出されてから一定時間後、後端がローラ対52の
ニツプを越えるまで回転駆動され停止する。
第13図(a)に示すように、ローラ対52のニツプから
排出口Xまでの距離Pがマーキング70,71からネガフイ
ルム64後端までの距離M(約150mm)よりも短くなるよ
うにローラ対52が配置される。これにより、たとえ、ネ
ガシート11の長さがM(ネガシート長さの最小値)であ
つても、先端を排出口Xから外へ出すことができる。
同様に、第13図(a)に示すようにローラ対38のニツ
プから排出口Xまでの距離Qがポジシート長さよりも短
くなるよう、ローラ対38が配置される。これによりポジ
シート14後端がローラ対38のニツプを越えていれば、先
端を排出口Xから外へ出すことができる。
以上よりネガシート11,ポジシート14とも、加圧され
たローラにくわえ込まれることなく、負荷なく容易に機
外へ取り出すことができ、ネガシート11が機内に残され
ることもない。また、ポジシート14は先端に貼付された
ポツド15をつぶすことなく、かつポジシート14は感光性
がないため、再使用可能な状態で取り出すことができ、
ポジシート14の浪費を防ぐことができる。
ネガシート搬送路内にネガシート11が詰まつた時、あ
るいは切断誤動作等が生じた場合、すでに現像ローラ対
30近傍まで挿入されているポジシート14を自動排出させ
る。この時、現像ローラ対30は、第21図に示すようにポ
ツド15をつぶさない距離以上離間され、排出されるポジ
シート14は、再使用可能な状態で排出,取り出しでき
る。これらによりネガシート11の詰まり時等におけるポ
ジシート14の取り出し忘れ、およびポジシート14の2重
挿入を防止することができる。
〔発明の効果〕
以上説明したように、請求項1及び2記載の発明によ
れば、ジャム発生時の取扱いが容易となり、ポジシート
は再使用可能な状態で取り出すことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明によるインスタント写真装置の一実施例
の構成図、第2図はネガフイルムを展開した状態を示す
斜視図、第3図はポジシート片を示す斜視図、第4図は
ネガシート片とポツド及びポジシート片の位置関係を説
明するための説明図、第5図は現像ローラ対の正面図、
第6図,第7図は本発明に係る現像ローラ離間機構のそ
れぞれ異なる実施例を示す構成図、第8図は全体の制御
フローチヤート、第9図は従来例に係るポジシート片の
外観図、第10図は他の実施例に係るインスタント写真装
置の構成図、第11図はネガフイルムを展開した状態を示
す斜視図、第12図はポジシートを示す斜視図、第13図は
現像ローラ対付近の拡大図、第14図、第15図は現像ロー
ラ対の接離構成図、第16図はネガシートと現像ローラ対
の平面図、第17図はポジシートの待機状態を示す構成
図、第18図はネガシートの斜視図、第19図,第20図はネ
ガ、ポジシートの接合時の斜視図、第21図は現像ローラ
対部分の構成図である。 11……ネガシート、14……ポジシート、15……ポツド、
27,28……搬送ローラ、30……現像ローラ対、30a,30b…
…現像ローラ、45……カム、46……アーム、50……ソレ
ノイド、51……手動用アーム、54……ピン、70,71……
マーキング、101……スプリング、X……排出口。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鈴木 茂 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株 式会社リコー内 (56)参考文献 特開 平1−250936(JP,A) 特開 昭63−26657(JP,A) 特開 昭59−204042(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G03B 17/52

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ロール状ネガフイルムの露光装置、および
    現像剤が封入されたポツド供給装置を備え、ポジシー
    ト、ポツドおよび露光されたネガシート先端を合わせ、
    現像ローラ対により現像剤を延展させて画像転写を行う
    ピールアパート方式のインスタント写真装置において、
    前記ネガフイルムに設けられてエンド検知機能を有する
    マーキングからネガフイルムの後端の距離よりも、現像
    ローラ対近傍の上流側のネガシート搬送ローラニツプか
    らネガシートおよびポジシートの排出口までの距離が短
    くなるように、前記現像ローラ対および排出口を配置し
    たことを特徴とするインスタント写真装置。
  2. 【請求項2】ロール状ネガフイルムの露光装置、および
    現像剤が封入されたポツド供給装置を備え、ポジシー
    ト、ポツドおよび露光されたネガシート先端を合わせ、
    現像ローラ対により現像剤を延展させて画像転写を行う
    ピールアパート方式のインスタント写真装置において、
    前記ポジシートの長さよりも、ネガシートおよびポジシ
    ートの排出口から現像ローラ対近傍の上流側に設けられ
    るポジシート搬送ローラまでの距離が短くなるように、
    前記現像ローラ対および排出口を配置したことを特徴と
    するインスタント写真装置。
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