JP3264968B2 - インスタント写真装置 - Google Patents

インスタント写真装置

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JP3264968B2
JP3264968B2 JP07828292A JP7828292A JP3264968B2 JP 3264968 B2 JP3264968 B2 JP 3264968B2 JP 07828292 A JP07828292 A JP 07828292A JP 7828292 A JP7828292 A JP 7828292A JP 3264968 B2 JP3264968 B2 JP 3264968B2
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正洋 石川
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隆 瀬戸
文彦 星
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は,受容部材を装置外から
挿入口を介して挿入するピールアパート方式のインスタ
ント写真装置に関し,より詳細には,該挿入口の所定の
位置に遮光部材を配設したインスタント写真装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】ピールアパート方式のインスタント写真
装置では,ネガシート(感光部材)とポジシート(受容
部材)を組み合わせて使用する。ピールアパート方式の
カメラ(インスタント写真装置)においては,使用する
サプライ(ネガシート及びポジシート)が小サイズであ
るため,予めネガシートとポジシートを組み合わせて,
パックフィルムとして用いている。
【0003】このようなパックフィルムは,サイズが大
きくなると,取扱性が悪くなり,実用的でなくなるとい
う欠点がある。このため,比較的大きなサプライを使用
する大型のインスタント写真装置においては,ネガシー
トとポジシートとを分けて,それぞれ独立した状態で装
置へ載置する方式(以降,分離載置方式と記す)が採用
されている。分離載置方式においてポジシートは,通
常,現像剤を封入したポッドや,延展後の余剰現像剤を
留めて置くトラップマスク等の付属部品を付設したポジ
シートアッセンブリーのかたちで用いられる。
【0004】分離載置方式のインスタント写真装置にお
いて,一般的に,ネガシートはロールタイプでカートリ
ッジに装填されて装置内にセットされ,ポジシートは感
光性がないために装置外にセットされる。このようなイ
ンスタント写真装置における画像形成は,先ず,ネガシ
ートを露光し,続けて露光されたネガシートと装置内に
搬送したポジシートとを重ね合わせ,ポッド内に封入さ
れている現像剤を延展することにより行われる。
【0005】画像形成を行っている際は,ネガシートが
感光しないように,外部からの光の進入を防止すること
が必要であり,ポジシートを装置外にセットするインス
タント写真装置では,ポジシートの挿入口から装置内に
進入する光を遮断しなければならない。このため,ポジ
シートの挿入口からの光の進入を防止するものとして,
例えば,特開昭63−298325号公報に開示されて
いる「インスタント写真装置」が創案されている。同公
報のインスタント写真装置は,受容部材(ポジシート)
の挿入口から感光部材(ネガシート)との合わせ位置ま
での搬送路に少なくとも一回以上湾曲した経路を設け,
また,該湾曲した経路の少なくとも一面に毛足の長い遮
光部材を貼付することにより,挿入口からの光の進入を
防止している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら,特開昭
63−298325号公報のインスタント写真装置によ
れば,受容部材の挿入口から進入した光を遮断するため
に湾曲した経路を設けたため,受容部材の搬送路が長く
なり,装置のコストを上昇させるという問題点があっ
た。
【0007】また,少なくとも湾曲した経路及び遮光部
材付近まで受容部材の挿入口から進入した光が搬送路か
ら装置内に洩れないようにする必要があるため,受容部
材の搬送路を覆う遮光部材等を設けなければならず,さ
らに装置のコストを上昇させるという問題点があった。
【0008】搬送路から光が洩れた場合,搬送途中等の
感光部材を暴露(光によるかぶり)させる恐れがある。
【0009】また,湾曲した経路に遮光部材を設けてい
るため,受容部材をポジシートアッセンブリーのかたち
で用いる場合,付設したポッド等が遮光部材に引っ掛か
り易く,受容部材の破損,遮光部材の剥離等が発生する
恐れがあるという問題点もあった。
【0010】本発明は上記に鑑みてなされたものであっ
て,受容部材に影響を与えることなく,且つ,簡易な構
成により受容部材の挿入口から進入する光を防止して装
置のコストを抑えると共に,遮光部材の剥離を防止する
ことを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は上記の目的を達
成するために,感光部材と受容部材を組み合わせて使用
し,前記受容部材を装置外から挿入口を介して挿入する
ピールアパート方式のインスタント写真装置において,
前記挿入口近傍の所定の位置に配設された弾性を有する
板状の部材である第1の遮光部材と,前記第1の遮光部
材と対向して配設され,かつ前記第1の遮光部材と前記
挿入口に対する投影面積が重なる形状を有するととも
に,前記受容部材の挿入方向に向けて折り曲げられた弾
性を有する板状の部材である第2の遮光部材とを具備し
たことを特徴とするインスタント写真装置を提供するも
のである。
【0012】なお,前述した構成において,第1の遮光
部材及び第2の遮光部材は,接触しない位置に配設され
ることが望ましい。また,第1の遮光部材は,所定の位
置にスリットが設けられていることが望ましい。
【0013】
【作用】本発明によるインスタント写真装置は,受容部
材の挿入口の所定の位置に配設した弾性を有する第1の
遮光部材および第2の遮光部材により,受容部材を破損
することなく,挿入口から装置内に進入する光を遮断す
る。
【0014】
【実施例】以下,本発明のインスタント写真装置を,
ポジシートアッセンブリーの構成,ネガシート及びネ
ガシートカートリッジの構成,装置全体の構成及び動
作(本発明の要部)の順序で図面を参照して詳細に説明
する。
【0015】ポジシートアッセンブリーの構成 本実施例では,ポジシート(受像シート)に現像剤を封
入したポッドや,延展後の余剰現像剤を留めて置くトラ
ップマスク等の付属部品を付設してポジシートアッセン
ブリーとして使用する。
【0016】図1は,ポジシートアッセンブリー100
の構成を示す。図示の如く,ポジシートアッセンブリー
100は,ポジシート101の受像面側の先端部に貼り
付けられた黒色のリーダー102と,現像剤を収納して
リーダー102の上に貼り付けられたポッド103と,
ポジシート101の画像領域(図1に示すa×bの領
域)の端部の画像を良好なものにするために配設された
先端マスク104,両サイドマスク105,及び,トラ
ップマスク106と,両サイドマスク105上に貼り付
けられたレール部材107とから構成される。
【0017】ここで,ポッド103から流出した現像剤
は,レール部材107及び両サイドマスク105の厚さ
とほぼ同一の厚みで均一にポジシート101上に延展で
きる構成である。
【0018】現像剤は,画像領域後端まで充分に行き渡
るように,画像形成に必要な量よりも多くポッド103
中に内封されている。余分な現像剤は画像領域後端まで
均一に延展した後,トラップマスク106(図1のDの
部分)と後述するネガシート200(図2のD’の部
分)との間に溜められる。これによって余分な現像剤が
装置内部にはみ出して現像ローラ及び搬送路等に付着し
て汚損するのを防止している。
【0019】 ネガシート及びネガシートカートリッジの構成 本実施例では,図2に示すように,ロール状に巻かれた
ネガシート(長尺感光性シート)200を用いる。ネガ
シート200は,長尺(例えば,36枚分撮影可能)の
感光性帯状材から成り,潜像形成面(感光面)を内側に
してロール状に巻かれて,ネガシートカートリッジ20
1(図3参照)に収納される。ネガシートカートリッジ
201は,ロール状ネガシート200を包含する円筒形
状に樹脂成形されており,成形及びネガシート200の
装填が容易に行えるようにするため,軸線を含み平面に
2分割された構成である。なお,図2のlは,画像形成
可能な長さを示す。
【0020】装置全体の構成及び動作 図3はピールアパート式インスタント写真フィルムを用
いるインスタント写真装置の全体構成を示し,大別し
て,原稿面を走査しながら照明光を照射し,所定位置
(露光面)に結像させる光学系ユニット301と,該所
定位置にネガシート200を搬送・露光させ,更に,ポ
ジシートアッセンブリー100と位置合わせして重ね,
その間に現像剤を延展させ,ポジシートアッセンブリー
100に画像を転写形成する搬送ユニット302とから
構成される。
【0021】光学系ユニット301は,コンタクトガラ
ス303と,第1ミラー及び光源からなる第1走行体3
04と,第2ミラー及び第3ミラーからなる第2走行体
305と,レンズ306,第4ミラー,及び,第5ミラ
ーからなる第3走行体307と,第6ミラー308とか
ら構成される。
【0022】ここで,第1走行体304に含まれる光源
には蛍光灯が用いられ,コンタクトガラス303に下向
きに置かれた原稿をコンタクトガラス303と平行に走
査しながら照射する。このとき第2走行体305を第1
走行体304の1/2の速度で同方向に走査することに
より,光路長を一定に保っている。また,レンズ306
及び第3走行体307の移動によって,変倍時の倍率及
び共役長の調整を行う構成である。
【0023】原稿反射光は,図示の如く,第1,第2,
及び,第3ミラーで反射され,更に,レンズ306,第
4,第5,第6ミラーを経て,露光位置Aでスリット露
光される。
【0024】搬送ユニット302は,感光性のネガロー
ルフィルム(ネガシート200)繰出部と,繰り出され
たネガシート200をカットするネガシートカッタ部
と,ネガシート200を搬送・露光するネガシート搬送
・露光部と,ポジシートアッセンブリー搬送部と,現像
部とから構成される。以下,ネガシート200(図示せ
ず)の搬送動作を説明して,ネガロールフィルム繰出
部,ネガシートカッタ部,ネガシート搬送・露光部の構
成を詳細に示す。
【0025】ネガシートカートリッジ201内にロール
状に収納されたネガシート200は,引き出しローラ対
312a,312bにより,回転刃313a及び固定刃
313bの間を通過してガイド板314上に搬送され,
中間ローラ対315a,315bに送られる。搬送され
たネガシート200の先端が露光位置AのセンサS1に
より検知された時(或いは,検知してから所定時間後)
第1走行体304及び第2走行体305が走査を開始
し,ネガシート200が中間ローラ対315a,315
bにニップされてから,ガイド板314上の露光位置A
で露光・潜像形成が実行される。
【0026】ここで,露光・潜像形成時のネガシート2
00の搬送速度をVN ,第1走行体304の走行速度を
1 ,コピー倍率をmとすると,ネガシート200の搬
送速度VN は, V1 =VN ×1/m の関係を満たすように制御される。
【0027】露光位置Aはスリット領域にわたってフラ
ット面であり,且つ,引き出しローラ対312a,31
2b,及び,中間ローラ対315a,315bのニップ
高さと同一或いはそれより高く設けられている。更に,
中間ローラ対315a,315bと引き出しローラ対3
12a,312bの周速はほぼ同一で,ネガシート20
0がセンサS1 により検知されてから所定時間後(中間
ローラ対315a,315bにニップされた後,若しく
は,露光が開始されるタイミング),引き出しローラ対
312a,312bの駆動が停止され,適当な負荷を持
ってフリーとなる。この結果,ネガシート200を露光
位置A上で引っ張り気味に,且つ,ガイド板314上に
密着された状態で搬送することができ,ネガシート20
0面上までの光路長と搬送速度を一定に保つことができ
る。
【0028】一定長にわたり露光・潜像形成されたネガ
シート200は一旦停止され,その後,回転刃313a
が固定刃313bに接触しながら回転することにより,
シート状に切断される。上記ネガシート200の停止タ
イミングはセンサS1 がネガシート200の先端を検知
してからの時間tをカウントすることにより決定され
る。
【0029】従って,切断されたネガシート200の後
端部は露光・潜像形成が行われない(換言すれば,露光
・潜像形成が行えない)。具体的には,少なくとも露光
位置Aから固定刃313bの先端までの距離(この距離
をGとする)以上に相当するネガシート200の後端部
分が未使用状態,即ち,不必要に浪費される部分とな
る。このため,この距離Gが,ポジシートアッセンブリ
ー100の後端部からポジシート101上に転写される
画像部後端までの距離D’(図2参照)よりも小さくな
るように,露光位置Aとカッター(回転刃313a及び
固定刃313b)を配置し,ネガシート200の画像形
成に利用されない不必要な部分(後端部)の浪費を少な
くしている。
【0030】同様に,切断されたネガシート200の先
端部も,少なくとも露光位置Aから中間ローラ対315
a,315bまでの距離(この距離をHとする)以上の
長さにわたって露光・潜像形成が行えないが,距離H
が,ネガシート200の先端部からネガシート200上
に作像される潜像部先端までの距離C’(図2参照)よ
りも小さくなるように露光位置Aと中間ローラ対315
a,315bを配置すればネガシート200の浪費を少
なくすることができる。
【0031】更に,前述したように露光が完全に終了し
た後,ネガシート200を切断することにより,例え
ば,露光中に切断する場合と比較して,切断の衝撃によ
る搬送速度の変化等を避けることができ,安定的な搬送
を行える。切断されたネガシート200は,ローラ対3
16a,316b,及び,ガイド部材317により約1
80°方向転換された後,ガイド板318a,318b
によって導かれ,更に,ローラ320によって,その先
端部分がローラ対321(ここでは,停止状態)に突き
当たるまで搬送される。また,中間ローラ対315a,
315bとローラ316a間に配設されたセンサS2
は,ネガシート200のジャムを検知するための赤外線
反射型センサである。
【0032】次に,ポジシートアッセンブリー100の
搬送動作を説明して,ポジシートアッセンブリー搬送部
の構成を詳細に示す。実際は,このポジシートアッセン
ブリー100の搬送動作が,前述したネガシート200
の搬送・露光・切断動作の前に実施される。ポジシート
アッセンブリー100は,ネガシート200と異なり感
光性がないため,装置外部から挿入できる。本実施例の
インスタント写真装置では,装置をコンパクトで安価に
するため,ポジシートアッセンブリー100を装置本体
右下のガイド板311に沿って,図中の左側へ後述する
挿入口から1枚ずつ手差し挿入する構成である。
【0033】ポジシートアッセンブリー100がガイド
板311及び両サイドガイド(図示せず)に沿って挿入
され,センサS5 によってその先端が検知されると,挿
入ローラ対322が回転する。挿入ローラ対322のコ
ロは,ポジシートアッセンブリー100の先端に貼り付
けられた現像剤ポッド103(図1参照)をつぶさない
ようにポッド103より外側両端のみを把持するように
配設されている。ポジシートアッセンブリー100は,
挿入ローラ対322によりガイド板323a,323b
間を搬送され,所定位置に停止されて待機状態となり,
プリント動作が可能となる。この停止タイミングは,セ
ンサS6 がポジシートアッセンブリー100の先端を検
知してからの時間t’をカウントすることにより求めら
れる。
【0034】ここで,所定のプリントスイッチが押下さ
れると,前述したネガシート200の搬送・露光・切断
動作が実行される。停止しているローラ対321に当接
したネガシート200は,ガイド板319及びガイド板
318b間でローラ対320の搬送力によって一定量撓
まされる。所定量のネガシート200が撓んだ後,ロー
ラ対321の回転により案内板324a,324b間を
搬送される。ローラ対321の回転開始はセンサS3 が
ネガシート200の先端を検知してからの時間をカウン
トすることにより求められる。このようにネガシート2
00を撓ませることにより,ネガシート200の先端縁
をローラ対321のニップにならわせてスキュ矯正が行
われる。ローラ対321の回転によって搬送されたネガ
シート200はセンサS4 により先端が検知され,現像
ローラ325a,325bのニップへ搬送される。セン
サS4 の検知からのタイミングにより,先ず挿入ローラ
対322が回転してポジシートアッセンブリー100を
停止している現像ローラ325a,325bに突き当
て,ネガシート200と同様にスキュ矯正が行われる。
その後,現像ローラ325a,325bが回転を始め
る。
【0035】次に,所定位置で待機しているポジシート
アッセンブリー100を先に搬送し,その後,ネガシー
ト200の先端がローラ対321の回転によって現像ロ
ーラ325a,325bのニップに到達し,両者共に現
像ローラ325a,325bの周速で搬送される。この
とき,ポジシートアッセンブリー100とネガシート2
00の先端にはずれJが生じるが,このずれJは,少な
くとも図1のCよりも小さくなるように制御される。こ
れにより,ネガシート200の先端とポジシートアッセ
ンブリー100の先端とを一致させて搬送するタイプの
ものと比較して,このずれJの量だけ切断されるネガシ
ート200の長さを短くすることができる。
【0036】現像ローラ325a,325bは,ポッド
103を開裂して現像剤を流出させ,ポジシートアッセ
ンブリー100とネガシート200との間に流出した現
像剤を延展させながら回転する。現像ローラ325a,
325bを通過したポジシートアッセンブリー100及
びネガシート200は,トレイ326及びフタ327と
から構成される暗箱に排出される。暗箱は,ポジシート
101が透明な部材(例えば,OHP用のシート)或い
は薄手の部材等であった場合,ネガシート200が感光
して良好な画像が得られなくなるのを防止するためのも
のであり,フタ327は,支軸328に回転可能,且
つ,取り外し可能に軸支されている。また,現像ローラ
対325a,325bから搬送されたネガ・ポジ接合体
を検知するセンサS7が配設されている。
【0037】なお,図1に示すように,ポジシートアッ
センブリー100上でのポッド103の巾方向の長さL
は,搬送時にコロ等に圧接されて開裂しないように,画
像領域の巾bと同等もしくは短くなっている。このた
め,ポッド103がF部で開裂後,画像領域巾bに延展
するまでには多少の距離(図中Eで示す距離)が必要で
ある。また,前述したようにネガシート200とポジシ
ートアッセンブリー100を合わせる際のずれJは,ポ
ジシートアッセンブリー100の先端からポッド103
の開裂部Fまでの距離Cより短くすれば良く,従って,
図2のネガシート200先端から潜像部先端までの距離
C’は少なくとも図1のポッド103の開裂部から画像
形成部先端までの距離Eより長くすれば良い。
【0038】次に,本実施例によるポジシートアッセン
ブリー100の挿入口から進入する光を遮断する機構に
ついて説明する。図4は,本実施例によるポジシートア
ッセンブリー100の挿入口近傍の構成を示す説明図で
あり,同図(a)はポジシートアッセンブリー100が
未通過時の状態,同図(b)はポジシートアッセンブリ
ー100の通過時の状態を各々示す。
【0039】本発明は,挿入口からの進入光を二つの弾
性を有する遮光部材を用いて遮断する簡易なものであ
る。本実施例では,図4(a)に示す如く,挿入口の上
側を構成するガイド板401が段差状となっている部分
に遮光部材402が貼付けられ,ガイド板323bが段
差状となっている部分に遮光部材403が貼付けられて
配設されている。遮光部材402及び403は板状の形
状をしており,遮光部材403は装置内に向けて折れ曲
がった形状である。また,遮光部材402及び403
は,挿入口に対する投影面積が重なる形状であり,他の
部材と接触しないように配設されている。
【0040】従って,図4(a)に示すように,光の進
入経路は,遮光部材402と遮光部材403との狭い隙
間だけであり,また,進入角度はポジシートアッセンブ
リー100の搬送方向に対して急なものである。このた
め,進入する光量は小さく,また,挿入口近傍から奥に
光が進入することがなく,光を遮断することができる。
【0041】一方,ポジシートアッセンブリー100が
挿入口の通過時は,図4(b)に示す如く,遮光部材4
02及び403はポジシートアッセンブリー100に接
触した状態となり,遮光部材402はポジシートアッセ
ンブリー100に追従して装置内方向に湾曲し,遮光部
材403はポジシートアッセンブリー100の自重によ
りガイド板323bに向けて折り曲げられる。遮光部材
402及び403は接触しない状態(図4(a)参照)
で配設されており,また,遮光部材403は装置内に向
けて折れ曲がった形状であるため,ポジシートアッセン
ブリー100を挿入する際の抵抗を小さくすることがで
きる。
【0042】遮光部材402及び403は,弾性を有す
る材質で形成されているため,ポジシートアッセンブリ
ー100の通過時において密着した状態を各々維持す
る。従って,ポジシートアッセンブリー100の通過時
においても,装置内への光の進入を防止することができ
る。また,ポジシートアッセンブリー100の先端が通
過する際は,先ず,遮光部材402が湾曲し,その後,
遮光部材403が折れ曲がり,ポジシートアッセンブリ
ー100の後端の通過後は,先ず,遮光部材402が弾
性により元の形状に戻り,その後,遮光部材403が弾
性により元の形状に戻る(図4(a)参照)。このた
め,ポジシートアッセンブリー100の先端及び後端の
通過時においても確実に進入光を遮断することができ
る。
【0043】ポジシートアッセンブリー100は,図1
に示す如く,ポッド103,各マスク等の凸凹を有する
ものであり,特に遮光部材402は抵抗力の大きいも
の,受像面(ポジシート101)を傷をつける恐れのあ
るものは望ましくない。そのため,本実施例では,遮光
部材402は黒色のクロロプレンゴムシート(厚さ0.
2mm)を使用しており,また,遮光部材403は黒色の
ポリエステルフィルムを使用している。なお,その他の
遮光部材402の材質として適しているものとしては,
NBRウレタンゴム,シリコンゴム等の薄手のゴムシー
トがある。
【0044】また,本実施例では,図5(a)及び
(b)に示す如く,遮光部材402にポジシートアッセ
ンブリー100の横幅よりも間隔を大きくあけて切れ目
(スリット)を設けている。このため,ポジシートアッ
センブリー100の挿入時において,スリット間の部分
のみがポジシートアッセンブリー100に追従し,ポジ
シートアッセンブリー100の表部分の凹凸(ポッド1
03等)に引っ掛かり難くなり,ポジシートアッセンブ
リー100が破損するのを防止でき,また,ポジシート
アッセンブリー100の挿入時の抵抗を低減させること
もできる。これは,ポジシートアッセンブリー100を
抜き取る際(図4(b)参照)においても同様である。
【0045】ここで,遮光部材402及び403は板状
の形状を有しているが,これは,例えば,毛足の長い遮
光部材である場合,光の進入を防止するために長い領域
にわたって遮光部材を配設しなければならず,また,一
つ一つの毛足が細いために破損し易く,とれた遮光部材
が受像面(ポジシート101)に付着し,良好な画像形
成が行えない場合があるためである。
【0046】なお,本実施例では,遮光部材402に設
けたスリット数を二つとしたが,更に多くのスリットを
設けても良く,また,遮光部材403にスリットを設け
ても良い。また,挿入口からの光の進入をより確実に防
止するために,例えば,挿入口の上側に2つの遮光部材
を配設するようにしても良い。
【0047】
【発明の効果】以上説明したように本発明は,感光部材
と受容部材を組み合わせて使用し,前記受容部材を装置
外から挿入口を介して挿入するピールアパート方式のイ
ンスタント写真装置において,前記挿入口近傍の所定の
位置に配設された弾性を有する板状の部材である第1の
遮光部材と,前記第1の遮光部材と対向して配設され,
かつ前記第1の遮光部材と前記挿入口に対する投影面積
が重なる形状を有するとともに,前記受容部材の挿入方
向に向けて折り曲げられた弾性を有する板状の部材であ
第2の遮光部材とを具備したため,受容部材に影響を
与えることなく,且つ,簡易な構成により受容部材の挿
入口から進入する光を防止して装置のコストを抑えると
共に,遮光部材の剥離を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例が適用されたインスタント写真
装置に使用するポジシートアッセンブリーの構成を示す
説明図である。
【図2】本発明の実施例が適用されたインスタント写真
装置に使用するネガシートの構成を示す説明図である。
【図3】本発明の実施例が適用されたインスタント写真
装置の構成を示す概略断面図である。
【図4】本実施例による挿入口近傍の構成を示す説明図
である。
【図5】本実施例による遮光部材の形状を示す説明図で
ある。
【符号の説明】
100 ポジシートアッセンブリー 101 ポジシート 103 ポッ
ド 311 323b 401 ガイド板 402 403 遮光部材 402a スリ
ット
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 瀬戸 隆 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株 式会社リコー内 (72)発明者 星 文彦 宮城県柴田郡柴田町大字中名生字神明堂 3−1 (72)発明者 高橋 和久 宮城県柴田郡柴田町大字中名生字神明堂 3−1 (56)参考文献 特開 昭63−298325(JP,A) 実開 昭62−71632(JP,U) 実開 昭64−51951(JP,U) 実開 平2−1742(JP,U) 特公 昭36−18921(JP,B1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03B 27/50 G03B 27/32 G03B 17/00 - 17/17 G03B 17/48 - 17/55 G03D 9/00 - 9/02 G03D 13/00 - 13/14

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 感光部材と受容部材を組み合わせて使用
    し,前記受容部材を装置外から挿入口を介して挿入する
    ピールアパート方式のインスタント写真装置において,
    前記挿入口近傍の所定の位置に配設された弾性を有する
    板状の部材である第1の遮光部材と,前記第1の遮光部
    材と対向して配設され,かつ前記第1の遮光部材と前記
    挿入口に対する投影面積が重なる形状を有するととも
    に,前記受容部材の挿入方向に向けて折り曲げられた弾
    性を有する板状の部材である第2の遮光部材とを具備し
    たことを特徴とするインスタント写真装置。
  2. 【請求項2】 前記第1の遮光部材及び前記第2の遮光
    部材は,接触しない位置に配設されることを特徴とする
    請求項1に記載のインスタント写真装置。
  3. 【請求項3】 前記第1の遮光部材は,所定の位置にス
    リットが設けられていることを特徴とする請求項1また
    は2に記載のインスタント写真装置。
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