JP2728489B2 - インスタント写真装置 - Google Patents

インスタント写真装置

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JP2728489B2
JP2728489B2 JP3835089A JP3835089A JP2728489B2 JP 2728489 B2 JP2728489 B2 JP 2728489B2 JP 3835089 A JP3835089 A JP 3835089A JP 3835089 A JP3835089 A JP 3835089A JP 2728489 B2 JP2728489 B2 JP 2728489B2
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、感光性シートと受像シートとを用い、両シ
ートを現像ローラ対の間を通すことにより光学系により
露光潜像形成された感光性シートの潜像形成面と受像シ
ートの受像面とを合わせ、封入現像剤の開裂により感光
性シートの潜像を発色させ、その発色剤を受像シート上
に転写するようにしたインスタント写真装置に関する。
従来技術 上述せるインスタント写真装置は、カメラには従来よ
り適用されているが、これを複写装置に適用することは
まだ公知でない。複写装置に適用した場合、複写完了後
密着した両シートを取り出し忘れた場合等に余分な現像
剤がはみ出して現像ローラ等を汚損したり、この状態で
次の複写動作を開始させると、紙詰まり等の不都合が生
ずる。
本発明が解決しようとする問題 本発明は、インスタント写真装置を複写装置として用
いる場合の上述せる不都合を除去することを課題とす
る。
課題を解決するための手段 上記せる課題は、産業上の利用分野に述べた形式のイ
ンスタント写真装置において、本発明により、受像シー
ト又は感光性シートの搬送路にて現像ローラ対の上流側
にしてその近傍に検出手段を設け、複写動作終了後にし
て上記検出手段が受像シート又は感光性シートをなお検
知する場合、両現像ローラを離間させかつ次の複写動作
を禁止することにより解決する。
更に上記の場合において、受像シートをキャリアシー
トに貼布し、受像シート後端からキャリアシート後端ま
での距離が、感光性シート後端から感光性シート上に形
成される潜像形成面後端までの距離に比べ、上記現像ロ
ーラ対ニップから上記検出手段までの距離以上に長くな
るように、受像シートをキャリアシートに貼布するよう
にすれば、該課題は有利に解決される。
作 用 現像ローラ対の上流側に設けた検出手段が受像シート
又は感光性シートを検知しているときは、複写動作終了
後においても、例えばカムを用いて現像ローラ対の1つ
のローラを他より離間させるようになす。同時に、次の
複写動作が禁止される。この複写動作の禁止は、該検出
手段の検出信号によりコピーボタンの非動作、複写不能
表示その他により、又はこれらの組合せにより行なう。
又、現像動作終了後現像ローラ対が停止したとき、受
像シートの後端のみが検出手段と現像ローラ対のニップ
との間に残ることがある。このとき、特許請求の範囲第
2項の構成により、感光性シートの後端従って余剰現像
剤の溜め部は既に現像ローラ対を通過しているようにす
ることができる。
実施例 第1図にピールアパート式インスタント写真フイルム
を用いるインスタント写真装置の全体構成図を示す。本
装置は、原稿面を走査しながら照明光を照射し、所定の
位置(露光面)に結像させる光学系ユニット1と、この
所定位置にネガフイルムを搬送、露光させ、さらにポジ
シートと位置合わせして重ね、その間に現像剤を延展さ
せ、ポジシートに画像を転写形成する搬送ユニット2と
によって構成される。
光学系ユニット1はコンタクトガラス3、第1ミラー
および光源からなる第1走行体4、第2ミラーおよび第
3ミラーからなる第2走行体5、レンズ6及び第4ミラ
ー、第5ミラーからなる第3走行体7及び第6ミラー10
等によって構成される。第1走行体4に含まれる光源は
蛍光灯等が用いられ、コンタクトガラス3上に下向きに
置かれた原稿をコンタクトガラス3と平行に走査しなが
ら照射する。第2走行体5は第1走行体の1/2の速度で
同方向に走査され、光路長を一定に保つ。
変倍時の倍率及び共役長の調整はレンズ6及び第3走
行体7の移動によって行う。
原稿反射光は第1,第2および第3ミラーで反射され、
さらにレンズ6、第4,第5,第6ミラーを経て露光位置A
でスリット露光される。
次に、搬送ユニット2をその動作とともに詳細に説明
する。搬送ユニット2は感光性のネガロールフイルム繰
出部、繰り出されたネガフイルムカッタ部、ネガフイル
ム搬送・露光部、ポジシート搬送部および現像部より構
成されている。後述するように、ポジシートと同巾の、
遮光した収納容器8内にロール状に収納されたネガフイ
ルム11は、引き出しローラ対18a,18b、さらには中間ロ
ーラ27の回転によりガイド板24上へ搬送される。
搬送されたネガフイルム11の先端がセンサ14により検
出された時、或いはその一定時間後、第1走行体4及び
第2走行体5が走査を開始し、ガイド板24上の露光部A
で露光、潜像形成が行われる。
露光部Aはスリット領域に亘りフラット面であり、か
つ引き出しローラ対18及び中間ローラ対27のニップ高さ
と同一或いはそれより高く設けられる。さらに、中間ロ
ーラ対27の周速は引き出しローラ対18の周速より若干速
く設定され、かつ引き出しローラ対18のコロにはオーバ
ーラン機構が設けられる。
以上よりネガフイルムは露光部A上で引っ張り気味に
搬送され、かつネガフイルムをガイド板24上に密着させ
ながら搬送させる事ができ、ネガフイルム面までの光路
長と搬送速度を一定に保てる。
一定長に亘り露光、潜像形成されたネガフイルムは一
旦停止され、その後回転刃20aが固定刃20bに接触しなが
ら回転し、シート状に切断される。上記停止タイミング
は、センサ14がネガフイルムの先端を検知してからの時
間tをカウントすることにより求まる。
変倍により光学系走査速度は変化するが、ネガフイル
ム搬送時間は一定なため、フイルム先端検知から上記の
一定時間t後に停止、カットを行えば一定長さのネガシ
ート11′が得られる。
このため、切断されたネガシートの後端部は少なくと
も露光位置Aから固定刃20bの先端までの距離以上(こ
の距離をGとする)は潜像形成が行えない。しかしこの
距離Gが後述するポジシート後端部からポジシート上に
転写される画像部後端までの距離(第3図中のD)より
も小さくなるように、露光位置Aとカッターとを配置さ
せれば、何れにしても画像形成が不必要な領域であるか
ら、必要以上の長さをカットするネガフイルムの浪費を
防ぐことができ、従来の不具合を解消することができ
る。
同様に、切断されたネガシートの先端部は少なくとも
センサ14による検出位置から露光位置Aまでの距離以上
(この距離をHとする)は潜像形成が行えないが、Hが
後述するネガシート先端部からネガシート上に作像され
る潜像部先端までの距離(第2図中のC′)よりも小さ
くなるよう、露光位置Aとセンサ14を配置させればネガ
フイルムの浪費を防ぐことができる。
さらに以上の方式では、露光が完全に終了した後にネ
ガフイルムを切断するため、露光中の切断による衝撃等
のため搬送速度が変化するのを防止することができる。
切断されたネガシートは、ローラ28、ガイド板29によ
り約180゜方向転換された後ガイド板13a,13bの間を導か
れ、ローラ26により先端がこのとき停止せるローラ対34
に突き当たるまで搬送される。
ポジシート搬送は、上述せるネガシート搬送(露光、
切断)よりも先に行われる。
ポジシートはネガシートと異なり感光性がないため、
装置外部から挿入できる。本実施例の装置では、ポジシ
ートを本体右下のガイド板9に沿って左側へ、1枚ずつ
手差し挿入する。このため給紙、分離装置や給紙カセッ
ト等が不要となり、装置をコンパクトで安価にできる。
第1図に示すように、ポジシートが下ガイド板9およ
び図に示さない両サイドガイドに沿って挿入され、先端
がセンサ15により検知されると、挿入ローラ38が回転す
る。挿入ローラ38のコロは、ポジシート先端に貼り付け
た現像剤ポッドをつぶさないようにポッドより外側両端
のみを把持する箇所に設けられる。ポジシートは、挿入
ローラ38によりガイド板36a,36b間を搬送され、先端が
現像ローラ対30のニップに突き当たった時に停止する。
上記停止タイミングは、センサ17がポジシート先端を検
知してからの時間t′をカウントすることにより求め
る。ガイド板36aには、遮光性のマイラ21の先端が全幅
に渡って貼られ、ガイド板36a,36b間を送られるポジシ
ートは、マイラ自身の剛性により軽い下向きの力でガイ
ド板36bに押し付けられる。ポジシートは、マイラ21の
先端とガイド36bとでこすられながら搬送される。ま
た、ポジシート搬送路は少なくとも1ケ所折れ曲がって
いる。
第1図において、現像ローラ対のうちローラ30bは、
支点25の周りに回動可能なアーム23の1つの端部に枢着
され、アーム23はカム22によりその回動が制御され、結
局両現像ローラ30a,30bの接離が行われる。
第2図において、感光性帯状材であるネガフイルム11
は長尺であり、潜像形成面を内側にしてロール状に巻か
れ、第1図に示す収納容器8内に収納される。作像の都
度一定長引き出され、既述のように、露光部Aで露光、
潜像形成された後、回転刃20aと固定刃20bを含むカッタ
ーによりシート状に切断される。
第3図には、キャリアシート31上に所要の受像面積を
有するポジシート32を剥離可能に貼布したところを示
す。取扱い易いようにポジシートを薄くした場合、又は
透明ポジシートを用いた場合、現像処理中にシート裏側
から室内光が侵入しかぶり現像が生ずる。この不都合を
解消するために、遮光部材としてキャリアシート31をポ
ジシート裏側に配置したものである。搬送方向に見てキ
ャリアシート31の先端部には、現像剤ポッド12が貼布さ
れている。キャリアシート31は、ポジシート32に比べ若
干大きく、先後横の各部に余裕部分C,D,Eが設けられ
る。
以下、現像について説明する。
本発明によるインスタント写真装置における現像と
は、現像剤をネガシートとポジシートとの間に均一に延
展することを意味する。現像ローラ対は、金属ストレー
トローラ30aとカラー部L1,L2を具備する段付金属ローラ
30b(第4図参照)により構成され、両ローラは接合時
適当な力で加圧される。その場合、ネガシート11′とキ
ャリアシート31の側縁部(第2図および第3図のE,
E′)が段付ローラ30bのカラー部L1,L2に喰え込まれて
搬送される。現像剤ポッド12の開裂により流出した現像
剤35は、その粘性が高いので第4図に斜線部で示すよう
に、ポジシートとネガシートの両シートをそれぞれ金属
ストレートローラ30aおよび段付ローラ30bの筒面に密着
するまでたわませ、両シートを押し拡げる。このため、
両シート間の現像剤の厚みは約0.1mmの一定に保たれ
る。第4図における延展した現像剤を示す斜線部は、判
り易くするため誇張して画かれているものである。
現像ポッド12の開裂部は、後端部F(第3図)のた
め、ポッドの長さに亘って現像剤が延展しない。又開裂
後、現像剤がポジシートの両サイドまで延展するには多
少の距離を必要とする。この距離分は、全幅に亘り良好
な画像形成(転写)が行えないので、この距離分(Cに
相当)だけずらして画像形成を行うことになる。
現像剤は、ポジシート後端部まで十分に行き渡るよう
に、画像形成に必要な量よりも多くポッド12中に内封さ
れている。余分な現像剤は、両シート間の後端部(D,
D′に相当)に溜められ、それによってはみ出して現像
ローラ等に付着するのを防止する。
再び第1図にて、挿入されたポジシート32を支持する
キャリアシート31の先端が、現像ローラ対30a,30bに突
き当って停止した後、既述のネガフイルム11の搬送、露
光、切断が行われる。停止せるローラ対34に当接したネ
ガシート11′は、ガイド板13a,13b間の拡大部で一定量
たわんだ後、ローラ対34の回転により案内板33a,33b間
を搬送される。ローラ対34の回転開始は、センサ16がネ
ガシートの先端を検知してからの時間をカウントするこ
とにより求められる。ネガシートを上述のようにたわま
せることにより、ネガシートの搬送タイミングを図ると
共に、その先端縁をローラ対34のニップにならわせてス
キュ矯正が行われる。
第5図において、現像ローラ対30a,30bは、ネガシー
ト11′の先端が現像ローラ対のニップに突き当る前に、
センサ19または16によってタイミングを図ることにより
回転を始め、既に突き当てられているポジシートを先に
搬送する。その後、ネガシート先端がローラ34の回転に
よって現像ローラ対30a,30bのニップに到達し、両者共
に現像ローラ対の周速で搬送されるので、ポジシートと
ネガシートの先端にはずれJが生ずる。このずれは、少
なくとも第3図のCよりも小さくなる様制御されるた
め、従来の両シートの先端を一致させて現像するタイプ
のものに対してこのずれ量だけ、切断されるネガシート
長さを短くすることができる。
画像領域に亘って現像剤がポジシートとネガシートと
の間に延展された後、両シート後端が現像ローラ対30a,
30bのニップを越える前に、第1図に示すカム22が回転
し、これに係合するアーム23を支点25を中心にして下方
向へ押し下げる。アーム23には現像ローラ30bが回転自
在に取付けられており、アーム23と共に下方に押し下げ
られるので、現像ローラ30bが他方の現像ローラ30aより
離間する。その後、現像ローラ対の回転が停止する。上
記離間タイミングは、センサ15がポジシート後端を検知
してからの時間をカウントすることにより求める。これ
によってネガシートとポジシートとの間の間隔が拡が
り、第2図と第3図に示すD−D′間に余剰現像剤を溜
めることができる。現像された両シートは、現像剤によ
り密着したまま後端部を離間した現像ローラ対30a,30b
に喰えこまれた状態で停止し、操作者により機外へ排出
される。ついで、数十秒後ポジシートを剥がすと、ポジ
の画像がポジシート上に転写される。
現像ローラ対の各ローラは、センサ17がポジシートの
後端を検知している時、またはセンサ19がネガシートを
検知している時は離間しているが、これはカム22の回転
が制御されることにより行われ、かつこのとき次の複写
動作を禁止させる。この複写動作の禁止は、コピーボタ
ンの非動作複写不能表示その他により、又はこれらの組
合せにより行う。これにより、操作者のシート取出し忘
れ等を防止することができる。また第3図に示すDは、
ネガシート後端部D′にセンサ17から現像ローラ対のニ
ップまでの距離(第6図のK)を加えた長さより長く設
けられる。これにより、第6図に示すように、ポジシー
ト後端部がセンサ17から現像ローラのニップの間に残っ
ていても、ネガシート後端部はニップから抜け出てい
て、かつ現像剤も両シート間に溜められているため、現
像ローラが加圧されても、現像剤がはみ出て現像ローラ
等を汚すことがない。
操作者により現像され密着した両シートが取り出され
た後、数秒経ってから離間した現像ローラ対30がカム22
の回転により再び加圧状態になるまで復帰し、次の複写
動作に備える。上記カムの回転タイミングは、センサ17
がポジシート後端を検知してからの時間をカウントする
ことにより求める。
収納容器8内にネガフイルムの最終撮影可能部分のみ
が残っている時の複写方式について、以下に説明する。
ロール状ネガフイルムはフイルム後端から一定長さの箇
所に標識、例えば第7図に示すような高反射率標識40が
施され、又は第8図に示すように切欠き41が設けられて
いる。搬送ユニット2内の引き出しローラ対18近傍に設
けられるセンサ(図示せず)によって、上記標識40や切
欠き41が検出された時、収納容器8内のネガフイルムが
最終であることが認識される。複写動作開始後、ネガフ
イルムの搬送中に上記標識40や切欠き41が認識された
時、回転刃20aが回転しないように制御され、カット動
作を禁止する。
上記標識40や切欠き41は、第7図および第8図に示す
ように、ロールフイルムの後端から搬送ユニット2内に
おける最長ローラ間距離(第1図の実施例において中間
ローラ27からローラ28までの距離)以上の距離Mを隔て
て設けられる。これにより、たとえ複写動作開始直後に
上記検出が成されても、ネガシートは機内に残されるこ
となく、現像ローラ対30まで搬送することができる。
本実施例における作像するために必要なネガシート長
さは約360mmであり、上記最長ローラ間距離約150mmより
も長い。これに対し、最長ローラ間距離がネガシート長
さよりも長いと、切断したネガシートを搬送できなくな
る。ネガシートの最終部分が短いと、例えば複写動作開
始直後に上記標識の検出が成された場合、ネガシートの
長さが作像するために必要なネガシート長さよりも短か
くなって、画像形成ができなくなり、更にはポジシート
と先端をJだけずらして密着させ排出した時、第9図に
示すように、現像剤35がネガシート後端よりはみ出て現
像ローラを汚す。現像ローラ対30が汚れるとその真直度
が損われ、現像剤を均一に延展できなくなり、画像に悪
影響を及ぼす。ネガフイルム後端から上記標識までの距
離を作像に必要なネガシート長さ(約360mm)以上にす
れば、上記不具合を解消できるが、通常の動作でジャム
が生じなければ、ポジシートがなくなった時点で上記検
出はされないため、収納容器8内にネガフイルムだけが
残り、その分無駄になる。以上によりネガフィルム後端
から上記検出物までの距離はできるだけ短い方が望まし
い。
本実施例では、引き出しローラ対18近傍に設けられる
センサがネガフイルム先端を検知してから、上記標識40
又は41を検知するまでの時間をカウントし、カウント時
間に応じて以降の動作を2つに分ける。引き出し搬送速
度は常に一定であるため、上記カウント時間によりその
時のネガフィルム先端から標識40又は41までの距離Lが
割り出せる。標識からネガフィルム後端までの距離Mは
一定で既知(約150mm)であるため、最終ネガフィルム
長さL+Mを演算することによって、その時のネガシー
ト長さが算出できる。
算出されたネガシート長さ(L+M)がネガシート必
要長さ(360mm)以上の場合、ネガフィルムは前述の様
に切断されずに各ローラ対により搬送され、光学系ユニ
ット1により露光される。この時、ネガフィルムは最後
まで引き出され、通常のカットされたネガシート長より
も長くなる。現像ローラ対の離間タイミングは、前述の
ように、常に一定長であるポジシート後端を検知するこ
とにより求められる。また、現像ローラ離間後はその搬
送力がなくなるため、離間時にネガシート後端がローラ
34から抜け出ていない可能性がある。本実施例では、ロ
ーラ34はセンサ16がネガシート後端を検知してから一定
時間後、ネガシート後端がローラ34のニップを越えるま
で回転駆動される。よって上記離間後、ネガシートは延
展した現像剤により密着したポジシートを連行し、後端
がローラ34のニップを越えるまで搬送され停止する。
通常の動作で正規の長さに切断されたネガシートの場
合は、センサ19によるネガシート後端検知の後に、セン
サ17によるポジシート後端検知が成される。既述のよう
に、ポジシート後端検知後しばらくしてから現像ローラ
対30を再び加圧状態に復帰させると、上記のようにネガ
シート長さが正規の長さよりも長い場合、ネガシート後
端が現像ローラ対30に喰えこまれ、容易に両シートを取
り出せなくなる。本発明の別の提案では、ポジシート後
端がセンサ17により検知された時、ネガシート後端がロ
ーラ34のニップを越えていない場合、センサ19がネガシ
ート後端を検知してから一定時間後現像ローラ対30を再
び加圧状態に復帰させる。これにより上記不具合を解消
でき、操作者により容易に、両シートを取り出すことが
できる。両シートは、ネガシート感光面とポジシート受
像面が延展された現像剤を介して向かい合いかつネガシ
ートが上である状態で取り出される。第7図および第8
図に示す最終ネガシートの長さL+Mが360mm以上の場
合、第10図に示すように、取り出された両シート全長N
の間に標識40又は切欠き41が存在する。この場合、上記
検出すべき標識がネガシート画像形成部43に存在する
と、その部分の画像形成が行えない。本実施例では、高
反射率標識40はネガシート感光面の裏側に、あるいは感
光面側に位置させるときは、第2図に示す余裕部分E′
の部分に設けられる。切欠き41は、図示してないエッジ
コントローラより外側の箇所に設けられる。このように
行うことにより、上記標識によって画像形成部が侵され
ることなく、かつ現像剤が切欠きから洩れることなく、
良好な画像形成が保証される。
最終ネガシート長さL+Mがネガ必要長さ(360mm)
より少ない場合、前述の様に必要長さ画像形成が出来
ず、現像剤が後端からはみ出てローラを汚し、画像に悪
影響を及ぼすため、実施例ではこのような場合通常の画
像形成を行わない。以下、この時の動作について説明す
る。
上記の場合、ネガシートは切断されずにローラ対18,2
7等によりローラ対34まで搬送される。光学系ユニット
1は、この場合走査を禁止して露光を行なわないように
することが出来る。ネガシート先端が第5図に示すセン
サ19によって検出された時あるいはその時より一定時間
後、現像ローラ対30が離間する。この時、第11図に示す
ように、ネガシートとポジシートが共に通過する時に、
現像ローラ対がポジシート先端に貼付された現像剤ポッ
ドがつぶれないような離間量を保つように、カム22の回
転位置が設定される。ローラ38は、ポジシート後端がセ
ンサ15によって検出されてから一定時間後、後端がロー
ラ38のニップを越えるまで回転駆動されて停止する。ロ
ーラ34も、ネガシート後端がセンサ16によって検出され
てから一定時間後、後端がローラ34のニップを越えるま
で回転駆動されて停止する。
第5図に示すように、ローラ34のニップから排出口ま
での距離Pが標識からネガシート後端までの距離M(約
150mm)よりも短かくなるように、ローラ対34が配置さ
れる。これにより、たとえネガシートの長さがネガシー
ト長さの最小値であるMであっても、先端を排出口から
外へ出すことができる。
同様に、第5図に示すように、ローラ対38のニップか
ら排出口までの距離Qがポジシート長さよりも短かくな
るように、ローラ38が配置される。これにより、ポジシ
ート後端がローラ38のニップを越えていれば、先端を排
出口から外へ出すことができる。
上述したように、ネガシートおよびポジシートは、加
圧されたローラに喰え込まれることなく、従って負荷な
く容易に機外へ取り出すことができる。よって、ネガシ
ートが機内に残されることもない。また、ポジシートは
先端に貼付された現像ポッドをつぶすことなく、かつポ
ジシートは感光性がないため再使用可能な状態で取り出
すことができ、ポジシートの浪費を防ぐことができる。
ネガシート搬送路内にネガシートが詰まった時、ある
いは切断誤動作等が生じた場合、すでに現像ローラ対30
近傍まで挿入されているポジシートを自動排出させる。
この時現像ローラは、第11図に示すように、現像ポッド
をつぶされない距離以上に離間されて排出され、ポジシ
ートは再使用可能な状態で排出、取り出しできる。これ
らにより、ネガシート詰まり時等におけるポジシートの
取り出し忘れ、及びポジシートの2重挿入を防止するこ
とができる。
発明の効果 特許請求の範囲第1項に記す発明により、受像シート
の搬送路にて現像ローラ対の上流側に設けた検出手段が
複写動作終了後なお受像シートを検知している場合に、
両現像ローラを離間させかつ次の複写動作を禁止するよ
うにしたので、複写が完了し密着した感光性シートと受
像シートとを取り出し忘れても、現像ローラが加圧され
ることなく、従って余分な現像剤がはみ出して現像ロー
ラ等を汚損することを防止することが出来る。
又、特許請求の範囲第2項に記す発明により、受像シ
ート後端が検出手段を通り過ぎて現像ローラが互いに加
圧され、しかも受像シート後端が検出手段と現像ローラ
との間に残っている場合でも、感光性シートの後端は現
像ローラのニップから抜け出ているので、両シート間に
溜められた現像剤が圧し出されてはみ出ることはない。
更に、特許請求の範囲第3項の発明により、例えば感
光性シートの最終部分が必要長さよりも大きい寸法とな
るときも、その排出を確実にすることが出来る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明によるインスタント写真装置の説明図、
第2図は巻かれたネガフイルムおよびこれより切断され
たネガシートの斜視図、第3図はポジシートおよびこれ
を担持するキャリアシートの斜視図、第4図は現像ロー
ラ対の正面図にして両ローラに挟持されるポジシートと
ネガシートを断面にて示し、第5図および第6図は現像
ローラ対近傍を示す説明図、第7図および第8図は高反
射率標識又は切欠き標識を設けたネガフイルムの斜視
図、第9図はネガシートが短い場合のポジ、ネガ両シー
トの重合状態を示す斜視図、第10図はネガシートが必要
長さ以上の場合の両シートの重合状態を示す斜視図、第
11図は重合した両シートが離隔した現像ローラの間を通
過するのを示す説明図である。 1……光学系ユニット 11……ネガフイルム 11′……ネガシート(感光性シート) 12……現像剤ポッド 17……センサ(検出手段) 30,a,30b……現像ローラ対 31……キャリアシート 32……ポジシート(受像シート) D……ポジシート後端からキャリアシート後端までの距
離 D′……ネガシート後端からその潜像形成面後端までの
距離 K……現像ローラニップから検出手段までの距離

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】感光性シートと受像シートとを用い、両シ
    ートを現像ローラ対の間を通すことにより光学系により
    露光潜像形成された感光性シートの潜像形成面と受像シ
    ートの受像面とを合わせ、封入現像剤の開裂により感光
    性シートの潜像を発色させ、その発色剤を受像シート上
    に転写するようにしたインスタント写真装置において、
    受像シートの搬送路にて上記現像ローラ対の上流側にし
    てその近傍に検出手段を設け、複写動作終了後にして上
    記検出手段が受像シートをなお検知する場合、両現像ロ
    ーラを離間させかつ次の複写動作を禁止することを特徴
    とする装置。
  2. 【請求項2】受像シートをキャリアシートに貼布し、受
    像シート後端からキャリアシート後端までの距離が、感
    光性シート後端から感光性シート上に形成される潜像形
    成面後端までの距離に比べ、上記現像ローラ対ニップか
    ら上記検出手段までの距離以上に長くなるように、受像
    シートをキャリアシートに貼布することを特徴とする特
    許請求の範囲第1項に記載のインスタント写真装置。
  3. 【請求項3】感光性シートと受像シートとを用い、両シ
    ートを現像ローラ対の間を通すことにより光学系により
    露光潜像形成された感光性シートの潜像形成面と受像シ
    ートの受像面とを合わせ、封入現像剤の開裂により感光
    性シートの潜像を発色させ、その発色剤を受像シート上
    に転写するようにしたインスタント写真装置において、
    感光性シートの搬送路にて上記現像ローラ対の上流側に
    してその近傍に検出手段を設け、複写動作終了後にして
    上記検出手段が感光性シートをなお検知する場合、両現
    像ローラを離間させかつ次の複写動作を禁止することを
    特徴とする装置。
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