JP2863477B2 - ガス調理器のバーナの構造 - Google Patents

ガス調理器のバーナの構造

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、魚を焼く時などに
使用されるガス調理器の焙焼器に取り付けられるバーナ
の構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図6にはガス調理器の一例が示されてい
る。このガス調理器は、外部ケース10の上面に外部ケ
ース10の内部に配設されたガスコンロ5の上部を突出
させて形成されていると共にこのガスコンロ5を囲うよ
うにして五徳18を外部ケース10の上面に取り付けて
形成されている。また外部ケース10の前面の略中央部
には内外に開口する開口部13が設けられていると共に
この開口部13の側方において外部ケース10の前面に
は上記ガスコンロ5や後述する上バーナ34と下バーナ
38に点火するための点火スイッチ14、及びガスコン
ロ5や上バーナ34と下バーナ38の火力を調節するた
めの火力調節つまみ16を設けられている。そしてこの
外部ケース10の内部には図7に示すような焙焼器20
が収納して設けられている。
【0003】焙焼器20は、前面を出し入れ口23とし
て開口させた内部ケース21にバーナ80として上バー
ナ34と下バーナ38を設けて形成されるものであっ
て、内部ケース21の出し入れ口23を上記外部ケース
10の開口部13と対向させるようにして外部ケース1
0の内部に取り付けられている。焙焼器20の内部ケー
ス21は図8に示すように、下面及び前後面が開口した
断面略逆U字形のケース主体29と、上面及び前後面を
開口させ断面を浅いU字型に形成した底部体70と、前
板71及び後板72で箱型に形成されている。ケース主
体29の上面には上バーナ取付口33が形成されてい
て、この上バーナ取付口33には上バーナ34が取付具
40を用いて取り付けられており、上バーナ34の下面
は内部ケース21の内側に位置されている。また底部体
70には、熱や成形時の歪みを防止するための凹部35
が形成されていると共に前板71には上記出し入れ口2
3が設けられている。
【0004】内部ケース21の両側面においてケース主
体29と底部体7の接合部分には前後方向に長く、内部
ケース21の内部に凹設されるガイド部39が形成して
あって、ガイド部39にガイドされて網枠24を引き出
すことができるようになっている。またガイド部39の
上側において内部ケース21の前後方向の略全長に亘っ
て下バーナ取付口41が形成されており、この下バーナ
取付口41には下バーナ38が取り付けられており、下
バーナ38の側面を内部ケース21の内側に位置させて
ある。
【0005】このような焙焼器20では網体25の上に
魚などの被調理物を載せて網枠24を内部ケース21内
に収納し、上バーナ34で被調理物の上面を、下バーナ
38で被調理物の下面をそれぞれ焼くことによって調理
をおこなうことができる。上記上バーナ34は焙焼器2
0の内側に位置する内面部81を炎孔面として形成さ
れ、この炎孔面を高温にすることによって炎孔面から輻
射熱を放射するようにしたものである。図8には従来の
上バーナ34が示されている。この上バーナ34は平面
L型の基体50の下面に、混合部形成板51と多数の炎
孔54を設けた炎孔面板52をそれぞれ取り付けて形成
してあり、基体50と混合部形成板51の間には混合部
53が、また基体50と炎孔面板52に間には燃焼部が
それぞれ形成されている。そしてガスと空気とを混合部
53を介して燃焼部に導入すると共に炎孔54から炎を
出しつつ燃焼部でガスを燃焼させることによって炎孔面
板52を加熱し、この加熱によって炎孔面板52を高温
にして輻射熱を放出するようにしたものである。
【0006】上記上バーナ34において、基体50と混
合部形成板51はステンレス板で形成されるが、ステン
レスは高輻射材料ではないので、炎孔面板52だけは鋼
板の表面にほうろう加工を施したほうろう鋼板材料が用
いられていた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし上記上バーナ3
4では、直径1mm以下の炎孔54を形成した鋼板を粉
末ガラスのフリットにどぶ漬して焼成するようなほうろ
う加工で炎孔面板52が形成されているので、炎孔54
が溶融ガラスで埋められて潰れてしまう恐れがあり、炎
孔54の孔径を所定の大きさにして加工するのが難しい
という問題があった。
【0008】本発明は上記の点に鑑みてなされたもので
あり、炎孔の孔径の管理が容易で加工し易いガス調理器
のバーナの構造を提供することを目的とするものであ
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に記載
の発明は、ガス調理器の焙焼器20に配置するバーナ8
0であって、バーナ80の焙焼器20の内側に位置する
内面部81をアルミめっき鋼板で形成すると共にこの内
面部81を加熱処理してアルミニウムと鉄のポーラスな
合金層2を形成して成ることを特徴とするものである。
【0010】本発明にあって、700〜800℃で加熱
処理することによって上記合金層2を形成することがで
きる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を説明
する。図2にはバーナ80の一つである上バーナ34を
構成する上板30が示されている。上板30はアルミめ
っき鋼板を略L型に打ち抜いて形成されるものであっ
て、本体部61と混合部形成板部62とで構成されてい
る。本体部61にはプレス加工にて下面が開口する燃焼
部63が凹設されており、また混合部形成板部62には
燃焼部63と連通して下方に開口する導入溝64が凹設
されている。さらに上板30の周縁には下方に突出する
取付片65がほぼ全周に亘って形成されている。
【0012】図3には上バーナ34を構成する下板31
が示されている。下板31はアルミめっき鋼板を略L型
に打ち抜いて上記上板30とほぼ同形に形成されるもの
であって、炎孔面部66と混合部形成板部67とで構成
されている。炎孔面部66にはプレス加工等にて上下面
に開口する多数個の炎孔54(図3において一部は想像
線で示してある)が穿設されており、また混合部形成板
部67には上板30の導入溝64とほぼ同様の導入溝6
8が下方に開口させて凹設されている。
【0013】尚、上記アルミめっき鋼板の鋼板に対する
アルミニウムめっきの厚みは適宜設定すればよいが、2
0μm前後が好ましい。アルミニウムめっきの厚みが2
0μmよりも非常に小さいと、鋼板の表面にアルミニウ
ムと鉄の合金層を十分な厚みで形成することができず、
またアルミニウムめっきの厚みが20μmよりも非常に
大きいと、アルミニウムめっきが多量に必要となって経
済的に不利となる。
【0014】そして上板30の本体部61の燃焼部63
の下側に下板31の炎孔面部66を位置させると共に上
板30と下板31の各混合部形成板部62、67を合わ
せるようにして上板30の下側に下板31を配置し、上
板30の取付片65を下板31の下面側に折り曲げて密
着させて上板30に下板31を取り付けることによっ
て、図1に示すような上バーナ34が形成される。
【0015】この後上記上バーナは加熱処理される。こ
の加熱処理は加熱温度が好ましくは700〜800℃、
加熱時間(焼成時間)が約10分の条件で、電気炉或い
はホーロー炉を用いておこなうことができる。加熱温度
が700℃未満であっても時間をかければ鋼板の表面に
合金層を形成することは可能であるが、上記加熱温度の
範囲を逸脱すると耐食性や硬度等の性能が最もよい合金
層を短時間で形成することができない。
【0016】このようにアルミめっき鋼板で作成した上
バーナ34を加熱処理することによって、図4及び図5
(a)(b)の写真に示されているように、上バーナ3
4の表面に母材である鋼板1の鉄成分(Fe)をアルミ
めっき層に拡散させて鋼板1の表面にη相(Fe2 Al
5 )が主体の厚み18〜23μmの合金層2を結晶状態
で成長させた上バーナ34を形成することができ、上バ
ーナ34の表面を高輻射材料であるアルミニウムと鉄の
合金層2で形成することができる。また鋼板1の鉄成分
の拡散は合金層2の表面にまで達することになり、合金
層2は多数の孔3が形成されてミクロ的にポーラスな表
面に形成されることとなる。
【0017】このように形成される上バーナ34は、ガ
スと空気とを導入溝64、68で構成される混合部53
を介して燃焼部63に導入すると共に炎孔54から炎を
出しつつ燃焼部でガスを燃焼させることによって炎孔面
部66を加熱し、この加熱によって炎孔面部66を高温
にして輻射熱を放出するようにしたものである。そして
この上バーナ34は、炎孔面部66を内面部81として
図6、7に示すように従来と同様にして取り付けられる
ものである。
【0018】上記のように本発明の上バーナ34の構造
は、アルミめっき鋼板で作成した上バーナ34を加熱処
理することによって、上バーナ34の表面に高輻射材料
であるアルミニウムと鉄の合金層2を形成したので、従
来例のように炎孔54が塞がるようなほうろう加工をお
こなうことなく内面部81である炎孔面部66を高輻射
材料にすることができる。また合金層2はポーラスで表
面積が大きいので、熱の高い輻射効率を得ることがで
き、さらに合金層2は灰色から黒色に近似した色となる
ので、これによっても熱の高い輻射効率を得ることがで
きる。加えて本発明の上バーナ34は上板30と下板3
1の二枚の部材で構成されているので、従来例のように
三枚の部材で構成するよりも組み立て工程を簡素化する
ことができると共にガスが漏れないようにシールする箇
所も少なくすることができ、さらに低コスト化を図るこ
とができるものである。
【0019】尚、本発明の上バーナ34は、上板30と
下板31とをそれぞれ加熱処理して合金層2を形成した
後、上板30と下板31とを組み立てるようにしてもよ
いが、合金層2を形成することにより上板30と下板3
1が若干脆くなるので、取付片65を折り曲げるなどの
組み立て加工をおこないにくくなる。従って上板30と
下板31を組み立てて上バーナ34を形成した後、加熱
処理する方がよい。また本発明は上バーナ34のみなら
ず、平面状の炎孔面部を有するバーナ80であればいず
れにも適用することができ、例えば下バーナ38を上バ
ーナ34と同様に形成してもよい。
【0020】
【発明の効果】上記のように本発明の請求項1に記載の
発明は、バーナの焙焼器の内側に位置する内面部をアル
ミめっき鋼板で形成すると共にこの内面部を加熱処理し
てアルミニウムと鉄のポーラスな合金層を形成するの
で、バーナの内面部に設けられた炎孔が潰れないように
してバーナの内面部を高輻射材料に形成することがで
き、炎孔の孔径の管理が容易で加工し易くなるものであ
る。
【0021】また本発明の請求項2に記載の発明は、7
00〜800℃で加熱処理することによって上記合金層
を形成したので、合金層を短時間で形成することができ
るものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態を示す斜視図である。
【図2】(a)は同上の上板を示す下面図、(b)は断
面図である。
【図3】同上の下板を示す上面図である。
【図4】同上の合金層を示す断面図である。
【図5】(a)は同上の合金層の表面の状態を示す電子
顕微鏡(SEM)写真、(b)は同上の合金層の断面の
状態を示す電子顕微鏡(SEM)写真である。
【図6】ガス調理器を示す斜視図である。
【図7】焙焼器を示す斜視図である。
【図8】焙焼器の分解斜視図である。
【図9】従来例を示す斜視図である。
【符号の説明】
2 合金層 20 焙焼器 80 バーナ 81 内面部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平9−28582(JP,A) 特開 平8−54107(JP,A) 特開 平6−193838(JP,A) 特開 平1−318806(JP,A) 特開 昭63−116049(JP,A) 特開 昭63−116010(JP,A) 実開 平1−136241(JP,U) 特公 昭52−2486(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F23D 14/14 C23C 2/12 C23C 2/28 C23C 30/00 F23D 14/30

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ガス調理器の焙焼器に配置するバーナで
    あって、バーナの焙焼器の内側に位置する内面部をアル
    ミめっき鋼板で形成すると共にこの内面部を加熱処理し
    てアルミニウムと鉄のポーラスな合金層を形成して成る
    ことを特徴とするガス調理器のバーナの構造。
  2. 【請求項2】 700〜800℃で加熱処理することに
    よって上記合金層を形成して成ることを特徴とする請求
    項1に記載のガス調理器のバーナの構造。
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