JPS6026738Y2 - 炊飯釜 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は特に軍事用、災害用、土建用、レジャー用に
おいて炊飯や粥を煮炊きするのに使用される炊飯釜に関
する。

一般に炊飯や粥を煮炊きするのには鍋の下底郡全体に適
度の熱を均一に特定時間、維持するようにして煮炊きし
た場合に味の良いものが得られる。

最近ではこれらの炊飯釜の熱源としては電気を用いたり
、ガスや石油を燃焼させていた。

ところで電気、ガスを熱源として使用した場合には石油
を燃料とした場合よりも一般に燃料費が高価につく欠点
がある。

このため、石油を燃料とした炊飯釜があるが、この炊飯
釜には従来、例えば第１図に示す構造のものがある。

すなわち、鍋１の上方外周に形成された上方段部ＩＡま
で下底部１Ｂを嵌脱自在に収容するような炉口２Ａを釜
本体２の上面に設け、そしてこの釜本体２の下方内部に
前記鍋１の底面と平行した向きのノズル３Ａを有するバ
ーナ３を設けた構造である。

４は前記蓋５の上面、中央の設けたつまみ、６は鍋１の
上部、左右に設けた１対の把手である。

７は釜本体２の外側、下方に設けられた覗き窓、８は同
じく釜本体１の上部、外側に多数、設けられた排気孔で
ある。

そして炊飯にあたっては、バーナ３が点火されてバーナ
３からの噴射炎９は鍋１の底部ＩＣに平行して噴射炎の
先端側とでは温度が異なり、鍋１の底部１Ｃの加熱温度
に差が生ずるため炊き上がりにムラが生ずる等、熱効率
が悪かった。

本考案は上述の如き点に鑑みてなされたものであり、そ
の目的とするところは、従来の炊飯釜をそのまま利用で
き、熱効率が良くしかも全体的に均一に熱が伝わるので
ムラがなく煮炊きが行え、さらに炊き上り時間が短い炊
飯釜を提供するにある。

以下、第２図および第３図に従って本考案の−実施例を
説明する。

なお、この実施例においては図中の同一部分は同一符号
で示している。

前記釜本体２は、銅板を用いた外装材２Ｂと内装材２Ｃ
とて形成され、１０は外装材２Ｂと内装材２Ｃとの間に
形成された断熱材である。

１１は釜本体２の内部下方に形成された傾斜面１ｉａを
有する皿状部であり、１２はこの皿状部１１の中央下方
に設けられた後記炎反転手段１３を収容するための孔で
ある。

１３は３〜４ＴＩｒＩｎ程度のステンレス板、その他の
耐熱性金属板で形成された炎反転手段であり、この炎反
転手段１３は前記バーナ３からの噴射炎９を受は入れる
開口部１３ａをバーナ３との対向側に設け、そしてこの
開口部１３ａに対向して断面斜め上向きに反転板部１３
ｂを配置し、しかもこの反転板部１３ｂに斜め上方に向
けて拡散天板部１３ｃを連設しさらには側板部１３ｄ、
１３ｄと、必要に応じて下面に配置される底板部１３ｅ
とから形成される。

１３Ｃ１は前記拡散天板部１３ｃに多数、穿設した拡散
孔であり、この拡散孔１３Ｃ１は図面では全て同径に示
されているが拡散天板部１３ｃの先端に穿設されたもの
につれて順次大径にしてもよい。

１４は釜本体２の上縁前後（図面において紙面方向）に
対向的に植設されたボルトで、このボルト１４に座金１
５を介してナツト１６を螺合、緊締させることにより、
移送時において釜本体２に被冠した蓋５が脱落しないよ
うにしている。

１７は前記開口部１３ａの一部に形成された炎逃げ口１
７から反転後の噴射炎９の一部が抜は出るようになって
いる。

本考案の一実施例は上述のような構成からなり、バーナ
３からの噴射炎９は炎反転手段１３の開口部１３ａを通
って鍋１の底部１ｃに平行して噴射され、その後反転板
部１３ｂに衝突して勾配に応じて反転される。

そしてこの反転板部１３ｂに斜め上向きに連設された拡
散天板部１３ｃに沿って炎の向きが変えられるので噴射
炎９の一部は前記開口部１３ａの一部に形成された炎逃
げ口１７から抜は出るほか１、この拡散天板部１３ｃに
多数設けられた拡散孔１３Ｃ□からも各々炎は分岐して
鍋１の略底面全域から下部に当たる。

この場合、拡散天板部１３ｃに穿設した拡散孔１３ｃ、
を先端側のものほど大径にした場合には噴射炎９の温度
差に応じて鍋１の底部１ｃを均一に加熱できる。

しかも炎反転手段１３はステンレスで形成されているの
でその輻射熱と、皿状部１１の傾斜面１１ａからの輻射
熱により鍋１の略底面全域から下部に当たる。

従って鍋１の上部と下部とでは加熱による温度差がほと
んど生じないので煮炊きにムラが生せす、時間もかから
ない等、熱効率は良い。

−Ｅ述のように本考案は、炎反転手段を断種従来の炊飯
釜の下方内部に内蔵する構造なのてバーナからの噴射炎
の方向を反転することにより鍋に全体的に均一に熱を伝
える等、熱効率が良い。

しかも従来の炊飯釜を変更なく使用できるので安上りで
ある。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の炊飯釜の一例を示ず半回側面図、第２図
は本考案の一実施例を示す半回側面図、第３図は本実施
例を構成する炎反転手段の斜面図である。 １・・・・・・鍋、２・・・・・・釜本体、２Ａ・・・
・・・炉口、３・・・・・・バーナ、３Ａ・・・・・・
ノズル、５・・・・・・Ｌｉ２・・・・・・反転板部、
１３ａ・・・・・・開口部、１３ｂ・・・・・・反転板
部、１３ｃ・・・・・・拡散天板部、１３ｃ１・・・・
・・拡散孔、１７・・・・・・炎逃げ口。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 鍋を嵌着自在に載置するような炉口を設けた釜本体と、
   前記鍋の底面に略平行して前記釜本体内に向けられたノ
   ズルからの噴射炎を反転させる炎反転手段とから戊り、
   該炎反転手段は前記バーナから噴射炎を受は入れる開口
   部、該開口部に対向して断面斜め上向きに配置された反
   転板部、拡散孔が多数、穿設され斜め上向きに前記反転
   板部に連設された天板部、さらに前記噴射炎の反転後の
   炎逃は口を前記開口部の一部に形成したことを特徴とす
   る炊飯釜。