JP2863445B2 - 輻射板部付きバーナ - Google Patents

輻射板部付きバーナ

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JP2863445B2 JP6188314A JP18831494A JP2863445B2 JP 2863445 B2 JP2863445 B2 JP 2863445B2 JP 6188314 A JP6188314 A JP 6188314A JP 18831494 A JP18831494 A JP 18831494A JP 2863445 B2 JP2863445 B2 JP 2863445B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、グリル等に用いられる
輻射板部付きバーナに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来からグリルにおいて庫内の上面にバ
ーナ部と赤外線を放射する輻射板部とが設けてあり、バ
ーナ部からの火炎により輻射板部が加熱されることで、
輻射板部から赤外線が被加熱物に照射されて調理される
ようになっている。そして、上記バーナ部と輻射板部と
は一体化してあり、通常、鋼板の一部に炎孔となるパン
チング孔を明け、更に、パンチング孔をあけた鋼板の上
に赤外線を放射する目的と耐食性を向上させる目的とで
ほうろう層を形成することで、輻射板部付きのバーナの
バーナフェイスとなる部分を形成していた。このバーナ
フェイスはバーナ本体に固定される。
【0003】なお、従来におけるバーナフェイスの製造
につき説明すると、バーナフェイスの母材となる鋼板に
多数の炎孔となるパンチング孔を穿孔し、その後、所定
の大きさに裁断し、次に、バーナフェイスの母材となる
鋼板の表面にほうろうを塗布し、炉において焼成するも
のである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記のよう
な従来例にあっては、パンチング孔を形成した鋼板にほ
うろう層を形成するので、生産性が悪く、コストアップ
の原因となるものであり、更に、パンチング孔を形成し
た鋼板の上にほうろうを塗布して焼成する際、パンチン
グ孔がほうろうで目詰まりしたり、孔径が小さくなった
りするおそれがあって燃焼に悪影響を与えるという問題
があった。
【0005】本発明は上記の従来例の問題点に鑑みて発
明したものであって、その目的とするところは、ほうろ
う層を形成しなくても良好な赤外線の輻射が得られ、生
産性が向上し、コストダウンがはかれ、また、耐食性耐
熱性にも優れ、更に、良好な燃焼ができる輻射板部付き
バーナを提供するにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記従来例の問題点を解
決して本発明の目的を達成するため、本発明の輻射板部
付きバーナは、多数の炎孔1を有するバーナ部2と赤外
線を放射する輻射板部3とが一体化された輻射板部3付
きバーナにおいて、バーナ部2と輻射板部3とが、アル
ミニウムめっき鋼板を加熱して得られた表面に鉄とアル
ミニウムとの合金層を形成した材料により形成してある
ことを特徴とするものである。
【0007】また、バーナ部2と輻射板部3とが、アル
ミニウムめっき鋼板が約700℃乃至800℃で加熱し
て得られた表面に鉄とアルミニウムとの合金層を形成し
た材料により形成することも好ましい。
【0008】
【作用】しかして、上記のような本発明によれば、バー
ナ部2と輻射板部3とが、アルミニウムめっき鋼板を加
熱して得られた表面に鉄とアルミニウムとの合金層を形
成した材料により形成してあることで、鉄とアルミニウ
ムとの合金層は黒色系の色となってほうろう加工をしな
くても、良好な赤外線の輻射ができるものであり、ま
た、ほうろう加工をしなくともよいので、炎孔1がほう
ろうで塞がれたり、孔径が小さくなったりしないもので
ある。また、鉄とアルミニウムとの合金層は耐食性、耐
熱性にも優れている。
【0009】そして、バーナ部2と輻射板部3とが、ア
ルミニウムめっき鋼板が約700℃乃至800℃で加熱
して得られた表面に鉄とアルミニウムとの合金層を形成
した材料により形成することで、Fe2 Al5 の合金層
が形成されることになる。
【0010】
【実施例】以下本発明を実施例に基づいて詳述する。図
4にはグリル6が示してある。グリル6の庫内の両側壁
部には下バーナ7が配設してあり、庫内の上部には輻射
板部付きバーナ8が配設してある。輻射板部付きバーナ
8は図1乃至図3に示すように、バーナ本体9の下面側
にバーナフェース10を配置し、バーナ本体9の外周部
をバーナフェース10の外周部にかしめ、ねじ止め、溶
接等の固着手段により固着して内部に混合管部となる空
間が形成される。バーナフェース10は中央部が赤外線
を輻射する輻射板部3となり、輻射板部3の周囲が多数
の炎孔1を有するバーナ部2となっている。図4におい
て、11は被調理物を載置するための網であり、12は
水皿、13は排気口である。上記のような下部両側に下
バーナ7を配置し上部に輻射板部付きバーナ8を配置し
たグリルは、従来から知られているが、本発明において
は、このようなグリルに用いる輻射板部付きバーナ8に
特徴がある。
【0011】すなわち、本発明においては、輻射板部付
きバーナ8のバーナフェース10はアルミニウムめっき
鋼板を加熱して得られた表面に鉄とアルミニウムとの合
金層を形成した材料により形成してある。ここで、本発
明においては、アルミニウムめっき鋼板を目的とする形
状に折り曲げ加工をしたり、あるいはアルミニウムめっ
き鋼板に多数の炎孔1を形成したりした後、約700℃
乃至800℃で加熱して表面に鉄とアルミニウムとの合
金層を形成することでバーナフェース10を得るもので
ある。ところで、本発明に使用するアルミニウムめっき
鋼板としては、純アルミニムを鋼板にめっきしたもので
もよいが、AlーSi合金めっき(Si%=5〜11
%)を鋼板にめっきしたものでもよく、AlーSi合金
めっきを鋼板にめっきしたものは耐熱性を向上させるこ
とができる。
【0012】図5にはアルミニウムめっき鋼板を加熱し
た場合における合金化挙動を示すグラフであり、図5中
NはAlーFeーSi系金属間化合物、ΘはFeA
3 、ηはFe2 Al5 、α2 はFeAl、α1 はFe
3 Alである。そして図5において、バーナフェース1
0の表面の合金層としてはN+ηが最も好ましい。した
がって、本発明においては純アルミニムを鋼板にめっき
したもの、あるいはAlーSi合金めっきを鋼板にめっ
きしたもののいずれを用いた場合でも、加熱して表面に
鉄とアルミニウムとの合金層を形成するに当たり、合金
層の組成は、分子式がFe2 Al5 のものである。Fe
2 Al5 の鉄ーアルミニウムの合金層は、アルミニウム
の含有量は54〜56%程度であり、硬さ(Hv)は7
50であり、融点は1140〜1160℃である。した
がって、本発明に用いるバーナフェース10は高硬度
で、しかも耐熱性が優れている。ここで、上記のように
鉄ーアルミニウムの合金層は高硬度であるので、鋼板の
表面に鉄とアルミニウムとの合金層を形成したものは、
折り曲げ加工や孔明け加工が困難であるが、本発明にお
いては、加熱して鉄とアルミニウムとの合金層を形成す
る前のアルミニウムめっき鋼板の段階で折り曲げ加工や
孔明け加工をし、加工済みのアルミニウムめっき鋼板を
加熱して鉄とアルミニウムとの合金層を形成すること
で、成形が容易にできるものである。
【0013】ところで、アルミニウムめっき鋼板は55
0℃以上に加熱すると合金化が進み、表面は灰色から次
第に濃い色に変化して行き、黒色系統の色に変化する。
このことにより本発明のアルミニウムめっき鋼板を加熱
して得られた表面に鉄とアルミニウムとの合金層を形成
した材料により形成したバーナフェース10は、赤外線
の輻射が良好にできるものである。したがって、従来の
ほうろう層を形成したバーナフェースに比べても遜色の
ない輻射率が得られる。そして、このようにほうろう層
を形成した従来のバーナフェースに比べて遜色のない輻
射率のバーナフェース10を形成するにあたり、多数の
炎孔1を形成したアルミニウムめっき鋼板1を加熱して
鉄ーアルミニウムの合金層を形成するだけでよいので、
ほうろう層を形成する従来のものに比べて生産性が優
れ、また、ほうろうを塗布することで炎孔1がほうろう
でふさがれたり炎孔1の径が小さくなるというような従
来例の問題点が無くなり、炎孔1を塞いだり、孔径が小
さくなったりしないものであり、したがって、本発明に
おいては、燃焼が安定するものである。
【0014】ここで、輻射板部付きバーナ8の作用につ
き説明すると、輻射板部付きバーナ8に点火されて炎孔
1から出るガスが燃焼すると、バーナフェース10が加
熱されて赤外線を発生し、この赤外線の輻射により被加
熱物を加熱して調理するものである。なお、上記実施例
においては、バーナ本体9はアルミニウムめっき鋼板の
プレス成形により形成してある。ここで、バーナ本体9
もバーナフェース10と同様にアルミニウムめっき鋼板
を加熱して得られた表面に鉄とアルミニウムとの合金層
を形成した材料により形成してもよい。このようにする
と、輻射板部付きバーナ8全体を耐熱性があり、高硬度
で、赤外線の輻射率の高いものとすることができる。
【0015】
【発明の効果】本発明にあっては、上述のように、多数
の炎孔を有するバーナ部と赤外線を放射する輻射板部と
が一体化された輻射板部付きバーナにおいて、バーナ部
と輻射板部とが、アルミニウムめっき鋼板を加熱して得
られた表面に鉄とアルミニウムとの合金層を形成した材
料により形成してあるので、表面の鉄とアルミニウムと
の合金層は黒色系の色となって、従来のこの種の輻射板
部付きバーナのようにほうろう層を形成しなくても良好
な赤外線の輻射が得られるものであり、しかも、従来の
ほうろう層を形成するものに比べ、炎孔がほうろうの塗
布で塞がったり、あるいは炎孔の径が小径となったりせ
ず、安定した燃焼が得られるものであり、更に、アルミ
ニウムめっき鋼板を加熱するのみで鉄とアルミニウムと
の合金層を表面に形成できて、ほうろう層を形成するも
のに比べて生産性が向上し、コストダウンがはかれるも
のであり、また、鉄とアルミニウムとの合金層は耐食
性、耐熱性にも優れており、輻射板部付きバーナの寿命
を長くできるものである。
【0016】また、バーナ部と輻射板部とが、アルミニ
ウムめっき鋼板が約700℃乃至800℃で加熱して得
られた表面に鉄とアルミニウムとの合金層を形成した材
料により形成してあるものにおいては、Fe2 Al5
合金層が形成されることになり、より高硬度のものとす
ることができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の輻射板部付きバーナの下面図である。
【図2】同上の断面図である。
【図3】同上の他の部分の断面図である。
【図4】同上の輻射板部付きバーナを用いたグリルの概
略断面図である。
【図5】同上のアルミニウムめっき鋼板を加熱した場合
における合金化挙動を示すグラフである。
【符号の説明】
1 炎孔 2 バーナ部 3 輻射板部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平6−193838(JP,A) 特開 平1−318806(JP,A) 特開 昭63−116049(JP,A) 特開 昭63−116010(JP,A) 実開 平1−136241(JP,U) 特公 昭52−2486(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F23D 14/14 C23C 2/12 C23C 2/28 C23C 30/00 F23D 14/30

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 多数の炎孔を有するバーナ部と赤外線を
    放射する輻射板部とが一体化された輻射板部付きバーナ
    において、バーナ部と輻射板部とが、アルミニウムめっ
    き鋼板を加熱して得られた表面に鉄とアルミニウムとの
    合金層を形成した材料により形成してあることを特徴と
    する輻射板部付きバーナ。
  2. 【請求項2】 バーナ部と輻射板部とが、アルミニウム
    めっき鋼板が約700℃乃至800℃で加熱して得られ
    た表面に鉄とアルミニウムとの合金層を形成した材料に
    より形成してあることを特徴とする請求項1記載の輻射
    板部付きバーナ。
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