JP2862069B2 - 通風端末器 - Google Patents

通風端末器

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JP2862069B2
JP2862069B2 JP29445394A JP29445394A JP2862069B2 JP 2862069 B2 JP2862069 B2 JP 2862069B2 JP 29445394 A JP29445394 A JP 29445394A JP 29445394 A JP29445394 A JP 29445394A JP 2862069 B2 JP2862069 B2 JP 2862069B2
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正明 千藤
政弘 古谷
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は室内の天上面や壁面や床
面に開口する給気や排気のための通風路の端末に装着さ
れる風量調節機能を備えた通風端末器に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】換気や空調にかかる通風路の端末に装着
される通風端末器には風量調節機能を備えたものがあ
る。例えば、実開平6ー28544号公報には車両用の
ベンチレータの吹出構造として、ベンチレータグリルよ
りも車室側に設けた吹出口に開度調整可能なシャッタを
設けたものが示されている。また、特開平5ー2727
97号公報には、ダンパ装置としてシャッタを送りネジ
機構によって上下動させてパイプの開口面積を調整する
ものが示されている。この他にも実公昭60ー585号
公報に示されているようなものがある。これは、図9に
示すようにダクト101内に流れ方向に屈伸できるダン
パ102を組付け、ネジ棒103の回転によりダンパ1
02の屈伸度を調節して、ダンパ102によるダクト1
01の開放度を調整するようになっている。これらのい
ずれも、基本的にはシャッタやダンパを動かして通風路
の断面積を変えることにより風量を調整するものであ
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記のような従来の風
量を調整する装置において、通風路の途中に介在させる
ものでは、例えば天井裏や床下に通風路となるダクトを
配管したような場合には、風量を調整する装置を介在さ
せた箇所に対応する天井面や床面に調整や点検のための
点検口を設ける必要があり、施工性がかなり悪くなる。
また、実公昭60ー585号公報などのものようにネジ
や送りネジ機構によりダンパを動かすようにしたもので
は、部品点数が多くなり組立ても面倒でコストが高くつ
く。
【0004】風量調節機能を備えた通風端末器では通風
路の端末に装着するため施工性は良いが、風量調節機構
が室内側から見えてしまい、デザイン性において劣り勝
ちであるうえ、風量の調節の正確度を増すには測定器に
よる測定を行なう必要があり、さもなければ使用者の感
に頼るしかない。
【0005】本発明は上記した従来の問題点を解消する
ためになされたもので、その課題とするところは、施工
性もデザイン性も良く、部品点数少なく薄型化の可能
風量調節機能付きの通風端末器を得ることであり、そ
の通風端末器の組立性や風量調節に関する操作性や正確
度を向上させることであり、また強度の向上を図ること
であり、機能を充実させることである。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記課題を達成するため
に請求項1にかかる発明は、給気や排気のための通風路
の端末に装着される通風端末器について、その通風路の
端に接続される両端の開口した接続部の一端に外方へ膨
出したフランジ部を設けたフランジ部材と、このフラン
ジ部材の前面を覆う状態にフランジ部材に着脱可能に装
着され、その前面には通風構造を有するグリル部材とを
備え、フランジ部材のグリル部材に面する接続部の開口
部に、開口部を横断するガイドレールを設け、ガイドレ
ールにフランジ部の前面において、接続部の開口部を全
開から全閉までの間で開閉調節できる同じ平面上でスラ
イドする二枚の引き戸式のスライド調節部材をその背
後に設けた摺動取付部材によってガイドレールを弾性的
摺動可能に抱き込ませて装着する手段を採用する。
【0007】前記課題を達成するために請求項2にかか
る発明は、給気や排気のための通風路の端末に装着され
る通風端末器について、その通風路の端に接続される両
端の開口した接続部の一端に外方へ膨出したフランジ部
を設けたフランジ部材と、このフランジ部材の前面を覆
う状態に該フランジ部材に着脱可能に装着され、その前
面には通風構造を有するグリル部材とを備え、フランジ
部材のグリル部材に面する接続部の開口部に、開口部
を横断するガイドレールを設け、ガイドレールにフラン
ジ部の前面において、接続部の開口部を全開から全閉ま
での間で開閉調節できる同じ平面上でスライドする二枚
引き戸式のスライド調節部材を、スライド調節部材の
前面から差し込み装着された摘みを兼ねる摺動取付部材
によってガイドレールを弾性的に摺動可能に抱き込ませ
背後において係合させて着脱可能に装着する手段を採
用する。
【0008】前記課題を達成するために請求項3にかか
る発明は、請求項1又は請求項2のいずれかにかかる手
段におけるフランジ部のグリル部材側の前面に、スライ
ド調節部材の摺動位置に対応した開口部の開口度を示す
表示をグリル部材の通風構造を通して外部から視認可能
に設ける手段を採用する。
【0009】前記課題を達成するために請求項4にかか
る発明は、請求項1又は請求項2のいずれかにかかる手
段におけるグリル部材の背面に複数の突起を設け、この
突起によりグリル部材の通風構造の背面にフィルタを保
持させる手段を採用する。
【0010】前記課題を達成するために請求項5にかか
る発明は、請求項1又は請求項2のいずれかにかかる手
段におけるガイドレールに、これにほぼ直交するように
補強枠を設ける手段を採用する。
【0011】前記課題を達成するために請求項6にかか
る発明は、請求項1又は請求項2のいずれかにかかる手
段におけるグリル部材の背面に、スライド調節部材に先
端が至近する複数の突起を設け、そのスライド調節部材
がどの位置にあっても常に複数個の突起がスライド調節
部材に対応する手段を採用する。
【0012】前記課題を達成するために請求項7にかか
る発明は、請求項1又は請求項2のいずれかにかかる手
段におけるグリル部材の通風構造を、角度を持つ多数の
ブレードで構成するとともに、そのフランジ部材のフラ
ンジ部の形状及びグリル部材の形状を円形又は等辺多角
形の対応関係に構成し、フランジ部材に対してグリル部
材を回転した位置に装着できるようにする手段を採用す
る。
【0013】前記課題を達成するために請求項8にかか
る発明は、請求項1又は請求項2のいずれかにかかる手
段におけるフランジ部のグリル部材側の前面に、スライ
ド調節部材の摺動位置に対応した開口部の開口度を示す
表示を設けるとともに、スライド調節部材には表示に一
致させることにより開口部の開度が当該表示と一致する
指示手段を設ける手段を採用する。
【0014】
【作用】請求項1にかかる前記手段においては、フラン
ジ部材のガイドレールにスライド調節部材を摺動可能に
装着し、フランジ部材の前面にこれを覆うグリル部材を
装着するだけで組立てることができ、スライド調節部材
を隠蔽しているグリル部材を外してスライド調節部材を
背後のガイドレールに沿って引き戸の開閉操作と同様に
して摺動させることにより接続部の開口部を全開から全
閉までの間で自由に開閉調節することができる。そし
て、スライド調節部材は同じ平面上でスライドするため
重なり合いがなく、薄型化できるうえガイドレールを摺
動取付部材により弾性的に抱き込んで装着されているの
で、取付場所に関する制約も少なくなる。
【0015】請求項2にかかる前記手段においては、フ
ランジ部材のガイドレールにスライド調節部材をその前
面からの摺動取付部材の差し込みにより装着し、フラン
ジ部材の前面にこれを覆うグリル部材を装着するだけで
組立てることができ、スライド調節部材を隠蔽している
グリル部材を外して、スライド調節部材を背後のガイド
レールに沿って摺動取付部材の一部を摘みとして使って
引き戸の開閉操作と同様にして摺動させることにより接
続部の開口部を全開から全閉までの間で自由に開閉調節
することができる。そして、スライド調節部材は同じ平
面上でスライドするため重なり合いがなく、薄型化でき
るうえガイドレールを摺動取付部材により弾性的に抱き
込んで装着されているので、取付場所に関する制約も少
なくなる。
【0016】請求項3にかかる前記手段においては、請
求項1又は請求項2のいずれかにかかる作用とともに、
スライド調節部材の摺動による開口部の開口度がグリル
部材の通風構造を通して外部から視認により確認でき
る。
【0017】請求項4にかかる前記手段においては、請
求項1又は請求項2のいずれかにかかる作用とともに、
グリル部材の背面の複数の突起によりグリル部材の通風
構造の背面にフィルタを装着させることができる。
【0018】請求項5にかかる前記手段においては、請
求項1又は請求項2のいずれかにかかる作用とともに、
ガイドレールが補強枠により補強され安定した構造とな
る。
【0019】請求項6にかかる前記手段においては、請
求項1又は請求項2のいずれかにかかる作用とともに、
グリル部材の前面から荷重がかかってもその背面にスラ
イド調節部材に先端が至近する複数の突起があり、スラ
イド調節部材がどの位置にあっても常に複数個の突起が
スライド調節部材に対応する位置にあるので、グリル部
材にかかる荷重は複数個の突起を介してスライド調節部
材により担われる。
【0020】請求項7にかかる前記手段においては、請
求項1又は請求項2のいずれかにかかる作用とともに、
グリル部材のフランジ部材への装着位置関係を変えるこ
とによりグリル部材のブレードの向きが変化し、通風構
造における通風方向が変化することになる。
【0021】請求項8にかかる前記手段においては、請
求項1又は請求項2のいずれかにかかる作用とともに、
スライド調節部材の指示手段を表示に一致させることに
より、表示に一致した開口部の開口度が正確に得られ
る。
【0022】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説
明する。図1は実施例の通風端末器を示す斜視図であ
り、図2は同じくその分解斜視図である。これらの図に
より示した通風端末器は、給気や排気のための通風路を
構成するダクト(図示しない)の室内側の端末部に装着
される。室内における装着位置は天井面や壁面或いは床
面である。通風端末器の本体1は通風路の室内開口端に
嵌合接続される両端の開口した接続筒部2の一端に外方
へ膨出したフランジ部3を一体に形成した樹脂製のフラ
ンジ部材4と、このフランジ部材4の前面を覆う状態に
フランジ部材4の前面に着脱可能に装着される樹脂製の
グリル部材5とから構成されている。
【0023】フランジ部材4の接続筒部2は、例えば通
風路へ嵌め込むことにより、外周に取り付けたバネ部材
の拡開する方向のバネ力の作用で通風路に保持されるよ
うな取付構造を備えている。フランジ部3は正方形の平
面形状に形成され、その4辺をなす側面には、隅部寄り
にそれぞれ一つずつ、全側面では8個の掛止構造6が形
成されている。一側における2個の掛止構造6の間隔
は、他側の2個の掛止構造6の間隔と等しく構成され、
各掛止構造6自体は、前後に隣接した二つの凹部により
構成されている。
【0024】フランジ部材4の前面は、フランジ部3の
前面により構成され、中央に接続筒部2の一方の開口端
7が開口している。この開口端7は上下縁が円弧で左右
縁が直線で構成された変形の方形に形成され、その中央
には開口端7を横断する扁平板状のガイドレール8が設
けられている。このガイドレール8の両端の結合部の上
下に位置するフランジ部3にはそれぞれ外方への逃げ込
み9が形成されている。開口端7にはさらにガイドレー
ル8とで十文字の枠構造となる開口端7を縦断する補強
枠10が中央に設けられている。補強枠10の前面はフ
ランジ部3の周辺部とほぼ面一に形成され、ガイドレー
ル8の前面よりも僅かに前方にある。この補強枠10の
両側はその前面部に対して僅かに凹んでいる。フランジ
部3の前面には開口端7を囲むように平面四方形の凹部
11が形成されている。この凹部11は結果的には図2
に示すように中央において補強枠10で2等分され、左
右に分断されている。
【0025】左右の四方形の各凹部11には、各凹部1
1の平面積の半分程の平面積で方形の二枚のスライド調
節部材12が、同じ平面上で左右方向へスライドできる
ように嵌め装着されている。各スライド調節部材12
は、摺動取付部材13介して背後側においてガイドレ
ール8に、ガイドレール8に沿って摺動できるように装
着されている。各スライド調節部材12をガイドレール
8に対して取り付ける摺動取付部材13は、弾性撓みに
よりガイドレール8を移動可能に抱き込む構造を持つ樹
脂部品をスライド調節部材12の背面に固着しても良い
が、この実施例では図2や図3に示すような樹脂製の摺
動取付部材13を使ってスライド調節部材12の取付け
が行なわれている。
【0026】図3に示す摺動取付部材13は、スライド
調節部材12の摺動操作時の摘みを兼ねる工夫がなさ
れ、摘みとなる平面部14の背面中央にガイドレール8
を弾性的に抱き込む係止部15が一体に形成されてい
る。平面部14は係止部15より外方へ膨出して形成さ
れ、係止部15は、ガイドレール8との接触面積が広い
幅広で先端にフック16を持つ上下に向き合った一対の
突起により構成されている。係止部15のフック16は
ガイドレール8の背後面に掛け止まるもので、ガイドレ
ール8を一対の突起で抱き込むことにより図5に示すよ
うにガイドレール8に係脱及び摺動できるように取付け
られる。各スライド調節部材12の内側縁寄りの前面に
は、係止部15を挿し通すための角孔17が開けられて
いる。
【0027】即ち、各スライド調節部材12をフランジ
部3の前面の凹部11に嵌めて保持しながら、それぞれ
の角孔17に摺動取付部材13の係止部15を、各フッ
ク16がガイドレール8の背後に掛け止まるまで挿し込
んでやれば、スライド調節部材12はフランジ部3の前
面に摺動可能に装着される。ガイドレール8は通風に関
する圧損の少ない扁平板状であり、摺動取付部材13の
係止部15はガイドレール8との接触面積が広くなるよ
うに構成されているので、スライド調節部材12の摺動
はきしむことなく円滑である。また、各スライド調節部
材12の前面には摺動取付部材13の平面部14が突出
していて、摺動操作時の摘みとして機能できるのでこれ
に指先を掛ければスライド調節部材12を容易に摺動さ
せることができ、摺動量の微調整もし易い。各スライド
調節部材12は同一平面で摺動する構成であるため、段
違いの構成より薄型にでき、外観性が向上するうえ、摺
動取付部材13がガイドレール8を弾性的に抱き込んで
いるため、縦方向でも横方向でも適正に動かすことがで
き、取付場所に関する制約が少なくなる。
【0028】なお、補強枠10の両側が前面部に対して
僅かに凹んでいるのは、スライド調節部材12による全
閉時に各スライド調節部材12の内端縁が凹みに入り込
んで、閉止状態をより確実でしっかりしたものとするた
めである。また、フランジ部3の逃げ込み9は、全開状
態のスライド調節部材12の摺動取付部材13の係止部
15に対する退避構造である。
【0029】フランジ部3の前面の上下の縁部には、ス
ライド調節部材12の摺動位置に対応した開口端7の開
口度を示す表示18が付されている。この表示18はグ
リル部材5の装着によっても外部から視認できるような
位置に付されている。一方、各スライド調節部材12に
は表示18に一致させることにより開口端7の開口度が
当該表示18と一致する指示手段19がそれぞれ付され
ている。
【0030】グリル部材5は図4に示すようにフランジ
部材4の形状に相似する正方形の平面形状に形成され、
その前面には複数の傾斜したブレード20を備えた通風
構造が形成され、植毛等の表面加工がなされている。グ
リル部材5の対向する2辺をなす側部には、フランジ部
材4の2辺をなす側部に形成された掛止構造6に係脱可
能に掛け止まる突起21が図5や図6に示すように2個
ずつ形成されている。この2箇所の2個の突起21を使
えば、フランジ部材4に回転方向の向きを変えてグリル
部材5を装着することができる。これにより、ブレード
20の向きが変わるので風の吹き出し方向や吸い込み方
向を固定構造のブレード20でも必要に応じて変えるこ
とができる。こうした機能を実現するにはフランジ部3
とグリル部材5の形状を円形にすることによっても、正
方形以外の等辺多角形にすることによっても可能であ
る。また、フランジ部材4の8個の掛止構造6に対して
グリル部材5の4個の突起21を機能させて係止させて
いるため、グリル部材5の係脱操作が無理なく容易に実
施できる。フランジ部3の表示18は、グリル部材5の
ブレード20の間を通じて外部から視認でき、グリル部
材5を外さなくても開口端7の開口度の確認が可能であ
る。
【0031】グリル部材5の通風構造の背面にはスライ
ド調節部材12に先端が至近する複数の突起22が一体
に形成されている。これらの突起22はスライド調節部
材12がどの位置にあっても常に2〜3個がスライド調
節部材12に対応するような分布で設けられている。従
って、グリル部材5の前面から荷重がかかってもその背
面にスライド調節部材12に先端が至近する複数の突起
22があり、スライド調節部材12がどの位置にあって
も常に複数個の突起22がスライド調節部材12に対応
する位置にあるので、グリル部材5にかかる荷重は複数
個の突起22を介してスライド調節部材12により担わ
れ、グリル部材5の破損が防止されることになり、床面
など踏みつけられる恐れのある場所への適用に有効性を
発揮する。スライド調節部材12は二枚であるため、グ
リル部材5にかかる荷重を担うに足る強度を持たせ易
い。この実施例では、これらの突起22を使ってグリル
部材5の背面にフィルタ23が装着されている。フィル
タ23は突起22に差し込むことで保持され、引き放す
ことにより取り外すことができる。
【0032】上記構成の通風端末器は、天井面や床面に
対して装着する時はフランジ部材4の取付姿勢をなんら
考慮せずに通風路に対して装着できる。即ち、フランジ
部材4の接続筒部2を通風路の開口端から挿し込み接続
する。この時、スライド調節部材12の摺動方向は考慮
しなくてもよい。この後、フランジ部材4の四隅部に形
成された取付孔24を使い当該部の建物構造にネジなど
を使ってフランジ部材4を固定する。必要な風量を得る
開口度に表示18と指示手段19とを合せるように、各
スライド調節部材12を摺動取付部材13の平面部14
を使って摺動させ、最後にフランジ部材4の前面を覆う
ようにグリル部材5を希望する通風方向になる位置にし
て装着する。これによりグリル部材5のブレード20の
向きに応じた通風方向となる。風量調節の完了したスラ
イド調節部材12は必要に応じ随時グリル部材5を外し
て操作することにより全開から全閉の間で再調整するこ
とができるが、調整操作なしには摺動取付部材13は弾
性的にガイドレール8を抱き込んでいて適度の抵抗が設
定されているのでみだりに動くことはない。
【0033】通風端末器を壁面に対して装着する場合に
は、スライド調節部材12が左右横並びになる取付姿勢
でフランジ部材4を通風路に対して装着する必要があ
る。この点を除けば前述の天井面や床面に取り付ける場
合と同様にして取り付けることができ、同様の機能を果
たさせることができる。
【0034】ここで図7や図8に示すように、開口度の
調節により風量調節を行なう時の目安となる各スライド
調節部材12の開口度と圧損との関係を表示した図表2
5を当該通風端末器の包装箱26の表面などに表記して
おくと、施工が一層し易くなり風量調節も適正に実施さ
れることになる。勿論、表示18の内容を工夫し、表示
18だけで設定する風量が分るようにすることもでき
る。即ち、この実施例の通風端末器は、フランジ部材4
のガイドレール8にスライド調節部材12を装着し、フ
ランジ部材4の前面にこれを覆うグリル部材5を装着す
るだけで組立てることができ、部品点数も少なく組立も
容易でコストが低減するばかりでなく、スライド調節部
材12がグリル部材5で隠蔽されるのでデザイン性も向
上するうえ、スライド調節部材12による広い範囲の風
量調節が可能であり、操作もしやすいものである。
【0035】なお、フランジ部材4の開口端7は、実施
例に示した形状以外の接続筒部の通路形状と同じ円形で
も或いは四角形でもよいが、円形より四角形の方がスラ
イド調節部材12の摺動と開口度の関係の設定が簡単で
ある。また、スライド調節部材12は開口端7の形状に
応じて半円形などにすることもでき、さらには弾性的な
撓みを利用して凹部11に嵌めるようにすれば、隙間が
少なくがたつきのない組付け状態が得られる。
【0036】
【発明の効果】以上実施例による説明からも明らかなよ
うに、請求項1の発明によればフランジ部材のガイドレ
ールにスライド調節部材を摺動可能に装着し、フランジ
部材の前面にこれを覆うグリル部材を装着するだけで組
立てることができ、部品点数も少なく組立も容易でコス
トが低減するばかりでなく、スライド調節部材はグリル
部材で隠蔽されるのでデザイン性も向上するうえ、スラ
イド調節部材による風量調節が広範になり操作もしやす
いものとなる。そして、スライド調節部材は同じ平面上
でスライドするため重なり合いがなく、薄型化できるう
えガイドレールを摺動取付部材により弾性的に抱き込ん
で装着されているので、取付場所に関する制約も少なく
なる。
【0037】請求項2の発明によれば、フランジ部材の
ガイドレールにスライド調節部材をその前面からの摺動
取付部材の差し込みにより装着し、フランジ部材の前面
にこれを覆うグリル部材を装着するだけで組立てること
ができ、組立が容易になりコストが低減するばかりでな
く、スライド調節部材がグリル部材で隠蔽されるのでデ
ザイン性も向上するうえ、スライド調節部材による風量
調節が広範になり、摘みを利用して摺動させうるので、
スライド調節部材の操作もしやすいものとなる。そし
て、スライド調節部材は同じ平面上でスライドするため
重なり合いがなく、薄型化できるうえガイドレールを摺
動取付部材により弾性的に抱き込んで装着されているの
で、取付場所に関する制約も少なくなる。
【0038】請求項3の発明によれば、請求項1又は請
求項2のいずれかの発明にかかる効果とともに、スライ
ド調節部材の摺動による開口部の開口度がグリル部材を
外すことなく外部から確認でき、風量調整がし易くな
る。
【0039】請求項4の発明によれば、請求項1又は請
求項2のいずれかの発明にかかる効果とともに、グリル
部材の背面の複数の突起によりグリル部材の通風構造の
背面にフィルタを装着させることができ、簡単にフィル
タ機能を付与することができる。
【0040】請求項5の発明によれば、請求項1又は請
求項2のいずれかの発明にかかる効果とともに、ガイド
レールが補強枠により補強され安定した構造となり、強
度が向上する。
【0041】請求項6の発明によれば、請求項1又は請
求項2のいずれかの発明にかかる効果とともに、グリル
部材の前面から荷重がかかってもその背面にスライド調
節部材に至近する複数の突起があり、スライド調節部材
がどの位置にあっても常に複数個の突起がスライド調節
部材に対応する位置にあるので、グリル部材にかかる荷
重は複数個の突起を介してスライド調節部材により担わ
れ、取り付け場所が床面の場合の適応性が向上する。
【0042】請求項7の発明によれば、請求項1又は請
求項2のいずれかの発明にかかる効果とともに、グリル
部材のフランジ部材への装着位置関係を変えることによ
りグリル部材のブレードの向きが変化し、風向きを必要
に応じて変えることができ機能が充実する。
【0043】請求項8の発明によれば、請求項1又は請
求項2のいずれかの発明にかかる効果とともに、スライ
ド調節部材の指示手段を表示に一致させることにより、
表示に一致した開口部の開口度が正確に得られ、風量調
節機能が充実する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例としての通風端末器のグリ
ル部材を外した斜視図である。
【図2】この発明の実施例の通風端末器の分解斜視図で
ある。
【図3】この発明の実施例の通風端末器の摺動取付部材
の側面図である。
【図4】この発明の実施例のグリル部材の背面構造を示
す斜視図である。
【図5】この発明の実施例の通風端末器の風量調節部分
の構成を断面にして示す構成図である。
【図6】この発明の実施例の通風端末器のフランジ部材
とグリル部材との装着関係の構成を断面にして示す構成
図である。
【図7】この発明の実施例の図表を示す正面図である。
【図8】この発明の実施例の包装箱を示す斜視図であ
る。
【図9】従来の風量調節装置の断面図である。
【符号の説明】
1 本体 2 接続筒部 3 フランジ部 4 フランジ部材 5 グリル部材 7 開口端 8 ガイドレール 10 補強枠 12 スライド調節部材 13 摺動取付部材 14 平面部 18 表示 19 指示手段 20 ブレード 21 突起 22 突起 23 フィルタ
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F24F 13/12

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 給気や排気のための通風路の端末に装着
    される通風端末器であって、上記通風路の端に接続され
    る両端の開口した接続部の一端に外方へ膨出したフラン
    ジ部を設けたフランジ部材と、このフランジ部材の前面
    を覆う状態に該フランジ部材に着脱可能に装着され、そ
    の前面には通風構造を有するグリル部材とを備え、上記
    フランジ部材の上記グリル部材に面する接続部の開口部
    に、該開口部を横断するガイドレールを設け、このガイ
    ドレールにフランジ部の前面において、上記接続部の開
    口部を全開から全閉までの間で開閉調節できる同じ平面
    上でスライドする二枚の引き戸式のスライド調節部材
    その背後に設けた摺動取付部材によって上記ガイド
    レールを弾性的に摺動可能に抱き込ませて装着したこと
    を特徴とする通風端末器。
  2. 【請求項2】 給気や排気のための通風路の端末に装着
    される通風端末器であって、上記通風路の端に接続され
    る両端の開口した接続部の一端に外方へ膨出したフラン
    ジ部を設けたフランジ部材と、このフランジ部材の前面
    を覆う状態に該フランジ部材に着脱可能に装着され、そ
    の前面には通風構造を有するグリル部材とを備え、上記
    フランジ部材の上記グリル部材に面する接続部の開口部
    に、該開口部を横断するガイドレールを設け、このガイ
    ドレールにフランジ部の前面において、上記接続部の開
    口部を全開から全閉までの間で開閉調節できる同じ平面
    上でスライドする二枚の引き戸式のスライド調節部材
    を、このスライド調節部材の前面から差し込み装着され
    た摘みを兼ねる摺動取付部材によって上記ガイドレール
    を弾性的に摺動可能に抱き込ませて背後において係合さ
    せて着脱可能に装着したことを特徴とする通風端末器。
  3. 【請求項3】 請求項1又は請求項2のいずれかに記載
    の通風端末器であって、そのフランジ部のグリル部材側
    の前面にスライド調節部材の摺動位置に対応した開口部
    の開口度を示す表示をグリル部材の通風構造を通して外
    部から視認可能に設けたことを特徴とする通風端末器。
  4. 【請求項4】 請求項1又は請求項2のいずれかに記載
    の通風端末器であって、そのグリル部材の背面に複数の
    突起を設け、この突起により上記グリル部材の通風構造
    の背面にフィルタを保持させたことを特徴とする通風端
    末器。
  5. 【請求項5】 請求項1又は請求項2のいずれかに記載
    の通風端末器であって、そのガイドレールにほぼ直交す
    るように補強枠を設けたことを特徴とする通風端末器。
  6. 【請求項6】 請求項1又は請求項2のいずれかに記載
    の通風端末器であって、そのグリル部材の背面にスライ
    ド調節部材に先端が至近する複数の突起を設け、そのス
    ライド調節部材がどの位置にあっても常に複数個の上記
    突起がスライド調節部材に対応していることを特徴とす
    る通風端末器。
  7. 【請求項7】 請求項1又は請求項2のいずれかに記載
    の通風端末器であって、そのグリル部材の通風構造を角
    度を持つ多数のブレードで構成するとともに、そのフラ
    ンジ部材のフランジ部の形状及びグリル部材の形状を円
    形又は等辺多角形の対応関係に構成し、上記フランジ部
    材に対して上記グリル部材を回転した位置に装着できる
    ようにしたことを特徴とする通風端末器。
  8. 【請求項8】 請求項1又は請求項2のいずれかに記載
    の通風端末器であって、そのフランジ部のグリル部材側
    の前面にスライド調節部材の摺動位置に対応した開口部
    の開口度を示す表示を設けるとともに、スライド調節部
    材には上記表示に一致させることにより上記開口部の開
    度が当該表示と一致することになる指示手段を設けたこ
    と特徴とする通風端末器。
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