JP3698193B2 - 風向調整装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動車等の空調用或いは換気用の空気吹き出し口に設けられ、縦方向及び横方向に風向きを調整する風向調整装置に関し、更に詳細には、後部ルーバの装着の容易性及び確実性を増すと共に外観を確保することができる風向調整装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、自動車等のインストルメントパネル等には冷房装置からの冷気又は暖房装置からの暖気を室内に吹き出すための空気吹き出し口が配され、同空気吹き出し口には縦方向及び横方向に風向きを調整する風向調整装置が装着されている。ハウジングの内壁面に風向案内用のルーバの軸支部を形成し、前記ルーバを前記ハウジング内に取り付ける際には、同ハウジングの側壁面を略円弧状に押し広げ、前記軸支部に前記ルーバの回動軸部を挿入支持させている。そのルーバの回動軸部を前記軸支部に挿入するとき、同ルーバを無理に押し込もうとすると、同ルーバの支軸や前記ハウジングの軸支部に破損や損傷等を生じる場合があり、その破損や損傷等により回動抵抗が増加し、操作荷重が重くなるという課題がある。
【0003】
こうした不具合を回避するための技術が、例えば実公昭61−2436号公報に開示されている。同公報に開示された風向調整装置は、前記ハウジングである矩形状枠体の長手方向に平行な対向する側壁内面にルーバの軸支部である突設部を対向させて突設すると共に、その突設部内に軸支孔を穿設し、長さの等しい前記ルーバの各支軸の長さを、中央部の支軸から両側部の支軸に向けて徐々に短くするようにした構造としたものである。
【0004】
かかる構造のルーバを前記枠体内の後部に取り付ける際には、従来と同様に前記枠体の対向する前記側壁を押し広げて円弧状に湾曲させる。しかして、この構造によれば、複数枚のルーバを一斉に回動させるために薄肉部を介して連結杆により連設された各ルーバの支軸は、中央部のルーバの支軸から両側部に配されるルーバの支軸に向けて徐々に短くなっているため、その側壁を必要以上に押し広げることなく最小限に変形するだけで前記枠体内に並設される複数枚の前記ルーバを容易に挿入できると共に、各ルーバの支軸を前記各軸支孔内に容易に挿着できる。
【0005】
しかも、中央部の前記ルーバの支軸が最も長いので、この支軸及び対応する軸支部間のみで回動抵抗を発生させ、他の支軸は単にガイドの役目のみとすることができるため、複数枚の前記ルーバの薄肉部に加わる力は極めて小さく、破損のおそれがないという効果を発揮することができるものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記実公昭61−2436号公報に開示された風向調整装置では、上述のような作用効果を得るために、ハウジングである枠体の内壁面にルーバの軸支部である突設部を成形しているため、同軸支部及び前記枠体の肉厚を加えた総肉厚が局部的に大きくなり、成形時に前記枠体の外壁面に局部的なヒケを生じやすく、同枠体の外観を損なうという問題があった。例えば、風向調整を行うために前記枠体を左右又は上下方向に回動することにより同枠体の外壁面が車室内に露出される場合に、前記ヒケによる前記枠体の外壁面に生じたくぼみ等が視覚に入り、見栄えを損ねて商品価値を低下させるという不具合があった。
【0007】
また、複数枚の前記ルーバを前記枠体内に取り付けるには、従来と同様に対向する前記枠体の側壁を押し広げ、円弧状に湾曲させることにより前記ルーバの支軸を前記枠体の軸支部に挿入支持させるため、前記枠体の剛性が高く湾曲させるには相当な力を必要とする場合には、前記ルーバの組付けに多くの労力や手間等がかかるという点では従前と何ら変わるところがない。
【0008】
本発明はかかる課題を解決すべくなされたものであり、本発明は、風向案内用のルーバの軸支部と、対応するハウジングの壁部とに生じる成形時のヒケを回避して外観形状を向上させることを可能とし、前記ルーバを容易に且つスムースに装着することができる風向調整装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段及び作用効果】
上記課題を解決するために、本発明は、空気吹き出し口に配され、同空気吹き出し口から吹き出される空気流の方向を調整する風向調整装置であって、前後を開口し回動可能に軸支された合成樹脂製で筒状のハウジング内に支持された複数枚の前部ルーバと、前記ハウジング内の前記前部ルーバの後方において前記前部ルーバと交差する方向に回動自在に支持され、操作レバーの操作により互いに連動して回動する複数枚の後部ルーバとを備え、前記ハウジングの内壁と別体の部位にあって、前記前部ルーバの後端部に前記空気吹き出し口の後方向に向かって延び薄板状で弾性を有する軸支片が突設されてなり、前記軸支片には後部ルーバの支軸を回動自在に支持する軸支孔が形成されてなることを特徴とする風向調整装置を主要な構成としている。
【0010】
かかる構成を備えた風向調整装置によれば、複数枚の前記前部ルーバの後端部に前記空気吹き出し口の後方向に延びている弾性を有する軸支片は、前記ハウジングの内壁と別体の部位に突設されているため、成形時に前記ハウジングの外壁面にヒケ等のくぼみを生じる部位をなくすことが可能となり、前記ハウジングに良好な外観を確保することができ、商品価値を高めることができる。
【0011】
かかる構造の前記軸支片はハウジングと同一材質からなる合成樹脂製の薄板片であるため、弾性を有して撓むことができ、更に同軸支片には前記後部ルーバの支軸を回動自在に軸支する軸支孔が形成されている。そのため、前記ハウジングの側壁部を押し広げることなく、前記軸支片を弾性的に撓ませながら前記後部ルーバの支軸を弾力に抗して押込むことにより、前記後部ルーバを容易に且つスムースに装着させることが可能となる。
【0012】
本発明のごとく、前記軸支片は複数枚の前記前部ルーバの後端部に前記空気吹き出し口の後方向に向かって前記ハウジングの内壁部と略平行に延びているため、前記ハウジングの空気通路を遮蔽することなく配風性能を確保することができるだけではなく、前記軸支片が外部から隠蔽されるため、製品としての見栄えも優れたものとなる。
【0013】
更に、本発明によれば前記軸支片は上記ハウジングの一側壁部の近傍に設け、前記後部ルーバの少なくとも一方の支軸を前記軸支片により支持し、同後部ルーバの他方の支軸はハウジングの相対する他の側壁部に直接形成される軸支孔等に支持させればよい。勿論、ハウジングの相対する両側壁部の近傍に、それぞれ軸支片を設けることもできる。
【0014】
なお、前記ハウジングはABS(アクリロニトリル・ブタジエン、スチレン樹脂)やPP(ポリプロピレン樹脂)等の合成樹脂が採用できる。また、本発明は前記空気吹き出し口の前部に縦ルーバを配し、その後部に水平ルーバを配した風向調整装置、或いは縦ルーバと水平ルーバとを反対に配した風向調整装置等にも適用できる。
【0015】
請求項2に係る発明にあっては、前記軸支片の先端部に前記軸支孔に向かって漸次上り勾配とされた斜面部を有している。かかる構成によれば、前記作用効果に加えて、前記後部ルーバの支軸を前記斜面部に沿って滑り込ませながら前記軸支孔に前記後部ルーバの支軸を嵌合させることが可能となり、前記後部ルーバの組付けを確実に且つスムースに行うことができる。なお、前記斜面部は前記軸支片の表面に溝状に形成することもでき、この場合にはルーバの装着操作を容易にする上に、装着したのちにより外れにくくする。
【0016】
請求項3に係る発明にあっては、前記軸支片は、前記ハウジングの回動により視覚に入る同ハウジングの壁部に隣接する前記前部ルーバの後端部に突設されている。かかる構成によれば、ハウジングが成形時の目障りなヒケ等がその両側壁部に生じやすい後部ルーバの回動軸線に対して側壁が傾斜して軸受部が肉厚となる形状であって、前記ハウジングの回動時に、同ハウジングの一側壁が視野に入りやすい場合には、成形時の目障りなヒケ等の発生を回避するために前記ハウジングの一側端に配された各前部ルーバの後端部に前記軸支片を突設する。
【0017】
これにより、ハウジングの回動時にも、その表面には一切ヒケ等が表出せず、外観上の見栄えもよく商品価値を高めることができる。勿論、ハウジングが正逆方向の回動のたびにその両側壁部が視野に入るような構造である場合には、各側壁部の近傍に前記軸支片を突設させることもできる。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好適な実施の形態について、添付図面を参照して詳細に説明する。図1〜図3は、本発明の代表的な実施例を示すもので、図1は風向調整装置の全体を示す斜視図、図2は図1のA−A線矢視断面図、図3は本発明の風向調整装置に適用される空調ケース及び同ケースに装着される後部ルーバの裏面を示す分解斜視図である。
【0019】
本発明に係る風向調整装置は、従来と同様に空調ケース1、複数枚の前部ルーバである水平ルーバ2…2,2及び3枚の後部ルーバである縦ルーバ3…とから主に構成されており、その特徴とするところは後部ルーバを軸支する軸支部の構造にある。以下の説明において、空調ケース1の前面側を前部、後面側を後部といい、空調ケース1を正面からみて上下左右という。なお、本発明は前記空気吹き出し口の前部に前記縦ルーバ3…を軸支し、その後部に水平ルーバ2…を軸支した風向調整装置にも適用が可能である。
【0020】
これらの図において、符号1は前後面が開口した合成樹脂製の空調ケースであり、同空調ケース1の室内側端部は矩形筒状の本体1aから拡開された膨出部1bを有している。同膨出部1bの前端部には、例えば自動車のインストルメントパネル4等に取り付けるための4個の取付部1cが一体に形成されている。前記膨出部1bの内部にはABS樹脂やPP樹脂等の合成樹脂からなる筒状のハウジング5が収納されている。このハウジング5は、その側壁部に突設した支軸5aを前記空調ケース本体1aの側壁部に穿設した図示せぬ軸支孔に嵌合することにより前記空調ケース本体1aに上下方向に回動可能に軸支されている。
前記ハウジング5の前面は前方に膨出する曲面状をなしており、長さの異なる複数枚の前記水平ルーバ2…2,2が前記ハウジング5の前面に沿って水平に且つ等間隔で一体に形成されている。その外壁面は前記空調ケース本体1aの膨出部1bの内壁面と略等しい前面略扇形をなしている。
【0021】
図示例にあっては、前記ハウジング5の内部には図示せぬ冷暖房装置からの冷暖気流を左右に調整するため長さの異なる板状の3枚の前記縦ルーバ3…が、その上下の側縁に一体に突設した支軸3cを中心として回動自在に軸支され、同縦ルーバ3…の角度を調整する摺動レバー6が複数枚の前記水平ルーバ2,2…2のうち前記ハウジング5の略中央部に配された2枚の前記水平ルーバの間に遊嵌されている。前記摺動レバー6は前記3枚の縦ルーバ3…のうち真ん中の1枚の縦ルーバ3を抱持する二股状の抱持部6aを有している。同抱持部6aに抱持される縦ルーバ3の対応位置には切欠孔3aが形成され、前記摺動レバー6の二股状の抱持部6aに抱持される係合ピン3bが一体に形成されている。
【0022】
組み立てられた風向調整装置は、前記取付部1cを図示せぬビス等により前記インストルメントパネル4等の裏面に固定することにより同インストルメントパネル4等の表面に臨ませると共に、前記空調ケース1の本体1aにおける後端側開口部を空調用又は暖房用ダクト7等の空気吹き出し口にポリウレタンフォーム等のシール材8を介して連結させる。かかる構成をもつ風向調整装置は前記水平ルーバ2…から突出する前記摺動レバー6を前記水平ルーバ2,2間に摺動させることにより真ん中の1枚の前記縦ルーバ3を左右に回動させることにより連動リンクを介して全ての前記縦ルーバ3…を左右に一斉に回動させ、又は前記ハウジング5の支軸5aを中心として上下方向に回動させることにより風向きが調整される。以上の各構成部材は従来から公知のものであり、従って図示例に限定されるものではない。
【0023】
本発明に係る後部ルーバを軸支する軸支部は、図2及び図3により明らかな如く複数枚の前記水平ルーバ2…の後端部に一体に突設された矩形薄板状の軸支片9を有している。同軸支片9には前記縦ルーバ3の支軸3cを回動自在に軸支する軸支孔9bが穿設されている。この軸支片9は、前記ハウジング5の回動により視覚に入るハウジング5の壁部に隣接する前記水平ルーバ2の後端部に突設される。
【0024】
本発明にあっては、前記ハウジング5の両側壁部が成形時の目障りなヒケ等を生じやすい後部ルーバの回動軸線に対して側壁が傾斜して軸受部が肉厚となる形状であって、前記ハウジング5の回動時に、同ハウジング5の一外壁部が視野に入りやすい場合には、前記ハウジング5の一側端に配された前記水平ルーバ2の後端部に前記軸支片9を突設する。このため、視覚に入りやすい前記ハウジング5の外壁部に成形時におけるヒケ等のくぼみの発生を回避することが可能となり、例えば前記ハウジング5を上下方向に回動することにより風向調整を行うとき、車室内に露呈される前記ハウジング5の外壁部に目障りな局部的なヒケ等のくぼみを排除し、所望の外観形状を確保することができると共に前記ハウジング5の見栄えを向上させることができる。
【0025】
図示例にあっては、前記軸支片9は、前記ハウジング5の上方の内壁部に隣接して配された2枚の各水平ルーバ2,2の後端部に所定の間隔で各1個ずつ並設され、前記ハウジング5の下方の内壁部には前記軸支片9の軸支孔9bの設置間隔と等しく軸支孔5bが等間隔で穿設されている。そして、前記ハウジング5の最上方の内壁部には前記縦ルーバ3の支軸3cを回動自在に軸支する凹状の軸支孔5bが形成され、その最上方の内壁部に対向する下方の内壁部には凹状の前記軸支孔5bの設置間隔と等しく前記軸支孔5bが貫通されている。
なお、本発明にあっては、前記ハウジング5の両側壁部が正逆方向の回動のたびに視界に入るような構造である場合には、各側壁部の近傍に前記軸支片9を突設させることもできる。
【0026】
図示例のごとく、前記軸支片9は前記ハウジング5の内壁部に略平行に空気吹き出し口の後方向に向かって延びており、前記軸支片9が外部から隠蔽されると共に前記ハウジング5の空気通路を遮蔽しないようになっている。このため、前記ハウジング5の配風性能を確保することができ、製品としての見栄えも優れたものとなる。更に、前記軸支片9は弾性を有して撓むことができる。この構造によれば、前記ハウジング5の側壁部を押し広げることなく、前記軸支片9を撓ませながら前記縦ルーバ3…を前記軸支片9の弾力に抗して押込むことにより、前記縦ルーバ3…の支軸3cを前記ハウジング5内に装着することができる。
【0027】
この弾性を有する軸支片9の先端部には、前記縦ルーバ3を装着させるときの挿入案内用の溝部が形成され、同溝部は前記ハウジング5の前方向に漸次上り勾配とされた斜面部9aを有している。かかる構成によれば、前記縦ルーバ3を装着させるとき前記縦ルーバ3の支軸3cを前記斜面部9aに沿って滑らせることにより前記軸支片9の軸支孔9aに前記縦ルーバ3の支軸3cを案内させることが可能となり、前記縦ルーバ3の組付けを容易に且つスムースに行うことができる。
【0028】
以上の如く構成された本発明の風向調整装置の縦ルーバ3…を前記ハウジング5に組立てるには、先ず、前記ハウジング5の軸支孔5bに前記縦ルーバ3の下部の支軸3cを挿入し位置決めする。次いで、その支軸3cを支点として前記縦ルーバ3の上部の支軸3cを前記軸支片9の先端部に当て、押込み時の押込み力を加える。次に前記軸支片9の弾力に抗して前記縦ルーバ3を前記軸支片9に押込む。このとき、前記縦ルーバ3を押し込むと前記軸支片9は弾力により上方に徐々に撓み、前記縦ルーバ3の上部の支軸3aは前記軸支片9の弾力に抗して前記軸支片9の凹状の斜面部9aに沿って導かれ、スムースに押込まれる。
【0029】
そして、前記縦ルーバ3の上部の支軸3aが前記軸支片9の軸支孔9bに達すると、前記縦ルーバ3の下部の支軸3aが前記ハウジング5の軸支孔5bに嵌合されると共にその上部の支軸3aは前記軸支片9の軸支孔9bに滑り込むように嵌合され、前記軸支片9は原形に復帰する。他の前記縦ルーバ3も同様に前記軸支片9に組付けられる。そして、所定の各水平ルーバ2,2間から前記ハウジング5内に前記摺動レバー6の抱持部6aを押し込み、前記縦ルーバ3の係合ピン3bを前記抱持部6aに抱持させ、前記摺動レバー6を各水平ルーバ2,2間に係着保持させる。
【0030】
左右の風向きを調整する場合は、従来と同じように前記摺動レバー6を前記水平ルーバ2,2に沿って左右に回動させる。この回動に伴い、前記抱持部6aに前記係合ピン3bを介して抱持される真ん中の縦ルーバ3が回動すると共に両側の縦ルーバ3,3も連動リンクを介して連動して一斉に左右に回動する。上下の風向きを調整する場合は、前記ハウジング5を上下に回動させることにより前記水平ルーバ2…の向きを変える。
【0031】
以上の説明から明らかなように、本発明に係る風向調整装置によれば、複数枚の前記前部ルーバの後端部に前記空気吹き出し口の後方向に向かって延び弾性を有する軸支片が前記ハウジングの内壁と別体の部位に突設され、前記軸支片には後部ルーバの支軸を回動自在に軸支する軸支孔が形成されているため、成形時に前記ハウジングの外壁面にヒケ等のくぼみ等を生じる部位をなくすことが可能となり、製品としての外観上の見栄えもよく商品価値を高めることができる。
【0032】
本発明のごとく、前記軸支片は弾性を有して撓むことができ、同軸支片には前記後部ルーバ回動用の軸支孔が形成されているため、前記ハウジングの側壁を押し広げることなく前記軸支孔を撓ませ、前記後部ルーバを前記軸支片の弾力に抗して押込むことにより前記後部ルーバの支軸を前記ハウジングの軸支孔に容易に且つスムースに装着させることが可能となる。前記軸支片の軸支孔に向かって漸次上り勾配とされた斜面部を前記軸支片に有している場合には、前記後部ルーバの支軸を前記斜面部に沿って滑り込ませることにより前記軸支孔に前記後部ルーバの支軸を案内させることが可能となり、前記後部ルーバの組付けを確実に且つスムースに行うことができる。
【0033】
また、前記軸支片は所定の前記前部ルーバの後端部に前記空気吹き出し口の後方向に向かって前記ハウジングの内壁面と略平行に延びているため、前記ハウジングの空気通路を遮蔽することなく配風性能を確保することができると共に、前記軸支片が外部から隠蔽されるため、製品としての外観上の見栄えもよい。
【0034】
更に、本発明によれば、前記軸支片は前記ハウジングの回動により視覚に入る同ハウジングの両側壁部に隣接する前部ルーバの後端部にそれぞれ突設することも可能であり、視覚に入りやすい前記ハウジングの両側壁部に成形時のヒケの発生を回避することが可能となるため、前記ハウジングの壁部に所望の外観形状を確保することができる。なお、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、それらの実施例から当業者が容易に変更可能な技術的範囲をも当然に包含するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の代表的な実施例である風向調整装置の全体を示す斜視図である。
【図2】図1のA−A線矢視断面図である。
【図3】本発明の風向調整装置に適用されるハウジング及び同ハウジングに装着される後部ルーバの裏面を示す分解斜視図である。
【符号の説明】
1 空調ケース
1a 空調ケース本体
1b 膨出部
1c 取付部
2 前部ルーバとしての水平ルーバ
3 後部ルーバとしての縦ルーバ
3a 切欠孔
3b 係合ピン
3c 縦ルーバの支軸
4 インストルメントパネル
5 ハウジング
5a ハウジングの支軸
5b ハウジングの軸支孔
6 摺動レバー
6a 抱持部
7 ダクト
8 シール材
9 軸支片
9a 斜面部
9b 軸支片の軸支孔

Claims (3)

  1. 空気吹き出し口に配され、同空気吹き出し口から吹き出される空気流の方向を調整する風向調整装置であって、
    前後を開口し回動可能に軸支された合成樹脂製で筒状のハウジングに支持された、複数枚の前部ルーバと、
    前記ハウジング内の前記前部ルーバの後方において前記前部ルーバと交差する方向に回動自在に支持され、操作レバーの操作により互いに連動して回動する複数枚の後部ルーバとを備え、
    前記ハウジングの内壁と別体の部位にあって、前記前部ルーバの後端部に前記空気吹き出し口の後方向に向かって延び薄板状で弾性を有する軸支片が突設されてなり、
    前記軸支片には後部ルーバの支軸を回動自在に支持する軸支孔が形成されてなることを特徴とする風向調整装置。
  2. 前記軸支片の先端部に前記軸支孔に向かって漸次上り勾配とされた傾斜部を有してなる請求項1記載の風向調整装置。
  3. 前記軸支片は、前記ハウジングの回動により視覚に入る同ハウジングの傾斜壁部に隣接する前記前部ルーバの後端部に突設されてなる請求項1及び2記載の風向調整装置。
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