JP5899418B2 - イオン発生装置 - Google Patents

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本発明は、室内空間の除菌や脱臭を行うイオン発生装置に関するものである。
従来、この種のイオン発生装置は、マイナスイオン発生手段によって発生したイオンを、ファンによって生じさせた空気の流れにのせて流出させたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
以下、そのイオン発生装置について図9を参照しながら説明する。
図9に示すように、イオン発生装置101は、略円筒形状のケース102内に、マイナスイオン発生手段103とファン104と直流変換用基板105と高電圧発生用基板106とを収納し、またケース102の下部外周にカサ部107を取り付けて構成されている。また、ケース102外周面の下記するファン104の空気取り入れ口108に対向する位置に複数本のスリットからなるファン用空気導入開口109が設けられている。
上記構成により、マイナスイオン発生手段103によって発生したマイナスイオンを、ファン104によって生じた空気の流れに乗せてケース102の下方に向けて流出させることができる。
特開2006−230706号公報
このような住宅の一部に取り付けるイオン発生装置においては、デザイン性を重視するため、給気と排気を同一面に設け、露出部を薄くすることが望まれている。しかし、給気と排気を同一面に設けるとショートサーキットが発生し、イオンが部屋全体に効率よく拡散できない場合があった、という課題を有していた。
そこで本発明は、上記従来の課題を解決するものであり、効率よくイオンを部屋全体にいきわたらせることができるイオン発生装置を提供することを目的とする。
そして、この目的を達成するために、本発明は、天井に本体を埋め込み、前記天井面からイオンを発生させ、前記本体は、円筒状を有しており下方にはフランジを有し、前記本体の天面に、遠心ファンを回転させるための電動機を保持する天板と前記電動機を設け、前記天板の下方に前記電動機に接続する遠心ファンを設け、前記本体の下端に吸込み口と吹出し口を有するグリルとを備え、前記グリルの形状に対して前記吸込み口と吹出し口は同心円形状に形成され、外周側に前記吹出し口を設け、吹出し口の形状にはグリル外周側と前記天井面との間に鋭角をなす角度を設けたこととしたものであり、これにより所期の目的を達成するものである。
本発明によれば、天井に本体を埋め込み、前記天井面からイオンを発生させ、前記本体は、円筒状を有しており下方にはフランジを有し、前記本体の天面に、遠心ファンを回転させるための電動機を保持する天板と前記電動機を設け、前記天板の下方に前記電動機に接続する遠心ファンを設け、前記本体の下端に吸込み口と吹出し口を有するグリルとを備え、前記グリルの形状に対して前記吸込み口と吹出し口は同心円形状に形成され、外周側に前記吹出し口を設け、吹出し口の形状にはグリル外周側と前記天井面との間に鋭角をなす角度を設けたという構成にしたことにより、吹き出し口を外周に設け外側に吹出し、吸込み流れによるイオンのショートカットを削減することとなるので、効率よくイオンを部屋全体にいきわたらせることができる、という効果を得ることができる。
本発明の実施の形態1のイオン発生装置を天井に取付けた状態の断面図 同イオン発生装置の内部を示す斜視図 同イオン発生装置の分解斜視図 同イオン発生装置を示す図((a)側面図、(b)断面図) 同イオン発生装置を天井に取付けた状態の断面図 同イオン発生装置のグリルが外れた状態の断面図 同イオン発生装置のグリルが外れた状態の拡大断面図 本発明の実施の形態2のイオン発生装置の斜視図 従来のイオン発生装置の天井に取り付けた状態を示す断面図
本発明のイオン発生装置は、天井に本体を埋め込み、前記天井面からイオンを発生させ、前記本体は、円筒状を有しており下方にはフランジを有し、前記本体の天面に、遠心ファンを回転させるための電動機を保持する天板と前記電動機を設け、前記天板の下方に前記電動機に接続する遠心ファンを設け、前記本体の下端に吸込み口と吹出し口を有するグリルとを備え、前記グリルの形状に対して前記吸込み口と吹出し口は同心円形状に形成され、外周側に前記吹出し口を設け、吹出し口の形状にはグリル外周側と前記天井面との間に鋭角をなす角度を設けた、という構成を有する。これにより、吹き出し口を外周に設け外側に吹出し、吸込み流れによるイオンのショートカットを削減することとなるので、効率よくイオンを部屋全体にいきわたらせることができる、という効果を奏する。
また、本体の下端の吸込み口から本体に有するオリフィス部にかけて筒状の経路を通って前記遠心ファンに吸い込まれ全周に吹出し前記本体の吹出し口へ導く空気流路を設け、フランジの近傍の天井面と平行な断面形状が給気経路の面積に対して、排気経路の面積の合計が小さい、という構成にしてもよい。これにより、面積を小さくし面風速を大きくし、イオンのショートカットを削減することとなるので、少ないイオンで、より効率よく室内にイオンを循環させることができる、という効果を奏する。
また、フランジ部の立ち上がり部に、グリルの外形より内側に突起部と、本体に取り付けられるグリルに、前記突起部が係合するように設けられた係合部を設けた、という構成にしてもよい。これにより、グリルを固定する爪が破損しても、本体の突起部とグリルの係合部が係合されるためグリルが落下することがなくなることとなるので、グリルの落下を防止することができる、という効果を奏する。
また、突起部と天井面との隙間が、グリルに設けられた係合部の前記グリルの外郭からの距離と前記グリルの外郭厚みを足し合わせたものと同等の大きさである、という構成にしてもよい。これにより、グリルの嵌合部分がすべて破損した場合、本体フランジの突起部にグリルの係止部が引っ掛かることとなるので、グリルの落下を防ぐとともにデザイン性をも向上させることができる、という効果を奏する。
また、グリルに設けられたグリルと同心円上の吸込口の内側に周囲を明るくする照明手段を設けた、という構成にしてもよい。これにより、照明手段とイオンの発生を容易に結合することとなるので、天井の取り合いもなくなり、照明とのデザイン性がよくなる、という効果を奏する。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
(実施の形態1)
実施の形態1は、図1および図2に示すように、天井に本体を埋め込み、天井面からイオンを発生させるイオン発生装置に係るものであり、図1に示すように本体1は、円筒状を有しており下方にはフランジ2を有し、本体1の天面3には、遠心送風手段であるターボファン4とターボファン4を回転させる電動機5を有し、電動機5を保持する天板6を設け、天板6の下方には電動機5に接続するターボファン4を組み込んで構成されている。
また、本体1の左右すなわち側面には固定金具7を設け、図3に示すように固定金具7は固定金具7aと根底金具7bの二つの部品で構成され、固定金具7bは固定金具7aとの接触面を中心に回転でき、本体1にあいた穴8と固定金具7aにあいた長穴9を貫通する金具専用ネジ10の先端には、固定ナット11が設けられている。金具専用ネジ10を回転させることで、本体1に設けたコの字形状の壁12によって回転方向の動きを規制された固定ナット10が上下に移動し固定金具7を下方に移動させて、フランジ2と固定金具7とで天井を挟みこんで本体1を天井に固定することとなる。なお、フランジ2に設けてある取り付け穴13にネジを差し込んで締め付けることで天井に取り付けることも可能である。
また、電動機5の軸方向の中央には電動機フランジ14が設けられており、電動機5は天板6の上方よりネジで電動機フランジ14を介して取付けられており、ターボファン4は電動機5を天板6に取り付けている面から軸15にかけて覆い隠す形状となっている。
また、図3に示すように、本体1の下端に吸込み口16と吹出し口17を有するグリル18とを備え、グリル18の形状に対して吸込み口16と吹出し口17は同心円形状に形成され、外周側に吹出し口17を設け、吹出し口17の形状にはグリル18外周側と天井面との間に鋭角をなす角度αを設けたという構成を有する。
また、本体1の下端の吸込み口16から、オリフィス部19にかけて筒状の経路20を通ってターボファン4に吸い込まれ、全周に吹出し、また、グリル18の吹出し口17へ導く空気流路21を設けられており、図4に示すように、フランジ2の近傍の天井面と平行な断面形状が給気経路である筒状の経路20の面積に対して、排気経路となる空気流路21の面積の合計が小さいという構成を有する。
また、図3に示すように、筒状の経路20の外周部に静電霧化手段22を設け、保護カバー23にて覆っており、筒状の経路20にも空気流路21にも属さない場所に静電霧化手段22が配置されている。保護カバー23の下方には、静電霧化手段22から発生したイオンを排出するイオン排出口24を備え、イオン排出口24が吹出し口17近傍に設けられ、イオン排出口24の大きさは直径5ミリメートル程度となっており、ユーザーの指が入り込まない大きさとなっている。なお、図1の矢印は空気の流れを示している。
また、図2および図5に示すように、フランジ2の立ち上がり部25に、グリル18の外形より内側に突起部26と、本体1に取り付けられるグリル18に、突起部26が係合するように設けられた係合部27を設けており、突起部26と天井面との隙間28が、グリル18に設けられた係合部27において、グリル18の外郭から係合部27の先端までの距離とグリル18の外郭厚みを足し合わせたものと同等の大きさという構成を有する。
また、突起部26と係合部27は通常荷重がかかっておらず、図2に示すように、フランジ2とグリル18を固定する手段として、グリル18に爪29、フランジ2に嵌合部30を設けており、嵌合し支えている構成となっている。
また、図5に示すように電動機5および静電霧化手段22をコントロールする基板31を納める制御回路ケース32は、本体1の外郭にあたる天板6と電動機5の上方に設置した構成となっている。
上記構成において、図1に示すように空気の流れを上流から追っていくと、ターボファン4はグリル18中央の吸込み口16を通じて部屋の空気を吸込み、ターボファン4によって遠心方向に均一に空気を送り出される。そして、均一に送り出された空気は、本体1の内壁に沿って下方に曲げられ、空気流路21を通じて、グリル18の吹出し口17から均一に吹出す。また、静電霧化手段22よりイオンが生成され、図3に示す吹出し口17の近傍に設置してあるイオンを排出するためのイオン排出口24から、静電霧化手段22によって生成されたイオンが放出され、イオンは図1に示す吹出し口17から吹出す風の流れにのって均一に部屋全体にいきわたることとなる。
また、吹出し内部17aと天井100面のなす角がα、吹出し外部17bと天井100面のなす角がβとしたときに、β>αの角度関係をもち、αは20度前後の角度であるのが望ましい。
これにより、イオンを含んだ空気が吹出し口17から外向きに放出されるので、部屋全体にいきわたらせることができる。
一方で、放出されたイオンが、吸込み口16からすぐに吸い込まれないので、イオンのショートサーキットを減少させることができるので、効率よくイオンを含んだ空気を部屋全体にいきわたらせることができる。
また、排気経路である空気流路21の面積を小さくすることで面風速を大きくし、吸込み口16に吸い込まれにくくすることで、吹出し口17からでるイオンのショートカットを削減することができるので、少ないイオンで、より効率よく室内にイオンを循環させることができる。
また、ターボファン4を使用することで、ケーシングが必要としなくなるため、本体1の円周方向の大きさを小さくすることができ、天井に取り付ける施工をする再に開ける穴を小さくできるため施工の手間が軽減することができる。
なお、ターボファン4は電動機5を覆いかぶさるように重なっており、更に、電動機5は天板6の窪み部15の面に取り付けられているため、本体1の高さ方向を低く構成できることとなり、天井裏が低い場合でも設置することができる。
また、図6および図7に示すように、突起部26と係合部27の係合によって、万が一グリル18とフランジ2を係合する爪29と嵌合部30が破損しても、本体1の突起部26とグリルの係合部27が係合されるためグリルが落下することがなくなることとなるので、グリルの落下を防止することができ、グリルの落下を防ぐとともにデザイン性をも向上させることができる。
また、天井面との隙間28がグリル18に設けられた係合部27において、グリル18の外郭から係合部27の先端までの距離とグリル18の外郭厚みを足し合わせたものと同等であるため、爪29等が破損し、勢いよくグリル18が落下しそうになっても、グリル18は前方に飛び出すことなく確実に保持することができ、落下を防止することができる。
(実施の形態2)
実施の形態2は、図8に示すように、上記実施の形態1に対し、グリル18に設けられたグリル18と同心円上の吸込み口16の内側に周囲を明るくする照明手段33を設けた点が相違する。
上記構成により、照明手段とイオンの発生を容易に結合することとなるので、天井の取り合いもなくなり、照明とのデザイン性がよくなる。
本発明にかかるイオン発生装置は、天井に取り付けて広範囲にイオンを供給することができるため、イオンによってもたらすことができる効果や効能を居住空間に供給することに有用であり、また、クローゼットやバス、トイレ、または倉庫などの非居住空間においても有用である。
1 本体
2 フランジ
3 天面
5 電動機
6 天板
16 吸込み口
17 吹出し口
18 グリル
19 オリフィス部
20 筒状の経路
21 空気流路
25 立ち上がり部
26 突起部
27 係合部
28 隙間
33 照明手段

Claims (2)

  1. 天井に本体を埋め込み、前記天井面からイオンを発生させ、前記本体は、円筒状を有しており下方にはフランジを有し、前記本体の天面に、遠心ファンを回転させるための電動機を保持する天板と前記電動機を設け、前記天板の下方に前記電動機に接続する遠心ファンを設け、前記本体の下端に吸込み口と吹出し口を有するグリルとを備え、前記グリルの形状に対して前記吸込み口と吹出し口は同心円形状に形成され、外周側に前記吹出し口を設け、吹出し口の形状にはグリル内周側である吹出し内部と前記天井面との間に鋭角をなす角度を設け、前記フランジの立ち上がり部に、前記グリルの外形より内側に突起部と、前記本体に取り付けられる前記グリルに、前記突起部が係合するように設けられた係合部を設けたものであって、前記突起部と前記天井面との隙間が、前記グリルに設けられた前記係合部の前記グリルの外郭からの距離と前記グリルの外郭厚みを足し合わせたものと同等の大きさであることと特徴とするイオン発生装置。
  2. 天井に本体を埋め込み、前記天井面からイオンを発生させ、前記本体は、円筒状を有しており下方にはフランジを有し、前記本体の天面に、遠心ファンを回転させるための電動機を保持する天板と前記電動機を設け、前記天板の下方に前記電動機に接続する遠心ファンを設け、前記本体の下端に吸込み口と吹出し口を有するグリルとを備え、前記グリルの形状に対して前記吸込み口と吹出し口は同心円形状に形成され、外周側に前記吹出し口を設け、吹出し口の形状にはグリル内周側である吹出し内部と前記天井面との間に鋭角をなす角度を設け、前記本体の下端の前記吸込み口から前記本体に有するオリフィス部にかけて筒状の経路を通って前記遠心ファンに吸い込まれ全周に吹出し前記本体の吹出し口へ導く空気流路を設け、前記フランジの近傍の前記天井面と平行な断面形状が給気経路の面積に対して、排気経路の面積の合計が小さく、前記フランジの立ち上がり部に、前記グリルの外形より内側に突起部と、前記本体に取り付けられる前記グリルに、前記突起部が係合するように設けられた係合部を設けたものであって、前記突起部と前記天井面との隙間が、前記グリルに設けられた前記係合部の前記グリルの外郭からの距離と前記グリルの外郭厚みを足し合わせたものと同等の大きさであることと特徴とするイオン発生装置。
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