JP6074644B2 - イオン発生装置 - Google Patents

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本発明は、室内空間の除菌や脱臭を行うイオン発生装置に関するものである。
従来、この種のイオン発生装置は、空気中にイオンやラジカルなどの活性種(以後イオンと記載)を供給して空気中の菌を抑制したり(除菌)、空気中の臭いを分解して取り除く(脱臭)空気浄化を目的として開発され、一般家庭に広く普及している。ここで、天井への設置を目的とされたもの知られている(例えば、特許文献1参照)。
以下、そのイオン発生装置について図7を参照しながら説明する。
図7に示すように、本体101と、その下面に吸込口103と吹出口104を有するグリル102とを有し、本体101の上面に制御回路ケース105と有し、本体101の内部にはイオンを発生する静電霧化装置106と、この静電霧化装置106によって生成されたイオンを排出するイオン排出口107を有している。
イオン排出口107からイオンは、吸込口103から吸い込まれた空気が吹出口104から吹き出される前に混ぜ合わせ、イオンを含んだ空気として吹出口104から吹き出される。
特開2011−253780号公報
このような従来のイオン発生装置においては、天井とグリルのすき間から空気が漏れ確実に給気空気へイオンを混流することができない、という課題を有していた。
そこで本発明は、上記従来の課題を解決するものであり、天井とグリルから漏れる給気空気を抑制し確実に給気空気へイオンを混流することができるイオン発生装置を提供することを目的とする。
そして、この目的を達成するために、本発明は、円筒状で下方にフランジを有し天井に埋め込むことができる本体を備え、前記本体の天面には、遠心ファンと前記遠心ファンを回転させるための電動機と前記電動機を保持する天板を設け、前記本体の下面に吸込口と吹出口を有するグリルとを備え、前記本体の内部には、静電霧化手段を備え、前記静電霧化手段によって発生したイオンが、前記遠心ファンによって前記吸込口から吸込まれ前記吹出口から排出される空気に混流し、前記フランジと前記グリルに各々干渉しない円周状の突起を設けるものであって、複数のフランジ側突起と複数のグリル側突起を設け、少なくとも一つの前記フランジ側突起が二つの前記グリル側突起に挟まれ、少なくとも一つの前記グリル側突起が二つの前記フランジ側突起に挟まれることとしたものであり、これにより所期の目的を達成するものである。
本発明によれば、天井に円筒状で下方にフランジを有した本体を埋め込み、前記本体の天面には、遠心ファンと前記遠心ファンを回転させるための電動機と前記電動機を保持する天板を設け、前記本体の下面に吸込口と吹出口を有するグリルとを備え、前記本体の内部には、静電霧化手段を備え、前記静電霧化手段によって発生したイオンが、前記遠心ファンによって前記吸込口から吸込まれ前記吹出口から排出される空気に混流し、前記フランジと前記グリルに各々干渉しない円周状の突起を設けることという構成にしたことにより、遠心ファンによって吸込口から吸込まれた空気の一部が、天井とグリルのすき間から漏れることなく吹出口から排出されることとなるので、天井とグリルから漏れる給気空気を抑制し確実に給気空気へイオンを混流することができる、という効果を得ることができる。
本発明の実施の形態1のイオン発生装置の構成を示す断面図 同イオン発生装置の構成を示す上部分解図 同イオン発生装置の構成を示す下部分解図 同イオン発生装置のフランジを示す斜視図 同イオン発生装置のグリルを示す斜視図 同イオン発生装置のフランジ側突起とグリル側突起の詳細断面図 従来のイオン発生装置の構成を示す斜視図
本発明のイオン発生装置は、天井に円筒状で下方にフランジを有した本体を埋め込み、前記本体の天面には、遠心ファンと前記遠心ファンを回転させるための電動機と前記電動機を保持する天板を設け、前記本体の下面に吸込口と吹出口を有するグリルとを備え、前記本体の内部には、静電霧化手段を備え、前記静電霧化手段によって発生したイオンが、前記遠心ファンによって前記吸込口から吸込まれ前記吹出口から排出される空気に混流し、前記フランジと前記グリルに各々干渉しない円周状の突起を設けるという構成を有する。これにより、遠心ファンによって吸込口から吸込まれた空気の一部が、天井とグリルのすき間から漏れることなく吹出口から排出されることとなるので、天井とグリルから漏れる給気空気を抑制し確実に給気空気へイオンを混流することができる、という効果を奏する。
また、複数のフランジ側突起と複数のグリル側突起を設け、少なくとも一つのフランジ側突起が二つのグリル側突起に挟まれ、少なくとも一つのグリル側突起が二つのフランジ側突起に挟まれること、という構成にしてもよい。これにより、天井とグリルのすき間距離が複数のフランジ側突起と複数のグリル側突起によってすき間距離が長くなり、また、すき間風路の曲がりが多くなることとなるので、天井とグリルのすき間の圧力損失が大きくなるため、天井とグリルから漏れる給気空気をより抑制し、確実に給気空気へイオンを混流することができる、という効果を奏する。
また、フランジの側面に複数の突起を設けた、という構成にしてもよい。これにより、突起がグリルの内面にあたって、フランジ側突起とグリル側突起が干渉しない位置に確実に配置することとなるので、本体のセンター位置とグリルのセンター位置が決まり、天井とグリルから漏れる給気空気を抑制し、確実に給気空気へイオンを混流することができる、という効果を奏する。
また、突起の形状を上方から下方にかけて中心に向かって傾斜を設けた、という構成にしてもよい。これにより、突起が徐々にグリルの内面にあたっていくので抵抗が少なく、フランジ側突起とグリル側突起が干渉しない位置に確実に配置することとなるので、グリルを本体にスムーズに挿入しながら、本体のセンター位置とグリルのセンター位置が決まるので、天井とグリルから漏れる給気空気を抑制し、確実に給気空気へイオンを混流することができる、という効果を奏する。
また、突起の形状を全方面から見たとき三角形状になる形状とした、という構成にしてもよい。これにより、三角形状の傾斜面に徐々にグリルの内面があたっていく抵抗を少なくし、フランジ側突起とグリル側突起が干渉しない位置に確実に配置することとなるので、本体にグリルが引っ掛かることなくグリルを本体にスムーズに挿入しながら、本体のセンター位置とグリルのセンター位置が決まるので、天井とグリルから漏れる給気空気を抑制し、確実に給気空気へイオンを混流することができる、という効果を奏する。
また、グリルの内壁面に凹部を設け突起部と勘合する、という構成にしてもよい。これにより、凹部と突起部が勘合し、フランジとグリルの回転方向で位置の規制が確実にさせることとなるので、本体に対しグリルの周方向の取り付け位置を定めながら、天井とグリルから漏れる給気空気を抑制し、確実に給気空気へイオンを混流することができる、という効果を奏する。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
(実施の形態1)
図1〜6に示すように、天井に本体を埋め込み、天井からイオンを発生させるイオン発生装置に係るものであり、図1に示すように、本体1は、円筒状を有しており下方にはフランジ2を有し、本体1の最上方の天面3には、遠心ファンであるターボファン4とターボファン4を回転させる電動機5を有し、電動機5を保持する天板6を天面3に設けた受け、天板6の下方には電動機5を接続するターボファン4を組み込んで構成されている。
なお、電動機は、直流(DC)でも交流(AC)でもどちらでも良い。
そして、本体1の左右すなわち側面には固定金具7を設け、図2に示すように、取付金具7は板状の固定金具7aと根底金具7bの二つの部品で構成され、根底金具7bは固定金具7aと接触する接触面34を中心に天井100面と根底金具7bが平行となるように回転でき、本体1の側面にあいた穴8と固定金具7aにあいた長穴9を貫通する金具専用ネジ10の進む方向の先端には、固定ナット11が設けられている。
金具専用ネジ10を回転させることで、本体1の側面に設けた天井100側を凹状としたコの字形状の壁12によって、回転方向の動きを規制された固定ナット10が上下に移動し固定金具7を下方に移動させて、フランジ2と固定金具7とで天井100を挟みこんで本体1を天井100に固定することとなる。
なお、フランジ2に設けてある取り付け穴13にネジを差し込んで締め付けることで、天井100に取り付けることも可能である。
図2に示すように、電動機5の軸方向の中央には電動機フランジ14が設けられており、電動機5は天板6の上方よりネジで電動機フランジ14を介して取付けられ、電動機5が取り付けられる天板6の中央には本体1の天面3より低い窪み部15があり、天板6は窪み部15の面に取り付けられており、図1に示すように、ターボファン4は電動機5を天板6に取り付けている面から軸16にかけて覆い隠す形状となっている。
また、図3に示すように、本体1の下端の中央に、吸込口17と吸込口17の外周囲に吹出口18を有するグリル19を備え、本体1の下端の吸込口17から、図1に示すように、オリフィス部20にかけて筒状の経路21を通ってターボファン4に吸い込まれ、ターボファン4の全周に吹出し、また、グリル19の吹出口18へ導く空気流路22が設けられている。
また、図3に示すように、本体1の内部に本体1を天面3に平行な水平に仕切る仕切板23と、仕切板23に静電霧化装置24と運転動作ランプ25を設け、静電霧化装置24と運転動作ランプ25には保護カバー26で完全に覆うことでユーザーが手を触れることができないようにしてある。
そして、保護カバー26の下方には、静電霧化装置24から発生したイオンを排出するイオン排出口27を備え、イオン排出口27が吹出口18近傍に設けられ、イオン排出口27の大きさは直径5ミリメートル程度となっており、ユーザーの指が入り込まない大きさとなっている。
さらに、保護カバー26の下方には運転動作ランプ25の光が通る光筒28を設け、グリル19へ運転動作ランプ25の光を透過させ、グリル19の表面で光を浮び上がらせている。
また、電動機5(図1参照)および静電霧化装置24をコントロールする基板を納める制御回路ケース29は、本体1の外郭にあたる天板6と電動機5の上方に設置し、制御回路ケース29の幅は、本体1の直径値より小さくし、制御回路ケース29の長手方向は、本体1の中心軸より片方に完全に寄せて配置されている。
図4に示すように、フランジ2の下面側には複数のフランジ側突起30が、本体1の円筒状と同心円をなすように複数取り付いている。
また、図5に示すように、グリル19の上面側には複数のグリル側突起31が、本体1の円筒状と同心円をなすように複数取り付いている。
そして、図6に示すように、一つのフランジ側突起30が二つのグリル側突起31に挟まれ、一方、一つのグリル側突起31が二つのフランジ側突起30に挟まれ、フランジ側突起30とグリル側突起31が各々干渉しないように配置されている。
図4に示すように、フランジ2の側面には上方に頂点32aをもち、上方から下方にかけて中心に向かって傾斜辺32b、全方面すなわちどの角度から見たときも三角形状32cになるフランジ側面突起32が設けられ、一方、図5に示すように、グリル19の内壁面には、フランジ側面突起32と対となり、フランジ側面突起32と勘合する凹部33が設けられている。
上記構成において、図1に示すように空気の流れを上流から追っていくと、ターボファン4はグリル19中央の吸込口17を通じて部屋の空気を吸込み、ターボファン4によって遠心方向に均一に空気を送り出される。
そして、均一に送り出された空気は、本体1の内壁に沿って下方に曲げられ、空気流路22を通じて、グリル19の吹出口18から均一に吹出す。
また、図3に示すように静電霧化装置24よりイオンが生成され、吹出口18の近傍に設置してあるイオンを排出するためのイオン排出口27から、静電霧化装置24によって生成されたイオンが放出され、イオンは図1に示す吹出口18から吹出す風の流れにのって均一に部屋全体にいきわたることとなり、部屋の隅々まで広範囲にわたって供給できる。
このとき、天井100とグリル19のすき間距離が複数のフランジ側突起30と複数のグリル側突起31によってすき間距離が長くなり、また、すき間風路の曲がりが多くなることとなるので、天井100とグリル19のすき間の圧力損失が大きくなるため、天井100とグリル19から漏れる給気空気を抑制するので、イオン排出口27から放出されたイオンは、ターボファン4によって遠心方向に均一に送り出された空気に付加され、天井100とグリルの隙間からではなく、吹出口18から吹出す風の流れにのって均一に部屋全体にいきわたる。
なお、複数のフランジ側突起30と複数のグリル側突起31によって、天井100とグリル19のすき間の圧力損失が大きくすることで、空気流路22を通った風が天井100とグリル19のすき間を抜けずに吹出口18から吹き出すことで天井100が汚れ難くなる効果も有するので、部屋内の循環流だけでなく、外気から部屋内に給気する給気ルーバー等に設けても効果的である。
また、フランジ側面突起32と対となり、フランジ側面突起32と勘合する凹部33により、円筒状の本体1のフランジ2とグリル19のセンター合せが容易にでき、天井100とグリル19のすき間の圧力損失が大きくするために、フランジ側突起30とグリル側突起31との円周上の距離を小さくしても、フランジ側面突起32と勘合する凹部33でフランジ側突起30とグリル側突起31の同心円が得られるため、各々が干渉しないで本体1にグリル19を取り付けることができ、一方でフランジ2に対しグリル19の取り付けを回転方向で位置規制できるため、イオン排出口27と光筒28の位置がグリル19に対し、意図した位置に配することができる。
また保護カバー26によって、静電霧化装置24をさえぎる為、直接ユーザーが触れることができなくなり、高圧を発生させてもユーザーが触れることができないため安全性を向上させることができる。
また、ターボファン4を使用することで、ケーシングが必要としなくなるため、本体1の円周方向の大きさを小さくすることができ、天井100に取り付ける施工をする際に開ける穴を小さくできるため、施工の手間が軽減することができる。
なお、ターボファン4は電動機5を覆いかぶさるように重なっており、更に、電動機5は天板6の窪み部15の面に取り付けられているため、本体1の高さ方向を低く構成できることとなり、天井100裏が低い場合でも設置することができる。
また、制御回路ケース29を本体1の内部に入れないため、本体1の内部の流路を大きくとることができ、本体1の内部の圧力損失を減少させることとなり、ターボファン4の負荷を下げることができ、ターボファン4の回転は下がり騒音の低下をすることができる。そして、制御回路ケース29は、施工の際に天井100にあけた穴に本体1を挿入するときに中心より片方に寄せて配置しているため、図6に示すように本体1を斜めにして制御回路ケース29から穴に挿入することが可能となり、天井100に制御回路ケース29と同じ大きさの穴をあけなくても良くなるため、施工の工数を削減することができる。
本発明にかかるイオン発生装置は、天井に取り付けて広範囲にイオン供給を可能とするものであるので、イオンによってもたらすことができる効果や効能を居住空間に供給することに有用であり、また、クローゼットやバス、トイレ、または倉庫などの非居住空間においても有用である。
1 本体
2 フランジ
3 天面
4 ターボファン
5 電動機
6 天板
17 吸込口
18 吹出口
19 グリル
24 静電霧化装置
30 フランジ側突起
31 グリル側突起
32 フランジ側面突起
33 凹部
100 天井

Claims (5)

  1. 円筒状で下方にフランジを有し天井に埋め込むことができる本体を備え、前記本体の天面には、遠心ファンと前記遠心ファンを回転させるための電動機と前記電動機を保持する天板を設け、前記本体の下面に吸込口と吹出口を有するグリルとを備え、前記本体の内部には、静電霧化手段を備え、前記静電霧化手段によって発生したイオンが、前記遠心ファンによって前記吸込口から吸込まれ前記吹出口から排出される空気に混流し、前記フランジと前記グリルに各々干渉しない円周状の突起を設けるものであって、複数のフランジ側突起と複数のグリル側突起を設け、少なくとも一つの前記フランジ側突起が二つの前記グリル側突起に挟まれ、少なくとも一つの前記グリル側突起が二つの前記フランジ側突起に挟まれることを特徴とするイオン発生装置。
  2. フランジの側面に複数の突起を設けたことを特徴とする請求項に記載のイオン発生装置。
  3. 突起の形状を上方から下方にかけて中心に向かって傾斜を設けたことを特徴とする請求項に記載のイオン発生装置。
  4. 突起の形状を全方面から見たとき三角形状になる形状としたことを特徴とする請求項またはに記載のイオン発生装置。
  5. グリルの内壁面に凹部を設け突起部と勘合することを特徴とする請求項のいずれかに記載のイオン発生装置。
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