JP5834211B2 - 送風装置 - Google Patents
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Description
例えば、下記特許文献1では、部屋の天井部に設置されるエアーカーテン付天井空気清浄機が提案されている。この空気清浄機は、天井に設置される機体に、エアーカーテン吹出口とエアー吸込口とを設け、これらエアーカーテン吹出口とエアー吸込口との間に位置する機体内に、フィルター及び送風機を設けた構成とされている。また、この空気清浄機は、フィルター及び送風機の下流側で、エアーカーテン吹出口よりも上流側に位置する機体内に、除菌イオン発生器を設けた構成とされている。この除菌イオン発生器は、送風機の下流側で、送風機の吹出方向に対して直交する方向で吹出口に向けて除菌イオンを放出するように設けられている。
また、本発明においては、前記イオン発生部を、前記イオン吹出部の吹出方向が前記送風器の吹出部の吹出方向と交差し、かつ前記吹出口側に指向するように設けるようにしてもよい。
また、本発明においては、前記壁部を、その吹出口側の端部が前記吹出口よりも奥側に少許控えた位置となるように設け、前記イオン発生部のイオン吹出部を、前記壁部によって前記送風器の吹出部から該吹出部の吹出方向に見て略遮蔽されるように前記吹出口の近傍に設けるようにしてもよい。
また、本発明においては、前記壁部を、前記送風器の吹出部の近傍に設け、前記送風器の吹出部からの気流を前記吹出口に向けて誘導する誘導壁部を前記壁部よりも奥側に位置するように該壁部と間隔を空けて更に設けるようにしてもよい。
図1〜図3は、本実施形態に係る送風装置の一例を模式的に示す図である。
なお、一部の図では、他図に付している詳細な符号の一部を省略している。
また、以下の実施形態では、送風装置の吸込口及び吹出口が設けられた面に対面した状態を基準として、手前側を前方、その逆側を後方とし、また、その状態を基準として、上下方向等の方向を原則的に説明する。
この送風装置1は、外郭形状が略直方体形状とされ、図例では、左右方向(吸込口12と吹出口14との並設方向に沿う方向)に長尺とされている。
また、送風装置1は、図2(a)、(b)に示すように、本実施形態では、送風器20及びイオン発生部23を内蔵し、前方に開口したケーシング本体15と、このケーシング本体15の前方開口を覆うように設けられたカバー体10と、を備えている。また、本実施形態では、このカバー体10に、左右方向(長手方向)に互いに間隔を空けて吸込口12と吹出口14とを設けている。
パネル体5は、略矩形平板状とされており、図例では、送風装置1の吸込口12及び吹出口14が一方面側において開口するように、送風装置1を上端部に組み込んだ例を示している。このパネル体5には、送風装置1のケーシング本体15(図2(a)も参照)が嵌め込まれるように取り付けられる取付凹所が設けられている。
このようなパネル体5としては、住居等の建物内に配設される扉体や、間仕切パネル、天井パネル等としてもよい。
図例では、これら吸込口12及び吹出口14を、正面視して略矩形状とし、ガラリやルーバー等によって構成している。
また、カバー体10は、図2(a)、(b)に示すように、ケーシング本体15の前方開口よりも上下及び左右に大きく形成されており、ケーシング本体15の開口周縁に沿うようにケーシング本体15に取り付けられる。このカバー体10のケーシング本体15への取付態様としては、ねじ等の止具や接着剤等によって取り付ける態様としてもよい。
また、本実施形態では、吸込口12を、ガラリやルーバー等からなる前カバー11に設け、この前カバー11に、フィルター13を保持する保持部11a,11aを設けている。この前カバー11は、カバー体10に設けられた開口に嵌め込まれるようにしてカバー体10に着脱自在に取り付けられる構成とされている。このような構成によれば、前カバー11を取り外すことでフィルター13の清掃や交換等を容易に行うことができる。
また、これら吸込口12及び吹出口14を開閉する開閉蓋を設けるようにしてもよい。
また、この送風器20の吸込部21を、当該送風器20によって区分された空気流通路4の一方側空間(図示右方側空間)となる吸込口12の背面側空間2に向くように設けている。また、この送風器20の吹出部22を、当該送風器20によって区分された空気流通路4の他方側空間(図示左方側空間)となる吹出口14の背面側空間3に向くように設けている。また、この送風器20の吹出部22を、吹出口14の吸込口側(図示右側)縁部14b近傍の背面側に位置するように設けている。
また、送風器20の配設態様としては、図例のような配設態様に限られず、少なくとも吹出部22が吹出口14の背面側空間3に向くような配設態様とすればよい。例えば、送風器20として、シロッコファンやクロスフローファン等を採用した場合には、適宜、吸込側が吸込口12の背面側空間2に向くように、吹出側が吹出口14の背面側空間3に向くように配設するようにすればよい。また、このような送風器20の種類等に応じて、送風器20を吸込口12の背面側空間2に配設するようにしてもよい。
また、図例では、単一の送風器20を配設した例を示しているが、複数の送風器20を配設するようにしてもよい。
このケーシング本体15の天壁部15a及び底壁部15bによって、空気流通路4の上下両側を区画し、一方の側壁部(図示右側の側壁部)15cによって、空気流通路4の左右方向一方側(図示右方側、吸込口12側)を区画している。また、カバー体10によって、空気流通路4の手前側を区画している。
また、このケーシング本体15の奥側壁部15eは、空気流通路4の奥側を区画する奥側面を構成する。本実施形態では、この奥側壁部15eの送風器20の吹出部22側部位と、吹出口14の反吸込口側(図示左側)縁部14aとを接続するように凹湾曲面形状とされたガイド面部を構成するガイド壁部15fを設けている。
また、ガイド壁部15fは、図例では、奥側壁部15eの送風器20の吹出部22側部位に連なるように設けられており、その前端部が、吹出口14の反吸込口側縁部14a近傍のカバー体10の背面に当接または近接するように形成されている。また、このガイド壁部15fは、平面視して、吹出口14の吸込口側縁部14b近傍を円心とした略円弧状に形成されている。
また、本実施形態では、イオン発生部23を、イオン吹出部24の吹出方向が送風器20の吹出部22の吹出方向と交差し、かつ吹出口14側に指向するように設けている。つまり、イオン吹出部24を、送風器20の吹出部22と対向配置させながらも、その吹出方向と送風器20の吹出部22の吹出方向とが真逆方向とならないように配置している。
この静電霧化装置23は、詳細な図示は省略しているが、水粒子放出部とこれに対向する対向電極との間に高電圧を印加することで水粒子放出部の水分を霧化し、ナノメートルサイズの帯電微粒子水をイオン吹出部24から放出する構成とされている。帯電微粒子水は、ナノメートルサイズ(例えば、5nm〜20nm程度)の粒子径のものを含む帯電した微粒子液滴であり、空気中にミスト状態で浮遊可能なものである。
この静電霧化装置23としては、水粒子放出部としてのピン状の放電電極(霧化電極)と、この放電電極に対向して配置され、放電電極と同軸状の開口を有してリング形状とされた対向電極とを備えたものとしてもよい。また、これら放電電極と対向電極との間に高電圧を印加することで放電現象を生じさせ、放電電極に保持された水分を静電霧化させることで、帯電微粒子水を電極間(イオン吹出部24)から放出する構成とされたものとしてもよい。
または、放電電極を多孔質セラミック等の多孔質体で構成し、この放電電極の基端部に、液体を貯留する液体供給部を接続し、この液体供給部からの液体を、放電電極の毛細管現象により吸い上げて、その先端部に水分を保持させる態様としてもよい。
なお、イオン発生部23としては、このような静電霧化装置に限られず、除菌・消臭作用を有するイオンを放出するイオン発生器や、マイナスイオンを放出するマイナスイオン発生器等を採用するようにしてもよい。
また、本実施形態のように、当該送風装置1を、パネル体5等に組み込まれるものとした場合には、上記のような制御部や操作部等を、送風装置1の組込対象側に設けるようにしてもよい。
図例では、この遮蔽壁部17の奥行寸法を、その前端部17bがイオン吹出部24の前側縁部よりも僅かに前方に位置し、その後端部17aがイオン吹出部24の後側縁部と前後方向で略一致する位置となるような寸法としている。
また、本実施形態では、この遮蔽壁部17を、送風器20の吹出部22からの気流を、吹出口14に向けて誘導するような凹湾曲形状としている。図例では、この遮蔽壁部17を、上記したガイド壁部15fと略同心状の略円弧形状としている。
この誘導壁部18は、遮蔽壁部17よりも奥側に位置するように遮蔽壁部17と間隔を空けて設けられている。つまり、この誘導壁部18は、送風器20の吹出部22から吹出部22の吹出方向に見て遮蔽壁部17と重なり合わないように設けられており、その前端部18bが遮蔽壁部17の後端部17aよりも後方側に位置するように設けられている。また、図例では、この誘導壁部18は、その後端部18a側部位が遮蔽壁部17の前端部17b側部位と前後方向に見て僅かに重なり合うように設けられている。また、この誘導壁部18は、遮蔽壁部17と同様、吹出口14の背面側空間3内で、天壁部15aと底壁部15bとの間に概ね亘るように設けられている。
また、本実施形態では、この誘導壁部18を凹湾曲形状としており、図例では、遮蔽壁部17と同様、上記したガイド壁部15fと略同心状の略円弧形状としている。
この壁部材16は、図2(c)に示すように、ケーシング本体15の天壁部15aに当接または近接して配設される天板部16aと、ケーシング本体15の底壁部15bに当接または近接して配設される底板部16bと、を備えている。図例では、これら天板部16a及び底板部16bを、平面視して、吹出口14の背面側空間3に応じた形状としている(図1も参照)。
また、図例では、壁部材16に、ケーシング本体15の奥側壁部15e(本実施形態では、ガイド壁部15f)に沿うように配設される補助壁部19を設けている。この補助壁部19は、上下端部が壁部材16の天板部16a及び底板部16bに接続されるようにして壁部材16に設けられている。このような補助壁部19を設けることで、当該壁部材16の強度を向上させることができる。なお、このような補助壁部19を設けないようにしてもよい。
また、上記した例では、遮蔽壁部17や誘導壁部18を、ケーシング本体15とは別体とされた壁部材16に設けた例を示しているが、ケーシング本体15に一体的に設けるようにしてもよい。この場合は、遮蔽壁部17や誘導壁部18を、ケーシング本体15の天壁部15aと底壁部15bとの間の全体に亘って設けるようにしてもよい。または、少なくともイオン発生部23のイオン吹出部24に応じた部位に位置するように、例えば、底壁部15bから途中部位までとされた遮蔽壁部17や誘導壁部18としてもよい。
つまり、吹出部22の吹出方向が吸込口12と吹出口14との並設方向に沿う方向となるように空気流通路4内に送風器20を設け、イオン発生部23のイオン吹出部24を、この送風器20の吹出部22と対向するように設けている。従って、イオン発生部23のイオン吹出部24を吹出口14に向けて開口するように、イオン発生部23を送風器20や吹出口14の奥側に設けた場合と比べて、当該送風装置1の奥行寸法を小さくすることができ、薄型化を図ることができる。
また、イオン発生部23のイオン吹出部24を、ガイド壁部15fにおいて開口するように設けている。従って、このガイド壁部15fに沿うようにガイドされて吹出口14に向かう送風器20からの気流方向に対して交差する方向にイオン発生部23のイオン吹出部24からイオンが吹き出されることとなる。これにより、この気流に乗せてイオン発生部23のイオン吹出部24から吹き出されたイオンを送風装置1外へより効果的に拡散させることができる。
また、イオン発生部23のイオン吹出部24から吹き出されたイオンを、この誘導壁部18と遮蔽壁部17との間を流れて吹出口14に向かう空気に乗せるようにして送風装置1外へより効果的に拡散させることができる。
また、本実施形態では、遮蔽壁部17を、その前端部17bが吹出口14よりも奥側に少許控えた位置となるように設けた例を示しているが、このような態様に限られない。例えば、送風器20の吹出部22から吹出部22の吹出方向に見て少なくともイオン吹出部24を遮蔽可能なように、遮蔽壁部17の前端部17bを、カバー体10に当接させるようにしてもよい。また、イオン吹出部24が吹出口14の近傍に設けられていないような場合には、遮蔽壁部17の前端部17bを、イオン吹出部24の位置に応じて、奥側に位置させるようにしてもよい。
また、本実施形態では、送風器20の吹出部22の下流側にガイド壁部15fを設けた例を示しているが、このようなガイド壁部15fを設けないようにしてもよい。この場合は、吹出口14の背面側空間3の奥側及び左方側を、奥側壁部15e及びこの奥側壁部15eに略直交するように前方側に向けて設けられた側壁部によって区画するような態様としてもよい。
4 空気流通路
10a 前面(一方面)
12 吸込口
14 吹出口
14a 吹出口の反吸込口側縁部
15e 奥側壁部(奥側面)
15f ガイド壁部(ガイド面部)
17 遮蔽壁部(壁部)
17b 前端部(吹出口側の端部)
18 誘導壁部
20 送風器
22 吹出部
23 イオン発生部
24 イオン吹出部
Claims (5)
- 一方面側においてそれぞれ開口するように、かつ互いに隣り合うように設けられた吸込口及び吹出口と、これら吸込口と吹出口とを連通させる空気流通路と、吹出部の吹出方向がこれら吸込口と吹出口との並設方向に沿う方向となるように前記空気流通路内に設けられた送風器と、この送風器の吹出部と対向するようにイオン吹出部を設けたイオン発生部と、を備えており、
前記空気流通路における前記送風器の吹出部と前記イオン発生部のイオン吹出部との間には、前記送風器の吹出部から該吹出部の吹出方向に見て前記イオン発生部のイオン吹出部を略遮蔽するように形成された壁部が設けられていることを特徴とする送風装置。 - 請求項1において、
前記送風器の吹出部側における前記空気流通路の奥側面と前記吹出口の反吸込口側縁部とを接続するように凹湾曲面形状とされたガイド面部が設けられており、
前記イオン発生部のイオン吹出部は、前記ガイド面部において開口するように設けられていることを特徴とする送風装置。 - 請求項1または2において、
前記イオン発生部は、前記イオン吹出部の吹出方向が前記送風器の吹出部の吹出方向と交差し、かつ前記吹出口側に指向するように設けられていることを特徴とする送風装置。 - 請求項1乃至3のいずれか1項において、
前記壁部は、その吹出口側の端部が前記吹出口よりも奥側に少許控えた位置となるように設けられており、
前記イオン発生部のイオン吹出部は、前記壁部によって前記送風器の吹出部から該吹出部の吹出方向に見て略遮蔽されるように前記吹出口の近傍に設けられていることを特徴とする送風装置。 - 請求項4において、
前記壁部は、前記送風器の吹出部の近傍に設けられており、
前記送風器の吹出部からの気流を前記吹出口に向けて誘導する誘導壁部が前記壁部よりも奥側に位置するように該壁部と間隔を空けて更に設けられていることを特徴とする送風装置。
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