JP2001116280A - 空気調和機 - Google Patents
空気調和機Info
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- JP2001116280A JP2001116280A JP28957299A JP28957299A JP2001116280A JP 2001116280 A JP2001116280 A JP 2001116280A JP 28957299 A JP28957299 A JP 28957299A JP 28957299 A JP28957299 A JP 28957299A JP 2001116280 A JP2001116280 A JP 2001116280A
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- JP
- Japan
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- air
- outlet
- indoor
- blown
- outlets
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 多方向吹出の空気調和機において、吹出気流
の一部が吸い込み口の吸い込まれる、いわゆるショート
サーキットを低減する。 【解決手段】 複数の吹出口６を備えたパネル７の吹出
口６を直交する４方向と、それらのほぼ中間に位置する
斜め４方向のうち３方向にお互いに間隔を隔てて開口
し、吹出される気流の吹出角度を、天井面となす角度が
ほぼ６０度以下となるようにしたもので、これによりシ
ョートサーキットを低減するとともに、気流の床面への
到達性を向上して暖房時の足元温度の向上する。
の一部が吸い込み口の吸い込まれる、いわゆるショート
サーキットを低減する。 【解決手段】 複数の吹出口６を備えたパネル７の吹出
口６を直交する４方向と、それらのほぼ中間に位置する
斜め４方向のうち３方向にお互いに間隔を隔てて開口
し、吹出される気流の吹出角度を、天井面となす角度が
ほぼ６０度以下となるようにしたもので、これによりシ
ョートサーキットを低減するとともに、気流の床面への
到達性を向上して暖房時の足元温度の向上する。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、家庭用エアコン、
業務用パッケージエアコン等の、特に、天井埋込式や天
井吊り方式の空気調和機や、壁掛け方式のように吹出口
の上方に吸い込みグリルを配置したもの等、吹出口が吸
い込みグリルを取り巻くように近接配置したものに関す
る。
業務用パッケージエアコン等の、特に、天井埋込式や天
井吊り方式の空気調和機や、壁掛け方式のように吹出口
の上方に吸い込みグリルを配置したもの等、吹出口が吸
い込みグリルを取り巻くように近接配置したものに関す
る。
【０００２】
【従来の技術】従来、家庭用エアコン、業務用パッケー
ジエアコン等の、室内空気を直接加熱、冷却することに
より冷暖房を行う天井埋込式や天井吊り方式の空気調和
機は、天井付近から吹出空気を吹き下ろすこととなる。
たとえば、直交系の４方向に吹出口を配置し、中央部に
吸い込みグリルをもつ天井埋込型の空気調和機に於いて
は室内に吹出される吹出空気の一部が吸い込みグリルに
吸い込まれる、いわゆるショートサーキットが発生す
る。
ジエアコン等の、室内空気を直接加熱、冷却することに
より冷暖房を行う天井埋込式や天井吊り方式の空気調和
機は、天井付近から吹出空気を吹き下ろすこととなる。
たとえば、直交系の４方向に吹出口を配置し、中央部に
吸い込みグリルをもつ天井埋込型の空気調和機に於いて
は室内に吹出される吹出空気の一部が吸い込みグリルに
吸い込まれる、いわゆるショートサーキットが発生す
る。
【０００３】このショートサーキットは、暖房時には吸
い込み空気温度を上昇させ、冷房時には同温度を低下さ
せヒートポンプシステムの負荷を増加させたり、システ
ム効率を低減させたりする。さらに温調空気流が偏流し
て所望の空間に到達しにくいなど、何れにせよ効率の悪
い運転となる。
い込み空気温度を上昇させ、冷房時には同温度を低下さ
せヒートポンプシステムの負荷を増加させたり、システ
ム効率を低減させたりする。さらに温調空気流が偏流し
て所望の空間に到達しにくいなど、何れにせよ効率の悪
い運転となる。
【０００４】一方、直交系の４方向に斜め方向を加えた
吹出口を構成し、室内の隅角部の温度分布の良化を狙う
多方向吹出しの空気調和機の場合ショートサーキットが
更に助長されやすい。これを改善するために、実公平２
−１８４２１号公報には全周吹出しの空気調和機におい
て、機内ダクトに山形の分流板を配置し、吹出し気流を
４分割しエアーポケット部を設け改善したものが示され
ている。
吹出口を構成し、室内の隅角部の温度分布の良化を狙う
多方向吹出しの空気調和機の場合ショートサーキットが
更に助長されやすい。これを改善するために、実公平２
−１８４２１号公報には全周吹出しの空気調和機におい
て、機内ダクトに山形の分流板を配置し、吹出し気流を
４分割しエアーポケット部を設け改善したものが示され
ている。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の構成は、吹出口から吹出される気流を分流板により
規制するだけであるので、ショートサーキットを軽減す
る効果はあっても更に吹出口の数を増やしたり、各吹出
口間の間隔を減少し空気調和機全体をコンパクトにする
場合には、一段とショートサーキットを軽減する必要が
ある。
来の構成は、吹出口から吹出される気流を分流板により
規制するだけであるので、ショートサーキットを軽減す
る効果はあっても更に吹出口の数を増やしたり、各吹出
口間の間隔を減少し空気調和機全体をコンパクトにする
場合には、一段とショートサーキットを軽減する必要が
ある。
【０００６】本発明は従来の課題を解決するもので、吹
出し気流の角度を制御することによりショートサーキッ
トを減少し、多方向吹出しの空気調和機にも対応出来か
つ効率がよく、また特に暖房時の床近傍まで気流到達さ
せ、足元の温度を向上させることのできる空気調和機を
提供するものである。
出し気流の角度を制御することによりショートサーキッ
トを減少し、多方向吹出しの空気調和機にも対応出来か
つ効率がよく、また特に暖房時の床近傍まで気流到達さ
せ、足元の温度を向上させることのできる空気調和機を
提供するものである。
【０００７】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、吹出口は直交する４方向と、それらのほぼ中間に位
置する斜め４方向のうち３方向にお互いに間隔を隔てて
開口しており、これらの吹出口から吹出される気流の吹
出角度を、天井面となす角度がほぼ６０度以下としたも
のである。
に、吹出口は直交する４方向と、それらのほぼ中間に位
置する斜め４方向のうち３方向にお互いに間隔を隔てて
開口しており、これらの吹出口から吹出される気流の吹
出角度を、天井面となす角度がほぼ６０度以下としたも
のである。
【０００８】これにより吸込空気温度が冷凍システムの
使用限度を越えることもなくかつ気流の到達性を低下さ
せず、暖房能力を向上できる。
使用限度を越えることもなくかつ気流の到達性を低下さ
せず、暖房能力を向上できる。
【０００９】また、吹出口は直交する４方向と、それら
のほぼ中間に位置する斜め４方向のうち３方向にお互い
に間隔を隔てて開口しており、これらの吹出口から吹出
される気流の吹出角度を、天井面となす角度がほぼ６０
度以下とするとともに吹出口の離間寸法を吹出口の長辺
寸法のほぼ０．７から１．３倍の範囲とすると、吹出気
流が直接の中央部に位置するに吸込口に吸い込まれるシ
ョートサーキットの低減に加え吹出気流同士の混合、乱
れを減少しさらにショートサーキットを低減できる。
のほぼ中間に位置する斜め４方向のうち３方向にお互い
に間隔を隔てて開口しており、これらの吹出口から吹出
される気流の吹出角度を、天井面となす角度がほぼ６０
度以下とするとともに吹出口の離間寸法を吹出口の長辺
寸法のほぼ０．７から１．３倍の範囲とすると、吹出気
流が直接の中央部に位置するに吸込口に吸い込まれるシ
ョートサーキットの低減に加え吹出気流同士の混合、乱
れを減少しさらにショートサーキットを低減できる。
【００１０】さらに吹出口から吹きだされた空気の方向
を変えるルーバーとを備え前記吹出口は直交する４方向
と、それらのほぼ中間に位置する斜め４方向のうち３方
向にお互いに間隔を隔てて開口しており、これらの吹出
口から吹出される気流の吹出角度を、天井面となす角度
がほぼ６０度以下とするとともに吹出口の長辺寸法を、
短辺寸法のほぼ１．５から３倍の範囲とすることによ
り、ショートサーキットを低減に加え、気流の到達性を
あげ、かつパネル寸法を小型にできる。
を変えるルーバーとを備え前記吹出口は直交する４方向
と、それらのほぼ中間に位置する斜め４方向のうち３方
向にお互いに間隔を隔てて開口しており、これらの吹出
口から吹出される気流の吹出角度を、天井面となす角度
がほぼ６０度以下とするとともに吹出口の長辺寸法を、
短辺寸法のほぼ１．５から３倍の範囲とすることによ
り、ショートサーキットを低減に加え、気流の到達性を
あげ、かつパネル寸法を小型にできる。
【００１１】
【発明の実施の形態】本発明の請求項１に記載の発明
は、室内空気を吸い込む吸込口と、前記吸込口より吸い
込んだ空気を送風する室内送風手段と、前記室内送風手
段により送風された空気を熱交換する室内熱交換手段
と、前記室内熱交換手段により熱交換された空気が通る
吹出風路と、前記吸込口の外側で前記吹出風路を通る空
気を室内に吹き出す吹出口を備えたパネルと、前記吹出
口から吹きだされた空気の方向を変えるルーバーとを備
え、前記吹出口は直交する４方向と、それらのほぼ中間
に位置する斜め４方向のうち３方向にお互いに間隔を隔
てて開口しており、これらの吹出口から吹出される気流
の吹出角度を、天井面となす角度がほぼ６０度以下とし
たものである。
は、室内空気を吸い込む吸込口と、前記吸込口より吸い
込んだ空気を送風する室内送風手段と、前記室内送風手
段により送風された空気を熱交換する室内熱交換手段
と、前記室内熱交換手段により熱交換された空気が通る
吹出風路と、前記吸込口の外側で前記吹出風路を通る空
気を室内に吹き出す吹出口を備えたパネルと、前記吹出
口から吹きだされた空気の方向を変えるルーバーとを備
え、前記吹出口は直交する４方向と、それらのほぼ中間
に位置する斜め４方向のうち３方向にお互いに間隔を隔
てて開口しており、これらの吹出口から吹出される気流
の吹出角度を、天井面となす角度がほぼ６０度以下とし
たものである。
【００１２】かかる構成により、多方向の吹出口から吹
きだされた気流の内周側の一部は中央部に位置する吸込
口に吸引されるものの、多量の空気が直接吸い込まれる
ショートサーキットのレベルを許容範囲内におさめ、吸
込空気温度が冷凍システムの使用限度を越えることもな
くかつ気流の到達性を低下させない。
きだされた気流の内周側の一部は中央部に位置する吸込
口に吸引されるものの、多量の空気が直接吸い込まれる
ショートサーキットのレベルを許容範囲内におさめ、吸
込空気温度が冷凍システムの使用限度を越えることもな
くかつ気流の到達性を低下させない。
【００１３】また、請求項２の発明は、室内空気を吸い
込む吸込口と、前記吸込口より吸い込んだ空気を送風す
る室内送風手段と、前記室内送風手段により送風された
空気を熱交換する室内熱交換手段と、室内熱交換手段に
より熱交換された空気が通る吹出風路と、吸込口の外側
で、吹出風路を通る空気を室内に吹き出す吹出口を備え
たパネルと、吹出口から吹きだされた空気の方向を変え
るルーバーとを備え、吹出口は直交する４方向と、それ
らのほぼ中間に位置する斜め４方向のうち３方向にお互
いに間隔を隔てて開口しており、これらの吹出口から吹
出される気流の吹出角度を、天井面となす角度がほぼ６
０度以下とするとともに吹出口の離間寸法を前記吹出口
の長辺寸法のほぼ０．７から１．３倍の範囲とするもの
である。
込む吸込口と、前記吸込口より吸い込んだ空気を送風す
る室内送風手段と、前記室内送風手段により送風された
空気を熱交換する室内熱交換手段と、室内熱交換手段に
より熱交換された空気が通る吹出風路と、吸込口の外側
で、吹出風路を通る空気を室内に吹き出す吹出口を備え
たパネルと、吹出口から吹きだされた空気の方向を変え
るルーバーとを備え、吹出口は直交する４方向と、それ
らのほぼ中間に位置する斜め４方向のうち３方向にお互
いに間隔を隔てて開口しており、これらの吹出口から吹
出される気流の吹出角度を、天井面となす角度がほぼ６
０度以下とするとともに吹出口の離間寸法を前記吹出口
の長辺寸法のほぼ０．７から１．３倍の範囲とするもの
である。
【００１４】これによると、吹出口間に室内空気の帰還
通路が確定出来帰還気流に混合を低減する。
通路が確定出来帰還気流に混合を低減する。
【００１５】また、請求項３の発明は、室内空気を吸い
込む吸込口と、前記吸込口より吸い込んだ空気を送風す
る室内送風手段と、室内送風手段により送風された空気
を熱交換する室内熱交換手段と、室内熱交換手段により
熱交換された空気が通る吹出風路と、吸込口の外側で、
吹出風路を通る空気を室内に吹き出す吹出口を備えたパ
ネルと、吹出口から吹きだされた空気の方向を変えるル
ーバーとを備え吹出口は直交する４方向と、それらのほ
ぼ中間に位置する斜め４方向のうち３方向にお互いに間
隔を隔てて開口しており、これらの吹出口から吹出され
る気流の吹出角度を、天井面となす角度がほぼ６０度以
下とするとともに前記吹出口の長辺寸法を、短辺寸法の
ほぼ１．５から３倍の範囲としたものである。
込む吸込口と、前記吸込口より吸い込んだ空気を送風す
る室内送風手段と、室内送風手段により送風された空気
を熱交換する室内熱交換手段と、室内熱交換手段により
熱交換された空気が通る吹出風路と、吸込口の外側で、
吹出風路を通る空気を室内に吹き出す吹出口を備えたパ
ネルと、吹出口から吹きだされた空気の方向を変えるル
ーバーとを備え吹出口は直交する４方向と、それらのほ
ぼ中間に位置する斜め４方向のうち３方向にお互いに間
隔を隔てて開口しており、これらの吹出口から吹出され
る気流の吹出角度を、天井面となす角度がほぼ６０度以
下とするとともに前記吹出口の長辺寸法を、短辺寸法の
ほぼ１．５から３倍の範囲としたものである。
【００１６】これによれば、吹出口から吹出される気流
束そのものの直進性が気流の外表面積の減少により向上
するものである。
束そのものの直進性が気流の外表面積の減少により向上
するものである。
【００１７】
【実施例】本発明の実施例について図面を参照して説明
する。
する。
【００１８】１は空気調和機で、室内空気を吸い込む吸
込口２と、この吸込口２より吸い込んだ空気を送風する
室内送風手段３と、室内送風手段３により送風された空
気を熱交換する室内熱交換手段４と、室内熱交換手段４
により熱交換された空気が通る吹出風路５と、これを通
り空気を室内に吹き出す吹出口６を有している。
込口２と、この吸込口２より吸い込んだ空気を送風する
室内送風手段３と、室内送風手段３により送風された空
気を熱交換する室内熱交換手段４と、室内熱交換手段４
により熱交換された空気が通る吹出風路５と、これを通
り空気を室内に吹き出す吹出口６を有している。
【００１９】７は中央の吸込口２と外周に吹出口６を配
したパネルで、室内の天井面８にその背面が接し、キャ
ビネット９が天井内に埋め込まれるように取り付けられ
ている。
したパネルで、室内の天井面８にその背面が接し、キャ
ビネット９が天井内に埋め込まれるように取り付けられ
ている。
【００２０】パネル７は図２に示すように、環状を成し
ており吹出口６は直交する４方向と、それらのほぼ中間
に位置する斜め４方向のうち３方向にお互いに間隔を隔
てて開口している。そして各吹出口６には、各々ルーバ
ー１０が軸受けにより回動自在に支持してある。
ており吹出口６は直交する４方向と、それらのほぼ中間
に位置する斜め４方向のうち３方向にお互いに間隔を隔
てて開口している。そして各吹出口６には、各々ルーバ
ー１０が軸受けにより回動自在に支持してある。
【００２１】ここで斜め方向には吹出口６の存在しない
領域が形成してあり、この部分は室内上方空間の空気が
吸込口２に帰還する主帰還通路１１としている。
領域が形成してあり、この部分は室内上方空間の空気が
吸込口２に帰還する主帰還通路１１としている。
【００２２】これらの吹出口から吹出される気流の吹出
角度は図の矢印でしめすように、主流と天井の成す角度
θであり、一方図１に示すＡは各吹出口６間の離間寸法
を示し、この離間寸法Ａを前記吹出口の長辺寸法のほぼ
０．７から１．３倍の範囲に設定するのがよく図示のも
のは１倍としている。また、吹出口６の長辺寸法Ｂ、短
辺寸法Ｃの関係は、ほぼ１．５から３倍の範囲がよく、
図示のものは２倍としている。
角度は図の矢印でしめすように、主流と天井の成す角度
θであり、一方図１に示すＡは各吹出口６間の離間寸法
を示し、この離間寸法Ａを前記吹出口の長辺寸法のほぼ
０．７から１．３倍の範囲に設定するのがよく図示のも
のは１倍としている。また、吹出口６の長辺寸法Ｂ、短
辺寸法Ｃの関係は、ほぼ１．５から３倍の範囲がよく、
図示のものは２倍としている。
【００２３】以上のように構成された空気調和機におい
て、気流角度とショートサーキットおよび暖房時の足元
温度、いいかえると気流の床面への到達性の相関を図３
を参照しながら説明する。
て、気流角度とショートサーキットおよび暖房時の足元
温度、いいかえると気流の床面への到達性の相関を図３
を参照しながら説明する。
【００２４】はじめにショートサーキットの大小と気流
角度の関係を説明すると、気流角度θが増加するに伴い
直接吹出空気が吸込口２に吸い込まれる空気量が増加す
るためショートサーキットは増加する。発明者らの数値
計算、実験によればさらに各吹出口６間の離間距離Ａが
大きくなるとショートサーキットは小さくなる傾向を示
す。これは離間距離Ａの拡大により、室内の上方空間の
空気が吸込口２に帰還しやすく、その分、吹出空気を直
接吸い込む割合が減少するためと思われる。
角度の関係を説明すると、気流角度θが増加するに伴い
直接吹出空気が吸込口２に吸い込まれる空気量が増加す
るためショートサーキットは増加する。発明者らの数値
計算、実験によればさらに各吹出口６間の離間距離Ａが
大きくなるとショートサーキットは小さくなる傾向を示
す。これは離間距離Ａの拡大により、室内の上方空間の
空気が吸込口２に帰還しやすく、その分、吹出空気を直
接吸い込む割合が減少するためと思われる。
【００２５】さらに足元温度は最適値があり５０〜６０
度で最大値を有する。これは、気流角度を増加、即ち下
向きにするほど床面に気流が到達しやすくなることに他
ならないが、さらに角度を増やすとショートサーキット
の影響がでて気流の直進性が阻害されたり、正常な運転
が継続できなかったりすることによる。また、吹出口６
の長辺寸法Ｂと短辺寸法Ｃの比率（Ｂ／Ｃ）が関係し、
その比率が小さくなる程、気流束の外表面積が減少し、
気流自身の直進性が向上する効果が加担し足元温度は上
昇する。また斯かる比率の吹出口６は必要空気量にたい
し吹出口６間の離間距離Ａが都合よく配列でき不必要な
パネルの大型化を回避でき結局小型化がはかれる。
度で最大値を有する。これは、気流角度を増加、即ち下
向きにするほど床面に気流が到達しやすくなることに他
ならないが、さらに角度を増やすとショートサーキット
の影響がでて気流の直進性が阻害されたり、正常な運転
が継続できなかったりすることによる。また、吹出口６
の長辺寸法Ｂと短辺寸法Ｃの比率（Ｂ／Ｃ）が関係し、
その比率が小さくなる程、気流束の外表面積が減少し、
気流自身の直進性が向上する効果が加担し足元温度は上
昇する。また斯かる比率の吹出口６は必要空気量にたい
し吹出口６間の離間距離Ａが都合よく配列でき不必要な
パネルの大型化を回避でき結局小型化がはかれる。
【００２６】
【発明の効果】以上説明したように、請求項１に記載の
発明は、室内空気を吸い込む吸込口と、吸込口より吸い
込んだ空気を送風する室内送風手段と、室内送風手段に
より送風された空気を熱交換する室内熱交換手段と、室
内熱交換手段により熱交換された空気が通る吹出風路
と、吸込口の外側で吹出風路を通る空気を室内に吹き出
す吹出口を備えたパネルと、吹出口から吹きだされた空
気の方向を変えるルーバーとを備え、吹出口は直交する
４方向と、それらのほぼ中間に位置する斜め４方向のう
ち３方向にお互いに間隔を隔てて開口しており、これら
の吹出口から吹出される気流の吹出角度を、天井面とな
す角度がほぼ６０度以下としたもので、ショートサーキ
ットを減少し、多方向吹出しの空気調和機にも対応で
き、特に暖房時の床近傍まで気流到達性を向上させ、足
元の温度を向上させることのできる空気調和機を提供で
きる。
発明は、室内空気を吸い込む吸込口と、吸込口より吸い
込んだ空気を送風する室内送風手段と、室内送風手段に
より送風された空気を熱交換する室内熱交換手段と、室
内熱交換手段により熱交換された空気が通る吹出風路
と、吸込口の外側で吹出風路を通る空気を室内に吹き出
す吹出口を備えたパネルと、吹出口から吹きだされた空
気の方向を変えるルーバーとを備え、吹出口は直交する
４方向と、それらのほぼ中間に位置する斜め４方向のう
ち３方向にお互いに間隔を隔てて開口しており、これら
の吹出口から吹出される気流の吹出角度を、天井面とな
す角度がほぼ６０度以下としたもので、ショートサーキ
ットを減少し、多方向吹出しの空気調和機にも対応で
き、特に暖房時の床近傍まで気流到達性を向上させ、足
元の温度を向上させることのできる空気調和機を提供で
きる。
【００２７】また請求項２に記載の発明は、吹出口の離
間寸法を吹出口の長辺寸法のほぼ０．７から１．３倍の
範囲としたもので、吹出気流が直接の中央部に位置する
に吸込口に吸い込まれるショートサーキットの低減に加
え、室内帰還気流の風路確保により吹出気流同士の混
合、乱れを減少しさらにショートサーキットを低減でき
る。
間寸法を吹出口の長辺寸法のほぼ０．７から１．３倍の
範囲としたもので、吹出気流が直接の中央部に位置する
に吸込口に吸い込まれるショートサーキットの低減に加
え、室内帰還気流の風路確保により吹出気流同士の混
合、乱れを減少しさらにショートサーキットを低減でき
る。
【００２８】また、請求項３記載の発明は、室内空気を
吸い込む吸込口と、吹出口の長辺寸法を、短辺寸法のほ
ぼ１．５から３倍の範囲としたもので、ショートサーキ
ットを低減に加え、気流の到達性をあげ、かつ吹出口間
の離間距離が都合よく配列できパネルの小型化がはかれ
る。
吸い込む吸込口と、吹出口の長辺寸法を、短辺寸法のほ
ぼ１．５から３倍の範囲としたもので、ショートサーキ
ットを低減に加え、気流の到達性をあげ、かつ吹出口間
の離間距離が都合よく配列できパネルの小型化がはかれ
る。
【図１】本発明による空気調和機の実施例の断面図
【図２】図１のＩＩ−ＩＩ線における矢視図
【図３】本発明による空気調和機の気流角度とショート
サーキットおよび暖房時の足元温度の相関を示す特性図
サーキットおよび暖房時の足元温度の相関を示す特性図
２ 吸込口 ３ 室内送風手段 ４ 室内熱交換手段 ５ 吹出風路 ６ 吹出口 ７ パネル １０ ルーバー θ 吹出角度 Ａ 離間寸法 Ｂ 長辺寸法 Ｃ 短辺寸法
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 牧 詠子 大阪府東大阪市高井田本通４丁目２番５号 松下冷機株式会社内 Ｆターム(参考） 3L051 BJ10 3L080 BA10 BB01
Claims (3)
- 【請求項１】 室内空気を吸い込む吸込口と、前記吸込
口より吸い込んだ空気を送風する室内送風手段と、前記
室内送風手段により送風された空気を熱交換する室内熱
交換手段と、前記室内熱交換手段により熱交換された空
気が通る吹出風路と、前記吸込口の外側で前記吹出風路
を通る空気を室内に吹き出す吹出口を備えたパネルと、
前記吹出口から吹きだされた空気の方向を変えるルーバ
ーとを備え、前記吹出口は直交する４方向と、それらの
ほぼ中間に位置する斜め４方向のうち３方向にお互いに
間隔を隔てて開口しており、これらの吹出口から吹出さ
れる気流の吹出角度を、天井面となす角度がほぼ６０度
以下とした空気調和機。 - 【請求項２】 室内空気を吸い込む吸込口と、前記吸込
口より吸い込んだ空気を送風する室内送風手段と、前記
室内送風手段により送風された空気を熱交換する室内熱
交換手段と、前記室内熱交換手段により熱交換された空
気が通る吹出風路と、前記吸込口の外側で、前記吹出風
路を通る空気を室内に吹き出す吹出口を備えたパネル
と、前記吹出口から吹きだされた空気の方向を変えるル
ーバーとを備え、前記吹出口は直交する４方向と、それ
らのほぼ中間に位置する斜め４方向のうち３方向にお互
いに間隔を隔てて開口しており、これらの吹出口から吹
出される気流の吹出角度を、天井面となす角度がほぼ６
０度以下とするとともに、前記吹出口の離間寸法を前記
吹出口の長辺寸法のほぼ０．７から１．３倍の範囲とし
た空気調和機。 - 【請求項３】 室内空気を吸い込む吸込口と、前記吸込
口より吸い込んだ空気を送風する室内送風手段と、前記
室内送風手段により送風された空気を熱交換する室内熱
交換手段と、前記室内熱交換手段により熱交換された空
気が通る吹出風路と、前記吸込口の外側で、前記吹出風
路を通る空気を室内に吹き出す吹出口を備えたパネル
と、前記吹出口から吹きだされた空気の方向を変えるル
ーバーとを備え、前記吹出口は直交する４方向と、それ
らのほぼ中間に位置する斜め４方向のうち３方向にお互
いに間隔を隔てて開口しており、これらの吹出口から吹
出される気流の吹出角度を、天井面となす角度がほぼ６
０度以下とするとともに、前記吹出口の長辺寸法を、短
辺寸法のほぼ１．５から３倍の範囲とした空気調和機。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP28957299A JP2001116280A (ja) | 1999-10-12 | 1999-10-12 | 空気調和機 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP28957299A JP2001116280A (ja) | 1999-10-12 | 1999-10-12 | 空気調和機 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2001116280A true JP2001116280A (ja) | 2001-04-27 |
Family
ID=17744977
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP28957299A Pending JP2001116280A (ja) | 1999-10-12 | 1999-10-12 | 空気調和機 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2001116280A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2013111540A1 (ja) * | 2012-01-24 | 2013-08-01 | パナソニック株式会社 | イオン発生装置 |
| JP2013152797A (ja) * | 2012-01-24 | 2013-08-08 | Panasonic Corp | イオン発生装置 |
| JP2020512548A (ja) * | 2017-03-28 | 2020-04-23 | 栗田工業株式会社 | 皮膜形成アミンの判定方法 |
-
1999
- 1999-10-12 JP JP28957299A patent/JP2001116280A/ja active Pending
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2013111540A1 (ja) * | 2012-01-24 | 2013-08-01 | パナソニック株式会社 | イオン発生装置 |
| JP2013152797A (ja) * | 2012-01-24 | 2013-08-08 | Panasonic Corp | イオン発生装置 |
| CN104067061A (zh) * | 2012-01-24 | 2014-09-24 | 松下电器产业株式会社 | 离子发生装置 |
| JP2020512548A (ja) * | 2017-03-28 | 2020-04-23 | 栗田工業株式会社 | 皮膜形成アミンの判定方法 |
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