JP2003035437A - 空気調和装置の室外機 - Google Patents
空気調和装置の室外機Info
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Abstract
おける通風抵抗を低減し、送風量を確保して充分な空調
能力を発揮させると同時に、送風音の低減を図る。 【解決手段】 ケーシング(10)の上面と側面に、空気
の吹出口(21,23,25)を形成する。ケーシング(10)内
には、第1送風機(51)と第2送風機(55)とが、上下
に並んで設置される。第2送風機(55)の背面側と下方
側を覆うように、通路形成板(70)を設ける。通路形成
板(70)のエアガイド部(72)は、その第1の端部(7
3)が第1側面吹出口(23)における上下方向の中間部
にまで延長される。
Description
外機に関するものである。
機と室内機を配管接続して構成される、いわゆるセパレ
ート型のものが知られている。また、上記室外機として
は、正面や側面から外気を吸い込んで背面へ排気する、
水平吹き型のものが知られている。
出すことから、壁から離して設置しなければならない
等、設置の際の制約が大きい。また、歩道などに面して
室外機を設置すると、熱交換後の空気が歩行者に向けて
吹き出されて不快感を与える場合もあり、この点でも設
置時の制約が大きい。
0−18649号公報に開示されているような上吹き型
の室外機が提案されている。この種の室外機は、正面か
ら空気を吸い込み、熱交換後の空気を上方へ吹き出して
いる。具体的に、この上吹き型室外機では、上下に並ん
だ2つの斜流ファンが設けられると共に、ケーシングの
内部に2つの通路が形成されている。そして、この室外
機では、上方の斜流ファンの吹出空気が一方の通路を流
れ、下方の斜流ファンの吹出空気が他方の通路を流れて
いる。
た上吹き型の室外機では、ケーシングの上面にだけ吹出
口を設けているため、室外機を小型に維持しようとする
と吹出口の開口面積を充分に確保できなくなる。従っ
て、この種の室外機では、ケーシング内の空気通路にお
ける通風抵抗が高くなり、ファンの送風能力を充分に発
揮させることができなかった。特に、下方に配置された
ファンについては、ケーシングの上面に開口する吹出口
までの距離が長くなり、このファンの吹出空気が吹出口
に至るまでの圧力損失が大きくなるため、充分な送風能
力を発揮させられなかった。このため、上記の室外機で
は、ファンの送風量が不足して充分な空調能力を得るこ
とがでないという問題があった。
ング内での通風抵抗が大きく、空気通路における空気流
の乱れが増加して送風音の増大を招くという問題もあっ
た。特に、下方に配置されたファンファンから下向きに
吹き出された空気は、上方の吹出口へ向けて流れにく
い。このため、下方のファンの周方向における圧力分布
が大きくなり、これによっても送風音が増大していた。
であり、その目的とするところは、熱交換後の空気を上
方へも吹き出し可能な室外機について、そのケーシング
内における通風抵抗を低減し、送風量を確保して充分な
空調能力を発揮させると同時に、送風音の低減を図るこ
とにある。
決手段は、箱状のケーシング(10)に熱交換器(30)と
第1送風機(51)と該第1送風機(51)の上方に配置さ
れた第2送風機(55)とが収納されている空気調和装置
の室外機を対象としている。そして、上記第1送風機
(51)及び上記第2送風機(55)は、その回転軸方向か
ら吸い込んだ空気を該回転軸に対して斜め方向又は直交
方向へ吹き出すように構成され、上記ケーシング(10)
には、その正面に開口する吸込口(26)と、その上面に
開口する上面吹出口(21)と、その左右の側面の少なく
とも一方に開口する側面吹出口(23)とが形成され、上
記第1送風機(51)の吹出空気と上記第2送風機(55)
の吹出空気とを個別に流す通路(61,62)を上記ケーシ
ング(10)内に形成するための通路形成部材(70)を備
える一方、上記通路形成部材(70)には、上記第1送風
機(51)と上記第2送風機(55)の間に位置して該第2
送風機(55)から下向きに吹き出された空気の流れを上
向きに変更するための仕切り部(72)が設けられるもの
である。
ケーシング(10)に熱交換器(30)と第1送風機(51)
と該第1送風機(51)の上方に配置された第2送風機
(55)とが収納されている空気調和装置の室外機を対象
とする。そして、上記第1送風機(51)及び上記第2送
風機(55)は、その回転軸方向から吸い込んだ空気を該
回転軸に対して斜め方向又は直交方向へ吹き出すように
構成され、上記ケーシング(10)には、その正面に開口
する吸込口(26)と、その上面に開口する上面吹出口
(21)と、その左右の側面のうち上記第2送風機(55)
から空気が下向きに吹き出される側に位置する側面に開
口する側面吹出口(23)とが少なくとも形成され、上記
第1送風機(51)の吹出空気と上記第2送風機(55)の
吹出空気とを個別に流す通路(61,62)を上記ケーシン
グ(10)内に形成するための通路形成部材(70)を備え
る一方、上記通路形成部材(70)には、上記第1送風機
(51)と上記第2送風機(55)の間に位置する仕切り部
(72)が設けられ、上記仕切り部(72)の第1の端部
(73)は、上記側面吹出口(23)にまで延長されるもの
である。
2の解決手段において、通路形成部材(70)の仕切り部
(72)には、第1の端部(73)に向かって上向きに傾斜
する傾斜部(76)が形成されるものである。
2又は第3の解決手段において、通路形成部材(70)の
仕切り部(72)には、第1の端部(73)とは反対側の第
2の端部(74)へ向かって上向きに傾斜する傾斜部(7
9)が形成されるものである。
1,第2,第3又は第4の解決手段において、第1送風
機(51)から下方へ吹き出された空気を上方へ導く通路
(64)をケーシング(10)の背面部(11)との間に形成
するためのセパレータ板(46)が、上記第1送風機(5
1)の背面側に設けられるものである。
1,第2,第3,第4又は第5の解決手段において、第
1送風機(51)及び第2送風機(55)として斜流ファン
が用いられるものである。
交換器(30)や送風機(51,55)を収納して空気調和装
置の室外機が構成される。送風機(51,55)を運転する
と、吸込口(26)を通ってケーシング(10)内に室外空
気が取り込まれる。この室外空気は、熱交換器(30)で
冷媒と熱交換した後に、上面吹出口(21)や側面吹出口
(23)を通ってケーシング(10)から排出される。
及び第2送風機(51,55)は、軸方向と直交する方向へ
空気を吹き出すもの(例えば遠心ファン)、又は軸方向
に対して斜め方向へ空気を吹き出すもの(例えば斜流フ
ァン)を構成している。つまり、これらの解決手段にお
いて、送風機(51,55)に吸い込まれた空気は、送風機
(51,55)の軸方向に対して流れ方向が曲げられた後に
吹き出される。
ーシング(10)内に通路形成部材(70)が設置される。
この通路形成部材(70)は、ケーシング(10)内を仕切
って2つの通路(61,62)を形成するためのものであ
る。特に、通路形成部材(70)の仕切り部(72)は、第
1送風機(51)と第2送風機(55)の間を区分してい
る。そして、ケーシング(10)内に形成された通路(6
1,62)のうち、一方の通路(61)では第1送風機(51)
から吹き出された空気だけが流れ、他方の通路(62)で
は第2送風機(55)から吹き出された空気だけが流れ
る。
(55)から下向きに吹き出された空気は、その流れが通
路形成部材(70)の仕切り部(72)によって一旦遮られ
る。そして、第2送風機(55)からの下向きの空気流
は、仕切り部(72)により流れ方向が上向きに変えられ
て、上面吹出口(21)や側面吹出口(23)へと導かれ
る。このように、第2送風機(55)から下向きに吹き出
された空気は、仕切り部(72)により案内されて流れ、
第1送風機(51)から吹き出された空気の流れに影響を
及ぼすことなくケーシング(10)から排出される。
材(70)の仕切り部(72)は、その第1の端部(73)が
側面吹出口(23)にまで延長されるような、所定の形状
に形成されている。つまり、本解決手段では、仕切り部
(72)の第1の端部(73)が側面吹出口(23)の上下方
向の中間部にまで延長されている。このため、第2送風
機(55)から下向きに吹き出された空気は、仕切り部
(72)によって側面吹出口(23)へ導かれ、第1送風機
(51)から吹き出された空気の流れに影響を及ぼすこと
なくケーシング(10)から排出される。
第1の端部(73)が側面吹出口(23)に位置している。
従って、側面吹出口(23)において、仕切り部(72)の
上側では第2送風機(55)の吹出空気が通過する一方、
仕切り部(72)の下側では第1送風機(51)の吹出空気
が通過する。つまり、第1送風機(51)からの吹出空気
は、第2送風機(55)から下向きに吹き出された空気の
流れに影響されることなく、側面吹出口(23)へと導か
れてケーシング(10)から排出される。
(70)の仕切り部(72)に傾斜部(76)が形成される。
この傾斜部(76)は、第2送風機(55)の下方から第1
の端部(73)へ向けて延び、第1の端部(73)に向かっ
て上方へ傾斜するように形成されている。尚、傾斜部
(76)については、水平面に対して一定の傾斜角をなす
平面で構成してもよく、この傾斜角が第1の端部(73)
へ向かうに従って連続的に増加する曲面で構成してもよ
い。また、この傾斜角が第1の端部(73)へ向かうに従
って段階的に増加するように傾斜部(76)を形成し、傾
斜部(76)の断面が折れ線を描くようにしてもよい。
た空気は、その流れの向きが傾斜部(76)によって斜め
上向きに変更される。傾斜部(76)によって斜め上方へ
導かれた空気は、側面吹出口(23)における仕切り部
(72)の上側部分を通過してケーシング(10)の外へ排
気される。更に、第1送風機(51)から吹き出されて側
面吹出口(23)へ向かう空気の流れもまた、傾斜部(7
6)によって斜め上方へ導かれる。この斜め上方へ向け
て流れる第1送風機(51)の吹出空気は、側面吹出口
(23)における仕切り部(72)の下側部分を通過してケ
ーシング(10)の外へ排気される。
(70)の仕切り部(72)に傾斜部(79)が形成される。
この傾斜部(79)は、第2送風機(55)の下方から第2
の端部(74)へ向けて延び、第2の端部(74)に向かっ
て上方へ傾斜するように形成されている。尚、傾斜部
(79)については、水平面に対して一定の傾斜角をなす
平面で構成してもよく、この傾斜角が第2の端部(74)
へ向かうに従って連続的に増加する曲面で構成してもよ
い。また、この傾斜角が第2の端部(74)へ向かうに従
って段階的に増加するように傾斜部(79)を形成し、傾
斜部(79)の断面が折れ線を描くようにしてもよい。
第2送風機(55)から空気が下向きに吹き出されている
のに対し、仕切り部(72)の第2の端部(74)側では第
2送風機(55)から空気が上向きに吹き出されている。
そして、第2送風機(55)から空気が上向きに吹き出さ
れた空気は、第2の端部(74)へ向かって傾斜する傾斜
部(79)によって案内され、斜め上方へ向かってスムー
ズに流される。また、第1送風機(51)から吹き出され
て上方へ流れる空気も、仕切り部(72)の傾斜部(79)
によって案内され、斜め上方へ向かってスムーズに流さ
れる。
第1送風機(51)の背面側にセパレータ板(46)が設け
られる。ケーシング(10)の背面部(11)とセパレータ
板(46)の間には、空気の通路(64)が形成される。つ
まり、この通路(64)と第1送風機(51)の間は、セパ
レータ板(46)で仕切られている。第1送風機(51)か
ら下向きに吹き出された空気は、ケーシング(10)の背
面部(11)とセパレータ板(46)に挟まれた通路(64)
を通って上方へ導かれる。その際、この通路(64)はセ
パレータ板(46)で第1送風機(51)と仕切られてい
る。従って、この通路(64)では、第1送風機(51)の
吹出空気流の影響を受けることなく空気が流通する。
(51)と第2送風機(55)は、共に斜流ファンにより構
成されている。従って、第1,第2送風機(51,55)か
らは、その回転軸に対して斜め方向に空気が吹き出され
る。
異なり、上面吹出口(21)だけでなく側面吹出口(23)
をもケーシング(10)に開口させている。このため、ケ
ーシング(10)における吹出口(21,23)の開口面積を
充分に確保でき、ケーシング(10)の内部における通風
抵抗を低減できる。従って、本発明によれば、第1及び
第2送風機(51,55)の送風能力を充分に発揮させるこ
とができ、送風量を確保して室外機の空調能力を最大限
発揮させることができる。
機(55)からの下向きの空気流を、通路形成部材(70)
の仕切り部(72)によって上方へ案内している。また、
上記第2の解決手段では、通路形成部材(70)の仕切り
部(72)を、その第1の端部(73)がケーシング(10)
の側面吹出口(23)にまで延長されるように形成してい
る。
れば、第2送風機(55)から下向きに空気が吹き出され
る箇所においても、第2送風機(55)からの吹出空気流
の影響を受けることなく、第1送風機(51)からの吹出
空気をスムーズに側面吹出口(23)へ導くことが可能と
なる。このため、従来は充分な送風能力を発揮させるの
が困難であった第1送風機(51)についても、その送風
能力を充分に発揮させることが可能となり、この点でも
送風量を確保して室外機の空調能力を向上させることが
できる。
1送風機(51)からの吹出空気をスムーズに側面吹出口
(23)へ導くことが可能であり、第1送風機(51)の周
方向における圧力分布を小さくできる。このため、第1
送風機(51)の周方向での圧力を均一化でき、第1送風
機(51)周辺での圧力分布に起因する送風音を低減でき
る。
(70)の仕切り部(72)に傾斜部(76)を形成し、この
傾斜部(76)によって第1及び第2送風機(51,55)の
吹出空気を斜め上方へ案内している。このため、仕切り
部(72)の第1の端部(73)が側面吹出口(23)にまで
延長されていることと相まって、側面吹出口(23)を通
過する第1,第2送風機(51,55)の吹出空気の流れ方
向を、何れも斜め上向きとすることができる。つまり、
側面吹出口(23)からは、仕切り部(72)の上側と下側
の何れの部分においても、空気が斜め上方へ向けて吹き
出される。従って、本解決手段によれば、側面吹出口
(23)から吹き出された空気流が互いに干渉するのを防
止でき、流れの相互干渉に起因する乱れを削減して送風
音の低減を図ることが可能となる。
(70)の仕切り部(72)に傾斜部(79)を形成し、この
傾斜部(79)によって第1及び第2送風機(51,55)の
吹出空気を斜め上方へ案内している。従って、本解決手
段によれば、仕切り部(72)の第1の端部(73)とは反
対側の箇所において、第1及び第2送風機(51,55)の
吹出空気を斜め上方へ案内して、ケーシング(10)の内
部における通風抵抗を低減することができる。
された第1送風機(51)の吹出空気を、ケーシング(1
0)の背面部(11)とセパレータ板(46)とで形成され
た通路(64)によって、スムーズに上方へ案内すること
ができる。従って、本解決手段によれば、第1送風機
(51)の送風量を更に増大させることができ、室外機に
おける送風量を充分に確保することが可能となる。
に基づいて詳細に説明する。
気調和装置の室外機は、熱交換器(30)や第1送風機
(51)、第2送風機(55)などをケーシング(10)に収
納したものであって、全体として直方体状に形成されて
いる。尚、図1は、室外機を背面側の斜め上方から見た
状態を示している。
シング(10)を備えている。このケーシング(10)は、
奥行きの短い扁平で縦長の直方体状に形成されている。
ケーシング(10)の背面部(11)には、図示しないが、
上下に延びる補強用の凹溝が多数形成されている。ま
た、ケーシング(10)の底部には、一対の据付脚(13)
が設けられている。
は、上面吹出口(21)が開口している。また、図3にも
示すように、上記ケーシング(10)には、その一方の側
面部(15)に第1側面吹出口(23)が開口し、他方の側
面部(15)に第2側面吹出口(25)が開口している。
グ(10)の横幅よりも僅かに短く、その短辺がケーシン
グ(10)の奥行きよりもやや短い長方形状に形成されて
いる。また、上面吹出口(21)には、その全面を覆う格
子状の吹出グリル(22)が設けられている。
0)の背面側から見て左側の側面部(15)の上端寄りに
開口している。この第1側面吹出口(23)は、その長辺
がケーシング(10)の高さの約1/3程度で、その短辺
がケーシング(10)の奥行きよりもやや短い長方形状に
形成されている。また、第1側面吹出口(23)には、そ
の全面を覆う吹出ルーバ(24)が設けられている。
0)の背面側から見て右側の側面部(15)の上端寄りに
開口している。この第2側面吹出口(25)は、その長辺
がケーシング(10)の高さの約1/4程度で、その短辺
がケーシング(10)の奥行きよりもやや短い長方形状に
形成されている。また、第2側面吹出口(25)には、第
1側面吹出口(23)と同様に、その全面を覆う吹出ルー
バ(24)が設けられている。
面部(16)には、吸込口(26)が開口している。この吸
込口(26)は、ケーシング(10)の正面部(16)よりも
僅かに小さい縦長の長方形状に形成されている。
(41)が設けられている。仕切板(41)は、ケーシング
(10)の奥行き方向の中央よりもやや正面部(16)寄り
の位置に立設されている。この仕切板(41)によって、
ケーシング(10)の内部空間が正面側と背面側とに区画
される。
は、上流室(42)を構成している。この上流室(42)
は、吸込口(26)によってケーシング(10)の外部と連
通されている。一方、仕切板(41)で区画された背面側
の空間は、下流室(43)を構成している。この下流室
(43)は、上面吹出口(21)、第1側面吹出口(23)、
及び第2側面吹出口(25)によってケーシング(10)の
外部と連通されている。
ーシング(10)の背面側へ膨出した形状となっている。
この仕切板(41)には、その下部に第1送風機(51)用
のベルマウス(44)が取り付けられ、その上部に第2送
風機(55)用のベルマウス(44)が取り付けられてい
る。これら2つのベルマウス(44)は、それぞれが円形
の開口部(45)を形成している。仕切板(41)で仕切ら
れた上流室(42)と下流室(43)とは、この開口部(4
5)を通じて互いに連通されている。
は、熱交換器(30)が設けられている。熱交換器(30)
は、所定ピッチで並んだ多数のフィン(31)と、これら
フィン(31)を貫通する伝熱管(32)とを備え、いわゆ
るクロスフィン型のフィン・アンド・チューブ熱交換器
を構成している。また、熱交換器(30)は、全体として
縦長の平板状に形成されている。この熱交換器(30)
は、ケーシング(10)の内部において、その正面部(1
6)の内面に沿って立設されている。また、熱交換器(3
0)は、正面部(16)に開口する吸込口(26)の全面に
亘って設けられている。
は、斜流ファンを構成している。各送風機(51,55)
は、ファンロータ(52)と、これを駆動するファンモー
タ(53)とを1つずつ備えいる。各送風機(51,55)の
ファンモータ(53)は、取付ステー(54)によって固定
されている。この状態で、各送風機(51,55)の回転軸
は、ほぼ水平姿勢となっている。尚、本実施形態では送
風機(51,55)として斜流ファンを用いているが、これ
に代えてターボファンやラジアルファン等の遠心ファン
を用いてもよい。
において、第1送風機(51)と第2送風機(55)とは、
上下に並んで配置されている。その際、第1送風機(5
1)の上方に第2送風機(55)が設置されている各送風
機(51,55)は、それぞれの回転軸が同一鉛直線上に並
ぶ姿勢となっている。また、第1送風機(51)は、第2
送風機(55)よりもケーシング(10)の背面部(11)寄
りに設置されている。
に取り付けられたベルマウス(44)と同軸に設置される
一方、第2送風機(55)は、仕切板(41)の上部に取り
付けられたベルマウス(44)と同軸に設置されている。
第1,第2送風機(51,55)は、上流室(42)から吸い
込んだ空気を下流室(43)へ吹き出す。つまり、上流室
(42)が第1,第2送風機(51,55)の吸込側となり、
下流室(43)が第1,第2送風機(51,55)の吹出側と
なる。
は、セパレータ板(46)が設けられている(図1,図2
を参照)。セパレータ板(46)は、ファンロータ(52)
よりも一回り大きな正方形状の薄板であって、第1送風
機(51)の背面側に配置されている。また、セパレータ
板(46)は、ケーシング(10)の背面部(11)に沿っ
て、該背面部(11)に取り付けられている。セパレータ
板(46)をケーシング(10)の背面部(11)に取り付け
た状態で、両者の間隔は約40mm程度となっている。セ
パレータ板(46)の下端には、半円弧部(47)が設けら
れている。この半円弧部(47)は、仕切板(41)の方へ
半円弧状に膨出しており、セパレータ板(46)の全幅に
亘って形成されている。
よって主空気通路(63)と副空気通路(64)とが区画さ
れている。主空気通路(63)は、仕切板(41)とセパレ
ータ板(46)の間に形成されている。副空気通路(64)
は、ケーシング(10)の背面部(11)とセパレータ板
(46)の間に形成されている。
が設けられている。この通路形成板(70)は、背面区画
部(71)とエアガイド部(72)とを備えている。そし
て、通路形成板(70)は、仕切板(41)に取り付けられ
ており、第2送風機(55)の背面側と下方側とを囲って
いる。
(52)よりも一回り大きな四角形状の薄板であって、第
2送風機(55)の背面側に配置されている。ただし、背
面区画部(71)の下端部は、仕切板(41)へ向かってや
や傾斜している。この背面区画部(71)は、ケーシング
(10)の背面部(11)や仕切板(41)と概ね並行に設置
されている。背面区画部(71)を仕切板(41)に取り付
けた状態で、ケーシング(10)の背面部(11)と背面区
画部(71)の間隔は約100mm程度となっている。
(55)のファンロータ(52)に沿うように薄板を折り曲
げて形成され、第2送風機(55)の下方に配置されてい
る。このエアガイド部(72)は、その一方の側部が背面
区画部(71)の下端に連続し、他方の側部が仕切板(4
1)に当接している。つまり、エアガイド部(72)は、
第1送風機(51)と第2送風機(55)の間に設けられる
仕切り部を構成している。
左端が第1の端部(73)となり、同図における右端が第
2の端部(74)となっている。そして、エアガイド部
(72)の第1の端部(73)は、第1側面吹出口(23)に
まで延長されている。つまり、エアガイド部(72)の第
1の端部(73)は、第1側面吹出口(23)における上下
方向の中間部に位置している。
5)と、第1傾斜部(76)と、第2傾斜部(79)とが形
成されている。図3に現れる断面において、第1傾斜部
(76)は平坦部(75)の左端から第1の端部(73)へ向
かって上方へ傾斜し、第2傾斜部(79)は平坦部(75)
の右端から第2の端部(74)へ向かって上方へ傾斜して
いる。更に、第1傾斜部(76)には、急傾斜部(77)と
緩傾斜部(78)とが形成されている。図3に現れる断面
において、第1傾斜部(76)の概ね右半分が緩傾斜部
(78)を構成し、第1傾斜部(76)の概ね左半分が急傾
斜部(77)を構成している。そして、急傾斜部(77)の
左端が、エアガイド部(72)の第1の端部(73)となっ
ている。
図4を参照しながら具体的に説明する。この図4は、図
3の一部分だけを図示したものである。第2送風機(5
5)のファンロータ(52)の回転軸を通る鉛直線を基準
に説明すると、平坦部(75)は、その左端が上記鉛直線
よりも距離L1=70mmだけ左側に位置し、その右端が
上記鉛直線よりも距離L2=140mmだけ右側に位置し
ている。また、緩傾斜部(78)の左端、即ち急傾斜部
(77)の右端は、上記の鉛直線よりも距離L3=200m
mだけ左側に位置している。更に、急傾斜部(77)と緩
傾斜部(78)のなす角度θ1は150°となり、緩傾斜
部(78)と平坦部(75)のなす角度θ2は160°とな
り、平坦部(75)と第2傾斜部(79)のなす角度θ3は
160°となっている。
5)におけるファンロータ(52)の回転軸は、図3及び
図4におけるケーシング(10)の左側の側面部(15)か
ら距離L4=335mmだけ離れている。また、上記ファ
ンロータ(52)の外径は、500mmとなっている。
概ね上半分において、第1空気通路(61)と第2空気通
路(62)とを区画形成している(図2参照)。第1空気
通路(61)は、ケーシング(10)の背面部(11)と背面
区画部(71)の間に形成されている。第2空気通路(6
2)は、背面区画部(71)と仕切板(41)の間に、背面
区画部(71)、エアガイド部(72)、及び仕切板(41)
に囲われて形成されている。このように、通路形成板
(70)は、第1空気通路(61)及び第2空気通路(62)
を形成するための通路形成部材を構成している。
圧縮機(33)やレシーバ(34)等の機器が収納されてい
る(図3参照)。これら圧縮機(33)等の機器は、ケー
シング(10)の背面側から見て右側の側面部(15)に沿
って配置されている。例えば、圧縮機(33)やレシーバ
(34)は、ケーシング(10)の底に載置されている。ま
た、制御用のマイコンや動力用の回路を含む電装基板
(35)は、圧縮機(33)の上方に配置されている。更
に、下流室(43)における圧縮機(33)等の近傍には、
冷媒の配管も設置されている。
明する。この図5は、室外機の構成を模式的に図示した
ものであって、その側面図が図2に相当し、その背面図
が図3に相当している。
タ(53)に通電すると、各送風機(51,55)のファンロ
ータ(52)が、ケーシング(10)の背面側から見て反時
計方向に回転する。このように第1,第2送風機(51,5
5)を運転すると、室外空気が吸込口(26)を通ってケ
ーシング(10)内の上流室(42)へ流れ込む。この空気
は、熱交換器(30)の各フィン(31)の間を通過し、そ
の間に伝熱管(32)内の冷媒と熱交換する。尚、熱交換
器(30)は、冷房運転時に凝縮器となり、暖房運転時に
蒸発器となる。
第2送風機(55)に吸引されて下流室(43)へ吹き出さ
れる。第2送風機(55)から吹き出された空気は、主に
第2空気通路(62)を流れ、上面吹出口(21)や第1,
第2側面吹出口(23,25)を通ってケーシング(10)の
外へ吹き出される。
口(23)寄りの部分からは、空気が下向きに吹き出され
る(図5の背面図を参照)。この下向きの空気流は、主
にエアガイド部(72)の急傾斜部(77)によって案内さ
れて、流れの方向が上向きに変えられる。そして、急傾
斜部(77)により案内された空気は、第1側面吹出口
(23)におけるエアガイド部(72)の上側を通って斜め
上方へ送り出される。
5の背面図における右側へ向けて空気が吹き出される。
この右向きの空気流は、主にエアガイド部(72)の第2
傾斜部(79)によって案内されて、流れの方向が上向き
に変えられる。そして、第2傾斜部(79)により案内さ
れた空気は、同図における右上方向へ流れ、第2側面吹
出口(25)や上面吹出口(21)を通ってケーシング(1
0)の外へ排出される。
気は、第1送風機(51)に吸引されて下流室(43)へ吹
き出される。第1送風機(51)から吹き出された空気
は、主空気通路(63)や副空気通路(64)、更には第1
空気通路(61)を流れ、上面吹出口(21)や第1,第2
側面吹出口(23,25)を通ってケーシング(10)の外へ
吹き出される。
出された空気は、図5の側面図に示すように、主空気通
路(63)から第1空気通路(61)へ流入し、主に上面吹
出口(21)を通ってケーシング(10)の外へ吹き出され
る。一方、第1送風機(51)から下方へ吹き出された空
気は、同図に示すように、流れの向きを変えて主空気通
路(63)から副空気通路(64)へ流入する。副空気通路
(64)では、空気が上方へ向かって流れる。副空気通路
(64)から出た空気は、第1空気通路(61)を流れる空
気と合流し、主に上面吹出口(21)からケーシング(1
0)の外へ吹き出される。
(51)の左側の部分からは、空気が下向きに吹き出され
る。この下向きの空気流によって、同図における下流室
(43)の左下隅部には、他の場所よりも圧力の高い高圧
部(90)が形成される。そして、同図における下流室
(43)の左側部では、この高圧部(90)から上方の第1
側面吹出口(23)へ向かう空気の流れ(91)が、仕切板
(41)の近傍に形成される。
流れ(91)は、エアガイド部(72)の第1傾斜部(7
6)、特に急傾斜部(77)によって案内されて、流れの
方向が斜め上向きに変えられる。第1傾斜部(76)によ
り案内された空気は、第1側面吹出口(23)におけるエ
アガイド部(72)の下側を通って斜め上方へ送り出され
る。
送風機(55)の左側の部分からは、空気が下向きに吹き
出されている。そして、第2送風機(55)からの下向き
の空気流は、エアガイド部(72)の第1傾斜部(76)に
よって遮られている。従って、高圧部(90)から上方へ
向かう空気の流れ(91)は、第2送風機(55)からの空
気流の影響を受けることなく、第1側面吹出口(23)へ
と導かれる。
された空気は主に第1空気通路(61)を流れ、第2送風
機(55)から吹き出された空気は主に第2空気通路(6
2)を流れる。つまり、各送風機(51,55)から吹き出さ
れた空気は、エアガイド部(72)や背面区画部(71)で
仕切られた通路を流れることで、その流れが互いに干渉
することもなく、吹出口(21,23,25)へ向かってスムー
ズに導かれる。
異なり、上面吹出口(21)だけでなく側面吹出口(23,2
5)をもケーシング(10)に開口させている。このた
め、ケーシング(10)における吹出口(21,23,25)の開
口面積を充分に確保でき、ケーシング(10)の内部にお
ける通風抵抗を低減できる。従って、本実施形態1によ
れば、第1及び第2送風機(51,55)の送風能力を充分
に発揮させることができ、送風量を確保して室外機の空
調能力を確実に発揮させることができる。
0)におけるエアガイド部(72)の第1の端部(73)
を、第1側面吹出口(23)の上下中間部にまで延長して
いる。このため、第2送風機(55)から下向きに空気が
吹き出される第1側面吹出口(23)付近においても、こ
の下向きの空気流の影響を受けることなく、第1送風機
(51)から第1側面吹出口(23)へ向かう空気をスムー
ズに流すことができる。その結果、第1送風機(51)か
らの吹出空気を、第1側面吹出口(23)へスムーズに導
くことが可能となる。従って、本実施形態1によれば、
従来は充分な送風能力を発揮させるのが困難であった第
1送風機(51)についても、その送風能力を充分に発揮
させることが可能となり、この点でも送風量を確保して
室外機の空調能力を向上させることができる。
(51)からの吹出空気をスムーズに第1側面吹出口(2
3)へ導くことが可能なため、第1送風機(51)の周方
向における圧力分布を小さくできる。つまり、図5の側
面図における下流室(43)の左下隅部には高圧部(90)
が形成されるものの、この高圧部(90)の圧力を従来よ
りも低く抑えることができる。従って、本実施形態1に
よれば、第1送風機(51)の周方向での圧力を均一化で
き、第1送風機(51)周辺での圧力分布に起因する送風
音を低減できる。
0)のエアガイド部(72)に第1傾斜部(76)を形成
し、この第1傾斜部(76)によって第1及び第2送風機
(51,55)の吹出空気を斜め上方へ案内している。この
ため、エアガイド部(72)の第1の端部(73)が第1側
面吹出口(23)にまで延長されていることと相まって、
第1側面吹出口(23)を通過する第1,第2送風機(5
1,55)の吹出空気の流れ方向を、何れも斜め上向きとす
ることができる。つまり、第1側面吹出口(23)から
は、エアガイド部(72)の上側と下側の何れの部分にお
いても、空気が斜め上方へ向けて吹き出される。従っ
て、本実施形態1によれば、第1側面吹出口(23)から
吹き出された空気流が互いに干渉するのを防止でき、流
れの相互干渉に起因する乱れを削減して送風音の低減を
図ることが可能となる。
0)のエアガイド部(72)に第2傾斜部(79)を形成
し、この第2傾斜部(79)によって第1及び第2送風機
(51,55)の吹出空気を斜め上方へ案内している。従っ
て、本実施形態1によれば、エアガイド部(72)の第2
の端部(74)付近において、第1及び第2送風機(51,5
5)の吹出空気を斜め上方へ案内して、ケーシング(1
0)の内部における通風抵抗を低減することができる。
された第1送風機(51)の吹出空気を、ケーシング(1
0)の背面部(11)とセパレータ板(46)とで形成され
た副空気通路(64)によって、スムーズに上方へ案内す
ることができる。従って、本実施形態1によれば、第1
送風機(51)の送風量を更に増大させることができ、室
外機における送風量を充分に確保することが可能とな
る。
施形態1の室外機において、その構成の一部を変更した
ものである。ここでは、本実施形態2について、図6〜
図8を参照しながら、上記実施形態1と異なる点を説明
する。
ング(10)では、その背面側から見て右側の側面部(1
5)に吹出口が形成されていない。つまり、本実施形態
2において、上記実施形態1における第2側面吹出口
(25)は形成されおらず、ケーシング(10)の背面側か
ら見て左側の側面部(15)にだけ第1側面吹出口(23)
が形成されている。
側面吹出口(23)は、その開口面積が上記実施形態1の
ものよりも拡大されている。具体的に、この第1側面吹
出口(23)は、その長辺がケーシング(10)の高さの約
2/3程度とされている。
が平板状に形成されている。つまり、この仕切板(41)
は、実施形態1のものとは異なり、その上部から下部に
亘る全体が1つの平面を形成している。そして、本実施
形態2では、第1送風機(51)と第2送風機(55)が同
一平面上に設置されている(図7参照)。即ち、本実施
形態2の第1送風機(51)は、実施形態1のように第2
送風機(55)よりもケーシング(10)の背面部(11)側
へオフセットされておらず、各送風機(51,55)と背面
部(11)との距離は等しくなっている。
ガイド部(72)は、その第2傾斜部(79)が図8におけ
る右斜め上方へ延長されており、その第2の端部(74)
が上面吹出口(21)の近傍に位置している。また、この
エアガイド部(72)の第2傾斜部(79)は、傾斜の異な
る3つの斜面によって構成されている。
(72)の形状を変更したことに伴い、上記実施形態1よ
りも背面区画部(71)を大型に形成している(図6参
照)。つまり、本実施形態2の背面区画部(71)は、上
記実施形態1のものよりもケーシング(10)の背面側か
ら見て右側へ拡大されており、延長された第2傾斜部
(79)の全長に亘って連続するような形状とされてい
る。
圧縮機(33)やレシーバ(34)等の周りを囲う遮蔽板
(81)が設けられている。つまり、本実施形態2では、
遮蔽板(81)によってケーシング(10)内に閉空間の機
械室(82)が区画され、この機械室(82)に圧縮機(3
3)やレシーバ(34)等が収納される。そして、遮蔽板
(81)は、送風機(51,55)から吹き出された空気流を
遮り、吹出空気が圧縮機(33)等へ直接に吹きつけられ
るのを防止する。
(35)は、ケーシング(10)の側面部(15)に沿って、
その上部に設置されている。つまり、この電装基板(3
5)は、側面部(15)のうち上記実施形態1では第2側
面吹出口(25)が開口していた箇所に沿って配置されて
いる。
機(51)の吹出空気と第2送風機(55)の吹出空気と
は、殆ど混合することなく別々に吹出口(21,23)へ向
けて流れる。つまり、第2送風機(55)から吹き出され
た空気は、通路形成板(70)と仕切板(41)で囲われた
第2空気通路(62)を流れ、上面吹出口(21)や第1側
面吹出口(23)からケーシング(10)の外部へ吹き出さ
れる。一方、第1送風機(51)から吹き出された空気
は、第1空気通路(61)を流れて上面吹出口(21)や第
1側面吹出口(23)からケーシング(10)の外部へ吹き
出される。また、本実施形態2では、第1側面吹出口
(23)を上下方向に拡大しているため、第1送風機(5
1)の吹出空気のうちの比較的多くが、第1側面吹出口
(23)を通過してケーシング(10)の外部へ排出され
る。
(52)を上記実施形態1と同じ方向(図8における反時
計方向)へ回転させているが、これに代えて次のように
してもよい。
(52)の形状を変更し、このファンロータ(52)を図8
における時計方向へ回転させてもよい。この場合、第2
送風機(55)からは、その図8における右側において空
気が下向きに吹き出される。この下向きに流れる空気
は、エアガイド部(72)の第2傾斜部(79)によって案
内されて、その流れ方向が上向きに変更される。また、
エアガイド部(72)の第2傾斜部(79)の下方では、第
1送風機(51)から吹き出された空気が、第2送風機
(55)から吹き出された空気の影響を受けることなく流
通する。
2)の第1の端部(73)付近では、第2送風機(55)か
ら空気が上向きに吹き出される。従って、本変形例にお
いて、エアガイド部(72)の第1の端部(73)を第1側
面吹出口(23)にまで延長する必要はない。これは、第
1の端部(73)を第1側面吹出口(23)まで達していな
くても、第1送風機(51)から第1側面吹出口(23)へ
向かう空気の流れが第2送風機(55)からの空気流によ
って阻害されることはないからである。
を折り曲げてエアガイド部(72)を形成し、このエアガ
イド部(72)に平坦部(75)、第1傾斜部(76)、及び
第2傾斜部(79)を設けているが、これに代えて、エア
ガイド部(72)を次のように構成してもよい。ここで
は、本変形例を上記実施形態1に適用した場合について
説明する。
ることでエアガイド部(72)を形成してもよい。この場
合、エアガイド部(72)は、図9に現れる断面が下に凸
となった円弧状の曲線を描くように形成される。具体的
に、エアガイド部(72)は、図9における底部よりも左
側の部分が第1傾斜部(76)を構成し、同図における底
部よりも右側の部分が第2傾斜部(79)を構成してい
る。第1傾斜部(76)では、エアガイド部(72)の第1
の端部(73)へ近づくにつれて傾斜角α1が連続的に大
きくなってゆく。一方、第2傾斜部(79)では、エアガ
イド部(72)の第2の端部(74)へ近づくにつれて傾斜
角α2が連続的に大きくなってゆく。尚、この傾斜角
は、図9におけるエアガイド部(72)の断面の接線が水
平方向となす角度を意味する。
よりも多段階に薄板を折り曲げてエアガイド部(72)を
形成してもよい。この場合のエアガイド部(72)の形状
について説明する。図10に現れる断面において、エア
ガイド部(72)の左端を点Pとし、その端面上の任意の
点を点Qとする。また、第2送風機(55)のファンロー
タ(52)の中心を点Oとする。そして、本変形例のエア
ガイド部(72)は、線分OPと線分OQのなす角度βが
大きくなるに従って線分OQの長さrが長くなるような
形状とされている。そして、エアガイド部(72)は、図
10における底部よりも左側の部分が第1傾斜部(76)
を構成し、同図における底部よりも右側の部分が第2傾
斜部(79)を構成している。
示す概略斜視図である。
の概略断面図である。
の概略断面図である。
概略構成図である。
示す概略斜視図である。
の概略断面図である。
の概略断面図である。
る。
Claims (6)
- 【請求項1】 箱状のケーシング(10)に熱交換器(3
0)と第1送風機(51)と該第1送風機(51)の上方に
配置された第2送風機(55)とが収納されている空気調
和装置の室外機であって、 上記第1送風機(51)及び上記第2送風機(55)は、そ
の回転軸方向から吸い込んだ空気を該回転軸に対して斜
め方向又は直交方向へ吹き出すように構成され、 上記ケーシング(10)には、その正面に開口する吸込口
(26)と、その上面に開口する上面吹出口(21)と、そ
の左右の側面の少なくとも一方に開口する側面吹出口
(23)とが形成され、 上記第1送風機(51)の吹出空気と上記第2送風機(5
5)の吹出空気とを個別に流す通路(61,62)を上記ケー
シング(10)内に形成するための通路形成部材(70)を
備える一方、 上記通路形成部材(70)には、上記第1送風機(51)と
上記第2送風機(55)の間に位置して該第2送風機(5
5)から下向きに吹き出された空気の流れを上向きに変
更するための仕切り部(72)が設けられている空気調和
装置の室外機。 - 【請求項2】 箱状のケーシング(10)に熱交換器(3
0)と第1送風機(51)と該第1送風機(51)の上方に
配置された第2送風機(55)とが収納されている空気調
和装置の室外機であって、 上記第1送風機(51)及び上記第2送風機(55)は、そ
の回転軸方向から吸い込んだ空気を該回転軸に対して斜
め方向又は直交方向へ吹き出すように構成され、 上記ケーシング(10)には、その正面に開口する吸込口
(26)と、その上面に開口する上面吹出口(21)と、そ
の左右の側面のうち上記第2送風機(55)から空気が下
向きに吹き出される側に位置する側面に開口する側面吹
出口(23)とが少なくとも形成され、 上記第1送風機(51)の吹出空気と上記第2送風機(5
5)の吹出空気とを個別に流す通路(61,62)を上記ケー
シング(10)内に形成するための通路形成部材(70)を
備える一方、 上記通路形成部材(70)には、上記第1送風機(51)と
上記第2送風機(55)の間に位置する仕切り部(72)が
設けられ、 上記仕切り部(72)の第1の端部(73)は、上記側面吹
出口(23)にまで延長されている空気調和装置の室外
機。 - 【請求項3】 請求項2記載の空気調和装置の室外機に
おいて、 通路形成部材(70)の仕切り部(72)には、第1の端部
(73)に向かって上向きに傾斜する傾斜部(76)が形成
されている空気調和装置の室外機。 - 【請求項4】 請求項2又は3記載の空気調和装置の室
外機において、 通路形成部材(70)の仕切り部(72)には、第1の端部
(73)とは反対側の第2の端部(74)へ向かって上向き
に傾斜する傾斜部(79)が形成されている空気調和装置
の室外機。 - 【請求項5】 請求項1,2,3又は4記載の空気調和
装置の室外機において、 第1送風機(51)から下方へ吹き出された空気を上方へ
導く通路(64)をケーシング(10)の背面部(11)との
間に形成するためのセパレータ板(46)が、上記第1送
風機(51)の背面側に設けられている空気調和装置の室
外機。 - 【請求項6】 請求項1,2,3,4又は5記載の空気
調和装置の室外機において、 第1送風機(51)及び第2送風機(55)として斜流ファ
ンが用いられている空気調和装置の室外機。
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