JP2001336783A - 空気調和機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 天井設置型の空気調和機において、化粧パネ
ルの４つのコーナー部方向にも冷温風を流し、デッドゾ
ーンをなくす。 【解決手段】 送風機３により吸い込まれ熱交換器２に
より熱交換された室内空気を吹き出す本体吹出口４ａ〜
４ｄ，９ａ〜９ｄを、筐体の外周に備えた室内機１ａ
と、室内機１ａの下面に設けられ、中央部に吸込口６、
周囲の４辺にそれぞれ主流のパネル吹出口７ａ〜７ｄが
形成され、４つのコーナー部８ａ〜８ｄに副流のパネル
吹出口がないカバー１１ｄまたは副流のパネル吹出口が
あるカバー１１ａ〜１１ｃのどちらか一方のカバーが着
脱自在に取り付けられる略四角形の化粧パネル５ｃとか
ら構成したので、副流のパネル吹出口があるカバー１１
ａ〜１１ｃを取り付けたコーナー部８ａ〜８ｃから冷温
風を流すことができる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、特に天井埋込式や
天井吊り下げ式等の天井設置型の空気調和機に関するも
のである。

【０００２】

【従来の技術】近年、店舗はもとより一般家庭において
も室内空気を直接加熱、冷却することにより冷暖房を行
う天井埋込式や天井吊り下げ方式など天井設置型の空気
調和機が普及してきているが、特に略四角形の化粧パネ
ルに４つの吹出口を備えたいわゆる４方向吹出の空気調
和機が最も一般的である。

【０００３】従来の空気調和機としては、実公平４−２
２２０３号公報に示されているものがある。

【０００４】以下、図面を参照しながら上記従来の空気
調和機を説明する。

【０００５】図６は従来の空気調和機の室内機の底面図
である。図７は従来の空気調和機の室内機の縦断面図で
ある。図８は、従来の空気調和機の化粧パネルの平面図
である。

【０００６】図６、図７において、１は室内の天井面に
埋め込まれた空気調和機の室内機である。２は冷媒と室
内空気との間で熱交換を行う熱交換器、３は熱交換器２
に送風する送風機、４ａ〜４ｄは熱交換器２により冷却
または加熱された空気を吹き出す本体吹出口である。

【０００７】また、図８において、５は室内機１の下面
に設けられた化粧パネル、６はフィルター等により構成
され、送風機３により室内の空気を室内機１の内部へ吸
い込む吸込口、７ａ〜７ｄは室内機の本体吹出口４ａ〜
４ｄから吹き出される冷却または加熱された空気を室内
に吹き出すパネル吹出口、８ａ〜８ｄは化粧パネル５の
コーナー部である。

【０００８】以上のように構成された空気調和機につい
て、以下その動作を説明する。

【０００９】まず、空気調和機により冷房運転や暖房運
転を開始すると、室内空気が送風機３により吸込口６か
ら吸い込まれる。さらに、熱交換器２により加熱された
冷風や温風は、本体吹出口４ａ〜４ｄからパネル吹出口
７ａ〜７ｄを通じて室内へ吹き出される。

【００１０】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の空気調和機は、略四角形の化粧パネルに４つの吹出
口を備えたいわゆる４方向吹出の空気調和機であるた
め、本体吹出口４ａ〜４ｄが室内機１の周囲の４辺に設
けられ、また、パネル吹出口７ａ〜７ｄが化粧パネル５
の周囲の４辺に設けられた構成であることから、化粧パ
ネル５のコーナー部８ａ〜８ｄがパネル吹出口７ａ〜７
ｄから吹き出す吹出空気流のデッドゾーンとなってしま
い、化粧パネル５のコーナー部８ａ〜８ｄの方向に吹出
空気流が流れにくく、快適な空気調和を実現できないと
いう欠点があった。

【００１１】本発明は、従来の課題を解決するもので、
化粧パネルのコーナー部の方向にも吹き出すことができ
る空気調和機を提供することを目的とする。

【００１２】

【課題を解決するための手段】本発明の請求項１記載の
空気調和機の発明は、送風機により吸い込まれ熱交換器
により熱交換された室内空気を吹き出す本体吹出口を、
筐体の外周に備えた室内機と、前記室内機の下面に設け
られ、中央部に吸込口、周囲の４辺にそれぞれ主流のパ
ネル吹出口、４つのコーナー部にそれぞれ副流のパネル
吹出口が形成された略四角形の化粧パネルとから構成し
たものであり、化粧パネルのコーナー部に形成された副
流のパネル吹出口から吹出空気流が流れるので、化粧パ
ネルの４つのコーナー部の方向の居住域領域に冷風や温
風を流すことができるという作用を有する。

【００１３】また、本発明における室内機は、従来の一
般的な４方向吹出の空気調和機の室内機のコーナー部に
さらに本体吹出口を設けることにより得ることができ、
また、本発明における化粧パネルは、従来の一般的な４
方向吹出の空気調和機の化粧パネルのコーナー部にさら
にパネル吹出口を設けることにより得ることができ、コ
ーナー部以外は、従来の４方向吹出の空気調和機と基本
形状を兼用可能であり、従来の４方向吹出の空気調和機
の持つ施工面やデザイン面の汎用性を損なうことがない
という作用を有する。

【００１４】また、請求項２記載の空気調和機の発明
は、送風機により吸い込まれ熱交換器により熱交換され
た室内空気を吹き出す本体吹出口を、筐体の外周に備え
た室内機と、前記室内機の下面に設けられ、中央部に吸
込口、周囲の４辺にそれぞれ主流のパネル吹出口、４つ
のコーナー部のうち多くとも３つのコーナー部にそれぞ
れ副流のパネル吹出口が形成された略四角形の化粧パネ
ルとから構成したものであり、化粧パネルのコーナー部
に形成された副流のパネル吹出口から吹出空気流が流れ
るので、化粧パネルの４つのコーナー部のうち最大３つ
のコーナー部の方向の吹出空気流を流す必要がある居住
域領域に冷風や温風を流すことができるという作用を有
する。

【００１５】また、熱交換器の構成上の都合で他のコー
ナー部に比べて吹出空気流が流れ難い方向の化粧パネル
のコーナー部に、最初から副流のパネル吹出口を形成し
ないようにすることにより、特定の副流のパネル吹出口
からの吹出空気流が弱いと利用者に余計な不満を与える
ことがないという作用を有する。

【００１６】また、副流のパネル吹出口がない化粧パネ
ルのコーナー部の方向を、空気調和機の設置環境や居住
域領域の関係で吹出空気流を流す必要のない方向にあわ
せて化粧パネルを設置することにより、無駄な空調を無
くすとともに、副流のパネル吹出口を無くした分を吹出
空気流を流す必要がある居住域領域に有効に吹出空気流
を流すことができるという作用を有する。

【００１７】また、本発明における室内機は、従来の一
般的な４方向吹出の空気調和機の室内機のコーナー部に
さらに本体吹出口を設けることにより得ることができ、
また、本発明における化粧パネルは、従来の一般的な４
方向吹出の空気調和機の化粧パネルのコーナー部にさら
にパネル吹出口を設けることにより得ることができ、コ
ーナー部以外は、従来の４方向吹出の空気調和機と基本
形状を兼用可能であり、従来の４方向吹出の空気調和機
の持つ施工面やデザイン面の汎用性を損なうことがない
という作用を有する。

【００１８】また、請求項３記載の空気調和機の発明
は、送風機により吸い込まれ熱交換器により熱交換され
た室内空気を吹き出す本体吹出口を、筐体の外周に備え
た室内機と、前記室内機の下面に設けられ、中央部に吸
込口、周囲の４辺にそれぞれ主流のパネル吹出口が形成
され、４つのコーナー部に副流のパネル吹出口がないカ
バーまたは副流のパネル吹出口があるカバーのどちらか
一方のカバーが着脱自在に取り付けられる略四角形の化
粧パネルとから構成したものであり、請求項２の発明の
作用に加え、化粧パネルの４つのコーナー部のそれぞれ
に対し、副流のパネル吹出口を設けるか設けないかの選
択、変更、副流のパネル吹出口の増減が容易に行え、空
気調和機の設置後の居住域環境の変化、季節の変化によ
る空調負荷変動にも柔軟に対応できるという作用を有す
る。

【００１９】

【発明の実施の形態】以下、本発明による空気調和機の
実施の形態について、図面を参照しながら説明する。な
お、従来と同一構成については、同一符号を付して詳細
な説明を省略する。

【００２０】（実施の形態１）図１は、本発明の実施の
形態１による空気調和機の室内機の底面図である。図２
は、同実施の形態の空気調和機の室内機の縦断面図であ
る。図３は、同実施の形態の空気調和機の化粧パネルの
平面図である。

【００２１】図１、図２において、１ａは、送風機３と
熱交換器２とを内蔵し、筐体の外周に設けられた少なく
とも１つ以上の本体吹出口４ａ〜４ｄと本体吹出口９ａ
〜９ｄを備えた室内機である。

【００２２】本体吹出口９ａ〜９ｄは、室内機１ａに設
けられた本体吹出口４ａ〜４ｄにさらに追加したもので
あり、好ましくは複数必要であるが、必要に応じて本体
吹出口９ａ〜９ｄのうち少なくとも１カ所は設けないこ
とができ、また、本体吹出口４ａ〜４ｄと本体吹出口９
ａ〜９ｄをつなげて１つの本体吹出口を設けたり、本体
吹出口９ａ〜９ｄのうち少なくとも１カ所は設けず封止
し他の本体吹出口９ａ〜９ｄと本体吹出口４ａ〜４ｄを
つなげた少なくとも１つの本体吹出口と少なくとも１つ
の封止部を設けることができる。

【００２３】また、図３において、５ａは室内機１ａの
下面に設けられた略四角形の化粧パネルであり、６は略
四角形の化粧パネル５ａの中央部に設けられた吸込口で
あり、７ａ〜７ｄは略四角形の化粧パネル５ａの周囲の
４辺に設けられた主流のパネル吹出口であり、８ａ〜８
ｄは化粧パネル５ａの４つのコーナー部であり、１０ａ
〜１０ｄは略四角形の化粧パネル５ａの４つのコーナー
部８ａ〜８ｄに設けられた副流のパネル吹出口である。

【００２４】副流のパネル吹出口１０ａ〜１０ｄは、略
四角形の化粧パネル５ａの周囲の４辺に設けられた主流
のパネル吹出口７ａ〜７ｄにさらに追加したものであ
る。

【００２５】以上のように構成された空気調和機につい
て、以下その動作を説明する。

【００２６】まず、空気調和機により冷房運転や暖房運
転を開始すると、室内空気が送風機３により吸込口６か
ら吸い込まれる。さらに、熱交換器２により加熱された
冷風や温風は、本体吹出口４ａ〜４ｄから主流のパネル
吹出口７ａ〜７ｄを通じて室内へ吹き出されるばかりで
なく、本体吹出口９ａ〜９ｄからも副流のパネル吹出口
１０ａ〜１０ｄを通じて室内へ吹き出される。

【００２７】ここで、室内機１ａは最も一般的な略四角
形の化粧パネルに４つの吹出口を備えたいわゆる従来の
４方向吹出の空気調和機の室内機のコーナー部にさらに
本体吹出口９ａ〜９ｄを設け、また、化粧パネル５ａは
従来の空気調和機の化粧パネルのコーナー部にさらに副
流のパネル吹出口１０ａ〜１０ｄを設けたものであるた
め、室内機１ａと化粧パネル５ａは、コーナー部８ａ〜
８ｄ以外は、従来の４方向吹出の空気調和機と基本形状
を兼用可能であり、従来の４方向吹出の空気調和機の持
つ施工面やデザイン面の汎用性を損なうことなく、なお
かつ、化粧パネル５ａの４つのコーナー部８ａ〜８ｄに
備えた４つの副流のパネル吹出口１０ａ〜１０ｄから吹
出空気流が流れるので、化粧パネル５ａのコーナー部８
ａ〜８ｄの方向の居住域領域に冷風や温風を流すことが
できる。

【００２８】以上のように本実施の形態の空気調和機
は、送風機３により吸い込まれ熱交換器２により熱交換
された室内空気を吹き出す本体吹出口４ａ〜４ｄ，９ａ
〜９ｄを、筐体の外周に備えた室内機１ａと、室内機１
ａの下面に設けられ、中央部に吸込口６、周囲の４辺に
それぞれ主流のパネル吹出口７ａ〜７ｄ、４つのコーナ
ー部８ａ〜８ｄにそれぞれ副流のパネル吹出口１０ａ〜
１０ｄが形成された略四角形の化粧パネル５ａとから構
成したものであり、化粧パネル５ａのコーナー部８ａ〜
８ｄに形成された副流のパネル吹出口１０ａ〜１０ｄか
ら吹出空気流が流れるので、化粧パネル５ａの４つのコ
ーナー部８ａ〜８ｄの方向の居住域領域に冷風や温風を
流すことができる。

【００２９】また、本実施の形態における室内機１ａ
は、従来の一般的な４方向吹出の空気調和機の室内機の
コーナー部にさらに本体吹出口９ａ〜９ｄを設けること
により得ることができ、また、本実施の形態における化
粧パネル５ａは、従来の一般的な４方向吹出の空気調和
機の化粧パネルのコーナー部８ａ〜８ｄにさらにパネル
吹出口１０ａ〜１０ｄを設けることにより得ることがで
き、コーナー部以外は、従来の４方向吹出の空気調和機
と基本形状を兼用可能であり、従来の４方向吹出の空気
調和機の持つ施工面やデザイン面の汎用性を損なうこと
がない。

【００３０】（実施の形態２）以下、本発明による空気
調和機の実施の形態２について、図面を参照しながら説
明する。なお、従来および実施の形態１と同一構成につ
いては、同一符号を付して詳細な説明を省略する。

【００３１】本実施の形態における室内機の構成は、図
１、図２に示された実施の形態１における室内機と同一
である。図４は、本発明の実施の形態２による空気調和
機の化粧パネルの平面図である。

【００３２】図４において、５ｂは室内機１ａの下面に
設けられた略四角形の化粧パネルであり、６は略四角形
の化粧パネル５ｂの中央部に設けられた吸込口であり、
７ａ〜７ｄは略四角形の化粧パネル５ｂの周囲の４辺に
設けられた主流のパネル吹出口であり、１０ａ〜１０ｃ
は略四角形の化粧パネル５ｂのコーナー部８ａ〜８ｃに
設けられた副流のパネル吹出口である。副流のパネル吹
出口１０ａ〜１０ｃは、略四角形の化粧パネル５ｂの周
囲の４辺に設けられた主流のパネル吹出口７ａ〜７ｄに
さらに少なくとも１つ（この図４の例では３つ）追加し
たものである。

【００３３】以上のように構成された空気調和機につい
て、以下その動作を説明する。

【００３４】まず、空気調和機により冷房運転や暖房運
転を開始すると、室内空気が送風機３により吸込口６か
ら吸い込まれる。さらに、熱交換器２により加熱された
冷風や温風は、本体吹出口４ａ〜４ｄから主流のパネル
吹出口７ａ〜７ｄを通じて室内へ吹き出されるばかりで
なく、本体吹出口９ａ〜９ｃから副流のパネル吹出口１
０ａ〜１０ｃを通じて室内へ吹き出されるが、副流のパ
ネル吹出口がないコーナー部８ｄからは吹出空気流が流
れないので、室内機１ａと化粧パネル５ｂは、コーナー
部８ａ〜８ｄ以外は、従来の４方向吹出の空気調和機と
基本形状を兼用可能であり、従来の４方向吹出の空気調
和機の持つ施工面やデザイン面の汎用性を損なうことな
く、なおかつ、化粧パネル５ｂの４つのコーナー部８ａ
〜８ｄのうち少なくとも１つのコーナー部に副流のパネ
ル吹出口がないので、化粧パネル５ｂのコーナー部８ａ
〜８ｄの方向のうち不要な居住域領域に冷風や温風が流
れず、他のコーナー部に備えた副流のパネル吹出口から
必要な居住域領域に冷風や温風が流すことができる。

【００３５】以上のように本実施の形態の空気調和機
は、送風機３により吸い込まれ熱交換器２により熱交換
された室内空気を吹き出す本体吹出口４ａ〜４ｄ，９ａ
〜９ｃを、筐体の外周に備えた室内機１ａと、室内機１
ａの下面に設けられ、中央部に吸込口６、周囲の４辺に
それぞれ主流のパネル吹出口７ａ〜７ｄ、４つのコーナ
ー部８ａ〜８ｄのうちの３つのコーナー部８ａ〜８ｃに
それぞれ副流のパネル吹出口１０ａ〜１０ｃが形成され
た略四角形の化粧パネル５ｂとから構成したものであ
り、化粧パネル５ｂの３つのコーナー部８ａ〜８ｃに形
成された副流のパネル吹出口１０ａ〜１０ｃから吹出空
気流が流れるので、化粧パネル５ｂの４つのコーナー部
８ａ〜８ｄのうち３つのコーナー部８ａ〜８ｃの方向の
吹出空気流を流す必要がある居住域領域に冷風や温風を
流すことができる。

【００３６】また、熱交換器２の構成上の都合で他のコ
ーナー部８ａ〜８ｃに比べて吹出空気流が流れ難い方向
の化粧パネル５ｂのコーナー部８ｄに、最初から副流の
パネル吹出口を形成しないようにすることにより、特定
の副流のパネル吹出口からの吹出空気流が弱いと利用者
に余計な不満を与えることがない。

【００３７】また、副流のパネル吹出口がない化粧パネ
ル５ｂのコーナー部８ｄの方向を、空気調和機の設置環
境や居住域領域の関係で吹出空気流を流す必要のない方
向にあわせて化粧パネル５ｂを設置することにより、無
駄な空調を無くすとともに、副流のパネル吹出口を無く
した分を吹出空気流を流す必要がある居住域領域に有効
に吹出空気流を流すことができる。

【００３８】また、本実施の形態における室内機１ａ
は、従来の一般的な４方向吹出の空気調和機の室内機の
コーナー部にさらに本体吹出口９ａ〜９ｄを設けること
により得ることができ、また、本実施の形態における化
粧パネル５ｂは、従来の一般的な４方向吹出の空気調和
機の化粧パネルの３つのコーナー部８ａ〜８ｃにさらに
パネル吹出口１０ａ〜１０ｃを設けることにより得るこ
とができ、コーナー部以外は、従来の４方向吹出の空気
調和機と基本形状を兼用可能であり、従来の４方向吹出
の空気調和機の持つ施工面やデザイン面の汎用性を損な
うことがない。

【００３９】（実施の形態３）以下、本発明による空気
調和機の実施の形態３について、図面を参照しながら説
明する。なお、従来および実施の形態１，２と同一構成
については、同一符号を付して詳細な説明を省略する。

【００４０】本実施の形態における室内機の構成は、図
１、図２に示された実施の形態１における室内機と同一
である。図５は、本発明の実施の形態３による空気調和
機の化粧パネルの平面図である。

【００４１】図５において、５ｃは室内機１ａの下面に
設けられた略四角形の化粧パネルであり、６は略四角形
の化粧パネル５ｃの中央部に設けられた吸込口であり、
７ａ〜７ｄは略四角形の化粧パネル５ｃの周囲の４辺に
設けられた主流のパネル吹出口である。

【００４２】１１ａ〜１１ｃは、略四角形の化粧パネル
５ｃのコーナー部８ａ〜８ｃに設けられた着脱自在な副
流のパネル吹出口があるカバーであり、１１ｄは、略四
角形の化粧パネル５ｃのコーナー部８ｄに設けられた着
脱自在な副流のパネル吹出口がないカバーである。

【００４３】着脱自在な副流のパネル吹出口があるカバ
ー１１ａ〜１１ｃは、略四角形の化粧パネル５ｃの周囲
の４辺に設けられた主流のパネル吹出口７ａ〜７ｄにさ
らに少なくとも１つ追加したものであり、着脱自在な副
流のパネル吹出口がないカバー１１ｄは、略四角形の化
粧パネル５ｃの周囲の４辺に設けられた主流のパネル吹
出口７ａ〜７ｄにさらに少なくとも１つ追加したもので
ある。

【００４４】以上のように構成された空気調和機につい
て、以下その動作を説明する。

【００４５】まず、空気調和機により冷房運転や暖房運
転を開始すると、室内空気が送風機３により吸込口６か
ら吸い込まれる。さらに、熱交換器２により加熱された
冷風や温風は、本体吹出口４ａ〜４ｄから主流のパネル
吹出口７ａ〜７ｄを通じて室内へ吹き出されるばかりで
なく、本体吹出口９ａ〜９ｃから着脱自在な副流のパネ
ル吹出口があるカバー１１ａ〜１１ｃを通じて室内へ吹
き出される。

【００４６】このとき、着脱自在な副流のパネル吹出口
がないカバー１１ｄが設けられたコーナー部８ｄからは
吹出空気流が流れない。

【００４７】室内機１ａと化粧パネル５ｃは、コーナー
部８ａ〜８ｄ以外は、従来の４方向吹出の空気調和機と
基本形状を兼用可能であり、従来の４方向吹出の空気調
和機の持つ施工面やデザイン面の汎用性を損なうことな
く、なおかつ、化粧パネル５ｃの４つのコーナー部８ａ
〜８ｄのうち温調の不要な居住域領域には、着脱自在な
副流のパネル吹出口がないカバー１１ｄを取り付けるこ
とにより、冷風や温風を流さず、化粧パネル５ｃの４つ
のコーナー部８ａ〜８ｄのうち温調の必要な居住域領域
には、着脱自在な副流のパネル吹出口があるカバー１１
ａ〜１１ｃを取り付けることにより冷風や温風を流すこ
とができ、居住域領域の負荷変動に応じて着脱自在に変
更し吹き分け可能にすることができる。

【００４８】以上のように本実施の形態の空気調和機
は、送風機３により吸い込まれ熱交換器２により熱交換
された室内空気を吹き出す本体吹出口４ａ〜４ｄ，９ａ
〜９ｄを、筐体の外周に備えた室内機１ａと、室内機１
ａの下面に設けられ、中央部に吸込口６、周囲の４辺に
それぞれ主流のパネル吹出口７ａ〜７ｄが形成され、４
つのコーナー部８ａ〜８ｄに副流のパネル吹出口がない
カバー１１ｄまたは副流のパネル吹出口があるカバー１
１ａ〜１１ｃのどちらか一方のカバーが着脱自在に取り
付けられる略四角形の化粧パネル５ｃとから構成したも
のであり、実施の形態２の効果に加え、化粧パネル５ｃ
の４つのコーナー部８ａ〜８ｄのそれぞれに対し、副流
のパネル吹出口を設けるか設けないかの選択、変更、副
流のパネル吹出口の増減が容易に行え、空気調和機の設
置後の居住域環境の変化、季節の変化による空調負荷変
動にも柔軟に対応できる。

【００４９】

【発明の効果】以上説明したように請求項１記載の発明
は、送風機により吸い込まれ熱交換器により熱交換され
た室内空気を吹き出す本体吹出口を、筐体の外周に備え
た室内機と、前記室内機の下面に設けられ、中央部に吸
込口、周囲の４辺にそれぞれ主流のパネル吹出口、４つ
のコーナー部にそれぞれ副流のパネル吹出口が形成され
た略四角形の化粧パネルとから構成したことにより、化
粧パネルの４つのコーナー部の方向の居住域領域に冷風
や温風を流すことができる。

【００５０】また、コーナー部以外は、従来の４方向吹
出の空気調和機と基本形状を兼用可能であり、低コスト
で製造可能で、安価にユーザーに提供でき、従来の４方
向吹出の空気調和機の持つ施工面やデザイン面の汎用性
を損なうことがない。

【００５１】また、請求項２記載の発明は、送風機によ
り吸い込まれ熱交換器により熱交換された室内空気を吹
き出す本体吹出口を、筐体の外周に備えた室内機と、前
記室内機の下面に設けられ、中央部に吸込口、周囲の４
辺にそれぞれ主流のパネル吹出口、４つのコーナー部の
うち多くとも３つのコーナー部にそれぞれ副流のパネル
吹出口が形成された略四角形の化粧パネルとから構成し
たことにより、化粧パネルの４つのコーナー部のうち最
大３つのコーナー部の方向の吹出空気流を流す必要があ
る居住域領域に冷風や温風を流すことができる。

【００５２】また、熱交換器の構成上の都合で他のコー
ナー部に比べて吹出空気流が流れ難い方向の化粧パネル
のコーナー部に、最初から副流のパネル吹出口を形成し
ないようにすることにより、特定の副流のパネル吹出口
からの吹出空気流が弱いと利用者に余計な不満を与える
ことがない。

【００５３】また、副流のパネル吹出口がない化粧パネ
ルのコーナー部の方向を、空気調和機の設置環境や居住
域領域の関係で吹出空気流を流す必要のない方向にあわ
せて化粧パネルを設置することにより、無駄な空調を無
くすとともに、副流のパネル吹出口を無くした分を吹出
空気流を流す必要がある居住域領域に有効に吹出空気流
を流すことができる。

【００５４】また、コーナー部以外は、従来の４方向吹
出の空気調和機と基本形状を兼用可能であり、低コスト
で製造可能で、安価にユーザーに提供でき、従来の４方
向吹出の空気調和機の持つ施工面やデザイン面の汎用性
を損なうことがない。

【００５５】また、請求項３記載の発明は、送風機によ
り吸い込まれ熱交換器により熱交換された室内空気を吹
き出す本体吹出口を、筐体の外周に備えた室内機と、前
記室内機の下面に設けられ、中央部に吸込口、周囲の４
辺にそれぞれ主流のパネル吹出口が形成され、４つのコ
ーナー部に副流のパネル吹出口がないカバーまたは副流
のパネル吹出口があるカバーのどちらか一方のカバーが
着脱自在に取り付けられる略四角形の化粧パネルとから
構成したことにより、請求項２の発明の効果に加え、化
粧パネルの４つのコーナー部のそれぞれに対し、副流の
パネル吹出口を設けるか設けないかの選択、変更、副流
のパネル吹出口の増減が容易に行え、空気調和機の設置
後の居住域環境の変化、季節の変化による空調負荷変動
にも柔軟に対応できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施の形態１による空気調和機の室内
機の底面図

【図２】同実施の形態の空気調和機の室内機の縦断面図

【図３】同実施の形態の空気調和機の化粧パネルの平面
図

【図４】本発明の実施の形態２による空気調和機の化粧
パネルの平面図

【図５】本発明の実施の形態３による空気調和機の化粧
パネルの平面図

【図６】従来の空気調和機の室内機の底面図

【図７】同従来の空気調和機の室内機の縦断面図

【図８】同従来の空気調和機の化粧パネルの平面図

【符号の説明】

１ａ 室内機 ２ 熱交換器 ３ 送風機 ４ａ，４ｂ，４ｃ，４ｄ 本体吹出口 ５ａ，５ｂ，５ｃ 化粧パネル ６ 吸込口 ７ａ，７ｂ，７ｃ，７ｄ 主流のパネル吹出口 ９ａ，９ｂ，９ｃ，９ｄ 本体吹出口 １０ａ，１０ｂ，１０ｃ，１０ｄ 副流のパネル吹出口 １１ａ，１１ｂ，１１ｃ 副流の吹出口があるカバー １１ｄ 副流の吹出口がないカバー

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 送風機により吸い込まれ熱交換器により
   熱交換された室内空気を吹き出す本体吹出口を、筐体の
   外周に備えた室内機と、 前記室内機の下面に設けられ、中央部に吸込口、周囲の
   ４辺にそれぞれ主流のパネル吹出口、４つのコーナー部
   にそれぞれ副流のパネル吹出口が形成された略四角形の
   化粧パネルとからなる空気調和機。
2. 【請求項２】 送風機により吸い込まれ熱交換器により
   熱交換された室内空気を吹き出す本体吹出口を、筐体の
   外周に備えた室内機と、 前記室内機の下面に設けられ、中央部に吸込口、周囲の
   ４辺にそれぞれ主流のパネル吹出口、４つのコーナー部
   のうち多くとも３つのコーナー部にそれぞれ副流のパネ
   ル吹出口が形成された略四角形の化粧パネルとからなる
   空気調和機。
3. 【請求項３】 送風機により吸い込まれ熱交換器により
   熱交換された室内空気を吹き出す本体吹出口を、筐体の
   外周に備えた室内機と、 前記室内機の下面に設けられ、中央部に吸込口、周囲の
   ４辺にそれぞれ主流のパネル吹出口が形成され、４つの
   コーナー部に副流のパネル吹出口がないカバーまたは副
   流のパネル吹出口があるカバーのどちらか一方のカバー
   が着脱自在に取り付けられる略四角形の化粧パネルとか
   らなる空気調和機。