JP2002071204A - 風向調整装置 - Google Patents

風向調整装置

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JP2002071204A
JP2002071204A JP2000256090A JP2000256090A JP2002071204A JP 2002071204 A JP2002071204 A JP 2002071204A JP 2000256090 A JP2000256090 A JP 2000256090A JP 2000256090 A JP2000256090 A JP 2000256090A JP 2002071204 A JP2002071204 A JP 2002071204A
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Japan
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grill
rod
spherical
finisher
adjusting device
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JP2000256090A
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English (en)
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Yoshifumi Kamano
芳文 鎌野
Hajime Mochizuki
肇 望月
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Nihon Plast Co Ltd
Original Assignee
Nihon Plast Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】空気吹出し口の外観を向上させることを可能に
し、配風操作性の向上をも図った風向調整装置を提供す
る。 【解決手段】両側を開口したケース体(2) に回動自在に
支持されたグリル(3)と、空気吹出し口(4a)を有するフ
ィニッシャー(4) と、グリル(3) 及びフィニッシャー
(4) に回動自在に球面支持されたロッド(5) とを備えて
いる。グリル(3)の円筒体(3b)にロッド(5) の第1支持
体(5a)を回動自在に球面支持すると共に、フィニッシャ
ー(4) の中央空気吹出し口(4a-1)にロッド(5) の第2支
持体(7) を回動自在に球面支持する。フィニッシャー
(4) を回動中心として、ロッド(5) とグリル(3) とを相
対回転させて風向を調整する。ロッド(5) の一端部及び
他端部の長さは操作ノブ(6) の長さよりも極めて長いた
め、操作ノブ(6) の回動操作量に比して大きな回動量で
グリル(3) が回動できる。操作者の指や操作ノブ(6) 自
体の移動空間を減少させ、空気吹出し部表面のフラット
化等の造形上の自由度が得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の技術分野】本発明は風向調整装置に係わり、
特に、車両等の空調或いは換気などの空気吹出し口等に
用いられ、外観に優れ、少ない操作量で任意の配風が得
られる風向調整装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、例えば自動車のインストルメ
ントパネル等には空調装置からの冷暖気を車内に吹き出
したり、或いは外気を車内に導入するために空気吹出し
口が設けられており、同空気吹出し口には風向きを調整
する風向調整装置が配されている。
【0003】この種の風向調整装置の一例が、例えば実
公昭53−29310号公報に開示されている。同公報
に開示された風向調整装置は、合成樹脂製筒体と球面体
の一部とを連接したグリルカバーと、その球面体の内部
に回動自在に嵌着される風向き調整用の合成樹脂製球面
形グリルとを有している。前記グリルカバーは、前記筒
体の一端に形成された半球殻からなる球面カバーと、そ
の球面カバーの内面に嵌着固定され、前後が開口する球
殻からなるグリルカバー本体とからなる。
【0004】前記球面形グリルの吹出し口中央部から外
方に向けて突設した長尺の棒材からなる操作ノブを任意
の方向に回動操作して、前記球面形グリルを前記グリル
カバー本体に対して回動させることにより風向きが調整
される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前述の実公昭53−2
9310号公報に開示された風向調整装置は、前記グリ
ルカバー本体の内面に前記球面形グリルの外面を摺動可
能に嵌着する取付構造であるため、グリルカバー本体の
内面に沿って球面形グリルが摺動しやすくするには、前
記グリルカバー本体と前記球面形グリルとの間に大きな
クリアランスを取る必要がある。そのため、風向調整装
置を前面から見たとき、グリルカバー本体と前記球面形
グリルとの間に円形状の隙間が現れる。この隙間は目立
ちやすく美観を向上させるための妨げになっている。
【0006】また、例えば、前記球面形グリルの回動角
度を大きくして配風の方向を大きく変更しようとする
と、前記球面形グリルの周縁部の一部が前記グリルカバ
ー本体の前方に突出し、逆にその反対側の一部がグリル
カバー本体の内部に侵入するため、空気吹出し口の前面
からは目障りな空気吹出し口の形態となり、空気吹出し
口の表面からは前記球面形グリルの外面、或いは前記グ
リルカバー本体の内面が視界に入り、外観意匠を損ねる
場合があり、外観的に好ましくない。
【0007】また、前記操作ノブを回動操作させると、
前記球面形グリルが同操作ノブの操作角度や方向と同一
角度で且つ同一方向に回動する。そのため、前記グリル
カバー本体に対して球面形グリルの傾斜角度を大きく回
動させようとすると、操作ノブの操作量も必然的に大き
くなる。更には、前記操作ノブの長さが短い場合には、
操作ノブの操作時に指が前記球面形グリルやグリルカバ
ー本体に当たって操作の障害となる。
【0008】前記操作ノブの長さを長く設定する場合に
は、前記操作ノブがグリルカバー本体の開口縁部に衝接
しやすく、グリルカバー本体や操作ノブ自体の破損や損
傷等を招くおそれもある。このように、空気吹出し口の
造形上の制約を伴い商品上の見栄えを向上させることが
できず、製品価値を低下させることに繋がる。
【0009】本発明は、かかる従来の課題を解消すべく
なされたものであり、その具体的な目的は、空気吹出し
口の外観を向上させることを可能にし、配風操作性の向
上をも図った風向調整装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段及び作用効果】本件請求項
1に係る発明は、内部に通風路を形成したケース体と、
前記通風路内に回動自在に配され、前記ケース体に支持
されたグリルと、前記ケース体の前部に設けられ、空気
吹出し口を有するフィニッシャーと、一端部が前記グリ
ルに回動自在に支持され、他端部が前記フィニッシャー
に回動自在に支持されたロッドと、同ロッドの他端に設
けられた操作ノブとを備えてなり、前記フィニッシャー
を回動中心として、前記ロッドと前記グリルとを相対回
転させてなることを特徴とする風向調整装置にある。
【0011】本発明によれば、内部に通風路を形成した
ケース体に支持されたグリルにロッドの一端部が回動自
在に支持され、同ロッドの他端部が前記ケース体の前部
に設けられて空気吹出し口を有するフィニッシャーに回
動自在に支持されている。フィニッシャーから外部に突
出するロッドの他端に設けられた操作ノブを回動操作さ
せると、前記ロッドの他端部を中心としてロッドの一端
部が大きく回動する。
【0012】このとき、ロッドの一端部と他端部との間
の長さは、前記操作ノブの長さよりも極めて長いため、
操作ノブの回動操作量に比してロッドの一端部は比例的
に増大する。こうして、同ロッドの一端部が回動する
と、前記グリルは前記ロッドの一端部に押されながら同
一方向に回動し、同ロッドの一端部を回動中心として前
記ケース体の通風路内を前記ロッドと同一方向に相対回
転する。
【0013】このように、前記ロッドは、他端に設けら
れた操作ノブの近傍にある他端部を回動支点として、そ
の他端部よりも距離をおいて配されたロッドの一端部を
大きく回動させると同時に、その一端部を回動中心とし
て前記グリルを回動させるため、前記操作ノブの回動量
よりも大きな回動量で前記グリルを回動させることがで
きる。
【0014】その結果、前記グリルは前記操作ノブの小
さな操作量で前記グリルの配風の方向を拡大することが
できる。前記グリルの回動量よりも前記操作ノブの回動
量を小さくすることができるため、前記グリルが回動し
たとき、従来のごとく前記グリルと前記ケース体との間
に形成された空間に前記操作ノブを移動させる必要もな
く、同操作ノブの大きさや長さを小さく設定することが
できる。
【0015】また、前記操作ノブを回動操作させると
き、操作者の指や操作ノブ自体の移動空間を確保するた
めに、所謂、逃げ形状を小さくしたり、或いはその形状
を廃止できるため、空気吹出し部表面のフラット化等の
造形上の自由度が得られ、商品上の見栄えが向上でき
る。
【0016】更に、前記ケース体と前記グリルとの間の
嵌合部分は前記フィニッシャーに隠蔽され、前記嵌合端
部が視覚に入りにくく、目障りな隙間も気にならず、良
好な外観意匠の空気吹出し口が得られ、前記ケース体や
前記グリルの配置及び構造に影響されず、良好な配風性
能が得られる。
【0017】請求項2に係る発明は、前記グリル及び前
記ロッドの好ましい態様を規定しており、前記ロッドの
一端部が前記グリルに球面支持されている。この発明に
よれば、前記ロッドの一端部が前記グリルに球面支持さ
れているため、円滑に回動伝達がなされ、良好な操作感
覚が得られる。
【0018】請求項3に係る発明は、前記グリルの後端
部に前記ロッドの一端部を球面支持する第1球面受部を
形成すると共に、前記フィニッシャーの中央部に前記ロ
ッドの他端部を球面支持する第2球面受部を形成し、前
記ロッドの一端は前記第1球面受部に対応する第1球面
支持部を有し、同ロッドの他端部は前記第2球面受部に
対応する第2球面支持部を有している。
【0019】この発明によれば、前記ロッドの第1球面
支持部を前記グリルの第1球面受部に取り付けると共
に、前記第1球面支持部に相対向して配された第2球面
支持部を前記フィニッシャーの第2球面受部に取り付け
ている球面継手を有する連動機構による簡単な取付構造
が得られる。
【0020】この構成を備えることにより、上記請求項
1の作用効果に加えて、容易に且つ確実に装着すること
ができ、しかも任意の方向に配風させることができる。
また、前記連動機構によって前記ロッドを係脱可能な係
着構造とすることも可能となり、容易に分解交換も可能
である。
【0021】更に、万一、上記操作ノブに大きな外力が
加わっても、その外力によって前記フィニッシャーの第
2球面受部の内部に前記ロッドの第2球面支持部及び上
記操作ノブが入り込むと同時に前記ロッドが軸方向に移
動して、同ロッドの第1球面支持部が前記グリルの第1
球面受部から離脱するため、有効に衝撃を吸収させるこ
ともできる。
【0022】請求項4に係る発明は、前記グリルと前記
フィニッシャーとを互いに接近方向に付勢する付勢部材
を前記ロッドの同一軸上に配していることを規定してい
る。
【0023】この発明によれば、前記付勢部材は、例え
ば圧縮コイルバネからなり、この圧縮コイルバネを前記
ロッドの同一軸上に圧入固定させ、同ロッドを前記フィ
ニッシャー側に付勢して、前記グリルを前記フィニッシ
ャーに向けて弾性的に押圧している。
【0024】前記付勢部材の付勢力により前記グリルを
弾性的に支持しない場合と較べると、上記操作ノブの回
動時に生じる前記ロッドと前記グリルとの間の連結部分
の遊びをなくして均一な接触がなされ、上記操作ノブの
回動が伝達されるため、円滑で且つ確実な回動伝達がな
される。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施の形態
を添付図面に基づいて具体的に説明する。図1〜図3は
本発明の代表的な実施形態を示すもので、図1は同風向
調整装置の分解斜視図、図2は同装置の断面図であり、
図3は同装置のグリル回動時における状態を示す断面図
である。
【0026】これらの図において、符号1は本実施形態
の一例である風向調整装置を示している。同風向調整装
置1は内部に通風路を形成したケース体2と、同ケース
体2に回動自在に支持されて空調用又は換気用の空気の
向きを多方向に調整するグリル3と、適当な間隔をおい
てマトリックス状に配された複数の空気吹出し口4a,
…,4aを有するフィニッシャー4とを備えている。
【0027】更に前記風向調整装置1は、前記グリル3
及び前記フィニッシャー4に回動自在に連結して前記グ
リル3を任意の方向に回動させるロッド5と、前記フィ
ニッシャー4から外部に突出するロッド5の先端に設け
られた略円筒状をなす操作ノブ6とを備えている。
【0028】前後が開口したケース体2は室内側に末広
がり状に拡径した径大部2aを有する円筒部2bを構成
しており、合成樹脂材などにより一体成形されている。
前記ケース体2の円筒部2bの後端開口部は、例えば図
示せぬ自動車の空調用ダクト等に連結されており、その
反対側となる径大部2aの前端開口部は、同じく図示を
省略したインストルメントパネル等の表面に臨ませて配
される。
【0029】前記ケース体2の通風路内には、適当な間
隔をおいて上部に凹状をなす円弧面を有するグリル支持
用の4つの支持片2c,…,2cが突設されている。前
記円弧面は球面の一部を構成している。図2に示すごと
く前記ケース体2の径大部2aの前端開口周縁部には、
適当な間隔をおいて前記フィニッシャー4を固定する複
数のフランジ2d,…,2dが一体に形成されている。
【0030】本発明の特徴部の一部は前記グリル3を回
動させる連動機構にある。その連動機構は第1球面受部
であるグリル3の円筒体3b及び第2球面受部であるフ
ィニッシャー4の中央空気吹出し口4a−1、各第1及
び第2球面受部に回動自在に連結されるロッド5の組み
合わせからなる。
【0031】前記グリル3は合成樹脂材などにより一体
成形され、前後が開口した略半球殻からなる球状の本体
3aを有している。同本体3aの外面は前記ケース体2
の支持片2cの各円弧面と略合致する球面をなしてい
る。前記本体3aは前記支持片2cを任意の方向に摺動
する。前記グリル3の中央後端部には前後が開口した円
筒体3bが平行に設けられており、その円筒体3bと前
記本体3aの内壁面との間は適当な間隔をおいて矩形板
状をなす4つの支持部材3c,…,3cが配されてい
る。前記円筒体3bの内面は前記ロッド5の一端部を回
動自在に球面支持する第1球面受部を構成している。前
記支持部材3cはフィンとしての機能をも有している。
【0032】前記グリル3の前部に配される前記フィニ
ッシャー4は円盤体からなる。この円盤体の略中央部に
形成された中央空気吹出し口4a−1は前記ロッド5の
他端部を回動自在に球面支持する第2球面受部を構成し
ている。前記中央空気吹出し口4a−1の内周面は球面
の一部を構成している。同中央空気吹出し口4a−1の
外側の口径は内側の口径よりも若干長い寸法に設定され
ている。
【0033】前記フィニッシャー4には、前記ケース体
2の径大部2aに形成されたフランジ2dに対応する部
位に係止爪を有する複数の係止部4b,…,4bが突設
されている。図1に示すように、前記フィニッシャー4
の空気吹出し口4aは円形をなしているが、その形状は
図示例に限定されるものではなく、例えば楕円や矩形等
であってもよい。
【0034】前記ケース体2と前記フィニッシャー4と
を備えることにより、前記ケース体2と前記グリル3と
の間の嵌合部分は前記フィニッシャー4に隠蔽され、前
記嵌合部分が視覚に入りにくく、目障りな隙間も気にな
らず、良好な外観意匠の空気吹出し口が得られる。前記
ケース体2や前記グリル3の配置及び構造に何らの影響
も受けずに良好な配風が得られる。
【0035】前記グリル3と前記フィニッシャー4とに
回動自在に配される前記ロッド5は合成樹脂材などから
なる円柱をなす長尺の棒材から構成されている。図示例
によれば、前記ロッド5の一端部には前記グリル3の円
筒体3b内に回動自在に球面支持される4つの羽状をな
す板材からなる第1支持体5a,…,5aが一体に形成
されている。同第1支持体5aは前記ロッド5の同一軸
上にあって前記円筒体3bの内径と略同一外径の十文字
状に配されている。同第1支持体5aは前記第1球面受
部である円筒体3bに対応する第1球面支持部を構成し
ている。
【0036】第1球面支持部である第1支持体5aは、
略半円形をなす支持板部5bと前記ロッド5の室内側へ
の移動を規制する略三角形をなす止め片5cとからなっ
ている。前記支持板部5bの円弧端面は球面の一部を構
成している。同支持板部5bは前記グリル3の円筒体3
bの内面を任意の方向に摺動する。前記止め片5cは前
記支持板部5bと同一平面上にあって、同支持板部5b
よりも外方に突出されている。前記止め片5cは前記円
筒体3bの後端開口周縁部に摺接して上記操作ノブ6の
回動操作による前記グリル3を所望の傾斜角度で停止さ
せる。
【0037】本実施形態によると、前記ロッド5の一端
部は第1球面受部であるグリル3の円筒体3bと、その
円筒体3bに対応する第1球面支持部である第1支持体
5aとにて回動自在に連結されているが、本発明はこれ
に限定されるものではなく、従来から広く知られた一般
的な球面継手構造を採用することができる。この場合に
は、例えば、前記円筒体3bに代えて凹球面をなす球面
受部を使用し、一方の前記第1支持体5aに代えて球形
をなす球面支持部を使用した一般的な球面継手であって
もよい。
【0038】一方、前記ロッド5の他端部には上記第2
球面受部であるフィニッシャー4の中央空気吹出し口4
a−1に対応する第2球面支持部である第2支持体7が
脱着可能に設けられている。前記第2支持体7を介して
前記ロッド5の他端部が前記中央空気吹出し口4a−1
に球面支持される。前記第2支持体7は前記中央空気吹
出し口4a−1の口径と略同一外径を有する球面筒部7
aと、同球面筒部7aの外径よりも小径の円筒部7bと
を有する中空筒体からなり、その内部に後述する圧縮コ
イルバネ8を収容する収容空間を有している。前記円筒
部7bの端部には上記操作ノブ6の端縁部の内側方向に
向けて形成された環状突片を係止させる環状突起7cが
突設されている。
【0039】前記グリル3と前記フィニッシャー4とを
互いに接近方向に付勢する付勢部材である圧縮コイルバ
ネ8が前記ロッド5の同一軸上に配される。図2に示す
ように前記ロッド5を組み付けた状態で、同ロッド5の
露呈端部に前記第2支持体7内に配された圧縮コイルバ
ネ8が介装されている。同圧縮コイルバネ8は、前記ロ
ッド5の後端部に形成された環状溝5dに嵌合されるE
リング9と前記第2支持体7の底部との間に圧入され
る。
【0040】前記圧縮コイルバネ8の付勢力により、前
記ロッド5を前記フィニッシャー4側に付勢して、前記
グリル3を前記フィニッシャー4に向けて弾性的に押圧
している。上記構成を備えて、上記操作ノブ6の回動時
に生じる前記グリル3の円筒体3bと前記ロッド5の第
1支持体5aとの間の遊びをなくして均一な接触がなさ
れ、上記操作ノブ6の回動が伝達されるため、円滑で且
つ確実な回動伝達がなされる。前記圧縮コイルバネ8に
より操作力の調整を行うこともできる。
【0041】前記ロッド5の組立に際しては、先ず、上
述のように前記グリル3の円筒体3bに前記ロッド5の
第1支持体5aを組み付けた状態で、前記ケース体2の
支持片2cに前記グリル3を嵌着固定する。更に、前記
ロッド5の他端部を前記フィニッシャー4の中央空気吹
出し口4a−1に挿入し、同フィニッシャー4の係止部
4bを前記ケース体2のフランジ2dに形成された取付
孔に係止する。
【0042】次に、前記中央空気吹出し口4a−1から
外部に露呈した前記ロッド5の露呈端部に前記第2支持
体7を挿入して前記中央空気吹出し口4a−1内に装着
したのち、前記ロッド5の同一軸上に配された第2支持
体7の収容空間内に前記圧縮コイルバネ8を挿入する。
同圧縮コイルバネ8を圧縮した状態で前記ロッド5の環
状溝5dにEリング9を嵌め込んで固定し、同Eリング
9と前記第2支持体7の底部との間に圧入する。
【0043】こうして、図2に示すごとく前記グリル3
と前記フィニッシャー4とを互いに接近方向Fに付勢し
た状態で取り付けることができる。更に、前記ロッド5
の他端に上記操作ノブ6の環状突片を前記第2支持体7
の環状突起7cに嵌着係止する。上記のごとき連動機構
による簡単な取付構造が得られるため、容易に且つ確実
に装着することができる。前記連動機構により前記ロッ
ドを係脱可能な係着構造とすることもできると共に、容
易に分解交換もできる。
【0044】以上のごとく組み立てられた第1球面受部
である前記グリル3の円筒体3b、第2球面受部である
前記フィニッシャー4の中央空気吹出し口4a−1、第
1球面支持部である前記ロッド5の第1支持体5a、第
2球面支持部である前記ロッド5の第2支持体7の組み
合わせから構成される連動機構は、前記フィニッシャー
4を回動中心として、前記ロッド5と前記グリル3とを
相対回転させる。
【0045】いま、操作ノブ6を回動操作させると、図
3に示すように、前記フィニッシャー4の中央空気吹出
し口4a−1を中心として前記第2支持体7を介してロ
ッド5が大きく回動する。このとき、ロッド5の長さ
は、前記操作ノブ6の長さよりも極めて長いため、操作
ノブ6の回動操作量と較べるとロッド5の一端部は比例
的に増大する。
【0046】第1支持体5aの一端部が回動すると、前
記グリル3の円筒体3bが前記第1支持体5aに押され
ながら同一方向に回動し、同第1支持体5aを回動中心
として、前記グリル3が前記ケース体2の支持片2cを
介して通風路内を前記ロッド5と同一方向に相対回転す
る。このとき、前記第1支持体5aの止め片5cが前記
グリル3の円筒体3bの後端開口周縁部に摺接し、所望
の回動角度で操作ノブ6の回動操作を停止することがで
きる。
【0047】このように、前記ロッド5は、操作ノブ6
の近傍にある前記第2支持体7を回動支点として同第2
支持体7とは距離をおいて設けられた第1支持体5aを
大きく回動させ、更に、同第1支持体5aを回動中心と
して前記グリルを回動させているため、前記操作ノブ6
の回動量よりも大きな回動量で前記グリル3を回動させ
ることができる。
【0048】このため、前記グリル3は前記操作ノブ6
の小さな操作量で同グリル3の配風範囲を拡大すること
ができる。同グリル3の回動量よりも前記操作ノブ6の
回動量を小さくすることができるため、前記グリル3が
回動したとき、同グリル3と前記ケース体2との間に形
成された空間に前記操作ノブ6を移動させる必要もな
く、同操作ノブ6の大きさや長さを小さく設定すること
ができる。
【0049】図4は本風向調整装置1の変形例を示す断
面図であり、同装置1の操作ノブ6に衝撃が加わった際
の状態を示している。なお、同図にあって、上記実施形
態と実質的に同様の部材に関しては同一の符号を付して
いる。従って、これらの部材に関する詳細な説明は省略
する。
【0050】上記実施形態にあっては、前記操作ノブ6
の外径は前記第2支持体7の外径よりも大きく設定され
ているが、同図に示すごとく前記操作ノブ6の外径は、
前記第2支持体7とは略同じ外径に設定されている。こ
の場合には、例えば前記操作ノブ6の軸方向に大きな外
力が加わっても、前記フィニッシャー4の中央空気吹出
し口4a−1内に前記第2支持体7及び操作ノブ6がそ
れぞれ入り込むと同時に前記ロッド5が軸方向に移動し
て、前記ロッド5の第1支持体5aが前記グリル3の円
筒体3b内から離脱することができる。このため、有効
に衝撃を吸収させることができる。
【0051】以上の説明からも明らかなように、本実施
形態の風向調整装置1によれば、上述したごとく前記グ
リル3の回動量よりも前記操作ノブ6の回動量を小さく
することができるため、前記操作ノブ6を回動操作させ
るとき、操作者の指や操作ノブ6自体の移動空間を確保
するための形状を小さくしたり、或いはその形状を廃止
でき、前記フィニッシャー4の空気吹出し部表面のフラ
ット化等の造形上の自由度が得られ、商品上の見栄えが
向上できる。なお、本発明は上記実施形態に限定される
ものではなく、それらの実施形態から当業者が容易に変
更可能な技術的な範囲をも当然に包含するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の代表的な実施形態である風向調整装置
の分解斜視図である。
【図2】同装置の断面図である。
【図3】同装置のグリル回動時における状態を示す断面
図である。
【図4】同装置の操作ノブに衝撃が加わった際の状態を
説明する説明図である。
【符号の説明】
1 風向調整装置 2 ケース体 2a 径大部 2b 円筒部 2c 支持片 2d フランジ 3 グリル 3a 本体 3b 第1球面受部である円筒体 3c 支持部材 4 フィニッシャー 4a 空気吹出し口 4a−1 第2球面受部である中央空気吹出し口 4b 係止部 5 ロッド 5a 第1球面支持部である第1支持体 5b 支持板部 5c 止め片 5d 環状溝 6 操作ノブ 7 第2球面支持部である第2支持体 7a 球面筒部 7b 円筒部 7c 環状突起 8 圧縮コイルバネ 9 Eリング

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内部に通風路を形成したケース体と、 前記通風路内に回動自在に配され、前記ケース体に支持
    されたグリルと、 前記ケース体の前部に設けられ、空気吹出し口を有する
    フィニッシャーと、 一端部が前記グリルに回動自在に支持され、他端部が前
    記フィニッシャーに回動自在に支持されたロッドと、 同ロッドの他端に設けられた操作ノブとを備えてなり、 前記フィニッシャーを回動中心として、前記ロッドと前
    記グリルとを相対回転させてなることを特徴とする風向
    調整装置。
  2. 【請求項2】 前記ロッドの一端部が前記グリルに球面
    支持されてなる請求項1記載の風向調整装置。
  3. 【請求項3】 前記グリルの後端部に前記ロッドの一端
    部を球面支持する第1球面受部を形成すると共に、前記
    フィニッシャーの中央部に前記ロッドの他端部を球面支
    持する第2球面受部を形成し、 前記ロッドの一端は前記第1球面受部に対応する第1球
    面支持部を有し、同ロッドの他端部は前記第2球面受部
    に対応する第2球面支持部を有してなる請求項1又は2
    記載の風向調整装置。
  4. 【請求項4】 前記グリルと前記フィニッシャーとを互
    いに接近方向に付勢する付勢部材を前記ロッドの同一軸
    上に配してなる請求項1〜3記載の風向調整装置。
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