JP2861516B2 - 過給機付エンジンの過給圧制御装置 - Google Patents
過給機付エンジンの過給圧制御装置Info
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- JP2861516B2 JP2861516B2 JP3216522A JP21652291A JP2861516B2 JP 2861516 B2 JP2861516 B2 JP 2861516B2 JP 3216522 A JP3216522 A JP 3216522A JP 21652291 A JP21652291 A JP 21652291A JP 2861516 B2 JP2861516 B2 JP 2861516B2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、過給機付エンジンの過
給圧制御装置に関し、とくに高地における過給圧の低下
を防止することが可能な過給圧制御装置に関する。
給圧制御装置に関し、とくに高地における過給圧の低下
を防止することが可能な過給圧制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】エンジン本体に対し、主、副二つのター
ボチャージャを並列に配置し、低吸入空気量域では主タ
ーボチャージャのみ作動させて1個ターボチャージャと
し、高吸入空気量域では両ターボチャージャを作動させ
るようにした、いわゆる2ステージターボシステムを採
用した過給機付エンジンが知られている。
ボチャージャを並列に配置し、低吸入空気量域では主タ
ーボチャージャのみ作動させて1個ターボチャージャと
し、高吸入空気量域では両ターボチャージャを作動させ
るようにした、いわゆる2ステージターボシステムを採
用した過給機付エンジンが知られている。
【0003】この種の過給機付エンジンの構成は、たと
えば図10に示すようになっている。エンジン本体39
1に対し、主ターボチャージャ(T/C−1)392と
副ターボチャージャ(T/C−2)393が並列に設け
られている。副ターボチャージャ393に接続される
吸、排気系には、それぞれ吸気切替弁394、排気切替
弁395が設けられ、副ターボチャージャ393のコン
プレッサをバイパスする吸気バイパス通路397には、
吸気バイパス弁396が設けられている。低吸入空気量
域では吸気切替弁394、排気切替弁395をともに全
閉とすることにより、主ターボチャージャ392のみを
過給作動させ、高吸入空気量域では両切替弁394、3
95をともに全開とし、吸気バイパス弁396を閉じる
ことにより、副ターボチャージャ393にも過給作動を
行わせ、2個ターボチャージャ作動とすることができ
る。
えば図10に示すようになっている。エンジン本体39
1に対し、主ターボチャージャ(T/C−1)392と
副ターボチャージャ(T/C−2)393が並列に設け
られている。副ターボチャージャ393に接続される
吸、排気系には、それぞれ吸気切替弁394、排気切替
弁395が設けられ、副ターボチャージャ393のコン
プレッサをバイパスする吸気バイパス通路397には、
吸気バイパス弁396が設けられている。低吸入空気量
域では吸気切替弁394、排気切替弁395をともに全
閉とすることにより、主ターボチャージャ392のみを
過給作動させ、高吸入空気量域では両切替弁394、3
95をともに全開とし、吸気バイパス弁396を閉じる
ことにより、副ターボチャージャ393にも過給作動を
行わせ、2個ターボチャージャ作動とすることができ
る。
【0004】低吸入空気量域から高吸入空気量域に移行
するときには、吸気切替弁395および排気切替弁39
4が閉じられているときに排気バイパス弁398を小開
制御し、さらに吸気バイパス弁396を閉じることによ
り副ターボチャージャ393の助走回転数を高め、ター
ボチャージャの切替をより円滑に(切替時のショックを
小さく)行うことが可能になっている。排気バイパス弁
398は、ダイヤフラムアクチュエータの作動により開
閉動作するようになっている。ダイヤフラムアクチュエ
ータのダイヤフラム室内には、過給気が導かれており、
ダイヤフラム室内に導かれた過給気はデューティ制御さ
れる電磁弁を介して大気にブリードされるようになって
いる。
するときには、吸気切替弁395および排気切替弁39
4が閉じられているときに排気バイパス弁398を小開
制御し、さらに吸気バイパス弁396を閉じることによ
り副ターボチャージャ393の助走回転数を高め、ター
ボチャージャの切替をより円滑に(切替時のショックを
小さく)行うことが可能になっている。排気バイパス弁
398は、ダイヤフラムアクチュエータの作動により開
閉動作するようになっている。ダイヤフラムアクチュエ
ータのダイヤフラム室内には、過給気が導かれており、
ダイヤフラム室内に導かれた過給気はデューティ制御さ
れる電磁弁を介して大気にブリードされるようになって
いる。
【0005】なお、主ターボチャージャのみの過給時に
は排気バイパス弁のみをデューティ制御し、主ターボチ
ャージャおよび副ターボチャージャの双方による過給時
にはウェストゲートバルブのみをデューティ制御するこ
とにより、過給圧を所定の圧力に制御するようにした装
置は、特開昭63−25319号公報に開示されてい
る。
は排気バイパス弁のみをデューティ制御し、主ターボチ
ャージャおよび副ターボチャージャの双方による過給時
にはウェストゲートバルブのみをデューティ制御するこ
とにより、過給圧を所定の圧力に制御するようにした装
置は、特開昭63−25319号公報に開示されてい
る。
【0006】図11は、排気バイパス弁398を開閉駆
動するダイヤフラムアクチュエータに供給される過給気
の大気へのブリード量(リーク量)と過給圧との関係を
示している。排気バイパス弁用のダイヤフラムアクチュ
エータは、ダイヤフラムに作用する圧力が高くなると開
弁するようになっており、ダイヤフラムに作用する圧力
が小さい状態では内蔵されたスプリングの付勢力によっ
て閉弁するようになっている。したがって、図11に示
すように、電磁弁へ出力する制御信号のデューティ値を
大にしダイヤフラムアクチュエータに導入される過給気
のブリード量を多くすることにより、排気バイパス弁の
開度が小さくなり、制御過給圧が高められる。
動するダイヤフラムアクチュエータに供給される過給気
の大気へのブリード量(リーク量)と過給圧との関係を
示している。排気バイパス弁用のダイヤフラムアクチュ
エータは、ダイヤフラムに作用する圧力が高くなると開
弁するようになっており、ダイヤフラムに作用する圧力
が小さい状態では内蔵されたスプリングの付勢力によっ
て閉弁するようになっている。したがって、図11に示
すように、電磁弁へ出力する制御信号のデューティ値を
大にしダイヤフラムアクチュエータに導入される過給気
のブリード量を多くすることにより、排気バイパス弁の
開度が小さくなり、制御過給圧が高められる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】過給圧は大気圧に対し
て相関関係にあるので、過給圧の絶対圧制御では制御過
給圧は大気圧に対して高地ほど相対圧差が大きくなる。
図9のP0 は過給圧のフィードバック制御が開始される
過給圧の圧力レベルを示しており、この圧力レベルP0
に対する平地での大気圧(760mmHgabs)の差
はAであり、圧力レベルP0 に対する高地(600mm
Hgabs)の差はBとなる。このように、制御過給圧
は大気圧に対し高地ほど相対圧差が大きくなり、高地で
は図9のP1 に示すように、過給圧がフィードバック制
御圧P O に達してから所定の圧力(目標過給圧)P B に
達するまでの時間t 2 が長くなる。これを補正するため
には、排気バイパス弁を駆動するダイヤフラムアクチュ
エータへ導入される過給気を多量に外部にブリードさせ
て排気バイパス弁の開度を小さくする必要が生じるが、
従来ではダイヤフラムアクチュエータに過給気を導入す
る電磁弁の初期デューティ値が固定となっているため、
高地ではアクチュエータの過給初期のブリード量不足に
より制御過給圧の上昇速度が平地の場合よりも低下して
しまい、過給圧がフィードバック制御開始圧力P O に達
してから所定の圧力P B に達するまでの時間t 2 が平地
の場合の時間t 1 に比べて長くなってしまう。この過給
圧の低下は出力トルクの低下を招き、車両の加速性を悪
化させる。
て相関関係にあるので、過給圧の絶対圧制御では制御過
給圧は大気圧に対して高地ほど相対圧差が大きくなる。
図9のP0 は過給圧のフィードバック制御が開始される
過給圧の圧力レベルを示しており、この圧力レベルP0
に対する平地での大気圧(760mmHgabs)の差
はAであり、圧力レベルP0 に対する高地(600mm
Hgabs)の差はBとなる。このように、制御過給圧
は大気圧に対し高地ほど相対圧差が大きくなり、高地で
は図9のP1 に示すように、過給圧がフィードバック制
御圧P O に達してから所定の圧力(目標過給圧)P B に
達するまでの時間t 2 が長くなる。これを補正するため
には、排気バイパス弁を駆動するダイヤフラムアクチュ
エータへ導入される過給気を多量に外部にブリードさせ
て排気バイパス弁の開度を小さくする必要が生じるが、
従来ではダイヤフラムアクチュエータに過給気を導入す
る電磁弁の初期デューティ値が固定となっているため、
高地ではアクチュエータの過給初期のブリード量不足に
より制御過給圧の上昇速度が平地の場合よりも低下して
しまい、過給圧がフィードバック制御開始圧力P O に達
してから所定の圧力P B に達するまでの時間t 2 が平地
の場合の時間t 1 に比べて長くなってしまう。この過給
圧の低下は出力トルクの低下を招き、車両の加速性を悪
化させる。
【0008】上述の従来技術は、主、副ターボチャージ
ャを有する2ステージツインターボチャージャを対象に
説明したが、ターボチャージャが1個のみであるシング
ルターボチャージャにおいても、同様な問題が生じる。
ャを有する2ステージツインターボチャージャを対象に
説明したが、ターボチャージャが1個のみであるシング
ルターボチャージャにおいても、同様な問題が生じる。
【0009】本発明は、高地における過給圧制御用アク
チュエータの過給初期のブリード量不足に起因する過給
圧の上昇速度の低下を抑制し、過給圧がフィードバック
制御開始圧力(P O )になってから所定の圧力(目標過
給圧P B )になるまでの時間(t 3 )を平地並みの時間
(t 1 )にすることが可能な過給機付エンジンの過給圧
制御装置を提供することを目的とする。
チュエータの過給初期のブリード量不足に起因する過給
圧の上昇速度の低下を抑制し、過給圧がフィードバック
制御開始圧力(P O )になってから所定の圧力(目標過
給圧P B )になるまでの時間(t 3 )を平地並みの時間
(t 1 )にすることが可能な過給機付エンジンの過給圧
制御装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
の本発明は、つぎの通りである。エンジンから排出され
る排気ガスの一部を過給機のタービンをバイパスさせて
流す過給圧制御弁を有し、該過給圧制御弁をダイヤフラ
ムアクチュエータのダイヤフラム室内に導かれる過給気
の圧力によって開弁可能に構成し、該ダイヤフラムアク
チュエータのダイヤフラム室内に導入される過給気を、
吸気管圧力の大きさに応じてデューティ値またはデュー
ティ値の増減が決定されデューティ値が大なほどブリー
ド量を増大させて過給圧を大にする電磁弁を介して外部
にブリードさせることにより、前記過給圧制御弁の開度
を調整し過給圧の制御を行うようにした過給機付エンジ
ンの過給圧制御装置において、大気圧の高低を検出する
大気圧検出手段と、前記大気圧検出手段によって検出さ
れた大気圧が低いほど前記電磁弁の初期デューティ値を
大に補正する初期デューティ値補正手段と、を具備した
ことを特徴とする過給機付エンジンの過給圧制御装置。
の本発明は、つぎの通りである。エンジンから排出され
る排気ガスの一部を過給機のタービンをバイパスさせて
流す過給圧制御弁を有し、該過給圧制御弁をダイヤフラ
ムアクチュエータのダイヤフラム室内に導かれる過給気
の圧力によって開弁可能に構成し、該ダイヤフラムアク
チュエータのダイヤフラム室内に導入される過給気を、
吸気管圧力の大きさに応じてデューティ値またはデュー
ティ値の増減が決定されデューティ値が大なほどブリー
ド量を増大させて過給圧を大にする電磁弁を介して外部
にブリードさせることにより、前記過給圧制御弁の開度
を調整し過給圧の制御を行うようにした過給機付エンジ
ンの過給圧制御装置において、大気圧の高低を検出する
大気圧検出手段と、前記大気圧検出手段によって検出さ
れた大気圧が低いほど前記電磁弁の初期デューティ値を
大に補正する初期デューティ値補正手段と、を具備した
ことを特徴とする過給機付エンジンの過給圧制御装置。
【0011】
【作用】上記本発明の過給機付エンジンの過給圧制御装
置では、大気圧検出手段によって検出される大気圧が低
くなると、初期デューティ値補正手段によって過給圧制
御弁を駆動する電磁弁の初期デューティ値が補正され
る。そのため、大気圧が低くなる高地においてはフィー
ドバック制御による過給圧制御の初期に過給圧制御弁の
開度を小にして排気ガスのバイパス量を抑制することが
可能となり、平地の場合に対する過給圧の上昇速度の低
下が抑制され、過給圧がフィードバック制御開始圧力に
なってから目標過給圧に達するまでの時間が平地の場合
並みに短くな る。
置では、大気圧検出手段によって検出される大気圧が低
くなると、初期デューティ値補正手段によって過給圧制
御弁を駆動する電磁弁の初期デューティ値が補正され
る。そのため、大気圧が低くなる高地においてはフィー
ドバック制御による過給圧制御の初期に過給圧制御弁の
開度を小にして排気ガスのバイパス量を抑制することが
可能となり、平地の場合に対する過給圧の上昇速度の低
下が抑制され、過給圧がフィードバック制御開始圧力に
なってから目標過給圧に達するまでの時間が平地の場合
並みに短くな る。
【0012】
【実施例】以下に、本発明に係る過給機付エンジンの過
給圧制御装置の望ましい実施例を、図面を参照して説明
する。
給圧制御装置の望ましい実施例を、図面を参照して説明
する。
【0013】図1ないし図9は、本発明の一実施例を示
しており、とくに車両に搭載される6気筒エンジンに適
用した場合を示している。図2において、1はエンジ
ン、2はサージタンク、3は排気マニホールドを示す。
排気マニホールド3は排気干渉を伴わない#1〜#3気
筒群と#4〜#6気筒群の2つに集合され、その集合部
が連通路3aによって連通されている。7、8は互いに
並列に配置された主ターボチャージャ、副ターボチャー
ジャである。ターボチャージャ7、8のそれぞれのター
ビン7a、8aは排気マニホールド3の集合部に接続さ
れ、それぞれのコンプレッサ7b、8bは、インタクー
ラ6、スロットル弁4を介してサージタンク2に接続さ
れている。
しており、とくに車両に搭載される6気筒エンジンに適
用した場合を示している。図2において、1はエンジ
ン、2はサージタンク、3は排気マニホールドを示す。
排気マニホールド3は排気干渉を伴わない#1〜#3気
筒群と#4〜#6気筒群の2つに集合され、その集合部
が連通路3aによって連通されている。7、8は互いに
並列に配置された主ターボチャージャ、副ターボチャー
ジャである。ターボチャージャ7、8のそれぞれのター
ビン7a、8aは排気マニホールド3の集合部に接続さ
れ、それぞれのコンプレッサ7b、8bは、インタクー
ラ6、スロットル弁4を介してサージタンク2に接続さ
れている。
【0014】主ターボチャージャ7は、低吸入空気量域
から高吸入空気量域まで作動され、副ターボチャージャ
8は低吸入空気量域で停止される。双方のターボチャー
ジャ7、8の作動、停止を可能ならしめるために、副タ
ーボチャージャ8のタービン8aの下流に排気切替弁1
7が、コンプレッサ8bの下流に吸気切替弁18が設け
られる。吸、排気切替弁18、17の両方とも開弁のと
きは、両方のターボチャージャ7、8が作動される。副
ターボチャージャ8のタービン8aの下流と主ターボチ
ャージャ7のタービン7aの下流とは、排気バイパス通
路40を介して連通可能となっている。排気バイパス通
路40には、この排気バイパス通路40を開閉する排気
バイパス弁41が設けられている。排気バイパス弁41
は、ダイヤフラム式アクチュエータ42によって開閉さ
れるようになっている。
から高吸入空気量域まで作動され、副ターボチャージャ
8は低吸入空気量域で停止される。双方のターボチャー
ジャ7、8の作動、停止を可能ならしめるために、副タ
ーボチャージャ8のタービン8aの下流に排気切替弁1
7が、コンプレッサ8bの下流に吸気切替弁18が設け
られる。吸、排気切替弁18、17の両方とも開弁のと
きは、両方のターボチャージャ7、8が作動される。副
ターボチャージャ8のタービン8aの下流と主ターボチ
ャージャ7のタービン7aの下流とは、排気バイパス通
路40を介して連通可能となっている。排気バイパス通
路40には、この排気バイパス通路40を開閉する排気
バイパス弁41が設けられている。排気バイパス弁41
は、ダイヤフラム式アクチュエータ42によって開閉さ
れるようになっている。
【0015】低吸入空気量域で停止される副ターボチャ
ージャ8の吸気通路には、1個ターボチャージャから2
個ターボチャージャへの切替を円滑にするために、コン
プレッサ7bの上流とコンプレッサ8bの下流とを連通
する吸気バイパス通路13と、吸気バイパス通路13の
途中に配設される吸気バイパス弁33が設けられる。吸
気バイパス弁33はダイヤフラム式のアクチュエータ1
0によって開閉される。吸気切替弁18の上流と下流と
を連通するバイパス通路には、逆止弁12が設けられて
おり、吸気切替弁18の閉時において副ターボチャージ
ャ8側のコンプレッサ出口圧力が主ターボチャージャ7
側より大になったとき、空気が上流側から下流側に流れ
ることができるようにしてある。なお、図中、14はコ
ンプレッサ出口側の吸気通路、15はコンプレッサ入口
側の吸気通路を示す。吸気通路15はエアフローメータ
24を介してエアクリーナ23に接続される。排気通路
を形成するフロントパイプ20は、排気ガス触媒21を
介して排気マフラーに接続される。吸気切替弁18はア
クチュエータ11によって開閉され、排気切替弁17は
ダイヤフラム式アクチュエータ16によって開閉される
ようになっている。ウエストゲートバルブ31は、アク
チュエータ9によって開閉されるようになっている。
ージャ8の吸気通路には、1個ターボチャージャから2
個ターボチャージャへの切替を円滑にするために、コン
プレッサ7bの上流とコンプレッサ8bの下流とを連通
する吸気バイパス通路13と、吸気バイパス通路13の
途中に配設される吸気バイパス弁33が設けられる。吸
気バイパス弁33はダイヤフラム式のアクチュエータ1
0によって開閉される。吸気切替弁18の上流と下流と
を連通するバイパス通路には、逆止弁12が設けられて
おり、吸気切替弁18の閉時において副ターボチャージ
ャ8側のコンプレッサ出口圧力が主ターボチャージャ7
側より大になったとき、空気が上流側から下流側に流れ
ることができるようにしてある。なお、図中、14はコ
ンプレッサ出口側の吸気通路、15はコンプレッサ入口
側の吸気通路を示す。吸気通路15はエアフローメータ
24を介してエアクリーナ23に接続される。排気通路
を形成するフロントパイプ20は、排気ガス触媒21を
介して排気マフラーに接続される。吸気切替弁18はア
クチュエータ11によって開閉され、排気切替弁17は
ダイヤフラム式アクチュエータ16によって開閉される
ようになっている。ウエストゲートバルブ31は、アク
チュエータ9によって開閉されるようになっている。
【0016】アクチュエータ9、10、11、16、4
2は、過給圧または負圧の導入によって作動するように
なっている。各アクチュエータ9、10、11、16、
42には、正圧タンク51からの過給圧または負圧とエ
アフローメータ24の下流からの大気圧とを選択的に切
り替えるために、第1、第2、第3、第4、第5、第6
の電磁弁25、26、27、28、32、44が接続さ
れている。各電磁弁25、26、27、28、32、4
4の切替は、エンジンコントロールコンピュータ29か
らの指令に従って行なわれる。なお、第2の電磁弁26
へ負圧を導入する通路には、負圧の一方の流れのみを許
すチェック弁45が介装されている。
2は、過給圧または負圧の導入によって作動するように
なっている。各アクチュエータ9、10、11、16、
42には、正圧タンク51からの過給圧または負圧とエ
アフローメータ24の下流からの大気圧とを選択的に切
り替えるために、第1、第2、第3、第4、第5、第6
の電磁弁25、26、27、28、32、44が接続さ
れている。各電磁弁25、26、27、28、32、4
4の切替は、エンジンコントロールコンピュータ29か
らの指令に従って行なわれる。なお、第2の電磁弁26
へ負圧を導入する通路には、負圧の一方の流れのみを許
すチェック弁45が介装されている。
【0017】第1の電磁弁25のONは、吸気切替弁1
8を弁開とするようにアクチュエータ11を作動させ、
OFFは吸気切替弁18を全閉とするようにアクチュエ
ータ11を作動させる。第4の電磁弁28のONは、排
気切替弁17を全開とするようにアクチュエータ16を
作動させ、OFFは排気切替弁17を全閉するようにア
クチュエータ16を作動させる。第3の電磁弁27のO
Nは、吸気バイパス弁33を全閉するようにアクチュエ
ータ10を作動させ、OFFは吸気バイパス弁33を全
開するようにアクチュエータ10を作動させる。
8を弁開とするようにアクチュエータ11を作動させ、
OFFは吸気切替弁18を全閉とするようにアクチュエ
ータ11を作動させる。第4の電磁弁28のONは、排
気切替弁17を全開とするようにアクチュエータ16を
作動させ、OFFは排気切替弁17を全閉するようにア
クチュエータ16を作動させる。第3の電磁弁27のO
Nは、吸気バイパス弁33を全閉するようにアクチュエ
ータ10を作動させ、OFFは吸気バイパス弁33を全
開するようにアクチュエータ10を作動させる。
【0018】排気バイパス弁41は、図3に示すよう
に、排気下流側に開くスイングアーム弁から構成されて
いる。排気バイパス弁41と連結されるダイヤフラムア
クチュエータ42には、ダイヤフラム室42aが形成さ
れている。ダイヤフラム室42aはダイヤフラム42c
によって区画されており、ダイヤフラム室42aの反対
側の室42bにはダイヤフラム42cをダイヤフラム室
42a側に押圧するスプリング42dが収納されてい
る。ダイヤフラム室42aには、正圧タンク51から過
給圧が導かれるようになっている。ダイヤフラム室42
aに導かれた過給気は、第5の電磁弁32を介して大気
側にリークされるようになっている。
に、排気下流側に開くスイングアーム弁から構成されて
いる。排気バイパス弁41と連結されるダイヤフラムア
クチュエータ42には、ダイヤフラム室42aが形成さ
れている。ダイヤフラム室42aはダイヤフラム42c
によって区画されており、ダイヤフラム室42aの反対
側の室42bにはダイヤフラム42cをダイヤフラム室
42a側に押圧するスプリング42dが収納されてい
る。ダイヤフラム室42aには、正圧タンク51から過
給圧が導かれるようになっている。ダイヤフラム室42
aに導かれた過給気は、第5の電磁弁32を介して大気
側にリークされるようになっている。
【0019】エンジン運転中は、排気バイパス弁41の
弁体41aには排気ガスの排圧が作用しており、この排
圧Pによって弁体41aにかかる力と、排気バイパス弁
41と連結されるダイヤフラムアクチュエータ42のダ
イヤフラム室42a内に作用する過給圧によって生じる
力との和が一定値を超えることによって排気バイパス弁
41は開弁される。排気バイパス弁41の閉弁動作は、
スプリング42dの付勢力によって行なわれる。
弁体41aには排気ガスの排圧が作用しており、この排
圧Pによって弁体41aにかかる力と、排気バイパス弁
41と連結されるダイヤフラムアクチュエータ42のダ
イヤフラム室42a内に作用する過給圧によって生じる
力との和が一定値を超えることによって排気バイパス弁
41は開弁される。排気バイパス弁41の閉弁動作は、
スプリング42dの付勢力によって行なわれる。
【0020】排気バイパス弁41を作動させるアクチュ
エータ42に大気圧を導入する第5の電磁弁32は、O
N、OFF制御でなく、デューティ制御される。同様
に、ウエストゲートバルブ31を作動させるアクチュエ
ータ9に負圧を導く第6の電磁弁44は、ON、OFF
制御でなく、デューティ制御される。デューティ制御
は、周知の通り、デューティ値により通電時間を制御す
ることであり、デジタル的に通電、非通電の割合を変え
ることにより、アナログ的に平均電流が可変制御され
る。なお、デューティ値は、1サイクルの時間に対する
通電時間の割合であり、1サイクル中の通電時間をA、
非通電時間をBとすると、デューティ値=A/(A+
B)×100(%)で表わされる。
エータ42に大気圧を導入する第5の電磁弁32は、O
N、OFF制御でなく、デューティ制御される。同様
に、ウエストゲートバルブ31を作動させるアクチュエ
ータ9に負圧を導く第6の電磁弁44は、ON、OFF
制御でなく、デューティ制御される。デューティ制御
は、周知の通り、デューティ値により通電時間を制御す
ることであり、デジタル的に通電、非通電の割合を変え
ることにより、アナログ的に平均電流が可変制御され
る。なお、デューティ値は、1サイクルの時間に対する
通電時間の割合であり、1サイクル中の通電時間をA、
非通電時間をBとすると、デューティ値=A/(A+
B)×100(%)で表わされる。
【0021】排気バイパス弁41を駆動するダイヤフラ
ムアクチュエータ42のダイヤフラム室42a内の圧力
は、ダイヤフラム室42a内に導入された過給気をデュ
ーティ制御される第5の電磁弁32を介して大気にブリ
ード(リーク)させることにより可変されるようになっ
ている。このダイヤフラム室42aの圧力調整によって
排気バイパス弁41の開度が制御され、1個ターボチャ
ージャ域における過給圧制御が行なわれる。ウエストゲ
ートバルブ31の開度は、アクチュエータ9のダイヤフ
ラム室9bに導入される過給気の大気へのブリード量
(リーク量)を第6の電磁弁44のデューティ制御によ
って可変させることにより可変可能となっている。
ムアクチュエータ42のダイヤフラム室42a内の圧力
は、ダイヤフラム室42a内に導入された過給気をデュ
ーティ制御される第5の電磁弁32を介して大気にブリ
ード(リーク)させることにより可変されるようになっ
ている。このダイヤフラム室42aの圧力調整によって
排気バイパス弁41の開度が制御され、1個ターボチャ
ージャ域における過給圧制御が行なわれる。ウエストゲ
ートバルブ31の開度は、アクチュエータ9のダイヤフ
ラム室9bに導入される過給気の大気へのブリード量
(リーク量)を第6の電磁弁44のデューティ制御によ
って可変させることにより可変可能となっている。
【0022】エンジンコントロールコンピュータ29
は、エンジンの各種運転条件検出センサと電気的に接続
され、各種センサからの信号が入力される。エンジン運
転条件検出センサには、吸気管圧力センサ30、スロッ
トル開度センサ5、吸入空気量測定センサとしてのエア
フローメータ24、エンジン回転数センサ50、および
酸素センサ19が含まれる。エンジンコントロールコン
ピュータ29は、演算をするためのセントラルプロセッ
サユニット(CPU)、読み出し専用のメモリであるリ
ードオンリメモリ(ROM)、一時記憶用のランダムア
クセスメモリ(RAM)、入出力インターフェイス(I
/Oインターフェイス)、各種センサからのアナログ信
号をディジタル量に変換するA/Dコンバータを備えて
いる。
は、エンジンの各種運転条件検出センサと電気的に接続
され、各種センサからの信号が入力される。エンジン運
転条件検出センサには、吸気管圧力センサ30、スロッ
トル開度センサ5、吸入空気量測定センサとしてのエア
フローメータ24、エンジン回転数センサ50、および
酸素センサ19が含まれる。エンジンコントロールコン
ピュータ29は、演算をするためのセントラルプロセッ
サユニット(CPU)、読み出し専用のメモリであるリ
ードオンリメモリ(ROM)、一時記憶用のランダムア
クセスメモリ(RAM)、入出力インターフェイス(I
/Oインターフェイス)、各種センサからのアナログ信
号をディジタル量に変換するA/Dコンバータを備えて
いる。
【0023】エンジンコントロールコンピュータ29に
は、図2に示すように、大気圧検出手段としての大気圧
センサ60が接続されている。大気圧センサ60は、検
出した大気圧の値を電気信号に変換し、エンジンコント
ロールコンピュータ29に入力する機能を有する。エン
ジンコントロールコンピュータ29には、図1に示すよ
うに、初期デューティ値補正手段61が形成されてい
る。初期デューティ値補正手段61は、エンジンコント
ロールコンピュータ29内に格納されるプログラムから
構成されている。初期デューティ値補正手段61は、大
気圧センサ61によって検出された大気圧が低くなるに
つれて第5の電磁弁32へ出力する初期デューティ値を
大に補正する機能を有している。
は、図2に示すように、大気圧検出手段としての大気圧
センサ60が接続されている。大気圧センサ60は、検
出した大気圧の値を電気信号に変換し、エンジンコント
ロールコンピュータ29に入力する機能を有する。エン
ジンコントロールコンピュータ29には、図1に示すよ
うに、初期デューティ値補正手段61が形成されてい
る。初期デューティ値補正手段61は、エンジンコント
ロールコンピュータ29内に格納されるプログラムから
構成されている。初期デューティ値補正手段61は、大
気圧センサ61によって検出された大気圧が低くなるに
つれて第5の電磁弁32へ出力する初期デューティ値を
大に補正する機能を有している。
【0024】図8は、エンジンコントロールコンピュー
タ29のROMに格納され、初期デューティ値補正手段
61の一部を構成するマップを示している。図8に示す
ように、平地から高地にいくにつれて初期デューティ値
が大きくなっている。これによって、大気圧の低い高地
で走行の場合もダイヤフラムアクチュエータ42の過給
初期ブリード量の不足に起因する過給圧の上昇速度の低
下が防止されるようになっている。
タ29のROMに格納され、初期デューティ値補正手段
61の一部を構成するマップを示している。図8に示す
ように、平地から高地にいくにつれて初期デューティ値
が大きくなっている。これによって、大気圧の低い高地
で走行の場合もダイヤフラムアクチュエータ42の過給
初期ブリード量の不足に起因する過給圧の上昇速度の低
下が防止されるようになっている。
【0025】つぎに、上記の過給機付エンジンの過給圧
制御における作用について説明する。高吸入空気量域で
は、吸気切替弁18は排気切替弁17がともに開かれ、
吸気バイパス弁10が閉じられる。これによって2個タ
ーボチャージャ7、8が駆動され、十分な過給空気量が
得られ、出力が向上される。低速域でかつ高負荷時に
は、吸気切替弁18と排気切替弁17がともに閉じら
れ、吸気バイパス弁33が開かれる。これによって主タ
ーボチャージャ7のみが駆動される。低吸入空気量域で
1個ターボチャージャとする理由は、低吸入空気量域で
は1個ターボチャージャ過給特性が2個ターボチャージ
ャ過給特性より優れているからである。1個ターボチャ
ージャとすることにより、過給圧、トルクの立上りが早
くなり、レスポンスが迅速となる。
制御における作用について説明する。高吸入空気量域で
は、吸気切替弁18は排気切替弁17がともに開かれ、
吸気バイパス弁10が閉じられる。これによって2個タ
ーボチャージャ7、8が駆動され、十分な過給空気量が
得られ、出力が向上される。低速域でかつ高負荷時に
は、吸気切替弁18と排気切替弁17がともに閉じら
れ、吸気バイパス弁33が開かれる。これによって主タ
ーボチャージャ7のみが駆動される。低吸入空気量域で
1個ターボチャージャとする理由は、低吸入空気量域で
は1個ターボチャージャ過給特性が2個ターボチャージ
ャ過給特性より優れているからである。1個ターボチャ
ージャとすることにより、過給圧、トルクの立上りが早
くなり、レスポンスが迅速となる。
【0026】低吸入空気量域から高吸入空気量域に移行
するとき、つまり1個ターボチャージャから2個ターボ
チャージャ作動へ切り替えるときには、吸気切替弁18
および排気切替弁17が閉じられているときに排気バイ
パス弁41をデューティ制御により小開制御し、さらに
吸気バイパス弁33を閉じることにより副ターボチャー
ジャ8の助走回転数を高め、ターボチャージャの切替を
より円滑(切替時のショックを小さく)に行うことが可
能になる。
するとき、つまり1個ターボチャージャから2個ターボ
チャージャ作動へ切り替えるときには、吸気切替弁18
および排気切替弁17が閉じられているときに排気バイ
パス弁41をデューティ制御により小開制御し、さらに
吸気バイパス弁33を閉じることにより副ターボチャー
ジャ8の助走回転数を高め、ターボチャージャの切替を
より円滑(切替時のショックを小さく)に行うことが可
能になる。
【0027】つぎに、過給機付エンジンにおける排気バ
イパス弁のデューティ制御を、図4ないし図7のフロー
チャートに基づいて説明する。この制御ルーチンは、た
とえば8msごとに行なわれる。図4において、ステッ
プ100で排気バイパス弁41のデューティ制御ルーチ
ンに入り、ステップ101でエンジン回転数(NE)が
取り込まれる。つぎに、ステップ102に進み、エンジ
ン回転数が4000rpm以上であるか否かが判断され
る。ここで、エンジン回転数が4000rpmよりも高
い場合は、ステップ103に進み、吸入空気量Qが取り
込まれる。この吸入空気量Qは、エアフローメータ24
からの信号である。ステップ103で吸入空気量Qが取
り込まれると、ステップ104に進み、吸入空気量Q
が、たとえば4000l/minよりも大であるか否か
が判断される。ここで、吸入空気量Qが4000l/m
inよりも大である場合は、ステップ107に進む。
イパス弁のデューティ制御を、図4ないし図7のフロー
チャートに基づいて説明する。この制御ルーチンは、た
とえば8msごとに行なわれる。図4において、ステッ
プ100で排気バイパス弁41のデューティ制御ルーチ
ンに入り、ステップ101でエンジン回転数(NE)が
取り込まれる。つぎに、ステップ102に進み、エンジ
ン回転数が4000rpm以上であるか否かが判断され
る。ここで、エンジン回転数が4000rpmよりも高
い場合は、ステップ103に進み、吸入空気量Qが取り
込まれる。この吸入空気量Qは、エアフローメータ24
からの信号である。ステップ103で吸入空気量Qが取
り込まれると、ステップ104に進み、吸入空気量Q
が、たとえば4000l/minよりも大であるか否か
が判断される。ここで、吸入空気量Qが4000l/m
inよりも大である場合は、ステップ107に進む。
【0028】ステップ102において、エンジン回転数
が4000rpmよりも低いと判断された場合は、ステ
ップ105に進み、吸気管圧力PMが取り込まれる。吸
気管圧力PMは、吸気管圧力センサ30からの信号であ
る。ステップ105で吸気管圧力PMが取り込まれる
と、ステップ130に進み、吸気管圧力PMが1100
mmHgabs(フィードバック制御開始過給圧)より
も大であるか否かが判断される。ここで、吸気管圧力P
Mが1100mmHgabsよりも低いと判断された場
合は、図7のステップ126に進む。ステップ130に
おいて、吸気管圧力PMが1100mmHgabsより
も高いと判断された場合は、ステップ131に進み、X
イニシャルがセットされているか否かが判断される。こ
こで、Xイニシャルがリセットされていると判断された
場合は、ステップ106に進む。ステップ131でXイ
ニシャルがセットされていると判断された場合は、ステ
ップ132に進み、デューティ比に大きな初期スキップ
値(たとえばデューティ比S%)が付加される(すなわ
ち、初期デューティ値が増大されたSとされる。このS
は平地の場合のS=S 0 より大きなS=S 1 である)。
つぎに、ステップ133に進み、Xイニシャルがリセッ
トされた後、ステップ115に進む。
が4000rpmよりも低いと判断された場合は、ステ
ップ105に進み、吸気管圧力PMが取り込まれる。吸
気管圧力PMは、吸気管圧力センサ30からの信号であ
る。ステップ105で吸気管圧力PMが取り込まれる
と、ステップ130に進み、吸気管圧力PMが1100
mmHgabs(フィードバック制御開始過給圧)より
も大であるか否かが判断される。ここで、吸気管圧力P
Mが1100mmHgabsよりも低いと判断された場
合は、図7のステップ126に進む。ステップ130に
おいて、吸気管圧力PMが1100mmHgabsより
も高いと判断された場合は、ステップ131に進み、X
イニシャルがセットされているか否かが判断される。こ
こで、Xイニシャルがリセットされていると判断された
場合は、ステップ106に進む。ステップ131でXイ
ニシャルがセットされていると判断された場合は、ステ
ップ132に進み、デューティ比に大きな初期スキップ
値(たとえばデューティ比S%)が付加される(すなわ
ち、初期デューティ値が増大されたSとされる。このS
は平地の場合のS=S 0 より大きなS=S 1 である)。
つぎに、ステップ133に進み、Xイニシャルがリセッ
トされた後、ステップ115に進む。
【0029】図4のステップ106においては、たとえ
ば吸気管圧力PMが1300mmHgabs(目標過給
圧)よりも大であるか否かが判断される。ここで、吸気
管圧力PMが1300mmHgabsよりも大である場
合は、図5のステップ107に進む。ステップ106で
吸気管圧力PMが1300mmHgabsよりも低いと
判断された場合は、後述するステップ118に進む。ス
テップ107では、スキップ制御がONであるか否かが
判断される。つまり、このステップでは、スキップ制御
と積分制御のいずれかを選択すべきかの判断が行なわれ
る。ここで、積分制御とは、予め定められた積分定数に
よりデューティ比の補正制御を意味する。スキップ制御
は、排気バイパス弁41における開弁開始時の駆動力と
介弁終了時の駆動力に差があるために必要な制御であ
る。すなわち、排気バイパス弁41の駆動力にはヒステ
リシスが存在し、これに対応するためにデューティ比を
予め定められたスキップ値によって補正するスキップ制
御が行なわれる。
ば吸気管圧力PMが1300mmHgabs(目標過給
圧)よりも大であるか否かが判断される。ここで、吸気
管圧力PMが1300mmHgabsよりも大である場
合は、図5のステップ107に進む。ステップ106で
吸気管圧力PMが1300mmHgabsよりも低いと
判断された場合は、後述するステップ118に進む。ス
テップ107では、スキップ制御がONであるか否かが
判断される。つまり、このステップでは、スキップ制御
と積分制御のいずれかを選択すべきかの判断が行なわれ
る。ここで、積分制御とは、予め定められた積分定数に
よりデューティ比の補正制御を意味する。スキップ制御
は、排気バイパス弁41における開弁開始時の駆動力と
介弁終了時の駆動力に差があるために必要な制御であ
る。すなわち、排気バイパス弁41の駆動力にはヒステ
リシスが存在し、これに対応するためにデューティ比を
予め定められたスキップ値によって補正するスキップ制
御が行なわれる。
【0030】ステップ107において、スキップ制御で
あると判断された場合は、ステップ109に進み、デュ
ーティ比にスキップ値(デューティ比5%)が付加され
る。つぎに、ステップ114に進み、スキップONがリ
セットされる。ステップ107において、スキップ制御
でないと判断された場合は、ステップ108に進み、デ
ューティ比が50%を越えているか否かが判断される。
ここで、デューティ比が50%を越えていれば、ステッ
プ110に進み、デューティ比に大きな積分定数値(た
とえばデューティ比2%)が付加され、ステップ115
に至る。
あると判断された場合は、ステップ109に進み、デュ
ーティ比にスキップ値(デューティ比5%)が付加され
る。つぎに、ステップ114に進み、スキップONがリ
セットされる。ステップ107において、スキップ制御
でないと判断された場合は、ステップ108に進み、デ
ューティ比が50%を越えているか否かが判断される。
ここで、デューティ比が50%を越えていれば、ステッ
プ110に進み、デューティ比に大きな積分定数値(た
とえばデューティ比2%)が付加され、ステップ115
に至る。
【0031】ステップ108において、デューティ比が
50%を越えていないと判断された場合は、ステップ1
11に進み、デューティ比に小さな積分定数値(たとえ
ばデューティ比1%)が付加され、ステップ115に至
る。ステップ115では、スキップ制御のOFFがセッ
トされ、ステップ116に進む。ステップ116では、
デューティ比が100%以上に設定されているかを判断
し、100%以上であると判断された場合は、ステップ
117に進み、デューティ比は100%に設定(修正)
される。ステップ116において、デューティ比が10
0%以下に設定されている場合は、ステップ127に進
む。このように、ステップ107〜ステップ117は、
吸気管圧力または吸入空気量が設定値以上になった場合
の制御を示し、この場合は、デューティ比を増加させ、
排気バイパス弁41を開く方向に作動させる。
50%を越えていないと判断された場合は、ステップ1
11に進み、デューティ比に小さな積分定数値(たとえ
ばデューティ比1%)が付加され、ステップ115に至
る。ステップ115では、スキップ制御のOFFがセッ
トされ、ステップ116に進む。ステップ116では、
デューティ比が100%以上に設定されているかを判断
し、100%以上であると判断された場合は、ステップ
117に進み、デューティ比は100%に設定(修正)
される。ステップ116において、デューティ比が10
0%以下に設定されている場合は、ステップ127に進
む。このように、ステップ107〜ステップ117は、
吸気管圧力または吸入空気量が設定値以上になった場合
の制御を示し、この場合は、デューティ比を増加させ、
排気バイパス弁41を開く方向に作動させる。
【0032】図4のステップ104で吸入空気量が40
00l/minよりも少ないと判断された場合、または
ステップ106で吸気管圧力が1300mmHgabs
よりも低いと判断された場合は、ステップ118へ進
む。ステップ118では、スキップ制御がOFFにセッ
トされているか否かが判断される。つまり、ステップ1
18では、スキップ制御と積分制御のいずれかを選択す
べきかの判断が行なわれる。ステップ118において、
スキップ制御であると判断された場合は、ステップ12
0に進み、デューティ比からスキップ値(デューティ比
5%)が減算される。つぎに、ステップ123に進み、
スキップ制御のOFFがリセットされる。
00l/minよりも少ないと判断された場合、または
ステップ106で吸気管圧力が1300mmHgabs
よりも低いと判断された場合は、ステップ118へ進
む。ステップ118では、スキップ制御がOFFにセッ
トされているか否かが判断される。つまり、ステップ1
18では、スキップ制御と積分制御のいずれかを選択す
べきかの判断が行なわれる。ステップ118において、
スキップ制御であると判断された場合は、ステップ12
0に進み、デューティ比からスキップ値(デューティ比
5%)が減算される。つぎに、ステップ123に進み、
スキップ制御のOFFがリセットされる。
【0033】ステップ118において、積分制御である
と判断された場合は、ステップ119に進み、デューテ
ィ比が50%を越えているか否かが判断される。ここ
で、デューティ比が50%を越えていると判断された場
合は、ステップ121に進み、デューティ比から積分定
数値(たとえばデューティ比2%)が減算され、ステッ
プ124に進む。ステップ119では、デューティ比が
50%よりも小さいと判断された場合は、ステップ12
2に進み、デューティ比から積分定数値(たとえばデュ
ーティ比2%)が減算され、ステップ124に進む。ス
テップ124においては、スキップ制御がONセットさ
れ、図7のステップ125に進む。
と判断された場合は、ステップ119に進み、デューテ
ィ比が50%を越えているか否かが判断される。ここ
で、デューティ比が50%を越えていると判断された場
合は、ステップ121に進み、デューティ比から積分定
数値(たとえばデューティ比2%)が減算され、ステッ
プ124に進む。ステップ119では、デューティ比が
50%よりも小さいと判断された場合は、ステップ12
2に進み、デューティ比から積分定数値(たとえばデュ
ーティ比2%)が減算され、ステップ124に進む。ス
テップ124においては、スキップ制御がONセットさ
れ、図7のステップ125に進む。
【0034】ステップ125においては、デューティ比
がゼロよりも小であるか否かが判断される。ここで、デ
ューティ比がゼロよりも小であると判断された場合は、
ステップ126に進み、デューティ比はゼロに修正され
る。そして、ステップ126に進んでデューティ比はゼ
ロにセットされ、ステップ134でXイニシャルがセッ
トされる。この処理が終了すると、つぎにステップ12
7に進んで第5の電磁弁32のデューティ制御が行なわ
れる。このステップ127からは、上述した各バルブ制
御が開始され、2個ターボチャージャへの切替えが可能
となる。
がゼロよりも小であるか否かが判断される。ここで、デ
ューティ比がゼロよりも小であると判断された場合は、
ステップ126に進み、デューティ比はゼロに修正され
る。そして、ステップ126に進んでデューティ比はゼ
ロにセットされ、ステップ134でXイニシャルがセッ
トされる。この処理が終了すると、つぎにステップ12
7に進んで第5の電磁弁32のデューティ制御が行なわ
れる。このステップ127からは、上述した各バルブ制
御が開始され、2個ターボチャージャへの切替えが可能
となる。
【0035】図9は、エンジン回転数に対するデューテ
ィ値および過給圧の変化を示している。従来では第5の
電磁弁32の初期デューティ値が固定されていたため、
図9の特性P1 に示すように高地では過給初期ブリード
不足に起因する過給圧の上昇速度の低下が生じる。すな
わち、過給圧のフィードバック制御開始初期における過
給圧の上昇速度が平地よりも低下し、過給圧特性が平地
よりもだれてしまう。本実施例では、大気圧検出手段と
しての大気圧センサ60によって検出された大気圧の値
に基づいて、第5の電磁弁32へ出力する制御信号の初
期デューティ値Sを平地の場合に比べて大とし、この値
Sを(図8に示すように)大気圧が低いほど大になるよ
うに補正しているので、図9の下のグラフからわかるよ
うに、増大された初期デューティ値S=S 1 から目標過
給圧に対応するデューティ値S 2 まで増大する時間t 3
は、平地の場合の初期デューティ値S 0 に固定された従
来の初期デューティ値Sからデューティ値S 2 まで増大
する時間t 2 より少なくなる。そして、それに対応し
て、図9の上のグラフに示すように、過給圧がフィード
バック制御開始圧P 0 になって目標過給圧P B に到達す
るまでの時間t 2 も平地なみの時間t 1 に短縮され、高
地においても過給初期のブリード不足による過給圧の上
昇速度の低下が抑制される。
ィ値および過給圧の変化を示している。従来では第5の
電磁弁32の初期デューティ値が固定されていたため、
図9の特性P1 に示すように高地では過給初期ブリード
不足に起因する過給圧の上昇速度の低下が生じる。すな
わち、過給圧のフィードバック制御開始初期における過
給圧の上昇速度が平地よりも低下し、過給圧特性が平地
よりもだれてしまう。本実施例では、大気圧検出手段と
しての大気圧センサ60によって検出された大気圧の値
に基づいて、第5の電磁弁32へ出力する制御信号の初
期デューティ値Sを平地の場合に比べて大とし、この値
Sを(図8に示すように)大気圧が低いほど大になるよ
うに補正しているので、図9の下のグラフからわかるよ
うに、増大された初期デューティ値S=S 1 から目標過
給圧に対応するデューティ値S 2 まで増大する時間t 3
は、平地の場合の初期デューティ値S 0 に固定された従
来の初期デューティ値Sからデューティ値S 2 まで増大
する時間t 2 より少なくなる。そして、それに対応し
て、図9の上のグラフに示すように、過給圧がフィード
バック制御開始圧P 0 になって目標過給圧P B に到達す
るまでの時間t 2 も平地なみの時間t 1 に短縮され、高
地においても過給初期のブリード不足による過給圧の上
昇速度の低下が抑制される。
【0036】なお、本実施例では、主、副ターボチャー
ジャ7、8を有する2ステージツインターボチャージャ
に適用した例を示したが、本発明はターボチャージャが
1個のみであるシングルターボチャージャについても適
用可能であり、過給圧制御弁としてのウェストゲートバ
ルブの開度制御により、上述と同様の効果が得られる。
ジャ7、8を有する2ステージツインターボチャージャ
に適用した例を示したが、本発明はターボチャージャが
1個のみであるシングルターボチャージャについても適
用可能であり、過給圧制御弁としてのウェストゲートバ
ルブの開度制御により、上述と同様の効果が得られる。
【0037】
【発明の効果】本発明に係る過給機付エンジンの過給圧
制御装置によれば、過給圧制御弁の開度をデューティ制
御によって調整する電磁弁の初期デューティ値を、初期
デューティ値補正手段により大気圧が低くなるにつれて
大となるように補正するようにしたので、高地において
もダイヤフラムアクチュエータの過給初期ブリード不足
による過給圧の上昇速度の低下を防止することができ
る。
制御装置によれば、過給圧制御弁の開度をデューティ制
御によって調整する電磁弁の初期デューティ値を、初期
デューティ値補正手段により大気圧が低くなるにつれて
大となるように補正するようにしたので、高地において
もダイヤフラムアクチュエータの過給初期ブリード不足
による過給圧の上昇速度の低下を防止することができ
る。
【図1】本発明の一実施例に係る過給機付エンジンの過
給圧制御装置のブロック図である。
給圧制御装置のブロック図である。
【図2】図1の装置を備えた過給機付エンジンの制御系
統図である。
統図である。
【図3】図2の装置における排気バイパス弁近傍の概略
断面図である。
断面図である。
【図4】図1の装置における制御の処理手順の一部を示
すフローチャートである。
すフローチャートである。
【図5】図4に続くフローチャートである。
【図6】図4に続くフローチャートである。
【図7】図5および図6に続くフローチャートである。
【図8】高度の変化に対する初期デューティ値の変化を
示すマップである。
示すマップである。
【図9】図2の装置におけるエンジン回転数の変化に対
するデューティ値および過給圧の変化を示す特性図であ
る。
するデューティ値および過給圧の変化を示す特性図であ
る。
【図10】従来の過給機付エンジンの概略構成図であ
る。
る。
【図11】図10の装置における排気バイパス弁を駆動
する電磁弁のデューティ値と制御過給圧との関係を示す
特性図である。
する電磁弁のデューティ値と制御過給圧との関係を示す
特性図である。
1 エンジン 7 主ターボチャージャ 8 副ターボチャージャ 29 エンジンコントロールコンピュータ 32 過給圧制御弁を開閉駆動させるための電磁弁とし
ての第5の電磁弁 41 過給圧制御弁としての排気バイパス弁 42 ダイヤフラムアクチュエータ 60 大気圧検出手段 61 初期デューティ値補正手段
ての第5の電磁弁 41 過給圧制御弁としての排気バイパス弁 42 ダイヤフラムアクチュエータ 60 大気圧検出手段 61 初期デューティ値補正手段
Claims (1)
- 【請求項1】 エンジンから排出される排気ガスの一部
を過給機のタービンをバイパスさせて流す過給圧制御弁
を有し、該過給圧制御弁をダイヤフラムアクチュエータ
のダイヤフラム室内に導かれる過給気の圧力によって開
弁可能に構成し、該ダイヤフラムアクチュエータのダイ
ヤフラム室内に導入される過給気を、吸気管圧力の大き
さに応じてデューティ値またはデューティ値の増減が決
定されデューティ値が大なほどブリード量を増大させて
過給圧を大にする電磁弁を介して外部にブリードさせる
ことにより、前記過給圧制御弁の開度を調整し過給圧の
制御を行うようにした過給機付エンジンの過給圧制御装
置において、 大気圧の高低を検出する大気圧検出手段と、 前記大気圧検出手段によって検出された大気圧が低いほ
ど前記電磁弁の初期デューティ値を大に補正する初期デ
ューティ値補正手段と、 を具備したことを特徴とする過給機付エンジンの過給圧
制御装置。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3216522A JP2861516B2 (ja) | 1991-08-02 | 1991-08-02 | 過給機付エンジンの過給圧制御装置 |
US07/923,251 US5289684A (en) | 1991-08-02 | 1992-07-31 | Charging pressure control apparatus for an internal combustion engine with a dual turbocharger system |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3216522A JP2861516B2 (ja) | 1991-08-02 | 1991-08-02 | 過給機付エンジンの過給圧制御装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0539729A JPH0539729A (ja) | 1993-02-19 |
JP2861516B2 true JP2861516B2 (ja) | 1999-02-24 |
Family
ID=16689752
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3216522A Expired - Fee Related JP2861516B2 (ja) | 1991-08-02 | 1991-08-02 | 過給機付エンジンの過給圧制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2861516B2 (ja) |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS57122122A (en) * | 1981-01-19 | 1982-07-29 | Fuji Heavy Ind Ltd | Internal combustion engine equipped with supercharger |
-
1991
- 1991-08-02 JP JP3216522A patent/JP2861516B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0539729A (ja) | 1993-02-19 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |