JP2859563B2 - 電子機器の放熱装置 - Google Patents

電子機器の放熱装置

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JP2859563B2
JP2859563B2 JP15454395A JP15454395A JP2859563B2 JP 2859563 B2 JP2859563 B2 JP 2859563B2 JP 15454395 A JP15454395 A JP 15454395A JP 15454395 A JP15454395 A JP 15454395A JP 2859563 B2 JP2859563 B2 JP 2859563B2
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    • H01L2924/00Indexing scheme for arrangements or methods for connecting or disconnecting semiconductor or solid-state bodies as covered by H01L24/00
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  • Cooling Or The Like Of Electrical Apparatus (AREA)
  • Cooling Or The Like Of Semiconductors Or Solid State Devices (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車載用音響機器などの
各種電子機器に係り、特にパワーICなどの電子部品か
らの熱を逃がすための放熱装置に関する。
【0002】
【従来の技術】発熱量の多い電子部品が用いられる電子
機器では、電子部品からの熱を逃がすために放熱装置が
使用される。図4は、車載用音響機器にて電子部品から
の発熱を逃がすための放熱装置の従来例を示す斜視図で
ある。筐体1の一側面には放熱部材2が設けられてい
る。この放熱部材2はヒートシンク(heat sink)と称
されるものであり、アルミニウム合金などの熱伝導率の
高い金属材料により形成されている。放熱部材2の外面
には、機器の外側へ突出する複数の放熱フィン(放熱リ
ブ)2aが形成されている。筐体1内に設置された回路
基板4には、発熱量の多い2個の電子部品3が実装され
ている。この電子部品3はオーディオアンプを構成する
パワーICであり、1個の電子部品が2チャンネルのオ
ーディオアンプを構成するものとなっている。この電子
部品3は、回路基板4上に実装された状態で、放熱部材
2の内面2bに設置されている。そして、金属板により
形成された一対の支持板5が電子部品3を保持するよう
に設置され、支持板5の両端部分が前記放熱部材2に対
してねじ6により固定されている。
【0003】電子部品3は放熱部材2の内面2bに密着
して設置され、あるいは電子部品3と内面2bとの間に
熱伝導率の高いシリコンオイルなどが塗布され、電子部
品3からの熱が放熱部材2に伝達されて、主に放熱フィ
ン2aを有する外面から機器外部に放熱されるものとな
っている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】図4に示す放熱装置
は、放熱部材2の外面にのみ放熱フィン2aが形成され
ているものであるため、放熱部材2の放熱機能には限界
がある。例えば、1個で4チャンネルのオーディオアン
プを構成するパワーICなどは、図4に示す従来の電子
部品3に比較して発熱量が非常に多くなっている。この
種の電子部品を図4に示すような放熱部材2の内面に設
置して支持板5で固定した構造では、電子部品から放熱
部材2に伝導する熱量が非常に多くなる。放熱部材2に
伝導した熱は、放熱フィン2aが形成された外面のみか
ら発散されるため、その放熱機能が充分ではなく、放熱
部材2内で熱が飽和に近い状態になりやすい。
【0005】また放熱部材2に伝導する熱量が多くなる
と、放熱部材2の内面2bから筐体1の内方に熱が輻射
され、または内面2b付近の空気が加熱されて筐体内に
対流することになり、筐体1内の温度が高くなる。筐体
1内の温度が異常に高くなると、筐体1内の他の電子部
品に悪影響を与えるのみならず、例えば車載用の音響機
器の場合には、筐体1内に装填されているテープカセッ
ト内の磁気テープが熱の影響を受け磁気膜が劣化するな
どの問題が生じ、さらには磁気ヘッドなどにも悪影響を
及ぼすことになる。
【0006】本発明は上記従来の課題を解決するもので
あり、電子部品が設置される放熱部材からの放熱量を多
くできるように改善し、また放熱部材から発散する熱が
機器内の他の電子部品や磁気テープなどの記録媒体へ悪
影響を及ぼさないようにした電子機器の放熱装置を提供
することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、発熱性の電子
部品と、この電子部品からの熱を逃がす放熱部材とが設
けられた電子機器の放熱装置において、前記放熱部材の
前記電子部品が設置される側には、電子部品が取り付け
られる設置平面よりも突出する突出部が設けられ、前記
放熱部材とで前記電子部品を保持する支持板は、前記放
熱部材よりも熱伝導率の低い材料から形成されていると
共に前記突出部に対向する遮蔽面が一体に設けられてい
ことを特徴とするものである。上記放熱部材の突出部
は、前記設置平面を囲んで設けられ、この突出部が上記
支持板の遮蔽面により覆われるように構成することがで
きる。また、上記突出部は複数の放熱フィンであること
が好ましい。
【0008】上記支持板は、放熱部材とで電子部品を挟
む保持部と、上記突止部に対向する遮蔽面とを有し、こ
の遮蔽面と放熱部材との間に放熱空間が形成されるもの
となる。前記保持部は、図1に示すように、放熱部材の
内面の設置平面とで電子部品を挟持し、保持部と放熱部
材間をねじで連結することにより、電子部品が、放熱部
材の設置平面と保持部とに密着するものとなる。
【0009】また、遮蔽面は、放熱部材の電子部品が設
置される側に設けられた全ての突出部(放熱フィン)
対向するものであることが好ましく、さらに好ましく
は、支持板の保持部と遮蔽面とが放熱部材のほとんど全
面を覆うものである
【0010】また、遮蔽面が保持部よりも放熱部材から
離れる位置となるように、支持板が折曲成形されている
ことが好ましい。これにより、放熱部材と遮蔽面とで囲
まれる放熱空間が広い容積を有するものとなる。この場
合に、図3に示すように、遮蔽面と放熱フィンの間には
間隔δを設けることが好ましい。
【0011】さらに、支持板と放熱部材との間に放熱空
間が形成されており、電子部品を収納する筐体には、前
記放熱空間と機器の外部とを連通させる開口部が形成さ
れた構造とすることが可能である。この場合の開口部
は、放熱部材に形成される場合を含む。
【0012】本発明において、放熱部材が筐体の一側面
に設置されて、放熱部材の外面が筐体の外部に露出する
ものである場合に、前記支持板により、放熱部材が設け
られている部分と筐体の内部空間とが区分される構造と
することが可能である。この場合に、放熱部材と支持板
との間に放熱空間を形成し、筐体に形成された開口部に
より、放熱空間を筐体外部と連通させることにより、支
持板を境とした筐体内部に熱が伝わるのを効果的に防止
できる。
【0013】
【作用】本発明では、放熱部材の電子部品が設置される
側に、電子部品が取り付けられる設置平面よりも突出す
る突出部が設けられている。したがって、電子部品から
放熱部材に伝わった熱は、電子部品が設置されている側
から発散されやすくなる。すなわち、電子部品が設置
されている側に突出部が形成されその表面積が広くなっ
ていることにより、電子部品が設置される側へ熱が輻射
されやすくなる。よって、放熱部材から発散される熱量
が多くなり、発熱量が非常に大きい電子部品が使用され
る場合であっても、放熱部材内での熱の飽和が生じにく
くなり、充分な放熱効果を発揮できる。
【0014】また、放熱部材とで電子部品を保持してい
る支持板は、放熱部材よりも熱伝導率の低い材料から形
成され、この支持板の一部である遮蔽面が、放熱部材の
突出部に対向する位置に延びており、好ましくはこの遮
蔽面が、放熱部材の電子部品設置側に設けられた全ての
突出部に対向する構造である。よって、放熱部材の電子
部品設置側への輻射熱が遮蔽面により遮られ、機器内の
他の部分に輻射熱が及ぶのを防止できる。また放熱部材
の電子部品設置側に接する空気が熱せられても、この空
気が遮蔽面により遮られ、機器内の他の部分に及ぶこと
がなく、機器内の他の電子部品や磁気ヘッドなどやさら
には磁気テープなどが熱による悪影響を受けるのを防止
できるものとなる。
【0015】特に、支持板において、電子部品に接する
保持部よりも遮蔽面が放熱部材から離れる方向へ延びて
いるものであると、放熱部材と遮蔽面との間の放熱空間
の容積を大きくできる。そのため放熱空間内の対流を生
じさせることができ、放熱空間内に熱がこもるのを防止
できるものとなる。また、筐体に開口部を形成し、放熱
空間内と機器外部とを連通させることにより、放熱空間
内を換気でき、放熱効果を高めることができる。
【0016】すなわち本発明では、放熱部材電子部品
設置側に、電子部品が取り付けられる設置平面よりも突
出する突出部を形成することにより、発熱量の多い電子
部品からの熱を有効に発散できるようになり、しかもこ
の熱が機器内の他の部分に悪影響を及ぼさないものとな
る。
【0017】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して説明
する。図1は、本発明の一実施例として車載用音響機器
に設けられた放熱装置を示す分解斜視図、図2は図1の
放熱装置が組立てられた状態を示すものであり、図1の
II矢視方向から示す正面図、図3は図1の放熱装置が
組立てられた状態を示すものであり、図1のIII−I
II線の断面図である。
【0018】図1は車載用音響機器の後部を示している
ものであり、筐体10の左側板11と後部側板12が現
れている。図示省略するが、筐体10の前方にはノーズ
部が取り付けられており、このノーズ部に各種操作釦お
よび表示装置などが設けられている。また筐体10内に
は、テープカセットが装填されるテープ駆動部や、光デ
ィスクが装填されるディスク駆動部などが収納されてい
る。さらに筐体10内にはチューナなどの各種電子回路
が備えられている。この車載用電子機器はオーディオア
ンプ内臓型であり、筐体10内に設置された回路基板1
3に、オーディオ回路を構成する電子部品が実装されて
いる。
【0019】回路基板13の上面の後端部には、発熱性
の電子部品14が実装されている。この電子部品14
は、4チャンネルのオーディオアンプを構成するパワー
ICである。1個で4チャンネルのオーディオアンプを
構成する電子部品14は図4に示した従来の電子部品3
に比べて発熱する熱量が多くなる。電子部品14の下端
には複数のリード端子14aが延びている。この各リー
ド端子14aが、回路基板13に形成されたスルーホー
ル13a内に挿入され、回路基板13の裏面側に形成さ
れた導電パターンに半田付けされて接続される。
【0020】筐体10の後部側板12には切欠部12a
が形成されており、この切欠部12aが形成された部分
に放熱部材20が取り付けられている。この放熱部材2
0は、例えばアルミニウム合金などの熱伝導率の高い金
属材料により形成されている。放熱部材20は、外面2
1の一部が前記切欠部12aから筐体10の外面に露出
する状態で、後部側板12の内側に設置される。そし
て、放熱部材20の左右両側部22、23と後部側板1
2とが固定ねじ(図示省略)により固定されている。
【0021】放熱部材20の外面21には、放熱フィン
24a、24b、24cが形成されている。それぞれの
放熱フィン24a、24b、24cは、一定の間隔で且
つ縦方向にリブ状に形成されたものである。放熱部材2
0の外面21に形成された放熱フィン24a、24b、
24cは、後部側板12の切欠部12aから筐体10の
外方に現れている。放熱部材20の内面25では、図示
左側の下部に電子部品14が設置される設置平面26が
設けられている。前記電子部品14の一方の面14b
は、この設置平面26に密着しまたは最小の隙間を介し
て対向するように設置される。
【0022】また内面25では、設置平面26の上方に
複数条の放熱フィン(突出部)27aが形成され、設置
平面26の図示右側部分に複数条の放熱フィン(突出
部)27bが形成されている。放熱フィン27aは、設
置平面26を除いた縦方向寸法を有しており、放熱フィ
ン27bは、放熱部材20の高さ寸法のほぼ全長に渡る
縦寸法を有している。すなわち前記放熱フィン27aと
27bは、放熱部材20の電子部品14が設置される側
の内面25において、電子部品14が設置される前記設
置平面26以外の領域にこの設置平面26を囲むように
設けられていることになる。前記放熱フィン27aと2
7bの内面25からの突出高さ寸法は全て同じであり、
この寸法をhで示している。また放熱部材20では、前
記設置平面26に左右に間隔を開けた一対の雌ねじ穴2
8が形成されており、また左右両側部22と23にも一
対の雌ねじ穴29が形成されている。
【0023】放熱部材20の内側には支持板30が取り
付けられる。この支持板30は、圧延鋼板などの鉄板な
どにより折曲成形されている。この支持板30は、電子
部品14を保持すると共に、放熱部材20の内面25か
ら発散される熱が筐体10内の内部空間B(図3参照)
に伝わるのを防止する機能を発揮する。そのため、圧延
鋼板などのように放熱部材20の材料であるアルミニウ
ム合金などよりも熱伝導率の低い材料により形成される
ことが好ましい。したがって支持板30を樹脂材料など
のように熱伝導率のきわめて低い材料により形成するこ
とも可能である。ただし、電子部品14から発せられる
熱を放熱部材20側のみならず、支持板30側にもある
程度伝導させた方が電子部品14に対する冷却効果を高
くできる。そのため、支持板30の材料としては樹脂材
料などよりも圧延鋼板などの鉄系材料のようにある程度
の熱伝導性を有するものを使用することが好ましい。
【0024】
【0025】支持板30の左右両側部は、放熱部材20
側へ曲げ形成されており、この部分が固定片31、32
となっている。また両固定片31と32には取付穴33
が形成されている。両固定片31と32は、放熱部材2
0の両側部22と23の内面に設置され、各取付穴33
に固定ねじ41(図2参照)が挿入され雌ねじ穴29に
螺着されて、放熱部材20の内側に支持板30が固定さ
れる。
【0026】支持板30には放熱部材20の方向へ接近
するように折曲げられた保持部34が設けられている。
支持板30が放熱部材20に取り付けられた状態で、保
持部34は、電子部品14の面14cに密着し、または
最小の隙間にて対向する。保持部34には、一対の取付
穴35が形成されており、この取付穴35に挿入された
固定ねじ42が、放熱部材20に形成された雌ねじ穴2
8に螺着される。この固定ねじ42が締め付けられるこ
とにより、電子部品14は、放熱部材20の設置平面2
6と、支持板30の保持部34の間に挟持されて保持さ
れ、電子部品14の面14bと設置平面26との密着
度、および電子部品14の面14cと保持部34との密
着度が向上できる。
【0027】支持板30の前記保持部34が形成されて
いない部分は遮蔽面36である。支持板30が放熱部材
20に取り付けられた状態で、遮蔽面36は、放熱部材
20の内面25に形成された各放熱フィン27aと27
bに対向する。図2に示すように、遮蔽面36は、放熱
部材20の内面25に形成された全ての放熱フィン27
aと27bに対向し、また遮蔽面36は放熱フィン27
aと27bが形成されたほぼ全領域を覆うものとなって
いる。
【0028】支持板30が放熱部材20に取り付けられ
た状態において、遮蔽面36の内面と、放熱部材20の
内面25との距離をHで示している。図3に示すよう
に、この距離Hは、前記各放熱フィン27aと27bの
立ち上り高さ寸法hよりも大きくなっており、各放熱フ
ィン27a、27bの先端と遮蔽面36の内面とに間隔
δが形成される。支持板30の前記遮蔽面36の両側部
に折曲側板37が設けられているが、支持板30が放熱
部材20に取り付けられた状態で、両折曲側板37は、
放熱フィン27aと27bの両側方に位置する。そし
て、放熱部材20の内面25と遮蔽面36と折曲側板3
7とで囲まれた部分が放熱空間Aとなる。前記放熱フィ
ン27aと27bは、この放熱空間Aに延びていること
になる。
【0029】図3では、支持板30の遮蔽面36と折曲
側板37の高さ寸法をLで示している。この高さ寸法L
は、筐体10の天井板15の内面と回路基板13の上面
との間隔寸法とほぼ同じかまたはわずかに短いものであ
り、よって、遮蔽面36と折曲側板37と放熱部材20
の内面25とで囲まれた放熱空間Aは、筐体10の内部
空間Bと完全に隔絶されたものとなる。
【0030】図1に示すように、前記放熱空間A内にお
いて、回路基板13には丸穴による開口部13bと、矩
形状の切欠きによる開口部13cとが形成されている。
図3に示すように、筐体10の底板16にも、前記各開
口部13b、13cと連通する開口部16aが形成され
ており、また天井板15にも開口部15aが形成されて
いる。前記放熱空間Aの内部は、各開口部13b、13
cと16a、および開口部15aを介して筐体10の外
部すなわち機器の外部空間と連通している。
【0031】電子部品14は、発熱量が非常に多いもの
であるが、この電子部品14から発せられる熱は、面1
4bから放熱部材20に伝導し、放熱部材20の外面2
1に形成された放熱フィン24a、24b、24cによ
り筐体10の外部空間に発散される。同時に放熱部材2
0の内面25に形成された放熱フィン27aと27bか
らも熱が発散される。
【0032】放熱フィン27aと27bが設けられてい
ることにより、放熱部材20の内面25の表面積が大き
くなっており、よってこの内面25から発散される発熱
量が多くなる。放熱部材20の内面25からの熱は筐体
10の内方へ輻射されるが、放熱フィン27a、27b
が形成されている部分に遮蔽面36が対向しているた
め、輻射熱が筐体10の内部空間Bに及ぶのが阻止され
る。また放熱フィン27a、27bの部分に接する空気
が、放熱フィン27a、27bの発熱により加熱される
が、この熱は、ほぼ密閉状態とされた放熱空間A内で対
流する。この熱の対流は遮蔽面36により阻止されるた
めやはり筐体10の内部空間Bに及ぶことがない。この
ように放熱部材20では、外面21のみならず内面25
においても放熱効果を発揮し、発熱量の多い電子部品1
4の温度の上昇を防止できることになる。そして、内面
25からの熱の発散は遮蔽面36により阻止されること
になり、筐体10の内部空間Bが異常に加熱されるのを
防止できる。
【0033】次に、支持板30が圧延鋼板などの金属板
である場合に、電子部品14からの熱が面14cから保
持部34に伝導され、支持板30内に伝わる。よって支
持板30もある程度の放熱効果を分担することになる。
支持板30の熱は放熱空間A内に発散され、放熱空間A
内では、放熱部材20側の熱と支持板30側からの熱と
が発散されることになる。ただし、放熱空間A内の熱
は、放熱空間Aに連通している開口部13b、13c、
16aおよび開口部15aを経て筐体10の外部に逃が
される。
【0034】支持板30の熱は、筐体10の内部空間B
側にも若干発散されるが、支持板30が圧延鋼板の鉄系
材料である場合には、熱伝導率が適度であるため、内部
空間Bへ及ぼされる熱の影響はわずかであり、むしろ支
持板30の遮蔽面36は、放熱空間A内の熱が内部空間
Bに及ぶのを防止する機能を主に発揮できるものとな
【0035】また、図3に示すように、放熱フィン27
a、27bと遮蔽面36との間には隙間δが形成されて
いるため、放熱フィン27a、27bの発熱が遮蔽面3
6に直接伝導することがなく、この点からも支持板30
の温度の上昇を防ぐことができる。
【0036】本発明の実施例としては、放熱空間を筐体
外部に連通する開口部が形成されていることが好ましい
が、電子部品14の発熱量の程度によっては、開口部を
設けなくても、放熱フィン27aと27bからの熱が遮
蔽面36により遮蔽されるため、内部空間Bに及ぼす熱
の影響を低減できる点において、効果を期待できる。
【0037】なお、開口部は、図のように回路基板13
や筐体10に形成されるものに限られず、放熱部材20
に直接開口部を形成することもできる。また本発明は、
車載用の音響機器に限られず、他の電子機器にも実施可
能である。また発熱性の電子部品はパワーICに限られ
ず、発熱量の多い大型のトランジスタや、抵抗値の高い
抵抗器などであってもよい。
【0038】
【発明の効果】以上のように本発明では、放熱部材
子部品設置側に、電子部品が取り付けられる設置平面よ
りも突出する突出部を設けたため、電子部品設置側への
放熱効果を期待でき、放熱部材の放熱効果を高めること
ができる。しかも放熱部材から電子部品側へ発散される
熱は、支持板により遮蔽でき、機器内の他の部分の電子
部品やその他の構成部品へ熱の影響が及ぶのを防止でき
る。また、支持板は、電子部品を保持する機能と放熱部
材からの熱を遮蔽する機能の双方を発揮できるため、熱
の遮蔽のための別部品を設けることが不要である。
【0039】また、支持板において、電子部品の保持部
よりも遮蔽面を放熱部材から離れる方向に位置させるこ
とにより、遮蔽面と放熱部材とで囲まれる放熱空間の容
積を大きくでき、放熱空間内での熱の対流による冷却効
果を多く期待できるものとなる。
【0040】さらに、筐体に、放熱空間と連通する開口
部を形成することにより、放熱部材と支持板との間の熱
を機器外部に逃がすことができ、放熱部材さらには支持
板からの熱を有効に発散できるものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の電子機器の放熱装置を示す
分解斜視図、
【図2】図1に示す放熱装置が組立てられた状態を図1
のII矢視方向から示す正面図、
【図3】図1に示す放熱装置が組立てられた状態を示す
図1のIII−III線の断面図、
【図4】従来の電子機器の放熱装置を示す斜視図、
【符号の説明】
10 筐体 13 回路基板 13b、13c 開口部 15a、16a 開口部 14 電子部品 14a リード端子 20 放熱部材 24a、24b、24c 放熱フィン 26 設置平面 27a、27b 放熱フィン 30 支持板 34 保持部 36 遮蔽面 A 放熱空間
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H05K 7/20 H01L 23/36

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 発熱性の電子部品と、この電子部品から
    の熱を逃がす放熱部材とが設けられた電子機器の放熱装
    置において、前記放熱部材の前記電子部品が設置される
    側には、電子部品が取り付けられる設置平面よりも突出
    する突出部が設けられ、前記放熱部材とで前記電子部品
    を保持する支持板は、前記放熱部材よりも熱伝導率の低
    い材料から形成されていると共に前記突出部に対向する
    遮蔽面が一体に設けられていることを特徴とする電子機
    器の放熱装置。
  2. 【請求項2】 前記放熱部材の突出部は前記設置平面を
    囲んで設けられており、この突出部が前記支持板の遮蔽
    面により覆われている請求項1記載の電子機器の放熱装
    置。
  3. 【請求項3】 前記突出部は複数の放熱フィンである請
    求項1または2記載の電子機器の放熱装置。
  4. 【請求項4】 前記支持板と前記放熱部材との間に放熱
    空間が形成されている請求項1〜3何れかに記載の電子
    機器の放熱装置。
  5. 【請求項5】 前記電子部品を収納する筐体には、該筐
    体の外部と前記放熱空間とを連通させる開口部が形成さ
    れている請求項4記載の電子機器の放熱装置。
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