JP2001274590A - 電子機器のシールドケース - Google Patents

電子機器のシールドケース

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JP2001274590A
JP2001274590A JP2000086711A JP2000086711A JP2001274590A JP 2001274590 A JP2001274590 A JP 2001274590A JP 2000086711 A JP2000086711 A JP 2000086711A JP 2000086711 A JP2000086711 A JP 2000086711A JP 2001274590 A JP2001274590 A JP 2001274590A
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case cover
shield case
heat
case
semiconductor element
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Application number
JP2000086711A
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English (en)
Inventor
Ikuo Nakajima
郁夫 中島
Natsuhiko Tanabe
夏彦 田辺
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Mitsumi Electric Co Ltd
Original Assignee
Mitsumi Electric Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡易な構造によって発熱部品や内部の効率的
な放熱が行われる。 【解決手段】 内部に収納した発熱量が大きな半導体素
子部品6に弾接する放熱手段をケースカバー14に設け
ることによって、ケースカバー14が放熱板として作用
する。放熱手段を、ケースカバー14の内面に貼着され
て半導体素子部品6に弾接する弾性シート21によって
構成する。また、放熱手段を、ケースカバー14に形成
したコ字状の切欠き溝32によって切り抜かれるととも
に基部31aから内方へと折曲され、先端部31bが半
導体素子部品6に圧接された弾性放熱片31によって構
成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、金属薄板からなる
複数の部材を互いに組み付けて箱状に構成し、内部に電
子部品や集積回路素子部品、半導体素子部品等を実装し
た回路基板や電子部品等を収納してなる受信器や電子チ
ューナ、アンプ等の電子機器に備えられるシールドケー
スに関し、さらに詳しくは回路基板に搭載された半導体
素子部品等から生じる熱を放熱する放熱構造を有する電
子機器のシールドケースに関する。
【0002】
【従来の技術】受信器や電子チューナ、アンプ等の電子
機器においては、一般に電子部品や集積回路素子部品、
半導体素子部品等を実装した回路基板や電子部品等が、
金属薄板によって形成されたケース部材を組み合わせて
構成したシールドケース内に収納されていた。電子機器
においては、シールドケースによって外部からの電磁波
ノイズや内部で発生する電磁波ノイズの影響を抑制する
ようにするとともに、内部に収納した様々な部品等の機
械的保護を図るように構成されている。
【0003】また、電子機器においては、例えばパワー
アンプ素子や、スイッチング回路素子或いはインダクタ
等のように通電によって熱の発生が生じる電子部品や集
積回路素子部品、半導体素子部品が回路基板に実装され
ている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、電子機器に
おいては、多機能化、高速処理化或いは小型軽量化等が
図られており、かかる対応に伴って収納する回路基板に
対する実装部品の高集積化或いは高密度実装化等が図ら
れるとともに高容量の集積回路素子部品や半導体素子部
品等が用いられている。電子機器においては、このため
に半導体素子部品等から発生する熱も大きくなってお
り、これら半導体素子部品とともに閉塞されたシールド
ケース内の温度も高くなって安定した動作が行い得なく
なるといった事態が生じることがあった。
【0005】したがって、電子機器においては、一般に
シールドケース内の温度上昇を抑制するために適宜の放
熱構造が備えられていた。電子機器においては、例えば
回路基板に形成する導体パターン部の引回し量を大きく
とって、この導体パターン部から放熱を行うようにして
いた。また、電子機器においては、例えば発熱量が大き
な半導体素子部品等に対応して回路基板に銅等の熱伝導
率の大きな金属材により形成したヒートシンクを実装
し、このヒートシンクを介して放熱を行うようにしてい
た。
【0006】しかしながら、電子機器においては、上述
した対応を図ることによって回路基板が大型化するため
に、その高集積化や高密度実装化等が充分に図り得ない
といった問題があった。すなわち、電子機器において
は、充分な放熱作用を達成し得る大きな引回し量を有す
る導体パターン部を回路基板に形成した場合に、回路基
板が大型化するとともに回路抵抗も大きくなって性能が
劣化するといった問題が生じる。また、電子機器におい
ては、導体パターン部からの放熱によって半導体素子部
品自体のある程度の温度上昇の抑制を図ることが可能と
なるが、密閉されたシールドケース内の温度上昇を抑制
し得ないといった問題がある。
【0007】電子機器においては、ヒートシンクを介し
てシールドケースの外部へと放熱を行うことによって内
部温度の上昇を効率的に抑制することが可能となる。し
かしながら、電子機器においては、ヒートシンクを実装
することにより回路基板の実装効率が低下するとともに
大型化するといった問題がある。
【0008】したがって、本発明は、簡易な構造によっ
て発熱部品や内部の効率的な放熱が行われるようにした
電子機器のシールドケースを提供することを目的とした
ものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】この目的を達成する本発
明にかかる電子機器のシールドケースは、金属薄板によ
って形成したケース部材を互いに組み付けて箱状に構成
され、内部に電子部品や集積回路素子部品、半導体素子
部品等を実装した回路基板或いは電子部品等が収納され
る。電子機器のシールドケースは、内部に収納した発熱
量が大きな半導体素子部品等に弾接する放熱手段をケー
スカバーに設けてなる。
【0010】また、電子機器のシールドケースは、放熱
手段を、ケースカバーの内面に貼着されて内部に収納し
た発熱量が大きな半導体素子部品等に圧接される弾性シ
ートによって構成する。さらに、電子機器のシールドケ
ースは、放熱手段を、ケースカバーに形成した略コ字状
の切欠き溝によって切り抜かれるとともに内方へと折曲
されて先端部が内部に収納した発熱量が大きな半導体素
子部品等に圧接される舌片によって構成する。
【0011】以上のように構成された本発明にかかる電
子機器のシールドケースによれば、半導体素子部品等か
ら生じる熱が放熱手段を介してケースカバーに伝導さ
れ、このケースカバーが放熱部材として作用して外部へ
の放熱が行われるようになる。したがって、電子機器の
シールドケースによれば、電磁波ノイズのシールド作用
が保持されるとともに、半導体素子部品等から生じる熱
を効率的に放熱することでこれら半導体素子部品や内部
の温度上昇が抑制されて安定した動作が行われるように
する。電子機器のシールドケースによれば、回路基板に
放熱パターン部やヒートシンクの実装等の対応を不要と
することから、高集積化や高密度実装化等が図られるよ
うになる。
【0012】また、電子機器のシールドケースによれ
ば、弾性シートを半導体素子部品等に対して圧接させる
ことで接触状態が保持されることから、ケースカバーや
その他のケース構成部材或いは回路基板の寸法や組立の
バラツキがあっても安定した状態で放熱動作が行われる
ようになる。
【0013】さらに、電子機器のシールドケースによれ
ば、ケースカバーに一体に形成した舌片の先端部を半導
体素子部品等に対して圧接させることで接触状態が保持
されることから、ケースカバーやその他のケース構成部
材或いは回路基板の寸法や組立のバラツキがあっても安
定した状態で放熱動作が行われるようになる。また、電
子機器のシールドケースによれば、回路基板やケース構
成部材等への放熱手段の取付け工程が不要となること
で、工数低減が図られるようになる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図面を参照して詳細に説明する。実施の形態として
示すシールドケース10は、図1に示すように取付パネ
ル2に高周波入力用の同軸コネクタ3や入出力用のフィ
ーダ端子コネクタ4が取り付けられた受信器1への適用
例を示す。受信器1は、詳細を省略するがシールドケー
ス10内に受信回路や制御回路等を構成する電子部品や
集積回路素子部品、半導体素子部品等を搭載した回路基
板5或いは電子部品等が収納されている。
【0015】受信器1には、例えば代表して示すパワー
アンプ素子6のように通電によって発熱を生じる半導体
素子部品や電子部品が回路基板5に実装されてシールド
ケース10内に収納されている。受信器1は、詳細を後
述するようにパワーアンプ素子6から発生した熱を、シ
ールドケース10を介して外部へと放熱することにより
このパワーアンプ素子6自体の温度上昇を抑制するとと
もにシールドケース10内の温度上昇を抑制するように
構成されてなる。受信器1は、かかる効率的な放熱作用
によって、シールドケース10内に収納したパワーアン
プ素子6やその他の電子部品或いは集積回路素子等が安
定して動作するように構成されている。
【0016】受信器1は、前面板2に設けられた複数の
取付ねじ7によって図示しない電子機器に対し取付けら
れる。シールドケース10は、図1に示すように、それ
ぞれ金属薄板によって形成された前面板2と、左右の側
面板12、12と、背面板13と、ケースカバー14及
び底板15とを互いに組み付けて全体を箱状に構成して
なる。
【0017】なお、シールドケース10は、上述した各
構成部材がそれぞれ独立に形成されるばかりでなく、例
えば左右の側面板12と底板15とを一体に形成した略
コ字状の部材或いはこれらと背面板13とを一体に形成
した部材を用いてもよいことは勿論である。また、シー
ルドケース10には、図示しないが、例えば側面板12
に回路基板に搭載されてCPUとの接続を行うピンコネ
クタを外方に臨ませる開口部を形成したり、ケースカバ
ー14や底板15に補強用の複数条の凹凸リブが形成さ
れる。さらに、シールドケース10は、内部に複数の仕
切り板を設けて部分的な領域のシールドを行うように構
成してもよい。
【0018】側面板12は、全体横長矩形を呈してお
り、図示しないが前端縁と後端縁とにそれぞれ複数個の
カシメ片が一体に形成されている。各カシメ片は、それ
ぞれ前端縁及び後端縁から突設された短冊状凸片を内方
へと略直角に折曲してなる。側面板12は、これらカシ
メ片をそれぞれ相対するカシメ孔にカシメ付けることに
よって、前面板2と背面板13とに組み付けられて全体
矩形枠体を構成する。勿論、シールドケース10は、例
えば前面板2と背面板13とにカシメ片を形成するとと
もに側面板12側にカシメ孔を形成してもよく、またそ
の他の適宜の結合構造を以って組み付けるようにしても
よい。
【0019】側面板12には、外側面に上下一対のスト
ッパ凸部16、16が形成されている。ストッパ凸部1
6は、金属材料板に対してプレス加工を施して側面板1
2を形成する際に同時に打ち出し形成される。ストッパ
凸部16は、側面板12の上下縁に沿って前後方向の横
長矩形の凸部として形成されてなる。勿論、ストッパ凸
部16は、側面板12に対して、上下複数個を形成して
もよい。また、ストッパ凸部16は、例えば上縁部(下
縁部)を高さ方向に対して次第に突出量を大きくした断
面楔状に形成してもよい。
【0020】ケースカバー14は、前面板2と背面板1
3及び側面板12とを組み付けて構成した枠体よりも大
きな外形を有している。ケースカバー14には、両側縁
及び背面縁とにそれぞれ側面保持片17、17と、背面
保持片(図示せず)とが一体に形成されている。ケース
カバー14は、これら側面保持片17や背面保持片或い
は後述する各部を、金属材料板に対してプレス加工を施
して形成する際に同時に形成してなる。
【0021】側面保持片17は、ケースカバー14の両
側縁のほぼ全域に亘って突設されたフランジ状凸部を内
方へと略直角に折曲するとともに、下端縁に開口する複
数のスリット18が形成されることによって複数の短冊
状領域に区割されてなる。側面保持片17は、短冊状領
域に区割りすることで厚み方向に対してより弾性変形し
やすくなっている。側面保持片17には、下端部位が内
方へと略へ字状に折曲されることによって保持凸部19
が形成されている。左右の側面保持片17、17の保持
凸部19は、その対向間隔が左右側面板12、12の対
向間隔よりも幅狭とされている。
【0022】側面保持片17には、側面板12のストッ
パ凸部16に対応して、下端縁に開口する高さ方向のガ
イド溝20が形成されている。ガイド溝20は、ストッ
パ凸部16が進入するに足る開口幅を有しており、背面
側の開口縁が垂直壁とされるとともに、前面側の開口縁
が前面側に向かって次第に開口幅を大きくする傾斜縁部
と、この傾斜縁部に連続する垂直縁部とから構成されて
いる。ガイド溝20は、後述する背面保持片から一方の
開口縁の垂直縁部との間隔が、側面板12の後端縁から
ストッパ凸部16の前面側の側縁との間隔よりも大きく
なるようにして側面保持片17に形成されている。
【0023】ガイド溝20には、詳細を省略するが、一
方の開口縁の垂直縁部から前面側に向かって水平に切り
込むこによって係合溝が連設されている。係合溝は、溝
幅がストッパ凸部16の幅よりも大きく、かつ長さがス
トッパ凸部16の長さよりも小さい。係合溝は、ケース
カバー14の主面からの高さ位置が、側面板12の上縁
からストッパ凸部16の高さ位置とほぼ等しい。係合溝
は、その前端縁と背面保持片との間隔が、側面板12の
後端縁からストッパ凸部16の前面側の側縁との間隔よ
りも大きい長さを以ってガイド溝20の一方開口縁に形
成されている。
【0024】背面保持片も、図示しないがケースカバー
14の後端縁のほぼ全域に亘って突設されたフランジ状
凸部を内方へと略直角に折曲するとともに、下端縁に開
口する複数のスリットが形成されることにより複数の短
冊状領域に区割されてなる。背面保持片は、短冊状領域
に区割りすることで厚み方向に対してより弾性変形しや
すくなっている。背面保持片には、下端部位が内方へと
略へ字状に折曲されて保持凸部が形成されている。背面
保持片は、保持凸部とケースカバー14の前端縁との間
隔が、側面板12の長さよりも小さくなるように形成さ
れている。
【0025】背面板13には、図示しないが外側面にク
リック凸部が形成されている。クリック凸部は、金属材
料板に対してプレス加工を施して背面板13を形成する
際に同時に打ち出し形成される。クリック凸部は、半球
形の凸部として、背面板13の上下縁に沿って幅方向に
離間してそれぞれ一対が形成されている。クリック凸部
は、背面板13の上縁からの高さが、ケースカバー14
の背面保持片の保持凸部の高さよりも小さい。勿論、ク
リック凸部は、かかる構成に限定されず、例えば上縁部
(下縁部)を高さ方向に対して次第に突出量を大きくし
た断面楔状に形成してもよい。
【0026】以上のように構成されたケースカバー14
は、組み付けられた側面板12及び背面板13に対して
その上方から被冠するようにして組み付けられる。ケー
スカバー14は、背面保持片の保持凸部が外側へと弾性
変形しながらクリック凸部を乗り越える。ケースカバー
14は、背面保持片の保持凸部が背面板13の外側面に
弾接するとともにクリック凸部によって係止されること
で抜止めされる。
【0027】ケースカバー14は、背面保持片の保持凸
部がクリック凸部を乗り越える際にその弾性力によって
全体が前面側へと移動する。ケースカバー14は、これ
によってガイド溝20に対してその開口部にストッパ凸
部16を臨ませるとともに傾斜縁部に沿って内部へと進
入させる。
【0028】ストッパ凸部16は、ケースカバー14を
押し込むにしたがって、その側縁がガイド溝20の一方
開口縁に沿ってその傾斜縁部から垂直縁部へと移動す
る。ストッパ凸部16は、背面保持片の保持凸部がクリ
ック凸部を乗り越えると、係合溝に対応位置し、この状
態で背面保持片の弾性力が小さくなってケースカバー1
4が背面側へと移動することで係合溝中に相対係合す
る。
【0029】ケースカバー14は、側面板12及び背面
板13に対して、その外側面に側面保持片17の保持凸
部19と背面保持片の保持凸部とがそれぞれ弾接して組
み合わされている。ケースカバー14は、上述したよう
に背面保持片の保持凸部がクリック凸部に係止されると
ともに、係合溝に対してストッパ凸部16が相対係合し
た状態で側面板12及び背面板13とに組み付けられて
いる。
【0030】なお、底板15についても、上述したよう
に側面板12及び背面板13に対する結合構造がケース
カバー14と同様に構成されることから、同様にして組
み付けられる。
【0031】したがって、シールドケース10は、誤っ
て受信器1を落下させる等によって大きな衝撃が加えら
れたりケースカバー14に押圧力が加えられても、係合
溝にストッパ凸部16が相対係合することでケースカバ
ー14が側面保持片17や背面保持片の弾性力に抗して
移動することが阻止される。受信器1は、上述したシー
ルドケース10を備えることから、落下等によってもケ
ースカバー14の側面板12や背面板13からの外れ現
象が確実に防止されるようになる。したがって、受信器
1は、シールドケース10による電磁波ノイズの影響を
抑制するシールド作用が確実に奏されるとともにシール
ドケース10内に収納した回路基板5や電子部品等の機
械的保護が図られる。
【0032】勿論、シールドケース10は、ケースカバ
ー14や底板15の側面板12及び背面板13に対する
上述した結合構造に限定されるものでは無く、例えば溶
接や溶着等の方法によって固定する構造を採用してもよ
い。
【0033】ところで、シールドケース10には、ケー
スカバー14の内面に弾性放熱シート21が貼着されて
おり、この放熱シート21を介してパワーアンプ素子6
から発生した熱を外部へと効率的に放熱されるように構
成されている。弾性放熱シート21は、例えばシリコン
ゴム等の弾性材によって形成されており、その厚みがケ
ースカバー14の内面とパワーアンプ素子6の頂部6a
との間に構成される間隙の高さhよりも大とされてい
る。また、弾性放熱シート21は、図1及び図2に示す
ようにその外形がパワーアンプ素子6の頂部6aの外形
よりも大とされている。
【0034】シールドケース10においては、プレス加
工等によってケースカバー14を上述した形状に形成し
た後に、接着剤や両面粘着テープ等を用いる貼着工程を
施してこのケースカバー14の内面の所定位置に弾性放
熱シート21を貼着する。なお、シールドケース10
は、例えばケースカバー14を形成する際に例えば打出
し加工等によって内面に弾性放熱シート21の貼着領域
を凹設し、この貼着領域内に弾性放熱シート21を貼着
するように構成することによって位置決めが容易となる
とともに接着剤の流出が防止されて加工性の向上が図ら
れるようになる。
【0035】弾性放熱シート21は、ケースカバー14
の内面に、上述したようにケースカバー14を側面板1
2及び背面板13に被冠するようにして取り付けた状態
において収納した回路基板5に実装されたパワーアンプ
素子6の頂部6aと対向するようにしてケースカバー1
4の内面に貼着される。弾性放熱シート21は、上述し
た厚みを有することで、図2に示すようにケースカバー
14の内面とパワーアンプ素子6の頂部6aとの間に弾
性変形した状態で介在する。弾性放熱シート21は、こ
れによってパワーアンプ素子6の頂部6aに圧接され
て、パワーアンプ素子6を回路基板5の実装面に押圧す
る。
【0036】シールドケース10においては、ケースカ
バー14やその他の構成各部材或いは回路基板5の寸法
精度或いは組立精度のバラツキによるケースカバー14
の内面とパワーアンプ素子6の頂部6aとの間に構成さ
れる間隙の高さhのバラツキ或いはパワーアンプ素子6
の位置ズレが生じた場合にも、弾性放熱シート21のパ
ワーアンプ素子6に対する圧接状態が確実に保持される
ようになる。したがって、シールドケース10において
は、例えばスペーサ等を用いた高さ調整操作を不要とし
て、側面板12及び背面板13に対するケースカバー1
4の組付と同時に、パワーアンプ素子6に対する弾性放
熱シート21の圧接も行われるようになる。また、シー
ルドケース10においては、ケースカバー14に対して
高精度の位置決めを不要として弾性放熱シート21の貼
着をおこなうことを可能とする。
【0037】シールドケース10においては、通電によ
ってパワーアンプ素子6に発生する熱が弾性放熱シート
21へと伝導されるとともに、さらにこの発生熱が弾性
放熱シート21を介してケースカバー14へと伝導され
る。したがって、シールドケース10においては、大き
なケースカバー14が放熱部材として効率的に作用する
ことで、パワーアンプ素子6の温度上昇を抑制する。ま
た、シールドケース10においては、パワーアンプ素子
6からの発生熱がケースカバー14を介して効率的に放
熱することで、内部の温度上昇が抑制される。
【0038】本発明は、上述したようにケースカバー1
4の内面にパワーアンプ素子6に対応して弾性放熱シー
ト21を貼着した第1の実施の形態として示したシール
ドケース10に限定されるものでは無い。本発明は、例
えば図3及び図4に第2の実施の形態として示した受信
器1に備えられるシールドケース30のように、ケース
カバー14に弾性放熱片31を一体に形成して構成した
ものであってもよい。なお、シールドケース30は、弾
性放熱片31を除くその他の構成を上述したシールドケ
ース10と同様とすることから、対応する部位、部材に
同一符号を付すことによってそれらの構成並びに動作の
説明を省略する。
【0039】すなわち、シールドケース30において
は、収納した回路基板5に実装されたパワーアンプ素子
6に対応して、ケースカバー14に略コ字状の切欠き溝
32を形成することによって舌片状の弾性放熱片31が
構成されてなる。弾性放熱片31は、図3及び図4に示
すように、基部31aが第1の折曲部31bにおいて適
宜の角度によって内方へと折曲されるとともに第2の折
曲部31cにおいてケースカバー14の主面と平行とな
るように折曲されて先端部31dが水平とされてなる。
【0040】弾性放熱片31は、ケースカバー14の内
面に対して先端部31dの高さ位置が、ケースカバー1
4の内面とパワーアンプ素子6の頂部6aとの間に構成
される間隙の高さhよりも大とされている。弾性放熱片
31は、金属薄板によって形成されたケースカバー14
の材料特性から、厚み方向に対して弾性変位自在な特性
を有している。弾性放熱片31は、上述した側面保持片
17や背面保持片或いは各部を金属材料板に対してプレ
ス加工を施して形成する際に、同時に形成される。
【0041】弾性放熱片31は、上述した形状を以って
ケースカバー14に一体に形成されることで、図4に示
すように先端部31dが弾性変位した状態でパワーアン
プ素子6の頂部6aに弾接する。弾性放熱片31は、こ
れによってパワーアンプ素子6を回路基板5の実装面に
押圧する。
【0042】シールドケース30においては、ケースカ
バー14やその他の構成各部材或いは回路基板5の寸法
精度或いは組立精度のバラツキによるケースカバー14
の内面とパワーアンプ素子6の頂部6aとの間に構成さ
れる間隙の高さhのバラツキ或いはパワーアンプ素子6
の位置ズレが生じた場合にも、弾性放熱片31の先端部
31dによるパワーアンプ素子6の圧接状態が確実に保
持されるようになる。したがって、シールドケース30
においては、例えばスペーサ等を用いた高さ調整操作や
放熱部材の取付等の工程を不要として、側面板12及び
背面板13に対するケースカバー14の組付と同時に、
パワーアンプ素子6に対する弾性放熱片31の圧接も行
われるようになる。
【0043】シールドケース30においては、通電によ
ってパワーアンプ素子6に発生する熱が弾性放熱片31
へと伝導されるとともに、この弾性放熱片31と一体の
大きなケースカバー14を介して外部へと放熱される。
したがって、シールドケース30においては、大きなケ
ースカバー14が放熱部材として効率的に作用すること
で、パワーアンプ素子6の温度上昇を抑制する。また、
シールドケース30においては、パワーアンプ素子6か
らの発生熱がケースカバー14を介して効率的に放熱す
ることで、内部の温度上昇が抑制される。
【0044】なお、弾性放熱片31は、上述した形状に
限定されるものではなく、パワーアンプ素子6に対して
先端部31bがより確実に圧接状態を保持するように適
宜の形状を以って構成される。弾性放熱片31は、例え
ば先端部31bを上方に向かってさらに折曲するように
してもよい。
【0045】なお、上述した各実施の形態は、受信器1
に適用したシールドケース10を示したが、その他の電
子機器のシールドケースにも適用されることは勿論であ
る。また、各実施の形態においては、発熱部品としてパ
ワーアンプ素子6を例示したが、スイッチング回路素子
或いはインダクタ等のように通電によって熱の発生が生
じるその他の電子部品や集積回路素子部品、半導体素子
部品に対しても上述した放熱構造が適宜適用されること
は勿論である。
【0046】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明にか
かる電子機器のシールドケースによれば、半導体素子部
品等から生じる熱が放熱手段を介してケースカバーに伝
導されて、このケースカバーが放熱部材として作用して
外部への放熱を行うことから、電磁波ノイズのシールド
作用が保持されるとともに、半導体素子部品等から生じ
る熱を効率的に放熱することでこれら半導体素子部品や
内部の温度上昇を抑制して安定した動作が行われるよう
になる。また、電子機器のシールドケースによれば、回
路基板に放熱パターン部やヒートシンクの実装等の対応
を不要とすることから、高集積化や高密度実装化等が図
られるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態として示す受信器の斜視図
である。
【図2】同受信器の要部縦断面図である。
【図3】本発明の他の実施の形態として示す受信器の斜
視図である。
【図4】同受信器の要部縦断面図である。
【符号の説明】
1 受信器 2 前面板 5 回路基板 6 パワーアンプ素子 10 シールドケース 12 側面板 13 背面板 14 ケースカバー 15 底板 16 ストッパ凸部 17 側面保持片 18 スリット 19 保持凸部 20 ガイド溝 21 弾性絶縁シート 30 シールドケース 31 弾性放熱片 32 切欠き溝

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金属薄板によって形成したケース部材を
    互いに組み付けて箱状に構成され、内部に電子部品や集
    積回路素子部品、半導体素子部品等を実装した回路基板
    或いは電子部品等を収納する電子機器のシールドケース
    において、 内部に収納した発熱量が大きな半導体素子部品等に弾接
    する放熱手段をケースカバーに設けることによって、前
    記ケースカバーが放熱板として作用することを特徴とす
    る電子機器のシールドケース。
  2. 【請求項2】 前記放熱手段は、前記ケースカバーの内
    面に貼着されて、内部に収納した発熱量が大きな半導体
    素子部品等に圧接される弾性シートであることを特徴と
    する請求項1に記載の電子機器のシールドケース。
  3. 【請求項3】 前記放熱手段は、前記ケースカバーに形
    成した略コ字状の切欠き溝によって切り抜かれるととも
    に内方へと折曲され、先端部が内部に収納した発熱量が
    大きな半導体素子部品等に圧接された舌片によって構成
    されたことを特徴とする請求項1に記載の電子機器のシ
    ールドケース。
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