JP2849424B2 - 織編物 - Google Patents

織編物

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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、エチレン酢酸ビニル共重合体のケン化物ポ
リマー(以下エチレンビニルアルコールコポリマーと称
す)と熱可塑性ポリエステル樹脂を混合または複合させ
た繊維を用いて得られる吸湿及び放湿性に優れた織編物
に関するものであり、例えばインナー、中衣、スポーツ
衣料等の用途に好適に使用することができるものであ
る。
(従来の技術) ポリエステル繊維は、天然繊維には見られない優れた
強度、弾性、耐摩耗性、耐薬品性、耐候性、形態安定性
など、そのすぐれた汎用特性により繊維としてきわめて
多量に生産、消費されているが、その反面、肌着やスポ
ーツウエアー等の衣料素材としては、疎水性のために、
発汗した汗をすばやく、効果的に吸収して、放散するこ
とができないので、発汗時には、衣服内の湿度が上昇
し、むれ感や、肌のぬれ等の不快感を生ずるという欠点
がある。
(発明が解決しようとする課題) このような欠点を改善すべく、ポリエステル繊維の親
水化が多方面に亘り研究されている。例えば、親水性化
合物をポリエステルにグラフト重合させる手法が試みら
れているが、親水性化合物を多量に導入すれば、繊維基
材の本来の性質が損ねられ、実用に供し得ないものとな
るし、一方、親水性化合物を減少させれば十分な親水性
は得られず、発汗時の不快感は解消されない。ゆえに、
単なる共重合等によるポリマー改質には限界があり、依
然として、肌着や、スポーツウエアー等の衣料素材とし
ては十分に改善されていないのが実情である。
(課題を解決するための手段) 本発明者等は、上記の問題点を解決すべく研究を行な
つた結果、本発明に到達した。すなわち本発明は、エチ
レン含量が30〜70モル%のエチレンビニルアルコールコ
ポリマー(A)と熱可塑性ポリエステル系ポリマー
(B)が重量比率(A):(B)=5:95〜60:40の範囲
で合わされた単繊維繊度5デニール以下の多成分系繊維
からなる織編物であつて、該織編物の厚さが1mm以下、
目付250g/m2以下であり、かつ次の吸湿率(X)および
吸水放散速度(Y) X>1.5% Y>1.5%/分 を満足することを特徴とする織編物である。
(作 用) 以下、図面等に基づいて、さらに詳しく、本発明の織
編物について説明する。
本発明の織編物は、好ましくは、ケン化度95モル%以
上にしてエチレン成分含量が30〜70モル%のエチレンビ
ニルアルコール系コポリマーと熱可塑性ポリエステル樹
脂が重量比率5:95〜60:40の範囲で混合または複合され
た繊維から成る織編物で、該織編物を構成する繊維の、
単繊維の繊度が5デニール以下で、該織編物の厚さが1m
m以下、目付250g/m2以下である織編物であつて、該織編
物が1.5%<X、1.5%/分<Yを満足することを特徴と
する吸湿及び放湿性にすぐれた織編物である。
本発明で言うXは絶乾状態から、20℃×85%RHへの吸
湿率(%)を示し、これは、発汗時に生ずるむれ感等の
着心地に影響を及ぼすものである。すなわち、吸湿率X
が1.5%以下であると、衣服がほとんど吸湿しないの
で、発汗した気体状の汗を効果的に外部に発散できず、
着心地の向上は期待できない。Yは、20℃×65%RH環境
下で、ポリエチレンフイルム上に一定量の水滴をのせ、
その上に該織編物をのせた時の織編物の吸水放散速度を
示すものであり、肌に直に接する衣服が、発汗した汗を
吸水し、布帛内部で拡散しながら、蒸発、乾燥する状態
をシミユレートするものである。Yが1.5%/分以下で
あると、発汗した汗が皮膚に溜り、衣服の濡れ時間も長
くなるので、べとつき感や湿潤感等の不快感が持続し、
好ましくない。
さらにこのようなXおよびYを満足するためには、該
織編物の厚さが1mm以下、目付250g/m2以下であることが
好ましく、そして該織編物を構成する繊維の単繊維の繊
度が5デニール以下であることが必要である。該織編物
の厚さが1mmを越えると、織編物が吸水しても、水分を
効果的に放散することができず好ましくない。すなわ
ち、Yの測定において、吸水された水分は、厚さ方向に
はすばやく移動するが、横方向には広がらないため、吸
水放散速度Yが十分には満足されず、目的とするすぐれ
た汗処理効果は得られない。また、目付が250g/m2を越
えると、当然厚さも厚くなり、前述の理由により好まし
くない。該織編物を構成する繊維の、単繊維の繊度が5d
rを越えると、織編物が吸水しても、水分の蒸発面積が
絶対的に小さいため、Yが満足されず肌のぬれが持続
し、好ましくない。
本発明でいう厚さ、目付はJIS L 1096に準拠した次
の方法で測定される。厚さの測定は、試料の5ケ所以上
について、一定時間、一定圧力のもとで、厚さが落ちつ
いてから測定し、その平均値で示す。この一定時間と
は、一般には10秒間をいい、一定圧力とは、JISに規定
された圧力であり、例えば、普通の編物では、240g/c
m2、普通の編地では7g/cm2である。目付の測定は、10×
10cm2に裁断した織編物を3枚以上準備し、標準状態で2
4時間以上調湿し、重量を測り、その平均値を1m2当りの
重量に換算する。
次に本発明でいうXの測定は、10cm×10cm以上の試験
片を採取し、その絶乾重量(W0)と、温度20℃、湿度85
%RHに調湿された容器内に、かかる試験片を放置し、試
験片が十分に調湿された時の重量(W)を測定し、以下
の式を用いて、Xの値を算出する。
また本発明でいう織編物の吸水放散速度Yの測定は下
記〜の手順で試験を行なうものである。
試験片を10cm×10cmに裁断する。
採取した試験片を温度20℃、湿度60±5%RHの環境
下で5時間以上放置して平衡状態にする。
20℃、60±5%環境下において、元の重量として、
ポリエチレンフイルムと試験片を天秤を用いて測定した
後、ポリエチレンフイルム上に20±2℃の蒸留水1gを正
確に評量する。
1gの蒸留水をのせたポリエチレンフイルムを平らな
アルミパツトに移し、その上に試験片をかぶせて放置し
時刻を測る。
次いで3′,5′,10′,20′,………60′,……と順
次時間経過毎にアルミパツトを除く全重量を秤量して、
水分残存量を求める。
注水した蒸留水1gを100とし、時間毎の水分残存重
量を%で示して、減量カーブをプロツトする。
水分残存重量が100%から10%まで減少するのに要
する時間より、織編物の吸水放散速度Yを算出する。
本発明の織編物は、いかなる組織でも良く、例えば、
平織、綾織、朱子織、平編、ゴム編、パール編、鎖編、
デンビー編、コード編、インレイ編、アトラス編等があ
げられるが、これに限定されるものでない。また、かか
る織編物は、100%が該混合または複合繊維である必要
はなく、他の天然あるいは合成繊維との混織糸、交ねん
糸、あるいは、交織、交編物であつてもよい。
次に本発明の織編物の構成をさらに詳しく説明する。
本発明でいう熱可塑性ポリエステル樹脂とは、例え
ば、テレフタール酸、イソフタール酸、ナフタリン2,6
−ジカルボン酸、フタール酸、α,β−(4−カルボキ
シフエノキシ)エタン、4,4′−ジカルボキシジフエニ
ル、5−ナトリウムスルホンイソフタル酸などの芳香族
ジカルボン酸、または、これらのエステル類とエチレン
グリコール、ジエチレングリコール、1,4′−ブタンジ
オール、ネオペンチルグリコール、シクロヘキサン、1,
4′−ジメタノール、ポリエチレングリコール、ポリテ
トラメチレングリコールなどのジオール化合物とから合
成される繊維形成性ポリエステルであり、構成単位の80
モル%以上が、特に90モル%以上がエチレンテレフタレ
ート単位又はブチレンテレフタレート単位であるポリエ
ステルが好ましい。また、ポリエステル中には、少量の
添加剤、螢光増白剤、安定剤あるいは、紫外線吸収剤な
どを含んでいても良い。
目的とする吸湿及び放湿性に優れた織編物を得る方法
としては、特に、ポリエチレンテレフタレート、又は、
ポリブチレンテレフタレートを主成分とするポリエステ
ル樹脂とケン化度95%以上にしてエチレン成分含量が30
〜70モル%のエチレンビニルアルコールコポリマーの2
成分が、それぞれ、2成分ポリマーの集合状態が残る程
度に混合、または、複合させて繊維化することが重量で
ある。
吸湿性を有し、かつ繊維形成能を有する樹脂としては
種々のポリマーが知られているが、これらのポリマーの
うちで特にエチレン酢酸ビニル共重合体ケン化物が吸湿
時のヤング率が高く、濡れた時にもベト付き感が少ない
点で優れている。
エチレンビニルアルコールコポリマー(以下、EVALと
略記する場合がある)としては、ケン化度が95%以上の
ケン化度物でエチレン成分が30〜70モル%のEVALが最適
である。EVAL中のエチレン成分含量が高くなれば、当然
に水酸基(OH)が減少するため、目的とする親水性が得
られなくなり、好ましくない。また、エチレン成分含量
が低くなりすぎると、溶融成型性が低下するとともに、
ポリエステルと紡糸直前に混合した後、繊維化する際、
曳糸性が不良となり、単糸切れ、断糸が多くなり好まし
くない。また、ポリエステルの紡糸温度である250℃以
上での耐熱性も不十分となることからも適当でない。従
つて、高ケン化度EVALでエチレン成分含量が30〜70モル
%のものが本目的の繊維を得るためには適しているとい
える。EVALの水酸基はアルデヒド化合物によりアセター
ル化されていてもよく、より好ましくはジアルデヒド化
合物、例えばグルタルアルデヒドやグリオキザール等に
よりアセタール化されている場合である。
本発明において、EVALとポリエステルの重量比率を5:
95〜60:40の範囲で混合または複合させる必要がある。E
VALの重量比率が5重量%未満になると本発明のEVALの
ポリマー物性に基づく親水性、特に、吸湿性の特性が顕
在化しなくなり、好ましくない。また、60重量%以上に
なると、紡糸工程性、延伸工程性が低下してくるため、
好ましくないと共に、繊維物性的にも本来のポリエステ
ルの性能が低下し、強度が低くなるため、好ましくな
い。また、用いるEVALの重合度があまり低くなると、紡
糸時にポリエステルとの溶融粘度差が大きくなり過ぎ、
混合または複合ポリマーのバランスが悪くなり、紡糸性
が低下し好ましくない。JIS−K−6730−1977に準拠し
た190℃下2160gの荷重下でのメルトインデツクスが20以
下であることが紡糸性から好ましい。
さらに、本発明でいう混合とは、例えば(A)側ポリ
マーと(B)側ポリマーをそれぞれ別々に溶融押出し
し、紡糸ノズルに至る前に、(A)対(B)の比率が所
定の重量比率となるように、スタチツクミキサーによ
り、ある程度均一あるいは不均一に混合させた後、紡糸
ノズルより押出すことにより、繊維化することである。
また複合とは、代表的には、(A)側ポリマーと(B)
側ポリマーをそれぞれ別々に溶融押出しし、紡糸ノズル
に至る前に、(A)対(B)の比率が所定の重量比率と
なるように複合させた後、紡糸ノズルより押出すことに
より、繊維化することであり、例えば、繊維断面形態が
芯鞘型(第1図)やバイメタル型(第4図)、多層張り
合せ型(第5図)などがある。
さらにまた、本発明は、かかる混合及びかかる複合を
組み合せて繊維化しても良く、例えば、芯鞘型繊維にお
いて、芯成分に該(B)ポリマーを用い、鞘成分に該
(A)ポリマーと該(B)ポリマーの2成分を混合させ
たものを用いた複合繊維でも良い。
またさらに、本発明は、かかる混合または、複合繊維
が仮撚捲縮加工等の高次加工により、5角、6角に類似
した繊維断面形状になつたり、紡糸時の異形断面ノズル
により、3葉形、T形、4葉形、5葉形、6葉形、7葉
形、8葉形等の多葉形や、各種の断面形状となつても本
発明の目的とする吸湿及び放湿にすぐれた織編物を得る
ことができる。
第1図〜7図は(A)側ポリマーと(B)側ポリマー
から成る複合繊維の例示であつて、第1図は芯側が
(B)側ポリマー、鞘側が(A)側ポリマーあるいは、
(A),(B)混合ポリマーであるが、他の場合はどち
らが(A)側であつても良く、また真円である必要もな
く楕円や長方形や三角形、多角形、多葉形であつても差
しつかえない。
第8図は、本発明の織編物のもつ、放湿特性を説明す
る線図であり、かかる線図より本発明におけるY値が算
出される。
第9図は、本発明における織編物の吸水放散速度Yの
測定方法を説明する概略図である。
以下、実施例により、本発明の織編物の具体的構成、
効果について説明するが、これによって本発明はなんら
限定されるものではない。
実施例1 エチレン含有量が48モル%のエチレンビニルアルコー
ルコポリマー(A)と固有粘度が0.70のポリエチレンテ
レフタレート(B)を用いて、それぞれ別々の押出し機
にて溶融押出しし、(A)と(B)との複合比率が30:7
0重量%となるよう複合させた後、その横断面が第5図
で示されるような多層複合繊維となるよう、紡糸ノズル
より、吐出量30g/min、紡糸巻き取り速度1200m/minの条
件で溶融紡糸した。得られた紡糸原糸を通常のローラー
プレート方式の延伸機を用いて、ホツトローラー75℃、
ホツトプレート120℃、延伸倍率2.9倍の条件で延伸し、
77d/24fのマルチフイラメントを得た。単繊維の繊度は
3.2デニールであつた。得られたマルチフイラメントを
経糸及び緯糸として使い厚さ0.7mm、目付160g/m2の1/1
の平織物を製織した。製織工程も特に問題なく実施でき
た。かかる平織物をNa2CO3 1g/を含有する組成液の入
った80℃の浴槽中で30分間糊抜きした後、180℃で熱セ
ツトし、その後約20%のアルカリ減量を実施した後、以
下の方法により染色した。
得られた平織物は風合が非常に良好であり、本文中に
記載する方法に基づいて、測定、評価された。
実施例2 実施例1と同一のエチレンビニルアルコールコポリマ
ー(A)とポリエチレンテレフタレート(B)を用い
て、それぞれ別々の押出し機にて溶融押出しし、(A)
と(B)の複合比率が50:50重量%となるよう複合させ
た後、その横断面が第1図で示されるような芯鞘型複合
繊維となるよう、該複合ポリマーを紡糸ノズルより、吐
出量18g/min、紡糸巻き取り速度1000m/minの条件で溶融
紡糸した。得られた紡糸原糸を通常のローラープレート
方式の延伸機を用いて、ホツトローラー75℃、ホツトプ
レート125℃、延伸倍率3.3倍の条件で延伸し、50d/24f
のマルチフイラメントを得た。単繊維の繊度は2デニー
ルであつた。得られたマルチフイラメントを用いて厚さ
0.16mm、目付70g/m2の平織物()、厚さ1.3mm、目付2
00g/m2のフライス組織の編地()を作成した。かかる
織編物をアクチノールR−100 1g/を含有した80℃の
浴槽中で20分間糊抜きした後、グルタルアルデヒド2g/
、硫酸8g/を含有する組成液の入った浴槽に浸漬さ
せ、90℃で50分間処理を行い、その後、未架橋のアルデ
ヒド基を消失させるため、H2O2 5cc/を含有する組成
液にて80℃、30分間処理した。次いで180℃で熱セツト
した後、実施例1と同様の方法により染色し最後に170
℃で仕上げセツトした。
得られた平織物(A)は風合が非常に良好であり、吸
湿率、吸水放散速度も本発明における規定をクリアして
いた。一方編地(B)は風合は良好であったが、厚みが
1.3mmであり、吸水放散速度が本発明における規定を満
足していなかった。
実施例3 実施例1と同一のエチレンビニルアルコールコポリマ
ーとポリエチレンテレフタレートを用いて、その横断面
が第1図で示されるような芯鞘型複合繊維となるよう、
芯部には、かかるポリエチレンテレフタレートを用い
て、鞘部には、かかるエチレンビニルアルコールコポリ
マーとかかるポリエチレンテレフタレートをスタチツク
ミキサーにより混合比率15:85重量%となるよう混合さ
せ、かつ、かかる複合繊維の芯鞘複合比が1:2となるよ
う該複合ポリマーを吐出量29g/min、紡糸巻き取り速度8
00m/minの条件で溶融紡糸した。得られた紡糸原糸を通
常のローラープレート方式の延伸機を用いて、ホツトロ
ーラー75℃、ホツトプレート120℃、延伸倍率3.1倍の条
件で延伸し、107d/36fのマルチフイラメントを得た。単
繊維の繊度は3デニールであつた。得られたマルチフイ
ラメントを用い、厚さ0.9mm、目付130g/m2のフライス組
織の編地を作成した。かかる編地をアクチノールR−10
0 1g/を含有した98℃の浴槽中で20分間糊抜きした
後、180℃で熱セツトし、その後、130℃の高温水下で20
分間処理した後、約20%のアルカリ減量を実施した。そ
の後の染色は、架橋剤のNa2SO4及びH3BO3を除いた実施
例1と同様の方法により行なつた。
得られた編地は、風合が非常に良好であり、本文中に
記載する方法に基づいて測定評価された。
比較例1 単繊維の繊度が2デニールである通常のポリエステル
から成る厚さ0.08mm、目付55g/m2の1/1の平織物を本文
中に記載する方法に基づいて測定、評価した。
以上、実施例1〜3及び比較例1で示した織編物の、
本文中で記載する方法に準拠したX及びYの測定結果を
第1表及び第8図にまとめた。
かかる第1表及び第8図からわかるように、実施例
1、2()、3品は比較例2()、比較例1品に比
べて、吸湿率X及び織編物の吸水、放散速度Yにおい
て、優れた結果が得られており、本発明の特徴が現われ
ている。
さらに、かかる実施例1〜3及び比較例1で示した織
編物を婦人用ブラウスに縫製し、パネラーによる人工気
象室での着用テストを行なつた結果、実施例1、2
()、3品は、いづれも実施例2()、比較例1品
に比べて、ムレ感やべとつき感が少なく快適であるとい
う、パネラーの評価を得た。
(発明の効果) 以上述べた通りの本発明によれば、ポリエステル繊維
の有する優れた汎用特性を生かして、かつ、吸湿及び放
湿性に優れた織編物が得られ、インナー、中衣、スポー
ツ衣料等の用途に好適な、快適性にすぐれた衣料用素材
が提供されるものである。
【図面の簡単な説明】
第1図〜7図は本発明を構成する代表的な多成分系繊維
の断面図である。第8図は、実施例および比較例で得ら
れた織編物のもつ放湿特性を示す図であり、かかる図よ
り本発明におけるY値が算出される。第9図は、本発明
における織編物の吸水放散速度Yの測定方法を説明する
概略図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特公 昭55−1372(JP,B2)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】エチレン含量が30〜70モル%のエチレン酢
    酸ビニル共重合体のケン化ポリマー(A)と熱可塑性ポ
    リエステル系ポリマー(B)が重量比率(A):(B)
    =5:95〜60:40の範囲で合わされた単繊維繊度5デニー
    ル以下の多成分系繊維からなる織編物であって、該織編
    物の厚さが1mm以下、目付250g/m2以下であり、かつ次の
    吸湿率(X)および吸水放散速度(Y) X>1.5% Y>1.5%/分 を満足することを特徴とする織編物。
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