JPH108375A - マルチフィラメント複合織物及びその製造法 - Google Patents

マルチフィラメント複合織物及びその製造法

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JPH108375A
JPH108375A JP8181294A JP18129496A JPH108375A JP H108375 A JPH108375 A JP H108375A JP 8181294 A JP8181294 A JP 8181294A JP 18129496 A JP18129496 A JP 18129496A JP H108375 A JPH108375 A JP H108375A
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multifilament
cellulose acetate
polyester
multifilament yarn
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JP8181294A
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Sukehiro Nishida
右広 西田
Kanji Sogo
完次 十河
Yoshihisa Danmoto
佳久 段本
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Toyobo Co Ltd
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Toyobo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高収縮性ポリエステル系マルチフィラメント
糸と単糸外層部の15重量%以下をレ−ヨン化したセル
ロ−スアセテ−ト系マルチフィラメント糸との複合織物
及びその製造法に関し、適度な吸水性、摩擦堅牢性、制
電性等の諸機能を有するもの。 【解決方法】 イソフタ−ル酸を5〜15重量%共重合
させた固有粘度〔η〕が0.40〜0.85cc/gの
ポリエステル系マルチフィラメント糸と微細捲縮を有す
るセルロ−スアセテ−ト系マルチフィラメント糸とを複
合してなる糸条を経糸及び/又は緯糸に使用した複合織
物であって、ポリエステル系マルチフィラメント糸をア
ルカリ減量処理すると同時にセルロ−スアセテ−ト系マ
ルチフィラメント糸の減量処理を施し、外層部の15重
量%以下がレ−ヨン化されてなるマルチフィラメント複
合織物及びその製造法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は微細捲縮を有するセ
ルロ−スアセテ−ト系マルチフィラメント糸と高収縮性
ポリエステル系マルチフィラメント糸とを組み合わせて
なる複合糸条より構成されたマルチフィラメント複合織
物及びその製造法に関するものであり、更に詳しくは微
細捲縮を有するセルロ−スアセテ−ト系マルチフィラメ
ント糸の単糸外層部の15重量%以下をレ−ヨン化する
ことによって適度な吸水性、摩擦堅牢性、制電性等の諸
機能を具備するマルチフィラメント複合織物及びその製
造法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ポリエステル系マルチフィラメント糸よ
りなる布帛構造物に吸水性を付与する方法として綿やレ
−ヨン等と混繊、混紡或は交編織する方法や布帛表面に
親水性基を持ったグル−プをグラフト共重合する方法、
各種後処理加工剤をパッドドライキュア法等によって布
帛表面に付与して布帛表面を親水性化する方法、ポリエ
ステル系マルチフィラメント糸自体をマイクロファイバ
−化することによる毛細管現象を利用し吸水性を向上さ
せる方法等、様々な方法による商品が提案、上市されて
いる。
【0003】しかしながら、綿やレ−ヨン等吸水性に富
む素材とポリエステル繊維を混繊、混紡或は交編織する
と、分散染料のみの一浴染色法では布帛を均染すること
ができず、二浴以上の染色工程を経ねばならず、加工コ
ストが上昇するほか、分散染料によって他の繊維を汚染
するため、二浴以降の色合わせが非常に難しく、染料濃
度等の染色条件を充分考慮して作業する必要がある。
【0004】また布帛表面に親水性基を持ったグル−プ
をグラフト共重合させる方法についても多数提案されて
いる。該処理方法は各種堅牢性にも優れ、尚かつ適度な
吸水性能を付与することが可能であるが、処理コストが
向上し商品価格的に高価なものとなる。また後加工剤を
バッドドライキュア法等を用いて布帛表面を親水性化す
る方法も多数提案、上市されているが、各種堅牢性に不
安があるほか、コスト高となり商品価格的に非常に高価
なものとなって好ましくない。
【0005】更に近来、ポリエステル系マルチフィラメ
ント糸においては直紡法、或は海島型又は多層配列型等
の複合紡糸法を使用し繊維自体をマイクロファイバ−化
することによって繊維間に微細な空隙を多数付与し、そ
れの毛細管現象によって吸水性を向上させる方法が提案
されている。しかしながら該手法を使用すると単繊維繊
度が極小さいため、染色加工を施しても濃染されず、白
茶けたものとなり、外観品位的に好ましいものとはなり
難い。また単繊維繊度が小さいために単糸が切断され易
く、ピリングやスナッギング等が起こり易い等の欠点が
あるほか、合成繊維特有のヌメリ感が残存し、風合い的
にも好ましいものとはならない。
【0006】
【発明が解決するための課題】上記したように、適度な
吸水性や制電性等の諸機能を有するポリエステル織物を
得ることはポリエステル系マルチフィラメント糸単独で
は至極困難である。また綿やレ−ヨン等の吸水性に富む
繊維と混繊、混紡或は合撚又は交織した織物では染色加
工工程における管理が非常に困難である等の欠点があっ
た。本発明は上記の如き問題を解決し、適度な吸水性、
摩擦堅牢性、制電性等の諸機能を有し、尚かつ合成繊維
特有のヌメリ感の残存しないマルチフィラメント複合織
物を提供することを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の第1は、イソフ
タル酸を5〜15重量%共重合させた固有粘度〔η〕が
0.40〜0.85cc/gのポリエステル系マルチフ
ィラメント糸と微細捲縮を有するセルロ−スアセテ−ト
系マルチフィラメント糸とを複合してなる糸条を経糸及
び/又は緯糸に使用してなる複合織物であり、該セルロ
−スアセテ−ト系マルチフィラメント糸の外層部の15
重量%以下がレ−ヨン化されてなることを特徴とするマ
ルチフィラメント複合織物。
【0007】その第2は、ポリエステル系マルチフィラ
メント糸の沸水収縮率SHWが35〜70%、複屈折率
△nが80〜180×10-1、結晶化度χρが10〜3
5%である請求項1記載のマルチフィラメント複合織
物。
【0008】その第3は、セルロ−スアセテ−ト系マル
チフィラメント糸の沸水収縮率SHWが0.2〜2.0
%、酢化度52%以上であり、微細捲縮が下記条件を満
足する請求項1記載のマルチフィラメント複合織物。 捲縮堅牢度: 5%≦CD≦10% 捲縮伸長度:20%≦CC≦45%
【0009】その第4は、イソフタル酸を5〜15重量
%共重合させた固有粘度〔η〕が0.40〜0.85c
c/gのポリエステル系マルチフィラメント糸と微細捲
縮を有するセルロ−スアセテ−ト系マルチフィラメント
糸とを空気交絡混織又は引き揃え、或は合撚して複合糸
条とし、下記に示す実撚を施した後、織物の経糸及び/
又は緯糸として製織し布帛とした後、アルカリ減量処理
を行いポリエステル系マルフフィラメント糸をアルカリ
減量すると同様にセルロ−スアセテ−ト系マルチフィラ
メント糸の外層部の15重量%以下をレ−ヨン化させる
ことを特徴とするマルチフィラメント複合織物の製造
法。 実撚数Tw2:3000/D1/2 ≦Tw2≦27000
/D1/2 (T/m) 但し、Dは糸条の総織度(デニ−ル)を示すものであ
る。
【0010】その第5は、沸水収縮率SHWが0.2〜
2.0%、酢化度が52%以上であるセルロ−スアセテ
−ト系マルチフィラメント糸に下記に示す条件の仮撚を
施した後、ポリエステル系マルチフィラメント糸と空気
交絡混織又は引き揃え、或は合撚して複合糸条とする請
求項4記載のマルチフィラメント複合織物の製造法に関
するものである。 仮撚数Tw1:8000/D1/2 ≦Tw1≦22000
/D1/2 (T/m) 但し、Dは糸条の総繊度(デニ−ル)を示すものであ
る。
【0011】本発明のマルチフィラメント複合織物はセ
ルロ−スアセテ−ト系マルチフィラメント糸の外層部1
5重量%以下がレ−ヨン化されており、その結果適度な
吸水性、摩擦堅牢性、制電性等の諸機能を付与したマル
チフィラメント複合織物である。尚、本発明ではセルロ
−スアセテ−ト系マルチフィラメント糸のアルカリによ
る鹸化反応をレ−ヨン化と称する。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明のマルチフィラメント複合
織物に使用するポリエステル系マルチフィラメント糸は
イソフタル酸を5〜15重量%共重合させた固有粘度
〔η〕が0.40〜0.85cc/gのポリエステルを
使用することが必要である。本発明のマルチフィラメン
ト複合織物はセルロ−スアセテ−ト系マルチフィラメン
ト糸の過度のレ−ヨン化を抑制するため、低濃度、低温
のアルカリ水溶液にてアルカリ減量処理を施す。故にイ
ソフタル酸共重合量が5重量%未満となると該ポリエス
テル系マルチフィラメント糸の減量速度が遅過ぎ、織物
の組織の空隙を充分に形成することができず、ドレ−プ
性に乏しいものとなる。またイソフタル酸共重合量が1
5重量%を超過する範囲となると極低濃度のアルカリ水
溶液でも加水分解が進行し、織物はクタッとしたはり、
腰感のないものとなる。そのためイソフタル酸共重合量
は5〜15重量%、より好ましくは7〜12重量%の範
囲であり、エチレンテレフタレ−トの繰り返し単位を8
5重量%以上含んでいれば、15重量%を超過しない範
囲でイソフタル酸成分に加え5−ナトリウムスルフォイ
ソフタル酸、フタル酸等々を共重合した重合体であって
もかまわない。また必要に応じて二酸化チタンや硫酸バ
リウム、カオリナイト、二酸化珪素等々の微細孔形成材
や顔料等を含有させてもよい。
【0013】本発明のマルチフィラメント複合織物に使
用するポリエステル系マルチフィラメント糸は固有粘度
〔η〕が0.40〜0.85cc/gのポリエステルで
ある必要がある。該固有粘度〔η〕が0.40cc/g
未満であればアルカリ減量における減量速度が早過ぎる
ほか、溶融ポリマ−粘度が小さいために曳糸性が良好な
ものとはならず紡糸操業性や延伸性に支障を来し、好ま
しくない。また該固有粘度〔η〕が0.85cc/gを
超過する範囲となればアルカリ減量における減量速度が
遅過ぎるほか、産業資材用途等に使用されるポリエステ
ルと同等の固有粘度を有しているために通常の衣料用途
に使用されるポリエステルの紡糸条件を適用すると溶融
ポリマ−粘度が著しく大きくなり、紡糸パック内の圧力
損失(背圧)が上昇し安定な紡糸を行うことができな
い。従って固有粘度〔η〕については0.40〜0.8
5cc/gの範囲、より好ましくは0.55〜0.70
cc/gの範囲とすることが望ましい。
【0014】ポリエステル系マルチフィラメント糸の沸
水収縮率SHWについては、35〜70%の比較的に高
収縮な繊維である必要がある。該沸水収縮率SHWが3
5%未満の範囲となれば効果的に織物表面にセルロ−ス
アセテ−ト系マルチフィラメント糸を露出させることが
できず、ポリエステル特有のヌメリ感が残存するほか、
適度な吸水性、制電性を付与することができない。また
該沸水収縮率SHWが70%を超過する範囲となれば織
物は組織が緻密な、非常に固い風合いとなり、一般衣料
用途には不適なものとなるほか、セルロ−スアセテ−ト
系マルチフィラメント糸との糸長差が大きくなり過ぎ、
ピリングやスナッギングが発生し易くなり、織物の外観
品位的に問題が残るものとなる。
【0015】またポリエステル系マルチフィラメント糸
の複屈折率△nは80〜180×10-3の範囲、より好
ましくは100〜135×10-3の範囲とすることが望
ましい。該複屈折率△nが80×10-3未満の低配向領
域となればアルカリ減量処理における減量速度が早過
ぎ、織物はクタッとしたはり、腰感がないものとなる。
また該複屈折率△nが180×10-3を超過する高配向
領域となればアルカリ減量加工後の生地の物性は優れた
ものとなるが、アルカリ減量速度が遅くなり過ぎ、織物
の風合い合わせをすると、結果としてセルロ−スアセテ
−ト系マルチフィラメント糸側が過度にレ−ヨン化さ
れ、該セルロ−スアセテ−ト系マルチフィラメント糸が
実用強度を有しないものとなる。
【0016】更にポリエステル系マルチフィラメント糸
の結晶化度χρは10〜35%、より好ましくは12〜
25%の範囲である。該結晶化度χρが10%未満の低
結晶化度となるとアルカリ減量によって非晶部が容易に
加水分解され、強度低下が著しく実用強度を保持し得な
い。また結晶化度χρが35%を超過する範囲となると
アルカリ減量加工におけるアルカリ減量速度が遅くなり
過ぎ、風合い合わせをするとセルロ−スアセテ−ト系マ
ルチフィラメント糸側が過度にレ−ヨン化されて好まし
くないほか、結晶化度が高いために熱収縮能に乏しいも
のとなり織物の嵩高感が不足して好ましくない。
【0017】また本発明のマルチフィラメント複合織物
に使用するセルロ−スアセテ−ト系マルチフィラメント
糸の沸水収縮率SHWは0.2〜2.0%の範囲である
必要がある。該沸水収縮率SHWが0.2%未満の範囲
となるとポリエステル系マルチフィラメント糸との熱収
縮率差が大きく、織物表面へのセルロ−スアセテ−ト系
マルチフィラメント糸の露出の程度が大きくなるが過分
の糸長差が生じるため、織物のビリングやファスナリン
グの発生の懸念がある。また該沸水収縮率SHWが2.
0%以上の範囲となると織物表面をセルロ−スアセテ−
ト系マルチフィラメント糸が効果的に覆うことができな
くなり、アルカリ減量処理による外層部レ−ヨン化の効
果である適度な吸水性、摩擦堅牢性、制電性等の諸性能
の付与が困難となる。
【0018】更にセルロ−スアセテ−ト系マルチフィラ
メント糸の酢化度は52%以上、より好ましくは60%
以上のセルロ−ストリアセテ−トであることが望まし
い。該酢化度が52%未満のジアセテ−トではアルカリ
減量加工によって殆ど内層部にまでレ−ヨン化が進行
し、強度及び伸度が乏しいものとなる。そのため容易に
単糸が切断し、織物の外観品位を損ねるなど、消費性能
に支障を来すことになる。該酢化度が52%以上、より
好ましくは60%以上のセルロ−ストリアセテ−トであ
れば比較的低濃度、低温処理のアルカリ減量であれば、
単糸外層部のみのレ−ヨン化に留まり、レ−ヨン化され
た部分以外はセルロ−ストリアセテ−トとして残存する
ために、ポリエステルと同様分散染料にて染色が可能で
あり、しかも実用強度を保つことが可能となり、好適で
ある。
【0019】該アルカリ減量処理においては、セルロ−
スアセテ−ト系マルチフィラメント糸の外層部をレ−ヨ
ン化するのみでなく、同時にポリエステル系マルチフィ
ラメント糸の外層部をアルカリ加水分解作用によって除
去し、繊維間に空隙を作ると共に組織のル−ズ化を図
り、適度なドレ−プ性を与える。更に該セルロ−スアセ
テ−ト系マルチフィラメント糸のレ−ヨン化は外層部1
5重量%以下、より好ましくは7%以上12%以下とす
る。該レ−ヨン化が15重量%を超過すると繊維は容易
に単糸切断、フィブリル化して織物の外観品位を損ねる
ほか、織物の引裂強力等が低下して、実用上問題があ
り、好ましくない。
【0020】該アルカリ減量処理における条件について
は前記したように低濃度、低温のアルカリ水溶液を使用
する。水酸化ナトリウム、水酸化カルシウム、水酸化カ
リウム等の水溶液、例えば水酸化ナトリウムであれば2
〜5g/1の水溶液を調整し、浴温85〜95℃で20
〜70分程度、浴中を撹拌しつつアルカリ減量処理を施
す。該アルカリ減量処理及び染色処理においてはジッカ
−染色機、ウインス染色機、パドル染色機、液流染色機
等の通常の染色設備を使用することができる。
【0021】また微細捲縮を有するセルロ−スアセテ−
ト系マルチフィラメント糸の捲縮特性は下記条件範囲を
満たすことが必要である。 捲縮堅牢度: 5%≦CD≦10% 捲縮伸長度:20%≦CC≦45% 本発明の微細捲縮を有するセルロ−スアセテ−ト系マル
チフィラメント糸の捲縮付与方法は仮撚加工によるもの
であり、該仮撚条件については後記の仮撚数Tw1以外
は特に限定を加えるものではなく、仮撚方式についても
従来のマグネットスビンドルを用いたピン仮撚方式の
他、多軸外接型摩擦仮撚方式(ディスク仮撚方式)、ベ
ルト仮撚方式の何れをも用いることができる。
【0022】本発明の微細捲縮を有するセルロ−スアセ
テ−ト系マルチフィラメント糸の捲縮堅牢度CDが5%
未満の範囲となれば、織物の染色加工等の湿熱処理によ
る捲縮のヘタリが著しく嵩高性に乏しいものとなる。ま
た捲縮堅牢度CDが10%を超過する範囲となれば織物
の染色加工等の湿熱処理による捲縮のヘタリは極軽度な
ものであり織物はふくらみ感に富むものとなるが、該捲
縮を保持するためには仮撚加工による高温熱処理が必要
となる。故に該捲縮堅牢度CDが10%を超過する領域
では逆に熱収縮能が低下し、上記した如くポリエステル
系マルチフィラメント糸との糸長差が大きくなり過ぎ、
抗ピリング性や抗ファスナリング性が低下し、好適な条
件ではない。
【0023】また微細捲縮を有するセルロ−スアセテ−
ト系マルチフィラメント糸の捲縮伸長率CCが20%未
満の範囲であれば捲縮の程度は極軽微なものとなり生糸
(なまいと)とそれ程変わらず、ふくらみ感の感じない
ものとなる。捲縮伸長率CCが45%を超過する高捲縮
の領域となると織物のふくらみ感は向上するが、逆にフ
カツキ感が現れ、安っぽい風合いのものとなる。該捲縮
伸長率CCが20%以上45%以下、より好ましくは2
5%以上40%以下の範囲とすることによってフカツキ
感を感じさせない適度なふくらみ感を有する織物に加工
することが可能となる。
【0024】更に微細捲縮を有するセルロ−スアセテ−
ト系マルチフィラメント糸を製造する際の仮撚数Tw1
については下記条件を満足することが必要である。 仮撚数Tw1:8000/D1/2 ≦Tw1≦22000
/D1/2 (T/m) 但し、Dは糸条の総繊度(デニ−ル)を示すものであ
る。該仮撚数Tw1が8000/D1/2 未満の範囲とな
れば実質的に糸条の捲縮の程度は極軽微なものとなり生
糸(なまいと)と何ら変わらないものとなる。また22
000/D1/2 を超過する範囲となれば糸条は高捲縮性
を有するものとなるが仮撚数が高過ぎるために単糸の切
断、毛羽を発生するに至り仮撚操業性や後工程の操業性
が悪化するほか、織物の外観品位を著しく損ねる結果と
なり好ましい領域であるとは言えない。該仮撚数Tw1
は8000/D1/2 以上22000/D1/2 以下の範
囲、より好ましくは8000/D1/2 以上18000/
1/2 以下の範囲を採用することが望ましい。
【0025】本発明のマルチフィラメント複合繊維を構
成する複合糸条は微細捲縮を有するセルロ−スアセテ−
ト系マルチフィラメント糸とポリエステル系マルチフィ
ラメント糸とを空気交絡混繊又は引き揃え、或は合撚し
て得るものであるが、該複合織物に製織する前に下記の
実撚Tw2を挿入することが必要である。 実撚数Tw2:3000/D1/2 ≦Tw2≦27000
/D1/2 (T/m) 但し、Dは糸条の総繊度(デニ−ル)を示すものであ
る。該実撚挿入はアップツイスタ−、ダブルツイスタ
−、リングツイスタ−等市販の撚糸機を使用して実施す
る。該実撚を挿入する以前にセルロ−スアセテ−ト系マ
ルチフィラメント糸及びポリエステル系マルチフィラメ
ント糸の各々、或は何れか一方の糸条に下撚を挿入した
後、組み合わせてもよい。
【0026】該実撚数Tw2は上記範囲内で織物の風合
いに応じて適宜選定してよい。例えば3000/D1/2
〜7000/D1/2 程度の甘撚として織物を更にソフト
に仕上げることも可能であるし、10000/D1/2
25000/D1/2 程度の強撚として織物のドライ感を
向上させることもできる。該実撚数Tw2が3000/
1/2 未満の範囲となると織物の抗ピリング性能に乏し
く消費性能的に望ましい領域であるとは言えない。また
該実撚数Tw2が27000/D1/2 を超過する超強撚
の範囲となると撚糸時に単糸切断、毛羽発生により撚糸
操業性、後加工操業性が著しく悪化するほか、織物の風
合いが硬くなり過ぎ、一般衣料用途として好適な領域で
あるとは言えない。該実撚挿入後の撚糸トルクによるビ
リ込み等を防止するため、実撚後の糸条にバキュ−ムヒ
−トセッタ−やライドンボックス等の熱処理によって一
時的に撚糸条の撚糸トルクを抑えておくことも、工程通
過性を考慮すると有効である。
【0027】本発明のフィラメント複合織物を構成する
ポリエステル系マルチフィラメント糸とセルロ−スアセ
テ−ト系マルチフィラメント糸の混率(重量分率)につ
いては特に限定を加えるものではないが、織物の風合い
を考慮すると前者/後者の構成比は大略10/90〜7
0/30であり、好ましくは20/80〜50/50の
範囲である。該フィラメント複合織物を構成する複合糸
条の総繊度に関しても特に限定を加えるものではない
が、一般衣料用途の場合の大略50デニ−ル〜900デ
ニ−ルの範囲で風合い、用途に応じて適宜選定すればよ
い。ポリエステル系マルチフィラメント糸及びセルロ−
スアセテ−ト系マルチフィラメント糸の単糸デニ−ルに
ついても特に限定されるものではないが、好ましくは前
者が2デニ−ル〜10デニ−ルの範囲、後者が1デニ−
ル〜5デニ−ルの範囲である。単糸断面についても限定
されるものではなく、丸断面糸の他、三角断面糸、その
他異型断面糸、或は目的に応じ中空断面糸を使用しても
よい。
【0028】
【実施例】以下、実施例により本発明を更に詳細に説明
する。尚、本文中及び実施例中の各パラメ−タの数値は
下記方法によって求められた実験値である。 (a) 捲縮伸長率CC(%) 試料を枠周1.125mの検尺器を使用し、0.1g/
dの初荷重を掛け、120回/分の速度で巻き返し、巻
き回数8回の小綛を作成する。該小綛をラピゾ−ル液B
−30(日本油脂社製)を2g/1の濃度に溶解した9
8℃±2℃の水溶液に無荷重状態で5分間浸漬した後、
試料を水溶液中より出して、湿潤状態のまま3.2×D
1gの荷重を掛け、1分後の長さL1を測定する。次に
荷重を取り除き小綛を綿布或は吸取紙を使用し水分を除
去した後、無荷重水平状態で60℃の雰囲気下で30分
乾燥した後、室温にて1時間無荷重水平状態にて放置す
る。放置後、該小綛に0.032×D1gの荷重を掛
け、1分後の長さL2を測定し、下記式にて捲縮伸長率
CCをも求める。尚、実験回数5回の平均値をもってそ
の測定値とする。またD1は試料(糸条)のデニ−ルを
示すものである。 CC(%)=(L1−L2)/L1×100
【0029】(b) 捲縮堅牢度CD(%) 試料を枠周1.125mの検尺器を使用し、0.1g/
dの初荷重を掛け、120回/分の速度で巻き返し、巻
き回数8回の小綛を作成する。該小綛を4つ折り(2つ
折りを2回)にし、ラピゾ−ル液B−30(日本油脂社
製)を2g/1の濃度に溶解した98℃±2℃の水溶液
に0.03×D2gの荷重を掛け、15分間浸漬した
後、試料を水溶液中より取り出して、元の巻き回数8回
の小綛に戻し、湿潤状態のまま3.2×D2gの荷重を
掛け、1分後の長さL3を測定する。次に荷重を取り除
き小綛を綿布或は吸取紙を使用し水分を除去した後、無
荷重水平状態で60℃雰囲気下で30分乾燥した後、室
温にて1時間無荷重水平状態にて放置する。放置後、該
小綛に0.032×D2gの荷重を掛け、1分後の長さ
L4を測定し、下記式にて捲縮堅牢度CDをも求める。
尚、実験回数5回の平均値をもってその測定値とする。
またD2は試料(糸条)のデニ−ルを示すものである。 CD(%)=(L3−L4)/L3×100
【0030】(c) 沸水収縮率SHW(%) 試料を枠周1.125mの検尺器を使用し、0.1g/
dの初荷重を掛け、120回/分の速度で巻き返し、巻
き回数20回の小綛を作成し、初荷重の40倍の荷重を
掛けて綛長L5(mm)を測定する。続いて荷重を外し収縮
が妨げられないような方法で98℃±2℃の沸水中に3
0分間浸漬した後、取り出して小綛を綿布或は吸取紙を
使用し水分を除去し、水平状態にて風乾する。風乾後再
度同一荷重を掛けて綛長L6(mm)を測定し、下記式にて
沸水収縮率SHWを求める。尚、実験回数5回の平均値
をもってその測定値とする。 SHW(%)=(L5−L6)/L5×100
【0031】(d) 固有粘度〔η〕(cc/g) 75重量%のp−クロロフェノ−ルと25重量%のテト
ラクロロエタンよりなる混合溶媒を用い、試料を室温に
おいて溶解し、粘度の測定をウベロ−デ粘度計を使用
し、25℃±0.1℃の恒温条件下で実施する。
【0032】(e) 複屈折率△n(−) ニコン社製POH型偏光顕微鏡とライツ社製ペレックコ
ンペンセ−タを使用し東芝社製SLS−3−B型スペク
トル光源用起動装置(Na光源)を光源として用いた。
5〜6mm長の繊維軸に対し45°の角度に切断した試料
を、切断面を上にしてスライドグラス上に載せる。試料
スライドグラスを回転載物台に載せ、試料が偏光子に対
して45°になるように回転載物台を回転させて調節
し、アナライザ−を挿入し暗視野とした後、コンペンセ
ンタ−目盛りを30にして縞数を数える(n個)。コン
ペンセンタ−を右螺子方向に回転させて試料が最初に暗
くなる点のコンペンセンタ−目盛りa、コンペンセンタ
−を左螺子方向に回転させて試料が最初に一番暗くなる
点のコンペンセンタ−の目盛りbを測定した後、コンペ
ンセンタ−の目盛りを30まで戻してアナライザ−を外
し、試料の直径dを測定し、下記式に基づき複屈折率△
nを求める。尚、実験回数10回の平均値をもってその
測定値とする。 △n=「/d(「;レタ−デ−ション=nλ0 +g) λ0 =589.3mμ g;ライツ社のコンペンセンタ−の説明書のC/100
00とiより求める i=(a−b);コンペンセンタ−の読みの差
【0033】(f) 結晶化度χρ(%) n−ヘプタンと四塩化炭素よりなる密度勾配管を作成
し、30℃±0.1℃に調温された密度勾配管中に充分
に脱泡した試料を投入し、5時間放置後の密度勾配配管
の目盛りにて直読した数値を、標準ガラスフロ−トによ
る密度勾配管〜比重キャリブレ−ショングラフから比重
値ρに換算する。尚、実験回数4回の値を取った。結晶
化度χρは比重値ρを下記式に代入し算出する。 χρ=(ρ−ρa)/(ρc−ρa)×100 ρa=1.335;PET非晶部の比重 ρc=1.455;PET非晶部の比重 ρ ;=試料の比重
【0034】
【実施例1】イソフタル酸を10重量%共重合したポリ
エチレンテレフタレ−トセミダルレジン(固有粘度
〔η〕=0.55cc/g、二酸化チタン含有量0.2
重量%)を通常の溶融紡糸法によりポリエステルマルチ
フィラメント丸断面未延伸糸110デニ−ル36フィラ
メントとした。次いで延伸機を使用し、延伸倍率1.4
7倍に延伸しポリエステルマルチフィラメント丸断面通
常延伸糸75デニ−ル36フィラメント(沸水収縮率S
HW=38.2%、結晶化度χρ=18.3%、複屈折
率SHW=38.2%、結晶化度χρ=18.3%、複
屈折率△n=125×10-3)とした。またセルロ−ス
アセテ−ト系マルチフィラメント糸として75デニ−ル
30フィラメントのトリアセテ−トマルチフィラメント
(沸水収縮率SHW=1.5%、酢化度62%)を用
い、三菱重工業社製延伸仮撚機LS−6型を使用し、仮
撚数Tw1=2200T/m(仮撚施撚方向はZ撚方
向)、ヒ−タ−温度195℃、オ−バ−フィ−ド率5%
の各条件で仮撚加工を実施した。該微細捲縮を付与した
トリアセテ−トブライトマルチフィラメント糸の捲縮堅
牢度率CD=7.8%、捲縮伸長率CC=39.8%の
各数値を示すものであった。上記ポリエステルマルチフ
ィラメント糸とトリアセテ−トマルチフィラメント仮撚
加工糸を引き揃え、インタ−レ−サ−による空気交絡を
施し複合糸条とした。
【0035】該複合糸条を村田機械社製ダブルツイスタ
−No. 302型を使用し、スピンドル回点数8000r
pm、実撚数Tw2=1200T/m(実撚挿入方向は
S撚及びZ撚方向の2種作成)の条件にて実撚を挿入し
た後、スチ−ムヒ−トセッタ−を使用し雰囲気温度75
℃、真空条件下で40分間の撚止めセットを実施した。
該撚糸を経糸及び緯糸の双方に使用し、津田駒工業社製
レピアル−ムR−200型を用い、織上密度が経130
本/in、緯81本/inのバックツイル梨地組織に製
織した。精練、リラックスを施した後該生機を水酸化ナ
トリウム4g/1水溶液を用いて、処理温度90℃で減
量率20%のアルカリ減量処理を施した。該織物を構成
する複合糸条を取り出し、セルロ−スアセテ−ト系マル
チフィラメント糸の単糸断面を偏光顕微鏡によって観察
すると、外層部12%がレ−ヨン化されていることが確
認された。該織物を分散染料を使用し、染色を施した
後、乾熱ファイナルセットを施し、仕上密度が経185
本/in、緯120本/inの染色加工布を得た。該染
色加工布はイラツキなく均一に染色されており、かつ適
度な嵩高性、ソフトタッチを示し、合成繊維特有のヌメ
リ感を感じさせない外観品位及び風合い的に優れた、婦
人用ブラウス、ドレス用途に好適な織物となった。
【0036】
【比較例1】実施例1で使用した75デニ−ル30フィ
ラメントのトリアセテ−トブライトマルチフィラメント
(沸水収縮率SHW=1.5%、酸化度62%)を仮撚
加工を施さずに生糸(なまいと)のまま用い、実施例1
同様の方法で複合糸条を得た。該複合糸条を使用し、実
施例1同様の手法で染色加工布を得た。因にアルカリ減
量加工後のセルロ−スアセテ−ト系マルチフィラメント
糸の単糸断面を偏光顕微鏡観察すると、外層部13%が
セルロ−ス化されていることが確認された。該染色加工
布も実施例1同様、イラツキなく均一に染色されてお
り、合成繊維特有のヌメリ感を感じさせないものとなっ
たが、実施例1と比較し嵩高感やソフト感に劣る、手に
取った時の軽さを感じさせないものとなった。
【0037】
【比較例2】実施例1で用いた生機を使用し、水酸化ナ
トリウム30g/1水溶液を用い、処理温度90℃で減
量率30%のアルカリ減量処理を施した。アルカリ減量
加工後のセルロ−スアセテ−ト系マルチフィラメント糸
の単糸断面を偏光顕微鏡観察すると外層部45%がセル
ロ−ス化されていることが確認された。該生地を実施例
1同様の手法を用い染色加工布として仕上げた。該染色
加工布はセルロ−スアセテ−ト系マルチフィラメント糸
が過度にレ−ヨン化されているために、染色加工工程中
で単糸切断、毛羽発生しており、外観品位的には好まし
いものとはならなかった。またポリエステル系マルチフ
ィラメント糸側も過度に減量されており、はり、腰感に
極端に乏しいものとなった。
【0038】
【比較例3】共重合成分を含まないポリエチレンテレフ
タレ−トセミダルレジン(固有粘度〔η〕=0.64c
c/g、二酸化チタン含有量0.2重量%)を通常の溶
融紡糸法によりポリエステルマルチフィラメント丸断面
未延伸糸110デニ−ル36チフィラメントとした。次
いで延伸機を使用し、延伸倍率1.47倍に延伸しポリ
エステルマルチフィラメント丸断面通常延伸糸75デニ
−ル36フィラメント(沸水収縮率SHW=9.0%、
結晶化度χρ=19.1%、複屈折率△n=125×1
-3)とした。該延伸糸を使用した他は実施例1同様の
方法にて染色加工布を得た。因にアルカリ減量加工後の
セルロ−スアセテ−ト系マルチフィラメント糸の単糸断
面を偏光顕微鏡観察すると外層部14%がセルロ−ス化
されていることが確認された。該染色加工布はポリエス
テル系マルチフィラメント糸側がアルカリ減量加工によ
って殆ど減量されておらず、風合い的に硬く、ドレ−プ
性に乏しいものとなった。
【0039】
【発明の効果】本発明のマルチフィラメント複合織物は
適度な吸水性、摩擦堅牢性、制電性を有し、かつ合成繊
維特有のヌメリ感を感じさせない、婦人用ドレスやブラ
ウス、ジャケット、スカ−ト等の用途に好適な、適度な
嵩高性、ソフト感、はり、腰感、ドレ−プ性を有するも
のである。また微細捲縮を有するセルロ−スアセテ−ト
系繊維とポリエステル系繊維を組み合わせているため、
分散染料のみで染色が可能であり、しかもセルロ−スア
セテ−ト系繊維の外層がレ−ヨン化され、かつ微細捲縮
を有するために、手に持った際の軽さを表現できると共
に、レ−ヨンの有するナチュラルな感触を付与すること
が可能となる等の効果を奏する。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 イソフタル酸を5〜15重量%共重合さ
    せた固有粘度〔η〕が0.40〜0.85cc/gのポ
    リエステル系マルチフィラメント糸と微細捲縮を有する
    セルロ−スアセテ−ト系マルチフィラメント糸とを複合
    してなる糸条を経糸及び/又は緯糸に使用した複合織物
    であって、該セルロ−スアセテ−ト系マルチフィラメン
    ト糸の外層部の15重量%以下がレ−ヨン化されてなる
    ことを特徴とするマルチフィラメント複合織物。
  2. 【請求項2】 ポリエステル系マルチフィラメント糸の
    沸水収縮率SHWが35〜70%、複屈折率△nが80
    〜180×10-3、結晶化度χρが10〜35%である
    請求項1記載のマルチフィラメント複合織物。
  3. 【請求項3】 セルロ−スアセテ−ト系マルチフィラメ
    ント糸の沸水収縮率SHWが0.2〜2.0%、酢化度
    52%以上であり、微細捲縮が下記条件を満足する請求
    項1記載のマルチフィラメント複合織物。 捲縮堅牢度: 5%≦CD≦10% 捲縮伸長度:20%≦CC≦45%
  4. 【請求項4】 イソフタル酸を5〜15重量%共重合さ
    せた固有粘度〔η〕が0.40〜0.85cc/gのポ
    リエステル系マルチフィラメント糸と微細捲縮を有する
    セルロ−スアセテ−ト系マルチフィラメント糸とを空気
    交絡混繊又は引き揃え、或は合撚して複合糸条とし、下
    記に示す実撚を施した後、織物の経糸及び/又は緯糸と
    して製織し布帛とした後、アルカリ減量処理を施しポリ
    エステル系マルチフィラメント糸をアルカリ処理すると
    同時にセルロ−スアセテ−ト系マルチフィラメント糸の
    外層部の15重量%以下をレ−ヨン化することを特徴と
    するマルチフィラメント複合織物の製造法。 実撚数Tw2:3000/D1/2 ≦Tw2≦27000
    /D1/2 (T/m) 但し、Dは糸条の総繊度(デニ−ル)を示すものであ
    る。
  5. 【請求項5】 沸水収縮率SHWが0.2〜2.0%、
    酢化度が52%以上であるセルロ−スアセテ−ト系マル
    チフィラメント糸に下記に示す条件の仮撚を施した後、
    ポリエステル系マルチフィラメント糸と空気交絡混織又
    は引き揃え、或は合撚して複合糸条とする請求項4記載
    のマルチフィラメント複合織物の製造法。 仮撚数Tw1:8000/D1/2 ≦Tw1≦22000
    /D1/2 (T/m) 但し、Dは糸条の総繊度(デニ−ル)を示すものであ
    る。
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