JP2849288B2 - エレベータの主索牽引装置 - Google Patents

エレベータの主索牽引装置

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JP2849288B2
JP2849288B2 JP23603392A JP23603392A JP2849288B2 JP 2849288 B2 JP2849288 B2 JP 2849288B2 JP 23603392 A JP23603392 A JP 23603392A JP 23603392 A JP23603392 A JP 23603392A JP 2849288 B2 JP2849288 B2 JP 2849288B2
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JP
Japan
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main rope
counterweight
elevator
screw member
car
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JP23603392A
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JPH0680341A (ja
Inventor
喜則 広田
昌仁 佐度
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Hitachi Building Systems Co Ltd
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Hitachi Building Systems Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、エレベータの主索牽引
装置に係り、特に、既設主索を新設主索に交換する際、
または既設主索の切り詰めを行う際に用いられるエレベ
ータの主索牽引装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の主索の交換および切り詰め方法
は、例えば特開昭63−277187号公報に記載され
るように、乗かごとつり合いおもりとを同等の高さ位置
に停止させるとともに、この乗かごとつり合いおもりの
それぞれを吊り具を介してガイドレールに固定した後、
前記吊り具を操作して前記乗かごおよびつり合いおもり
を吊り上げて主索を弛め、この状態で主索の両端部を乗
かごあるいはつり合いおもりから取り外して新設の主索
を取り付けたり、既設主索の切り詰め作業を行うように
なっていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来の方法では、乗かごおよびつり合いおもりの両方をチ
ェンブロック等の吊り具を介して吊り上げるとともに、
前記吊り具を操作する必要があるため、作業が煩雑なも
のとなり、主索の交換あるいは切り詰めに要する時間が
長くなるという問題がある。
【0004】本発明はこのような従来技術における実情
に鑑みてなされたもので、その目的は、吊り具を要する
ことなく、容易に主索の交換あるいは切り詰めを行うこ
とのできるエレベータの主索牽引装置を提供することに
ある。
【0005】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に本発明は、少なくとも一方の端部が懸垂体に連結され
る主索を牽引するエレベータの主索牽引装置において、
前記主索の端部に設けられるシンブルロッドの自由端に
螺合されるねじ部材と、このねじ部材を前記主索の長さ
が見かけ上短くなる方向に移動させる移動手段とを備え
た構成にしてある。
【0006】
【作用】本発明は上記のように構成したので、複数本の
主索の交換あるいは切り詰めを行う際、1本の主索の端
部に設けられるシンブルロッドの自由端にねじ部材を螺
合させるとともに、このねじ部材を移動手段により前記
主索の長さが見かけ上短くなる方向に移動させる。この
1本の主索の牽引に伴って懸垂体が懸垂されて、他の主
索は弛んだ状態となるので、この他の主索の交換あるい
は切り詰めを行う。次いで、前記1本の主索の端部に設
けられるシンブルロッドからねじ部材を取り外し、前記
他の主索の端部に設けられるシンブルロッドの自由端に
ねじ部材を螺合させるとともに、このねじ部材を移動手
段により前記主索の長さが見かけ上短くなる方向に移動
させる。この他の主索の牽引に伴って懸垂体が懸垂され
て、前記一本の主索は弛んだ状態となるので、この一本
の主索の交換あるいは切り詰めを行う。これによって、
吊り具を要することなく、容易に主索の交換あるいは切
り詰めを行うことができる。
【0007】
【実施例】以下、本発明のエレベータの主索牽引装置の
実施例を図に基づいて説明する。
【0008】図1は本発明のエレベータの主索牽引装置
の一実施例を示し、移動手段により主索を移動させた状
態の正面図、図2は新設主索を取り付けた状態を示す正
面図、図3は主索牽引装置のねじ部材および移動手段を
示す斜視図、図4は主索牽引装置の移動手段を示す斜視
図、図5は主索牽引装置が備えられるエレベータの全体
構成を示す縦断面図である。
【0009】一般にエレベータは図5に示すように、昇
降路1内を昇降する懸垂体、例えば乗かご2およびつり
合いおもり3を有しており、これらの乗かご2およびつ
り合いおもり3を吊り上げる複数本の主索4は、昇降路
1上部の機械室5に据え付けられる巻上機6に巻き掛け
られている。また、主索4の一端に固設されるソケット
7はシンブルロッド8の上端に図示しないピンを介して
取り付けられ、このシンブルロッド8はばね8aを介し
て乗かご2の枠体2aに連結されている。同様に、主索
4の多端に固設されるソケット9は他のシンブルロッド
10の上端に図示しないピンを介して取り付けられ、こ
のシンブルロッド10はばね10aを介してつり合いお
もり3の枠体3aに連結されている。
【0010】そして、本実施例の主索牽引装置は図1お
よび図2に示すように、つり合いおもり3側のシンブル
ロッド10の自由端に螺合されるねじ部材11と、この
ねじ部材11を主索4の長さが見かけ上短くなる方向に
移動させる移動手段、例えば油圧装置12とを備えてい
る。前述のねじ部材11は図3にも示すように、長ナッ
ト13と、この長ナット13の下側半分の位置まで螺合
される長ボルト14とを有している。また、前述の油圧
装置12は、圧油を送りこむ油圧発生源15とホース1
6を介して接続される油圧ジャッキ17と、この油圧ジ
ャッキ17の上部に配置される筒体18と、図4に示す
ように油圧ジャッキ17のプランジャ19に設けられる
貫通孔20と、貫通孔20に挿通される長ボルト14に
螺合され、プランジャ19と長ボルト14とを係着する
ナット21とを有している。
【0011】この実施例にあっては、複数本の主索4の
交換を行う際、図5に示すように乗かご2とつり合いお
もり3とをほぼ同等の高さ位置まで運転した後、停止状
態に保たれる乗かご2上から作業者は手を伸ばして作業
を行う。すなわち、1本の主索4の端部に設けられるシ
ンブルロッド10の自由端に長ナット13の上側半分を
螺合させ、次いで、長ナット13の下側半分に長ボルト
14を螺合させる。そして、シンブルロッド10に筒体
18を挿通させるとともに、長ボルト14にプランジャ
19の貫通孔20を挿通させ、ナット21を長ボルト1
4の下端から螺合してプランジャ19と長ボルト14を
係着させる。
【0012】次いで、油圧発生源15を作動させてホー
ス16を介して圧油を油圧ジャッキ17に送り込み、プ
ランジャ18を移動させて、このプランジャ18と係着
する長ボルト14を主索4の長さが見かけ上短くなる方
向、つまり、図1の下側方向に移動させ移動させる。こ
の1本の主索の牽引に伴ってつり合いおもり3が懸垂さ
れて、他の主索4は弛んだ状態となったときに油圧発生
源21の作動を停止させ、他の主索4をシンブルロッド
10から取外して機械室5に引き上げる。このとき一本
の主索4で乗かご2およびつり合いおもり3が吊り上げ
られている。この状態で、機械室5から新設主索4aを
吊り下して、乗かご2の枠体2aおよびつり合いおもり
3の枠体3aに取り付けられるそれぞれのシンブルロッ
ド10と新設主索4aのソケット7とをピンにより連結
し、油圧ジャッキ17内の圧油を油圧発生源15に戻し
てプランジャ18を後退させることにより、新設主索4
aに張力が掛かる。次いで、1本の主索4の端部に設け
られるシンブルロッド10に螺合するナット21を外し
て、油圧装置12を取り外すとともに、長ナット13を
弛めてシンブルロッド10から長ボルト14を取り外
し、これにより、他の主索4の交換を終了する。
【0013】一方、残りの一本の主索4の交換は、前述
と同様の手順で、新設主索4aの端部に設けられるシン
ブルロッド10の自由端にねじ部材11を螺合させると
ともに、このねじ部材11を油圧装置12により新設主
索4aの長さが見かけ上短くなる方向に移動させ、この
新設主索4aの牽引に伴ってつり合いおもり3が懸垂さ
れて主索4が弛んだ状態となったときに、主索4をシン
ブルロッド10から取外すとともに、図示しない新設主
索を吊り下して、乗かご2側およびつり合いおもり3側
のシンブルロッド10と前記新設主索とを連結させて行
う。
【0014】このように構成した実施例では、吊り具を
要することなく、容易に主索4の交換あるいは切り詰め
を行うことができる。
【0015】なお、本実施例ではねじ部材11および油
圧装置12をつり合いおもり3側に装着しているが、ね
じ部材11および油圧装置12を乗かご2側に装着して
主索4の交換あるいは切り詰めを行うこともできる。ま
た、つり合いおもりを具備しない油圧エレベータにあっ
ては、乗かごを吊り上げておくことなく、主索の交換あ
るいは切り詰めを行うことが可能である。
【0016】
【発明の効果】本発明は以上のように構成したので、吊
り具を要することなく、容易に主索の交換あるいは切り
詰めを行うことができ、これによって、主索の交換ある
いは切り詰めに要する時間を短くすることができるとい
う効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のエレベータの主索牽引装置の一実施例
を示し、移動手段により主索を移動させた状態の正面図
である。
【図2】新設主索を取り付けた状態を示す正面図であ
る。
【図3】主索牽引装置のねじ部材および移動手段を示す
斜視図である。
【図4】主索牽引装置の移動手段を示す斜視図である。
【図5】主索牽引装置が備えられるエレベータの全体構
成を示す縦断面図である。
【符号の説明】
2 乗かご 3 つり合いおもり 4 主索 8、10 シンブルロッド 11 ねじ部材 12 油圧装置(移動手段)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも一方の端部が懸垂体に連結さ
    れる主索を牽引するエレベータの主索牽引装置におい
    て、前記主索の端部に設けられるシンブルロッドの自由
    端に螺合されるねじ部材と、このねじ部材を前記主索の
    長さが見かけ上短くなる方向に移動させる移動手段とを
    備えたことを特徴とするエレベータの主索牽引装置。
JP23603392A 1992-09-03 1992-09-03 エレベータの主索牽引装置 Expired - Lifetime JP2849288B2 (ja)

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JP3035102B2 (ja) 1993-02-09 2000-04-17 株式会社日立ビルシステム エレベーター主ロープの交換方法
CN107416640A (zh) * 2016-05-24 2017-12-01 通力股份公司 电梯设备和方法

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