JP2837705B2 - 環状オレフィン系重合体組成物 - Google Patents

環状オレフィン系重合体組成物

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JP2837705B2 JP26066889A JP26066889A JP2837705B2 JP 2837705 B2 JP2837705 B2 JP 2837705B2 JP 26066889 A JP26066889 A JP 26066889A JP 26066889 A JP26066889 A JP 26066889A JP 2837705 B2 JP2837705 B2 JP 2837705B2
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Description

【発明の詳細な説明】 発明の技術分野 本発明は、透明性、耐熱性、耐薬品性、電気的特性、
機械的特性に優れ、しかも成形の際の樹脂の流動性に優
れた環状ポリオレフィン系重合体組成物に関する。
発明の技術的背景 環状オレフィン系重合体は、透明性、耐熱性、耐薬品
性、電気的特性、機械的強度などの特性に優れている。
ところが、この環状オレフィン系重合体は、上記のよ
うに優れた特性を有しているにもかかわらず、溶融して
成形する際に樹脂の流動性が低く、成形の際に成形体の
不良率が高くなることがあり、このような点でさらに改
善の余地があった。
なお、ポリオレフィンの耐熱性および耐傷性を改善す
ることを目的として、本出願人は、結晶性ポリオレフィ
ンに環状オレフィンランダム共重合体を配合した組成物
の発明に関し既に出願しているが(特願昭63−149657
号、昭和63年6月17日出願)、本発明は、このような結
晶性ポリオレフィンの特性を改善するとの発明とは異な
り、本発明は、環状オレフィン系重合体に優れた流動性
を賦与しようとするのであり、本出願人の先願とは、根
本的に技術思想が異なる。
発明の目的 本発明は、上記のような環状オレフィン系重合体にお
ける課題を解消しようとするものであって、環状オレフ
ィン系重合体が本質的に有する優れた特性を損なうこと
なく、流動性が改善された組成物を提供することを目的
としている。
発明の概要 本発明に係る環状オレフィン系重合体組成物は、 [A]エチレンと次式[I]で表される環状オレフィン
との共重合体と、 [B]結晶化度が50%を越える結晶性ポリオレフィン樹
脂と からなる組成物であり、 かつ該組成物中における[A]成分:[B]成分の重
量比が、98:2〜60:40の範囲内にあることを特徴として
いる。ただし、本発明において、[A]成分:[B]成
分の重量比が、60:40の点は含まないものとする。
ただし、上記式[I]において、nは0または1であ
り、mは0または正の整数であり、 R1〜R18は、それぞれ独立に、水素原子、ハロゲン原
子および炭化水素基よりなる群から選ばれる原子もしく
は基を表し、 R15〜R18は、互いに結合して単環または多環の基を形
成していてもよく、かつ該単環または多環の基が二重結
合を有していてもよく、 また、R15とR16とで、またはR17とR18とでアルキリデ
ン基を形成していてもよい。
本発明では、特定の環状オレフィン系重合体に結晶体
ポリオレフィンを特定の割合で配合しているため、環状
オレフィン系樹脂の優れた特性を損なうことなく、樹脂
溶融物の流動性が改善される。
発明の具体的な説明 次に本発明に係る樹脂組成物について具体的に説明す
る。
本発明の環状オレフィン系重合体組成物においては、
特定の環状オレフィン系重合体に結晶性ポリオレフィン
を配合して環状オレフィン系重合体の特性を改善してい
る。
本発明で使用される環状オレフィン[A]は、 エチレンと次式[I]で表される環状オレフィンとの
共重合体(以下『環状オレフィンランダム共重合体』と
記載することがある) である。
ただし、上記式[I]において、nは0または1であ
り、mは0または正の整数である。
R1〜R18は、それぞれ独立に、水素原子、ハロゲン原
子および炭化水素基よりなる群から選ばれる原子もしく
は基を表す。
また、R15〜R18は、互いに結合して(共同して)単環
または多環の基を形成していてもよく、かつ該単環また
は多環の基が二重結合を有していてもよい。
さらに、R15とR16とで、またはR17とR18とでアルキリ
デン基を形成していてもよい。
上記式[I]で表される環状オレフィンは、シクロペ
ンタジエン類と相応するオレフィン類または環状オレフ
ィン類とをディールス・アルダー反応により縮合させる
ことにより容易に製造することができる。
式[I]で表わされる環状オレフィンとして、具体的
には、たとえば、 などのようなビシクロ[2,2,1]ヘプト−2−エン誘導
体; などのテトラシクロ[4,4,0,12.5,17.10]−3−ドデセ
ン誘導体; などのヘキサシクロ[6,6,1,13.6,110.13,02.7,09.14
−4−ヘプタデセン誘導体; などのオクタシクロ[8,8,0,12.9,14.7,111.18,113.16,
03.8,012.17]−5−ドコセン誘導体; などのペンタシクロ[6,6,1,13.6,02.7,09.14]−4−
ヘキサデセン誘導体; などのヘプタシクロ−5−イコセン誘導体あるいはヘプ
タシクロ−5−ヘンエイコセン誘導体; などのトリシクロ[4,3,0,12.5]−3−デセン誘導体; などのトリシクロ[4,4,0,12.5]−3−ウンデセン誘導
体; などのペンタシクロ[6,5,1,13.6,02.7,09.13]−4−
ペンタデセン誘導体; などのジエン化合物; などのペンタシクロ[4,7,0,12.5,08.13,19.12]−3−
ペンタデセン誘導体; などのヘプタシクロ[7,8,0,13.6,02.7,110.17,011.16,
112.15]−4−エイコセン誘導体; などのノナシクロ[9,10,1,14.7,03.8,02.10,012.21,1
13.20,014.19,115.18]−5−ペンタコセン誘導体を挙
げることができる。
本発明において使用される環状オレフィンランダム共
重合体は、上記式[I]で表される環状オレフィンと、
エチレンとを共重合させることにより得られる。
この環状オレフィンランダム共重合体において、エチ
レン成分と環状オレフィン成分とは、通常10:90〜90:1
0、好ましくは50:50〜75:25の範囲内で使用される。上
記のような環状オレフィンランダム共重合体中におい
て、式[I]で表される化合物は、次式[II]で表され
る繰返し単位を形成している。このような構造は、13C
−NMR等の測定結果から確認できる。
ただし、上記式[II]において、nおよびm並びに、
R1〜R18は、式[I]と同じ意味である。
本発明において使用される[A]成分は、公知の方法
を利用して製造することができる。
例えば環状オレフィンランダム共重合体(a)は、エ
チレンと環状オレフィンとを、炭化水素溶媒中、炭化水
素可溶性パナジウム化合物およびハロゲン含有有機アル
ミニウム化合物とから形成される触媒の存在下で重合さ
せることにより製造することができる。
このような重合方法自体は既に公知であり、例えば特
開昭60−168708号公報等に記載されている。
また、上記のような環状オレフィンランダム共重合体
には、重合体の特性を損なわない範囲内で、α−オレフ
ィン等の他の成分が重合されていてもよい。このような
オレフィンとしては、プロピレン、1−ブテン、4−メ
チル−1−ペンテン、1−ヘキセン、1−オクテン、1
−デセン、1−ドデセン、1−テトラデセン、1−ヘキ
サデセン、1−オクタデセンおよび1−エイコセンなど
の炭素原子数が3〜20、好ましくは炭素原子数3〜15、
特に好ましくは炭素原子数3〜10のα−オレフィンが用
いられる。このようなα−オレフィンの使用量は、本発
明の組成物の特性を損なわない範囲内で適宜設定するこ
とができる。
また、環状オレフィン成分としては、上述の式[I]
で表される成分の外、シクロブテン、シクロペンテン、
シクロヘキセン、3,4−ジメチルシクロヘキセン、3−
メチルシクロヘキセン、2−(2−メチルブチル)−1
−シクロヘキセン、シクロオクテンおよび3a,5,6,7a−
テトラヒドロ−4,7−メタノ−1H−インデンなどのシク
ロオレフィン; ノルボルネン−2、5−メチルノルボルネン−2、5
−エチルノルボルネン−2、5−イソプロピルノルボル
ネン−2、5−n−ブチルノルボルネン−2、5−i−
ブチルノルボルネン−2、5,6−ジメチルノルボルネン
−2、5−クロロノルボルネン−2、2−フルオロノル
ボルネン−2および5,6−ジクロロノルボルネン−2等
のノルボルネン類、 ならびに スチレンおよびメチルスチレン等を使用することもで
きる。このような化合物の使用量は、本発明の組成物の
特性を損なわない範囲内で適宜設定することができる。
さらに、環状オレフィンランダム共重合体が、式
[I]で表される環状オレフィンが開環した繰返し単位
あるいはこの水添物から誘導される繰返し単位を含んで
いてもよい。
また、式[I]で表される環状オレフィン以外に、本
発明の組成物の特性を損なわない範囲で1,4−ヘキサジ
エン、4−メチル−1,4−ヘキサジエン、5−メチル−
1,4−ヘキサジエン、1,7−オクタジエン、ジシクロペン
タジエン、5−エチリデン−2−ノルボルネンおよび5
−ビニル−2−ノルボルネン等の非共役ジエン類のよう
な二重結合を分子内に二個以上有する化合物を用いるこ
ともできる。
上記のような環状オレフィンランダム共重合体の沃素
価は、通常5以下、多くの場合1以下である。
本発明で使用される環状オレフィン系ランダム共重合
体において、エチレンから誘導される繰返し単位と、環
状オレフィンから誘導される繰返し単位とは、実質的に
線状に配列しており、さらにこれらの繰返し単位はラン
ダムに配列されている。
さらに、本発明で使用される環状オレフィンランダム
共重合体の135℃のデカリン中で測定した極限粘度
[η]は、通常は0.01〜20dl/g、好ましくは0.05〜10dl
/g、さらに好ましくは0.08〜8dl/gの範囲内にあり、ま
た、サーマル・メカニカル・アナライザーで測定した軟
化温度(TMA)は、通常は70〜250℃、好ましくは90〜23
0℃の範囲にあり、さらに、ガラス転移温度(Tg)は、
通常は50〜230℃、好ましくは70〜210℃の範囲にあり、
X線回折法によって測定した結晶化度が、通常は5%以
下、好ましくは実質的に0%である。
また、この共重合体の熱分解温度は、通常は、350〜4
20℃の範囲内にある。
さらに、この共重合体の曲げ弾性率は、通常は300〜1
500Kg/cm2の範囲内にあり、密度は、通常は0.86〜1.10g
/cm2の範囲内にある。
この共重合体の電気的特性として、ASTM D150により
測定した誘電率(1kHz)は、通常は1.5〜3.0、誘電正接
は、通常は、9×10-4〜8×10-5の範囲内にある。
本発明の樹脂組成物を構成する結晶性ポリオレフィン
樹脂[B]は、少なくとも一種類の次式 CH2=CHR (ただし、式中Rは水素原子または炭素数1〜20のアル
キル基である)で表されるα−オレフィンを1成分とす
る重合体である。
このようなポリオルフィン樹脂の具体的な例として
は、ポリエチレン、エチレン・1−ブテン共重合体、エ
チレン・4−メチル−1−ペンテン共重合体、エチレ
ン、1−ヘキセン共重合体、エチレン・酢酸ビニル共重
合体、エチレン・アクリル酸共重合体およびその金属
塩、プロピレン、プロピレン・エチレン共重合体、1−
ブテン・プロピレン共重合体・1−ブテン・4−メチル
−1−ペンテン共重合体、ポリ4−メチル−1−ペンテ
ン並びにポリ3−メチル−1−ペンテンを挙げることが
できる。
本発明で使用されるポリオレフィン樹脂は、結晶性を
有しており、X線回折法により測定される結晶化度は、
通常は50%を越えており、好ましくは60%以上である。
このような結晶性ポリオレフィン[B]の230℃、2.1
6Kg荷重で測定したメルトフローレートは、通常は0.05
〜100g/10分、好ましくは0.1〜50g/10分である。
本発明の環状オレフィン系重合体組成物は、上記のよ
うな環状オレフィンから誘導される繰返し単位を含む成
分[A]と、結晶性ポリオレフィン樹脂成分[B]とを
98:2〜60:40の重量比で含んでいる。上記の範囲内で
[A]成分および[B]成分とを含むことにより、環状
オレフィン系樹脂の優れた特性を損なうことなく、溶融
時の流動性に優れた樹脂組成物を得ることができる。な
お、本発明の樹脂組成物中には、上記[A]成分:
[B]成分との重量比が、60:40である組成物は含まれ
ないものとする。
そして、本発明においては上記[A]成分:[B]成
分との重量比を、95:5〜50:50の範囲内にすることによ
り、特に流動性に優れた樹脂組成物を得ることができ
る。
本発明の樹脂組成物は、上記[A]成分および[B]
成分の外に、衝撃強度等を向上させるためにゴム成分を
配合することもできる。
さらに、本発明の樹脂組成物中には、通常樹脂組成物
に配合される添加剤が含まれていてもよい。
このような添加剤としては、耐熱安定剤、耐候安定
剤、帯電防止剤、スリップ剤、アンチブロッキング剤、
防曇剤、滑剤、顔料、天然油、合成油およびワックス等
を挙げることができ、このような添加剤の配合割合いは
適宜設定することができる。
このような添加剤として、例えば安定剤の具体的な例
としては、テトラキス[メチレン−3(3,5−ジ−t−
ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]メ
タン、β−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフ
ェニル)プロピオン酸アルキルエステル、2,2′−オキ
サミドビス[エチル−3(3,5−ジ−t−ブチル−4−
ヒドロキシフェニル)プロピオネート等のフェノール系
酸化防止剤; ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸カルシウム、12−ヒ
ドロキシステアリン酸カルシウムなどの脂肪族金属塩; グリセリンモノステアレート、グリセリンモノラウレ
ート、グリセリンジステアレート、ペンタエリスリトー
ル、モノステアレート、ペンタエリスリトールジステア
レート、ペンタエリスリトールトリステアレート等の多
価アルコール脂肪酸エステル等を挙げることができる。
これらは単独で、あるいは組み合わせて使用すること
ができる。例えば、テトラキス[メチレン−3(3,5−
ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネ
ート]メタンと、ステアリン酸亜鉛およびグリセリンモ
ノステアレートとの組み合わせ等を挙げることができ
る。
本発明の環状オレフィン系重合体組成物には、本発明
の目的を損なわない範囲内で、例えば、シリカ、珪藻
土、アルミナ、酸化チタン、酸化マグネシウム、軽石
粉、軽石バルーン、水酸化アルミニウム、水酸化マグネ
シウム、塩基性炭酸マグネシウム、ドロマイト、硫酸カ
ルシウム、チタン酸カリウム、硫酸バリウム、亜硫酸カ
ルシウム、タルク、クレー、マイカ、アスベスト、ガラ
ス繊維、ガラスフレーク、ガラスビーズ、ケイ酸カルシ
ウム、モンモリロナイト、ベントナイト、硫化モリブデ
ン、ボロン繊維、炭化ケイ素繊維、ポリエステル繊維、
ポリプロピレン塩委、ポリエステル繊維およびポリアミ
ド等の充填剤を配合することもできる。
本発明の環状オレフィン系重合体組成物は、公知の方
法を利用して製造することができる。例えば、環状オレ
フィンから誘導された繰返し単位を含む樹脂[A]と、
結晶性ポリオレフィン樹脂[B]と、さらに必要により
添加される他の成分を、押出機、ニーダー等の装置を用
いてブレンドする方法、あるいは成分を良溶媒、例えば
ヘキサン、ヘプタン、デカン、シクロヘキサン、ベンゼ
ン、トルエン、キシレン等の炭化水素系溶媒に溶解、若
しくは分散させて混合し、次いで溶媒を除去する方法、
さらにはこれらの二つの方法を組み合わせて行う方法を
挙げることができる。
また、必要に応じ、過酸化物などの架橋剤、ジビニル
ベンゼン、アクリル酸ビニル、トリアリールイソシアネ
ートなどの架橋剤を配合して架橋することもできる。
例えば上記のようにして得られる本発明の環状オレフ
ィン系重合体組成物は、環状オレフィン系重合体に、結
晶体ポリオレフィン樹脂を配合することにより、環状オ
レフィン系樹脂の有している透明性、耐熱性、耐薬品
性、電気的特性、機械的等の優れた特性を損なうことな
く、この樹脂組成物を溶融状態にした際に、この組成物
に優れた流動性を賦与することできる。
このような特性を有する本発明の環状オレフィン系重
合耐組成物は、従来の環状オレフィン系重合体と同様に
使用することができる外、さらに精密な成形性度が要求
される用途にも使用することができる。
発明の効果 上記のように、本発明によれば、環状オレフィン系重
合体[A]に、特定の割合いで結晶性ポリオレフィン
[B]を配合しているので、耐熱性、耐薬品性、電気的
特性、機械的特性等の特性が優れると共に、溶融時の流
動性がさらに良好になる。
次に本発明を実施例を示してさらに詳しく説明する
が、本発明は、これら実施例によって限定的に解釈され
るべきではない。
なお、本発明における各種物性値の測定方法および評
価方法を次に示す (1)溶融流れ指数(MFRT) ASTM D1238に準じ、所定の温度T℃および荷重2.16Kg
で測定した。
(2)試験片の作成 東芝機械(株)製射出成形機IS−55EPNおよび所定の
試験片用金形を用いて、以下の成形条件で成形した。試
験片は、成形後、室温で48時間放置した後に測定に供し
た。
成形条件:シリンダ温度:250℃、 金形温度:60℃、 射出圧力(一次/二次)=1000/800Kg/cm2 射出速度:30% (3)曲げ試験 ASTM D790に準じて行った。
試験片形状:5×1/2×1/8tインチ、 スパン間距離51mm 試験速度:20mm/分 試験温度:23℃ (4)熱変形温度 ASTM D648に準じて行った。
試験片形状:5×1/4×1/2tインチ 荷重:264psi (5)軟化温度(TMA) デュポン社製Thermo Mechamical Analyzerを用いて厚
さ1mmのシートの熱変形挙動により測定した。すなわ
ち、シート上に石英製針をのせ、荷重49gをかけ、5℃
/分の速度で昇温してゆき、針が0.635mm進入した温度
をTMAとした。
(6)ロックウェル硬度 ASTM D785に準じて23℃で測定した。
(7)鉛筆硬度 JIS k 5400に準じて23℃で測定した。
(8)成形性 東芝機械(株)製射出成形機IS−55EPNを用い、スパ
イラル長さ測定用金形(直径4.8mm半円形)により下記
の条件で射出成形を行い、スパイラル長さ40cm以上のも
のを○、これ未満のものを×で表記した。
成形条件:シリンダ温度:250℃、 金形温度:60℃、 射出圧力=1000Kg/cm2 射出速度:50% 実施例1 [A]成分として13C−NMRで測定したエチレン含量が
62モル%、MFR260℃が35g/10分、135℃デカリン中で測
定した極限粘度[η]が0.47dl/g、そして、TMAが148℃
の特性を有する、エチレンと1,4,5,8−ジメタノ−1,2,
3,4,4a,5,8,8a−オクタヒドロナフタレン(構造式 以下『DMON』と略記することもある)とのランダム共重
合体ペレット3.0Kgを用意した。
別に、[B]成分として結晶性ポリプロピレン(結晶
化度:60%、MFR230℃:10g/10分)のペレット1Kgを用意
した。
上記の[A]成分および[B]成分を充分に混合し、
二軸押出機(池貝鉄鋼(株)製、PCM45)により、シリ
ンダ温度220℃で溶融ブレンドし、ペレタイザーにてペ
レット化した。
得られたペレットを用いて上記の方法により試験片を
作成し、この物性を評価した。
結果を表1に示す 実施例2 実施例1において、[A]成分の代わりに以下に示す
環状オレフィン系共重合体を使用して以外は同様にして
試験片を作成し、この物性を評価した。
環状オレフィン系共重合体としてエチレンとDMONとの
ランダム共重合体(13C−MNRで測定したエチレン含量;6
2モル%、MFR26℃:35g/10分、135℃デカリン中で測定し
た極限粘度[η]:0.47dl/g、軟化温度:148℃、ガラス
転移温度Tg:137℃)のペレット3.4Kgと、ゴム状成分と
して、エチレン・プロピレンランダム共重合体(エチレ
ン含量:80モル%、ガラス転移温度Tg:−54℃、極限粘度
[η]:2.2dl/g)のペレット0.6Kgとを混合して後、二
軸押出機(池貝鉄工(株)製、PCM45)によりシリンダ
温度220℃で溶融ブレンドし、ペレタイザーにてペレッ
ト化して環状オレフィン系重合体を調製した。
結果を表1に示す。
実施例3 実施例2で得られた環状オレフィン系重合体のペレッ
ト1Kgに対して、日本油脂(株)製パーヘキシン25Bを1
g、ジビニルベンゼンを3gの割合いで添加し、充分混合
した。
この混合物を前記の二軸押出機(シリンダ温度230
℃)を用いて溶融状態で反応させ、次いでペレタイザー
を用いてペレット化した。
得られたペレットを、実施例1における[A]成分の
代わりに使用した以外は実施例1と同様にして試験片を
作成し、この物性を評価した。
結果を表1に示す。
実施例4 実施例1において[B]成分として用いたポリプロピ
レンの代わりに、ポリエチレン(三井石油化学工業
(株)製、ハイゼッタ1300J結晶化度:70%) を使用した以外は実施例1と同様にして試験片を作成
し、この物性を評価した。
結果を表1に示す。
比較例1 実施例1において、[B]成分を使用しなかった以外
は同様にして試験片を作成し、この物性を評価した。
結果を表1に示す。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】[A]エチレンと次式[I]で表される環
    状オレフィンとの共重合体と、 [B]結晶化度が50%を越える結晶性ポリオレフィン樹
    脂と からなる組成物であり、 かつ該組成物中における[A]成分:[B]成分の重量
    比が、98:2〜60:40(ただし、60:40は除く)の範囲内に
    あることを特徴とする環状オレフィン系重合体組成物; (式中、nは0または1であり、mは0または正の整数
    であり、 R1〜R18は、それぞれ独立に、水素原子、ハロゲン原子
    および炭化水素基よりなる群から選ばれる原子もしくは
    基を表し、 R15〜R18は、互いに結合して単環または多環の基を形成
    していてもよく、かつ該単環または多環の基が二重結合
    を有していてもよく、 また、R15とR16とで、またはR17とR18とでアルキリデン
    基を形成してもよい)。
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