JPH03122148A - 環状オレフィン系重合体組成物 - Google Patents

環状オレフィン系重合体組成物

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JPH03122148A
JPH03122148A JP26066889A JP26066889A JPH03122148A JP H03122148 A JPH03122148 A JP H03122148A JP 26066889 A JP26066889 A JP 26066889A JP 26066889 A JP26066889 A JP 26066889A JP H03122148 A JPH03122148 A JP H03122148A
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ethylene
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 久更A退術分野 本発明は、透明性、耐熱性、耐薬品性、電気的特性、機
械的特性に優蜆 しかも成形の際の樹脂の流動性に優れ
た環状ポリオレフィン系重合体組成物に関する。
灸匪旦戎■旬ゴ考 環状オレフィン系重合体は、透明性、耐熱性、耐薬品性
、電気的特性、機械的強度などの特性に優れている。
ところが、この環状オレフィン系重合体は、上記のよう
に優れた特性を有しているにもかかわらず、溶融して成
形する際に樹脂の流動性が低く、成形の際に成形体の不
良率が高くなることがあり、このような点でさらに改善
の余地があっへなお、ポリオレフィンの耐熱性および耐
傷性を改善することを目的として、本出願人は、結晶性
ポリオレフィンに環状オレフィンランダム共重合体を配
合した組成物の発明に関し既に出願しているが(特願昭
63−149657号、昭和63年6月17日出願)、
本発明は、このような結晶性ポリオレフィンの特性を改
善するとの発明とは異なり、本発明は、環状オレフィン
系重合体に優れた流動性を賦与しようとするのであり、
本出願人の先願とは、根本的に技術思想が異なる。
λ貝立1道 本発明は、上記のような環状オレフィン系重合体におけ
る課題を解消しようとするものであって、環状オレフィ
ン系重合体が本質的に有する優れた特性を損なうことな
く、流動性が改善された組成物を提供することを目的と
している。
λ更り見1 本発明に係る環状オレフィン系重合体組成物は、[A]
エチレンと次式[1]で表される環状オレフィンとの共
重合倣 または、次式[I]で表される環状オレフィン
を開環重合してなる開環重合体もしくは開環共重合木 
これらの水素添加物と、 [B]結晶性ポリオレフィン樹脂とからなる組成物であ
り、 かつ該組成物中における[A]成分゛ [B]酸成分重
量比が、982〜6040の範囲内にあることを特徴と
している。ただし、本発明にお一′で、 [A]成分°
 [B]酸成分重量比力&6040の点は含まないもの
とする。
[tl ただし、上記式[l]において、nは0またはlであり
、mはOまたは正の整数であり、R1〜R1eは、それ
ぞれ独立に、水素原子、ハロゲン原子および炭化水素基
よりなる群から選ばれる原子もしくは基を表し、 RIS〜RI8は、互いに結合して単環または多環の基
を形成していてもよく、かつ該単環または多環の基が二
重結合を有していてもよく、また、 RISとRISと
で、またはR1丁とRISとでアルキリデン基を形成し
ていてもよい。
本発明では、特定の環状オレフィン系重合体に結晶性ポ
リオレフィンを特定の割合で配合しているため、環状オ
レフィン系樹脂の優れた特性を損なうことなく、樹脂溶
融物の流動性が改善される。
口の  的な脱臼 次に本発明に係る樹脂組成物について具体的に説明する
本発明の環状オレフィン系重合体組成物においては、特
定の環状オレフィン系重合体に結晶性ポリオレフィンを
配合して環状オレフィン系重合体の特性を改善している
本発明で使用される環状オレフィン[A]は、(a)エ
チレンと次式[■]で表される環状オレフィンとの共重
合体(以下 [環状オレフィンランダム共重合体」と記
載することがある)、(b)次式[I]で表される環状
オレフィンを開環重合してなる開環重合体もしくは開環
共重合化これらの水素添加物、 である。
てもよい。
さらに、 RI 5とR’6とで、 またはR+7とR
IBとでアルキリデン基を形成していてもよい。
(以下余白) ・・ [+] ただし、上記式[I]において、nはOまたは1であり
、mは0または正の整数である。
R1,RIBは、それぞれ独立に、水素原子、ハロゲン
原子および炭化水素基よりなる群から選ばれる原子もし
くは基を表す。
また、R+5〜RI8は、互いに結合して(共同して)
単環または多環の基を形成していてもよく、かつ該単環
または多環の基が二重結合を有してい上記式[1]で表
される環状オレフィンは、シクロペンタジェン類と相応
するオレフィン類または環状オレフィン類とをディール
ス・アルダ−反応により縮合させることにより容易に製
造することができる。
式[I]で表わされる環状オレフィンとして、具体的に
は、たとえば、 などのようなビシクロ[2,2,1] ヘプト−2 エン誘 導体; CH8 CH。
5.10−ジメチルテ トラ t−ta エチル 2.7−ジメチ 2、7.9−トリメチルテ セン 9−イソブチル−11,12 8−メチルテトラシフ 8−エチルテトラシフ 5、8.9.10 テトラメチ (以下余白) 1aコー3−ドデセン CI HI & 11−3−ドデセン C,、H,。
+1−3−ドデセン @]−3−ドデセン 8 メチル−9 エチルテ 8−クロロテトラシフ −3−ドデセン 8−プロモチトラシフ 3 ドデセン 8−フルオロテトラシ +e]−3−ドデセン + @]−3−ドデセン ン 8−エチリデン−9−イソ 一ドデセン 、12 5.17 ”]−]3−ドデ セ S、17.Il!]−3−ドデセン 8−n−プロピリデン−9 一ドデセン 5.17 +s]−3 ドデセン +a]−3−ドデセン 3 ドデセン +aコ ドデセン 、12 5.17 ”’]−3−ドデセ ン 8−n−プロピリデン−9 [4,4,0,12 5,17 +8]−3 一ドデセン クロ[4,4,0,12 7 電1−3−ドデセン [4,4,0,12 5,17 +8] −ドデセン −ドデセン 8−イソプロピリデン CH。
[4,4,0,12 5,17 Ill]−3 4コー4−へブタデセン 一ドデセン デセン + 8 ]−]3−ドデセ ンセン CI。
[4,4,0,12 S、17.11 一ドデセン などのテトラシクロ[4,4,0,125,17 11−3−ドデセ ン誘導体; ヘプタデセン (以下余白) + 6 、 Q3 8 、 Ql 2 171−5−トコセン誘導体。
+ 3 、 Q2 、 ? 、 Q9 0]−4−ヘプ タデセン などのへキサシクロ[6,6,1,136,11 Q2 、7 、 Q9 + a ]−4 ヘプタデセン誘導体; トコセン CH。
セン +?]−5−トコセン 15−エチルオクタシフ +v]−5−トコセン などのオクタシクロ[8,8,0,129,14 7,1目 18.11 15、16−ジメチルペン ヘプタシクロ[8,7,0 などのペンタシクロ[6,6,1,13,8,02,7
,0’14]−4− ヘキサデセン誘導体: コセン などのへブタシクロ 5−イコセン誘導体あるいはへ ブタシクロ−5−ヘンエイコセン誘導体;5−メチル−
ト リシクロ 1.3−ジメチル ペンタ などのト リシクロ[4,3,0,12 5]−3−デセン誘導体: 10−メチル−トリシフ 1.6−ジメチルペンタ 14、15−ジメチルペン などのト リ シクロ[4,4,0,12・5]−3−ウンデセン誘導
体; などのペンタシクロ[6,5,1,13,6,02,7
,OQ+ 3 ] −4− ペンタデセン誘導体: などのジエン化合物 2.+s]−4−エイコセン などのへブタシクロ[7,8,0,13・8.Q2.7
,110・17.0目16,112.15コー4−エイ
コセン誘導体;セン などのペンタシクロ[4,7,Q、12.s、Q++、
+3.p+、+2]3−ペンタデセン誘導体。
2I、 113.211.QIJ、+9.115・+a
]−5−ベンタコセン 32e、Q+4.+*、l+s、+s]−5−ベンタコ
セン などのノナシクロ[9,10,1,14t、038,0
2+のQI221、 p12i1.QIJ、+9.11
1111コー5−’< :/ 夕:7 セ:/ 誘4体
を挙げることができる。
本発明において使用される環状オレフィンランダム共重
合体は、上記式[工]で表される環状オレフィンと、エ
チレンとを共重合させることにより得られる。
この環状オレフィンランダム共重合体(a)において、
エチレン成分と環状オレフィン成分とは、通常10:9
0〜90:10.  好ましくは 5050〜7525
の範囲内で使用される。  上記のような環状オレフィ
ンランダム共重合体中において、式[Ilで表される化
合物は、次式[n]で表される繰返し単位を形成してい
る。このような構造は、13C−NMR等の測定結果か
ら確認でき る。
[■] ただし、上記式[n]において、nおよびm並びに、R
1−R11+は、式[I]と同じ意味である。
また、本発明において使用される、(b)前記式[I]
で表される環状オレフィンを開環重合してなる開環重合
体もしくは開環共重合体は、上記式[■]で表わされる
環状オレフィンをそれぞれ公知の方法で開環重合させて
得られる。
上記の式[Ilで表される環状オレフィンを開環重合さ
せることにより、例えば、次式[m]、のようを繰返し
単位を形成して開環重合体若しくは開環共重合体が形成
されると考えられる。
・・・[m] ただし、上記式[m]において、RI # Rl 6並
びにnおよびmは、前述の式[I]におけるそれらと同
じ意味であり、さらにR+a〜R23は、それぞれ独立
に、水素原子、ハロゲン原子および炭化水素基のいずれ
かを表す。
さらにまた、環状オレフィンは、本発明においては、塊
重合体あるいは共重合体中に残存している二重結合は、
公知の方法で容易に水素添加することができる。このよ
うな水素添加物は、熱安定性および耐候性に優れている
これらは環状オレフィンの単独重合体あるいは共重合で
あってもよい。例えζ!、テトラシクロ[4、4,0,
12、S 、 17 、1 ” ] −]3−ドデゼを
開環重合させたもの・ および前記のシクロドデセンと
ノルボルネン(例えばビシクロ[2,2,1]ヘプト−
2−エン)とを共重合させたものを挙げることができる
また、開環重合させる場合、得られる重合体等の特性を
損なわない範囲内で、上記の式[+]で表わされる環状
オレフィン以外の環状オレフィンを開環重合させること
ができる。このような環状オレフィンとしては、シクロ
ブテン、シクロペンテン、シクロヘキセン、3.4−ジ
メチルシクロヘキセン、3−メチルシクロヘキセン、2
−(2−メチルブチル)−1−シクロヘキセン、2.3
.3a、 ?aミーテトラヒドロ−4,フーメタノIH
−インデン、3a、 5.6.7a−テトラヒドロ−4
,7−メタノ−IH−インデンなどを挙げることができ
る。このような他の環状オレフィンは単独で、あるいは
組合わせて使用することができ、この場合化の環状オレ
フィンは、本発明の組成物の特性を損なわない範囲内で
使用される。
本発明において使用される[A]酸成分、公知の方法を
利用して製造することができる。
例えば環状オレフィンランダム共重合体(a) If。
エチレンと環状オレフィンとを、炭化水素溶媒中、炭化
水素可溶性バナジウム化合物およびハロゲン含有有機ア
ルミニウム化合物とから形成される触媒の存在下で重合
させることにより製造することができる。
このような重合方法自体は既に公知であり、例えば特開
昭60−168708号公報等に記載されている。
また、上記のような環状オレフィンランダム共重合体に
は、重合体の特性を損なわない範囲内で、a−オレフィ
ン等の他の成分が重合されていてもよい。このようなオ
レフィンとしては、プロピレン、1−ブテン、 4−メ
チル−1−ペンテン、 1−ヘキセン、 l−オクテン
、 1−デセン、 1−ドデセン、 1−テトラデセン
、1−へキサデセン、1−オクタデセンおよび1−エイ
コセンなどの炭素原子数が3〜20、好ましくは炭素原
子数3〜15、特に好ましくは炭素原子@3〜10のα
−オレフィンが用いられる。このようなσ−オレ1イン
の使用量は、本発明の組成物の特性を損′なわない範囲
内で適宜設定することができる。
また、環状オレフィン成分としては、上述の式[I]で
表される成分のべ シクロブテン、シクロペンテン、シ
クロヘキセン、3.4−ジメチルシクロヘキセン、3−
メチルシクロヘキセン、2−(2−メチルブチル)−1
−シクロドデセン シクロオクテンおよび3a、 5.
6.7a−テトラヒドロ−4,7−メタノ−IH−イン
デンなどのシクロオレフィン ノルボルネン−′2S5−メチルノルボルネン弘5−二
チルノルボルネン弘 5−イソプロピルノルボルネン−
2,5−n−ブチルノルボルネン−2,5−i−ブチル
ノルボルネン弘5,6−シメチルノルボルネン弘5−ク
ロロノルボルネンt2−フルオロノルボルネン−2およ
び5.6−ジクロロノルボルネン−2等のノルボルネン
類、 ならびに スチレンおよびメチルスチレン等を使用することもでき
る。このような化合物の使用量は、本発明の組成物の特
性を損なわない範囲内で適宜設定することができる。
さらに、環状オレフィンランダム共重合体が、式[I]
で表される環状オレフィンが開環した繰返し単位あるい
はこの水添物から誘導される繰返し単位を含んでいても
よい。
また、式[■]で表される環状オレフィン以外に、本発
明の組成物の特性を損なわない範囲で1゜4−ヘキサジ
エン、4−メチル−1,4−へキサジエン、5メチル−
1,4−へキサジエン、1,7−オクタジエン、ジシク
ロペンタジェン、5−エチリデン−2−ノルボルネンお
よび5−ビニル−2−ノルボルネン等の非共役ジエン類
のような二重結合を分子内に二個以上有する化合物を用
いることもできる。
上記のような環状オレフィンランダム共重合体の沃素価
は、通常5以下、多くの場合1以下である。
本発明で使用される環状オレフィン系ランダム共重合体
において、エチレンから誘導される繰返し単位と、環状
オレフィンから誘導される繰返し単位と鷹 実質的に線
状に配列しており、さらにこれらの繰返し単位はランダ
ムに配列されている。
さらに、本発明で使用される環状オレフィンランダム共
重合体の135℃のデカリン中で測定した極限粘度[V
]は、通常は0.01〜20dll/g、好!t、<ハ
0. 05〜10dll/g、  サらに好ましくは0
.08〜8dg/gの範囲内にあり、また、サーマル・
メカニカル・アナライザーで測定した軟化温度(TMA
)は、通常は70〜250℃、好ましくは90〜230
℃の範囲にあり、さらに、ガラス転移温度(T g) 
L  通常は 50〜230℃、好ましくは70〜21
0℃の範囲にあり、X線回折法によって測定した結晶化
度力(、通常は5%以下、好ましくは実質的に0%であ
る。
また、この共重合体の熱分解温度は、通常は、350〜
420℃の範囲内にある。
さらに、この共重合体の曲げ弾性率は、通常は300〜
1500Kg/cm2の範囲内にあり、密度は、通常は
0. 86〜1. 10g/cm2の範囲内にある。
この共重合体の電気的特性として、ASTMD150に
より測定した誘電率(1kHz)は、通常は1. 5〜
30、誘電正接檄 通常は、9×10−4〜8XlO−
5の範囲内にある。
本発明の樹脂組成物を構成する結晶性ポリオレフィン樹
脂[B]は、少なくとも一種類の次式%式% (ただし、式中Rは水素原子または炭素数1〜20のア
ルキル基である)で表されるα−オレフィンを1成分と
する重合体である。
このようなポリオレフィン樹脂の具体的な例としては、
ポリエチレン、エチレン・1−ブテン共重合体、  エ
チレン・4−メチル−1−ペンテン共重合本エチレン、
1−ヘキセン共重合体、 エチレン・酢酸ビニル共重合
化 エチレン・アクリル酸共重合体およびその金属塩、
プロピレン、プロピレン・エチレン共重合体、 1−ブ
テン・プロピレン共重合体・1−ブテン・4−メチル−
1−ペンテン共重合体、 ポリ4−メチル−1−ペンテ
ン並びにポリ3−メチル−1−ペンテンを挙げることが
できる。
本発明で使用されるポリオレフィン樹脂は、結晶性を有
しており、X線回折法により測定される結晶化度は、通
常は5%以ム 好ましくは10%以上である。
このような結晶性ポリオレフィン[A]の230℃、2
.16Kg荷重で測定したメルトフローレートは、通常
は005〜100g/lo分、好ましくは0. 1〜5
0g/10分である。
本発明の環状オレフィン系重合体組成物は、上記のよう
な環状オレフィンがら誘導される繰返し単位を含む成分
[A]と、結晶性ポリオレフィン樹脂成分[B]とを9
8: 2〜60・ 40の重量比で含んでいる。上記の
範囲内で[A]酸成分よび[B]酸成分を含むことによ
り、環状オレフィン系樹脂の優れた特性を損なうことな
く、溶融時の流動性に優れた樹脂組成物を得ることがで
きる。
なお、本発明の樹脂組成物中には、上記[A]酸成分 
[B]酸成分の重量比カー 60:40である組成物は
含まれないものとする。
そして、本発明においては上記上記[A]酸成分B] 
成分との3ifr比を、95:5〜50:50の範囲内
にすることにより、特に流動性に優れた樹脂組成物を得
ることができる。
本発明の樹脂組成物は、上記[A]酸成分よび[B]酸
成分外に、衝撃強度等を向上させるためにゴム成分を配
合することもできる。
さらに、本発明の樹脂組成物中には、通常樹脂組成物に
配合される添加剤が含まれていてもよい。
このような添加剤としては、耐熱安定寿長 耐候安定剤
、帯電防止弁k スリップ剤、アンチブロッキング斉k
 防曇斉L 滑剤L 顔料、天然源 合成油およびワッ
クス等を挙げることができ、このような添加剤の配合割
合いは適宜設定することができる。
このような添加剤として、例えば安定剤の具体的な例と
しては、テトラキス[メチレン−3(3,5−ジ−t−
ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート] 
メタン、 β−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロ
キシフェニル)プロピオン酸アルキルエステル、2゜2
°−オキサミドビス[エチル−3(3,5−ジ−t−ブ
チル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート等のフ
ェノール系酸化防止剤; ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸カルシウム、12−ヒ
ドロキシステアリン酸カルシウムなどの脂肪族金属塩: グリセリンモノステアレート、グリセリンモノラウレー
ト、グリセリンジステアレート、ペンタエリスリトール
、 モノステアレート、ペンタエリスリトールジステア
レート、ペンタエリスリトールトリステアレート等の多
価アルコール脂肪酸エステル等を挙げることができる。
これらは単独で、あるいは組み合わせて使用することが
できる。例えば、テトラキス[メチレン−3(3,5−
ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネ
ートコメタンと、ステアリン酸亜鉛およびグリセリンモ
ノステアレートとの組み合わせ等を挙げることができる
本発明の環状オレフィン系重合体組成物には、本発明の
目的を損なわない範囲内で、例えば、シリカ、珪藻土、
アルミナ、酸化チタン、酸化マグネシウム、軽石粉、軽
石バルーン、水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウム
、塩基性炭酸マグネシウム、 ドロマイト、硫酸カルシ
ウム、チタン酸カリウム、硫酸バリウム、亜硫酸カルシ
ウム、タルク、クレー マイカ、アスベスト、ガラス繊
維、ガラスフレーク、ガラスピーズ、ケイ酸カルシウム
、モンモリロナイト、ベントナイト、硫化モリブデン、
ボロン繊織 炭化ケイ素繊維、ポリエステル繊維、ポリ
プロピレン塩委、ポリエステル繊維およびポリアミド等
の充填剤を配合することもできる。
本発明の環状オレフィン系重合体組成物は、公知の方法
を利用して製造することができる。例えば、環状オレフ
ィンから誘導された繰返し単位を含む樹脂[A]と、結
晶性ポリオレフィン樹脂[B]と、さらに必要により添
加される他の成分を、押出機、ニーダ−等の装置を用い
てブレンドする方法、あるいは成分を良溶尾 例えばヘ
キサン、ヘプタン、デカン、シクロヘキサン、ベンゼン
、トルエン、キシレン等の炭化水素系溶媒に溶旅若しく
は分散させて混合し、次いで溶媒を除去する方法、さら
にはこれらの二つの方法を組み合わせて行う方法を挙げ
ることができる。
また、必要に応じ、過酸化物などの架橋剤、ジビニルベ
ンゼン、アクリル酸ビニル、 トリアリールイソシアネ
ートなどの架橋剤を配合して架橋することもできる。
例えば上記のようにして得られる本発明の環状オレフィ
ン系重合体組成物は、環状オレフィン系重合体に、結晶
性ポリオレフィン樹脂を配合することにより、環状オレ
フィン系樹脂の有している透明性、耐熱性、耐薬品性、
電気的特性、機械的等の優れた特性を損なうことなく、
この樹脂組成物を溶融状態にした際に、この組成物に優
れた流動性を賦与することできる。
このような特性を有する本発明の環状オレフィン系重合
体組成物は、従来の環状オレフィン系重合体と同様に使
用することができるへ さらに精密な成形性度が要求さ
れる用途にも使用することができる。
会1と叛J 上記のように、本発明によれ1f、環状オレフィン系重
合体[A]に、特定の割合いで結晶性ポリオレフィン[
B]を配合しているので、耐熱性、耐薬品性、電気的特
性、機械的等の特性が優れると共に、溶融時の流動性が
さらに良好になる。
次に本発明を実施例を示してさらに詳しく説明するが、
本発明は、これら実施例によって限定的に解釈されるべ
きではない。
なお、本発明における各種物性値の測定方法および評価
方法を次に示す (1)溶融流れ指数(MFRv) ASTM D1238に準じ、所定の温度T℃および荷
重2.16Kgで測定しtら (2)試験片の作成 東芝機械■製射出成形機I S−55EPNおよび所定
の試験片用金形を用いて、以下の成形条件で成形し八 
試験片は、成形後、室温で48時間放置した後に測定に
供しへ 成形条件: シリンダ温度: 250℃、金形温度、6
0℃、 射出圧力(−次/二次) =1000/800Kg/c
m2射出速度 、30% (3)曲げ試験 ASTM D790に準じて行った 試験片形状:  5 x 1/2 x 1/8’インチ
、スパン間距離51mm 試験速度 20mm/分 試験温度 23℃ (4)熱変形温度 ASTM D648に準じて行った 試験片形状:  5 x 1/4 x 1/21インチ
荷重:264psi (5)軟化温度(TMA) デュポン社製Thermo Mechamical A
nalyzerを用いて厚さl mmのシートの熱変形
挙動により測定した すなわち、シート上に石英製針を
のせ、荷重49gをかけ、5℃/分の速度で昇温しでゆ
き、針が0.635mm進入した温度をTMAとした(
6)ロックウェル硬度 ASTM D785に準じて23℃で測定し島(7)鉛
筆硬度 JIS k 5400に準じて23℃で測定しt4(8
)成形性 東芝機械■製射出成形機lS−55EPNを用い、スパ
イラル長さ測定用金形(直径4. 8mm半円形)によ
り下記の条件で射出成形を行い、スパイラル長さ40備
以上のものを0 これ未満のものを×で表記し八 成形条件° シリンダ温度 250℃、金形温度、60
℃、 射出圧力= 1000Kg/ cm2 射出速度 50% 実J1外」 [A]酸成分して13C−NMRで測定したエチレン含
fxカ62 モル%、MFR2600Cカ35g/10
分、135℃デカリン中で測定した極限粘度[η]が0
.47d11/g、  そして、TMAが148℃の特
性を有する、エチレンと1.4.5.8−ジメタノ−1
,2,3を用意し九 別に、 [B]酸成分して結晶性ポリプロピレン(結晶
化度 60%、MFR230QC:  10g/10分
)のベレットI Kgを用意しへ 上記の[A]酸成分よび[B]酸成分充分に混合し、二
軸押出機(池貝鉄鋼■製、PCM 45)により、シリ
ンダ温度220℃で溶融ブレンドし、ペレタイザーにて
ベレット化した 得られたベレットを用いて上記の方法により試験片を作
成し、この物性を評価し島 結果を表1に示す 叉鳳章」 実施例1において、 [A]酸成分代わりに以下に示す
環状オレフィン系共重合体を使用した以外は同様にして
試験片を作成し、この物性を評価し九 環状オレフィン系共重合体としてエチレンとDMONと
のランダム共重合体(13cmMNRで測定したエチレ
ン含量; 62モル%、MFR260−C35g/10
分、 135℃デカリン中で測定した極限粘度[lコニ
  0. 47dR/g、  軟化温度: 148℃、
ガラス転移温度Tg:137℃)のベレット3.4Kg
と、ゴム状成分として、エチレン・プロピレンランダム
共重合体(エチレン含量゛ 80モル%、ガラス転移温
度Tgニーs4℃、  極限粘度[ηコニ 2. 2d
Q/g)のベレット0. 6Kgとを混合して後、二軸
押出機(池貝鉄工■製、PCM45)によりシリンダ温
度220℃で溶融ブレンドし、ペレタイザーにてペレッ
ト化して環状オレフィン系重合体を調製した 結果を表1に示す。
叉鳥1J 実施例2で得られた環状オレフィン系重合体のベレット
I Kgに対して、日本油脂■製パーヘキシン25Bを
1g、  ジビニルベンゼンを3gの割合いで添加獣 
充分混合した この混合物を前記の二軸押出機(シリンダ温度230℃
)を用いて溶融状態で反応させ、次いでペレタイザーを
用いてペレット化した 得られたベレットを、実施例1における[A]酸成分代
わりに使用した以外は実施例1と同様にして試験片を作
成し、この物性を評価しへ結果を表1に示す。
災1μm:」 実施例1において[B]酸成分して用いたポリプロピレ
ンの代わりに、 ポリエチレン(三井石油化学工業■製、ハイゼック13
00J)   ・・(実施例4)、ポリブテン−1(三
井石油化学工業四裂、MO400)  ・(実施例5)
、 ポリ−4−メチルペンテン−1 (三井石油化学工業■製、 TPX  DX820)、、、(実施例6)を使用した
以外は実施例1と同様にして試験片を作成し、この物性
を評価しjう 結果を表1に示す。
邦較例1 実施例1において、 CB]成分を使用しなかった以外
は同様にして試験片を作成し、この物性を評価した 結果を表1に示す。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)[A]エチレンと次式[ I ]で表される環状オ
    レフィンとの共重合体、または、次式[ I ]で表され
    る環状オレフィンを開環重合してなる開環重合体もしく
    は開環共重合体、これらの水素添加物と、 [B]結晶性ポリオレフィン樹脂とからなる組成物であ
    り、 かつ該組成物中における[A]成分:[B]成分の重量
    比が、98:2〜60:40(ただし、60:40は除
    く)の範囲内にあることを特徴とする環状オレフィン系
    重合体組成物; ▲数式、化学式、表等があります▼・・・[ I ] (式中、nは0または1であり、mは0または正の整数
    であり、 R^1〜R^1^8は、それぞれ独立に、水素原子、ハ
    ロゲン原子および炭化水素基よりなる群から選ばれる原
    子もしくは基を表し、 R^1^5〜R^1^8は、互いに結合して単項または
    多環の基を形成していてもよく、かつ該単項または多環
    の基が二重結合を有していてもよく、 また、R^1^5とR^1^6とで、またはR^1^7
    とR^1^8とでアルキリデン基を形成していてもよい
    )。
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DE202017006503U1 (de) 2017-12-19 2018-06-26 Topas Advanced Polymers Gmbh Mehrschichtfolien enthaltend steife Cycoolefinpolymere und flexible Polymere und deren Verwendung

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