JP2831804B2 - インクジェット記録装置の回復方法 - Google Patents

インクジェット記録装置の回復方法

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JP2831804B2
JP2831804B2 JP2126656A JP12665690A JP2831804B2 JP 2831804 B2 JP2831804 B2 JP 2831804B2 JP 2126656 A JP2126656 A JP 2126656A JP 12665690 A JP12665690 A JP 12665690A JP 2831804 B2 JP2831804 B2 JP 2831804B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、インクジェット記録装置に関するものであ
る。
[従来の技術] インクジェット記録装置において、記録データによっ
てはある吐出口で長時間吐出が行われない場合や、装置
自体が長期間使用されない場合には、吐出口や吐出口に
連通する液路内のインクが水分蒸発によって増粘するこ
とがある。このような増粘インクが充填される等によっ
て液路内が吐出に適さない状態にあると、液路に配置さ
れる吐出エネルギ発生素子を所定の条件で駆動しても吐
出されるインク量が一定しなくなり、記録される画像品
位が低下するおそれがある。また、このようなインクの
増粘によって吐出不良が生じたり、さらには固化が生じ
て不吐出が発生するおそれもある。
また、インクジェット記録装置においては、インク吐
出口が設けられた記録ヘッドの面(吐出口形成面)にイ
ンク滴,水滴,塵埃等が付着すると、これら付着物によ
って吐出されるインクが引張られ、その吐出方向が偏向
して画像品位が低下するおそれもある。
記録剤に液体であるインクを用いることに起因したこ
れら不都合を解消すべく、インクジェット記録装置にお
いては他の記録装置に見られない固有の構成、すなわち
液路内をリフレッシュしたり、吐出口形成面を良好な状
態にする手段、所謂記憶ヘッドの吐出回復系が設けられ
ている。
これら吐出回復系には種々の構成のものがあり、まず
液路内をリフレッシュするものとして、記録時以外に吐
出エネルギ発生素子を駆動して所定のインク受容媒体に
インク吐出を行わせるもの(予備吐出または空吐出とも
呼ばれる)がある。また、インク供給系を加圧したり、
あるいはインクの吐出口より吸引を行う等、液路に所定
の圧力を作用させてインクを吐出口より強制的に排出さ
せるようにしたものもある。
また、吐出口形成面をリフレッシュして吐出方向の偏
向を予防するものとしては、吐出口形成面と接触するワ
イピング部材を設け、両者を相対移動させることにより
吐出口近傍に付着したインク滴、塵埃等を拭う(ワイピ
ング)ものがある。
英国特許公開第2,169,855号公報にはインクジェット
ヘッドの使用状態に応じて、特に環境や初期使用と記録
中との差に応じた空吐出条件の変更を行う優れた発明が
開示されている。しかし、この公報には複数ヘッドを用
いた場合に以下に説明するような技術課題の認識はな
い。
[発明が解決しようとする課題] 本発明は、液路内をリフレッシュするための吐出回復
系(吸引回復,吐出回復等)の改良に係るもので、特に
記録ヘッドを複数有したインクジェット記録装置の空吐
出による吐出回復処理時の条件を適切に定めることによ
り、各記録ヘッドを確実に良好な状態に保つことができ
るようにすることを目的とする。
また、本発明は、液路内をリフレッシュするための吐
出回復系をさらに改良し、特にインクの強制排出による
吐出回復処理時の条件を記録ヘッドの状態に応じて適切
に定めることにより、記録ヘッドをより確実に良好な状
態に保つことができるようにすることを他の目的とす
る。
[課題を解決するための手段] そのために、本発明は、インクを吐出する吐出口と、
吐出口に連通した液路と、液路に配置され吐出口からイ
ンクを吐出するために利用されるエネルギを発生するエ
ネルギ発生素子とを含んでなるインク吐出手段を複数有
し、複数のインク吐出手段の吐出口から互いに明度の異
なる第1インク、第2のインクをそれぞれ吐出して記録
を行うインクジェット記録装置の回復方法であって、第
1のインクを吐出する吐出口と第2のインクを吐出する
吐出口とに対し、第1のインクを吐出する吐出口から順
次、一つのワイピング部材でワイピングを行うワイピン
グ工程と、第1のインクを吐出する吐出口に対応したエ
ネルギ発生素子の駆動時間または駆動回数に較べて前記
第2のインクを吐出する吐出口に対応したエネルギ発生
素子を駆動する時間が長くなる様にして、或いは、エネ
ルギ発生素子を駆動する回数が多くなる様にして、液路
のリフレッシュのために吐出口からインクを吐出する空
吐出工程とを含むことを特徴とする。
[作 用] 本発明の具体的作用例を挙げれば、各記録ヘッド間で
異なる種々の状態に応じて適当な量の液路のリフレッシ
ュ(好ましくは空吐出)が行われる。すなわち、例えば
インク色を異にする複数の記録ヘッドを順次ワイピング
する場合、後にワイピングされる記録ヘッドでは先にワ
イピングされた記録ヘッドで用いられているインクとの
混色が生じ易く、あるいは明度の高いインクを用いる記
録ヘッドでは明度の低い他色との混色が目立ち易いの
で、そのような記録ヘッドでは空吐出の量を多くする。
これにより、一律な量の空吐出を行う場合に比して、確
実な液路のリフレッシュおよびインク消費量の節減を図
ることができる。
なお、本発明においては、圧力の作用によりインクを
吐出口から強制的に排出させて液路内のリフレッシュを
行う吐出回復処理に際し、当該処理起動時の記録ヘッド
の条件に応じて作用する圧力および/または作用時間が
変更されることは好ましい。例えば所定量の記録後に上
記処理を起動するときには、記録ヘッドの液路内のイン
クは比較的高温でインク粘度も小さくなっているので作
用させる圧力を低く(吸引の場合には負圧を小さく)、
あるいは圧力の作用時間を短くする。これにより、イン
クは緩やかな速度をもって排出され、従ってインクの流
れ状態が安定したものとなるので、液路中に存在する微
細気泡等もその流れに乗って確実に除去される。あるい
は、当該強制排出時のインク消費量を減らすことができ
る。
[実施例] 以下、図面を参照して本発明を詳細に説明する。
(1)カートリッジ まず、第1図は本実施例に係るインクジェット記録装
置のキャリッジ(第3図につき後述する)に搭載可能な
カートリッジCの一構成例を示す。本例に係るカートリ
ッジCは、上方にインクタンク部、下方に記録ヘッド86
を有しており、さらに記録ヘッド86を駆動するための信
号等を受容するとともにインク残量検知の出力を行うた
めのヘッド側コネクタ85を、インクタンク部80に並ぶ位
置に設けてある。従って、このカートリッジCを後述の
キャリッジに装填した際に、その高さHを低く押えるこ
とができる。また、カートリッジの走査方向の厚みWを
薄形化することで、第2図につき後述するようにカート
リッジCを並べて配置するときにキャリッジを小さく構
成することが可能である。
83はタンク外壁と一体に形成したコネクタカバーであ
り、コネクタ85への不用意な接触を防止している。また
81は位置決め部であり、2方向の突当て部81a・81bが形
成されている。これらの位置決め面と、記録ヘッド86上
に設けられる位置決め用突き当て面と十分な距離をとる
ことにより、後述の押しピンによる斜面84への加圧で確
実な記録ヘッドの位置決め固定が可能となる。さらに、
82はつまみであり、カートリッジCを装填部に対して着
脱する際等に用いる。また、82aはつまみ82に設けら
れ、インクタンク部80内部を大気と連通させるための大
気連通孔である。さらに83aは切り欠き部、83bはガイド
であって、ともにカートリッジCを装填部に装填する際
のガイドとなる。
本例に係る記録ヘッド86は、図中底面側に開口した複
数の吐出口を有し、その吐出口に連通した液路部分にイ
ンク吐出に利用されるエネルギを発生する吐出エネルギ
発生素子が配置される。この吐出エネルギ発生素子とし
ては、吐出口ないし液路の高集積化が可能なことから、
熱エネルギ発生素子を用いるのが好適である。
第2図(A)および(B)は、それぞれ、記録ヘッド
86の吐出方向前方より見た正面図および側断面図を示
す。
第2図(A)および(B)において、101は記録ヘッ
ド86のベース板であり、Alにより形成されている。基板
101上にはSi等で形成される基板(ヒータボード)102が
接着されている。ヒータボード102にはその表面には熱
エネルギ発生素子としての電気熱変換体(不図示)やこ
の電気熱変換体を駆動するための機能素子としてのダイ
オード等が形成されている。103はオリフィスプレート
(吐出口形成部材)であり、ここでは、インク液室を形
成するための溝を設けた天板103Aと一体成形されてい
る、 このオリフィスプレート103における吐出口の形成
は、例えばエキシマレーザ光の照射やフォトエッチング
工程によって精度よく行うことができ、これにより複数
の吐出口全体にわたって精度の高い形状を得ることがで
きる。また、このオリフィスプレート103は、吐出口形
成面に複数の異種材料が露出する場合には、これら材料
間の濡れ性の違いによって生じる吐出方向の偏向を防止
する意味でも用いられるものである。
104はフィルタであり、チップタンク105から共通液室
106に至るインク供給口に設けられる。フィルタ104は図
中矢印のごとく流れてくるインクの不純物や塵埃などを
取り除く。フィルタ104を通過したインクは共通液室106
に流れ込み、この液室に連通する複数のインク液路107
の各々にその吐出に応じて供給される。109はオリフィ
スプレート103をその弾性力等で押え、開口面(ここで
は特にヒータボード102の端面)に対して密着させる押
え部材である。本例では押え部材109としてSUSを用いて
いる。
以上の構成において、記録ヘッド86に一体化されてい
るインクタンク部80からチップタンク105にインクを供
給し、その後図示した矢印のごとくインクが流れる。ま
ず、フィルタ104を通過することでインク中の塵埃や不
純物が除去され、共通液室106に至りそこから液路107に
導かれる。そして液路107内に配設された電気熱変換体
を駆動することによりインク中に気泡を発生させ、この
気泡の状態変化によって吐出口108を介してインクを吐
出する。
(2)キャリッジ 第3図および第4図は、それぞれ、第1図示のカート
リッジCを装着可能なインクジェット記録装置のキャリ
ッジ周辺の構成例を示す斜視図および平面図である。こ
れら図は、キャリッジ2上に4個のカートリッジC1・C2
・C3・C4(それぞれ異なった色のインクを収容してお
り、例えばイエロー,マゼンタ,シアン,ブラック等)
を位置決めして装填する例を示している。
保持部材としてのコネクタホルダ40上には、4個の押
しピン10(押しピンA〜D)が係合しており、バネ10a
(バネA〜D)によって第4図中左方向に付勢されてい
る。ここで、保持部材としてのコネクタホルダ40は、軸
20(軸I・軸II)を介してリンク21(リンクI・リンク
II)と係合し、更にこのリンク21に係合する解除レバー
7の回転動作(時計方向・反時計方向)に従って第4図
中左右方向に移動可能であって、右方向に移動して加圧
を解除してカートリッジの交換を可能とし、一方左方向
に移動してカートリッジの装填を受容する構成になって
いる。
そこでカートリッジCを装填部2fに装填する際には、
まずカートリッジCの記録ヘッド部86を装填部2fの先端
凹部2f1に上方から落し込む。この際にカートリッジC
のガイド83b間にキャリッジ2側の矩形部2hが係合して
大略位置決めされる。そして、解除レバー7を軸9を中
心に時計方向へ回動させれば、ホルダ40が進んできてカ
ートリッジCの切り欠き部83aにキャリッジ2側のガイ
ド54に侵入するとともに、ピン10がカートリッジCと係
合してカートリッジCは装填部2fに装填される。59はバ
ネであってキャリッジ2側に設けられており、装填部2f
に装填されたカートリッジCを後方に押圧して位置決め
をより精度良く行うための付勢力を発生する。そして押
しピン10の先端部10bはそれぞれ4個のカートリッジC
の斜面1dに当接し、カートリッジを押圧する。また、押
しピン10の外周面10cはキャリッジ2の突き当て面2Sに
当接し、発生する押しピン軸と直角方向のスラスト力を
それぞれ独立に受ける構造になっている。従って、保持
部材40はバネ10a(バネA〜D)の反力のみを受けるだ
けであって、スラスト力が作用しないために、複数のカ
ートリッジを同時に解除するときも解除レバー7を小さ
な操作力で操作して着脱動作が可能となる。
次にカートリッジC側のヘッドコネクタ85と、これに
係合させるべく本体側に設けたコネクタ(本体コネク
タ)6との嵌合および離脱のための機構ないし動作につ
いて説明する。
本体コネクタ6がヘッドコネクタ85に挿入されるとき
は、本体コネクタ6と一体の係合軸6aが引張りバネ41
(第5図参照)の弾性力によってコネクタホルダ40の係
合穴嵌合部40bに嵌合した状態でレバー7を操作する
と、本体コネクタ6とコネクタホルダ40とが一体となっ
て移動する。そしてキャリッジ2の装填部2fに装填され
たカートリッジCが装填されることによって大略位置決
めされているヘッドコネクタ85と、係合軸6aが嵌合部40
bに嵌合することによって大略位置決めされている本体
コネクタ6とが出合い、本体コネクタ6の斜面(図示せ
ず)に案内されて本体コネクタ6がヘッドコネクタ85と
嵌合(結合)する。この後、コネクタホルダ40は第3図
中奥側に所定距離lだけ右方に移動する(この移動はレ
バー7の回転によって行われる)。ここで、この所定距
離とは、係合軸6aが嵌合部40bから離れる距離であって
本体コネクタ6を位置決め状態から可動な可動(解放)
状態にするためのコネクタホルダ40の移動距離である。
そして本体コネクタ6は、ヘッドコネクタ85と上記引
張りバネ41よりも強い力で結合しているので、本体コネ
クタ6はコネクタホルダ40から解放される。即ち係合が
離れる。ここで係合穴40aの大径部は、本体コネクタ6
の係合軸6aよりも径が大きいので両者の間にはギャップ
が生じる。従って、本体コネクタ6とヘッドコネクタ85
の嵌合(結合)時は、本体コネクタ6はコネクタホルダ
40に対し遊離状態になるので、カートリッジCはキャリ
ッジ2に対し、押しピン10による押圧力のみで位置決め
される事となり、記録ヘッド86のキャリッジ2に対する
正確な位置決めが確保されるわけである。
次に、カートリッジCを取り外す(解放する)ときに
は、レバー7を立てた位置から横にした位置(第3図の
位置)へ反時計方向へ回動させる。すると、係合軸6aは
ヘッドコネクタ85と強い力で結合しているが、コネクタ
ホルダ40が右方に移動するにつれて、係合穴40aの大径
部側面が係合軸6aに突き当たり、第3図中奥方向に係合
軸6aを押しながら、本体コネクタ6をヘッドコネクタ8
から離脱(解放)させる。同時に押しピン10もコネクタ
ホルダ40と一体となって移動し、記録ヘッド86より離れ
ることになる。
なお、第3図または第4図において、11はキャリッジ
2の主走査方向に延在し、キャリッジ2を摺動自在に支
持する走査レール、11aは軸受、51はコネクタを介しカ
ートリッジCとの間で種々の信号を授受するためのフレ
キシブルケーブル、52はキャリッジ2を往復動させるた
めの駆動力を伝達するベルトである。また、17,18およ
び15,16は、記録ヘッド86による記録位置の前後に配置
されて記録媒体の挟持搬送を行うためのローラ対、50は
記録媒体の被記録面を平坦に規制するプラテンである。
(3)記録装置の概略 第5図は以上の構成を適用したプリンタまたは複写
機,ファクシミリ等の記録装置の概略図を示している。
記録装置本体1000は、操作側手前が開閉可能なカバー
1101を有している。このカバー1101が回転中心軸を中心
として開状態にされると、本体内部を開放する。この開
放によって、前述したレバー7の回転動作が可能とな
り、カートリッジC1〜C4の装置本体に対する着脱操作を
可能とする。図中の実線表示のレバー7は第1図示のカ
ートリッジを装着可能とする位置を示し、この位置で
は、カバー1101の閉状態への移動を阻止する。なお、図
中の破線表示のカートリッジCは装着動作中のものを示
し、実線表示のカートリッジCは装置本体に位置決めさ
れて記録可能な所定位置にある。このときカートリッジ
Cの記録ヘッド86の吐出口形成面は、プラテン50の案内
面に平行に対向し、突出した記録ヘッド86はキャリッジ
2から下方へ突出して、記録媒体搬送用ローラ16,18間
に位置している。1102は電気配線部のフレキシブルシー
トを示し、12は前述したレール11とともにキャリッジ2
を支持して案内するためのレールである。
コネクタホルダ40は、カートリッジCが装着された後
に、レバー7を破線の状態にしてカートリッジCのキャ
リッジに対する固定を完了した後の状態として図示され
ている。20,202は、前述したコネクタホルダ40のキャリ
ッジ2に対する相対移動方向に関して両側面側に設けら
れている軸であり、互いに位置レベルが同一の位置に並
置されている。この軸は、キャリッジ2の両側側面の一
直線上にその中心長軸を有する2つの長穴の内部内で移
動可能な円柱形状である。図中、軸20,202は、実線で示
す位置で実線図示のレバー7に対応している。これらの
軸20,202はコネクタホルダの平行移動を一層確実なもの
にしている。本例では、軸20,202をコネクタ本体以外に
設け、記録ヘッド位置決め用押しピン10の上方近傍に配
置しているので、記録ヘッド位置決め用押しピン10の位
置精度が向上する。なお、軸20,202と同様な軸をコネク
タ本体に設けて、コネクタ本体の平行移動を安定化し、
しかもコネクタ接続後は前後方向、側板との間隙分の左
右方向の自由度を与えるように構成することもできる。
本実施例では、軸202用の長穴を、コネクタ本体がコネ
クタ接続をした後には軸202を前後方向には固定せずに
位置決め用押しピン10の位置決めは軸20にのみ支配的に
なるようにすることが好ましい。
第6図はレバー7と軸20との係合関係を側面から見た
図で、第4図の側面図に相当する。第4図で説明したよ
うに、リンク21はレバー7と軸20とを連結している。な
お、本図では上記装置本体を複写機に適用したものとし
て図示しており、この構成について簡単に説明しておく
と、上方の原稿圧着板および原稿台ガラスの下方に位置
する光学系読み取り手段,読み取り情報を電気信号に変
換する手段212が設けられ、この信号はフレキシブルシ
ート1102を介して記録ヘッドの駆動信号に変換されて、
フルカラーインク画像を形成する。210は排出トレイ213
側から本体下部に挿入されて、記録媒体をこの挿入方向
とは逆方向に搬出するためのカセット、211はカセット
の記録媒体搬出部に対応して設けられた給送ローラであ
る。
(4)回復系ユニットの概要 次に本例に係る回復系ユニットについて説明する。
第7図はその回復系ユニットの配設部位および概略構
成を説明するための模式図であり、本例においては回復
系ユニットを第3図の左側にあるホームポジション側に
配設してある。
回復系ユニットにおいて、300は記録ヘッド86を有す
る複数のカートリッジCにそれぞれ対応して設けたキャ
ップユニットであり、キャリッジ2の移動に伴って図中
左右方向にスライド可能であるとともに、上下方向に昇
降可能である。そしてキャリッジ2がホームポジション
にあるときには、記録ヘッド部86と接合してこれをキャ
ッピングする。このキャップユニット300の詳細な構成
については第8図および第9図につき後述する。
また、第7図示の回復系ユニットにおいて、401およ
び402は、それぞれワイピング部材としての第1および
第2ブレード、403は第1ブレード401をクリーニングす
るために、例えば吸収体でなるブレードクリーナであ
る。本例においては、キャリッジ2の移動によって駆動
されるブレード昇降機構により第1ブレード401を保持
させ、これにより第1ブレード401を記録ヘッド86の吐
出口形成面のうち露出したオリフィスプレート103の表
面をワイピングすべく突出(上昇し)た位置と、これと
干渉しないように後退(下降)した位置とに設定可能と
する。そして本例では、記録ヘッド86は第2図(A)に
おける幅bを有する部分が第7図中左側にあるように取
付けられているものとし、キャリッジ2が図中左側より
右側に移動するときに第1ブレード401によるワイピン
グがなされるようにする。これにより、露出しているオ
リフィスプレート103の面は、第2図(A)に示した吐
出口の配設位置によって区画される狭い部分側(幅aの
部分)から広い部分側(幅bの部分)に向けてのみワイ
ピングがなされる。これら第1ブレード401の昇降機構
ないしその動作等については第8図、第10図〜第12図に
つき後述する。なお、第2ブレード402については、第
1ブレード401によってワイピングされない記録ヘッド8
6の吐出口形成面、すなわち第2図(A)における露出
したオリフィスプレート表面の両側部分にある押え部材
109の表面をワイピングする位置に固定してある。
さらに、回復系ユニットにおいて、500はキャップユ
ニット300に連通したポンプユニットであり、キャップ
ユニット300を記録ヘッド86に接合させて行う吸引処理
等に際してそのための負圧を生じさせるのに用いる。こ
のポンプユニット500の構成,動作等については第8図
および第13図につき後述する。
(4.1)キャップユニット 第8図(A),(B)および(C)は、回復系ユニッ
トの詳細な構成例を示すそれぞれ正面図,平面図および
側面図である。
まずキャップユニット300は、記録ヘッド86の吐出口
のまわりに密着するキャップ302と、これを支持するホ
ルダ303と、空吐出処理および吸引処理に際してインク
を受容する吸収体306と、この受容されたインクを吸引
するための吸引チューブ304と、さらにポンプユニット5
00に連通した接続チューブ305等を有している。このキ
ャップユニット300はカートリッジCのそれぞれに対応
した位置に同個数(本例では4個)だけ設けられ、キャ
ップホルダ330により支持されている。
332および334はキャップホルダ330から突設したピン
であり、固定の回復系ベース350に設けられてキャップ
ホルダ330を第8図(A)中左右方向かつ上下方向に案
内するためのカム溝352および354にそれぞれ係合してい
る。キャップホルダ330の一方のピン334と回復系ベース
350の立ち上げ部364との間にはばね360を張架し、これ
によりキャップホルダ330に同図示の位置、すなわちキ
ャップホルダが右端位置かつ下降位置に保持されるよう
に付勢力を与えている。なお、この位置にあるキャップ
ホルダ330ないしキャップユニット300に対して、キャリ
ッジ2上に搭載されたカートリッジCの記録ヘッド86が
対向した位置が、1スキャンの記録処理時におけるキャ
リッジ2のスタートポジション(SP)である。
342はキャップホルダ330から立ち上げられ、スタート
ポジションより左方の位置においてキャリッジ2と係合
する係合部である。キャリッジ2がスタートポジション
より第8図(A)中さらに左方に移動すると、これに伴
って係合部342によりキャップホルダ330はばね360の付
勢力に抗して移動する。このときキャップホルダ330は
ピン332および334を介してカム溝352および354に沿って
案内され、左方かつ上方に変位する。従ってキャップ30
2が記録ヘッド86の吐出口の周囲と密着し、キャッピン
グが施される。なお、このキャッピングがなされるとき
のキャリッジ2の位置をホームポジションとする。
次に、第9図(A)および(B)を用いて本例に係る
キャップユニット300の構成および動作を説明する。な
お、図では吸収体306を省略してある。
キャップ302は弾性体からなり、ホルダ303への接合固
定部302aと、この固定部302aに管状構造302bを張設する
ための縁部302cとからなり、これらが一体成型されてい
る。
キャップ302は、例えばシリコンゴム,ブチルゴム等
の弾性体から形成することができる。
同図(B)に示したtの部分(縁部302c)の厚さをで
きるだけ薄くすることにより、記録ヘッドの吐出口配列
面に対するキャップ302の追従性を向上させることがで
きる。縁部302cの厚さtは、好ましくは0.4mm以上、1mm
以下とされるのが望ましい。
このような構造によって、キャップ302の管状構造302
bは、該吐出口密閉手段の吐出口配置面への当接方向に
おいて弾性を有し、該弾性を利用して該キャップ302の
吐出口配置面へのエコライズが達成される。なお、キャ
ップユニット300の吐出口形成面への当接(同図(A)
から(B)の状態への移行)は、キャップホルダ330の
回復系ベース350に対する移動により行われる。このと
き接続チューブ304の後端側を大気に開放して当接を行
えば、キャップ302内空間が減少してもキャップ内は大
気圧に保持され、吐出口内部のインクメニスカスが後退
することはない。
次にキャップ302を離脱させるときには、同図(A)
と(B)との比較からわかるように、キャップ302内の
空間は、キャップ302が記録ヘッド86に当接させている
際に大幅に減少しているので、離脱動作に伴うキャップ
302の復元によるポンプ作用(負圧作用)が生じ、従っ
てキャップ302内へのインクの保持がより容易となる。
すなわち、キャップ302が記録ヘッドから離脱する際
に、収縮したキャップ302が元の状態にもどるからであ
る。さらにキャップ302が離脱すると、キャップ302内が
負圧条件から大気圧状態に向って変化するので、キャッ
プ302内からインクがこぼれることが防止され、インク
を引続きキャップ302内に保持できる。この作用は、ホ
ルダ303のキャップ302直下のキャップ内径よりも広い空
間の設定でより効果的に得られる。
(4.2)ブレード昇降機構等 次に第1ブレード401の昇降機構について説明する。
再び第8図(A)〜(C)を参照するに、410は昇降
可能なブレードホルダであり、その上部に取付け具411
により第1ブレード401を取付けてある。412はブレード
ホルダ410を下降位置に向けて付勢するためのホルダ復
帰ばねである。
430はブレードホルダ410に突設したピン414のまわり
に回動可能で、ストッパ432の上面部と係合することに
よりブレードホルダ410をその上昇位置においてロック
するためのロックレバーであり、ばね434により第8図
(A)中反時計方向に付勢されている。また、同図示の
状態ではブレードホルダ410に突設した部分416に係合
し、図示の位置に保持される。
440はブレードホルダ410から突設したピン418のまわ
りに回動可能で、ブレードホルダ410の上昇位置におけ
るロックレバー430のロック状態を解除するための解除
レバーであり、ピン418のまわりに第8図(A)中反時
計方向に回動することによって当該ロックの解除を行
う。すなわち、解除レバー440にはロックレバー430と係
合するピン442を立設してあり、解除レバー440がピン41
8のまわりに同図中反時計方向に回動すると、ピン442は
ロックレバー430をピン414のまわりに回動させ、ロック
レバー430とストッパ432の上面部との係合を解除させ
る。
450はキャリッジ2の移動に伴ってブレードホルダ410
を上昇させるための駆動力を伝達するカム部材であり、
回復系ベース350に突設したピン370のまわりに回動可能
に保持されている。
第10図を用いてかかるブレード昇降機構の動作を説明
する。
キャリッジ2がスタートポジションよりさらに左方へ
ホームポジションに向けて移動すると、上述のようにキ
ャップホルダ330は係合部342を介して同方向へ移動させ
られる(図中)。するとキャップホルダ330より突設
した部分344がカム部材450の第1アーム452と係合し、
移動に伴ってこれをピン370のまわりに反時計方向に回
動させる(図中)。ブレードホルダ410はこれに設け
てある係合部420を介してカム部材の第2アーム454と係
合しており、従って当該回動によりカム部材454の第2
アーム454はブレードホルダ410を上昇させる(図中
)。
このとき、解除レバー440は、ブレードホルダ410より
突設したピン418に支持されているために一体に上昇す
る。また、ロックレバー430は、同じくピン414に回動可
能に支持されるとともにばね434により付勢されている
ために、ピン414のまわりに反時計方向に回動しつつス
トッパ432の斜面部に沿って上昇する。やがてロックレ
バー430はストッパ上432の斜面部を越え、ばね434の付
勢力により反時計方向に回動してストッパ432の上面部
と係合する。これによりブレードホルダ410は上昇位置
にロックされ、このとき第1ブレード401が記録ヘッド8
6の吐出口形成面とオーバラップする位置に保持され
る。また、解除レバー440は図中破線で示す位置に設定
され、キャリッジ2と係合可能となる。
その後、キャリッジ2が図中右方向に移動するときに
は、解除レバー440はこれに押されて時計方向に回動す
るが、同方向の回動時にはロックレバー430と何らの係
合もなされず、従ってロック状態は解除されない(図中
)。従って、当該キャリッジ2の移動中に第1ブレー
ド401が記録ヘッド86の吐出口形成面をワイピングする
ことになる。
逆に、キャリッジ2が記録領域側(第10図の右方)か
ら移動してくるときには、解除レバー440がピン418を中
心として反時計方向に回動する(図中)。するとこの
ときロックレバー430はピン414のまわりに時計方向に回
動させられ、ロックレバー430のストッパ432の上面部と
の係合が解かれる。これによりブレードホルダ410はば
ね412(第8図(C)参照)の付勢力により速やかに下
降し、各部は第10図示の状態に復帰する。従って、キャ
リッジ2の左方向への移動時には、記録ヘッド86が第1
ブレード401に至る前に第1ブレード401が下降している
ので、第1ブレード401によるワイピングは行われな
い。
第11図(A)はブレード401がワイピングを行うとき
の詳細を示す側断面図であり、同図に示すように、本例
においては吐出口から段差部までの幅が狭い方から広い
方にのみワイピングされる。すなわち、吐出口配列がオ
リフィスプレート103において偏倚した方向にワイピン
グがなされる。こうすることで、吐出口近傍が濡れた
り、塵埃等が付着しても、ワイピングによってきれいな
吐出口面が再現して良好な吐出状態を保つことが可能と
なる。
逆に、吐出口から段差部までの距離が広い方から狭い
方にワイピングした場合、狭い方の段差部に、除去し切
れず残ったインクや塵埃が溜り、この結果距離が近いた
めオリフィスを塞いでしまう可能性があるため好ましく
ない。
しかし、本実施例では第1ブレードを上述の如く適切
に昇降させることによって段差部までの距離が狭い方か
ら広い方にワイピングされ、最悪の場合でも第11図
(B)に示すようにインクや塵埃が吐出口108の位置に
は至らない状態となるため、吐出口に影響を与えること
なく、安定した吐出状態を維持することが可能となる。
ところで、本例にあっては第11図のようにワイピング
方向が規定されるために、当該ワイピングの速度すなわ
ちキャリッジ2の移動速度に何ら考慮を払わないとする
と、ブレード401の材質や形状等によって定まる諸因子
(弾性係数等)により、吐出口形成面の凹凸への追従性
に問題が生じる場合がある。すなわち、第1ブレード40
1が段差部に追従できず、これが復元したときには既に
吐出口108を飛越してしまっているような不都合が生じ
るからである。そこで本例では、それら諸因子を考慮
し、ワイピング時には通常走査時よりキャリッジ2を緩
速で移動するようになして、吐出口付近が確実にワイピ
ングされるようにする。
第12図(A)および(B)はブレード401のクリーニ
ングの態様を説明するための図である。上述のようにキ
ャップユニット300のスライドに伴いブレード401が上昇
し(同図(A))、その後キャリッジ2の右方への移動
に伴ってワイピングが行われる。このとき本例ではワイ
ピングされてブレード401に受容されたインクはブレー
ド401の表面を伝ってのみ流れ、装置内に滴下すること
はない。
そして、同図(B)に示すようにキャリッジ2が右方
から移動してくるときにブレード401は下降する。ブレ
ードクリーナ403は、これがキャップユニット300に取付
けられたものであっても、既にキャップユニット300が
元の位置に復帰しているためブレード401に接触してい
る。従って、ブレード401の下降に伴い、その表面に付
着しているインク等はすべて吸収体形態がクリーナ403
に受容され、ブレード401が確実に拭われることにな
る。
(4.3)ポンプユニット 第8図(B)および(C)を参照してポンプユニット
500について説明する。
ここで、502は半円筒面状に設けた回復系ベースの規
制面であり、ここに少なくともその規制面上では可撓性
を有する部材として構成したチューブ304を言い回す。5
10はチューブ304を規制面502に対して押付けながらポン
プ軸504のまわりに回転する加圧コロであり、図示矢印
方向にチューブ304を押潰しつつ回転することによりキ
ャップユニット300に至る空間に負圧を生じさせ、吐出
口からのインク吸引等を行う。
520は加圧コロ510を回転させるためのガイドローラで
あり、ポンプ軸504に軸支されている。522は加圧コロ51
0の軸512をガイドローラ520に取付けるための保持具で
ある。524はガイドローラ520に一体に設けられ、チュー
ブ304群のおどりを抑制して各別に分離させておくため
のガイド用隔壁である。526はガイドローラ520に一体化
され、これを回転させるための駆動力の伝達を受けるポ
ジションカムである。528はポンプ駆動ギアであり記録
媒体搬送(副走査)用ローラ15の軸に設けられたギヤ15
Aと、ポジションカム526に一体に設けたギアとに噛合す
るギアを有する。すなわち、本例ではポンプ駆動(加圧
コロの回転)のための駆動力はローラ15より受けるもの
である。
530はコロ位置を認識するために設けた検知手段とし
てのリーフスイッチであり、ポンプ軸504のまわりにガ
イドローラ520と一体に回転するカム532によりスイッチ
ングされる。
(5)記録装置のシーケンス (5.1)加圧コロの位置設定 まず記録ヘッド86よりインクを強制排出させるべく吸
引力を作用させるたのポンプユニット500の加圧コロの
位置の設定について説明する。
第13図はその説明図であり、〜が加圧コロ510の
設定位置である。また、図において反時計方向(吸引を
行う方向)を「+」とし、時計方向を「−」とする。
まず位置は加圧コロ510がチューブ304を潰していな
い状態であり、この状態ではキャッピング時であっても
キャップ内ないしインク吸引系が大気と連通している。
位置,は加圧コロ510が規制面502に沿ってチューブ
304を押し潰しつつ+回転した後に停止される位置であ
り、これらの設定位置ではチューブ304が押し潰されて
いるためにキャッピング時にはキャップ内なし吸引系が
大気と密閉されている。
本例においては、インク吸引による回復処理の形態は
2通りある。1つは装置の比較的長期間にわたる休止後
や、空吐出,ワイピングその他による他の回復処理によ
ってもインク吐出状態が良好とならないとき等に、スイ
ッチ等適宜の操作手段の操作により、もしくは自動的に
行われるものである。このときはインクが増粘その他に
よって排出されにくい状態となっているので、キャップ
内の吐出口に大きな吸引力を作用せしめ、すなわち流速
を高めて急激にインク排出を行わせる(以下これを大回
復という)。他方は所定量の記録動作直後においてリフ
レッシュないし冷却等により吐出状態を良好にするべく
行うものである。特に吐出エネルギに熱エネルギを用い
る本例のような装置では、このときはインク温度がある
程度高く、従って粘性が小となっており、インクが比較
的排出され易い状態となっているので、大回復時より小
さい吸引力を作用せしめてインク排出を行わせる(以下
これを小回復という)。
これら大回復時および小回復時に、本例では、+回転
させた加圧コロ510を、それぞれ位置およびに設定
して所定時間保持する。作用する吸引力および吸引量
は、インク吸引系の内容積の増加、すなわち+回転した
加圧コロ510がチューブ304を押潰し始める位置から停止
位置までの長さに対応した内容積によって定まるため
に、位置に停止させたときには位置の場合よりも吸
引力が小となる。これによると、小回復時には大回復時
よりインクが吐出口から緩やかに引かれることになる。
従って流れの状態が安定し、吐出口内方に存在しうる微
細気泡等、すなわち吸引力が大であって流れの状態が安
定しない場合には乱流や渦の発生によって除去できない
ような微細気泡等も確実に排除できることになる。ま
た、このとき吸引されるインク量も少くなるために、イ
ンクが必要以上に消費されることもない。
なお、主としてインク消費量の低減化を図るのであれ
ば、小回復時にも位置に設定し、ここに停止させてお
く時間を大回復時より小とすればよい。また、主として
微細気泡等の除去を確実化するのであれば、小回復時に
は加圧コロ510の回転速度を落とし、緩かにインク吸引
が行われるようにしてもよい。さらにこの場合停止位置
を適切に定めれば、インク消費量の低減化も達成でき
る。
インクを強制排出するための手段としては、吸引ポン
プに他の形態のものを用いたり、あるいは吐出口に至る
インク供給系を加圧して行うものでもよいが、本例のよ
うなポンプユニット500を用いれば上記ような制御ない
し調整が容易となる。
(5.2)キャリッジの位置設定 第14図を用いてキャリッジ2の位置設定態様等につい
て説明する。なお、図中の〜は最も記録領域側に位
置するヘッドを基準とした位置である。
まず、同図(A)はワイピング時の反転ポジションを
示す。さらに本例ではこの位置をキャッピングを施す場
合またはブレード401を上昇させる場合に設定される位
置とする。本例ではこれらキャッピングやブレード突出
のための動作がキャリッジ2の移動に伴って行われるた
めに、キャリッジ2からはある程度以上大きな力の伝達
が必要である。そこで、キャリッジ2を適切な位置に
設定し、この位置から移動を行わせることによりその慣
性を利用すれば、キャリッジ2の駆動源たるモータの大
型化や駆動電力の増大をもたらすことなく、上記機構を
駆動するに必要十分な量の駆動力が得られることにな
る。
次に、同図(B)の位置は記録動作の開始ポジショ
ンおよび記録動作中の反転ポジションであるスタートポ
ジションを示す。このときには各ヘッド86と各キャップ
300とがそれぞれ対向するが、キャップホルダ330および
ブレードホルダ410は駆動されておらず、従ってキャッ
プ300はヘッド86と離隔した位置にあり、かつブレード4
01も上昇していない。空吐出はこの位置で行われる。
次に、同図(C)に示す位置はブレードホルダ410
の上昇が起動される位置である。キャッピングを行う場
合あるいはワイピングを行う場合にはこの位置を通過
し、あるいはこの位置に設定される。また、同図(D)
の位置はキャップホルダ330が上昇してキャッピング
が施される位置であり、この位置で大回復や小回復が行
われたり、記録休止時の待機等が行われる。
(5.3)動作シーケンスのまとめ 第15図(A)〜(E)は本例の動作シーケンスをまと
めたものである。これらにおいて、“1"は加圧コロ510
の位置を示す欄、“2"はキャリッジ2の位置を示す欄で
ある。また、〜は第13図示のコロ位置、〜は第
14図(A)〜(D)に示したキャリッジ位置と同一であ
る。
同図(A)は電源投入後の初期処理時を示すもので、
加圧コロやキャリッジの位置のイニシャライズが行われ
る。同図(B)はコピーボタンの押下等により記録開始
の指令が与えられときの状態を示すもので、この後にカ
セット給紙または手差し給紙による記録媒体の送給が行
われる。同図(C)は記録処理時において適宜のタイミ
ング(例えば5〜10ラインの記録走査毎)で行われるワ
イピングないし空吐出時の処理である。同図(D)は所
定量(本例では1ページ分の記録媒体への記録)終了直
後に行うようにした小回復処理を含む記録終了処理を示
すものである。また、同図(E)は大回復時の処理であ
る。
これらの詳細については第17図および第18図とともに
説明する。
(5.4)制御系の構成 第16図は本実施例の制御系の構成例を示す。
ここで、800は主制御部をなすコントローラであり、
第17図および第18図示の手順を実行する例えばマイクロ
コンピュータ形態のCPU801、その手順に対応したプログ
ラムやその他の固定データを格納したROM803、および画
像データを展開する領域や作業用の領域等を設けたRAM8
05等を有する。810は画像データの供給源をなすホスト
装置(リーダ部、すなわち第6図の手段212等であって
もよい)であり、画像データその他コマンド,ステータ
ス信号等はインターフェースを(I/F)812を介してコン
トローラと送受信される。
820は電源スイッチ822、記録(コピー)開始を指令す
るためのコピースイッチ824および大回復の起動を指示
するための大回復スイッチ826等、操作者による指令入
力を受容するスイッチ群である。830はホームポジショ
ンやスタートポジション等のキャリッジ2の位置を検出
するためのセンサ832、およびリーフスイッチ530を含み
ポンプ位置検出のために用いるセンサ834等、装置状態
を検出するためのセンサ群である。
840は記録データ等に応じて記録ヘッド86の吐出エネ
ルギ発生素子(本例では電気熱変換体)を駆動するため
のヘッドドライバである。850はキャリッジ2を主走査
方向(第7図の左右方向)に移動させるための主走査モ
ータ、852はそのドライバである。860は副走査モータで
あり、記録媒体を搬送(副走査)するために用いられる
とともに、本例ではローラ15を介して加圧コロ510の駆
動を行う。854はそのドライバである。
(5.5)制御手順 第17図は本例による記録処理手順の概略フローチャー
トである。
電源スイッチ822が操作されて電源投入がされると本
手順が起動し、まずステップSAにて初期処理(第18図
(A))を行う。次にステップS1にてコピースイッチ82
4の操作、またはホスト装置810からの指令、あるいは所
謂手差し給紙時における給紙信号等、記録開始の指令信
号を待機する。ホスト装置810からの画像データの入力
に伴ってこれが指示されると、ステップSBにて記録準備
処理(第18図(B))を行う。
その後ステップS3にて所定ライン数(本例では5〜10
の複数ライン)の記録を行い、ステップS5にて1頁分の
記録が終了したか否かを判定する。ここで否定判定であ
ればステップSCの記録時回復処理(第18図(C))を行
い、すなわち所定ライン数の記録終了毎に1回の回復処
理を行い、一方肯定判定であればステップSDにて記録終
了処理(第18図(D))を行った後にステップS1に移行
する。
次に上記ステップSA〜SDの詳細および大回復処理の詳
細を第18図(A)〜(D)および(E)を参照して説明
する。なお、これら第18図(A)〜(E)におけるシー
ケンスは、第15図(A)〜(E)にそれぞれ対応する。
まず、第18図(A)に示すように、初期処理時にはス
テップSA1にてキャリッジ2のホームポジション(位置
)への設定を行う。また、このとき加圧コロ510を位
置に設定する(以下この位置をコロのホームポジショ
ンともいう)。キャリッジ2のホームポジションへの設
定にあたっては、その移動を利用してキャップホルダ33
0およびブレードホルダ510を駆動するものであるため
に、適切な慣性力を得るべくキャリッジ2を回復系ユニ
ットと重畳しない適宜の位置(例えば第16図(A)の位
置)に設定し、助走が行われるようにする。そしてホ
ームポジションへの設定によって記録ヘッド86がキャッ
ピングされ、かつキャップ内空間が密閉された状態とな
る。また、このときにはブレード401が突出し、ロック
されるための位置(第14図の位置)を通過しているの
で、ブレード401は上昇位置にある(この動作は以下で
も同様である)。なお、キャリッジ2およびコロ510が
既にホームポジションにあれば、本ステップをスキップ
してもよい。
次に、ステップSA3においてキャリッジ2を位置に
向けて移動させることにより、吐出口形成面のワイピン
グが行われる。キャリッジ2のホームポジションへの設
定によって既にブレード401が突出しているからであ
る。このときの移動は、前述のように、通常の記録走査
時等よりも低い速度、すなわち段差にブレード401が追
従して確実なワイピングがなされる速度で行う。
次に、ステップSA5にて各圧コロ510を位置に回動さ
せ、ステップSA7にてキャリッジ2をスタートポジショ
ン(第14図のの位置)に設定しこの位置で空吐出を行
う。すなわち、ワイピング後には空吐出を行うわけであ
る。これは以下の処理でも同様であり、本例ではワイピ
ング後に必ず空吐出を行うようにする。なお、スタート
ポジションへの移動に伴ってキャリッジ2が解除レバー
に係合し、これを動作させるために、前述のようにブレ
ード401は下降する。
ここで、その空吐出は、1つのブレードで複数の記録
ヘッドをワイピングすることによって生じ得る混色等の
防止のために行われるものであり、本例ではこれをより
有効に行うべく、後にワイピングされた記録ヘッドほ
ど、または明度の高いインク(イエロー等)に対応した
記録ヘッドほど、混色が目立ち易いためにそのような記
録ヘッドに対しては念入りに空吐出を行うようにする。
すなわち、混色が生じ易い記録ヘッドほど空吐出処理を
行う時間を長く、ないしは吐出回数を多くする等であ
る。
また、本例では空吐出時には通常記録時より電気熱変
換体の駆動周波数を低くする(例えば1/4)。駆動周波
数が低いと吐出口形成面のインクによる濡れが少ないこ
とが確認されているからである。さらに、空吐出にあた
っては吐出口群を所定個数(例えば8個)毎にブロック
分けし、ブロック毎に順次に電気熱変換体を駆動するよ
うにする。これによっても濡れが生じにくくなることが
確認されている。これら態様については、以下で行われ
る空吐出においても同様である。
なお、濡れを生じにくくするためには、駆動周波数を
変更することに代えて、あるいはこれとともに駆動パル
スの幅,形状等を変更するようにしてもよく、また駆動
態様も適宜定めうるものである。
このような空吐出後には、ステップSA9にてキャリッ
ジ2,コロ510をホームポジションに設定する。ここで
は、まずキャリッジ2をホームポジョンに設定すること
により、キャッピングするが、このとき、ステップSA5
にてコロ510が位置に設定されて大気連通がなされて
いるために、キャッピング時のキャップ302内体積変化
によってもキャップ302内には正圧が作用せず、従って
吐出口内方に空気が混入することがない。その後コロ51
0を第13図中−回転させ(+回転ではインクを吸収して
しまい、消費量の低減化の観点からも好ましくない)、
位置に設定する。これによりチューブ304ないしキャ
ップ302内は若干加圧された状態となり、かつ先の空吐
出によって受容したインクが吸引されずに残留してキャ
ップ302内が湿潤な雰囲気に保たれるので、吐出口から
のインク溶剤成分の蒸発も生じにくくなる。
記録開始が指令された場合(ステップS1)には、記録
動作(ステップS3)に移行する前に、第18図(B)に示
すように準備処理を行う。ここではまずステップSB1に
て上記ステップSA3と同様のワイピングを行う(本手順
はステップSA9のホームポジション設定後に行われるた
めにブレード401は既に上昇位置にあり、従ってキャリ
ッジ2の位置への移動によりワイピングが行われる。
次に上記ステップSA7と同様にしてキャリッジ2をスタ
ートポジションに設定し、空吐出を行う。続く記録動作
はこの位置から常に行われる。
所定の数ラインの記録毎に行われる記録時回復処理に
あたっては、第18図(C)に示すように、まずステップ
SC1にてキャリッジ2を位置に移動させ、ブレードホ
ルダ410を駆動してブレード401を突出させる。そしてこ
の後上記ステップSB1およびSB3と同様に、ワイピング
(ステップSC3)およびスタートポジションへの設定・
空吐出(ステップSC5)を実行する。なお、本手順を記
録媒体の搬送処理を行う間に実行するようにすれば、記
録のスループットが大きく低下することはない。
1頁の記録が終了してその記録媒体が排出されると、
引続き第18図(D)に示すように加圧コロ510を位置
に設定する(ステップSD1)。そしてこの状態でステッ
プSD3にてキャリッジ2をホームポジションに設定し、
キャッピングを施す。
次にこのステップSD5において小回復動作を行う。こ
こではまず加圧コロを位置に設定し、この位置で所定
時間(例えば0.1秒)保持してインク吸引を行う。その
後ステップSD7,SD9,SD11およびSD13にて、それぞれ上記
ステップSA3,SA5,SA7およびSA9と同様の処理を行い、装
置は記録ヘッドにキャッピングを施した状態で次の記録
開始指令を保持することになる。
大回復スイッチ826が操作されると、第18図(E)に
示す処理が起動される。本手順では、ステップSE1にて
キャリッジ2のホームポジション(位置)への設定お
よび加圧コロ510のホームポジション(位置)への設
定を行った後、ステップSE3の大回復を行う。ここでは
加圧コロ510を+回転させて位置に再設定し、この位
置で所定時間(例えば2〜3秒)保持してインク吸引を
行う。そしてその後ステップSE5,SE7,SE9およびSE11に
て、それぞれ、第18図(A)のステップSA3,SA5,SA7お
よびSA9と同様の処理を行い、本手順を終了する。
なお、大回復の前に空吐出のようなインクを排出させ
易くする処理を行うようにしてもよく、これによって大
回復時のインク消費量の低減化を図ることもできる。こ
のときのコロ位置や保持時間は適宜定めうるものであ
る。
大回復および小回復の後に行われるワイピング時にお
いて加圧コロ510を+回転させ、非キャッピング状態で
吸引力を作用させることにより、インクをチューブ304
内から廃インクタンク等に排出させるようにしてもよ
く、これによると当該排出処理に特別な時間をかける必
要がなくなる。
(6)変形例 本発明は、以上述べた実施例に限られることなく、本
発明の趣旨を変更しない範囲で任意所望の変形を加える
ことができるの必論である。そのような変形例としては
随所に述べたものの他に、例えば次のようなものが挙げ
られる。
各ラインの記録方向に関して、上例ではスタートポジ
ション(位置)から行われるようにし、すなわち一方
向記録が行われるものとしたが、往復記録を行うもので
あってもよい。
また、上例では一方向ワイピングを規定するためのブ
レード昇降機構に第1ブレード401のみを保持させた
が、第2ブレード402も保持するようにしてもよい。
また、そのようなブレード昇降機構およびキャッピン
グのための機構は、上例ではキャリッジ2の移動を利用
して駆動されるようにしたが、別の駆動源により駆動す
るようにしてもよい。さらに、記録ヘッドに応じて適宜
駆動条件が定められる空吐出をより効率よく行うため
に、すなわち明度が高く混色が目立ち易いインクの消費
量を低減化するために、そのような記録ヘッドが先にワ
イピングされるように記録ヘッド群の配列を定めてもよ
い。
また、上例では強制排出のための吸引力を切換える記
録ヘッド条件として、大回復時と小回復時とを選定し
た。しかしそのような条件は適宜定め得るものである。
例えば、本例のようにインクタンク部と記録ヘッドとが
一体されたカートリッジを用いる場合、インクタンク部
内のインク消費が進み、インク残量が僅少となった状態
で急激なインク吸引(大回復等)を行うと、インクタン
ク部に導入されている空気が気泡となって液路内に侵入
してしまうおそれもある。そこでインク残量が少くなっ
たことが検知された場合には、吸引力を小とするように
することもできる。
加えて、上例では複数色のインクに対応して記録ヘッ
ドを設けたが、単色でも明度の異なるインクを用いて中
間調表現を可能とした構成に対しても本発明は有効に適
用できる。
さらに、記録ヘッドの個数についてもこれを2個以上
の任意所望の数に定めることができる。
第19図ないし第22図(a)〜(c)は、本発明具体例
の空吐出変更例を示すものである。本例では各記録ヘッ
ド86A,86B,86C,86Dは順に黒インクK,シアンインクC,マ
ゼンタインクM,イエローインクYを用いて記録を行うイ
ンクジェットヘッドとしている。
第19図は、空吐出を行うスタートポジションであり、
この位置から各記録ヘッドが矢印401A方向に移動するこ
とで不図示のブレード等によりクリーニング処理を受け
た後、記録領域(図で左側)へ移動する。従って、クリ
ーニング処理後の空吐出処理は、記録ヘッド86A〜86Dが
すべてこの順でクリーニング処理された後、即時リター
ンして(矢印401Aとは反対方向への移動)、第19図の位
置へもどったときに行われる。第19図でキャップ300A〜
300Dは各記録ヘッド86A〜86Dに離間対向しており、各キ
ャップ内には不図示のインク吸収体が収納されている。
中央制御手段(CPU)800には、前述のROM803として各記
録ヘッド86A〜86D専用のROM803A〜803Dが設けられてい
る。ROM803A〜803Dはそれぞれ空吐出数NA〜ND,吐出作動
時間TA〜TD,空吐出周波数fA〜fDの各パラメータが予め
設定され、あるいは設定変更可能に記憶されている。本
図構成は、黒インクが最初に記録媒体に打込まれた上
に、またはその近傍に他のインクが打込まれることにな
るので、黒インクが後から打込まれる構成に比べてイン
クのにじみ量が最小になる利点がある。本例ではこの構
成の利点を長期的に安定化できるもので、この構成にと
っては特に有効なものである。
ところで、空吐出には、メインスイッチオン後のスタ
ンバイ状態を良好にするための初期空吐出と、記録中の
増粘や昇温のための記録中空吐出とが知られており、こ
の2つの吐出条件を変更することは知られているが、こ
れらのような空吐出において複数記録ヘッド同志または
少なくとも1つを異なる空吐出条件とすることは本発明
が初めて提供するものである。
この複数記録ヘッドに対する空吐出条件として好まし
いものは、(A)吸引回復処理された後のクリーニング
処理による混インク発生や、(B)印字後のクリーニン
グ処理による混インク発生とで異ならせるものが挙げら
れる。また、上記通常の空吐出である初期空吐出や記録
中空吐出に対して、この場合(A),(B)のいずれか
が異なる空吐出条件とすることも好ましいものである。
その理由は、上記通常空吐出に比較して、クリーニング
処理後は、混インクの発生があるから、相対的に空吐出
数や吐出時間を場合(A),(B)では増加させた方が
良いからである。特に、場合(A)は場合(B)に比べ
て、インク排出され混インクとなるものが増加するので
空吐出条件を高めることが好ましい。
ここで複数記録ヘッドの空吐出条件を異ならせる例を
第20図以降で具体的に説明するが、好ましくは上記条件
を満足することが良い。
第20図は、消費電力を減少し、複数記録ヘッドそれぞ
れが確実な空吐出を達成するために各記録ヘッド86A〜8
6Dに与えられる、黒インク空吐出パルスPK,シアンイン
ク空吐出パルスPC,マゼンタインク空吐出パルスPM,イエ
ローインク空吐出パルスPYを互いに同時に作動させない
ように遅延させた具体例である。
本図において周波数fは、記録ヘッドの駆動周波数
(ベタ印字用周波数)に比較して小であり、好ましくは
その1/2以下がよい。本例では駆動周波数4KHzに対して
空吐出周波数fを2KHzとした。このようにすることで、
クリーニング処理後の空吐出をインク落ちすることなく
確実に行える利点がある。なお、空吐出中は、記録ヘッ
ドの温度調整手段(不図示)を作動し続けることが好ま
しい。これは空吐出の作動を良好にするだけでなく確実
に不要インクを排出するために適している。この温度調
整条件は、通常スタンバイ中よりも高いことが好まし
く、通常記録中と同等がよい。本例ではスタンバイ中20
℃温調,記録中および空吐出中25℃温調とした。
次に、第21図を用いて空吐出数について説明する。
クリーニング方向がブラックインクK,シアンインクC,
マゼンタインクM,イエローインクYの順で行われると、
最初の記録ヘッド86Aに比べて後でクリーニングされる
ヘッド、特には最後のヘッド86Dにおいては大きな状態
変化が生じる。すなわち、インクの混入量大の状態であ
る。従って、本図の例EX1のように、記録ヘッド86Dには
空吐出数NDを“100"として駆動し、他を“50"として駆
動することで、状態に応じた適切な空吐出を無駄なく行
える。また、順次増加するインク混入を改善するための
例としてEX2のようにクリーニング順に空吐出数を増加
させることもよい。本例EX2では、上記記録ヘッド順に
空吐出数を50発,60発,80発,100発とすることでより好ま
しい結果を得ることができた。特にEX3は、黒インクが
他へ混入した場合を確実に解決するもので、記録ヘッド
86Aに比較して記録ヘッド86B〜86Dに2倍の100発の空吐
出を行わせるものである。このように少なくとも黒イン
ク記録ヘッドと他のインク(薄い黒インクも含む)の記
録ヘッドとを異なる空吐出条件とすることは、上記クリ
ーニング順に限定されることなく有効な構成である。
第22図(a)は第21図EX1の具体的状態を示したもの
で、空吐出条件は各周波数fA〜fDが同一で、吐出時間TD
が空吐出数NDに応じて長時間となるものである。この例
では記録ヘッド86Dのみの回復処理時間が増加してしま
い、記録のスループットか低下し、あまり好ましいもの
ではない。
そこで第22図(b)では、この第21図(a)の時間の
問題を解決し、記録ヘッド86Dへの空吐出パルス周期fD
を増加させ複数記録ヘッドでの差を大幅に減少して、全
体空吐出時間を短かくしたものである。この場合はfD
2倍にしてトータル時間TA〜TDを同一とした。
第22図(c)は、この周波数fDをさらに高めることに
よって新たな効果を奏するものである。すなわち、最大
に空吐出すべき記録ヘッドには、他の記録ヘッドと同等
の空吐出数でありながら短時間で集中せしめることによ
って、混入インクを共通液室内に誘導することを抑制で
きる。このように効率的な空吐出を行るために第22図
(c)では回復効果を著しく高めることができたのであ
る。このようにパルス数NA〜NDを一致させることはパル
ス発生器等の回路が廉価で簡単なものにできる利点もあ
る。
上記第22図(a)〜(c)では、パルス数、すなわち
空吐出数を細かく表わさずに連続したパルスとして疑似
的に表現しているが、実際は第20図のようなものや、各
記録ヘッドと同時に同期させた複数パルスである。
このように、空吐出条件は、周波数,吐出数,作動時
間等を上記思想に基づいて選択することで、より優れた
効果を発揮できる。上述した場合(A),(B)に対し
てもこれらの条件を適用することで好ましい条件を決定
できることは言うまでもない。いずれにしてもこれらは
本発明に含まれるものである。
上記回復処理を繰返して行うものも本発明は含むもの
である。
また、上例では記録ヘッドの移動の過程でワイピング
が行われるようにしたが、ブレードが移動してワイピン
グがなされるものであってもよい。
さらに加えて、本発明は上例のような所謂シリアルプ
リンタ形態のもののみならず、吐出口を記録媒体の全幅
にわたって設けたラインプリンタ形態のものにも適用可
能である。
(その他) なお、本発明は、特にインクジェット記録方式の中で
もキヤノン株式会社が提唱しているバブルジェット方式
の記録ヘッド、記録装置において優れた効果をもたらす
ものである。かかる方式によれば記録の高密度化,高精
細化が達成できるからである。
その代表的な構成や原理については、例えば、米国特
許第472329号明細書,同第4740796号明細書に開示され
ている基本的な原理を用いて行うものが好ましい。この
方式は所謂オンデマンド型,コンティニュアス型のいず
れにも適用可能であるが、特に、オンデマンド型の場合
には、液体(インク)が保持されているシートや液路に
対応して配置されている電気熱変換体に、記録情報に対
応していて核沸騰を越える急速な温度上昇を与える少な
くとも1つの駆動信号を印加することによって、電気熱
変換体に熱エネルギを発生せしめ、記録ヘッドの熱冷用
面に膜沸騰を生じさせて、結果的にこの駆動信号に一対
一で対応した液体(インク)内の気泡を形成できるので
有効である。この気泡の成長,収縮により吐出用開口を
介して液体(インク)を吐出させて、少なくとも1つの
滴を形成する。この駆動信号をパルス形状とすると、即
時適切に気泡の成長収縮が行われるので、特に応答性に
優れた液体(インク)の吐出が達成でき、より好まし
い。このパルス形状の駆動信号としては、米国特許第44
63359号明細書,同第4345262号明細書に記載されている
ようなものが適している。なお、上記熱作用面の温度上
昇率に関する発明の米国特許第4313124号明細書に記載
されている条件を採用すると、さらに優れた記録を行う
ことができる。
記録ヘッドの構成としては、上述の各明細書に開示さ
れているような吐出口,液路,電気熱変換体の組合せ構
成(直線状液流路または直角液流路)の他に熱作用部が
屈曲する領域に配置されている構成を開示する米国特許
第4558333号明細書,米国特許第4459600号明細書を用い
た構成も本発明に含まれるものである。加えて、複数の
電気熱変換体に対して、共通するスリットを電気熱変換
体の吐出部とする構成を開示する特開昭59−123670号公
報や熱エネルギの圧力波を吸収する開孔を吐出部に対応
させる構成を開示する特開昭59−138461号公報に基いた
構成としても本発明の効果は有効である。
さらに、記録装置が記録できる記録媒体の最大幅に対
応した長さを有するフルラインタイプの記録ヘッドに対
しても本発明は有効に適用できる。そのような記録ヘッ
ドとしては、複数記録ヘッドの組合せによってその長さ
を満たす構成や、一体的に形成された1個の記録ヘッド
としての構成のいずれでもよい。
加えて、上例のようなシリアルタイプのものでも、装
置本体に固定された記録ヘッド、あるいは装置本体に装
着されることで装置本体との電気的な接続や装置本体か
らのインクの供給が可能になる交換自在のチップタイプ
の記録ヘッド、あるいは記録ヘッド自体に一体的にイン
クタンクが設けられたカートリッジタイプの記録ヘッド
を用いた場合にも本発明は有効である。
さらに加えて、本発明インクジェット記録装置の形態
としては、コンピュータ等の情報処理機器の画像出力端
末として用いられるものの他、リーダ等と組合せた複写
装置、さらには送受信機能を有するファクシミリ装置の
形態を採るもの等であってもよい。
[発明の効果] 以上説明したように、本発明によれば、記録ヘッドを
複数有したインクジェット記録装置の空吐出による吐出
回復処理時の条件を適切に定めることにより、一律な量
の空吐出を行う場合に比して、確実な液路のリフレッシ
ュおよびインク消費量の節減を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例で用いた記録ヘッド・インク
タンク一体型カートリッジの斜視図、 第2図(A)および(B)は、それぞれ、その記録ヘッ
ドの構成例を示す正面図および側断面図、 第3図および第4図は、それぞれ、第1図示のカートリ
ッジが装着される本実施例装置のキャリッジ周辺を示す
斜視図および平面図、 第5図および第6図は本実施例装置を利用して構成した
複写装置を説明するための側断面図、 第7図は本実施例に係る装置の主要部である回路系ユニ
ットの概略を示すための当該装置の模式的斜視図、 第8図(A),(B)および(C)は、それぞれ、その
回復系ユニットの詳細な構成例を示す正面図,平面図お
よび側面図、 第9図(A)および(B)は、その回復系ユニットに配
設したキャップユニットの詳細な構成および動作を説明
するための正面図、 第10図は第8図におけるブレード昇降機構を説明するた
めの説明図、 第11図(A)および(B)はそのブレード昇降機構によ
って昇降されるブレードによるワイピングの態様を説明
するため説明図、 第12図(A)および(B)は、同じくそのブレードに対
するクリーニングの態様を説明するための説明図、 第13図は本実施例で採用したインク吸引機構の動作を説
明するための説明図、 第14図(A)〜(D)は本実施例における回復処理時の
キャリッジ位置を説明するための説明図、 第15図(A)〜(E)は本実施例のシーケンス実行時に
おける第13図示のインク吸引機構および第14図示のキャ
リッジの動作位置の関係を説明するための説明図、 第16図は本実施例に係る制御系の一構成例を示すブロッ
ク図、 第17図は第16図示の制御系による概略の記録動作手順の
一例を示すフローチャート、 第18図(A)〜(E)は、それぞれ、第16図示の制御系
による初期処理,記録準備処理,記録時回復処理,記録
終了処理および大回復処理の詳細な手順の例を示すフロ
ーチャート、 第19図ないし第22図(a)〜(c)は本発明における空
吐出の具体的条件を説明するための図である。 C……カートリッジ、 2……キャリッジ、 80……インクタンク部、 86……記録ヘッド、 103……オリフィスプレート、 108……吐出口、 109……押え部材、 300……キャップユニット、 302……キャップ、 303……ホルダ、 304,305……チューブ、 330……キャップホルダ、 332,334……ピン、 342,344……係合部、 350……回復系ベース、 401,402……ブレード、 403……ブレードクリーナ、 410……ブレードホルダ、 430……ロックレバー、 432……ストッパ、 440……解除レバー、 450……カム部材、 500……ポンプユニット、 502……規制面、 504……ポンプ軸、 510……加圧コロ、 520……ガイドローラ、 528……ポンプ駆動ギア、 530……リーフスイッチ、 532……カム、 800……コントローラ、 810……ホスト装置、 820……スイッチ群、 830……センサ群、 850……主走査モータ、 860……副走査モータ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 平林 弘光 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キ ヤノン株式会社内 (56)参考文献 特開 昭63−115755(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B41J 2/165 - 2/185

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】インクを吐出する吐出口と、該吐出口に連
    通した液路と、該液路に配置され前記吐出口からインク
    を吐出するために利用されるエネルギを発生するエネル
    ギ発生素子とを含んでなるインク吐出手段を複数有し、
    該複数のインク吐出手段の吐出口から互いに明度の異な
    る第1のインク、第2のインクをそれぞれ吐出して記録
    を行うインクジェット記録装置の回復方法であって、 前記第1のインクを吐出する吐出口と前記第2のインク
    を吐出する吐出口とに対し、該第1のインクを吐出する
    吐出口から順次、一つのワイピング部材でワイピングを
    行うワイピング工程と、 前記第1のインクを吐出する吐出口に対応したエネルギ
    発生素子の駆動時間または駆動回数に較べて前記第2の
    インクを吐出する吐出口に対応したエネルギ発生素子を
    駆動する時間が長くなる様にして、或いは、エネルギ発
    生素子を駆動する回数が多くなる様にして、前記液路の
    リフレッシュのために前記吐出口からインクを吐出する
    空吐出工程と、 を含むことを特徴とするインクジェット記録装置の回復
    方法。
  2. 【請求項2】前記エネルギ発生素子は、前記エネルギと
    して熱エネルギを発生する電気熱変換体を含むことを特
    徴とする請求項1に記載のインクジェット記録装置の回
    復方法。
  3. 【請求項3】インクを吐出する吐出口と、該吐出口に連
    通した液路と、該液路に配置され前記吐出口からインク
    を吐出するために利用されるエネルギを発生するエネル
    ギ発生素子とを含んでなるインク吐出手段を複数有し、
    該複数のインク吐出手段の吐出口から第1のインクと該
    第1のインクの明度より高い明度を有する第2のインク
    とをそれぞれ、吐出して記録を行うインクジェット記録
    装置の回復方法であって、 前記第1のインクを吐出する吐出口に対応したエネルギ
    発生素子の駆動時間または駆動回数に較べて前記第2の
    インクを吐出する吐出口に対応したエネルギ発生素子を
    駆動する時間が長くなる様にして、或いはエネルギ発生
    素子を駆動する回数が多くなる様にして、前記液路のリ
    フレッシュのために前記吐出口からインクを吐出する空
    吐出工程と、 を含むことを特徴とするインクジェット記録装置の回復
    方法。
  4. 【請求項4】前記エネルギ発生素子は、前記エネルギと
    して熱エネルギを発生する電気熱変換体を含むことを特
    徴とする請求項3に記載のインクジェット記録装置の回
    復方法。
  5. 【請求項5】前記第2のインクはイエローインクであ
    り、該イエローインクの明度に比して相対的に近い明度
    を有する前記第1のインクはブラックインクであること
    を特徴とする請求項3に記載のインクジェット記録装置
    の回復方法。
  6. 【請求項6】インクを吐出する吐出口と、該吐出口に連
    通した液路と、該液路に配置され前記吐出口からインク
    を吐出するために利用されるエネルギを発生するエネル
    ギ発生素子とを有する記録ヘッドを用いて記録を行うイ
    ンクジェット記録装置の回復方法であって、 スイッチを含む操作手段の操作により、前記記録ヘッド
    に所定圧力を所定時間作用させることにより前記吐出口
    から前記インクを強制排出させる工程と、 所定量の記録動作直後に、前記所定圧力および/または
    前記所定時間より小さい圧力および/または時間で前記
    吐出口から前記インクを強制排出させる工程と、 を含むことを特徴とするインクジェット記録装置の回復
    方法。
  7. 【請求項7】前記工程において前記インクを強制排出さ
    せるべく前記記録ヘッドの吐出口が形成された面にキャ
    ップが接合してチューブポンプが吸引を行うことを特徴
    とする請求項6に記載のインクジェット記録装置の回復
    方法。
  8. 【請求項8】前記エネルギ発生素子は、前記エネルギと
    して熱エネルギを発生する電気熱変換体を含むことを特
    徴とする請求項6に記載のインクジェット記録装置の回
    復方法。
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