JPH0976535A - インクジェットプリント装置 - Google Patents

インクジェットプリント装置

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Publication number
JPH0976535A
JPH0976535A JP23297695A JP23297695A JPH0976535A JP H0976535 A JPH0976535 A JP H0976535A JP 23297695 A JP23297695 A JP 23297695A JP 23297695 A JP23297695 A JP 23297695A JP H0976535 A JPH0976535 A JP H0976535A
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JP
Japan
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ink
carriage
inkjet
black
cap
Prior art date
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Application number
JP23297695A
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English (en)
Inventor
Yasuhiro Numata
靖宏 沼田
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Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 第1,第2のキャリッジに保持される第1,
第2のインクジェットヘッドのそれぞれに対する回復動
作を大きい自由度をもって関連的に実行させる。 【解決手段】 ブラックインク用のインクジェットヘッ
ドのインク吐出口をキャッピングするキャップ77にチ
ューブ103を接続し、そのチューブ103を走査子7
8と共に移動するコロ101によってしごくことによっ
てポンプ動作させ、またカラーインク用のインクジェッ
トヘッドのインク吐出口をキャッピングするキャップ1
77にチューブ104を接続し、そのチューブ104
に、紙送り用のモータによって駆動させるチューブポン
プ201を備えた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インクを滴として
吐出するインクジェットプリントヘッドが走査すること
によりプリントを行うインクジェットプリント装置に係
り、さらに詳しくは、複数のプリントヘッドを選択的に
走査させてカラーやハーフトーンのプリントが可能なイ
ンクジェットプリント装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種の装置としては、例えば、図22
のように左右方向に移動可能なキャリア1000の左右
の部分に、第1,第2のキャリッジを選択的に結合さ
せ、それらのキャリッジに搭載されたプリントヘッドを
選択的に用いてプリントを行うものが背景技術として提
案されている。第1のキャリッジに、ブラックインクを
吐出するブラック、プリントヘッド(以下、「ブラック
用記録ヘッド」という)が搭載され、かつ第2のキャリ
ッジに、カラーインクを吐出するカラー用プリントヘッ
ド(以下、「カラー用記録ヘッド」という)が搭載され
ている場合には、キャリア1000に第1のキャリッジ
(以下、「ブラックインク用キャリッジ」という)を結
合させることによりブラック用記録ヘッドを用いてプリ
ントが実施でき、またキャリア1000に第2のキャリ
ッジ(以下、「カラーインク用キャリッジ」という)を
結合させることによりカラー用記録ヘッドを用いてのカ
ラープリントが実施できることになる。
【0003】ところで、インクジェットプリント装置に
おいては、ごみの混入や乾燥などの問題の生じたインク
をプリントヘッドのノズルから排出したりして、記録ヘ
ッドの回復処理をするための回復手段が備えられてい
る。図22のプリント装置における回復手段は、第1,
第2のキャリッジの待機位置に第1,第2のキャップ1
001,1002が備えられ、それらのキャップ100
1,1002が弾性チューブ1003によって排インク
タンク1004に接続され、キャリア1000に、チュ
ーブ1003をしごくためのコロ1005が備えられて
いる。そして、キャリア1000の移動時に、チューブ
1003がコロ1005によってしごかれることによ
り、チューブ1003に負圧が生じて、キャップ100
1,1002内のインクが吸引されて排インクタンク1
004内に排出される。したがって、キャップ100
1,1002が対応する記録ヘッドをキャップしている
ときの吸引動作により、対応する記録ヘッドのインク吐
出口からインクが強制的に吸引排出され、またキャップ
1001,1002が対応する記録ヘッドをキャップし
ていないときの吸引動作により、キャップ1001,1
002内のインクが排出されることになる。後者の吸引
動作を空吸引動作という。さらに、キャリア1000と
共に選択的に移動されるブラック用記録ヘッドとカラー
用記録ヘッドに対してワイピング動作する図示しないワ
イパーが備えられている。
【0004】図23は、このように構成された回復手段
の動作を説明するためのフローチャートである。図23
の動作開始の前提として、ブラック用記録ヘッドが図2
2中の右側のキャップ位置にあり、またカラー用記録ヘ
ッドが図22中の左側のキャップ位置にあるものとす
る。これらのキャップ位置では、ブラック用およびカラ
ー用の記録ヘッドは、対応するキャップ1001,10
02によってキャップされて、保護された状態にある。
【0005】まず、ステップS81にて、キャリア10
00が右側キャップ位置へ移動し、ブラックインク用キ
ャリッジと結合し一体化する。そして、ブラック用記録
ヘッドの吸引動作(ステップS82)、その空吸引動作
(ステップS83)、そのワイピング動作(ステップS
84)をする。それから、ステップS85にて、キャリ
ア1000が右側キャップ部へ移動して、ブラックイン
ク用キャリッジと離れる。
【0006】その後、ステップS86にて、キャリア1
000が左側キャップ位置へ移動し、カラーインク用キ
ャリッジと結合し一体化する。そして、ステップS8
7,S88,S89にて、ステップS82,S83,S
84と同様に、カラー用記録ヘッドに対しての吸引動
作、空吸引動作、およびワイピング動作を行う。それか
ら、ステップS90にて、キャリア1000が左側キャ
ップ位置へ移動し、カラーインク用キャリッジと離れ、
ステップS91にてキャリア1000が初期位置へ戻
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記背景技
術に属するインクジェットプリント装置には、次のよう
な問題があった。
【0008】1.ブラック用およびカラー用の記録ヘッ
ドのそれぞれに対応する2つの回復手段の両方を回復動
作させようとする場合には、それらを順番に動作させな
ければならず、一方の回復動作の終了をまって、他方の
回復動作を行うことになるため、そのような回復処理に
長時間がかかる。
【0009】2.回復動作のために、キャリアを左右に
移動させる主走査系の機械的構成部の使用頻度が紙送り
系の機械的構成部の使用頻度を大幅に上回り、前者の構
成部に特に強固な耐久性が要求される。
【0010】本発明の目的は、第1,第2のキャリッジ
に保持される第1,第2のインクジェットヘッドのそれ
ぞれに対する回復動作を大きい自由度をもって関連的に
実行させることができるインクジェットプリント装置を
提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明のインクジェット
プリント装置は、第1,第2のインクジェットヘッドを
用い、該第1,第2のインクジェットヘッドのインク吐
出口からプリント媒体にインクを吐出して該プリント媒
体にプリントを行うインクジェットプリント装置であっ
て、前記第1,第2のインクジェットヘッドを保持する
ための第1,第2のキャリッジと、前記第1,第2のキ
ャリッジと結合・分離が可能であって、該第1,第2の
キャリッジを前記プリント媒体に沿って移動させるため
のキャリアと、前記第1,第2のインクジェットヘッド
のインク吐出口をキャッピングするための第1,第2の
キャップ手段と、前記第1,第2のキャップ手段内のイ
ンクを異なる駆動源の駆動力を用いて外部へ排出するた
めの第1,第2の排出手段と、前記第1,第2の排出手
段を関連的に制御可能な制御手段とを備えたことを特徴
とする。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施例を詳細に説明する。
【0013】(第1の実施例)本発明の第1の実施例を
図1から図19を用いて説明する。本実施例は、インク
ジェット記録装置としての適用例である。図1は本実施
例を示す全体斜視図である。
【0014】1は右側板であり、2は左側板である。3
はプラテンローラであり、ゴムなどの弾性体で構成され
ている。4はプラテンローラの中心に形成されたプラテ
ンローラ軸であり、その左右端が左側板2と右側板3で
支持される。5は紙送りモータであり、前記右側板1に
支持され、不図示のギア列を介して前記プラテンローラ
軸4を回転させる。6はペーパーガイドであり、プラテ
ンローラ3の円周に沿って設けられる。7および8はピ
ンチローラであり、プラテンローラ3の表面に不図示の
バネにより所定の圧力で押圧される。プリント媒体とし
ての記録用紙9は、矢印10の方向から給紙されプラテ
ンローラ軸4とペーパーガイド6の間から挿入されて、
ピンチローラ7,8とプラテンローラ軸4とで挟持され
U字状に曲げられて紙送りされる。11は、案内機構と
しての直径10mmのガイド軸であり、その端部が左側
板1と右側板2で支持される。
【0015】12は、ブラックインク用キャリッジであ
る。図2を用いてブラックインク用キャリッジ12の詳
細を説明する。このブラックインク用キャリッジ12に
は、ブラックインクカートリッジ13が搭載される。2
4はカートリッジフックであり、カートリッジ13をキ
ャリッジ12内に位置する接点部26に押しつける役目
をする。ボタン27を押すと、キャリッジ12に設けた
角穴29から係止部30がはずれ、支点28を軸に31
方向へフック24が回転して開く。このフック24が開
いた状態で、ブラックインクカートリッジ13がキャリ
ッジ12に上方から挿入され、フック24を閉じるとカ
ートリッジ13が接点部26に押しつけられて固定され
る。キャリッジ12からはピン99,100が突出して
おり、これらのピン99,100は、カートリッジ13
に付属する後述のアルミ板の位置決め穴に嵌合する。カ
ートリッジ13は、ピン99,100の根元に突き当た
って位置決めされる。32はフレキシブルケーブルであ
り、キャリッジ12の移動に応じて湾曲して追従する。
フレキシブルケーブル32は、端部に前記接点部26が
形成されてキャリッジ12内部に配されて、不図示の基
板からカートリッジ13に、機能素子駆動信号としての
インク吐出信号を与える。
【0016】キャリッジ12は、後述するキャリアとし
ての走査子78と一体化するための嵌合穴33,34,
35とグリップ部36を有する。穴35は上下に長い長
穴とされ、またグリップ部36は、キャリッジ12の壁
部から外方へ突出している。また、37は、キャリッジ
12に設けられてガイド軸11が貫通する穴であり、走
査子78と一体になった時に摩擦負荷が生じないように
内径が10.2mmに設定されている。この穴37とガ
イド軸11の嵌合により、キャリッジ12は、案内機構
としてのガイド軸11に揺動可能に係合され、また第1
待機部位としての後述するキャップ77(図1参照)上
の部位にて、下方への揺動が規制されて保持されてい
る。79は、後述の光透過型ホームポジションセンサ7
4を遮るブラックキャリッジ用センサ遮蔽板である。
【0017】図1において38は、カラーインク用キャ
リッジであり、カラーインクカートリッジ44が搭載さ
れる。このキャリッジ38を図4を用いて説明する。キ
ャリッジ38は、図2のブラックインク用キャリッジ1
2と類似の形状のため、相違点のみ説明すると39,4
0および41は後述の走査子78との嵌合穴であり、嵌
合穴39,40の位置は、ブラックインク用キャリッジ
12の嵌合穴33,34とは左右逆になっている。穴4
1は上下に長い長穴とされている。43はグリップ部で
あり、キャリッジ38の壁部から外方へ突出している。
80はカラーキャリッジ用センサ遮蔽板である。また、
キャリッジ38は、キャリッジ12の穴37と同様の穴
が設けられており、その穴とガイド軸11との嵌合によ
り、キャリッジ12は案内機構としてのガイド軸11に
揺動可能に係合されている。また、図1におけるキャリ
ッジ38と対向する位置に設けられたキャップ77と同
様のキャップは、その上面の部位を第1待機部位とし、
その部位にてキャリッジ38の下方への揺動を規制し、
それを保持している。
【0018】図3(A)はブラックインクカートリッジ
13の正面図、同図(B)は、それをインク吐出口側か
ら視た図である。これらの図において14はブラックイ
ンク用のインクタンクであり、その内部には、インクを
含有するスポンジ等の多孔質体が収容されている。イン
クの容量は、例えば、A4サイズの用紙の700枚に対
する文字記録相当分である。15はディストリビュータ
であり、インクタンク14からブラック用のインクジェ
ットヘッド(以下、「記録ヘッド」という)16にイン
クを供給するための経路を構成する。25は放熱用アル
ミ板であり、キャリッジ12に対する位置決め用の穴が
設けられている。さらに、前記接点部26と対応する接
点を有する基板がアルミ板25と平行に固定されてい
る。
【0019】図5(A)は、カラーインクカートリッジ
44の正面図、同図(B)は、それをインク吐出口側か
ら視た図である。45はブラックインクタンク、46は
カラーインクタンクであり、これらは、図3のブラック
インクカートリッジ13におけるインクタンク14と異
なり、カラー用のインクジェットヘッド(以下、「記録
ヘッド」という)47から取り外して交換できるように
なっている。48はディストリビュータであり、その内
部には、ブラックインク供給口49、イエローインク供
給口50、マゼンタインク供給口51、シアンインク供
給口52が形成されている。それらの供給口49,5
0,51,52には、ブラックインクカートリッジ13
と同様に不図示のフィルターが備えられている。53
は、インクタンク45,46が挿入される枠体であり、
この枠体53に設けられた溝54に、ブラックインクタ
ンク45のリブ状突起55が入り込むようになってい
る。そのリブ状突起55は、枠体46におけるカラーイ
ンクタンク46の挿入位置側にブラックインクタンク4
5が誤って挿入されることを防ぐことになる。インクタ
ンク45,46は、前述したブラックインクタンク13
と同様に、スポンジ等の多孔質体が収容されている。
【0020】図6は、カラータンク46の斜視図であ
る。カラータンク46の内部は3つの領域に仕切られて
おり、56はイエローインク用のスポンジが挿入される
領域、57はマゼンタインク用のスポンジが挿入される
領域、58はシアンインク用のスポンジが挿入される領
域である。そして、これらの領域56,57,58か
ら、イエロー,マゼンタ,シアンのインクが対応するイ
ンク供給口50,51,52からヘッド47に供給され
る。
【0021】図7は、ヘッド16,47の構造を説明す
るための分解斜視図であり、シリコン製のヒータボード
17の上に、半導体プロセスによりノズル壁18、液室
壁19、吐出ヒータ20が作り込まれている。このボー
ド17上にガラス天板21が接着固定されて、ノズル2
2、共通液室23が形成されている。インクは、共通液
室23から毛細管作用によってノズル22に供給され
る。ブラックインクカートリッジ13側のヘッド16に
はノズル22が128本設けられている。一方、カラー
インクカートリッジ44側のヘッド47には、イエロ
ー,マゼンタ,シアンのカラーインク用のノズル22が
各24本ずつ、またブラックインク用のノズル22が6
4本設けられ、さらに、カラーインク用のノズル22の
相互間には8ノズル相当の間隔があけられ、シアンイン
ク用のノズル22とブラックインク用のノズル22の間
には16ノズル相当の間隔があけられている。また、図
3および図6のように、吐出ヒータ20に対するデータ
の転送の関係から、ノズル22の列は紙送り方向から
3.5°傾いている。吐出ヒータ20に吐出パルスが与
えられることにより、そのヒータ20上のインクが発泡
して、インクが吐出する。
【0022】次に、図1を用いて、走査型キャリアとし
ての走査子78について説明する。図1において、走査
子78の左右の軸受け68,69はガイド軸11に嵌合
している。また、上ガイド67はレール70に沿って摺
動する。65はベルトであり、走査子78の左右方向の
中間に位置する駆動力の受け部としてのベルト止め64
に固定される。ベルト65の一方側はモータープーリー
72に掛けられており、その他方側は、不図示のバネで
ベルトを張る方向に付勢されたテンションプーリー73
に掛けられている。キャリアモータ71を駆動すること
により、走査子78が主走査方向に移動される。66は
センサ遮蔽板であり、光透過型ホームポジションセンサ
74の光路を遮ることにより、走査子78の位置制御の
ための出力信号を生じさせる。
【0023】62は走査子78上に固定された樹脂製グ
リッパであり、前記したブラックインク用キャリッジ1
2およびカラーインク用キャリッジ38上にあるグリッ
プ部36および43を二股状の爪でグリップする。図8
は走査子78とブラックインク用キャリッジ12が結合
している状態を示す図である。キャリッジ12のグリッ
プ部36が走査子78のストッパ部98に突き当たり保
持される。つまり、カートリッジ13は、キャリッジ1
2に対し位置決めピン99および100の根元に突き当
たって位置決めされ、キャリッジ12は、走査子78に
対しストッパ部98に突き当たって位置決めされる。こ
れにより、走査子78の走査の際、用紙9の正確な位置
に記録することができる。走査子78がブラックインク
用キャリッジ12のグリップ部36をグリップした状態
では、走査子78の嵌合軸59,61,63がキャリッ
ジ12の嵌合穴34,33,35にそれぞれ嵌合して、
走査子78とキャリッジ12は一体になって走査可能と
なる。一方、カラーインク用キャリッジ38と走査子7
8が一体化する際は、グリッパ62がグリップ部36を
グリップし、走査子78の嵌合軸60,61,63がカ
ラーインク用キャリッジ38の嵌合穴40,39,41
にそれぞれ嵌合して同様に走査可能となる。グリッパ6
2および嵌合軸59,61,63は、第1,第2待機部
位としてのキャップ上に位置するキャリッジ12,38
が走査子78に結合して搭載されるときに、そのキャリ
ッジ12,38の揺動を規制するための係合機構を成し
ている。
【0024】75は、ブラックインク用キャリッジ12
を図1の位置で拘束する樹脂製ブラックグリッパ、76
はカラーインク用キャリッジ38を同じく図1の位置で
拘束するカラーグリッパである。ブラックグリッパ75
とカラーグリッパ76の形状は鏡像関係にあり、動作は
同じなので、ブラックグリッパ75についてのみ説明す
る。
【0025】図9はブラックインク用キャリッジ12の
グリップ部36、グリッパ62、およびブラックグリッ
パ75の関係を示す正面図であり、キャリッジ12の図
示は省略している。図9(A)は、キャリッジ38をブ
ラックグリッパ75が拘束している状態を示す。ブラッ
クグリッパ75の二股状の爪Iはグリップ部36を掴ん
でいるため、外側に開くように変位している。図9
(B)は、走査子78がキャリッジ12に接近した状態
を示し、グリッパ62の二股状の爪は、開かれているブ
ラックグリッパ75の爪Iの内側に侵入しようとしてい
る。図9(C)は、さらに走査子78が接近した状態を
示し、グリッパ62がグリップ部36をグリップし、ブ
ラックグリッパ75の爪Iはさらに押し広げられてい
る。その後、図9(D)のように走査子78が逆に動く
と、キャリッジ12は走査子78と一体となって走査す
る状態になる。その後、さらに、もう一度走査子78が
右に動くと、前記した過程とは逆に走査子78からブラ
ックグリッパ75の方にキャリッジ12が移動すること
になる。このように、走査子78がブラックグリッパ7
5に接近する毎に、キャリッジ12の受渡しが行なわれ
る。
【0026】図1において77は、ブラックインクカー
トリッジ13の記録ヘッド16をキャッピングして、乾
燥から守るためのキャップである。キャップ77は不図
示のカム等の手段により、ブラックインク用キャリッジ
12がブラックグリッパ75によって拘束されてキャッ
プ位置にある時に、ブラックインクカートリッジ13の
記録ヘッド16のヘッド面に当接する。そして、その拘
束が解かれてキャリッジ12がブラックグリッパ75か
ら離れる時に、キャップ77は退避する。カラーインク
カートリッジ44に対しても同様にキャップ177(図
12参照)が設けられている。
【0027】図12は、記録ヘッド16,47の回復系
の概略構成図であり、記録ヘッド16に対応する右側の
キャップ77に接続される第1の回復系は、走査子78
と共通の駆動源によって駆動され、また記録ヘッド47
に対応する左側のキャップ177に接続される第2の回
復系は、用紙9の紙送り機構と共通の駆動源によって駆
動されるようになっている。
【0028】まず、キャップ77に接続される右側の第
1の回復系について説明する。
【0029】キャップ77には、可撓性部材としてのチ
ューブ103の一端がキャップ77内と連通するように
接続されている。チューブ103は、変形に対し弾性的
に復帰するゴムまたは軟質樹脂のような材質からなり、
キャップ77から後述するコロ101の下方近傍に渡っ
て走査方向と平行に延設されている。チューブ103の
他端は排インクタンク200に接続されている。161
はワイパーであり、その対向位置を記録ヘッド16が通
過するときに、そのヘッド16のインク吐出口をワイピ
ングするようになっている。
【0030】図13において101は、走査子78の後
方延伸部150に図中の上下方向に移動可能に保持され
た押圧部としてのコロである。105は、プリンタに固
定される部材で形成されてコロ101の上下方向の位置
を規制するカムである。図14を用いてコロ101につ
いて説明する。走査子78の後方延伸部150には、上
下方向に伸びるスリット150aが形成され、そのスリ
ット150aにコロ101の軸(以下、「コロ軸」とい
う)101aが係合している。102は、走査子78の
後方延伸部150に固定された板ばねで、図中の左方向
にコロ軸101aを付勢している。板ばね102には図
示するような屈曲部が2ヶ所あり、コロ101を実線で
示す第一の位置と二点鎖線で示す第二の位置で安定して
保持するように構成されている。
【0031】次に、キャップ177に接続される図12
中左側の第2の回復系について説明する。
【0032】キャップ177には、可撓性部材としての
チューブ104の一端がキャップ177内と連通するよ
うに接続されている。チューブ104は、変形に対し弾
性的に復帰するゴムまたは軟質樹脂のような材質からな
り、その他端は排インクタンク200に接続されてい
る。チューブ104の中間位置には、それを押しつぶす
ことによってインクの吸引力を生じさせるポンプ201
が備えられている。このポンプ201は、紙送りモータ
309によって駆動されるようになっている。ポンプ2
01は図17のように構成されており、紙送りモータ3
09によって矢印d方向に回転駆動されるガイドローラ
204に、スプリング207によって径方向外方に付勢
される加圧コロ205が回転自在に備えられている。ポ
ンプベース206には、チューブ104の中間部分がガ
イドローラ204の周方向に沿って略半円弧状に配置さ
れている。図17において203は排インク処理部材で
あり、吸引されたインクをためる働きがある。また、図
12において162はワイパーであり、その対向位置に
記録ヘッド47が通過するときに、そのヘッド47のイ
ンク吐出口をワイピングするようになっている。
【0033】図10は、プリント装置の制御系のブロッ
ク構成図である。図10中301は制御ユニットであ
り、インターフェース部304を介し、ホスト・コンピ
ュータ321と情報およびデータの受渡しを行う。本実
施例では、インターフェース部304は双方向セントロ
ニクスをサポートする。制御ユニット301には、中央
処理装置(CPU)302、RAM332およびROM
331、カスタムIC(例えばゲートアレー)305、
キャリッジ・モータ307用のドライバ306、および
送り用のライン・フィード用モータ309用のドライバ
308などを含む。カスタムIC305は、記録ヘッド
の駆動制御、描画処理、モータ制御、あるいはセントロ
I/F制御の一部などをサポートする。プリンタ本体に
は、機構部品として、例えばキャリッジ・モータ30
7、ライン・フィード・モータ309、紙検知センサ3
10、フレキシブル・ケーブル312、記録ヘッド16
および47との結合部の接点を形成するキャリッジ端子
パッド313が含まれる。また、CPU302は、後述
する図18,図19の処理を実行し、ROM331は、
その処理手順に対応したプログラム等の固定データを格
納する。RAM332は作業データ等を保存する。
【0034】次に、動作について図11を用いて説明す
る。
【0035】電源をオンする前、走査子78は、ホーム
ポジションセンサ74の光路を遮蔽板66が遮る位置か
ら図1中左側50mmに静止しており、ブラックインク
用キャリッジ12と、カラーインク用キャリッジ38
は、それぞれ対応するキャップ位置にあり、それらのカ
ートリッジ13,44のヘッド16,47はキャップさ
れ、またコロ101は、図14中の実線で示す第一の位
置に保持されている。
【0036】電源がオンされると、走査子78は、ブラ
ックインク用キャリッジ12側(Bk側)に向って右に
100mm動く(ステップS1,S2)。この時、ホー
ムポジションセンサ(HP)74の光路が遮られる回数
を判定し、それが1回ならば、走査子78は反転して左
方に動き(ステップS5)、そしてセンサ74の光路が
再び遮られてから50mmの位置(以下、初期位置)で
停止する(ステップS6)。一方、センサ74の光路が
2回遮られたならば、走査子78にブラックインク用キ
ャリッジ12あるいはカラーインク用キャリッジ38が
結合していると判断し、さらに、センサ74の検出信号
のオンオフのタイミングを判定する。走査子78とキャ
リッジ12が結合した状態において遮蔽板66と遮蔽板
79は20mmの間隔を有し、また走査子78とキャリ
ッジ38が結合した状態において遮蔽板66と遮蔽板8
0は6mmの間隔を有している。従って、センサ74の
光路を遮蔽するタイミングにより、キャリッジ12,3
8のどちらが走査子78に結合しているか判断可能とな
る。
【0037】ブラックインク用キャリッジ12(Bkキ
ャリッジまたはブラックキャリッジともいう)が結合し
ているときは、遮蔽板66がセンサ74を通過した後、
ブラックインク用キャリッジ12をキャップ位置まで移
動させ(ステップS4,S11)、そのキャリッジ12
をブラックグリッパ75によって拘束した後、走査子7
8を反転させて左方へ移動させ(ステップS5)、そし
てセンサ74の光路が再び遮られてから初期位置に停止
させる(ステップS6)。一方、カラーインク用キャリ
ッジ38が結合している時は遮蔽板66がセンサ74を
通過してから右方へ50mm移動した位置で反転させて
左方へ移動させ(ステップS9)、そしてカラーインク
用キャリッジ(カラーキャリッジともいう)38をキャ
ップ位置まで移動させ(ステップS10)、そしてカラ
ーキャリッジ38をカラーグリッパ73によって拘束し
た後、走査子78を再反転させて(ステップS5)、前
記初期位置にて停止させる(ステップS6)。
【0038】このように、走査子78に対してキャリッ
ジ12,38のいずれもが結合していない状態のとき
は、走査子78だけが動いて初期位置で停止し、また、
不測の事態により、電源オフ状態においてキャリッジ1
2,38が走査子78に結合していたときは、キャリア
12,38を対応するキャップ位置まで持って行って拘
束させた後、走査子78だけが初期位置に移動して停止
する。
【0039】記録信号が入力されると、その記録信号が
テキストや罫線などのブラック主体の記録用なのか、カ
ラーイメージ信号なのかを判別し(ステップS7,S
8)、前者の場合は走査子78がブラックキャリッジ1
2のキャップ位置へ走査してブラックキャリッジ12と
一体化し(ステップS16)、後者の場合は走査子78
がカラーキャリッジ38のキャップ位置へ走査してカラ
ーキャリッジ38と一体化する(ステップS13)。同
時に、記録に使うカートリッジ13または44からキャ
ップは退避する(ステップS17,S14)。ブラック
キャリッジ12による記録では、128本のノズルを用
いて記録を行ない、1走査分記録すれば(ステップS1
8)、128ノズル分用紙9を紙送りして(ステップS
19,S23)、次の走査を行なう(ステップS1
8)。1ページの記録が終了したら排紙し(ステップS
19,S20)、記録を続行するなら新たに給紙(ステ
ップS24,S25)する。記録終了ならば、走査子7
8はブラックキャリッジ12がキャップ位置に来るまで
移動し(ステップS26)、ブラックキャリッジ12は
ブラックグリッパ75に拘束され、そしてキャップ77
がキャップされた後(ステップS27)、走査子78が
前記電源オフ時の位置まで走査して停止する(ステップ
S28)。その後、電源がオフされる(ステップS2
9)。一方、カラーキャリッジ38による記録では、カ
ラーイメージの割り合いの多い領域は、ブラック、シア
ン、マゼンダ、イエローの順に24ノズル分ずつ紙送り
しながら色重ねしていき、またブラックイメージ画像の
領域は、ブラックノズル64本を用いて、64本分の紙
送りをしていく(ステップS22)。
【0040】次に、図12中右側の第1の回復の動作に
ついて説明する。
【0041】図15に、コロ101とカム105との関
係を示す。カム105は図に示すようなカム部105
a、105b、105c、105dからなり、符号Aの
2線鎖線は、ポンピングを行わないときのコロ101の
中心の運動軌跡を表す。図中に示すコロ101は、電源
をオンする前の状態であり、左右方向においてはカム部
105aの上方で通常は印字を行うときの移動領域にあ
り、上下方向においては上側の第一の位置にあり、かつ
カム105aの上面とコロ軸101aの間にはわずかな
隙間があいている。この状態から、走査子78がキャッ
プ77の方向の右方に移動すると、印字のために必要な
走査範囲を外れたところでコロ軸101aがカム部10
5bに当接し、右下方向の矢印に沿ってコロ101は第
二の位置に移動する。さらに走査子78がキャップ77
の方向への移動を続けると、カム部105cによってコ
ロ101は第一の位置に復帰し、そして記録ヘッド16
がキャップ77に正対する位置でコロ101は停止す
る。走査子78が反転して左方へ移動すると、コロ10
1はカム部105bによって上方に持ち上げられるが、
その後、板ばね102によって再び第一の位置に復帰す
る。また、カム105bとコロ101が当接するのは印
字のための領域を外れているので、印字中にコロ101
に当接するものは何もなく、カム分105が印字に影響
を与えることはない。なお、印字に悪影響を与えない限
りにおいては、カム105bを印字するための領域内に
設けてもよい。
【0042】図16は、コロ101がカム部105bに
よって下側の第二の位置に移動した状態を表す。この状
態から、走査子78が左方向に移動するとコロ101
は、カム部105aによって第二の位置からさらに下方
の第三の位置に強制的に押し下げられる。コロ101は
カム部105aの下側にガイドされ、チューブ103に
当接して押しつぶす。チューブ103は、押しつぶされ
た部分が気密状態になり、コロ101がカム部105a
の下側の第三に位置にて左方向に移動すればコロより右
側のチューブ内部には負圧が発生する。なお、第三の位
置のコロ101は、カム部105aの下側において、カ
ム部105c,105dに連続する水平のガイド面上に
位置するため脱落することはない。あらかじめ、ブラッ
クインクカートリッジ13をキャッピングしていてか
ら、ポンピングを行えば、ブラックインクカートリッジ
13のノズルに負圧がかかり、ノズル内のインクが負圧
がなくなるまで強制的に排出される。インク排出後、コ
ロ101はカム部105dによって第一の位置に復帰す
る。その後、走査子78とブラックインク用キャリッジ
12とを結合し、同様にポンピング動作を行う。このと
き、キャップは大気に開放されているので、コロ101
でチューブ103をしごく毎に、チューブ103内のイ
ンクは左方向に移動する。このような大気開放吸引を数
回行えば、チューブ内に吸引されたインクはすべて左端
から排出されるが、これを空吸引動作という。
【0043】なお、本例では、コロ101を第一,第
二,第三の3位置間に3段階的にずらして、それが第三
の位置にて左右方向に移動するときに、チューブ103
をしごいてポンピングするようにしているが、コロ10
1を第一,第二の2位置間に2段階的にずらして、それ
が第二の位置にて左右方向に移動するときに、チューブ
103をしごいてポンピングするように構成してもよ
い。ただし、その場合には、カム部105bによって、
コロ101を充分に大きくずらすために、カム部105
bを大きく形成する必要がある。本例のようにカム部1
05a,105bによってコロ101を3段階にずらす
場合には、カム部105a,105bによって、コロ1
01を充分にかつスムーズにずらすことができる。
【0044】ところで、インクを排出するときには、ノ
ズルやインクカートリッジ内のフィルターが流抵抗とし
て働き、インクの排出完了まで通常1〜3秒程度かか
る。そこで、コロ101を高速で左方へ移動させ、そし
て、コロ101とカム部105aの左端側との係合が外
れる手前で停止させてインクの排出完了を待つようにす
ると、より大きな負圧が発生することになり、ノズルに
付着したごみの除去、乾燥して粘度のあがったインクの
除去のために有利となる。更に、インクの排出中に、そ
の完了を待たずにコロ101をカム部105aの左端側
からはずしてしまうことで、インクの排出量の制御も可
能となる。
【0045】また、本実施例ではチューブポンプを使用
し、ポンピングするかしないかを選択する選択子をチュ
ーブ103をしごくコロ101そのもので構成したの
で、部品が少なく安価にポンプ手段を構成することがで
きる。
【0046】また、チューブ103を走査子78の近傍
において走査方向に平行に配置し、通常の印字のための
移動領域をつかって、ポンピングするように構成したの
で、十分な長さのチューブをレイアウトするのに効率が
よく、またチューブ103をしごくストロークも十分に
得ることができる。
【0047】次に、図12中左側の第2の回復系の動作
について説明する。
【0048】吸引回復動作時には、図17のように、非
印字位置のヘッド47に対してキャップ177の開口部
を接触させ、ヘッド47のインク吐出口部との間に密閉
空間を形成する。そして、ガイドローラ204が矢印d
の方向に回転することにより、加圧コロ205がXの位
置にてチューブ104を加圧する。加圧コロ205は、
それが接触するチューブ104の部分の内部空間を無く
すように、チューブ104を押しつぶす。加圧コロ20
5は、ガイドローラ204がさらに矢印d方向へ回転す
ることにより、矢印b方向に自転しつつ矢印d方向に回
動する。この加圧コロ205の回動に伴い、それによっ
て押しつぶされるチューブ104の部分が矢印d方向に
ずれる。そして、ガイドローラ204は、加圧コロ20
5がYの位置に達したときに一時停止する。このよう
に、XからYの位置の間にて加圧コロ205に押しつぶ
されたチューブ104内の体積変化により負圧が生じ
て、吸引動作が行われる。
【0049】なお、チューブポンプ201のホームポジ
ションはBの位置である。この位置Bはチューブポンプ
201の初期位置でもある。この位置Bは、加圧コロ2
05がチューブ104を押しつぶしていない位置であ
る。
【0050】また、ヘッド47からインクを空吐出させ
て、そのインクを受容するのは、吸引を行うキャップ1
77であり、比較的多いインク量を排出する可能性があ
る空吐出の場合には、空回転による空吸引とすることが
好ましい。ここでいう空回転とは、ヘッド47をキャッ
プしない状態にてポンプを作動させ、キャップ177か
らインクがあふれることを防止するものである。また、
このような空回転の場合には、ヘッド47にキャップ1
77が接触しないまま、前述と同様にガイドローラ20
4が回転する。吸引動作、空回転動作とも加圧コロ20
5のスタート位置はBの位置である。
【0051】図18は、以上のような図12中左右の第
1,第2の回復系の制御を説明するためのフローチャー
トである。
【0052】まず、ステップS31にて、ブラック用お
よびカラー用の記録ヘッド16,47に対して、共に吸
引動作をする。記録ヘッド16に対応する第1の回復系
は、前述したように走査子78の駆動力により吸引動作
し、一方、記録ヘッド47に対応する第2の回復系は、
前述したように紙搬送モータ309の駆動力により吸引
動作する。その後、ステップS32にて走査子78が右
方へ移動し、ブラックインク用キャリッジ12と結合し
て一体化する。それから、ステップS33にて、記録ヘ
ッド16,47に対して共に空吸引動作をする。そし
て、ステップS34にて、記録ヘッド16に対してワイ
ピング動作と予備吐出動作をする。その間、記録ヘッド
47はウエイトする。
【0053】ワイピング動作は、キャリッジ12または
38が左右に動くことによって実現でき、ステップS3
4では、走査子78と一体となって動くキャリッジ12
の記録ヘッド16に対してのみがワイピングされること
になり、キャリッジ38の記録ヘッド47はウエイト状
態にある。また予備吐出動作は、キャリッジ12または
38を所定の予備吐出位置に移動させた後、その予備吐
出位置と対向する記録ヘッド16または47からインク
を吐出させることによって実現でき、ステップS34で
は、走査子78と一体となって動くキャリッジ12の記
録ヘッド16のみが予備吐出されることになり、キャリ
ッジ38の記録ヘッド47はウエイト状態にある。この
予備吐出により記録ヘッド16は回復されることにな
る。予備吐出位置は、例えば、記録ヘッド16,47の
それぞれに対応すべく2位置に設定したり、それらに共
通に対応すべく1位置に設定することができる。また、
予備吐出位置には、予備吐出されるインクを受容する受
容体を備える。その受容体としてはキャップ77,17
7を用いてもよい。
【0054】その後、ステップS35にて走査子78が
右側へ移動し、ブラックインク用キャリッジ12から離
れる。これにより、ブラック用記録ヘッド16はキャッ
ピングされることになる。それから、ステップS36に
て走査子78が左方へ移動し、カラーインク用キャリッ
ジ38と結合して一体化する。そして、ステップS37
にて、記録ヘッド47に対してワイピング動作と予備吐
出動作をする。それから、ステップS38にて走査子7
8が左方へ移動して、カラーインク用キャリッジ38か
らカラー用記録ヘッド47はキャッピングされる。そし
て、ステップS39にて走査子78が初期位置へ戻る。
【0055】図19は、図18のフローチャートにおけ
る動作タイミングを説明するためのタイミングチャート
である。t1の時刻(時点)にて、ブラック用およびカ
ラー用の記録ヘッド16,47に対する第1,第2の回
復系が同時に吸引動作を開始する。動作に関しては、記
録ヘッド16,47に対して同時に行うことができない
ため、一方がウエイトすることになる。
【0056】ところで、グリッパ62の二股状の爪のバ
ネ性により、走査子78とキャリッジ12,38は容易
に分離できない。しかし、ユーザーが手で触れるなどの
事態で両者が離れることも考えられるため、走査子78
の1走査中に所定のタイミングでセンサ74の光路が2
回遮蔽されているかどうか監視する。もし、1回しか遮
蔽しない場合は、走査子78とキャリッジ12または3
8が離れていると判断し、走査子74を停止させてリリ
ーフシーケンスに入る。その判断の直前までブラックキ
ャリッジ12で記録動作していた場合には、走査子78
を右へ350mm相当移動させる。その移動中にグリッ
パ62はグリップ部36に接触し、そのままブラックキ
ャリッジ12を押して右へ移動させる。その後、ブラッ
クグリッパ75の二股状の爪Iにグリップ部36が接触
し、ブラックグリッパ75にグリップ部36がグリップ
される。さらに、走査子78が右へ移動するとグリッパ
62の爪がブラックグリッパ75の爪Iの内側に入り込
む。キャリアモータ71は余剰の移動分脱調した後、停
止する。次に、走査子78がブラックキャリッジ12と
ともに反転して左方へ移動し、そしてセンサ74を通過
した後、初期位置で停止する。同時にプラテンローラ3
が回転し排紙をして、新しい用紙9が給紙され再び記録
に備える。一方、前記の判断の直前までカラーキャリッ
ジ38で記録動作していた場合には、走査子78を左へ
350mm移動させる。その後の過程は上述のブラック
キャリッジ12のリリーフと同じである。このように、
不測の事態で走査子78とキャリッジ12または38が
分離しても、リリーフシーケンスを自動的に実施して記
録の実行を可能にしている。
【0057】上述したように、本実施例では、記録信号
の種類によって、適したキャリッジを選択し記録を行な
う。また、このような選択は、記録装置の操作モードに
応じて行うようにしてもよい。また、本実施例では、カ
ラーインクカートリッジ44の記録ヘッド16として、
縦に異なる色のノズルを並べたヘッドを用いたので、横
に並べる方式より横幅が小さくなり、装置全体をコンパ
クトに構成できる効果がある。
【0058】また本実施例では、キャリッジ12,38
が保持される第1,第2待機部位を、走査子78の走査
方向に関して両端部側に離して設けているため、走査子
78を一方向または他方向に走査させるだけで、走査子
78に対してキャリッジ12,38を簡易に着脱させる
ことができ、装置全体の構成の簡素化および小型化を図
ることができる。
【0059】また、図6から明らかなように、走査子7
8とキャリッジ12との結合状態において、走査子78
の走査方向に対して垂直な方向のキャリッジ12の投影
空間内、つまり図6の紙面の表裏方向におけるキャリッ
ジ12の投影空間内に、走査子78の左右の中間部位が
含まれている。前述したように、走査子78の駆動力の
受け部としてのベルト止め64(図1参照)は、走査子
78の左右方向の中間に位置しているため、当然、その
ベルト止め64は前記キャリッジ12の投影空間内に介
入することになる。このことは、駆動力を受けるベルト
止め64とキャリッジ12の重心との間の距離を短くし
て、キャリッジ16と共に走査子78が走査する際にベ
ルト止め64と軸受け68,69との間に生じるモーメ
ントを小さく抑えることになり、それらの走査をスムー
ズなものとする上において有利である。また、グリッパ
62とグリップ部36とのグリップ位置も前記キャリッ
ジ12の投影空間内に位置するため、走査子78と共に
キャリッジ16が走査する際に、キャリッジ16の振れ
の発生が抑えられることにもなる。このことは、走査子
78とキャリッジ38が結合状態となったときも同様で
ある。しかも、走査子78の左右方向の中間の位置が両
キャリッジ12,38のそれぞれの占有空間として選択
的に利用されるため、その分、走査子78の左右方向に
おける小型化を図ることもできる。
【0060】さらに、走査子78とキャリッジ12との
結合に際し、走査子78側のグリッパ62、嵌合軸5
9,61,63と、キャリッジ12側のグリップ部3
6、嵌合穴34,33,35との嵌合順序を次のように
すべく、それらの位置関係を予め設定しておくことが好
ましい。まず、長穴である嵌合穴35と嵌合軸63とを
嵌合させて、キャリッジ12を図6中紙面の表裏方向に
おいて位置決めしてから、嵌合穴34,33と嵌合軸5
9,61とを嵌合させて、キャリッジ12を図6の上下
方向においても位置決めし、その後、またはそれと同時
に、グリップ部36にグリッパ62をグリップさせる。
このように、走査子78によるキャリッジ12に対して
の牽引/離脱用の係合として、グリップ部36にグリッ
パ62をグリップさせる前に、キャリッジ12を位置決
めしてキャリッジ12と走査子78との相対位置関係を
規制することは、前記牽引/離脱用の係合を確実なもの
とする上において有利である。また、このことは、走査
子78とキャリッジ38との結合に関しても同様であ
る。なお、図1においては、走査子78側の嵌合軸6
0,61,63、グリッパ62に符号A,B,C,Dを
付し、また、これらに対応するキャリッジ38側の嵌合
穴40,39,41、グリップ部43に符号E,F,
G,Hを付している。
【0061】なお、本実施例では、インクカートリッジ
13,44をキャリッジ12,38に搭載したが、キャ
リッジ12,38は存在せずに、カートリッジ13,4
4あるいは記録ヘッドそのものを走査子78で受け渡し
して、選択的に走査子78に結合させる構成でも良い。
また、本実施例では、キャリッジ12,38を走査子7
8に結合する手段およびキャップ位置に拘束する手段と
して、樹脂製の二股状の爪を有するグリッパ62を使用
したが、これに限定されることなく、例えば、ソレノイ
ドを用いて二股状の爪の開閉を行なう方式や、電磁石と
金属相互の吸引力を利用した方法などの結合・離脱手段
も実現手段として含まれる。
【0062】(第2の実施例)図20および図21は、
本発明の第2の実施例における第1,第2の回復系の動
作を説明するためのフローチャートおよびタイミングチ
ャートである。本実施例では、例えば、プリント装置の
電源供給量に限りがある場合に、第1,第2の回復系の
双方の駆動源を同時に動作させず、それらを交互に動作
させて、電力消費の最大値を抑える。
【0063】まず、ステップS41にて、ブラック用記
録ヘッド16に対しての吸引動作をしてから、ステップ
S42にて、カラー用記録ヘッド47に対しての吸引動
作をする。その後、ステップS43にて、走査子78を
右方へ移動させて、ブラックインク用キャリッジ12と
結合して一体化する。そして、ステップS44にてブラ
ック用記録ヘッド16に対しての空吸引動作をしてか
ら、ステップS45にてカラー用記録ヘッド47に対し
ての空吸引動作をする。
【0064】そして、ステップS46にてブラック用記
録ヘッド16に対してのワイピングと予備吐出動作を行
ってから、ステップS47にて、走査子78を右方へ移
動させてブラックインク用キャリッジ12から離別させ
る。その後、ステップS48にて走査子78を右方へ移
動させてカラーインク用キャリッジ38と結合して一体
化し、ステップS49にてカラー用記録ヘッド47に対
してのワイピングと予備吐出を行う。それから、ステッ
プS50にて、走査子78を左方へ移動させてカラーイ
ンク用キャリッジ38から離別させてから、ステップS
51にて走査子78を初期位置に戻す。
【0065】図21は、図20のフローチャートにおけ
る動作タイミングを説明するためのタイミングチャート
であり、ブラック用およびカラー用の記録ヘッド16,
47に対しての動作内容を表わしている。
【0066】時刻t1 にてブラック用記録ヘッド16に
対しての吸引動作をスタートし(図22のステップS4
2)、時刻t2 にて、その吸引動作が終了するとカラー
用記録ヘッド47に対しての吸引動作がスタートする
(図22のステップS43)。カラー用記録ヘッド47
に対しての吸引動作をしている間、ブラック用記録ヘッ
ド16はウエイト状態となる。以降、t3 ,t4 ,t
5 ,t6 の自転において、ブラック用記録ヘッド16と
カラー用記録ヘッド47に対しての動作が交互に行われ
る。
【0067】本実施例は、単に電源供給力が限られてい
る場合に都合が良いという利点だけではなく、結果的
に、記録ヘッド16,47に対してのより速い回復処理
が可能となる。その理由の1つは、モータ制御の精度を
確保したりするためには必ず動作と動作との間にウエイ
ト状態が入り(モータ停止直後、数100msecの間
の弱励磁などが必要となる)、そのウエイト状態が効果
的に得られるからである。
【0068】(第3の実施例)前述した第1,第2の実
施例では、記録ヘッド16,47に対しての回復動作の
内容が同じであって、共に、吸引動作、空吸引動作、ワ
イピング動作、予備吐出動作、およびキャッピングを行
う構成となっているが、記録ヘッド16,47に対して
の回復動作の内容を異ならせてもよい。
【0069】例えば、記録ヘッド16に対しての回復動
作は、吸引動作、空吸引動作、ワイピング動作、予備吐
出動作、およびキャッピングとし、一方、記録ヘッド4
7に対しての回復動作は、ワイピング動作、予備吐出動
作、およびキャッピングとしてもよい。このように、2
つの回復制御に関しいくつかの動作モードが設定できる
ようにして、それぞれの記録ヘッド16,47に最適な
回復制御を行うことにより、最短時間で記録動作に入る
ことが可能となる。
【0070】(その他)なお、本発明は、特にインクジ
ェット記録方式の中でも、インク吐出を行わせるために
利用されるエネルギとして熱エネルギを発生する手段
(例えば電気熱変換体やレーザ光等)を備え、前記熱エ
ネルギによりインクの状態変化を生起させる方式の記録
ヘッド、記録装置において優れた効果をもたらすもので
ある。かかる方式によれば記録の高密度化,高精細化が
達成できるからである。
【0071】その代表的な構成や原理については、例え
ば、米国特許第4723129号明細書,同第4740
796号明細書に開示されている基本的な原理を用いて
行うものが好ましい。この方式は所謂オンデマンド型,
コンティニュアス型のいずれにも適用可能であるが、特
に、オンデマンド型の場合には、液体(インク)が保持
されているシートや液路に対応して配置されている電気
熱変換体に、記録情報に対応していて核沸騰を越える急
速な温度上昇を与える少なくとも1つの駆動信号を印加
することによって、電気熱変換体に熱エネルギを発生せ
しめ、記録ヘッドの熱作用面に膜沸騰を生じさせて、結
果的にこの駆動信号に一対一で対応した液体(インク)
内の気泡を形成できるので有効である。この気泡の成
長,収縮により吐出用開口を介して液体(インク)を吐
出させて、少なくとも1つの滴を形成する。この駆動信
号をパルス形状とすると、即時適切に気泡の成長収縮が
行われるので、特に応答性に優れた液体(インク)の吐
出が達成でき、より好ましい。このパルス形状の駆動信
号としては、米国特許第4463359号明細書,同第
4345262号明細書に記載されているようなものが
適している。なお、上記熱作用面の温度上昇率に関する
発明の米国特許第4313124号明細書に記載されて
いる条件を採用すると、さらに優れた記録を行うことが
できる。
【0072】記録ヘッドの構成としては、上述の各明細
書に開示されているような吐出口,液路,電気熱変換体
の組合せ構成(直線状液流路または直角液流路)の他に
熱作用部が屈曲する領域に配置されている構成を開示す
る米国特許第4558333号明細書,米国特許第44
59600号明細書を用いた構成も本発明に含まれるも
のである。加えて、複数の電気熱変換体に対して、共通
するスリットを電気熱変換体の吐出部とする構成を開示
する特開昭59−123670号公報や熱エネルギの圧
力波を吸収する開孔を吐出部に対応させる構成を開示す
る特開昭59−138461号公報に基いた構成として
も本発明の効果は有効である。すなわち、記録ヘッドの
形態がどのようなものであっても、本発明によれば記録
を確実に効率よく行うことができるようになるからであ
る。
【0073】加えて、上例のようなシリアルタイプのも
のでも、装置本体に固定された記録ヘッド、あるいは装
置本体に装着されることで装置本体との電気的な接続や
装置本体からのインクの供給が可能になる交換自在のチ
ップタイプの記録ヘッド、あるいは記録ヘッド自体に一
体的にインクタンクが設けられたカートリッジタイプの
記録ヘッドを用いた場合にも本発明は有効である。
【0074】また、本発明の記録装置の構成として、記
録ヘッドの吐出回復手段、予備的な補助手段等を付加す
ることは本発明の効果を一層安定できるので、好ましい
ものである。これらを具体的に挙げれば、記録ヘッドに
対してのキャッピング手段、クリーニング手段、加圧或
は吸引手段、電気熱変換体或はこれとは別の加熱素子或
はこれらの組み合わせを用いて加熱を行う予備加熱手
段、記録とは別の吐出を行なう予備吐出手段を挙げるこ
とができる。
【0075】また、搭載される記録ヘッドの種類ないし
個数についても、例えば単色のインクに対応して1個の
みが設けられたものの他、記録色や濃度を異にする複数
のインクに対応して複数個数設けられるものであっても
よい。すなわち、例えば記録装置の記録モードとしては
黒色等の主流色のみの記録モードだけではなく、記録ヘ
ッドを一体的に構成するか複数個の組み合わせによるか
いずれでもよいが、異なる色の複色カラー、または混色
によるフルカラーの各記録モードの少なくとも一つを備
えた装置にも本発明は極めて有効である。
【0076】さらに加えて、以上説明した本発明実施例
においては、インクを液体として説明しているが、室温
やそれ以下で固化するインクであって、室温で軟化もし
くは液化するものを用いてもよく、あるいはインクジェ
ット方式ではインク自体を30℃以上70℃以下の範囲
内で温度調整を行ってインクの粘性を安定吐出範囲にあ
るように温度制御するものが一般的であるから、使用記
録信号付与時にインクが液状をなすものを用いてもよ
い。加えて、熱エネルギによる昇温を、インクの固形状
態から液体状態への状態変化のエネルギとして使用せし
めることで積極的に防止するため、またはインクの蒸発
を防止するため、放置状態で固化し加熱によって液化す
るインクを用いてもよい。いずれにしても熱エネルギの
記録信号に応じた付与によってインクが液化し、液状イ
ンクが吐出されるものや、記録媒体に到達する時点では
すでに固化し始めるもの等のような、熱エネルギの付与
によって初めて液化する性質のインクを使用する場合も
本発明は適用可能である。このような場合のインクは、
特開昭54−56847号公報あるいは特開昭60−7
1260号公報に記載されるような、多孔質シート凹部
または貫通孔に液状又は固形物として保持された状態
で、電気熱変換体に対して対向するような形態としても
よい。本発明においては、上述した各インクに対して最
も有効なものは、上述した膜沸騰方式を実行するもので
ある。
【0077】さらに加えて、本発明インクジェットプリ
ント装置の形態としては、コンピュータ等の情報処理機
器の画像出力端末として用いられるものの他、リーダ等
と組合せた複写装置、さらには送受信機能を有するファ
クシミリ装置の形態を採るもの等であってもよい。
【0078】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のインクジ
ェットプリント装置は、第1,第2のキャリッジに保持
される第1,第2のインクジェットヘッドのそれぞれに
対する回復動作を異なる駆動源の駆動力を用いて実行す
ることにより、それらの回復動作を大きい自由度をもっ
て関連的に実行することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例の全体の斜視図である。
【図2】図1に示すブラックインク用キャリッジの斜視
図である。
【図3】(A)は図2に示すブラックインクカートリッ
ジの正面図、(B)はそれをインク吐出口側から視た図
である。
【図4】図1に示すカラーインク用キャリッジの斜視図
である。
【図5】(A)は図4に示すカラーインクカートリッジ
の正面図、(B)はそれをインク吐出口側から視た図で
ある。
【図6】図5に示すカラータンクの斜視図である。
【図7】図3および図5に示すヘッドの分解斜視図であ
る。
【図8】図1に示すブラックインク用キャリッジとキャ
リアとの結合状態を説明するための正面図である。
【図9】図1に示すブラックインク用キャリッジとキャ
リアと結合動作を説明するための要部の正面図である。
【図10】本発明の第1実施例における制御系のブロッ
ク構成図である。
【図11】本発明の第1実施例の動作を説明するための
フローチャートである。
【図12】本発明の第1実施例における回復系の概略構
成図である。
【図13】図12中右側の回復系の構成を説明するため
の要部の斜視図である。
【図14】図13に示すコロの配備状態を説明するため
の要部の正面図である。
【図15】図13に示すコロがポンピング動作していな
い状態における要部の正面図である。
【図16】図13に示すコロがポンピングを開始する状
態における要部の正面図である。
【図17】図12中左側の回復系の構成を説明するため
の正面図である。
【図18】図12に示す回復系による回復動作を説明す
るためのフローチャートである。
【図19】図18の回復動作を説明するためのタイミン
グチャートである。
【図20】本発明の第2実施例における回復系の回復動
作状態を説明するためのフローチャートである。
【図21】図20の回復動作を説明するためのタイミン
グチャートである。
【図22】背景技術に属するプリント装置における回復
系の概略構成図である。
【図23】図22に示す回復系による回復動作を説明す
るためのタイミングチャートである。
【符号の説明】
12 ブラックインク用キャリッジ 13 ブラックインクカートリッジ 16 記録ヘッド(インクジェットヘッド) 38 カラーインク用キャリッジ 44 カラーインクカートリッジ 47 記録ヘッド(インクジェットヘッド) 62 グリッパ 75 ブラックグリッパ 76 カラーグリッパ 77,177 キャップ 78 走査子(キャリア) 101 コロ 103,104 チューブ 105 カム 301 制御部 302 CPU 307 キャリッジ・モータ 309 ライン・フィード・モータ 331 ROM 332 RAM

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1,第2のインクジェットヘッドを用
    い、該第1,第2のインクジェットヘッドのインク吐出
    口からプリント媒体にインクを吐出して該プリント媒体
    にプリントを行うインクジェットプリント装置であっ
    て、 前記第1,第2のインクジェットヘッドを保持するため
    の第1,第2のキャリッジと、 前記第1,第2のキャリッジと結合・分離が可能であっ
    て、該第1,第2のキャリッジを前記プリント媒体に沿
    って移動させるためのキャリアと、 前記第1,第2のインクジェットヘッドのインク吐出口
    をキャッピングするための第1,第2のキャップ手段
    と、 前記第1,第2のキャップ手段内のインクを異なる駆動
    源の駆動力を用いて外部へ排出するための第1,第2の
    排出手段と、 前記第1,第2の排出手段を関連的に制御可能な制御手
    段とを備えたことを特徴とするインクジェットプリント
    装置。
  2. 【請求項2】 前記第1の排出手段は、前記キャリアを
    移動させるためのモータによって駆動され、前記第2の
    排出手段は、前記プリント媒体を送るためのモータによ
    って駆動されることを特徴とする請求項1に記載のイン
    クジェットプリント装置。
  3. 【請求項3】 前記制御手段は、前記キャリア、前記第
    1,第2のインクジェットヘッド、前記第1,第2のキ
    ャップ手段、および前記第1,第2の排出手段を関連的
    に制御可能であることを特徴とする請求項1または2に
    記載のインクジェットプリント装置。
  4. 【請求項4】 前記制御手段は、 前記第1のインクジェットヘッドに関しては、前記第1
    のキャップ手段によって前記第1のインクジェットヘッ
    ドのインク吐出口をキャッピングしたまま前記第1の排
    出手段を動作させる第1回復動作と、前記第1のキャッ
    プ手段によって前記第1のインクジェットヘッドのイン
    ク吐出口をキャッピングせずに前記第1の排出手段を動
    作させる第2回復動作が実行可能であり、 前記第2のインクジェットヘッドに関しては、前記第2
    のキャップ手段によって前記第2のインクジェットヘッ
    ドのインク吐出口をキャッピングしたまま前記第2の排
    出手段を動作させる第1回復動作と、前記第2のキャッ
    プ手段によって前記第2のインクジェットヘッドのイン
    ク吐出口をキャッピングせずに前記第2の排出手段を動
    作させる第2回復動作が実行可能であることを特徴とす
    る請求項3に記載のインクジェットプリント装置。
  5. 【請求項5】 前記第1のキャリッジの移動時に前記第
    1のインクジェットヘッドをワイピングする第3回復動
    作が可能な第1のワイパと、前記第2のキャリッジの移
    動時に前記第2のインクジェットヘッドをワイピングす
    る第3回復動作が可能な第2のワイパとを備え、 前記制御手段は、前記キャリアに対して前記第1,第2
    のキャリッジを選択的に結合させて移動させることによ
    って、前記第1,第2のインクジェットヘッドに対する
    第3回復動作を実行可能であることを特徴とする請求項
    3または4に記載のインクジェットプリント装置。
  6. 【請求項6】 前記制御手段は、前記キャリアに対して
    前記第1,第2のキャリッジを選択的に結合させて所定
    の予備吐出位置に移動させてから、該予備吐出位置に移
    動した第1のキャリッジにおける第1のインクジェット
    ヘッドまたは第2のキャリッジにおける第2のインクジ
    ェットヘッドからインクを吐出させる第4回復動作を実
    行可能であることを特徴とする請求項3から5のいずれ
    かに記載のインクジェットプリント装置。
  7. 【請求項7】 前記制御手段は、前記第1,第2のイン
    クジェットヘッドに関する回復動作の少なくとも一部を
    同時に実行可能であることを特徴とする請求項4から6
    のいずれかに記載のインクジェットプリント装置。
  8. 【請求項8】 前記制御手段は、前記第1,第2のイン
    クジェットヘッドの一方に関する回復動作の実行時に、
    他方に関する回復動作の実行をまたせることを特徴とす
    る請求項4から6のいずれかに記載のインクジェットプ
    リント装置。
  9. 【請求項9】 前記第1,第2のインクジェットヘッド
    は、インクを吐出させるために利用されるエネルギとし
    て前記インクに膜沸騰を生じさせる熱エネルギを発生す
    る電気熱変換素子を有することを特徴とする請求項1か
    ら8のいずれかに記載のインクジェットプリント装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11170570A (ja) * 1997-12-15 1999-06-29 Seiko Epson Corp インクジェット式記録装置
JP2006095869A (ja) * 2004-09-29 2006-04-13 Brother Ind Ltd インクジェット記録装置及びその駆動方法

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