JPH09109423A - 走査型キャリアを備える機器 - Google Patents

走査型キャリアを備える機器

Info

Publication number
JPH09109423A
JPH09109423A JP7272596A JP27259695A JPH09109423A JP H09109423 A JPH09109423 A JP H09109423A JP 7272596 A JP7272596 A JP 7272596A JP 27259695 A JP27259695 A JP 27259695A JP H09109423 A JPH09109423 A JP H09109423A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
carriage
functional element
type carrier
scanning type
scanning
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP7272596A
Other languages
English (en)
Inventor
Tsunesuke Yamamoto
恒介 山本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP7272596A priority Critical patent/JPH09109423A/ja
Publication of JPH09109423A publication Critical patent/JPH09109423A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 キャリアが機能素子と一体化して移動すると
きに、それら両者の結合が不用意に解かれることを防止
する。 【解決手段】 ガイド軸11に沿って走査可能な走査子
78に、グリッパ62を介して、ブラックインク用キャ
リッジ12とカラーインク用キャリッジ38を選択的に
結合可能とし、走査子78側のロック部203がキャリ
ッジ12,38側のグリップ部36,43と係合するこ
とにより、走査子78とキャリッジ12,38との結合
状態をロックする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、走査型キャリアを
備える機器、さらに詳しくは、機能素子としてのインク
ジェットヘッドや読み取りセンサなどを走査させるため
に用いて好適な機器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】本発明者は、特願平6−164430号
において、インクジェットヘッドや読み取りセンサなど
の機能素子を簡易な構成によって選択的に走査させて、
その機能素子の種類に応じた種々の作動形態を得ること
ができ、また、それらの機能素子を簡易に保持し待機さ
せて、構成の簡素化及び小型化を図ることができる走査
型キャリアを備える機器を提案した。かかる機器は、機
能素子を搭載可能なキャリアを備えており、機能素子を
搭載したままキャリアを走査させることによって、その
機能素子の機能を果することができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記の既提
案の開発に関連してなされたものであり、その目的は、
キャリアの走査スピードが早くなったり、キャリアに比
較的大重量の機能素子を搭載した場合であっても、ある
いはキャリアの加速時またはユーザの手が触れるなどの
事態が生じた時であっても、キャリアと機能素子との結
合状態を確実に維持して、それらの結合が不用意に解か
れることを防止することができる走査型キャリアを備え
る機器を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の走査型キャリア
を備える機器の第1形態は、駆動力を受けて走査を行う
走査型キャリアと、該走査型キャリアを走査可能にする
案内機構と、を有する走査型キャリアを備える機器にお
いて、走査方向に関して一端側に機能素子を保持できる
待機部位を有し、前記走査型キャリアは前記待機部位に
ある機能素子を搭載して一体的に移動可能とされ、前記
走査型キャリアに前記機能素子が搭載されるときにそれ
ら両者を結合状態にロックするロック手段を有し、前記
機能素子が前記待機部位に戻されるときに前記ロック手
段のロックを解除するロック解除手段を有することを特
徴とする。
【0005】本発明の走査型キャリアを備える機器の第
2形態は、前記待機部位に、前記機能素子を搭載可能な
機能素子搭載用キャリッジを備え、前記走査型キャリア
は、前記機能素子搭載用キャリッジと結合することによ
って前記機能素子を搭載し、前記ロック手段は、前記走
査型キャリアと前記機能素子搭載用キャリッジとの結合
状態のロックが可能であることを特徴とする。
【0006】本発明によれば、キャリアが機能素子と一
体化して移動するときに、それら両者を結合状態にロッ
クすることにより、それら両者の結合が不用意に解かれ
ることを防止して、信頼性の向上を実現する。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明を実施例に基づいて
説明する。
【0008】なお、本発明では、次のように用語を定義
する。「被搬送媒体」は、紙、OHPシート、加工紙、
布等の記録媒体、および原稿シートを含むものとし、
「機能素子」は、記録ヘッドや読み取りヘッドを含むも
のとし、「キャリッジ」は機能素子を搭載するものと
し、「キャリア」は、駆動力を受けて走査されるもので
あって、機能素子を直接にもたないものとし、「情報処
理領域」は、記録領域や読み取り領域を含むものとす
る。
【0009】(第1の実施例)本発明の第1の実施例を
図1から図5および図7を用いて説明する。本実施例
は、インクジェット記録装置としての適用例である。図
1は本実施例を示す全体斜視図である。
【0010】1は右側板であり、2は左側板である。3
はプラテンローラであり、ゴムなどの弾性体で構成され
ている。4はプラテンローラの中心に形成されたプラテ
ンローラ軸であり、その左右端が左側板2と右側板1で
支持される。5は紙送りモータであり、前記右側板1に
支持され、不図示のギア列を介して前記プラテンローラ
軸4を回転させる。6はペーパーガイドであり、プラテ
ンローラ3の円周に沿って設けられる。7および8はピ
ンチローラであり、プラテンローラ3の表面に不図示の
バネにより所定の圧力で押圧される。被搬送媒体として
の記録用紙9は、矢印10の方向から給紙されプラテン
ローラ軸4とペーパーガイド6の間から挿入されて、ピ
ンチローラ7,8とプラテンローラ軸4とで挟持されU
字状に曲げられて紙送りされる。11は、案内機構とし
ての直径10mmのガイド軸であり、その端部が左側板
1と右側板2で支持される。
【0011】12は、機能素子搭載用キャリッジとして
のブラックインク用キャリッジである。図2を用いてブ
ラックインク用キャリッジ12の詳細を説明する。この
ブラックインク用キャリッジ12には、ブラックインク
カートリッジ13が搭載される。24はカートリッジフ
ックであり、カートリッジ13をキャリッジ12内に位
置する接点部26に押しつける役目をする。ボタン27
を押すと、キャリッジ12に設けた角穴29から係止部
30がはずれ、支点28を軸に31方向へフック24が
回転して開く。このフック24が開いた状態で、ブラッ
クインクカートリッジ13がキャリッジ12に上方から
挿入され、フック24を閉じるとカートリッジ13が接
点部26に押しつけられて固定される。キャリッジ12
からはピン99,100が突出しており、これらのピン
99,100は、カートリッジ13に付属する後述のア
ルミ板の位置決め穴に嵌合する。カートリッジ13は、
ピン99,100の根元に突き当たって位置決めされ
る。32はフレキシブルケーブルであり、キャリッジ1
2の移動に応じて湾曲して追従する。フレキシブルケー
ブル32は、端部に前記接点部26が形成されてキャリ
ッジ12内部に配されて、不図示の基板からカートリッ
ジ13に、機能素子駆動信号としてのインク吐出信号を
与える。キャリッジ12は、後述するキャリアとしての
走査子78と一体化するための嵌合穴33,34,35
とグリップ部36を有する。穴35は上下に長い長穴と
され、またグリップ部36は、キャリッジ12の壁部か
ら外方へ突出している。また、37は、キャリッジ12
に設けられてガイド軸11が貫通する穴であり、走査子
78と一体になった時に摩擦負荷が生じないように内径
が10,2mmに設定されている。この穴37とガイド
軸11の嵌合により、キャリッジ12は、案内機構とし
てのガイド軸11に揺動可能に係合され、また第1待機
部位としての後述するキャップホルダ206(図1参
照)上の部位にて、下方への揺動が規制されて保持され
ている。79は、後述の光透過型ホームポジションセン
サ74を遮るブラックキャリッジ用センサ遮蔽板であ
る。200は突起部であり、後述するキャップホルダの
溝210にはまり込むことによってキャリッジ12を位
置決め固定する。
【0012】図1において38は、カラーインク用キャ
リッジであり、カラーインクカートリッジ44が搭載さ
れる。このキャリッジ38を図3を用いて説明する。キ
ャリッジ38は、図2のブラックインク用キャリッジ1
2と類似の形状のため、相違点のみ説明すると、39,
40および41は後述の走査子78との嵌合穴であり、
嵌合穴39,40の位置は、ブラックインク用キャリッ
ジ12の嵌合穴33,34とは左右逆になっている。穴
41は上下に長い長穴とされている。43はグリップ部
であり、キャリッジ38の壁部から外方へ突出してい
る。80はカラーキャリッジ用センサ遮蔽板である。ま
た、キャリッジ38は、キャリッジ12の穴37と同様
の穴が設けられており、その穴とガイド軸11との嵌合
により、キャリッジ12は案内機構としてのガイド軸1
1に揺動可能に係合されている。また、図1におけるキ
ャリッジ38と対向する位置に設けられたキャップホル
ダ206と同様のキャップホルダ207は、その上面の
部位を第1待機部位とし、その部位にてキャリッジ38
の下方への揺動を規制、それを保持している。201は
突起部であり、後述するキャップホルダの溝にはまり込
むことによってキャリッジ38を位置決め固定する。
【0013】ブラックインクカートリッジ13は、ブラ
ックインクを収容するインクタンクと、ブラックインク
を吐出する機能素子としてのインクジェット記録ヘッド
を有している。インクタンクは、内部に不図示のスポン
ジを有しインクを含有する。インクの容量は例えば、文
字印字でA4サイズの記録用紙9の7百枚相当量であ
る。また、カートリッジ13に備わる図示しない放熱用
アルミ板には、キャリッジ12に対する位置決め用の穴
が設けられている。さらに、このアルミ板と平行に、前
記接点部26に対応する不図示の接点を持つ基板が固定
されている。
【0014】カラーインクカートリッジ44には、ブラ
ックインクタンク、カラーインクタンクおよび機能素子
としてのカラー用のインクジェット記録ヘッドを有し、
それらのインクタンクは、前述したブラックインクカー
トリッジのタンク13とは異なり、カラー用の記録ヘッ
ドから取り外して交換できるようになっている。インク
タンク内の構造はブラックインクカートリッジ13のも
のと同様のスポンジ構造となっている。カラータンクの
内部には、イエロー、マゼンタ、シアンのインクの収容
領域が形成されており、これらの領域内に収容されたス
ポンジから、それぞれのインクがインク供給口を介して
インクジェット記録ヘッドに供給される。
【0015】次に、再び図1を用いて、走査型キャリア
としての走査子78について説明する。図1において、
走査子78の左右の軸受け68,69はガイド軸11に
嵌合している。また、上ガイド67はレール70に沿っ
て揺動する。65はベルトであり、走査子78の左右方
向の中間に位置する駆動力の受け部としてのベルト止め
64に固定される。ベルト65の一方側はモータープー
リー72に掛けられており、その他方側は、不図示のバ
ネでベルトを張る方向に付勢されたテンションプーリー
73に掛けられている。キャリアモータ71を駆動する
ことにより、走査子78が主走査方向に移動される。6
6はセンサ遮蔽板であり、光透過型ホームポジションセ
ンサ74の光路を遮ることにより、走査子78の位置制
御のための出力信号を生じさせる。
【0016】62は走査子78上に固定された樹脂製グ
リッパである。図4において202は、前記したブラッ
クインク用キャリッジ12およびカラーインク用キャリ
ッジ38上にあるグリップ部36および43をグリップ
する二股状の爪である。203はロック部であり、その
自由端の爪部203A,203Aがグリップ部36およ
び43の先端に引掛って、走査子78とキャリッジ12
との結合および走査子78とキャリッジ38との結合を
ロックする。このロック部203は、走査子78からキ
ャリッジ12および38を強制的に離そうとする力が加
えられたとしても、爪部203A,203Aがグリップ
部36および43とのロック状態を維持するようになっ
ている。
【0017】図5は、走査子78とブラックインク用キ
ャリッジ12が結合している状態を示す図である。キャ
リッジ12のグリップ部36が走査子78のストッパ部
98に突き当たり保持される。つまり、カートリッジ1
3は、キャリッジ12に対し位置決めピン99および1
00の根元に突き当たって位置決めされ、キャリッジ1
2は、走査子78に対しストッパ部98に突き当たって
位置決めされる。これにより、走査子78の走査の際、
用紙9の正確な位置に記録することができる。走査子7
8がブラックインク用キャリッジ12のグリップ部36
をグリップした状態では、走査子78の嵌合軸59,6
1,63がキャリッジ12の嵌合穴34,33,35に
それぞれ嵌合して、走査子78とキャリッジ12は一体
になって走査可能となる。一方、カラーインク用キャリ
ッジ38と走査子78が一体化する際は、グリッパ62
がグリップ部36をグリップし、走査子78の嵌合軸6
0,61,63がカラーインク用キャリッジ38の嵌合
穴40,39,41にそれぞれ嵌合して同様に走査可能
となる。グリッパ62および嵌合軸59,61,63
は、第1,第2待機部位としてのキャップ上に位置する
キャリッジ12,38が走査子78に結合して搭載され
るときに、そのキャリッジ12,38の揺動を規制する
ための係合機構を成している。
【0018】75は、ブラックインク用キャリッジ12
を図1の位置で拘束する樹脂製ブラックグリッパ、76
はカラーインク用キャリッジ38を同じく図1の位置で
拘束するカラーグリッパである。ブラックグリッパ75
とカラーグリッパ76の形状は鏡像関係にあり、動作は
同じなので、ブラックグリッパ75についてのみ説明す
る。図6において204はロック解除部であり、走査子
78が図1中のキャリッジ12の位置に近づいてきたと
きに、傾斜する先端部204Aがロック部203の爪部
203Aの傾斜面203Bに乗り上がり、それを図4中
の矢印306の開き方向に弾性変形させて、グリップ部
36との間のロックを解除する。205は二股状の爪で
あり、前記したグリッパ62の二股状の爪202と同形
状とされている。
【0019】図7はブラックインク用キャリッジ12の
グリップ部36、グリッパ62、およびブラックグリッ
パ75の関係を示す正面図であり、キャリッジ12の図
示は省略している。図7(A)は、キャリッジ38をブ
ラックグリッパ75が拘束している状態を示す。ブラッ
クグリッパ75の二股状の爪205はグリップ部36を
掴んでいるため、外側に開くように変位している。図7
(B)は、走査子78がキャリッジ12に接近した状態
を示し、グリッパ62の二股状の爪202は、開かれて
いるブラックグリッパ75の爪205の内側に侵入しよ
うとしている。このとき、ロック部203の先端部20
4Aがロック部203の爪部203Aの傾斜面203B
に乗り上がろうとしている。図7(C)は、さらに走査
子78が接近した状態を示し、グリッパ62の爪202
がグリップ部36をグリップし、ブラックグリッパ75
の爪205はさらに押し広げられている。このとき、ロ
ック部203の先端部204Aがロック部203の爪部
203Aの傾斜面203Bに乗り上がって、その爪部2
03Aを図4中の矢印306方向に開き、その爪部Aの
内側へのグリップ部36の先端の侵入を許容する。その
後、図7(D)のように走査子78が逆に動くと、キャ
リッジ12は走査子58と一体となって走査する状態に
なる。このとき、ロック部203の爪部203Aは、図
4中の矢印306と逆の方向に弾性復帰して、グリップ
部36の先端に引掛って、キャリッジ12と走査子78
との結合をロックする。その後、さらに、もう一度走査
子78が右に動くと、前記した過程とは逆に走査子78
からブラックグリッパ75の方にキャリッジ12が移動
することになる。このように、走査子78がブラックグ
リッパ75に接近する毎に、キャリッジ12の受渡しが
行なわれる。
【0020】図1において206は、ブラックインクカ
ートリッジ13の記録ヘッドをキャッピングして、乾燥
から守るためのキャップホルダである。カラーインクカ
ートリッジ44に対しても同様のキャップホルダ207
が設けられている。キャップホルダ206と207は類
似の機能を持つので、図8を用いてブラック用のキャッ
プホルダ206についてのみ説明する。
【0021】図8において、206Aはキャップゴムで
あり、ブラックインクカートリッジ13における記録ヘ
ッドのインク吐出面に接触することにより、インクの乾
燥を防ぐ。キャップホルダ206の基端は、側板1から
側板2との対向方向に突出する軸209に支持され、そ
の軸209を中心にして上下の矢印211方向に回動可
能である。キャリッジ12が図1の状態にあるとき、キ
ャップホルダ206は、不図示のバネにより上方へ回動
されてブラックインクカートリッジ13に当接し、キャ
ップゴム206Aが記録ヘッドをキャップしている。ま
た、このときは、左側にテーパー部208Aを有する突
起208がブラックキャリッジ12の軸受け37の左側
に位置し、さらにキャリッジ12の突起200がキャッ
プホルダ206の溝210にはまり込むことにより、キ
ャリッジ12の移動が阻止されて、それが図1の位置で
位置決め固定されている。走査子78が図1の位置から
ブラックインク用キャリッジ12側の右方へ移動する
と、その軸受け69がテーパー部208をAに当って突
起208を下方に押し下げる。この結果、キャップホル
ダ206が下方へ回動して、キャップゴム207がカー
トリッジ13の記録ヘッドから離れ、同時に、突起20
8および溝210によるキャリッジ12の位置決めが解
除される。その後、走査子78が左方へ離れると、上述
のように走査子78とブラックインク用キャリッジ12
が一体化して印字可能な体制となる。
【0022】次に、動作について図1および図9を用い
て説明する。
【0023】電源をオンする前、走査子78は、ホーム
ポジションセンサ74の光路を遮蔽板66が遮る位置か
ら図1中左側50mmに静止しており、ブラックインク
用キャリッジ12と、カラーインク用キャリッジ38
は、それぞれ対応するキャップ位置にあり、それらのカ
ートリッジ13,44はキャップされている。
【0024】電源がオンされると、走査子78は、ブラ
ックインク用キャリッジ12側(Bk側)に向って右に
100mm動く(ステップS1,S2)。この時、ホー
ムポジションセンサ(HP)74の光路が遮られる回数
を判定し、それが1回ならば、走査子78は反転して左
方に動き(ステップS5)、そしてセンサ74の光路が
再び遮られてから左方へ50mm移動した位置(以下、
「初期位置」という)で停止する(ステップS6)。一
方、センサ74の光路が2回遮られたならば、走査子7
8にブラックインク用キャリッジ12あるいはカラーイ
ンク用キャリッジ38が結合していると判断し、さら
に、センサ74の検出信号のオンオフのタイミングを判
定する。走査子78とキャリッジ12が結合した状態に
おいて、遮蔽板66と遮蔽板79は走査子78の移動方
向に20mmの間隔を有し、また走査子78とキャリッ
ジ38が結合した状態において、遮蔽板66と遮蔽板8
0は走査子78の移動方向に6mmの間隔を有してい
る。従って、センサ74の光路を遮蔽するタイミングに
より、キャリッジ12,38のどちらが走査子78に結
合しているか判断可能となる。
【0025】ブラックインク用キャリッジ12(「Bk
キャリッジ」または「ブラックキャリッジ」ともいう)
が結合しているときは、遮蔽板66がセンサ74を通過
した後、ブラックインク用キャリッジ12をキャップ位
置まで移動させ(ステップS4,S11)、そのキャリ
ッジ12をブラックグリッパ75によって拘束した後、
走査子78を反転させて左方へ移動させ(ステップS
5)、そしてセンサ74の光路が再び遮られてから初期
位置に停止させる(ステップS6)。一方、カラーイン
ク用キャリッジ38が結合している時は遮蔽板66がセ
ンサ74を通過してから右方へ50mm移動した位置で
反転させて左方へ移動させ(ステップS9)、そしてカ
ラーインク用キャリッジ(「カラーキャリッジ」ともい
う)38をキャップ位置まで移動させ(ステップS1
0)、そしてカラーキャリッジ38をカラーグリッパ7
3によって拘束した後、走査子78を再反転させて(ス
テップS5)、前記初期位置にて停止させる(ステップ
S6)。
【0026】このように、走査子78に対してキャリッ
ジ12,38のいずれもが結合していない状態のとき
は、走査子78だけが動いて初期位置で停止し、また、
不測の事態により、電源オフ状態においてキャリッジ1
2,38が走査子78に結合していたときは、キャリア
12,38を対応するキャップ位置まで持って行って拘
束させた後、走査子78だけが初期位置に移動して停止
する。
【0027】記録信号が入力されると、その記録信号が
テキストや罫線などのブラック主体の記録用なのか、カ
ラーイメージ信号なのかを判別し(ステップS7,S
8)、前者の場合は、走査子78がブラックキャリッジ
12のキャップ位置へ走査してブラックキャリッジ12
と一体化し(ステップS16)、後者の場合は、走査子
78がカラーキャリッジ38のキャップ位置へ走査して
カラーキャリッジ38と一体化する(ステップS1
3)。同時に、記録に使うカートリッジ13または44
からキャップホルダ206または207が下方へ退避し
(ステップS17,S14)、カートリッジ13または
44の位置決め固定が解除される。ブラックキャリッジ
12による記録では、128本のノズルを用いて記録を
行ない、1走査分記録すれば(ステップS18)、12
8ノズル分用紙9を紙送りして(ステップS19,S2
3)、次の走査を行なう(ステップS18)。1ページ
の記録が終了したら排紙し(ステップS19,S2
0)、記録を続行するなら新たに給紙する(ステップS
24,S25)。記録終了ならば、走査子78はブラッ
クキャリッジ12がキャップ位置に来るまで移動し(ス
テップS26)、ブラックキャリッジ12はブラックグ
リッパ75に拘束される。その後、走査子78が前記電
源オフ時の初期位置まで移動して停止し(ステップS2
7)、その走査子78の移動により、キャップホルダ2
6が一旦下方へ回動してから上方へ回動復帰して、カー
トリッジ13の記録ヘッドをキャップする(ステップS
28)。それから、電源がオフされる(ステップS2
9)。一方、カラーキャリッジ38による記録では、カ
ラーイメージの割り合いの多い領域は、ブラック、シア
ン、マゼンタ、イエローの順に24ノズル分ずつ紙送り
しながら色重ねしていき、またブラックイメージ画像の
領域は、ブラックノズル64本を用いて、64本分の紙
送りをしていく(ステップS22)。
【0028】ところで、グリッパ62には、二股状の爪
202に加えてロック部203が設けられていて、その
ロック部203が走査子78に対するキャリッジ12,
38の結合状態をロックするため、ユーザの手が触れる
などの不測の事態が生じても両者の結合状態が不用意に
解かれることがない。
【0029】また、万が一の走査子78とキャリッジ1
2.38の分離の発生に対応すべく、走査子78の1走
査中に所定のタイミングでセンサ74の光路が2回遮蔽
されているかどうか監視してもよい。すなわち、もしも
それが1回しか遮蔽しない場合は、走査子78とキャリ
ッジ12または38が離れていると判断し、走査子74
を停止させてリリーフシーケンスに入る。その判断の直
前までブラックキャリッジ12で記録動作していた場合
には、走査子78を右へ350mm相当移動させる。そ
の移動中にグリッパ62はグリップ部36に接触し、そ
のままブラックキャリッジ12を押して右へ移動させ
る。その後、ブラックグリッパ75の二股状の爪202
にグリップ部36が接触し、ブラックグリッパ75にグ
リップ部36がグリップされる。さらに、走査子78が
右へ移動するとグリッパ62の爪202がブラックグリ
ッパ75の爪205の内側に入り込む。キャリアモータ
71は余剰の移動分脱調した後、停止する。次に、走査
子78がブラックキャリッジ12とともに反転して左方
へ移動し、そしてセンサ74を通過した後、初期位置で
停止する。同時にプラテンローラ3が回転し排紙をし
て、新しい用紙9が給紙され再び記録に備える。一方、
前記の判断の直前までカラーキャリッジ38で記録動作
していた場合には、走査子78を左へ350mm移動さ
せる。その後の過程は上述のブラックキャリッジ12の
リリーフと同じである。このように、万が一の不測の事
態で走査子78とキャリッジ12または38が分離して
も、リリーフシーケンスを自動的に実施することによ
り、記録の実行が可能となる。
【0030】上述したように、本実施例では、記録信号
の種類によって、適したキャリッジを選択し記録を行な
う。また、このような選択は、記録装置の操作モードに
応じて行うようにしてもよい。また、本実施例では、カ
ラーインクカートリッジ44の記録ヘッドとして、縦に
異なる色のノズルを並べたヘッドを用いたので、横に並
べる方式より横幅が小さくなり、装置全体をコンパクト
に構成できる効果がある。
【0031】また本実施例では、キャリッジ12,38
が保持される第1,第2待機部位を、走査子78の走査
方向に関して両端部側に離して設けているため、走査子
78を一方向または他方向に走査させるだけで、走査子
78に対してキャリッジ12,38を簡易に着脱させる
ことができ、装置全体の構成の簡素化および小型化を図
ることができる。
【0032】また、図5から明らかなように、走査子7
8とキャリッジ12との結合状態において、走査子78
の走査方向に対して垂直な方向のキャリッジ12の投影
空間内、つまり図5の紙面の表裏方向におけるキャリッ
ジ12の投影空間内に、走査子78の左右の中間部位が
含まれている。前述したように、走査子78の駆動力の
受け部としてのベルト止め64(図1参照)は、走査子
78の左右方向の中間に位置しているため、当然、その
ベルト止め64は前記キャリッジ12の投影空間内に介
入することになる。このことは、駆動力を受けるベルト
止め64とキャリッジ12の重心との間の距離を短くし
て、キャリッジ16と共に走査子78が走査する際にベ
ルト止め64と軸受け68,69との間に生じるモーメ
ントを小さく抑えることになり、それらの走査をスムー
ズなものとする上において有利である。また、グリッパ
62とグリップ部36とのグリップ位置も前記キャリッ
ジ12の投影空間内に位置するため、走査子78と共に
キャリッジ16が走査する際に、キャリッジ16の振れ
の発生が抑えられることにもなる。このことは、走査子
78とキャリッジ38が結合状態となったときも同様で
ある。しかも、走査子78の左右方向の中間の位置が両
キャリッジ12,38のそれぞれの占有空間として選択
的に利用されるため、その分、走査子78の左右方向に
おける小型化を図ることもできる。
【0033】さらに、走査子78とキャリッジ12との
結合に際し、走査子78側のグリッパ62、嵌合軸5
9,61,63と、キャリッジ12側のグリップ部3
6、嵌合穴34,33,35との嵌合順序を次のように
すべく、それらの位置関係を予め設定しておくことが好
ましい。まず、長穴である嵌合穴35と嵌合軸63とを
嵌合させて、キャリッジ12を図5中紙面の表裏方向に
おいて位置決めしてから、嵌合穴34,33と嵌合軸5
9,61とを嵌合させて、キャリッジ12を図7の上下
方向においても位置決めし、その後、またはそれと同時
に、グリップ部36にグリッパ62をグリップさせる。
このように、走査子78によるキャリッジ12に対して
の牽引/離脱用の係合として、グリップ部36にグリッ
パ62をグリップさせる前に、キャリッジ12を位置決
めしてキャリッジ12と走査子78との相対位置関係を
規制することは、前記牽引/離脱用の係合を確実なもの
とする上において有利である。また、このことは、走査
子78とキャリッジ38との結合に関しても同様であ
る。
【0034】なお、本実施例では、インクカートリッジ
13,44をキャリッジ12,38に搭載したが、キャ
リッジ12,38は存在せずに、カートリッジ13,4
4あるいは記録ヘッドそのものを走査子78で受け渡し
して、選択的に走査子78に結合させる構成でも良い。
また、本実施例では、キャリッジ12,38を走査子7
8に結合する手段およびキャップ位置に拘束する手段と
して、樹脂製の二股状の爪202を有するグリッパ62
を使用したが、これに限定されることなく、例えば、ソ
レノイドを用いて二股状の爪の開閉を行なう方式や、電
磁石と金属相互の吸引力を利用した方法などの結合・離
脱手段も実現手段として含まれる。
【0035】また、機能素子は何ら記録ヘッドのみに特
定されず任意であり、例えば、画像の読み取りセンサを
機能素子として備えることにより、画像の読み取り装置
を構成することもできる。また、キャリッジ12,38
の一方をインクジェット記録ヘッド専用のキャリッジ、
他方を画像の読み取りヘッド専用のキャリッジを備えて
もよい。キャリッジ12,38を同一のものとして、一
方を予備として備えるようにしてもよい。また、機能素
子として、解像度が例えば300dpi、350dp
i、600dpi、720dpiのように異なる画像の
読み取りヘッドを交換可能に備えたり、吐出するインク
の種類が異なる記録ヘッド、例えば濃ブラックインク吐
出用、イエロー,マゼンタ,シアンのインク吐出用、イ
エロー,マゼンタ,シアン,ブラックのインク吐出用、
または淡ブラックインク吐出用の記録ヘッドを交換可能
に備えてもよい。勿論、記録ヘッドとしては、サーマル
ヘッド等の種々の方式のものを採用することができる。
【0036】さらに、走査子78の走査方向の端部側の
部位に、複数の機能素子を選択に移動させるオートチェ
ンジャを備え、そのオートチェンジャによって前記部位
の移動された機能素子を走査子8に結合させるようにし
てもよい。
【0037】また、本実施例では2つのキャリッジ1
2,38を有しているが、本発明は、1つのキャリッジ
のみを有するプリント装置に対しても適用することがで
きる。この場合には、例えば、走査子78が1回走査し
たときにおけるセンサ74の光路の遮蔽回数により、1
つのキャリッジが走査子78に結合されているか否かを
判定することができる。勿論、1つのキャリッジには種
々の機能素子を備えることができ、また、その機能素子
そのものを走査子78に結合できる構成としてもよい。
【0038】(第2の実施例)図10を用いて、本発明
の第2の実施例について説明する。
【0039】本実施例では、走査子78から、ロック板
215が水平方向に延びている。ロック板215には2
ヵ所穴があいており、その穴に、ピン213,214が
上下の軸方向にスライド自在に嵌合されている。また、
ピン213,214の下側の定位置には、左右方向に延
在する規制板212が設けられている。その規制板21
2の右側の端部218は下方に傾斜し、同様にその左側
の端部も下方に傾斜している。そして、走査子78が図
1の位置にある時は、ピン213,214の下部が規制
板212の上に乗っているため、それらは上方に突出し
ている。走査子78がブラックキャリッジ12側に動く
と、規制板212の端部218が下方に落ち込んでいる
ため、ピン213が重力により下に落ちる。その後、前
述した実施例と同様に走査子78がブラックキャリッジ
12と一体化して記録領域に移動するとき、再びピン2
13が上方に突出し、その上端がブラックキャリッジ1
2に設けられた穴216に嵌合する。この結果、ピン2
13が走査子78とブラックキャリッジ12を貫いて、
記録領域を走査している間は、それら両者を離さないよ
うにロックすることになる。カラーキャリッジ38に設
けられた穴217とピン214との関係も同様である。
【0040】本実施例では、ピン嵌合によるロック形態
としたが、本発明は、これに限定されることなく他の様
々なロック形態を実現手段として含めることができる。
【0041】(その他)なお、本発明は、特にインクジ
ェット記録方式の中でも、インク吐出を行わせるために
利用されるエネルギとして熱エネルギを発生する手段
(例えば電気熱変換体やレーザ光等)を備え、前記熱エ
ネルギによりインクの状態変化を生起させる方式の記録
ヘッド、記録装置において優れた効果をもたらすもので
ある。かかる方式によれば記録の高密度化,高精細化が
達成できるからである。
【0042】その代表的な構成や原理については、例え
ば、米国特許第4723129号明細書,同第4740
796号明細書に開示されている基本的な原理を用いて
行うものが好ましい。この方式は所謂オンデマンド型,
コンティニュアス型のいずれにも適用可能であるが、特
に、オンデマンド型の場合には、液体(インク)が保持
されているシートや液路に対応して配置されている電気
熱変換体に、記録情報に対応していて核沸騰を越える急
速な温度上昇を与える少なくとも1つの駆動信号を印加
することによって、電気熱変換体に熱エネルギを発生せ
しめ、記録ヘッドの熱作用面に膜沸騰を生じさせて、結
果的にこの駆動信号に一対一で対応した液体(インク)
内の気泡を形成できるので有効である。この気泡の成
長,収縮により吐出用開口を介して液体(インク)を吐
出させて、少なくとも1つの滴を形成する。この駆動信
号をパルス形状とすると、即時適切に気泡の成長収縮が
行われるので、特に応答性に優れた液体(インク)の吐
出が達成でき、より好ましい。このパルス形状の駆動信
号としては、米国特許第4463359号明細書,同第
4345262号明細書に記載されているようなものが
適している。なお、上記熱作用面の温度上昇率に関する
発明の米国特許第4313124号明細書に記載されて
いる条件を採用すると、さらに優れた記録を行うことが
できる。
【0043】記録ヘッドの構成としては、上述の各明細
書に開示されているような吐出口,液路,電気熱変換体
の組合せ構成(直線状液流路または直角液流路)の他に
熱作用部が屈曲する領域に配置されている構成を開示す
る米国特許第4558333号明細書,米国特許第44
59600号明細書を用いた構成も本発明に含まれるも
のである。加えて、複数の電気熱変換体に対して、共通
するスリットを電気熱変換体の吐出部とする構成を開示
する特開昭59−123670号公報や熱エネルギの圧
力波を吸収する開孔を吐出部に対応させる構成を開示す
る特開昭59−138461号公報に基いた構成として
も本発明の効果は有効である。すなわち、記録ヘッドの
形態がどのようなものであっても、本発明によれば記録
を確実に効率よく行うことができるようになるからであ
る。
【0044】加えて、上例のようなシリアルタイプのも
のでも、装置本体に固定された記録ヘッド、あるいは装
置本体に装着されることで装置本体との電気的な接続や
装置本体からのインクの供給が可能になる交換自在のチ
ップタイプの記録ヘッド、あるいは記録ヘッド自体に一
体的にインクタンクが設けられたカートリッジタイプの
記録ヘッドを用いた場合にも本発明は有効である。
【0045】また、本発明の記録装置の構成として、記
録ヘッドの吐出回復手段、予備的な補助手段等を付加す
ることは本発明の効果を一層安定できるので、好ましい
ものである。これらを具体的に挙げれば、記録ヘッドに
対してのキャッピング手段、クリーニング手段、加圧或
は吸引手段、電気熱変換体或はこれとは別の加熱素子或
はこれらの組み合わせを用いて加熱を行う予備加熱手
段、記録とは別の吐出を行なう予備吐出手段を挙げるこ
とができる。
【0046】また、搭載される記録ヘッドの種類ないし
個数についても、例えば単色のインクに対応して1個の
みが設けられたものの他、記録色や濃度を異にする複数
のインクに対応して複数個数設けられるものであっても
よい。すなわち、例えば記録装置の記録モードとしては
黒色等の主流色のみの記録モードだけではなく、記録ヘ
ッドを一体的に構成するか複数個の組み合わせによるか
いずれでもよいが、異なる色の複色カラー、または混色
によるフルカラーの各記録モードの少なくとも一つを備
えた装置にも本発明は極めて有効である。
【0047】さらに加えて、以上説明した本発明実施例
においては、インクを液体として説明しているが、室温
やそれ以下で固化するインクであって、室温で軟化もし
くは液化するものを用いてもよく、あるいはインクジェ
ット方式ではインク自体を30℃以上70℃以下の範囲
内で温度調整を行ってインクの粘性を安定吐出範囲にあ
るように温度制御するものが一般的であるから、使用記
録信号付与時にインクが液状をなすものを用いてもよ
い。加えて、熱エネルギによる昇温を、インクの固形状
態から液体状態への状態変化のエネルギとして使用せし
めることで積極的に防止するため、またはインクの蒸発
を防止するため、放置状態で固化し加熱によって液化す
るインクを用いてもよい。いずれにしても熱エネルギの
記録信号に応じた付与によってインクが液化し、液状イ
ンクが吐出されるものや、記録媒体に到達する時点では
すでに固化し始めるもの等のような、熱エネルギの付与
によって初めて液化する性質のインクを使用する場合も
本発明は適用可能である。このような場合のインクは、
特開昭54−56847号公報あるいは特開昭60−7
1260号公報に記載されるような、多孔質シート凹部
または貫通孔に液状又は固形物として保持された状態
で、電気熱変換体に対して対向するような形態としても
よい。本発明においては、上述した各インクに対して最
も有効なものは、上述した膜沸騰方式を実行するもので
ある。
【0048】さらに加えて、本発明の実施例としてのイ
ンクジェット記録装置の形態は、コンピュータ等の情報
処理機器の画像出力端末として用いられるものの他、リ
ーダ等と組合せた複写装置、さらには送受信機能を有す
るファクシミリ装置の形態を採るもの等であってもよ
い。
【0049】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の走査型キ
ャリアを備える機器は、キャリアが機能素子と一体化し
て移動するときに、それら両者を結合状態にロックする
構成であるから、例えば、キャリアの加速時の慣性力や
ユーザの手が触れるなどの事態によって、それら両者の
結合が不用意に解かれることを防止し、信頼性を向上さ
せることができる。
【0050】また、機能素子が比較的大重量になった
り、キャリアの走査スピードが早くなっても、キャリア
と機能素子の結合が解かれることがないため、様々な機
能素子の搭載が可能となり、高速スキャンにも対応する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示す全体の概略斜視図
である。
【図2】図1に示すブラックインク用キャリッジの斜視
図である。
【図3】図1に示すカラーインク用キャリッジの斜視図
である。
【図4】図1に示すグリッパの斜視図である。
【図5】図1に示すブラックインク用キャリッジとキャ
リアとの結合状態を説明するための正面図である。
【図6】図1に示すブラックグリッパの斜視図である。
【図7】図1に示すブラックインク用キャリッジとキャ
リアと結合動作を説明するための要部の正面図である。
【図8】図1に示すキャップホルダの斜視図である。
【図9】本発明の第1の実施例の動作を説明するための
フローチャートである。
【図10】本発明の第2の実施例を示す全体の概略斜視
図である。
【符号の説明】
3 プラテンローラ 9 記録用紙 12 ブラックインク用キャリッジ 13 ブラックインクカートリッジ 36 グリップ部 38 カラーインク用キャリッジ 43 グリップ部 44 カラーインクカートリッジ 62 グリッパ 66 遮蔽板 74 ホームポジションセンサ 75 ブラックグリッパ 76 カラーグリッパ 78 走査子(キャリア) 79 遮蔽板 80 遮蔽板 200 突起 202 二股爪 203 ロック部 204 ロック解除部 205 二股爪 206 キャップホルダ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B41J 29/17

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 駆動力を受けて走査を行う走査型キャリ
    アと、該走査型キャリアを走査可能にする案内機構と、
    を有する走査型キャリアを備える機器において、 走査方向に関して一端側に機能素子を保持できる待機部
    位を有し、 前記走査型キャリアは前記待機部位にある機能素子を搭
    載して一体的に移動可能とされ、 前記走査型キャリアに前記機能素子が搭載されるときに
    それら両者を結合状態にロックするロック手段を有し、 前記機能素子が前記待機部位に戻されるときに前記ロッ
    ク手段のロックを解除するロック解除手段を有すること
    を特徴とする走査型キャリアを備える機器。
  2. 【請求項2】 前記待機部位に、前記機能素子を搭載可
    能な機能素子搭載用キャリッジを備え、 前記走査型キャリアは、前記機能素子搭載用キャリッジ
    と結合することによって前記機能素子を搭載し、 前記ロック手段は、前記走査型キャリアと前記機能素子
    搭載用キャリッジとの結合状態のロックが可能であるこ
    とを特徴とする請求項1に記載の走査型キャリアを備え
    る機器。
  3. 【請求項3】 前記機能素子搭載用キャリッジは前記案
    内機構に揺動可能に係合されており、前記走査型キャリ
    アは、前記機能素子搭載用キャリッジとの結合に先立っ
    て該キャリッジの揺動を規制する係合機構を有すること
    を特徴とする請求項2に記載の走査型キャリアを備える
    機器。
  4. 【請求項4】 前記待機部位に、前記機能素子搭載用キ
    ャリッジを位置決め保持しかつ前記走査型キャリアと前
    記機能素子搭載用キャリッジとが結合するときに該キャ
    リッジの位置決め保持を解除する機構を備えたことを特
    徴とする請求項2または3に記載の走査型キャリアを備
    える機器。
  5. 【請求項5】 駆動力を受けて走査を行う走査型キャリ
    アと、該走査型キャリアを走査可能にする案内機構と、
    を有する走査型キャリアを備える機器において、 走査方向に関して、一端部側に機能素子を保持できる第
    1待機部位と、他端部側に機能素子を保持できる第2待
    機部位とを有し、 前記走査型キャリアは、前記第1待機部位あるいは第2
    待機部位の少なくとも一方にある機能素子を搭載して一
    体的に移動可能とされ、 前記走査型キャリアに前記機能素子が搭載されるときに
    それら両者を結合状態にロックするロック手段を有し、 前記機能素子が前記待機位置に戻されるときに前記ロッ
    ク手段のロックを解除するロック解除手段を有すること
    を特徴とする走査型キャリアを備える機器。
  6. 【請求項6】 前記第1,第2待機部位に、前記機能素
    子を搭載可能な機能素子搭載用キャリッジを備え、 前記走査型キャリアは、前記機能素子搭載用キャリッジ
    と結合することによって前記機能素子を搭載し、 前記ロック手段は、前記走査型キャリアと前記機能素子
    搭載用キャリッジとの結合状態のロックが可能であるこ
    とを特徴とする請求項5に記載の走査型キャリアを備え
    る機器。
  7. 【請求項7】 前記機能素子搭載用キャリッジは前記案
    内機構に揺動可能に係合されており、前記走査型キャリ
    アは、前記機能素子搭載用キャリッジとの結合に先立っ
    て該キャリッジの揺動を規制する係合機構を有すること
    を特徴とする請求項6に記載の走査型キャリアを備える
    機器。
  8. 【請求項8】 前記第1,第2待機部位のそれぞれに、
    前記機能素子搭載用キャリッジを位置決め保持しかつ前
    記走査型キャリアと前記機能素子搭載用キャリッジとが
    結合するときに該キャリッジの位置決め保持を解除する
    機構を備えたことを特徴とする請求項6または7に記載
    の走査型キャリアを備える機器。
  9. 【請求項9】 前記第1,第2待機部位の少なくとも一
    方に備えられる機能素子搭載用キャリッジは、インクを
    吐出可能なインクジェットヘッドを前記機能素子として
    保持し、 前記インクジェットヘッドに対してキャッピングが可能
    なキャップ機構を備えたことを特徴とする請求項6から
    8のいずれかに記載の走査型キャリアを備える機器。
  10. 【請求項10】 前記インクジェットヘッドは、インク
    を吐出させるための熱エネルギを発生する電気熱変換素
    子を有することを特徴とする請求項9に記載の走査型キ
    ャリアを備える機器。
JP7272596A 1995-10-20 1995-10-20 走査型キャリアを備える機器 Pending JPH09109423A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7272596A JPH09109423A (ja) 1995-10-20 1995-10-20 走査型キャリアを備える機器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7272596A JPH09109423A (ja) 1995-10-20 1995-10-20 走査型キャリアを備える機器

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH09109423A true JPH09109423A (ja) 1997-04-28

Family

ID=17516130

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7272596A Pending JPH09109423A (ja) 1995-10-20 1995-10-20 走査型キャリアを備える機器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH09109423A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011000879A (ja) * 2009-05-20 2011-01-06 Ricoh Co Ltd 画像形成装置
US8308272B2 (en) 2010-02-19 2012-11-13 Ricoh Company, Ltd. Image forming apparatus and carriage docking mechanism
JP2013063530A (ja) * 2011-09-15 2013-04-11 Ricoh Co Ltd 画像形成装置
US8573726B2 (en) 2010-02-17 2013-11-05 Ricoh Company, Ltd. Image forming apparatus

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011000879A (ja) * 2009-05-20 2011-01-06 Ricoh Co Ltd 画像形成装置
US8777374B2 (en) 2009-05-20 2014-07-15 Ricoh Company, Ltd. Image forming apparatus
US8573726B2 (en) 2010-02-17 2013-11-05 Ricoh Company, Ltd. Image forming apparatus
US8308272B2 (en) 2010-02-19 2012-11-13 Ricoh Company, Ltd. Image forming apparatus and carriage docking mechanism
JP2013063530A (ja) * 2011-09-15 2013-04-11 Ricoh Co Ltd 画像形成装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6523929B2 (en) Image forming apparatus
JP3382427B2 (ja) インクジェット記録装置
JP2831804B2 (ja) インクジェット記録装置の回復方法
JP3332661B2 (ja) 記録装置
JPH09240097A (ja) 走査型キャリアを備える機器およびプリント装置
US6520625B1 (en) Carriage and recording apparatus
JPH09109423A (ja) 走査型キャリアを備える機器
JP2004322515A (ja) 画像形成装置
JP3647098B2 (ja) インクジェットプリント装置
US6341838B1 (en) Recording apparatus
JP2000229405A (ja) 記録装置
JP3112618B2 (ja) インクジェットプリント装置
JPH0976481A (ja) インクジェットプリント装置
JPH0976535A (ja) インクジェットプリント装置
JPH0985943A (ja) インクジェットプリント装置
JPH08183173A (ja) 記録装置
JPH09248949A (ja) 走査型キャリアを備える機器およびプリント装置
JP3363677B2 (ja) インクジェット記録装置
JP3397492B2 (ja) 記録装置及び該装置を備えた情報処理システム
JP3382449B2 (ja) インクジェットプリンタ及び該プリンタに装着されるインク収納部材
JP2915121B2 (ja) インクジェット記録装置
AU723213B2 (en) An ink jet recording apparatus
JP2761974B2 (ja) インクジェット記録装置
JPH08207391A (ja) 記録装置、および該記録装置を備えた情報処理システム
JPH0531912A (ja) インクジエツト記録装置

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Effective date: 20050525

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

TRDD Decision of grant or rejection written
RD01 Notification of change of attorney

Effective date: 20050622

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Effective date: 20050628

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Effective date: 20050711

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090729

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090729

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 5

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100729

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 6

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110729

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees