JP3647098B2 - インクジェットプリント装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、走査型キャリアを備えるインクジェットプリント装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
本発明者は、特願平6−164430号において、インクジェットヘッドや読み取りセンサなどの機能素子を簡易な構成によって選択的に走査させて、その機能素子の種類に応じた種々の作動形態を得ることができ、また、それらの機能素子を簡易に保持し待機させて、構成の簡素化及び小型化を図ることができる走査型キャリアを備える機器を提案した。かかる機器は、機能素子を搭載可能なキャリアを備えており、機能素子を搭載したままキャリアを走査させることによって、その機能素子の機能を果することができる。機能素子としてインクジェットヘッドを備えて、インクジェットプリント装置を構成した場合には、そのインクジェットヘッドのインク吐出口をキャッピング可能なキャップ手段を設けて、インクの乾燥によるインク吐出口の目詰まりを防止するようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記の既提案の開発に関連してなされたものであり、その目的は、モータやカム等によって構成した特別な駆動機構を必要とせずにキャップ手段を駆動することができて、そのキャップ手段の構成の簡素化および小型化を図ることができるインクジェットプリント装置を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明のインクジェットプリント装置は、駆動力を受けて主走査方向に走査を行う走査子と、前記走査子の走査方向に関してその一端側にあって、インクを吐出可能なインクジェットへッドを保持できる待機部位と、前記待機部位にある前記インクジェットへッドと相対的に近接変位することによって該インクジェットへッドをキャッピング可能なキャップ手段と、前記キャップ手段と前記インクジェットへッドとを相対的に離間移動させる作動機構と、を有し、前記待機部位にあって前記キャップ手段によりキャッピングされた前記インクジェットへッドを前記走査子と一体的に移動可能とすべく、該走査子が前記待機部位に接近する際に、該走査子と前記作動機構とが当接して、当該走査子の移動力によって前記作動機構が前記インクジェットへッドと前記キャップ手段とを相対的に離間させ、前記走査子と前記インクジェットへッドとが一体的に移動可能となることを特徴とする。
【0005】
本発明によれば、走査型キャリアの移動力によって、インクジェットヘッドの待機部位にてインクジェットヘッドとキャップ手段とを相対的に近接、離間変位させることにより、インクジェットヘッドの不使用時に、それをキャッピングして、インクの乾燥によるインクの不吐出を防止できることは勿論、そのキャップ手段の駆動機構の簡素化および小型化を可能とする。
【0006】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を実施例に基づいて説明する。
(第1の実施例)
本発明の第1の実施例を図1から図5および図7を用いて説明する。図1は本実施例を示す全体斜視図である。
【0007】
1は右側板であり、2は左側板である。3はプラテンローラであり、ゴムなどの弾性体で構成されている。4はプラテンローラの中心に形成されたプラテンローラ軸であり、その左右端が左側板2と右側板1で支持される。5は紙送りモータであり、前記右側板1に支持され、不図示のギア列を介して前記プラテンローラ軸4を回転させる。6はペーパーガイドであり、プラテンローラ3の円周に沿って設けられる。7および8はピンチローラであり、プラテンローラ3の表面に不図示のバネにより所定の圧力で押圧される。プリント媒体としての記録用紙9は、矢印10の方向から給紙されプラテンローラ軸4とペーパーガイド6の間から挿入されて、ピンチローラ7,8とプラテンローラ軸4とで挟持されU字状に曲げられて紙送りされる。11は、案内機構としての直径10mmのガイド軸であり、その端部が左側板2と右側板1で支持される。
【0008】
12は、ブラックインク用キャリッジである。図2を用いてブラックインク用キャリッジ12の詳細を説明する。このブラックインク用キャリッジ12には、ブラックインクカートリッジ13が搭載される。24はカートリッジフックであり、カートリッジ13をキャリッジ12内に位置する接点部26に押しつける役目をする。ボタン27を押すと、キャリッジ12に設けた角穴29から係止部30がはずれ、支点28を軸に31方向へフック24が回転して開く。このフック24が開いた状態で、ブラックインクカートリッジ13がキャリッジ12に上方から挿入され、フック24を閉じるとカートリッジ13が接点部26に押しつけられて固定される。キャリッジ12からはピン99,100が突出しており、これらのピン99,100は、カートリッジ13に付属する後述のアルミ板の位置決め穴に嵌合する。カートリッジ13は、ピン99,100の根元に突き当たって位置決めされる。32はフレキシブルケーブルであり、キャリッジ12の移動に応じて湾曲して追従する。フレキシブルケーブル32は、端部に前記接点部26が形成されてキャリッジ12内部に配されて、不図示の基板からカートリッジ13に、駆動信号としてのインク吐出信号を与える。キャリッジ12は、後述するキャリアとしての走査子78と一体化するための嵌合穴33,34,35とグリップ部36を有する。穴35は上下に長い長穴とされ、またグリップ部36は、キャリッジ12の壁部から外方へ突出している。また、37は、キャリッジ12に設けられてガイド軸11が貫通する穴であり、走査子78と一体になった時に摩擦負荷が生じないように内径が10.2mmに設定されている。この穴37とガイド軸11の嵌合により、キャリッジ12は、案内機構としてのガイド軸11に揺動可能に係合され、また第1待機部位としての後述するキャップホルダ206(図1参照)上の部位にて、下方への揺動が規制されて保持されている。79は、後述の光透過型ホームポジションセンサ74を遮るブラックキャリッジ用センサ遮蔽板である。200は突起部であり、後述するキャップホルダの溝210にはまり込むことによってキャリッジ12を位置決め固定する。
【0009】
図1において38は、カラーインク用キャリッジであり、カラーインクカートリッジ44が搭載される。このキャリッジ38を図3を用いて説明する。キャリッジ38は、図2のブラックインク用キャリッジ12と類似の形状のため、相違点のみ説明すると、39,40および41は後述の走査子58との嵌合穴であり、嵌合穴39,40の位置は、ブラックインク用キャリッジ12の嵌合穴33,34とは左右逆になっている。穴41は上下に長い長穴とされている。43はグリップ部であり、キャリッジ38の壁部から外方へ突出している。80はカラーキャリッジ用センサ遮蔽板である。また、キャリッジ38は、キャリッジ12の穴37と同様の穴が設けられており、その穴とガイド軸11との嵌合により、キャリッジ12は案内機構としてのガイド軸11に揺動可能に係合されている。また、図1におけるキャリッジ38と対向する位置に設けられたキャップホルダ206と同様のキャップホルダ207は、その上面の部位を第1待機部位とし、その部位にてキャリッジ38の下方への揺動を規制、それを保持している。201は突起部であり、後述するキャップホルダの溝にはまり込むことによってキャリッジ38を位置決め固定する。
【0010】
ブラックインクカートリッジ13は、ブラックインクを収容するインクタンクと、ブラックインクを吐出する機能素子としてのインクジェット記録ヘッドを有している。また、カートリッジ13に備わる図示しない放熱用アルミ板には、キャリッジ12に対する位置決め用の穴が設けられている。さらに、このアルミ板と平行に、前記接点部26に対応する不図示の接点を持つ基板が固定されている。
【0011】
カラーインクカートリッジ44には、ブラックインクタンク、カラーインクタンクおよび機能素子としてのカラー用のインクジェット記録ヘッドを有し、それらのインクタンクは、前述したブラックインクカートリッジのタンク13とは異なり、カラー用の記録ヘッドから取り外して交換できるようになっている。カラータンクの内部には、イエロー、マゼンタ、シアンのインクの収容領域が形成されており、これらの領域内に収容されたスポンジから、それぞれのインクがインク供給口を介してインクジェット記録ヘッドに供給される。
【0012】
次に、再び図1を用いて、走査型キャリアとしての走査子78について説明する。図1において、走査子78の左右の軸受け68,69はガイド軸11に嵌合している。また、上ガイド67はレール70に沿って揺動する。65はベルトであり、走査子78の左右方向の中間に位置する駆動力の受け部としてのベルト止め64に固定される。ベルト65の一方側はモータープーリー72に掛けられており、その他方側は、不図示のバネでベルトを張る方向に付勢されたテンションプーリー73に掛けられている。キャリアモータ71を駆動することにより、走査子78が主走査方向に移動される。66はセンサ遮蔽板であり、光透過型ホームポジションセンサ74の光路を遮ることにより、走査子78の位置制御のための出力信号を生じさせる。
【0013】
62は走査子78上に固定された樹脂製グリッパである。図4において202は、前記したブラックインク用キャリッジ12およびカラーインク用キャリッジ38上にあるグリップ部36および43をグリップする二股状の爪である。203はロック部であり、その自由端の爪部203A,203Aがグリップ部36および43の先端に引掛って、走査子78とキャリッジ12との結合および走査子78とキャリッジ38との結合をロックする。このロック部203は、走査子78からキャリッジ12および38を強制的に離そうとする力が加えられたとしても、爪部203A,203Aがグリップ部36および43とのロック状態を維持するようになっている。
【0014】
図5は、走査子78とブラックインク用キャリッジ12が結合している状態を示す図である。キャリッジ12のグリップ部36が走査子78のストッパ部98に突き当たり保持される。つまり、カートリッジ13は、キャリッジ12に対し位置決めピン99および100の根元に突き当たって位置決めされ、キャリッジ12は、走査子78に対しストッパ部98に突き当たって位置決めされる。これにより、走査子78の走査の際、用紙9の正確な位置に記録することができる。走査子78がブラックインク用キャリッジ12のグリップ部36をグリップした状態では、走査子78の嵌合軸59,61,63がキャリッジ12の嵌合穴34,33,35にそれぞれ嵌合して、走査子78とキャリッジ12は一体になって走査可能となる。一方、カラーインク用キャリッジ38と走査子78が一体化する際は、グリッパ62がグリップ部36をグリップし、走査子78の嵌合軸60,61,63がカラーインク用キャリッジ38の嵌合穴40,39,41にそれぞれ嵌合して同様に走査可能となる。グリッパ62および嵌合軸59,61,63は、第1,第2待機部位としてのキャップ上に位置するキャリッジ12,38が走査子78に結合して搭載されるときに、そのキャリッジ12,38の揺動を規制するための係合機構を成している。
【0015】
75は、ブラックインク用キャリッジ12を図1の位置で拘束する樹脂製ブラックグリッパ、76はカラーインク用キャリッジ38を同じく図1の位置で拘束するカラーグリッパである。ブラックグリッパ75とカラーグリッパ76の形状は鏡像関係にあり、動作は同じなので、ブラックグリッパ75についてのみ説明する。図6において204はロック解除部であり、走査子78が図1中のキャリッジ12の位置に近づいてきたときに、傾斜する先端部204Aがロック部203の爪部203Aの傾斜面203Bに乗り上がり、それを図4中の矢印306の開き方向に弾性変形させて、グリップ部36との間のロックを解除する。205は二股状の爪であり、前記したグリッパ62の二股状の爪202と同形状とされている。
【0016】
図7はブラックインク用キャリッジ12のグリップ部36、グリッパ62、およびブラックグリッパ75の関係を示す正面図であり、キャリッジ12の図示は省略している。図7(A)は、キャリッジ38をブラックグリッパ75が拘束している状態を示す。ブラックグリッパ75の二股状の爪205はグリップ部36を掴んでいるため、外側に開くように変位している。図7(B)は、走査子58がキャリッジ12に接近した状態を示し、グリッパ62の二股状の爪202は、開かれているブラックグリッパ75の爪205の内側に侵入しようとしている。このとき、ロック部203の先端部204Aがロック部203の爪部203Aの傾斜面203Bに乗り上がろうとしている。図7(C)は、さらに走査子78が接近した状態を示し、グリッパ62の爪202がグリップ部36をグリップし、ブラックグリッパ75の爪205はさらに押し広げられている。このとき、ロック部203の先端部204Aがロック部203の爪部203Aの傾斜面203Bに乗り上がって、その爪部203Aを図4中の矢印306方向に開き、その爪部Aの内側へのグリップ部36の先端の侵入を許容する。その後、図7(D)のように走査子78が逆に動くと、キャリッジ12は走査子78と一体となって走査する状態になる。このとき、ロック部203の爪部203Aは、図4中の矢印306と逆の方向に弾性復帰して、グリップ部36の先端に引掛って、キャリッジ12と走査子78との結合をロックする。その後、さらに、もう一度走査子78が右に動くと、前記した過程とは逆に走査子78からブラックグリッパ75の方にキャリッジ12が移動することになる。このように、走査子78がブラックグリッパ75に接近する毎に、キャリッジ12の受渡しが行なわれる。
【0017】
図1において206は、ブラックインクカートリッジ13の記録ヘッドをキャッピングして、乾燥から守るためのキャップホルダである。カラーインクカートリッジ44に対しても同様のキャップホルダ207が設けられている。キャップホルダ206と207は類似の機能を持つので、図8を用いてブラック用のキャップホルダ206についてのみ説明する。
【0018】
図8において、206Aはキャップゴムであり、ブラックインクカートリッジ13における記録ヘッドのインク吐出面に接触することにより、インクの乾燥を防ぐ。キャップホルダ206の基端は、側板1から側板2との対向方向に突出する軸209に支持され、その軸209を中心にして上下の矢印211方向に回動可能である。キャリッジ12が図1の状態にあるとき、キャップホルダ206は、不図示のバネにより上方へ回動されてブラックインクカートリッジ13に当接し、キャップゴム206Aが記録ヘッドをキャップしている。また、このときは、左側にテーパー部208Aを有する突起208がブラックキャリッジ12の軸受け37の左側に位置し、さらにキャリッジ12の突起200がキャップホルダ206の溝210にはまり込むことにより、キャリッジ12の移動が阻止されて、それが図1の位置で位置決め固定されている。したがって、振動等によるキャリッジ12の位置ずれが防止されて、キャップゴム206A内への外気の侵入が回避されることになる。走査子78が図1の位置からブラックインク用キャリッジ12側の右方へ移動すると、その軸受け69がテーパー部208Aに当って突起208を下方に押し下げる。この結果、キャップホルダ206が下方へ回動して、キャップゴム207がカートリッジ13の記録ヘッドから離れ、同時に、突起208および溝210によるキャリッジ12の位置決めが解除される。その後、走査子78が左方へ離れると、上述のように走査子78とブラックインク用キャリッジ12が一体化して印字可能な体制となる。このように、走査子78がキャリッジ12の待機部位に移動するだけでキャップホルダ206によるキャップが解放される。
【0019】
次に、動作について図1および図9を用いて説明する。
【0020】
電源をオンする前、走査子78は、ホームポジションセンサ74の光路を遮蔽板66が遮る位置から図1中左側50mmに静止しており、ブラックインク用キャリッジ12と、カラーインク用キャリッジ38は、それぞれ対応するキャップ位置にあり、それらのカートリッジ13,44はキャップされている。
【0021】
電源がオンされると、走査子78は、ブラックインク用キャリッジ12側(Bk側)に向って右に100mm動く(ステップS1,S2)。この時、ホームポジションセンサ(HP)74の光路が遮られる回数を判定し、それが1回ならば、走査子78は反転して左方に動き(ステップS5)、そしてセンサ74の光路が再び遮られてから左方へ50mm移動した位置(以下、「初期位置」という)で停止する(ステップS6)。一方、センサ74の光路が2回遮られたならば、走査子78にブラックインク用キャリッジ12あるいはカラーインク用キャリッジ38が結合していると判断し、さらに、センサ74の検出信号のオンオフのタイミングを判定する。走査子78とキャリッジ12が結合した状態において、遮蔽板66と遮蔽板79は走査子78の移動方向に20mmの間隔を有し、また走査子78とキャリッジ38が結合した状態において、遮蔽板66と遮蔽板80は走査子78の移動方向に6mmの間隔を有している。従って、センサ74の光路を遮蔽するタイミングにより、キャリッジ12,38のどちらが走査子78に結合しているか判断可能となる。
【0022】
ブラックインク用キャリッジ12(「Bkキャリッジ」または「ブラックキャリッジ」ともいう)が結合しているときは、遮蔽板66がセンサ74を通過した後、ブラックインク用キャリッジ12をキャップ位置まで移動させ(ステップS4,S11)、そのキャリッジ12をブラックグリッパ75によって拘束した後、走査子78を反転させて左方へ移動させ(ステップS5)、そしてセンサ74の光路が再び遮られてから初期位置に停止させる(ステップS6)。一方、カラーインク用キャリッジ38が結合している時は遮蔽板66がセンサ74を通過してから右方へ50mm移動した位置で反転させて左方へ移動させ(ステップS9)、そしてカラーインク用キャリッジ(「カラーキャリッジ」ともいう)38をキャップ位置まで移動させ(ステップS10)、そしてカラーキャリッジ38をカラーグリッパ73によって拘束した後、走査子78を再反転させて(ステップS5)、前記初期位置にて停止させる(ステップS6)。
【0023】
このように、走査子78に対してキャリッジ12,38のいずれもが結合していない状態のときは、走査子78だけが動いて初期位置で停止し、また、不測の事態により、電源オフ状態においてキャリッジ12,38が走査子78に結合していたときは、キャリア12,38を対応するキャップ位置まで持って行って拘束させた後、走査子78だけが初期位置に移動して停止する。
【0024】
記録信号が入力されると、その記録信号がテキストや罫線などのブラック主体の記録用なのか、カラーイメージ信号なのかを判別し(ステップS7,S8)、前者の場合は、走査子78がブラックキャリッジ12のキャップ位置へ走査してブラックキャリッジ12と一体化し(ステップS16)、後者の場合は、走査子78がカラーキャリッジ38のキャップ位置へ走査してカラーキャリッジ38と一体化する(ステップS13)。同時に、記録に使うカートリッジ13または44からキャップホルダ206または207が下方へ退避し(ステップS17,S14)、カートリッジ13または44の位置決め固定が解除される。ブラックキャリッジ12による記録では、128本のノズルを用いて記録を行ない、1走査分記録すれば(ステップS18)、128ノズル分用紙9を紙送りして(ステップS19,S23)、次の走査を行なう(ステップS18)。1ページの記録が終了したら排紙し(ステップS19,S20)、記録を続行するなら新たに給紙する(ステップS24,S25)。記録終了ならば、走査子78はブラックキャリッジ12がキャップ位置に来るまで移動し(ステップS26)、ブラックキャリッジ12はブラックグリッパ75に拘束される。その後、走査子78が前記電源オフ時の初期位置まで移動して停止し(ステップS27)、その走査子78の移動により、キャップホルダ26が一旦下方へ回動してから上方へ回動復帰して、カートリッジ13の記録ヘッドをキャップする(ステップS28)。それから、電源がオフされる(ステップS29)。一方、カラーキャリッジ38による記録では、カラーイメージの割り合いの多い領域は、ブラック、シアン、マゼンタ、イエローの順に24ノズル分ずつ紙送りしながら色重ねしていき、またブラックイメージ画像の領域は、ブラックノズル64本を用いて、64本分の紙送りをしていく(ステップS22)。
【0025】
ところで、グリッパ62には、二股状の爪202に加えてロック部203が設けられていて、そのロック部203が走査子78に対するキャリッジ12,38の結合状態をロックするため、ユーザの手が触れるなどの不測の事態が生じても両者の結合状態が不用意に解かれることがない。
【0026】
また、万が一の走査子78とキャリッジ12.38の分離の発生に対応すべく、走査子78の1走査中に所定のタイミングでセンサ74の光路が2回遮蔽されているかどうか監視してもよい。すなわち、もしもそれが1回しか遮蔽しない場合は、走査子78とキャリッジ12または38が離れていると判断し、走査子78を停止させてリリーフシーケンスに入る。その判断の直前までブラックキャリッジ12で記録動作していた場合には、走査子78を右へ350mm相当移動させる。その移動中にグリッパ62はグリップ部36に接触し、そのままブラックキャリッジ12を押して右へ移動させる。その後、ブラックグリッパ75の二股状の爪202にグリップ部36が接触し、ブラックグリッパ75にグリップ部36がグリップされる。さらに、走査子78が右へ移動するとグリッパ62の爪202がブラックグリッパ75の爪205の内側に入り込む。キャリアモータ71は余剰の移動分脱調した後、停止する。次に、走査子78がブラックキャリッジ12とともに反転して左方へ移動し、そしてセンサ74を通過した後、初期位置で停止する。同時にプラテンローラ3が回転し排紙をして、新しい用紙9が給紙され再び記録に備える。一方、前記の判断の直前までカラーキャリッジ38で記録動作していた場合には、走査子78を左へ350mm移動させる。その後の過程は上述のブラックキャリッジ12のリリーフと同じである。このように、万が一の不測の事態で走査子78とキャリッジ12または38が分離しても、リリーフシーケンスを自動的に実施することにより、記録の実行が可能となる。
【0027】
上述したように、本実施例では、記録信号の種類によって、適したキャリッジを選択し記録を行なう。また、このような選択は、記録装置の操作モードに応じて行うようにしてもよい。また、本実施例では、カラーインクカートリッジ44の記録ヘッドとして、縦に異なる色のノズルを並べたヘッドを用いたので、横に並べる方式より横幅が小さくなり、装置全体をコンパクトに構成できる効果がある。
【0028】
また本実施例では、キャリッジ12,38が保持される第1,第2待機部位を、走査子78の走査方向に関して両端部側に離して設けているため、走査子78を一方向または他方向に走査させるだけで、走査子78に対してキャリッジ12,38を簡易に着脱させることができ、装置全体の構成の簡素化および小型化を図ることができる。
【0029】
また、図5から明らかなように、走査子78とキャリッジ12との結合状態において、走査子78の走査方向に対して垂直な方向のキャリッジ12の投影空間内、つまり図5の紙面の表裏方向におけるキャリッジ12の投影空間内に、走査子78の左右の中間部位が含まれている。前述したように、走査子78の駆動力の受け部としてのベルト止め64(図1参照)は、走査子78の左右方向の中間に位置しているため、当然、そのベルト止め64は前記キャリッジ12の投影空間内に介入することになる。このことは、駆動力を受けるベルト止め64とキャリッジ12の重心との間の距離を短くして、キャリッジ16と共に走査子78が走査する際にベルト止め64と軸受け68,69との間に生じるモーメントを小さく抑えることになり、それらの走査をスムーズなものとする上において有利である。また、グリッパ62とグリップ部36とのグリップ位置も前記キャリッジ12の投影空間内に位置するため、走査子78と共にキャリッジ16が走査する際に、キャリッジ16の振れの発生が抑えられることにもなる。このことは、走査子78とキャリッジ38が結合状態となったときも同様である。しかも、走査子78の左右方向の中間の位置が両キャリッジ12,38のそれぞれの占有空間として選択的に利用されるため、その分、走査子78の左右方向における小型化を図ることもできる。
【0030】
さらに、走査子78とキャリッジ12との結合に際し、走査子78側のグリッパ62、嵌合軸59,61,63と、キャリッジ12側のグリップ部36、嵌合穴34,33,35との嵌合順序を次のようにすべく、それらの位置関係を予め設定しておくことが好ましい。まず、長穴である嵌合穴35と嵌合軸63とを嵌合させて、キャリッジ12を図5中紙面の表裏方向において位置決めしてから、嵌合穴34,33と嵌合軸59,61とを嵌合させて、キャリッジ12を図7の上下方向においても位置決めし、その後、またはそれと同時に、グリップ部36にグリッパ62をグリップさせる。このように、走査子78によるキャリッジ12に対しての牽引/離脱用の係合として、グリップ部36にグリッパ62をグリップさせる前に、キャリッジ12を位置決めしてキャリッジ12と走査子78との相対位置関係を規制することは、前記牽引/離脱用の係合を確実なものとする上において有利である。また、このことは、走査子78とキャリッジ38との結合に関しても同様である。
【0031】
なお、本実施例では、インクカートリッジ13,44をキャリッジ12,38に搭載したが、キャリッジ12,38は存在せずに、カートリッジ13,44あるいは記録ヘッドそのものを走査子78で受け渡しして、選択的に走査子78に結合させる構成でも良い。また、本実施例では、キャリッジ12,38を走査子78に結合する手段およびキャップ位置に拘束する手段として、樹脂製の二股状の爪202を有するグリッパ62を使用したが、これに限定されることなく、例えば、ソレノイドを用いて二股状の爪の開閉を行なう方式や、電磁石と金属相互の吸引力を利用した方法などの結合・離脱手段も実現手段として含まれる。
【0032】
また、機能素子は何ら記録ヘッドのみに特定されず任意であり、例えば、画像の読み取りセンサを機能素子として備えることにより、画像の読み取り装置を構成することもできる。また、キャリッジ12,38の一方をインクジェット記録ヘッド専用のキャリッジ、他方を画像の読み取りヘッド専用のキャリッジを備えてもよい。キャリッジ12,38を同一のものとして、一方を予備として備えるようにしてもよい。また、機能素子として、解像度が例えば300dpi、350dpi、600dpi、720dpiのように異なる画像の読み取りヘッドを交換可能に備えたり、吐出するインクの種類が異なる記録ヘッド、例えば濃ブラックインク吐出用、イエロー,マゼンタ,シアンのインク吐出用、イエロー,マゼンタ,シアン,ブラックのインク吐出用、または淡ブラックインク吐出用の記録ヘッドを交換可能に備えてもよい。勿論、記録ヘッドとしては、サーマルヘッド等の種々の方式のものを採用することができる。
【0033】
さらに、走査子78の走査方向の端部側の部位に、複数の機能素子を選択に移動させるオートチェンジャを備え、そのオートチェンジャによって前記部位の移動された機能素子を走査子8に結合させるようにしてもよい。
【0034】
また、本実施例では2つのキャリッジ12,38を有しているが、本発明は、1つのキャリッジのみを有するプリント装置に対しても適用することができる。この場合には、例えば、走査子78が1回走査したときにおけるセンサ74の光路の遮蔽回数により、1つのキャリッジが走査子78に結合されているか否かを判定することができる。勿論、1つのキャリッジには種々の機能素子を備えることができ、また、その機能素子そのものを走査子78に結合できる構成としてもよい。
第2の実施例
前述した第1の実施例では、キャップホルダ206,207に、キャリッジ12,38を位置決めするための位置決め手段を設けたが、別の部位に位置決め手段を設けることも可能である。
【0035】
図10は、その例を示すキャリッジ12側の斜視図である。217は、不図示のプリント装置のフレーム等の定位置に挿入された位置決めピンであり、矢印218の上下方向に移動可能である。図10の状態では、ピン217は不図示のバネにより上方に付勢されている。このピン217は、図10のように上方に突出したときに、穴34,37が形成されたキャリッジ12の軸受け部237を側板1との間にて挟むことにより、キャリッジ12の主走査方向の移動を規制している。
【0036】
走査子78がキャリッジ12と結合すべく、そのキャリッジ12に接近すると、走査子78の軸受け69がピン217を踏みつけて、それを下方へ退縮させる。その後、走査子78とキャリッジ12は一体に結合して印字領域に移動する。その後の動作は、前述した第1の実施例と同じである。このように位置決め手段をキャップ手段と別体に構成してもよい。
(その他)
なお、本発明は、特にインクジェット記録方式の中でも、インク吐出を行わせるために利用されるエネルギとして熱エネルギを発生する手段(例えば電気熱変換体やレーザ光等)を備え、前記熱エネルギによりインクの状態変化を生起させる方式の記録ヘッド、記録装置において優れた効果をもたらすものである。かかる方式によれば記録の高密度化,高精細化が達成できるからである。
【0037】
その代表的な構成や原理については、例えば、米国特許第4723129号明細書,同第4740796号明細書に開示されている基本的な原理を用いて行うものが好ましい。この方式は所謂オンデマンド型,コンティニュアス型のいずれにも適用可能であるが、特に、オンデマンド型の場合には、液体(インク)が保持されているシートや液路に対応して配置されている電気熱変換体に、記録情報に対応していて核沸騰を越える急速な温度上昇を与える少なくとも1つの駆動信号を印加することによって、電気熱変換体に熱エネルギを発生せしめ、記録ヘッドの熱作用面に膜沸騰を生じさせて、結果的にこの駆動信号に一対一で対応した液体(インク)内の気泡を形成できるので有効である。この気泡の成長,収縮により吐出用開口を介して液体(インク)を吐出させて、少なくとも1つの滴を形成する。この駆動信号をパルス形状とすると、即時適切に気泡の成長収縮が行われるので、特に応答性に優れた液体(インク)の吐出が達成でき、より好ましい。このパルス形状の駆動信号としては、米国特許第4463359号明細書,同第4345262号明細書に記載されているようなものが適している。なお、上記熱作用面の温度上昇率に関する発明の米国特許第4313124号明細書に記載されている条件を採用すると、さらに優れた記録を行うことができる。
【0038】
記録ヘッドの構成としては、上述の各明細書に開示されているような吐出口,液路,電気熱変換体の組合せ構成(直線状液流路または直角液流路)の他に熱作用部が屈曲する領域に配置されている構成を開示する米国特許第4558333号明細書,米国特許第4459600号明細書を用いた構成も本発明に含まれるものである。加えて、複数の電気熱変換体に対して、共通するスリットを電気熱変換体の吐出部とする構成を開示する特開昭59−123670号公報や熱エネルギの圧力波を吸収する開孔を吐出部に対応させる構成を開示する特開昭59−138461号公報に基いた構成としても本発明の効果は有効である。すなわち、記録ヘッドの形態がどのようなものであっても、本発明によれば記録を確実に効率よく行うことができるようになるからである。
【0039】
加えて、上例のようなシリアルタイプのものでも、装置本体に固定された記録ヘッド、あるいは装置本体に装着されることで装置本体との電気的な接続や装置本体からのインクの供給が可能になる交換自在のチップタイプの記録ヘッド、あるいは記録ヘッド自体に一体的にインクタンクが設けられたカートリッジタイプの記録ヘッドを用いた場合にも本発明は有効である。
【0040】
また、本発明の記録装置の構成として、記録ヘッドの吐出回復手段、予備的な補助手段等を付加することは本発明の効果を一層安定できるので、好ましいものである。これらを具体的に挙げれば、記録ヘッドに対してのキャッピング手段、クリーニング手段、加圧或は吸引手段、電気熱変換体或はこれとは別の加熱素子或はこれらの組み合わせを用いて加熱を行う予備加熱手段、記録とは別の吐出を行なう予備吐出手段を挙げることができる。
【0041】
また、搭載される記録ヘッドの種類ないし個数についても、例えば単色のインクに対応して1個のみが設けられたものの他、記録色や濃度を異にする複数のインクに対応して複数個数設けられるものであってもよい。すなわち、例えば記録装置の記録モードとしては黒色等の主流色のみの記録モードだけではなく、記録ヘッドを一体的に構成するか複数個の組み合わせによるかいずれでもよいが、異なる色の複色カラー、または混色によるフルカラーの各記録モードの少なくとも一つを備えた装置にも本発明は極めて有効である。
【0042】
さらに加えて、以上説明した本発明実施例においては、インクを液体として説明しているが、室温やそれ以下で固化するインクであって、室温で軟化もしくは液化するものを用いてもよく、あるいはインクジェット方式ではインク自体を30℃以上70℃以下の範囲内で温度調整を行ってインクの粘性を安定吐出範囲にあるように温度制御するものが一般的であるから、使用記録信号付与時にインクが液状をなすものを用いてもよい。加えて、熱エネルギによる昇温を、インクの固形状態から液体状態への状態変化のエネルギとして使用せしめることで積極的に防止するため、またはインクの蒸発を防止するため、放置状態で固化し加熱によって液化するインクを用いてもよい。いずれにしても熱エネルギの記録信号に応じた付与によってインクが液化し、液状インクが吐出されるものや、記録媒体に到達する時点ではすでに固化し始めるもの等のような、熱エネルギの付与によって初めて液化する性質のインクを使用する場合も本発明は適用可能である。このような場合のインクは、特開昭54−56847号公報あるいは特開昭60−71260号公報に記載されるような、多孔質シート凹部または貫通孔に液状又は固形物として保持された状態で、電気熱変換体に対して対向するような形態としてもよい。本発明においては、上述した各インクに対して最も有効なものは、上述した膜沸騰方式を実行するものである。
【0043】
さらに加えて、本発明インクジェットプリント装置の形態としては、コンピュータ等の情報処理機器の画像出力端末として用いられるものの他、リーダ等と組合せた複写装置、さらには送受信機能を有するファクシミリ装置の形態を採るもの等であってもよい。
【0044】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明のインクジェットプリント装置は、走査型キャリアの移動力によって、インクジェットヘッドの待機部位にインクジェットヘッドとキャップ手段とを相対的に近接、離間変位させる構成であるから、インクジェットヘッドの不使用時に、それをキャッピングして、インクの乾燥によるインクの不吐出を防止できることは勿論、そのキャップ手段の駆動機構の簡素化および小型化を図ることができる。
【0045】
また、インクジェットヘッドが待機位置にてキャッピングされているときに、そのインクジェットヘッドの位置を規制することにより、振動等の影響を受けることなくインクジェットヘッドを確実にキャッピングして、インクの不吐出をより確実に防止することができ、さらに、そのインクジェットヘッドの位置を規制するための手段として、キャップ手段を利用することにより、構成の簡素化および小型化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施例を示す全体の概略斜視図である。
【図2】 図1に示すブラックインク用キャリッジの斜視図である。
【図3】 図1に示すカラーインク用キャリッジの斜視図である。
【図4】 図1に示すグリッパの斜視図である。
【図5】 図1に示すブラックインク用キャリッジとキャリアとの結合状態を説明するための正面図である。
【図6】 図1に示すブラックグリッパの斜視図である。
【図7】 図1に示すブラックインク用キャリッジとキャリアと結合動作を説明するための要部の正面図である。
【図8】 図1に示すキャップホルダの斜視図である。
【図9】 本発明の第1の実施例の動作を説明するためのフローチャートである。
【図10】 本発明の第2の実施例を示す要部の斜視図である。
【符号の説明】
3 プラテンローラ
9 記録用紙(プリント媒体)
12 ブラックインク用キャリッジ
13 ブラックインクカートリッジ
16 ブラック用ヘッド(インクジェットヘッド)
36 グリップ部
38 カラーインク用キャリッジ
43 グリップ部
44 カラーインクカートリッジ
47 カラー用ヘッド(インクジェットヘッド)
62 グリッパ
66 遮蔽板
74 ホームポジションセンサ
75 ブラックグリッパ
76 カラーグリッパ
78 走査子(キャリア)
79 遮蔽板
80 遮蔽板
200 突起
202 二股爪
203 ロック部
204 ロック解除部
205 二股爪
206 キャップホルダ

Claims (7)

  1. 駆動力を受けて主走査方向に走査を行う走査子と、
    前記走査子の走査方向に関してその一端側にあって、インクを吐出可能なインクジェットへッドを保持できる待機部位と、
    前記待機部位にある前記インクジェットへッドと相対的に近接変位することによって該インクジェットへッドをキャッピング可能なキャップ手段と、
    前記キャップ手段と前記インクジェットへッドとを相対的に離間移動させる作動機構と、
    を有し、
    前記待機部位にあって前記キャップ手段によりキャッピングされた前記インクジェットへッドを前記走査子と一体的に移動可能とすべく、該走査子が前記待機部位に接近する際に、該走査子と前記作動機構とが当接して、当該走査子の移動力によって前記作動機構が前記インクジェットへッドと前記キャップ手段とを相対的に離間させ、前記走査子と前記インクジェットへッドとが一体的に移動可能となることを特徴とするインクジェットプリント装置。
  2. 前記作動機構は、前記待機部位において前記走査子と前記インクジェットへッドとが一体的に移動可能な状態にあるときから、前記走査子のみが前記待機部位から離脱することによって、前記キャップ手段が前記インクジェットへッドと相対的に近接変位して該インクジェットヘッドをキャッピングすることを特徴とする請求項1に記載のインクジェットプリント装置。
  3. 前記待機部位にある前記インクジェットヘッドと前記キャップ手段とが相対的に近接変位しているときに、前記インクジェットヘッドの位置を規制する規制手段を備えたことを特徴とする請求項1または2に記載のインクジェットプリント装置。
  4. 前記規制手段は、前記キャップ手段と前記インクジェットヘッドとの対向部に設けられて、それらが相対的に近接変位したときに互いに係合する係合部を有することを特徴とする請求項3に記載のインクジェットプリント装置。
  5. 前記待機部位に前記インクジェットへッドを搭載可能なキャリッジを備え、
    前記走査子は、前記キャリッジと結合することによって前記インクジェットへッドと一体的に移動可能となることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載のインクジェットプリント装置。
  6. 前記インクジェットヘッドは、インクタンクと一体のインクジェットカートリッジを構成することを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載のインクジェットプリント装置。
  7. 前記インクジェットへッドは、インクを吐出させるために利用されるエネルギとして前記インクに膜沸騰を生じさせる熱エネルギを発生する電気熱変換素子を有することを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載のインクジェットプリント装置。
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