JP3382427B2 - インクジェット記録装置 - Google Patents

インクジェット記録装置

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JP3382427B2
JP3382427B2 JP24489295A JP24489295A JP3382427B2 JP 3382427 B2 JP3382427 B2 JP 3382427B2 JP 24489295 A JP24489295 A JP 24489295A JP 24489295 A JP24489295 A JP 24489295A JP 3382427 B2 JP3382427 B2 JP 3382427B2
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    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J2/00Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed
    • B41J2/005Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by bringing liquid or particles selectively into contact with a printing material
    • B41J2/01Ink jet
    • B41J2/17Ink jet characterised by ink handling
    • B41J2/175Ink supply systems ; Circuit parts therefor
    • B41J2/17566Ink level or ink residue control

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  • Ink Jet (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、記録装置、および
走査型キャリアまたは走査型キャリッジを備える機器、
さらに詳しくは、インクジェットヘッドや読み取りセン
サなどを機能素子として走査させることによって機能す
る記録装置、および各種機器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、インク記録の分野では、インクリ
ボン等の薄いテープに、記録用部とは異なる色(例えば
白色部等)を設け、これを光学的に検知したときに、イ
ンクリボンが使い切り状態にあると判定する方法が知ら
れている。
【0003】また、インクジェット記録装置の分野で
は、インク供給源であるインクタンク、またはそのイン
ク供給経路中のサブタンク内のインクレベルを検出する
方法が知られている。この中で、特開昭58−1685
71号公報には、このサブタンクにフレキシブル膜を設
け、インクの増減に対して位置変動するフレキシブル膜
の光反射部を光学的に測定して、サブタンク内のインク
レベルを一定にする技術が記載されている。しかし、被
測定部にフレキシブル膜が設けられる場合には有効であ
るものの、被測定部の構成が複雑でコストがかかるもの
となる。
【0004】さらに、インクタンクから消費されるイン
ク量を具体的に判定して、インクタンク内のインク残量
を判断できる発明としては、特公平5−19467号公
報に記載のものがある。
【0005】この発明は、記録によって消費されるイン
ク量と、回復によって消費されるインク量とを総合的に
判断するものであり、極めて有効な発明である。
【0006】また、インクタンク内のインク量を可視化
するために、インクタンクを透明化して、操作者が判断
し得る状態をもたらすことは、かなり古い特許出願が多
く知られている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、従来のイン
ク使用記録におけるインクの残量やインク無しの判断方
法では、被測定部自体の何らかの加工による構成限定が
必要となるという問題を認識した上、走査型キャリッジ
に搭載されるインクタンクのような機能素子を被測定部
とする場合には、機能素子に複雑な加工をせずに、対象
物を限定することなくインクの残量等を判定できること
が重要となるとの技術認識に基づいてなされたものであ
る。
【0008】特に、特開昭58−168571号公報に
記載の発明のように、インク量に応じて位置変動するフ
レキシブル膜を走査型キャリッジに適用すると、インク
の振動でフレキシブル膜が変位し、測定誤差を多く含み
実用化できないという問題、さらには、特公平5−19
467号公報の発明は優れているものの、インク保持量
の多いインクタンクでは、その使用環境が四季折々に変
化する状態を経過すると、記録ヘッドからのインク消費
にばらつきが生じ正確にインク残量を判断できない場合
があることを見い出した背景から、本発明に至った。
【0009】本発明は、従来のような被測定物の間接的
情報ではなく、直接的情報を記録装置内部で得ることに
よって、被測定物の構造を問うことなく、被測定物の構
造を複雑化せずに安定した判断基準を得ようとするもの
である。
【0010】本発明の目的は、記録装置のキャリッジに
搭載されるインクタンクの重量や、走査型キャリアに搭
載される機能素子の重量を検出することによって、イン
クタンク内のインクの残量や機能素子の状態を正確に把
握して、それらの状態の変化によるインク切れ等の問題
を未然に回避することができる記録装置および走査型キ
ャリアを備える機器を提供することにある。
【0011】また、本発明の他の目的は、上記のように
機能素子の状態を正確に把握できると共に、さらに機能
素子として、例えばインクジェットヘッドや読み取りセ
ンサなどを簡易な構成によって選択的に走査させて、そ
の機能素子の種類等に応じた種々の作動形態を得ること
ができ、また、それらの機能素子を簡易に保持して待機
させて、構成の簡素化および小型化を図ることができる
走査型キャリアを備える機器を提供することにある。
【0012】本発明のさらに他の目的は、キャリッジに
搭載される機能素子として、例えば、インクジェットヘ
ッドや読取りセンサなどを簡易な構成によって判別する
ことが可能な記録装置および走査型キャリッジを備える
機器を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明のインクジェット
記録装置は、インクジェット記録ヘッドを用いて被記録
媒体にインクを吐出して記録を実行するインクジェット
記録装置において、前記インクジェット記録ヘッドへ供
給されるインクを貯留するインクタンクを搭載するため
のキャリッジと、前記キャリッジを、前記被記録媒体へ
の記録を実行するための記録走査範囲と該記録走査範囲
の外側との走査範囲にわたって往復走査させるキャリッ
ジ走査機構と、前記記録走査範囲の外側であって前記キ
ャリッジの前記走査範囲内に配され、前記キャリッジが
乗り上げることで当該キャリッジの重量を検出する重量
検出手段と、を有し、前記重量検出手段により検出され
た重量により、前記キャリッジに搭載された前記インク
タンク内のインク量を求めるように構成したことを特徴
とする。
【0014】さらに、本発明のインクジェット記録装置
は、前記重量検出手段により検出されたインクの量が所
定量以下となった場合に、前記前記インクジェット記録
ヘッドから吐出されるインクの吐出数をカウントしてイ
ンクの残量を判定する判定手段を有することを特徴とす
る。
【0015】
【0016】
【0017】
【0018】
【0019】
【0020】
【0021】
【0022】
【0023】
【0024】
【0025】
【0026】
【0027】
【0028】
【0029】
【0030】
【0031】
【0032】
【0033】
【0034】
【0035】
【0036】
【0037】
【0038】
【0039】
【0040】
【0041】
【0042】
【0043】
【0044】
【0045】
【0046】
【0047】
【0048】
【0049】
【0050】
【0051】
【0052】
【0053】
【0054】
【0055】
【0056】
【0057】
【0058】
【0059】
【0060】
【0061】
【0062】
【0063】
【0064】
【0065】本発明の記録装置は、キャリッジの走査範
囲内において、そのキャリッジに搭載されるインクタン
クの重量を検出することにより、そのインクタンク内の
インクの残量の正確な把握を可能とする。
【0066】本発明の記録装置は、インクタンクの検出
重量によってインクの残量が所定量以下であることが判
定されたときから、インクの使用量を判定する。
【0067】本発明の記録装置は、キャリッジに搭載さ
れるインクタンクの有無を検出する。
【0068】本発明の走査型キャリアを備える機器は、
走査型キャリアに搭載される機能素子の重量を検出する
ことにより、その機能素子の状態の正確な把握を可能と
する他、次のように作用する。
【0069】本発明の走査型キャリアを備える機器は、
キャリアの走査方向の一端部側と他端部側とに離して第
1,第2待機部位を設定して、それらの部位に保持され
る機能素子を選択的にキャリアに搭載可能とすることに
より、キャリアを一方向または他方向に走査させるだけ
で、キャリアに対して機能素子を簡易に着脱可能とす
る。
【0070】本発明の走査型キャリアを備える機器は、
機能素子搭載用のキャリッジを介して機能素子をキャリ
アに搭載する。
【0071】本発明の走査型キャリアを備える機器は、
機能素子搭載用のキャリッジを案内機構に揺動可能に備
え、それをキャリアに搭載することにより、その揺動を
規制する。
【0072】本発明の走査型キャリアを備える機器は、
走査方向に対して垂直な方向におけるキャリッジの投影
空間内に、キャリアの駆動力の受け部を位置させる。
【0073】本発明の走査型キャリアを備える機器は、
キャリッジとキャリアとを係合させる前に、それらの相
対位置関係を規制する。
【0074】本発明の走査型キャリアを備える機器は、
機能素子と電気接点をキャリアにて位置決めする。
【0075】本発明の走査型キャリアを備える機器は、
機能素子搭載用のキャリッジを案内機構に揺動可能に備
え、それをキャリアに搭載することにより、その揺動を
規制する。
【0076】本発明の走査型キャリアを備える機器は、
走査方向に対して垂直な方向におけるキャリッジの投影
空間内に、キャリアの駆動力の受け部を位置させる。
【0077】本発明の走査型キャリアを備える機器は、
キャリッジとキャリアとを係合させる前に、それらの相
対位置関係を規制する。
【0078】本発明の走査型キャリアを備える機器は、
第1,第2待機位置に保持されるインクジェットヘッド
を選択的に走査可能とし、さらに、そのインクジェット
ヘッドをキャッピングするキャップ機構を備える。
【0079】本発明の走査型キャリアを備える機器は、
第1待機位置をインクジェットヘッド搭載用のキャリッ
ジ専用の待機位置とし、第2待機位置をインクジェット
ヘッドとは異なる機能素子搭載用のキャリッジ専用の待
機位置とする。
【0080】本発明の走査型キャリアを備える機器は、
機器の走査モードや機能素子の駆動信号に応じて、キャ
リアに対して一体化する機能素子を選択する。
【0081】本発明の記録装置は、キャリッジの重量を
検出することにより、そのキャリッジに交換可能に搭載
される機能素子の種類および状態変換などの正確な把握
を可能とする。
【0082】本発明の記録装置は、キャリッジの走査範
囲内において、そのキャリッジに搭載されるインクタン
クの重量をキャリッジの当接位置までのレバー比によっ
て検出することにより、そのインクタンク内のインクの
残量の正確な把握を可能とする。
【0083】また、そのキャリッジに搭載される機能素
子の重量をキャリッジの当接位置までのレバー比によっ
て検出することにより、その機能素子の種類を正確に判
別することを可能とする。
【0084】本発明の記録装置は、センサの誤差を求
め、記憶手段または演算手段を補正、修正可能にするた
め、個体間によるばらつきが少なく、より正確にインク
タンク内のインクの残量、キャリッジに搭載される機能
素子の種類の把握を可能とする。
【0085】また、センサの誤差を大きくとれるのでコ
ストダウンも可能とする。
【0086】本発明の記録装置はキャリッジに搭載され
る機能素子の重量を検出することによりその機能素子の
状態の把握が可能となる。
【0087】本発明の記録装置は、キャリッジが複数の
位置で停止してキャリッジの重量を測定することにより
キャリッジに搭載の機能素子の種類の判別を行なう。
【0088】本発明の記録装置は、キャリッジの停止位
置と重量測定手段の測定レベルを判断することによりキ
ャリッジに搭載の機能素子の状態の把握と種類の判別を
行なう。
【0089】
【発明の実施の形態】以下、本発明を実施の形態に基づ
いて説明する。なお、全ての実施の形態を通して同一部
位には同一符号を付し重複説明を避ける。
【0090】なお、本発明では、次のように用語を定義
する。「被搬送媒体」とは、紙、OHPシート、加工
紙、布等の被記録媒体、および写真、キャリアシート、
原稿シート等のシート材を含むものとし、「機能素子」
とは、記録ヘッドや読み取りヘッドを含むものとし、
「キャリッジ」とは機能素子を搭載するものとし、「キ
ャリア」とは、駆動力を受けて走査されるものであっ
て、機能素子を直接にもたないものとし、「情報処理領
域」は、記録領域や読み取り領域を含むものとする。
【0091】(第1の実施の形態)図1および図2は、
本発明の第1の実施の形態を説明するための図である。
【0092】本実施の形態は、インクジェット記録装置
としての適用例であり、モータプーリ72とテンション
プーリー73との間に掛け渡されたベルト65がキャリ
アモータ71によって移動されることにより、そのベル
ト65に連結されたキャリッジ12が、左右の側板1、
2間のガイド軸11にガイドされつつ左右に走査され
る。キャリッジ12には、フック24の開閉によって、
ブラックインクカートリッジ13等のインクカートリッ
ジ13が交換可能に搭載されている。ブラックインクカ
ートリッジ13は、ブラックインクを収容するインクタ
ンクと、そのブラックインクを吐出する機能素子として
のインクジェット記録ヘッドを有している。
【0093】そして、このカートリッジ13が、キャリ
ッジ12と共に左右に走査されつつ記録ヘッドからイン
クを吐出し、また記録用紙9が、紙送りモータ5により
駆動されるプラテンローラ3、ペーパーガイド6、およ
びピンチローラ7、8によって矢印10方向に給紙され
ることによって、その記録用紙9に対する記録動作を行
うことになる。4はプラテンローラ軸、26はキャリッ
ジ12の内部に形成された接点部であり、この接点部2
6を介して、カートリッジ13の記録ヘッドに機能素子
駆動信号としてのインク吐出信号が与えられる。また、
74は光透過型ホームポジションセンサ、79はキャリ
ッジ12側に設けられ、センサ74の検出光を遮蔽する
センサ遮蔽板である。
【0094】キャリッジ12は、図2に示すようにガイ
ド軸11を中心として回動自在とされており、そのスラ
イダ102が紙押さえ板103上にて摺接することによ
って、キャリッジ12の同図中左方向の回動が阻止され
て、カートリッジ13の記録ヘッドと記録用紙9との間
の距離が規制される。
【0095】キャリッジ12には突起101が設けら
れ、また右側板1には、突起101の移動軌跡上に位置
する重量検出手段としてのセンサ100Aが設けられて
おり、突起101がセンサ100A上に位置したとき
に、その突起101がセンサ100A上に乗り上がるよ
うになっている。突起101のセンサ100Aとの対向
部は、左右に傾斜面が形成されており、突起101の乗
り上げがスムーズに行われるようになっている。センサ
100Aとしては、種々のロードセルを用いることがで
き、何ら特定されない。また、本例の場合は、キャリッ
ジ12の待機位置としての右方への走査限位置と、記録
動作のための走査範囲との間において、その突起101
がセンサ100Aと対向するようになっている。
【0096】したがって、図2中の2点鎖線のように、
キャリッジ12が移動して、突起101がセンサ100
A上に乗り上がることによって、紙押さえ板103から
スライダ102が離れて、カートリッジ13を含むキャ
リッジ12の重量が検出できることになる。その検出重
量は、カートリッジ13におけるインクタンク内のイン
クが消費されることによって減少する。そのため、その
検出重量からインクの残量が検出でき、インクの残量の
有無を判断することができる。つまり、センサ100A
によって、インクタンク内に収納されているインク量に
対応した実質的なインクタンク重量が直接検出されるこ
とになる。ここで、「実質的なインクタンク重量」と
は、インクタンクのみの重量、またはインクタンクと一
体化された記録ヘッドユニットの重量、あるいはインク
タンクと一体化された記録ヘッドユニットを走査可能に
支持する移動体の重量をも含む意味で用いる。好ましく
は、インクタンク単体に近い程好ましい検出対象とな
る。なお、突起101は、記録動作のためのキャリッジ
12の走査範囲外においてセンサ100A上に乗り上が
るため、キャリッジの記録走査を何ら阻害することはな
い。
【0097】ここで、インクの残量の有無の判断につい
て説明する。
【0098】インクが消費されることによって、カート
リッジ13の重量が減少した場合、例えば、インクタン
ク内にインクが満タンのときと空のときとでは、約35
g程度の差が生じる。そこで、インクタンクが空になる
前(例えば、インクを約25g消費したとき)に、セン
サ100Aが検出信号を出力するように設定することに
よって、インクの残量が10g程度になったことが判別
できる。そして、そのときに「インク少量」の予告を発
することにより、ユーザーにカートリッジ13の交換を
促すことができる。
【0099】図3に、インクジェット記録装置の制御部
111に接続する表示部112の例を示す。この表示部
112は、記録装置に設けてもよく、また記録装置を制
御したり記録データを供給するホストコンピュータ側に
設けてもよい。
【0100】表示部112には、インクの残量が所定量
まで減少したことを予告する「インク少量」の予告部1
12A、記録動作に支障をきたす程度にまでインクの残
量が減ったことを警告する「インク無し」の警告部11
2Bが設けられている。さらに、本例の場合は、センサ
100Aの検出重量などに基づいて、制御部111がキ
ャリッジ12に搭載されているカートリッジの種類を判
別し、そして入力データに応じたカートリッジの搭載を
表示部112にて要求できるようになっている。すなわ
ち、「カラーヘッド交換」の表示部112Cは、ブラッ
クインクカートリッジ13に代えてカラーインクカート
リッジをキャリッジ12に搭載することを要求するため
のものであり、「スキャナー交換」の表示部112D
は、インクカートリッジに代えてスキャナーをキャリッ
ジ12に搭載することを要求するためのものである。な
お、カラーインクカートリッジやスキャナーの具体的な
構成については、後述する実施の形態において説明す
る。また、「タンク無し」の表示部112Eは、記録ヘ
ッドが搭載されたキャリッジ12に対して、カートリッ
ジタイプのインクタンクが交換可能に搭載できる場合
に、そのインクタンクの搭載を要求するためのものであ
る。
【0101】また、ブラックインクカートリッジ13に
代えてキャリッジ12に搭載可能なカラーインクカート
リッジが、異なる色のインクを収容した複数のカートリ
ッジタイプのインクタンクを交換可能に有する場合に
は、センサ100Aの検出重量によって、そのカートリ
ッジタイプのインクタンクの装着の有無を検出すること
もできる。その場合には、その検出の判定基準となる検
知レベルを設定しておけばよい。
【0102】さらに、制御部111には、インクの使用
量を判定するための判定手段としてドットカウンタ11
1Aが備えられている。このドットカウンタ111A
は、記録ヘッドから吐出されるインクの吐出数に対応す
るドットの形成数をカウントするものであり、そのカウ
ント値から、インクの使用量を判定することができる。
しかし、1ドットあたりのインクの吐出量は、温度等の
環境条件による影響を受けやすい。そこで、本例では、
センサ100Aの検出重量に基づいてインクの残量が所
定量以下になったことが判定されたときから、ドットカ
ウンタ111Aを用いて、その後のインクの使用量を求
めることによって、インクをほぼ完全に使いきり、かつ
記録動作に支障をきたす前の時点で「インク無し」の表
示をさせる。つまり、インクの残量が所定量以下とな
り、インクの検出期間が短くて環境条件の変化期間も短
くなってから、ドットカウンタ111Aを用いたインク
の使用量の判定を実施する。このように2つのインク残
量の検出方法を組み合わせることによって、より確実に
インクの残量が検出できることになる。
【0103】(第2の実施の形態)本発明の第2の実施
の形態は、検出精度を向上すべく、突起101の移動軌
跡上に位置する重量検出手段としてのセンサ100Aに
改良を加えたものである。すなわち、突起101とセン
サ100Aとの間にレバー100Bが設けられており、
突起101がセンサ100A近傍に位置したときに、そ
の突起101がレバー100B上に乗り上がるようにな
っている。レバー100Bはセンサ100Aの検出部よ
り所定の位置のセンサ100A上(図18)または装置
本体側に設けられた(図14)取り付け部に、回動中心
100C回りに回動自在に取り付けられている。突起1
01のレバー100Bとの対向部には、左右に傾斜面が
形成されており、突起101の乗り上げがスムーズに行
われるようになっている。センサ100Aとしては、種
々のロードセルなどを用いることができるが、その一例
を図20に示す。
【0104】100A1は上面に開口が形成されたハウ
ジングであり、内部に断面逆T字状の可動子100A2
を収容している。可動子100A2の下面とハウジング
100A1の底壁との間にはコイルスプリング100A
3が介在され、その先端検出部が上記開口を貫通し外部
に突出するように付勢している。
【0105】一方、可動子100A2の上面には電極1
00A4が設けられると共に、ハウジング100A1の
頂壁下面には電極100A5が設けられ、コイルスプリ
ング100A3の付勢力により両電極100A4,10
0A5は常時接触状態に保たれている。100A6は電
極100A5に接続されたケーブルである。
【0106】そして、コイルスプリング100A3は所
定の設定荷重が与えられており、レバー100Bにより
先端に所定の荷重が加えられると、電極100A4,1
00A5が離間し、ケーブル100A6を介してOFF
信号が得られる。従って、レバー100Bからの荷重が
コイルスプリング100A3の設定荷重を越えない限り
センサ100AはOFFしない。すなわち、測定重量が
設定荷重より軽いときはON状態を維持し、重いときに
始めてOFFとなる。
【0107】本例の場合は、キャリッジ12の待機位置
としての右方への走査限位置と、記録動作のための走査
範囲との間において、その突起101がレバー100B
上に当接するようになっている。従って、前実施の形態
と同様に、キャリッジ12が移動して、突起101がレ
バー100B上に乗り上がることによって、紙押さえ板
103からスライダ102が離れて、カートリッジ13
を含むキャリッジ12の重量がレバー100Bを介して
センサ100Aに伝達され、その重量を検出することが
できる。この際のレバー100Bからセンサ100Aへ
の重量の伝達方法について図14を用い説明する。
【0108】レバー100Bの回動中心100Cはセン
サ100Aの先端の検出部より、キャリッジの走査方向
にL′の距離で、高さ方向は検出部のほぼ真横に位置し
ている。よってレバー100Bの検出部との接触点にお
ける、回転の接線方向が、検出部に対し略垂直方向とな
るため、キャリッジの突起101における重量をT、セ
ンサ100Aの設定重量をTS とすると、レバー比の関
係より、
【0109】
【数1】TS ×L′=T×L − (Lは、回動中心100Cから、レバー100Bと突起
101との接点までの任意の距離)が成り立つ。
【0110】ここで、TS はセンサ100Aが出力を得
る所定の重量(設定荷重)であり、L′はセンサ100
Aの検出部と、回動中心100Cとの位置関係(距離)
であるため、双方とも既知の値である。従って、式を
変形して
【0111】
【数2】T=TS ×L′/L − が得られ、レバー100B上での突起101の当接位置
(L)が分かればキャリッジの実質的な質量が検出でき
る。ここで、Lを求めることは簡単であり、キャリッジ
12をレバー100B上で回動中心100C側からセン
サ100Aの検出部方向に走査し、最初にセンサ100
Aに出力が得られた位置がLとなる。一般的に走査型プ
リンタは、高品位な印字出力を得るために、キャリッジ
の位置、移動速度等を制御上知る必要があり、そのため
に、高精度パルスモータや、エンコーダを用い、パルス
出力の制御や、エンコーダの出力結果のフィードバック
等の制御を行い、キャリッジの走査を管理している。従
って、キャリッジの位置は、基準となるホームポジショ
ンセンサ74や走査部末端の突当て部からの距離(L
a )として正確に知ることができる。また、センサ10
0A及びレバー100Bの位置は、設計上既知であるこ
とから(Lb )、レバー100B上での距離Lはキャリ
ッジの位置として得られる。制御はパルスモータの駆動
パルスの出力回数や、エンコーダの出力数に応じたモー
タ駆動によりなされる。
【0112】次に、センサ100Aで検出される重量に
よるキャリッジ12上の機能素子の判別及びインク残量
の検出方法について説明する。
【0113】図13に示すように、キャリッジ12の走
査方向の基準となるホームポジションセンサ74からレ
バー100Bの回動中心100Cまでの距離を120m
m、センサ100Aの設定重量TS を45g、レバー1
00Bの回動中心100Cからセンサ100Aの検出部
までの距離を6mm、レバー100B上の突起101が
摺動する範囲を12mmとすると、キャリッジ12のレ
バー100B上での0.5mmずつの移動に対する検出
重量は、式より表1のようになる。
【0114】
【表1】
【0115】従って、各キャリッジ位置(La )での検
出重量(T)に各機能素子の種類及び、インク残量を割
り振ることにより、それぞれの判別が可能となる。例え
ば、図15のように、センサ100Aでの検出重量を、
例えば、スキャナの場合には、90g以上、黒インクの
み収納され、モノクロ印字をするためのブラックカート
リッジの場合には、インクが空の状態で60g以上、イ
ンクが満杯の状態で90g未満、黒インクの収納された
ブラックインクタンク及びカラーインクの収納されたカ
ラーインクタンクがカートリッジに対して着脱可能でカ
ラー印字(モノクロ印字も可能)をするためのカラーカ
ートリッジの場合には、両インクタンクがインク満杯状
態で60g未満と設定しておくことで、キャリッジ12
上の機能素子の種類を、センサ100Aからの出力を得
た時のキャリッジ12の位置により、判別が可能であ
る。
【0116】またカラーカートリッジ上に、ブラックイ
ンクタンクのみを装着した状態でのカラーカートリッジ
の検出重量を黒インクが空の状態で24.5g以上、黒
インク満杯状態で30g未満とし、カラーカートリッジ
上にカラーインクタンクのみを装着した状態でのカラー
カートリッジの検出重量を、カラーインクが空の状態で
35.5g、カラーインク満杯の状態で45g未満とす
ることで、カラーカートリッジの検出重量が24.5g
未満なら両インクタンク未装着、24.5g以上30g
未満なら黒インクタンクのみ装着、30g以上45g未
満ならカラーインクタンクのみ装着、45g以上60g
未満なら両インクタンク有りと、カラーカートリッジ上
のインクタンクの有無も判別可能である。
【0117】さらに、ブラックもしくはカラーカートリ
ッジ搭載時の検出重量により、インクの残量(使用量)
の検出が可能であり、インクの残量(使用量)に応じ
て、表示パネル上や、ホストコンピュータの画面上に、
メッセージや、警告等を表すことも可能である。
【0118】以上の判別はプリンタ本体側制御部もしく
は、ホストコンピュータ側の記憶部に、記憶された、表
1および図15に対応したキャリッジ位置及び機能素子
の種類や、インク残量変化等の素子の状態との関係と、
実際にセンサ100Aで出力を得た時のキャリッジ位置
とを比較することで判別する判別手段とを備えることで
可能である。
【0119】ここで、「検出重量」と「実質的なインク
重量」とは同意語で、スキャナ、インクタンクのみの重
量、またはインクタンクを一体化した記録ヘッドユニッ
トの重量、あるいはインクタンクを一体化した記録ヘッ
ドユニットを走査可能にする移動体の重量を含むもので
ある。なお、突起101は、記録動作のためのキャリッ
ジ12の走査範囲外においてレバー100B上に乗り上
がるため、キャリッジの記録走査を何ら阻害することは
ない。
【0120】またセンサ100Aとレバー100Bとの
関係は、式のみで表されることはなく、回動中心10
0Cの位置や、レバー100Bの形状等で、適宜変化す
ることは言うまでもない。
【0121】さらに、前述の実施形態では、各機能素子
の判別を全て重量センサ100Aによって行っている
が、各素子の判別をキャリッジ12内のセンサもしく
は、電気的接続による制御部での判別が可能であるなら
ば、図15のように各素子を別々の重量域に振り分ける
必要はなく、図19に示すように各素子を同じ重量域に
設定することができる。これにより、インクの残量(若
しくは既に使用した使用量)をさらに細かく検出するこ
とが可能となる。またカラーカートリッジ上のインクタ
ンクの有無も前記制御部での判別を可能にすれば、イン
クタンクの重量を前述の重量域を重ならないように設定
する必要はなく、その結果、インク量を増すことができ
る。
【0122】(第3の実施の形態)先の第2の実施形態
では、機能素子の種類及び状態を判別する重量設定が限
られているため、図15のような、キャリッジ12の位
置と機能素子との関係を記憶部にそのまま記憶させて、
照合、判別を行う方法でも充分であったが、カートリッ
ジもしくは、インクタンク内に収納されたインクの残量
を常にしかも正確に把握しようとするならば、レバー1
00B上でのキャリッジ12の移動ピッチをもっと細か
くする必要がある。キャリッジの走査方向移動の最小ピ
ッチは、パルスモータなら1パルス分、エンコーダを用
いた制御ならば、エンコーダの1ピッチ分となるが、前
実施の形態の0.5mmピッチよりは、かなり細かくほ
ぼ連続的にキャリッジ12を移動可能である。従って各
機能素子毎の重量域の配分がなされていれば、前実施の
形態同様、素子の種類の判別はもとより、カートリッジ
またはインクタンク内のインク満杯時の検出重量が分か
っていれば、図16のように、インク残量を{(インク
満杯時の検出重量−T)/インク満タン時のインク重
量}×100%として知ることができる。
【0123】ここで検出重量Tは、キャリッジ12の移
動がほぼ連続的なことから、前記式T=TS ×L′/
Lにより正確に検出可能である。よって各機能素子の種
類及び状態の判別は、各素子の重量域を記憶させた記憶
部及びセンサ100Aが出力を得た時のキャリッジ12
の位置La より、式を変形したT=TS ×L′(La
−Lb )を用い、Tを演算より求める演算部を設け、求
められた検出重量Tと、記憶部に記憶されたデータを比
較して、現在キャリッジ上にある素子の種類及びその状
態を判別する判別手段を備えることで可能である。また
前記演算部は前述のインク残量の計算式{(インク満杯
時の検出重量−T)/インク満タン時のインク重量}×
100%の演算も行い、この結果をプリンタ本体また
は、ホストコンピュータ側のディスプレイ部に表示する
ことで、ユーザは常に、インク残量を確認でき、不意な
インク切れを防止することができる。
【0124】(第4の実施の形態)前述の第2及び第3
の実施の形態における記憶部のデータ、すなわち、各機
能素子の重量域と、キャリッジ12の位置関係のデータ
及び、演算部におけるセンサ100A単体の設定重量T
S 、ホームポジションから回動中心100C(もしくは
検出部)までの距離Lb 等は、不変のデータであるとし
て記述したが、これらのデータを装置組立時に変更また
は補正可能とすることで、大きなメリットを得ることが
できる。
【0125】例えば、ホームポジションセンサ74と、
センサ100Aとの距離が離れており、しかも、それぞ
れの取付け場所の間にいくつもの部品が介在している様
な場合、ホームポジションセンサ74とセンサ100A
との距離に誤差を生じることがある。この様な場合、装
置組立て時にキャリッジ12に所定の重量の物を載せ、
レバー100B上を走査し、初めてセンサ100Aから
出力を得た時のキャリッジ12の位置を検出すること
で、実際のセンサ100A(もしくは回動中心100
C)の位置を知ることができる。この結果より、記憶部
または演算部のセンサ100Aの位置に関するデータを
修正または補正することで、組立時に生じる誤差を最小
限に抑えることができ、装置1台1台の個体差(バラツ
キ)を無くすことが可能となる。
【0126】また、逆にホームポジションセンサ74
と、センサ100A(もしくは回動中心100C)との
距離が、いたって正確に組立てられるのであれば、セン
サ100A単体の設定重量TS の誤差があったとしても
正確な検出をすることが可能である。例えば、センサ1
00A単体の誤差が10%あるとした場合、表1の例で
は、TS =45g±4.5gとなり、誤差の幅は9gに
もなる。この様な場合でも、前述同様、キャリッジ12
上に所定の重量(T)の物をのせ、レバー100B上で
キャリッジ12を走査し、初めてセンサ100Aの出力
を得た時のキャリッジ位置(La )を知ることにより、
式を変形して、TS =T×L/L′=T×(La −L
b )/L′とすることで、実際の、センサ100Aの設
定重量TS が求められる。この結果より、記憶部及び演
算部のセンサ100Aの検出重量に関するデータを修
正、補正することで、正確な検出が可能になる。この場
合、図17のグラフに示すように、TS の変化分だけ、
キャリッジ12の位置と、検出される重量に差が生じる
が、これは、TS がプラス側に最大振れた時に検出した
い最小の重量が、検出できるようレバー100Bの長さ
を設定しておくことで対応できる。従って、センサ10
0Aの検出重量に誤差がある場合においても、個体差な
く、正確な重量検出が可能となる。
【0127】以上の実施の形態では、センサ100Aと
レバー100Bはともに側板に取り付けられているよう
記述されているが、図18のごとくセンサ100A上に
レバー100B及び回動中心100Cを直接設けること
で、更なる精度向上が可能である。
【0128】(第5の実施の形態)図4は、本発明の第
5の実施の形態を説明するための図である。本実施の形
態の場合は、キャリッジ12の駆動方式が前述した第1
の実施の形態と相違する。
【0129】すなわち、本実施の形態におけるキャリッ
ジ12はベルト65に連結されておらず、そのベルト6
5には、ガイド軸11に回動自在かつ摺動自在にガイド
された走査型キャリアとしての走査子78が連結されて
いる。そして、図4(a)、(b)に示すように、待機
位置に保持されているキャリッジ12に対して走査子7
8が所定量接近することにより、その走査子78とキャ
リッジ12とが連結されて、それらが一体化する。走査
子78と一体化したキャリッジ12は、前述した第1の
実施の形態と同様に、紙押さえ板103上に沿ってスラ
イダ102が摺接することによって、記録紙9との間隔
が規制され、かつガイド軸11を中心とする図2中反時
計方向の回動が規制される。
【0130】そして、図4(c)のように、キャリッジ
12が待機位置から記録走査範囲に至るまでの間におい
て、キャリッジ12の突起101がセンサ100A上に
乗り上がることによって、カートリッジを搭載したキャ
リッジ12と走査子78の重量が検出され、その検出重
量に基づいて、前述した実施の形態と同様にインクの残
量等が検出できることになる。
【0131】また、走査子78と共にキャリッジ12が
記録走査範囲内にて走査されることによって、記録紙9
に対する所期どおりの記録動作が行われる。
【0132】その後、走査子78と共にキャリッジ12
を元の待機位置まで移動させて、そのキャリッジ12を
待機位置に保持してから、走査子78をキャリッジ12
から離間させるように左方に移動させることによって、
それらの連結状態が解かれる。
【0133】このような走査子78とキャリッジ12と
の連結および解除に際しては、樹脂製のグリッパ62や
嵌合軸59、63などが機能する。その連結および解除
のための具体的な機構については、後述の実施の形態に
おいて説明する。
【0134】(第6の実施の形態)図5(a)〜(c)
は、本発明の第6の実施の形態を説明するための図であ
る。本実施の形態の場合は、センサ100Aの配備位置
が前述した第5実施の形態と相違する。
【0135】すなわち、本例におけるセンサ100Aは
キャリッジ12の待機位置に配備されており、その待機
位置にて走査子78とキャリッジ12との連結が解除さ
れて、図5(c)のようにキャリッジ12が前述したガ
イド軸11を中心として図2中の反時計回りに回転した
ときに、センサ100A上に突起101が乗り、そのセ
ンサ100Aによって、カートリッジを搭載したキャリ
ッジ12の重量が検出できるようになっている。したが
って、センサ100Aは走査子78から分離されたキャ
リッジ12の重量を検出することになり、走査子78の
影響を受けない分、正確な重量検出が可能となる。
【0136】キャリッジは、突起101がセンサ100
A上に乗ることにより、前述したガイド軸11を中心と
する図2中の反時計回りの回転が規制されて、待機位置
にて保持されることになる。
【0137】その後、走査子78とキャリッジ12とが
連結するときには、キャリッジ12がセンサ100Aか
ら離れるように、前述したガイド軸11を中心として図
2中の時計回りに回動する。
【0138】(第7の実施の形態)上述のキャリッジ1
2には、図21(a)〜(c)に示すように機能素子と
して種々の形態のインクジェットカートリッジ13a〜
13cを搭載することができる。図21(a)〜(c)
はいずれも図1に示した記録装置のキャリッジ12に搭
載された場合に、図1中の矢印10方向から視たインク
ジェットカートリッジの正面図である。図21(a)に
示したインクジェットカートリッジ13aは、その下面
左側に突起101を有し、図21(b)のインクジェッ
トカートリッジ13bはその下面右側に突起101を有
し、図21(c)のインクジェットカートリッジ13c
はその下面左右に一対の突起101を有している。各突
起101はそれぞれ大きさ、形状が同一である。
【0139】次に、図22(a)〜(c)を参照しなが
らインクジェットカートリッジ13aの種類および状態
の判別方法を説明する。
【0140】キャリッジ12は印字開始前あるいは印字
終了後に図22(a)に示す位置から図22(b)に示
す第1の停止位置に移動して停止する。このとき、イン
クジェットカートリッジ13aの突起101はセンサ1
00Aに乗り上げた状態となり、センサ100Aにより
インクジェットカートリッジ13aの種類およびインク
タンク装着の状態が検出され、その信号が不図示の判定
手段に送られる。
【0141】次に、キャリッジ12は図22(c)に示
す第2の停止位置に移動して停止する。このとき、イン
クジェットカートリッジ13aの突起101はセンサ1
00Aに当接しないため、センサ100Aの信号は不図
示の判定手段に送られない。
【0142】このようにして、インクジェットカートリ
ッジ13aの有無、種類等がセンサ100A等により判
別される。すなわち、インクジェットカートリッジ13
aがブラックインクジェットカートリッジであれば、そ
の判別を行うことができることになる。
【0143】次に、図23(a)〜(c)を参照しなが
ら、インクジェットカートリッジ13bの種類および状
態の判別方法を説明する。
【0144】キャリッジ12は印字開始前あるいは印字
終了後に図23(a)に示す位置から図23(b)に示
す第1の停止位置に移動して停止するが、インクジェッ
トカートリッジ13bの突起101はセンサ100Aに
当接しない。
【0145】次に、キャリッジ12は図23(c)に示
す第2の停止位置に移動して停止する。このとき、突起
101はセンサ100Aに乗り上げた状態となり、セン
サ100Aによりインクジェットカートリッジ13bの
種類およびインクタンクの装着の状態が検出され、その
信号が不図示の判定手段に送られる。
【0146】このようにしてインクジェットカートリッ
ジ13bの有無、種類等もセンサ100Aにより判別さ
れる。すなわち、インクジェットカートリッジ13bが
カラーインクジェットカートリッジであれば、その判定
を行うことができることになる。
【0147】次に、図24(a)〜(c)を参照しなが
らインクジェットカートリッジ13cの種類および状態
の判別方法を説明する。
【0148】インクジェットカートリッジ13cの場合
は、一対の突起101を有しているため、キャリッジ1
2が図24(b)に示す第1の停止位置および図24
(c)に示す第2の停止位置にそれぞれ移動して停止し
た際に、突起101がセンサ100Aに乗り上げた状態
となる。従って、両停止位置において、センサ100A
の検出信号が不図示の判定手段に送られる結果、インク
ジェットカートリッジ13cの有無、種類等の判別が行
われる。すなわち、インクジェットカートリッジ13c
がブラックインクとカラーインクの混載タイプのインク
ジェットカートリッジであれば、その判別を行うことが
できることになる。
【0149】以上のようにインクジェットカートリッジ
の種類ごとに突起101の位置や数を変え、キャリッジ
12が該突起101に対応した位置で停止するようにし
ておくとキャリッジ12の停止位置とセンサ100Aの
信号の組み合わせから、不図示の判定手段により、搭載
されているインクジェットカートリッジの種類やインク
タンクの装着の状態を判別できる。
【0150】(第8の実施の形態)上記第7の実施の形
態における機能素子の判別方法の説明では、機能素子と
してインクジェットカートリッジを例にとったが、これ
に代えてスキャナ等の他の素子を判別の対象としても同
様に判別が可能である。
【0151】ここで、機能素子としてブラックインクジ
ェットカートリッジおよびカラーインクジェットカート
リッジの2種類の他にスキャナを用いて、各素子の判別
を行った場合のセンサ100Aの信号の組み合せ例は表
2に示される。
【0152】
【表2】
【0153】表2よりキャリッジ12に搭載される機能
素子の種類及び状態はそれぞれ次のように判別する事が
できる。すなわち、表2に示すように、例えば、ブラッ
クインクカートリッジが搭載されており印字可能である
場合に判定Aを表示し、スキャナーが搭載されている場
合に判定部Bを表示し、カラーインクカートリッジが搭
載されておりこのカートリッジにはインクタンクも装着
されている場合に判定Cを表示し、ブラックインクカー
トリッジが搭載されているがインクタンク内のインクが
少ない場合、又はカラーインクカートリッジが搭載され
ているがこのカートリッジにはインクタンクが未装着の
場合に判定Dを表示する。
【0154】なお、ここでの判定表示は図3に示した制
御系における表示部112を用いて行うことができる。
【0155】このように種々の位置に突起101を単数
あるいは複数設け、キャリッジ12が2つの停止位置で
停止するだけで搭載されうる3つの機能素子を判別し、
その素子の状態を把握する事が可能となる。
【0156】なお、図25(a)〜(c)は、いずれも
本発明のインクジェット記録装置に搭載可能な機能素子
の構成を示す。各図は機能素子を正面から見た概略図で
あり、それぞれ突起101のキャリッジ摺動方向の位置
を左(図25(a))、中(図25(b))、右(図2
5(c))としたものである。このときセンサ100A
を作動させるためにキャリッジ12は図25(a)〜
(c)に示したそれぞれの突起101に対応する3つの
位置で停止して、キャリッジ12の停止位置とセンサ1
00Aの出力信号をもとに搭載される機能素子の種類と
状態の判別を行なう。その他の構成、効果は第7の実施
の形態と全く同じである。
【0157】(第9の実施の形態)本発明の第9の実施
の形態を図6から図10および図12を用いて説明す
る。
【0158】本実施の形態は、インクジェット記録装置
としての適用例であり、前述した第5、第6実施の形態
では走査子78に対して1つのキャリッジ12が連結お
よび解除可能となっているのに対し、本実施の形態で
は、走査子78に対して2つのキャリッジ12、38が
連結および解除可能となっている。また、本実施の形態
および後述する第10の実施の形態には、前述した実施
の形態と同様のセンサ100Aが備えられているが、そ
のセンサ100Aについての重複説明は省略する。図6
は本実施の形態を示す全体斜視図である。
【0159】1は右側板であり、2は左側板である。3
はプラテンローラであり、ゴムなどの弾性体で構成され
ている。4はプラテンローラの中心に形成されたプラテ
ンローラ軸であり、その左右端が左側板2と右側板3で
支持される。5は紙送りモータであり、前記右側板1に
支持され、不図示のギア列を介して前記プラテンローラ
軸4を回転させる。6はペーパーガイドであり、プラテ
ンローラ3の円周に沿って設けられる。7および8はピ
ンチローラであり、プラテンローラ3の表面に不図示の
バネにより所定の圧力で押圧される。被搬送媒体として
の記録用紙9は、矢印10の方向から給紙されプラテン
ローラ3とペーパーガイド6の間から挿入されて、ピン
チローラ7,8とプラテンローラ3とで挟持されU字状
に曲げられて紙送りされる。11は、案内機構としての
直径10mmのガイド軸であり、その端部が左側板1と
右側板2で支持される。
【0160】12は、機能素子搭載用キャリッジとして
のブラックインク用キャリッジである。図7を用いてブ
ラックインク用キャリッジ12の詳細を説明する。この
ブラックインク用キャリッジ12には、ブラックインク
カートリッジ13が搭載される。24はカートリッジフ
ックであり、カートリッジ13をキャリッジ12内に位
置する接点部26に押しつける役目をする。ボタン27
を押すと、キャリッジ12に設けた角穴29から係止部
30がはずれ、支点28を軸に矢印31方向へフック2
4が回転して開く。このフック24が開いた状態で、ブ
ラックインクカートリッジ13がキャリッジ12に上方
から挿入され、フック24を閉じるとカートリッジ13
が接点部26に押しつけられて固定される。キャリッジ
12からはピン99,100が突出しており、これらの
ピン99,100は、カートリッジ13に付属する後述
のアルミ板の位置決め穴に嵌合する。カートリッジ13
は、ピン99,100の根元に突き当たって位置決めさ
れる。32はフレキシブルケーブルであり、キャリッジ
12の移動に応じて湾曲して追従する。フレキシブルケ
ーブル32の端部に前記接点部26が形成され、接点部
26はキャリッジ12内部に配され、不図示の基板から
カートリッジ13に、機能素子駆動信号としてのインク
吐出信号を与える。キャリッジ12は、後述するキャリ
アとしての走査子78と一体化するための嵌合穴33,
34,35とグリップ部36を有する。穴35は上下に
長い長穴とされ、またグリップ部36は、キャリッジ1
2の壁部から外方へ突出している。また、37は、キャ
リッジ12に設けられてガイド軸11が貫通する穴であ
り、走査子78と一体になった時に摩擦負荷が生じない
ように内径が10.2mmに設定されている。この穴3
7とガイド軸11の嵌合により、キャリッジ12は、案
内機構としてのガイド軸11に揺動可能に係合され、ま
た第1待機部位としての後述するキャップ77(図6参
照)上の部位にて、下方への揺動が規制されて保持され
ている。79は、後述の光透過型ホームポジションセン
サ74を遮るブラックキャリッジ用センサ遮蔽板であ
る。
【0161】図6において38は、カラーインク用キャ
リッジであり、カラーインクカートリッジ44が搭載さ
れる。このキャリッジ38を図8を用いて説明する。キ
ャリッジ38は、図7のブラックインク用キャリッジ1
2と類似の形状のため、相違点のみ説明すると、39,
40および41は後述の走査子78との嵌合穴であり、
嵌合穴39,40の位置は、ブラックインク用キャリッ
ジ12の嵌合穴33,34とは左右逆になっている。穴
41は上下に長い長穴とされている。43はグリップ部
であり、キャリッジ38の壁部から外方へ突出してい
る。80はカラーキャリッジ用センサ遮蔽板である。ま
た、キャリッジ38は、キャリッジ12の穴37と同様
の穴42が設けられており、その穴とガイド軸11との
嵌合により、キャリッジ12は案内機構としてのガイド
軸11に揺動可能に係合されている。また、図6におけ
るキャリッジ38と対向する位置に設けられたキャップ
77と同様のキャップは、その上面の部位を第1待機部
位とし、その部位にてキャリッジ38の下方への揺動を
規制、それを保持している。
【0162】ブラックインクカートリッジ13は、ブラ
ックインクを収容するインクタンクと、ブラックインク
を吐出する機能素子としてのインクジェット記録ヘッド
を有している。インクタンクは、内部に不図示のスポン
ジを有しインクを含有する。インクの容量は例えば、文
字印字でA4サイズの記録用紙9の7百枚相当量であ
る。また、カートリッジ13に備わる図示しない放熱用
アルミ板には、キャリッジ12に対する位置決め用の穴
が設けられている。さらに、このアルミ板と平行に、前
記接点部26に対応する不図示の接点を持つ基板が固定
されている。
【0163】カラーインクカートリッジ44には、ブラ
ックインクタンク、カラーインクタンクおよび機能素子
としてのカラー用のインクジェット記録ヘッドを有し、
それらのインクタンクは、前述したブラックインクカー
トリッジのタンク13とは異なり、カラー用の記録ヘッ
ドから取り外して交換できるようになっている。インク
タンク内の構造はブラックインクカートリッジ13のも
のと同様のスポンジ含有構造となっている。カラーイン
クタンクの内部には、イエロー、マゼンダ、シアンのイ
ンクの収容領域が形成されており、これらの領域内に収
容されたスポンジから、それぞれのインクがインク供給
口を介してインクジェット記録ヘッドに供給される。
【0164】次に、再び図6を用いて、走査型キャリア
としての走査子78について説明する。図6において、
走査子78の左右の軸受け68,69はガイド軸11に
嵌合している。また、上ガイド67はレール70に沿っ
て摺動する。65はベルトであり、走査子78の左右方
向の中間に位置する駆動力の受け部としてのベルト止め
64に固定される。ベルト65の一方側はモータープー
リー72に掛けられており、その他方側は、不図示のバ
ネでベルトを張る方向に付勢されたテンションプーリー
73に掛けられている。キャリアモータ71を駆動する
ことにより、走査子78が主走査方向に移動される。6
6はセンサ遮蔽板であり、光透過型ホームポジションセ
ンサ74の光路を遮ることにより、走査子58の位置制
御のための出力信号を生じさせる。
【0165】62は走査子78上に左右対称に固定され
た二対の樹脂製グリッパであり、前記したブラックイン
ク用キャリッジ12およびカラーインク用キャリッジ3
8上にあるグリップ部36および43を二股状の爪でグ
リップする。図12は走査子78とブラックインク用キ
ャリッジ12が結合している状態を示す図である。キャ
リッジ12のグリップ部36が走査子78のストッパ部
98に突き当たり保持される。つまり、カートリッジ1
3は、キャリッジ12に対し位置決めピン99および1
00の根元に突き当たって位置決めされ、キャリッジ1
2は、走査子78に対しストッパ部98に突き当たって
位置決めされる。これにより、走査子78の走査の際、
用紙9の正確な位置に記録することができる。走査子7
8がブラックインク用キャリッジ12のグリップ部36
をグリップした状態では、走査子78の嵌合軸59,6
1,63がキャリッジ12の嵌合穴34,33,35に
それぞれ嵌合して、走査子78とキャリッジ12は一体
になって走査可能となる。一方、カラーインク用キャリ
ッジ38と走査子78が一体化する際は、グリッパ62
がグリップ部43をグリップし、走査子78の嵌合軸6
0,61,63がカラーインク用キャリッジ38の嵌合
穴40,39,41にそれぞれ嵌合して同様に走査可能
となる。グリッパ62および嵌合軸59,61,63
は、第1,第2待機部位としてのキャップ上に位置する
キャリッジ12,38が走査子78に結合して搭載され
るときに、そのキャリッジ12,38の揺動を規制する
ための係合機構を成している。
【0166】75は、ブラックインク用キャリッジ12
を図6の位置で拘束する樹脂製ブラックグリッパ、76
はカラーインク用キャリッジ38を同じく図6の位置で
拘束するカラーグリッパである。ブラックグリッパ75
とカラーグリッパ76の形状は鏡像関係にあり、動作は
同じなので、ブラックグリッパ75についてのみ説明す
る。
【0167】図9(a)〜(d)はブラックインク用キ
ャリッジ12のグリップ部36、グリッパ62、および
ブラックグリッパ75の関係を示す正面図であり、キャ
リッジ12の図示は省略している。図9(a)は、キャ
リッジ12をブラックグリッパ75が拘束している状態
を示す。ブラックグリッパ75の二股状の爪Iはグリッ
プ部36を掴んでいるため、外側に開くように変位して
いる。図9(b)は、走査子78がキャリッジ12に接
近した状態を示し、グリッパ62の二股状の爪は、開か
れているブラックグリッパ75の爪Iの内側に侵入しよ
うとしている。図9(c)は、さらに走査子78が接近
した状態を示し、グリッパ62がグリップ部36をグリ
ップし、ブラックグリッパ75の爪Iはさらに押し広げ
られている。その後、図9(d)のように走査子78が
逆に動くと、キャリッジ12は走査子78と一体となっ
て走査する状態になる。その後、さらに、もう一度走査
子78が右に動くと、前記した過程とは逆に走査子78
からブラックグリッパ75の方にキャリッジ12が移行
することになる。このように、走査子78がブラックグ
リッパ75に接近する毎に、キャリッジ12の受渡しが
行なわれる。
【0168】図6において77は、ブラックインクカー
トリッジ13の記録ヘッドをキャッピングして、乾燥か
ら守るためのキャップである。カラーインクカートリッ
ジ44に対しても同様に不図示のキャップが設けられて
いる。キャップ77は、不図示のカム等の手段により、
ブラックインク用キャリッジ12がブラックグリッパ7
5によって拘束されてキャップ位置にある時に、ブラッ
クインクカートリッジ13の記録ヘッドのヘッド面に当
接し、その拘束が解かれてキャリッジ12がブラックグ
リッパ75から離れる時にはキャップ77が退避する。
【0169】次に、動作について図6および図10を用
いて説明する。
【0170】電源をオンする前、走査子78は、ホーム
ポジションセンサ74の光路を遮蔽板66が遮る位置か
ら図6中左側50mmに静止しており、ブラックインク
用キャリッジ12と、カラーインク用キャリッジ38
は、それぞれ対応するキャップ位置にあり、それらのカ
ートリッジ13,44はキャップされている。
【0171】電源がオンされると、走査子78は、ブラ
ックインク用キャリッジ12側(Bk側)に向って右に
100mm動く(ステップS1,S2)。この時、ホー
ムポジションセンサ(HP)74の光路が遮られる回数
を判定し、それが1回ならば、走査子78は反転して左
方に動き(ステップS5)、そしてセンサ74の光路が
再び遮られてから50mmの位置(以下、初期位置)で
停止する(ステップS6)。一方、センサ74の光路が
2回遮られたならば、走査子78にブラックインク用キ
ャリッジ12あるいはカラーインク用キャリッジ38が
結合していると判断し、さらに、センサ74の検出信号
のオンオフのタイミングを判定する。走査子78とキャ
リッジ12が結合した状態において遮蔽板66と遮蔽板
79は20mmの間隔を有し、また走査子78とキャリ
ッジ38が結合した状態において遮蔽板66と遮蔽板8
0は6mmの間隔を有している。従って、センサ74の
光路を遮蔽するタイミングにより、キャリッジ12,3
8のどちらが走査子78に結合しているか判断可能とな
る。
【0172】ブラックインク用キャリッジ12(Bkキ
ャリッジまたはブラックキャリッジともいう)が結合し
ているときは、遮蔽板66がセンサ74を通過した後、
ブラックインク用キャリッジ12をキャップ位置まで移
動させ(ステップS4,S11)、そのキャリッジ12
をブラックグリッパ75によって拘束した後、走査子7
8を反転させて左方へ移動させ(ステップS5)、そし
てセンサ74の光路が再び遮られてから初期位置に停止
させる(ステップS6)。一方、カラーインク用キャリ
ッジ38が結合している時は遮蔽板66がセンサ74を
通過してから右方へ50mm移動した位置で反転させて
左方へ移動させ(ステップS9)、そしてカラーインク
用キャリッジ(カラーキャリッジともいう)38をキャ
ップ位置まで移動させ(ステップS10)、そしてカラ
ーキャリッジ38をカラーグリッパ73によって拘束し
た後、走査子78を再反転させて(ステップS5)、前
記初期位置にて停止させる(ステップS6)。
【0173】このように、走査子78に対してキャリッ
ジ12,38のいずれもが結合していない状態のとき
は、走査子78だけが動いて初期位置で停止し、また、
不測の事態により、電源オフ状態においてキャリッジ1
2,38が走査子に結合していたときは、キャリア1
2,38を対応するキャップ位置まで持って行って拘束
させた後、走査子78だけが初期位置に移動して停止す
る。
【0174】記録信号が入力されると、その記録信号が
テキストや罫線などのブラック主体の記録用なのか、カ
ラーイメージ信号なのかを判別し(ステップS7,S
8)、前者の場合は走査子78がブラックキャリッジ1
2のキャップ位置へ走査してブラックキャリッジ12と
一体化し(ステップS16)、後者の場合は走査子78
がカラーキャリッジ38のキャップ位置へ走査してカラ
ーキャリッジ38と一体化する(ステップS13)。同
時に、記録に使うカートリッジ13または44からキャ
ップは退避する(ステップS17,S14)。ブラック
キャリッジ12による記録では、128本のノズルを用
いて記録を行ない、1走査分記録すれば(ステップS1
8)、128ノズル分用紙9を紙送りして(ステップS
19,S23)、次の走査を行なう(ステップS1
8)。1ページの記録が終了したら排紙し(ステップS
19,S20)、記録を続行するなら新たに給紙(ステ
ップS24,S25)する。記録終了ならば、走査子7
8はブラックキャリッジ12がキャップ位置に来るまで
移動し(ステップS26)、ブラックキャリッジ12は
ブラックグリッパ75に拘束され、そしてキャップ77
がキャップされた後(ステップS27)、走査子78が
前記電源オフ時の位置まで走査して停止する(ステップ
S28)。その後、電源がオフされる(ステップS2
9)。一方、カラーキャリッジ38による記録では、カ
ラーイメージの割り合いの多い領域は、ブラック、シア
ン、マゼンダ、イエローの順に24ノズル分ずつ紙送り
しながら色重ねしていき、またブラックイメージ画像の
領域は、ブラックノズル64本を用いて、64本分の紙
送りをしていく(ステップS22)。
【0175】ところで、グリッパ62の二股状の爪のバ
ネ性により、走査子78とキャリッジ12,38は容易
に分離できない。しかし、ユーザーが手で触れるなどの
事態で両者が離れることも考えられるため、走査子78
の1走査中に所定のタイミングでセンサ74の光路が2
回遮蔽されているかどうか監視する。もし、1回しか遮
蔽しない場合は、走査子78とキャリッジ12または3
8が離れていると判断し、走査子78を停止させてリリ
ーフシーケンスに入る。その判断の直前までブラックキ
ャリッジ12で記録動作していた場合には、走査子78
を右へ350mm相当移動させる。その移動中にグリッ
パ62はグリップ部36に接触し、そのままブラックキ
ャリッジ12を押して右へ移動させる。その後、ブラッ
クグリッパ75の二股状の爪Iにグリップ部36が接触
し、ブラックグリッパ75にグリップ部36がグリップ
される。さらに、走査子78が右へ移動するとグリッパ
62の爪がブラックグリッパ75の爪Iの内側に入り込
む。キャリアモータ71は余剰の移動分脱調した後、停
止する。次に、走査子78がブラックキャリッジ12と
ともに反転して左方へ移動し、そしてセンサ74を通過
した後、初期位置で停止する。同時にプラテンローラ3
が回転し排紙をして、新しい用紙9が給紙され再び記録
に備える。一方、前記の判断の直前までカラーキャリッ
ジ38で記録動作していた場合には、走査子78を左へ
350mm移動させる。その後の過程は上述のブラック
キャリッジ12のリリーフと同じである。このように、
不測の事態で走査子78とキャリッジ12または38が
分離しても、リリーフシーケンスを自動的に実施して記
録の実行を可能にしている。
【0176】上述したように、本実施の形態では、記録
信号の種類によって、適したキャリッジを選択し記録を
行なう。また、このような選択は、記録装置の操作モー
ドに応じて行うようにしてもよい。また、本実施の形態
では、カラーインクカートリッジ44の記録ヘッドとし
て、縦に異なる色のノズルを並べたヘッドを用いたの
で、横に並べる方式より横幅が小さくなり、装置全体を
コンパクトに構成できる効果がある。
【0177】また本実施の形態では、キャリッジ12,
38が保持される第1,第2待機部位を、走査子78の
走査方向に関して両端部側に離して設けているため、走
査子78を一方向または他方向に走査させるだけで、走
査子78に対してキャリッジ12,38を簡易に着脱さ
せることができ、装置全体の構成の簡素化および小型化
を図ることができる。
【0178】また、図12から明らかなように、走査子
78とキャリッジ12との結合状態において、走査子7
8の走査方向に対して垂直な方向のキャリッジ12の投
影空間内、つまり図12の紙面の表裏方向におけるキャ
リッジ12の投影空間内に、走査子78の左右の中間部
位が含まれている。前述したように、走査子78の駆動
力の受け部としてのベルト止め64(図6参照)は、走
査子78の左右方向の中間に位置しているため、当然、
そのベルト止め64は前記キャリッジ12の投影空間内
に介入することになる。このことは、駆動力を受けるベ
ルト止め64とキャリッジ12の重心との間の距離を短
くして、キャリッジ12と共に走査子78が走査する際
にベルト止め64と軸受け68,69との間に生じるモ
ーメントを小さく抑えることになり、それらの走査をス
ムーズなものとする上において有利である。また、グリ
ッパ62とグリップ部36とのグリップ位置も前記キャ
リッジ12の投影空間内に位置するため、走査子78と
共にキャリッジ12が走査する際に、キャリッジ12の
振れの発生が抑えられることにもなる。このことは、走
査子78とキャリッジ38が結合状態となったときも同
様である。しかも、走査子78の左右方向の中間の位置
が両キャリッジ12,38のそれぞれの占有空間として
選択的に利用されるため、その分、走査子78の左右方
向における小型化を図ることもできる。
【0179】さらに、走査子78とキャリッジ12との
結合に際し、走査子78側のグリッパ62、嵌合軸5
9,61,63と、キャリッジ12側のグリップ部3
6、嵌合穴34,33,35との嵌合順序を次のように
すべく、それらの位置関係を予め設定しておくことが好
ましい。まず、長穴である嵌合穴35と嵌合軸63とを
嵌合させて、キャリッジ12を図12中紙面の表裏方向
において位置決めしてから、嵌合穴34,33と嵌合軸
59,61とを嵌合させて、キャリッジ12を図12の
上下方向においても位置決めし、その後、またはそれと
同時に、グリップ部36にグリッパ62をグリップさせ
る。このように、走査子78によるキャリッジ12に対
しての牽引/離脱用の係合として、グリップ部36にグ
リッパ62をグリップさせる前に、キャリッジ12を位
置決めしてキャリッジ12と走査子78との相対位置関
係を規制することは、前記牽引/離脱用の係合を確実な
ものとする上において有利である。また、このことは、
走査子78とキャリッジ38との結合に関しても同様で
ある。なお、図6においては、走査子78側の嵌合軸6
0,61,63、グリッパ62に符号A,B,C,Dを
付し、また、これらに対応するキャリッジ38側の嵌合
穴40,39,41、グリップ部43に符号E,F,
G,Hを付している。
【0180】なお、本実施の形態では、インクカートリ
ッジ13,44をキャリッジ12,38に搭載したが、
キャリッジ12,38は存在せずに、カートリッジ1
3,44あるいは記録ヘッドそのものを走査子78で受
け渡しして、選択的に走査子78に結合させる構成でも
良い。また、本実施の形態では、キャリッジ12,38
を走査子78に結合する手段およびキャップ位置に拘束
する手段として、樹脂製の二股状の爪を有するグリッパ
62を使用したが、これに限定されることなく、例え
ば、ソレノイドを用いて二股状の爪の開閉を行なう方式
や、電磁石と金属相互の吸引力を利用した方法などの結
合・離脱手段も実現手段として含まれる。
【0181】また、機能素子は何ら記録ヘッドのみに特
定されず任意であり、例えば、画像の読み取りセンサを
機能素子として備えることにより、画像の読み取り装置
を構成することもできる。また、キャリッジ12,38
の一方をインクジェット記録ヘッド専用のキャリッジ、
他方を画像の読み取りヘッド専用のキャリッジとして備
えてもよい。キャリッジ12,38を同一のものとし
て、一方を予備として備えるようにしてもよい。また、
機能素子として、解像度が例えば300dpi、350
dpi、600dpi、720dpiのように異なる画
像の読み取りヘッドを交換可能に備えたり、吐出するイ
ンクの種類が異なる記録ヘッド、例えば濃ブラックイン
ク吐出用、イエロー,マゼンタ,シアンのインク吐出
用、イエロー,マゼンタ,シアン,ブラックのインク吐
出用、または淡ブラックインク吐出用の記録ヘッドを交
換可能に備えてもよい。勿論、記録ヘッドとしては、サ
ーマルヘッド等の種々の方式のものを採用することがで
きる。
【0182】さらに、走査子78の走査方向の端部側の
部位に、複数の機能素子を選択的に移動させるオートチ
ェンジャを備え、そのオートチェンジャによって前記部
位の移動された機能素子を走査子78に結合させるよう
にしてもよい。
【0183】(第10の実施の形態)図11において、
81は、前述した第9の実施の形態のブラックインクカ
ートリッジ13と同様に構成されたブラックインクカー
トリッジである。このカートリッジ81はカートリッジ
スタッカー85の上部に戴置されている。ブラックイン
クカートリッジ81の下部には、後述のキャリアとして
の走査子82が接触するテーパー部96が形成される。
カートリッジスタッカー85にはマグネット90が設け
られ、これがブラックインクカートリッジ81の表面に
設けた不図示の鉄板を吸引している。またカートリッジ
スタッカー85にはガイド92がカートリッジ81を挟
むように設けられて、カートリッジ81の位置決めをし
ている。カートリッジスタッカー85の両端にはリブ8
5Aがあり、このリブ85Aが側板87に形成された溝
部86にはまり込んでいる。カートリッジスタッカー8
5は溝部86に沿って上下にスライド可能である。カー
トリッジスタッカー85は不図示の付勢手段により上方
に付勢され、側板87から突出するストッパ88に突き
当たって止まっている。また、スタッカー85には、後
述の走査子82が接触するテーパー部95が形成されて
いる。
【0184】82はキャリアとしての走査子であり、ガ
イド軸11に支持され、ベルト65によりガイド軸11
の軸線方向に走査可能である。走査子82は中壁93を
境に線対称形状をしている。84は接点部であり、その
接点は中壁93の左右の両面に存在する。接点部84の
接点とブラックインクカートリッジ81の側面に設けら
れた接点89は対応した位置にあり、両者が接触するこ
とにより、フレキシブルケーブル91からブラックイン
クカートリッジ81に記録信号が送られる。83は中壁
に埋め込まれた電磁マグネットであり前記フレキシブル
ケーブル91を介して電磁力のオン、オフ信号が送られ
る。その電磁力がオンされると、カートリッジ81に設
けられた鉄板94を引きつけて固定することができる。
同時に、この時の引き付け力により、接点部84と接点
89が良好に電気的接触をする。97は、カートリッジ
スタッカー85のテーパー部95と接触する走査子82
側のテーパー部である。前述した第9の実施の形態と同
様に、ブラックインクカートリッジ81の主走査方向反
対側には、不図示のカラーインクカートリッジが不図示
のカートリッジスタッカーに戴置されている。動作上、
ブラックインクカートリッジ81によるブラック記録
と、カラーインクカートリッジによるカラー記録は同様
なので、以下ではブラック記録の場合についてのみ説明
する。
【0185】まず、電源をオンすると、前述した第9の
実施の形態と同様に走査子82が初期位置に移動する。
記録信号が入力されると、記録信号がブラック記録用か
カラー記録用かを判別した後、走査子82が対応するイ
ンクカートリッジに向かって移動する。ブラック記録の
場合は、走査子82がブラックインクカートリッジ81
に向って移動し、その走査子82のテーパー部97とカ
ートリッジスタッカー85のテーパー部95が接触し、
スタッカー85が降下するとともにテーパー部95と9
6の間に走査子82のテーパー部97が入り込む。そし
て、走査子82の上部にカートリッジ81が移動する。
接点84と89が接触した時点で電磁マグネット83を
オンすると、カートリッジ81は走査子82上に固定さ
れる。電磁マグネット83の吸引力は、マグネット90
の吸引力より強力なため、この状態で走査子82がスタ
ッカー85から離れると、カートリッジ81も走査子8
2と共に移動する。こうして、走査子82とカートリッ
ジ81が一体化した後、第9の実施の形態と同様に記録
動作に移る。
【0186】本実施の形態では、ブラックインクカート
リッジ81とカラーインクカートリッジに対して1つの
フレキシブルケーブル91を共通のものとして使用でき
るため、装置の構成が簡略化されるという効果がある。
また、インクカートリッジを直接走査子82に合体・離
脱させるため、前述した第9の実施の形態に比して、キ
ャリッジの重量分をインクの容量に充てることができ、
その分、大容量のインクカートリッジを用いて記録でき
る。その結果、ランニングコストが安く、カートリッジ
交換の手間を軽減しできる。
【0187】(その他)なお、本発明は、特にインクジ
ェット記録方式の中でも、インク吐出を行わせるために
利用されるエネルギとして熱エネルギを発生する手段
(例えば電気熱変換体やレーザ光等)を備え、前記熱エ
ネルギによりインクの状態変化を生起させる方式の記録
ヘッド、記録装置において優れた効果をもたらすもので
ある。かかる方式によれば記録の高密度化,高精細化が
達成できるからである。
【0188】その代表的な構成や原理については、例え
ば、米国特許第4723129号明細書,同第4740
796号明細書に開示されている基本的な原理を用いて
行うものが好ましい。この方式は所謂オンデマンド型,
コンティニュアス型のいずれにも適用可能であるが、特
に、オンデマンド型の場合には、液体(インク)が保持
されているシートや液路に対応して配置されている電気
熱変換体に、記録情報に対応していて核沸騰を越える急
速な温度上昇を与える少なくとも1つの駆動信号を印加
することによって、電気熱変換体に熱エネルギを発生せ
しめ、記録ヘッドの熱作用面に膜沸騰を生じさせて、結
果的にこの駆動信号に一対一で対応した液体(インク)
内の気泡を形成できるので有効である。この気泡の成
長,収縮により吐出用開口を介して液体(インク)を吐
出させて、少なくとも1つの滴を形成する。この駆動信
号をパルス形状とすると、即時適切に気泡の成長収縮が
行われるので、特に応答性に優れた液体(インク)の吐
出が達成でき、より好ましい。このパルス形状の駆動信
号としては、米国特許第4463359号明細書,同第
4345262号明細書に記載されているようなものが
適している。なお、上記熱作用面の温度上昇率に関する
発明の米国特許第4313124号明細書に記載されて
いる条件を採用すると、さらに優れた記録を行うことが
できる。
【0189】記録ヘッドの構成としては、上述の各明細
書に開示されているような吐出口,液路,電気熱変換体
の組合せ構成(直線状液流路または直角液流路)の他に
熱作用部が屈曲する領域に配置されている構成を開示す
る米国特許第4558333号明細書,米国特許第44
59600号明細書を用いた構成も本発明に含まれるも
のである。加えて、複数の電気熱変換体に対して、共通
するスリットを電気熱変換体の吐出部とする構成を開示
する特開昭59−123670号公報や熱エネルギの圧
力波を吸収する開孔を吐出部に対応させる構成を開示す
る特開昭59−138461号公報に基いた構成として
も本発明の効果は有効である。すなわち、記録ヘッドの
形態がどのようなものであっても、本発明によれば記録
を確実に効率よく行うことができるようになるからであ
る。
【0190】加えて、上例のようなシリアルタイプのも
のでも、装置本体に固定された記録ヘッド、あるいは装
置本体に装着されることで装置本体との電気的な接続や
装置本体からのインクの供給が可能になる交換自在のチ
ップタイプの記録ヘッド、あるいは記録ヘッド自体に一
体的にインクタンクが設けられたカートリッジタイプの
記録ヘッドを用いた場合にも本発明は有効である。
【0191】また、本発明の記録装置の構成として、記
録ヘッドの吐出回復手段、予備的な補助手段等を付加す
ることは本発明の効果を一層安定できるので、好ましい
ものである。これらを具体的に挙げれば、記録ヘッドに
対してのキャッピング手段、クリーニング手段、加圧或
は吸引手段、電気熱変換体或はこれとは別の加熱素子或
はこれらの組み合わせを用いて加熱を行う予備加熱手
段、記録とは別の吐出を行なう予備吐出手段を挙げるこ
とができる。
【0192】また、搭載される記録ヘッドの種類ないし
個数についても、例えば単色のインクに対応して1個の
みが設けられたものの他、記録色や濃度を異にする複数
のインクに対応して複数個数設けられるものであっても
よい。すなわち、例えば記録装置の記録モードとしては
黒色等の主流色のみの記録モードだけではなく、記録ヘ
ッドを一体的に構成するか複数個の組み合わせによるか
いずれでもよいが、異なる色の複色カラー、または混色
によるフルカラーの各記録モードの少なくとも一つを備
えた装置にも本発明は極めて有効である。
【0193】さらに加えて、以上説明した本発明実施の
形態においては、インクを液体として説明しているが、
室温やそれ以下で固化するインクであって、室温で軟化
もしくは液化するものを用いてもよく、あるいはインク
ジェット方式ではインク自体を30℃以上70℃以下の
範囲内で温度調整を行ってインクの粘性を安定吐出範囲
にあるように温度制御するものが一般的であるから、使
用記録信号付与時にインクが液状をなすものを用いても
よい。加えて、熱エネルギによる昇温を、インクの固形
状態から液体状態への状態変化のエネルギとして使用せ
しめることで積極的に防止するため、またはインクの蒸
発を防止するため、放置状態で固化し加熱によって液化
するインクを用いてもよい。いずれにしても熱エネルギ
の記録信号に応じた付与によってインクが液化し、液状
インクが吐出されるものや、記録媒体に到達する時点で
はすでに固化し始めるもの等のような、熱エネルギの付
与によって初めて液化する性質のインクを使用する場合
も本発明は適用可能である。このような場合のインク
は、特開昭54−56847号公報あるいは特開昭60
−71260号公報に記載されるような、多孔質シート
凹部または貫通孔に液状又は固形物として保持された状
態で、電気熱変換体に対して対向するような形態として
もよい。本発明においては、上述した各インクに対して
最も有効なものは、上述した膜沸騰方式を実行するもの
である。
【0194】さらに加えて、本発明インクジェット記録
装置の形態としては、コンピュータ等の情報処理機器の
画像出力端末として用いられるものの他、リーダ等と組
合せた複写装置、さらには送受信機能を有するファクシ
ミリ装置の形態を採るもの等であってもよい。
【0195】
【発明の効果】本発明の記録装置は、キャリッジの走査
範囲内において、そのキャリッジに搭載されるインクタ
ンクの重量を検出する構成であるから、そのインクタン
ク内のインクの残量の変化を正確に把握して、インク切
れ等の問題を未然に回避することができる。
【0196】本発明の記録装置は、インクタンクの検出
重量によってインクの残量が所定量以下であることが判
定されたときから、インクの使用量を判定することによ
って、インクを完全に使いきったことを正確に検出する
ことができる。
【0197】本発明の記録装置は、キャリッジに搭載さ
れるインクタンクの有無を検出することによって、イン
クタンクの搭載忘れをも回避することができる。
【0198】本発明の走査型キャリアを備える機器は、
走査型キャリアに搭載される機能素子の重量を検出する
ことにより、その機能素子の状態を正確に把握して対処
することができる他、次のような効果を奏することがで
きる。
【0199】本発明の走査型キャリアを備える機器は、
キャリアの走査方向の一端部側と他端部側とに離して第
1,第2待機部位を設定して、それらの部位に保持され
る機能素子を選択的にキャリアに搭載する構成であるか
ら、キャリアに搭載する機能素子の種類等に応じた種々
の作動形態を得ることができることは勿論のこと、キャ
リアを一方向または他方向に走査させるだけで、キャリ
アに対して機能素子を簡易に着脱させることができ、構
成の簡素化および小型化を図ることができる。
【0200】本発明の走査型キャリアを備える機器は、
機能素子搭載用のキャリッジを介して機能素子をキャリ
アに搭載する構成であるから、そのキャリッジをキャリ
アに載置するだけで簡易に搭載することができる。
【0201】本発明の走査型キャリアを備える機器は、
機能素子搭載用のキャリッジを案内機構に揺動可能に備
え、それをキャリアに搭載することにより、その揺動を
規制する構成であるから、キャリッジと案内部材との係
合によるキャリッジの位置決め精度を低くして、その係
合部分の構成を簡素化した上、キャリッジをキャリアに
搭載したときに高い位置決め精度を確保することができ
る。
【0202】本発明の走査型キャリアを備える機器は、
走査方向に対して垂直な方向におけるキャリッジの投影
空間内に、キャリアの駆動力の受け部が位置する構成で
あるから、キャリアをキャリッジと共にスムーズに走査
させることができる。
【0203】本発明の走査型キャリアを備える機器は、
キャリッジとキャリアとを係合させる前に、それらの相
対位置関係を規制する構成であるから、それらの係合を
確実にかつスムーズに行うことができる。
【0204】本発明の走査型キャリアを備える機器は、
機能素子と電気接点をキャリアにて位置決めする構成で
あるから、それらの電気的な接続を確実に行うことがで
きる。
【0205】本発明の走査型キャリアを備える機器は、
機能素子搭載用のキャリッジを案内機構に揺動可能に備
え、それをキャリアに搭載することにより、その揺動を
規制する構成であるから、キャリッジと案内部材との係
合によるキャリッジの位置決め精度を低くして、その係
合部分の構成を簡素化した上、キャリッジをキャリアに
搭載したときに高い位置決め精度を確保することができ
る。
【0206】本発明の走査型キャリアを備える機器は、
走査方向に対して垂直な方向におけるキャリッジの投影
空間内に、キャリアの駆動力の受け部が位置する構成で
あるから、キャリアをキャリッジと共にスムーズに走査
させることができる。
【0207】本発明の走査型キャリアを備える機器は、
キャリッジとキャリアとを係合させる前に、それらの相
対位置関係を規制する構成であるから、それらの係合を
確実かつスムーズに行うことができる。
【0208】本発明の走査型キャリアを備える機器は、
第1,第2待機位置に保持されるインクジェットヘッド
を選択的に走査可能とし、さらに、そのインクジェット
ヘッドをキャッピングするキャップ機構を備えた構成で
あるから、それらの記録内容等に応じた最適なヘッドを
用いて記録を行うことができると共に、キャップ機構に
よってヘッドの目詰まりを防止することができる。使用
頻度の高い文字記録とカラーイメージ記録の双方とも高
速で記録することが可能となり、また、記録に使用しな
いヘッドはキャップしたままでよく、予備吐出や吸引動
作でインクを浪費することや、これらの動作に費やす時
間もなくなり、記録に要する時間を短縮することができ
る。
【0209】本発明の走査型キャリアを備える機器は、
第1待機位置をインクジェットヘッド搭載用のキャリッ
ジ専用の待機位置とし、第2待機位置をインクジェット
ヘッドとは異なる機能素子搭載用のキャリッジ専用の待
機位置とした構成であるから、必要に応じて、ヘッド
と、それとは異なる機能素子とを選択的に走査させて、
種々の作動形態を得ることができる。
【0210】本発明の走査型キャリアを備える機器は、
機器の走査モードや機能素子の駆動信号に応じて、キャ
リアに対して一体化する機能素子を選択する構成である
から、最適な機能素子を自動的に選択して走査させるこ
とができる。
【0211】本発明の記録装置は、キャリッジの重量を
検出することにより、そのキャリッジに交換可能に搭載
される機能素子の種類および状態変化などを正確に把握
することができる。
【0212】本発明の記録装置は、キャリッジの走査範
囲内において、そのキャリッジに搭載されるインクタン
クの重量を検出する構成であるから、そのインクタンク
内のインクの残量の変化を正確に把握して、インク切れ
等の問題を未然に回避することができる。
【0213】また、インクの使用量を判定することによ
って、インクを完全に使いきったことを正確に検出する
ことができる。
【0214】さらに、キャリッジに搭載される機能素子
の重量を検出する構成であるから、キャリッジに搭載さ
れている機能素子の種類、状態を正確に把握して対処す
ることができる。例えば、インクタンクの有無を検出す
ることによって、インクタンクの搭載忘れをも回避する
ことができる。
【0215】本発明によれば、キャリッジに搭載される
機能素子に突部を設け、該突部が重量検出手段を作動さ
せるよう構成したので、前記機能素子としてのインクカ
ートリッジ内のインクの残量の変化を把握でき、インク
切れ等の問題を未然に回避することができる。
【0216】本発明の記録装置はキャリッジに搭載され
る機能素子の種類に応じて突起の位置を変え、キャリッ
ジが複数の位置で停止するよう構成したので、キャリッ
ジに搭載された機能素子の種類を簡単な機構で判別する
ことができる。
【0217】本発明の記録装置はキャリッジの停止位置
と重量検出手段の信号を判別する判定手段を有するの
で、キャリッジに搭載された機能素子の判別とさらに機
能素子としてのインクカートリッジ内のインク残量の変
化や、インクタンク装着の有無等を判別でき、インク切
れやインクの固着等を未然に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態を示す全体の斜視図
である。
【図2】図1に示す記録装置の要部の側面図である。
【図3】図1に示す記録装置の制御系のブロック構成図
である。
【図4】(a)〜(c)は本発明の第5の実施の形態の
要部の正面図である。
【図5】(a)〜(c)は本発明の第6の実施の形態の
要部の正面図である。
【図6】本発明第9の実施の形態を示す全体の斜視図で
ある。
【図7】図6に示すブラックインク用キャリッジの斜視
図である。
【図8】図6に示すカラーインク用キャリッジの斜視図
である。
【図9】図6に示すブラックインク用キャリッジとキャ
リアと結合動作を説明するための要部の正面図である。
【図10】本発明の第9の実施の形態の動作を説明する
ためのフローチャートである。
【図11】本発明の第10の実施の形態を示す要部の斜
視図である。
【図12】図6に示すブラックインク用キャリッジとキ
ャリアとの結合状態を説明するための正面図である。
【図13】本発明の第2の実施の形態の装置の正面図で
ある。
【図14】図13に示す装置の要部の正面図である。
【図15】表1に示す数値表に対応して、各機能素子の
種類と状態を振り分けた相関図である。
【図16】本発明の第3の実施の形態における各機能素
子の種類と状態の相関図である。
【図17】本発明の第3の実施の形態におけるキャリッ
ジ位置と、検出重量を示すグラフである。
【図18】本発明のセンサに対するレバーの他の形態を
説明する要部正面図である。
【図19】本発明の第2の実施の形態において、各機能
素子の種類の判別を別センサもしくは、電気的接続によ
る判別で行う時の検出重量と、各素子の状態との相関図
である。
【図20】本発明の実施の形態のセンサの一例を示す断
面図である。
【図21】(a)〜(c)は本発明のインクジェット記
録装置の第1の実施形態における機能素子を示す概略正
面図である。
【図22】(a)〜(c)は図21(a)に示した機能
素子を用いた場合の判別方法を説明するための正面図で
ある。
【図23】(a)〜(c)は図21(b)に示した機能
素子を用いた場合の判別方法を説明するための正面図で
ある。
【図24】(a)〜(c)は図21(c)に示した機能
素子を用いた場合の判別方法を説明するための正面図で
ある。
【図25】(a)〜(c)は本発明のインクジェット記
録装置の他の実施形態における機能素子を示す概略正面
図である。
【符号の説明】
3 プラテンローラ 9 記録用紙 11 ガイド軸 12 ブラックインク用キャリッジ 13 ブラックインクカートリッジ 38 カラーインク用キャリッジ 44 カラーインクカートリッジ 62 グリッパ 75 ブラックグリッパ 76 カラーグリッパ 78 走査子 100A センサ 100B レバー 100C レバー回動中心 101 突起
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山本 恒介 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キ ヤノン株式会社内 (72)発明者 平野 弘文 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キ ヤノン株式会社内 (72)発明者 中井 洋志 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キ ヤノン株式会社内 (72)発明者 渡邊 良則 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キ ヤノン株式会社内 (56)参考文献 特開 昭57−34968(JP,A) 特開 平6−218942(JP,A) 特開 平3−159750(JP,A) 特開 平5−278300(JP,A) 特開 平4−113556(JP,A) 特開 平6−241873(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B41J 2/175

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インクジェット記録ヘッドを用いて被記
    録媒体にインクを吐出して記録を実行するインクジェッ
    ト記録装置において、 前記インクジェット記録ヘッドへ供給されるインクを貯
    留するインクタンクを搭載するためのキャリッジと、 前記キャリッジを、前記被記録媒体への記録を実行する
    ための記録走査範囲と該記録走査範囲の外側との走査範
    囲にわたって往復走査させるキャリッジ走査機構と、 前記記録走査範囲の外側であって前記キャリッジの前記
    走査範囲内に配され、前記キャリッジが乗り上げること
    で当該キャリッジの重量を検出する重量検出手段と、を
    有し、 前記重量検出手段により検出された重量により、前記キ
    ャリッジに搭載された前記インクタンク内のインク量を
    求めるように構成したことを特徴とするインクジェット
    記録装置。
  2. 【請求項2】 前記重量検出手段により検出されたイン
    クの量が所定量以下となった場合に、前記前記インクジ
    ェット記録ヘッドから吐出されるインクの吐出数をカウ
    ントしてインクの残量を判定する判定手段を有すること
    を特徴とする請求項1に記載のインクジェット記録装
    置。
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