JP2825418B2 - ジスアゾ顔料組成物の製造方法 - Google Patents
ジスアゾ顔料組成物の製造方法Info
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- JP2825418B2 JP2825418B2 JP16377893A JP16377893A JP2825418B2 JP 2825418 B2 JP2825418 B2 JP 2825418B2 JP 16377893 A JP16377893 A JP 16377893A JP 16377893 A JP16377893 A JP 16377893A JP 2825418 B2 JP2825418 B2 JP 2825418B2
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Description
【0001】
【従来の技術】本発明はジスアゾ顔料組成物の製造方法
に関し、各種の用途、例えば、印刷インキ用顔料、グラ
ビアインキ用顔料に有用な新規なジスアゾ顔料組成物の
提供を目的とする。
に関し、各種の用途、例えば、印刷インキ用顔料、グラ
ビアインキ用顔料に有用な新規なジスアゾ顔料組成物の
提供を目的とする。
【0002】
【従来の技術及びその問題点】従来、3,3’−ジクロ
ロベンジジン又は3,3’−ジメトキシベンジジンと各
種アセトアセトアニライド化合物から得られるジスアゾ
顔料を印刷インキ等に用いる際、その透明性、鮮明性、
流動性、着色力等の印刷インキ適性を改善する目的で、
特公45−11026号公報及び特公55−49087
号公報等に記載の方法(カップリング成分の一部に酸性
基を有する極性カップリンング成分を混合する方法)が
提案されて来た。
ロベンジジン又は3,3’−ジメトキシベンジジンと各
種アセトアセトアニライド化合物から得られるジスアゾ
顔料を印刷インキ等に用いる際、その透明性、鮮明性、
流動性、着色力等の印刷インキ適性を改善する目的で、
特公45−11026号公報及び特公55−49087
号公報等に記載の方法(カップリング成分の一部に酸性
基を有する極性カップリンング成分を混合する方法)が
提案されて来た。
【0003】これらの方法によって得られる顔料は、あ
る程度の印刷インキ適性は改善されるものの、耐水性が
低下する為に、特にグラビアインキに使用して包装材料
に印刷した場合には、印刷物の耐熱水ブリード性等のレ
トルト適性に劣る欠点があった。従って、本発明の目的
は、印刷物の上記耐熱水ブリード性等のレトルト適性が
改善されたグラビアインキ等を与える有用な新規なジス
アゾ顔料組成物を提供することである。
る程度の印刷インキ適性は改善されるものの、耐水性が
低下する為に、特にグラビアインキに使用して包装材料
に印刷した場合には、印刷物の耐熱水ブリード性等のレ
トルト適性に劣る欠点があった。従って、本発明の目的
は、印刷物の上記耐熱水ブリード性等のレトルト適性が
改善されたグラビアインキ等を与える有用な新規なジス
アゾ顔料組成物を提供することである。
【0004】
【問題点を解決する為の手段】上記目的は以下の本発明
によって達成される。即ち、本発明は、3,3’−ジク
ロルベンジジン又は3,3’−ジメトキシベンジジンの
テトラゾ化合物をアセトアセトアニラド系化合物にカッ
プリングさせてなるジスアゾ顔料の製造方法において、
上記アセトアセトアニライド系化合物の0.5〜30モ
ル%が下記の一般式(1)で表される化合物で置換され
ている事を特徴とするジスアゾ顔料組成物の製造方法で
ある。 CH3COCH2CONH−X−A−Y (1)
によって達成される。即ち、本発明は、3,3’−ジク
ロルベンジジン又は3,3’−ジメトキシベンジジンの
テトラゾ化合物をアセトアセトアニラド系化合物にカッ
プリングさせてなるジスアゾ顔料の製造方法において、
上記アセトアセトアニライド系化合物の0.5〜30モ
ル%が下記の一般式(1)で表される化合物で置換され
ている事を特徴とするジスアゾ顔料組成物の製造方法で
ある。 CH3COCH2CONH−X−A−Y (1)
【0005】式中、Xは無置換又は1個以上の低級アル
キル基、低級アルコキシ基、ハロゲン原子、水酸基及び
ニトロ基から選ばれる置換基で置換されてもよいベンゼ
ン環又はナフタリン環を表す。Yはカルボン酸基及びス
ルホン酸基から選ばれる少なくとも一個の酸性基を含有
し、且つ低級アルキル基、低級アルコキシ基、ハロゲン
原子、水酸基及びニトロ基から選ばれる置換基で置換さ
れてもよいベンゼン環又はナフタリン環を表す。Aは−
NHCO−、−CONH−、−SO2NH−又は−NH
SO2−から選ばれる二価の連結基を表す。
キル基、低級アルコキシ基、ハロゲン原子、水酸基及び
ニトロ基から選ばれる置換基で置換されてもよいベンゼ
ン環又はナフタリン環を表す。Yはカルボン酸基及びス
ルホン酸基から選ばれる少なくとも一個の酸性基を含有
し、且つ低級アルキル基、低級アルコキシ基、ハロゲン
原子、水酸基及びニトロ基から選ばれる置換基で置換さ
れてもよいベンゼン環又はナフタリン環を表す。Aは−
NHCO−、−CONH−、−SO2NH−又は−NH
SO2−から選ばれる二価の連結基を表す。
【0006】
【作用】本発明者は、前記の如き従来技術の欠点を解決
すべく鋭意研究の結果、ジスアゾ顔料の構成成分である
アセトアセトアニライド系化合物の1部を他の特定化合
物で置換して得られたたジスアゾ顔料組成物が、印刷イ
ンキ用として使用した場合に、印刷物の耐熱水ブリード
性等のレトルト適性が著しく改善されることを見出し
た。
すべく鋭意研究の結果、ジスアゾ顔料の構成成分である
アセトアセトアニライド系化合物の1部を他の特定化合
物で置換して得られたたジスアゾ顔料組成物が、印刷イ
ンキ用として使用した場合に、印刷物の耐熱水ブリード
性等のレトルト適性が著しく改善されることを見出し
た。
【0007】
【好ましい実施態様】次に好ましい実施態様を挙げて本
発明を更に詳しく説明する。本発明において使用する
3,3’−ジクロロベンジジン、3,3’−ジメトキシ
ベンジジン及び一般式(1)の化合物以外のアセトアセ
トアニライド系化合物は公知であり、例えば、一般式
(1)の化合物以外のアセトアセトアニライド系化合物
としては、アセトアセトアニライド、o−クロルアセト
アセトアニライド、p−クロルアセトアニライド、4−
クロル−2,5−ジメトキシアセトアセトアニライド、
o−アセトアセトアニシダイド、o−アセトアセトトル
イダイド、2,4−アセトアセトキシリダイド、
発明を更に詳しく説明する。本発明において使用する
3,3’−ジクロロベンジジン、3,3’−ジメトキシ
ベンジジン及び一般式(1)の化合物以外のアセトアセ
トアニライド系化合物は公知であり、例えば、一般式
(1)の化合物以外のアセトアセトアニライド系化合物
としては、アセトアセトアニライド、o−クロルアセト
アセトアニライド、p−クロルアセトアニライド、4−
クロル−2,5−ジメトキシアセトアセトアニライド、
o−アセトアセトアニシダイド、o−アセトアセトトル
イダイド、2,4−アセトアセトキシリダイド、
【0008】p−アセトアセトアニシダイド、p−アセ
トアセトトルイダイド、4−クロル−2−メチル−アセ
トアセトアニライド、p−エトキシアセトアセトアニラ
イド、4−ニトロ−2−メチルアセトアセトアニライ
ド、4−アセトアセトアミノフタルイミド、5−アセト
アセトアミノベンツイミダゾロン、4−ベンゾイルアミ
ノ−2,5−ジエトキシアセトアセトアニライド等が挙
げられる。
トアセトトルイダイド、4−クロル−2−メチル−アセ
トアセトアニライド、p−エトキシアセトアセトアニラ
イド、4−ニトロ−2−メチルアセトアセトアニライ
ド、4−アセトアセトアミノフタルイミド、5−アセト
アセトアミノベンツイミダゾロン、4−ベンゾイルアミ
ノ−2,5−ジエトキシアセトアセトアニライド等が挙
げられる。
【0009】前記一般式(1)で表される化合物の具体
例としては、4−(4’−アセトアセチルアミノベンゾ
イルアミノ)−ベンゼンスルホン酸、3−(4’−アセ
トアセチルアミノ−2’−クロルベンゾイルアミノ)−
ベンゼンスルホン酸、3−(4’−アセトアセチルアミ
ノフェニルカルバモイル)−ベンゼンスルホン酸、4−
(4’−アセトアセチルアミノベンゾイルアミノ)−3
−メチルベンゼンスルホン酸、2−(4’−アセトアセ
チルアミノベンゾイルアミノ)−ナフタレン−6−スル
ホン酸、4−(3’−アセトアセチルアミノ−4’−メ
チルベンゾイルアミノ)−ベンゼンスルホン酸、4−
(4’−アセトアセチルアミノフェニルカルバモイル)
−イソフタル酸、2−(4’−アセトアセチルアミノフ
ェニルカルバモイル)−安息香酸、2−(4’−アセト
アセチルアミノ−3’−メチルフェニルカルバモイル)
−安息香酸、4−(3’−アセトアセチルアミノ−4’
−クロルフェニルスルホニルアミノ)−安息香酸等が挙
げられる。この様な化合物は、前述の一般式(1)の化
合物以外のアセトアセトアニライド系化合物の0.5〜
30モル%、好ましくは1.0〜10モル%の割合を置
換して使用する。
例としては、4−(4’−アセトアセチルアミノベンゾ
イルアミノ)−ベンゼンスルホン酸、3−(4’−アセ
トアセチルアミノ−2’−クロルベンゾイルアミノ)−
ベンゼンスルホン酸、3−(4’−アセトアセチルアミ
ノフェニルカルバモイル)−ベンゼンスルホン酸、4−
(4’−アセトアセチルアミノベンゾイルアミノ)−3
−メチルベンゼンスルホン酸、2−(4’−アセトアセ
チルアミノベンゾイルアミノ)−ナフタレン−6−スル
ホン酸、4−(3’−アセトアセチルアミノ−4’−メ
チルベンゾイルアミノ)−ベンゼンスルホン酸、4−
(4’−アセトアセチルアミノフェニルカルバモイル)
−イソフタル酸、2−(4’−アセトアセチルアミノフ
ェニルカルバモイル)−安息香酸、2−(4’−アセト
アセチルアミノ−3’−メチルフェニルカルバモイル)
−安息香酸、4−(3’−アセトアセチルアミノ−4’
−クロルフェニルスルホニルアミノ)−安息香酸等が挙
げられる。この様な化合物は、前述の一般式(1)の化
合物以外のアセトアセトアニライド系化合物の0.5〜
30モル%、好ましくは1.0〜10モル%の割合を置
換して使用する。
【0010】上記の如き原料を用いる本発明のジスアゾ
顔料組成物の製造方法は、従来公知のジスアゾ顔料の製
造方法に準じて行なうことが出来る。即ち、3,3’−
ジクロロベンジジン又は3,3’−ジメトキシベンチジ
ンを常法に従ってテトラゾ化し、一方、上述の一般式
(1)の化合物とアセトアセトアニライド化合物とから
なる混合物を用いて常法に従って下漬液を調製し、両者
を常法に従って混合してカップリングさせる事により本
発明方法による印刷インキ用、特にグラビアインキ用と
して非常に改善されたジスアゾ顔料組成物が得られる。
又、要求される顔料組成物の色相、透明性等の調整に、
公知のカルボン酸基、スルホン酸基、カルボアマイド
基、スルホアマイド基等を有するアセトアセトアニライ
ド化合物を、必要に応じて少量上記アセトアセトアニラ
イド類と併用してもよい。
顔料組成物の製造方法は、従来公知のジスアゾ顔料の製
造方法に準じて行なうことが出来る。即ち、3,3’−
ジクロロベンジジン又は3,3’−ジメトキシベンチジ
ンを常法に従ってテトラゾ化し、一方、上述の一般式
(1)の化合物とアセトアセトアニライド化合物とから
なる混合物を用いて常法に従って下漬液を調製し、両者
を常法に従って混合してカップリングさせる事により本
発明方法による印刷インキ用、特にグラビアインキ用と
して非常に改善されたジスアゾ顔料組成物が得られる。
又、要求される顔料組成物の色相、透明性等の調整に、
公知のカルボン酸基、スルホン酸基、カルボアマイド
基、スルホアマイド基等を有するアセトアセトアニライ
ド化合物を、必要に応じて少量上記アセトアセトアニラ
イド類と併用してもよい。
【0011】
【実施例】次に実施例及び比較例を挙げて本発明を更に
具体的に説明する。尚、文中部又は%とあるのは特に断
りのない限り重量基準である。 実施例1 3,3’ージクロロベンジジン50.6部を常法に従っ
てテトラゾ化し、テラゾニウム塩溶液を得る。一方、o
−アセトアセトトルイダイド79.3部と4−(4’−
アセトアセチルアミノベンゾイルアミノ)−ベンゼンス
ルホン酸3.2部とから常法に従って下漬剤を調製す
る。両液を混合し、カップリングさせ、得られた顔料組
成物を濾過、水洗し、更に乾燥、粉砕して133.0部
の本発明のジスアゾ顔料組成物を得た。
具体的に説明する。尚、文中部又は%とあるのは特に断
りのない限り重量基準である。 実施例1 3,3’ージクロロベンジジン50.6部を常法に従っ
てテトラゾ化し、テラゾニウム塩溶液を得る。一方、o
−アセトアセトトルイダイド79.3部と4−(4’−
アセトアセチルアミノベンゾイルアミノ)−ベンゼンス
ルホン酸3.2部とから常法に従って下漬剤を調製す
る。両液を混合し、カップリングさせ、得られた顔料組
成物を濾過、水洗し、更に乾燥、粉砕して133.0部
の本発明のジスアゾ顔料組成物を得た。
【0012】比較例1 3,3’ージクロロベンジジン50.6部を常法に従っ
てテトラゾ化し、テラゾニウム塩溶液を得る。一方、o
−アセトアセトトルイダイド80.9部から常法に従っ
て下漬剤を調製する。両液を混合し、カップリングさ
せ、得られた顔料組成物を濾過、水洗し、更に乾燥、粉
砕して131.5部の公知顔料(未処理のC.I.ピグ
メントエロー14)を得た。 比較例2 実施例1の4−(4’−アセトアセチルアミノベンゾイ
ルアミノ)−ベンゼンスルホン酸に代えて、4ーアセト
アセチルアミノベンスルホン酸2.4部を用いた他は実
施例1と同様にして132.2部の公知顔料(例えば、
特公昭55−49087号公報参照)を得た。
てテトラゾ化し、テラゾニウム塩溶液を得る。一方、o
−アセトアセトトルイダイド80.9部から常法に従っ
て下漬剤を調製する。両液を混合し、カップリングさ
せ、得られた顔料組成物を濾過、水洗し、更に乾燥、粉
砕して131.5部の公知顔料(未処理のC.I.ピグ
メントエロー14)を得た。 比較例2 実施例1の4−(4’−アセトアセチルアミノベンゾイ
ルアミノ)−ベンゼンスルホン酸に代えて、4ーアセト
アセチルアミノベンスルホン酸2.4部を用いた他は実
施例1と同様にして132.2部の公知顔料(例えば、
特公昭55−49087号公報参照)を得た。
【0013】試験例 実施例及び比較例の顔料組成物10部をNCワニス30
部(固形分10%)中に加えてペイントコンディショナ
ーを用いて分散させ、次にウレタンワニス60部(固形
分15%)を加えてグラビアインキ100部を得た。該
インキを用いてポリプロピレンフィルム上にグラビア印
刷を行なう一方、B型回転粘度計を用いて該インキの粘
度を測定した。又、該インキをナイロンフィルム上にグ
ラビア印刷して試験片を作成し、白インキを印刷して得
た白色フィルムを重ね合わせ、100℃の熱水中で1時
間加熱して白色フィルム上への色移り(耐熱水ブリード
性)を試験した。上記の方法により実施例1及び比較例
1〜2の顔料組成物を比較したところ、下記表1の結果
を得た。粘度は30rpmにおける測定値(単位ポイ
ズ)を記載した。
部(固形分10%)中に加えてペイントコンディショナ
ーを用いて分散させ、次にウレタンワニス60部(固形
分15%)を加えてグラビアインキ100部を得た。該
インキを用いてポリプロピレンフィルム上にグラビア印
刷を行なう一方、B型回転粘度計を用いて該インキの粘
度を測定した。又、該インキをナイロンフィルム上にグ
ラビア印刷して試験片を作成し、白インキを印刷して得
た白色フィルムを重ね合わせ、100℃の熱水中で1時
間加熱して白色フィルム上への色移り(耐熱水ブリード
性)を試験した。上記の方法により実施例1及び比較例
1〜2の顔料組成物を比較したところ、下記表1の結果
を得た。粘度は30rpmにおける測定値(単位ポイ
ズ)を記載した。
【0014】
【表1】 上記表1から明らかな通り、本発明による顔料組成物は
透明・鮮明性、流動性に優れると共に改善された耐熱水
ブリード性を示した。
透明・鮮明性、流動性に優れると共に改善された耐熱水
ブリード性を示した。
【0015】実施例2 実施例1における4−(4’−アセトアセチルアミノベ
ンゾイルアミノ)−ベンゼンスルホン酸に代えて、4−
(4’−アセトアセチルアミノフェニルカルバモイル)
イソフタル酸3.3部を用いる他は実施例1と同様にし
て、実施例1におけると同様なインキ特性を有する本発
明のジスアゾ顔料組成物133.1部が得られた。
ンゾイルアミノ)−ベンゼンスルホン酸に代えて、4−
(4’−アセトアセチルアミノフェニルカルバモイル)
イソフタル酸3.3部を用いる他は実施例1と同様にし
て、実施例1におけると同様なインキ特性を有する本発
明のジスアゾ顔料組成物133.1部が得られた。
【0016】実施例3 3,3’ージクロロベンジジン50.6部を常法に従っ
てテトラゾ化し、テラゾニウム塩溶液を得る。一方、o
−アセトアセトトルイダイド79.3部と3−(4’−
アセトアセチルアミノフェニルカルバモイル)−ベンゼ
ンスルホン酸3.2部とから常法に従って下漬剤を調製
する。両液を混合し、カップリングさせこの顔料組成物
スラリーに塩化アルミニウム2.0部を加えて酸性基を
アルミニウム塩とした後に、濾過、水洗、更に乾燥、粉
砕して133.0部の本発明のジスアゾ顔料組成物を得
た。得られた顔料組成物は実施例1と同様に優れた透
明、鮮明性、流動性に加えて、改善された耐熱水ブリー
ド性を示した。
てテトラゾ化し、テラゾニウム塩溶液を得る。一方、o
−アセトアセトトルイダイド79.3部と3−(4’−
アセトアセチルアミノフェニルカルバモイル)−ベンゼ
ンスルホン酸3.2部とから常法に従って下漬剤を調製
する。両液を混合し、カップリングさせこの顔料組成物
スラリーに塩化アルミニウム2.0部を加えて酸性基を
アルミニウム塩とした後に、濾過、水洗、更に乾燥、粉
砕して133.0部の本発明のジスアゾ顔料組成物を得
た。得られた顔料組成物は実施例1と同様に優れた透
明、鮮明性、流動性に加えて、改善された耐熱水ブリー
ド性を示した。
【0017】実施例4 実施例1におけるo−アセトアセトトルイダイドに代え
て、アセトアセト−2,5−ジメトキシ−4−クロルア
ニライド112.6部を用いる他は実施例3と同様にし
て実施例1におけると同様なインキ特性を有する本発明
のジスアゾ顔料組成物164.4部が得られた。 実施例5 3,3’ージクロロベンジジン50.6部を常法に従っ
てテトラゾ化し、テラゾニウム塩溶液を得る。一方、ア
セトアセト−2,5−ジメトキシ−4−クロルアニライ
ド112.6部と2−(4’−アセトアセチルアミノベ
ンゾイルアミノ)−ナフタレン−6−スルホン酸3.6
部とから常法に従って下漬剤を調製する。両液を混合
し、カップリングさせ、この顔料組成物スラリーに塩化
アルミニウム2.0部を加えて酸性基をアルミニウム塩
とした後、濾過、水洗、更に乾燥、粉砕して164.8
部の本発明のジスアゾ顔料組成物を得た。得られた顔料
組成物は実施例1と同様に優れたグラビアインキ適性、
特に改善された耐熱水ブリード性を示した。
て、アセトアセト−2,5−ジメトキシ−4−クロルア
ニライド112.6部を用いる他は実施例3と同様にし
て実施例1におけると同様なインキ特性を有する本発明
のジスアゾ顔料組成物164.4部が得られた。 実施例5 3,3’ージクロロベンジジン50.6部を常法に従っ
てテトラゾ化し、テラゾニウム塩溶液を得る。一方、ア
セトアセト−2,5−ジメトキシ−4−クロルアニライ
ド112.6部と2−(4’−アセトアセチルアミノベ
ンゾイルアミノ)−ナフタレン−6−スルホン酸3.6
部とから常法に従って下漬剤を調製する。両液を混合
し、カップリングさせ、この顔料組成物スラリーに塩化
アルミニウム2.0部を加えて酸性基をアルミニウム塩
とした後、濾過、水洗、更に乾燥、粉砕して164.8
部の本発明のジスアゾ顔料組成物を得た。得られた顔料
組成物は実施例1と同様に優れたグラビアインキ適性、
特に改善された耐熱水ブリード性を示した。
【0018】実施例6 実施例1における4−(4’−アセトアセチルアミノベ
ンゾイルアミノ)−ベンゼンスルホン酸に代えて、4−
(4’−アセトアセチルアミノベンゾイルアミノ)−3
−メチルベンゼンスルホン酸3.3部を用いる他は、実
施例1と同様にして、実施例1におけると同様なインキ
特性を有する本発明のジスアゾ顔料組成物133,2部
が得られた。
ンゾイルアミノ)−ベンゼンスルホン酸に代えて、4−
(4’−アセトアセチルアミノベンゾイルアミノ)−3
−メチルベンゼンスルホン酸3.3部を用いる他は、実
施例1と同様にして、実施例1におけると同様なインキ
特性を有する本発明のジスアゾ顔料組成物133,2部
が得られた。
【0019】
【効果】以上の如き本発明方法により得られたジスアゾ
顔料組成物は、従来のジスアゾ顔料に比較して優れた印
刷インキ適性を有し、且つ該顔料組成物を用いたインキ
による印刷物は、耐熱水ブリード性が十分に克服され、
レトルト適性に優れた特性を有する。
顔料組成物は、従来のジスアゾ顔料に比較して優れた印
刷インキ適性を有し、且つ該顔料組成物を用いたインキ
による印刷物は、耐熱水ブリード性が十分に克服され、
レトルト適性に優れた特性を有する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 青木 和孝 東京都中央区日本橋馬喰町1丁目7番6 号 大日精化工業株式会社内 (56)参考文献 特開 昭59−30862(JP,A) 特開 昭62−197460(JP,A) 特開 平2−294366(JP,A) 特開 昭62−215660(JP,A) 特開 昭58−13660(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C09B 67/20 C09B 29/32 - 29/33 C09B 41/00 C09D 11/02
Claims (2)
- 【請求項1】 3,3’−ジクロルベンジジン又は3,
3’−ジメトキシベンジジンのテトラゾ化合物をアセト
アセトアニラド系化合物にカップリングさせてなるジス
アゾ顔料の製造方法において、上記アセトアセトアニラ
イド系化合物の0.5〜30モル%が下記の一般式
(1)で表される化合物で置換されている事を特徴とす
るジスアゾ顔料組成物の製造方法。 CH3COCH2CONH−X−A−Y (1) (式中、Xは無置換又は1個以上の低級アルキル基、低
級アルコキシ基、ハロゲン原子、水酸基及びニトロ基か
ら選ばれる置換基で置換されてもよいベンゼン環又はナ
フタリン環を表す。Yはカルボン酸基及びスルホン酸基
から選ばれる少なくとも一個の酸性基を含有し、且つ低
級アルキル基、低級アルコキシ基、ハロゲン原子、水酸
基及びニトロ基から選ばれる置換基で置換されてもよい
ベンゼン環又はナフタリン環を表す。Aは−NHCO
−、−CONH−、−SO2NH−又は−NHSO2−
から選ばれる二価の連結基を表す。) - 【請求項2】 一般式(1)で表される化合物の酸性基
が、遊離の酸性基又はアルカリ土類金属、Al又はZn
の塩又はアミン塩である請求項1に記載のジスアゾ顔料
組成物の製造方法。
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