JP2750247B2 - ジスアゾ顔料組成物及びその製造方法 - Google Patents
ジスアゾ顔料組成物及びその製造方法Info
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- JP2750247B2 JP2750247B2 JP26689092A JP26689092A JP2750247B2 JP 2750247 B2 JP2750247 B2 JP 2750247B2 JP 26689092 A JP26689092 A JP 26689092A JP 26689092 A JP26689092 A JP 26689092A JP 2750247 B2 JP2750247 B2 JP 2750247B2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はジスアゾ顔料組成物及び
その製造方法に関し、各種の用途、例えば、印刷インキ
用顔料、グラビアインキ用顔料等として有用な新規なジ
スアゾ顔料組成物の提供を目的とする。
その製造方法に関し、各種の用途、例えば、印刷インキ
用顔料、グラビアインキ用顔料等として有用な新規なジ
スアゾ顔料組成物の提供を目的とする。
【0002】
【従来の技術】従来、3,3´−ジクロロベンジジン又
は3,3´−ジメトキシベンジジンと各種アセトアセト
アニライド系化合物から得られるジスアゾ顔料は、印刷
インキ、塗料、ゴム等に広く使用されている。
は3,3´−ジメトキシベンジジンと各種アセトアセト
アニライド系化合物から得られるジスアゾ顔料は、印刷
インキ、塗料、ゴム等に広く使用されている。
【0003】
【発明が解決しようとしている問題点】しかしながら、
これらの顔料を用いてオフセットインキ等のプロセスイ
ンキを製造する際、一般にフラッシング法が採用されて
いるが、この時の加熱により顔料が粒子成長を起こし、
顔料が不透明になったり、顔料の着色力が低下したり、
又、印刷インキとしての流動性が悪くなって、インキ製
造作業上或は印刷インキ性能上、問題を起こしがちであ
る。又、グラビアインキに使用する場合には、顔料とベ
ヒクルとの親和性が劣るためにグロス、流動性、透明性
等が劣る欠点がある。この様な欠点を改善するために、
特公昭45−11026号公報及び特公55−4908
7号公報等に記載の方法が提案されている。
これらの顔料を用いてオフセットインキ等のプロセスイ
ンキを製造する際、一般にフラッシング法が採用されて
いるが、この時の加熱により顔料が粒子成長を起こし、
顔料が不透明になったり、顔料の着色力が低下したり、
又、印刷インキとしての流動性が悪くなって、インキ製
造作業上或は印刷インキ性能上、問題を起こしがちであ
る。又、グラビアインキに使用する場合には、顔料とベ
ヒクルとの親和性が劣るためにグロス、流動性、透明性
等が劣る欠点がある。この様な欠点を改善するために、
特公昭45−11026号公報及び特公55−4908
7号公報等に記載の方法が提案されている。
【0004】これらの方法で得られるジスアゾ顔料は、
従来のジスアゾ顔料に比べてある程度の改善は認められ
るが、オフセットインキ用等に使用した際、特に透明で
高着色力を維持しつつ、且つ良好な流動性を得ることは
難しい。特に近年益々印刷が高速化されてきており、印
刷インキ製造上及び印刷インキ性能上、前記条件を満た
すジスアゾ顔料が望まれている。従って本発明の目的
は、上記従来技術の問題点を解決し、印刷インキに使用
した場合に、透明性、着色力、流動性に優れジスアゾ顔
料を提供することである。
従来のジスアゾ顔料に比べてある程度の改善は認められ
るが、オフセットインキ用等に使用した際、特に透明で
高着色力を維持しつつ、且つ良好な流動性を得ることは
難しい。特に近年益々印刷が高速化されてきており、印
刷インキ製造上及び印刷インキ性能上、前記条件を満た
すジスアゾ顔料が望まれている。従って本発明の目的
は、上記従来技術の問題点を解決し、印刷インキに使用
した場合に、透明性、着色力、流動性に優れジスアゾ顔
料を提供することである。
【0005】
【問題点を解決するための手段】上記目的は以下の本発
明によって達成される。即ち、本発明は、3,3´−ジ
クロルベンジジン又は3,3´−ジメトキシベンジジン
のテトラゾ化合物を複数のアセトアセトアニラド系化合
物にカップリングさせてなるジスアゾ顔料組成物におい
て、上記複数のアセトアセトアニライド系化合物が0.
2〜30モル%の下記の一般式(1)で表される化合物
を含有していることを特徴とするジスアゾ顔料組成物及
びその製造方法である。
明によって達成される。即ち、本発明は、3,3´−ジ
クロルベンジジン又は3,3´−ジメトキシベンジジン
のテトラゾ化合物を複数のアセトアセトアニラド系化合
物にカップリングさせてなるジスアゾ顔料組成物におい
て、上記複数のアセトアセトアニライド系化合物が0.
2〜30モル%の下記の一般式(1)で表される化合物
を含有していることを特徴とするジスアゾ顔料組成物及
びその製造方法である。
【化3】 (但し、式中のR1及びR2は水素原子、低級アルキル
基、低級アルコキシ基又はハロゲン原子であり、Qは無
置換或は置換基を有してもよいベンゼン環及びナフタリ
ン環の2価の残基を表す。)
基、低級アルコキシ基又はハロゲン原子であり、Qは無
置換或は置換基を有してもよいベンゼン環及びナフタリ
ン環の2価の残基を表す。)
【0006】
【作用】本発明者は、前記の如き従来の技術欠点を解決
すべく鋭意研究の結果、ジスアゾ顔料の構成成分である
アセトアセトアニライド系化合物の1部を他の特定化合
物で置換したジスアゾ顔料組成物が印刷インキ用として
非常に改良された顔料であることを知見して本発明は完
成した。
すべく鋭意研究の結果、ジスアゾ顔料の構成成分である
アセトアセトアニライド系化合物の1部を他の特定化合
物で置換したジスアゾ顔料組成物が印刷インキ用として
非常に改良された顔料であることを知見して本発明は完
成した。
【0007】
【好ましい実施態様】次に好ましい実施態様を挙げて本
発明を更に詳しく説明する。本発明において使用する
3,3−ジクロロベンジジン、3,3−メトキシベンジ
ジン及び前記一般式(1)の化合物以外のアセトアセト
アニライド系化合物は公知であり、例えば、アセトアセ
トアニライド、o−クロルアセトアセトアニライド、p
−クロルアセトアニライド、4−クロル−2,5−ジメ
トキシアセトアセトアニライド、o−アセトアセトアニ
シダイド、o−アセトアセトトルイダイド、2,4−ア
セトアセトキシリダイド、p−アセトアセトアニシダイ
ド、p−アセトアセトトルイダイド、4−クロル−2−
メチル−アセトアセトアニライド、p−エトキシアセト
アセトアニライド、4−ニトロ−2−メチルアセトアセ
トアニライド、4−アセトアセトアミノフタルイミド、
5−アセトアセトアミノベンツイミダゾロン、4−ベン
ゾイルアミノ−2,5−ジエトキシアセトアセトアニラ
イド等があげられる。又、カルボン酸基、スルホン酸
基、カルボアマイド基、スルホアマイド基等を有するア
セトアセトアニライド化合物を一部上記アセトアセトア
ニライド類と併用してもよい。
発明を更に詳しく説明する。本発明において使用する
3,3−ジクロロベンジジン、3,3−メトキシベンジ
ジン及び前記一般式(1)の化合物以外のアセトアセト
アニライド系化合物は公知であり、例えば、アセトアセ
トアニライド、o−クロルアセトアセトアニライド、p
−クロルアセトアニライド、4−クロル−2,5−ジメ
トキシアセトアセトアニライド、o−アセトアセトアニ
シダイド、o−アセトアセトトルイダイド、2,4−ア
セトアセトキシリダイド、p−アセトアセトアニシダイ
ド、p−アセトアセトトルイダイド、4−クロル−2−
メチル−アセトアセトアニライド、p−エトキシアセト
アセトアニライド、4−ニトロ−2−メチルアセトアセ
トアニライド、4−アセトアセトアミノフタルイミド、
5−アセトアセトアミノベンツイミダゾロン、4−ベン
ゾイルアミノ−2,5−ジエトキシアセトアセトアニラ
イド等があげられる。又、カルボン酸基、スルホン酸
基、カルボアマイド基、スルホアマイド基等を有するア
セトアセトアニライド化合物を一部上記アセトアセトア
ニライド類と併用してもよい。
【0008】前記一般式(1)で表される化合物の具体
例としては、アセトアセト−4−フタルイミドアニライ
ド、アセトアセト−2,5−ジメチル−4−フタルイミ
ドアニライド、アセトアセト−2−メトキシ−4−フタ
ルイミドアニライド、アセトアセト−2−クロル−4−
フタルイミドアニライド、アセトアセト−2−クロル−
5−メチル−4−フタルイミドアニライド、アセトアセ
ト−4−(4´−クロルフタルイミド)アニライド、ア
セトアセト−4−ナフタルイミドアニライド、アセトア
セト−3−フタルイミドアニライド等が挙げられる。こ
の様な化合物は前述のアセトアニライド系化合物の0.
2〜30モル%、好ましくは1.0〜10モル%の割合
を置換して使用する。
例としては、アセトアセト−4−フタルイミドアニライ
ド、アセトアセト−2,5−ジメチル−4−フタルイミ
ドアニライド、アセトアセト−2−メトキシ−4−フタ
ルイミドアニライド、アセトアセト−2−クロル−4−
フタルイミドアニライド、アセトアセト−2−クロル−
5−メチル−4−フタルイミドアニライド、アセトアセ
ト−4−(4´−クロルフタルイミド)アニライド、ア
セトアセト−4−ナフタルイミドアニライド、アセトア
セト−3−フタルイミドアニライド等が挙げられる。こ
の様な化合物は前述のアセトアニライド系化合物の0.
2〜30モル%、好ましくは1.0〜10モル%の割合
を置換して使用する。
【0009】上記の如き原料を用いる本発明のジスアゾ
顔料組成物の製造方法は、従来公知のジスアゾ顔料の製
造方法に準じて行なうことが出来る。即ち、3,3´−
ジクロロベンジジン又は3,3´−ジメトキシベンチジ
ンを常法に従ってテトラゾ化し、一方、上述の一般式
(1)の化合物と他のアセトアセトアニライド化合物と
からなる混合物を用いて常法に従って下漬液を調整し、
両者を常法に従って混合してカップリングさせることに
より、本発明方法による透明性、流動性、高着色力が同
時に改善されたジスアゾ顔料組成物が得られる。
顔料組成物の製造方法は、従来公知のジスアゾ顔料の製
造方法に準じて行なうことが出来る。即ち、3,3´−
ジクロロベンジジン又は3,3´−ジメトキシベンチジ
ンを常法に従ってテトラゾ化し、一方、上述の一般式
(1)の化合物と他のアセトアセトアニライド化合物と
からなる混合物を用いて常法に従って下漬液を調整し、
両者を常法に従って混合してカップリングさせることに
より、本発明方法による透明性、流動性、高着色力が同
時に改善されたジスアゾ顔料組成物が得られる。
【0010】
【実施例】次に実施例を挙げて本発明を具体的に説明す
る。尚、文中、部又は%とあるのは特に断りのない限り
重量基準である。 実施例1 3,3´ージクロロベンジジン50.6部を常法に従っ
てテトラゾ化し、テトラゾニウム塩溶液を得る。一方、
アセトアセトアニライド71.5部とアセトアセト−4
−フタルイミドアニライド5.5部とを常法に従って下
漬剤を調整する。両液を混合し、カップリング後、80
℃まで昇温し濾過、水洗し、含水プレスケーキを得る。
更に乾燥及び粉砕して125部の本発明のジスアゾ顔料
組成物を得た。該顔料14部をライムレジンワニス86
部(固型分40%)中に加えてペイントコンディショナ
ーを用いて分散させ、100部のグラビアインキを得
た。このインキを用いて紙にグラビア印刷を行ったとこ
ろ、本発明非実施のジスアゾ顔料を利用した場合に比し
て、色相鮮明であり、優れた光沢及び着色力を有する印
刷物が得られた。
る。尚、文中、部又は%とあるのは特に断りのない限り
重量基準である。 実施例1 3,3´ージクロロベンジジン50.6部を常法に従っ
てテトラゾ化し、テトラゾニウム塩溶液を得る。一方、
アセトアセトアニライド71.5部とアセトアセト−4
−フタルイミドアニライド5.5部とを常法に従って下
漬剤を調整する。両液を混合し、カップリング後、80
℃まで昇温し濾過、水洗し、含水プレスケーキを得る。
更に乾燥及び粉砕して125部の本発明のジスアゾ顔料
組成物を得た。該顔料14部をライムレジンワニス86
部(固型分40%)中に加えてペイントコンディショナ
ーを用いて分散させ、100部のグラビアインキを得
た。このインキを用いて紙にグラビア印刷を行ったとこ
ろ、本発明非実施のジスアゾ顔料を利用した場合に比し
て、色相鮮明であり、優れた光沢及び着色力を有する印
刷物が得られた。
【0011】実施例2 フラッシャー中にオフセットワニス300部を入れ 実
施例1において、濾過及び水洗後、得られた顔料の含水
プレスケーキの顔料純量で80部を加え、温度条件60
℃で混練して一次分離水を除去する。更に減圧下で二次
分離水を除去し、次にワニス420部を追加して良く混
合した後、三本ロールを通しインキを作成する。同様の
方法で本発明非実施の顔料(PY−12)を合成し、同
様の方法でインキ化し比較試験を行なったところ下記表
1の結果を得た。
施例1において、濾過及び水洗後、得られた顔料の含水
プレスケーキの顔料純量で80部を加え、温度条件60
℃で混練して一次分離水を除去する。更に減圧下で二次
分離水を除去し、次にワニス420部を追加して良く混
合した後、三本ロールを通しインキを作成する。同様の
方法で本発明非実施の顔料(PY−12)を合成し、同
様の方法でインキ化し比較試験を行なったところ下記表
1の結果を得た。
【0012】
【表1】 *着色力は白インキ(TiO:ワニス=20:80)で
希釈して判定する。 *流動性は平行板粘度計による。 *水まわり適性はゲステットナー社オフセット211型
印刷機にて、版は左右同じ絵柄のPS版を使用し、各
々、本発明非実施顔料のインキと本発明実施例の顔料の
インキとを同時供給し、湿し水の供給量を増減して評価
した。
希釈して判定する。 *流動性は平行板粘度計による。 *水まわり適性はゲステットナー社オフセット211型
印刷機にて、版は左右同じ絵柄のPS版を使用し、各
々、本発明非実施顔料のインキと本発明実施例の顔料の
インキとを同時供給し、湿し水の供給量を増減して評価
した。
【0013】実施例3 実施例1においてアセトアセトアニライドを72部に、
アセトアセト−4−フタルイミドアニライドを4.5部
及びアセトアセト−o−カルボキアニライドを0.9部
に変更し実施例1と同様に合成した。又、公報記載法
(特公昭55−49087号公報)によるジスアゾエロ
ー(PY−12)を合成し、実施例2と同様の比較試験
を行なった。この結果、公報記載法による顔料に比べて
表2に示す如く透明性ほぼ同等で着色力、流動性及び水
まわり適性等バランスの取れた優れたジスアゾ顔料組成
物が得られた。
アセトアセト−4−フタルイミドアニライドを4.5部
及びアセトアセト−o−カルボキアニライドを0.9部
に変更し実施例1と同様に合成した。又、公報記載法
(特公昭55−49087号公報)によるジスアゾエロ
ー(PY−12)を合成し、実施例2と同様の比較試験
を行なった。この結果、公報記載法による顔料に比べて
表2に示す如く透明性ほぼ同等で着色力、流動性及び水
まわり適性等バランスの取れた優れたジスアゾ顔料組成
物が得られた。
【0014】
【表2】
【0015】実施例4 実施例1における3,3´−ジクロロベンジジンに代え
て3,3´−ジメトキシベンジジン48.8部を常法に
従ってテトラゾ化し、テトラゾニウム塩溶液とし、一
方、アセトアセトアニライド72.7部とアセトアセト
−2−メトキシ−4−フタルイミドアニライド4.3部
とを常法に従って下漬液を調整する。両液を混合し、カ
ップリング後、90℃まで昇温し濾過及び水洗し、含水
プレスケーキを得る。次にこれらを乾燥及び粉砕して1
24部の本発明のジスアゾ顔料組成物を得た。得られた
本発明実施のジスアゾ顔料組成物と本発明非実施ジスア
ゾ顔料(Po−16)を各々グラビア用ポリアマイドワ
ニスに顔料分10%になる様に配合し、サンドミルにて
分散を行ない顔料の分散体を得る。これらについて比較
試験を行なったところ、本発明品は本発明非実施品に比
べ粘度、グロス及び着色力等において優れた特性を示し
た。
て3,3´−ジメトキシベンジジン48.8部を常法に
従ってテトラゾ化し、テトラゾニウム塩溶液とし、一
方、アセトアセトアニライド72.7部とアセトアセト
−2−メトキシ−4−フタルイミドアニライド4.3部
とを常法に従って下漬液を調整する。両液を混合し、カ
ップリング後、90℃まで昇温し濾過及び水洗し、含水
プレスケーキを得る。次にこれらを乾燥及び粉砕して1
24部の本発明のジスアゾ顔料組成物を得た。得られた
本発明実施のジスアゾ顔料組成物と本発明非実施ジスア
ゾ顔料(Po−16)を各々グラビア用ポリアマイドワ
ニスに顔料分10%になる様に配合し、サンドミルにて
分散を行ない顔料の分散体を得る。これらについて比較
試験を行なったところ、本発明品は本発明非実施品に比
べ粘度、グロス及び着色力等において優れた特性を示し
た。
【0016】実施例5 実施例3におけるアセトアセト−4−フタルイミドアニ
ライド4.5部に代えてアセトアセト−2,5−ジメチ
ル−4−フタルイミドアニライド5.7部及びアセトア
セト−o−カルボキアニライドを0.9部に代えてアセ
トアセト−p−カルボキアニライドを0.4部に変更
し、他は実施例1と同様にしてカップリングを行い、得
られた顔料を濾過及び水洗し、得られた含水顔料プレス
ケーキについて実施例2と同様の試験を行なった。この
結果、公報記載法による顔料に比べて透明性ほぼ同等
で、着色力、流動性及び水まわり適性等の優れたジスア
ゾ顔料組成物が得られた。
ライド4.5部に代えてアセトアセト−2,5−ジメチ
ル−4−フタルイミドアニライド5.7部及びアセトア
セト−o−カルボキアニライドを0.9部に代えてアセ
トアセト−p−カルボキアニライドを0.4部に変更
し、他は実施例1と同様にしてカップリングを行い、得
られた顔料を濾過及び水洗し、得られた含水顔料プレス
ケーキについて実施例2と同様の試験を行なった。この
結果、公報記載法による顔料に比べて透明性ほぼ同等
で、着色力、流動性及び水まわり適性等の優れたジスア
ゾ顔料組成物が得られた。
【0017】実施例6 3,3´ージクロロベンジジン50.6部を常法に従っ
てテトラゾ化し、テラゾニウム塩溶液を得る。一方、o
−アセトアセトトルイダイド76.0部とアセトアセト
−2−クロル−4−フタルイミドアニライド6.0部を
用い、他は実施例1と同様にしてカップリングを行い、
得られた顔料を濾過及び水洗し、含水顔料プレスケ−キ
を得る。次にこれらを乾燥及び粉砕して130部の本発
明のジスアゾ顔料組成物を得た。得られた本発明実施品
と非実施品ついて比較したところ実施例4と同様の結果
を得た。
てテトラゾ化し、テラゾニウム塩溶液を得る。一方、o
−アセトアセトトルイダイド76.0部とアセトアセト
−2−クロル−4−フタルイミドアニライド6.0部を
用い、他は実施例1と同様にしてカップリングを行い、
得られた顔料を濾過及び水洗し、含水顔料プレスケ−キ
を得る。次にこれらを乾燥及び粉砕して130部の本発
明のジスアゾ顔料組成物を得た。得られた本発明実施品
と非実施品ついて比較したところ実施例4と同様の結果
を得た。
【0018】
【効果】以上の如き本発明方法により得られたジスアゾ
顔料は、従来のジスアゾ顔料や前記引用公報記載の方法
によるジスアゾ顔料と比較しても、前述の如き欠点が改
善されており、透明性、流動性及び着色力等のバランス
の取れた良好な印刷インキを作るのに適し、高速印刷適
性を必要とする印刷インキに最適な顔料である。又、グ
ラビアインキにおいては流動性が良好なため、高濃度分
散が可能であり光沢があり、高着色力のインキを作るこ
とが出来る。
顔料は、従来のジスアゾ顔料や前記引用公報記載の方法
によるジスアゾ顔料と比較しても、前述の如き欠点が改
善されており、透明性、流動性及び着色力等のバランス
の取れた良好な印刷インキを作るのに適し、高速印刷適
性を必要とする印刷インキに最適な顔料である。又、グ
ラビアインキにおいては流動性が良好なため、高濃度分
散が可能であり光沢があり、高着色力のインキを作るこ
とが出来る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 馬淵 基彰 東京都中央区日本橋馬喰町1丁目7番6 号 大日精化工業株式会社内 (56)参考文献 特開 昭49−41422(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C09B 67/22 C09B 35/08 C09B 41/00 C09B 67/20 CA(STN)
Claims (2)
- 【請求項1】 3,3´−ジクロルベンジジン又は3,
3´−ジメトキシベンジジンのテトラゾ化合物を複数の
アセトアセトアニラド系化合物にカップリングさせてな
るジスアゾ顔料組成物において、上記複数のアセトアセ
トアニライド系化合物が0.2〜30モル%の下記の一
般式(1)で表される化合物を含有していることを特徴
とするジスアゾ顔料組成物。 【化1】 (但し、式中のR1及びR2は水素原子、低級アルキル
基、低級アルコキシ基又はハロゲン原子であり、Qは無
置換或は置換基を有してもよいベンゼン環及びナフタリ
ン環の2価の残基を表す。) - 【請求項2】 3,3´−ジクロルベンジジン又は3,
3´−ジメトキシベンジジンのテトラゾ化合物をアセト
アセトアニラド系化合物にカップリングさせてなるジス
アゾ顔料の製造方法において、上記アセトアセトアニラ
イド系化合物の0.2〜30モル%が下記の一般式
(1)で表される化合物で置換されていることを特徴と
するジスアゾ顔料の製造方法。 【化2】 (但し、式中のR1及びR2は水素原子、低級アルキル
基、低級アルコキシ基及びハロゲン原子であり、Qは無
置換或は置換基を有してもよいベンゼン環及びナフタリ
ン環の2価の残基を表す。)
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26689092A JP2750247B2 (ja) | 1992-09-10 | 1992-09-10 | ジスアゾ顔料組成物及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26689092A JP2750247B2 (ja) | 1992-09-10 | 1992-09-10 | ジスアゾ顔料組成物及びその製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0693200A JPH0693200A (ja) | 1994-04-05 |
JP2750247B2 true JP2750247B2 (ja) | 1998-05-13 |
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Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP26689092A Expired - Fee Related JP2750247B2 (ja) | 1992-09-10 | 1992-09-10 | ジスアゾ顔料組成物及びその製造方法 |
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---|---|
JP (1) | JP2750247B2 (ja) |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4892898B2 (ja) * | 2005-09-09 | 2012-03-07 | 東洋インキScホールディングス株式会社 | ジスアゾ顔料組成物及びその製造方法 |
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1992
- 1992-09-10 JP JP26689092A patent/JP2750247B2/ja not_active Expired - Fee Related
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