JP2821360B2 - 継目無し鋼管の製造法およびそれに用いるマンドレルミル - Google Patents

継目無し鋼管の製造法およびそれに用いるマンドレルミル

Info

Publication number
JP2821360B2
JP2821360B2 JP3645094A JP3645094A JP2821360B2 JP 2821360 B2 JP2821360 B2 JP 2821360B2 JP 3645094 A JP3645094 A JP 3645094A JP 3645094 A JP3645094 A JP 3645094A JP 2821360 B2 JP2821360 B2 JP 2821360B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
roll mill
stand
rolling
roll
mill
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP3645094A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH07214109A (ja
Inventor
重治 越智
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Heavy Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Heavy Industries Ltd filed Critical Sumitomo Heavy Industries Ltd
Priority to JP3645094A priority Critical patent/JP2821360B2/ja
Publication of JPH07214109A publication Critical patent/JPH07214109A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2821360B2 publication Critical patent/JP2821360B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Reduction Rolling/Reduction Stand/Operation Of Reduction Machine (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は継目無し鋼管の製造法お
よびそれに用いるマンドレルミルに関する。
【0002】
【従来の技術】継目無し鋼管の製造法として、マンドレ
ルバーの径を変えることなく素管の外径を変える方式
は、マンドレルバーを多数用いなくて済むので好ましく
用いられている。かかる製造法は2ロールミルを90°交
差させた複数スタンドで順次圧延していくものである
が、ミル出側の仕上り形状は、圧下と共に略四角形状と
なり、図6に示すように、鋼管Pの肉厚の円周方向偏差
Eが45°方向4ケ所に発生する。この偏差Eは、肉厚圧
下量の増加と共に急速に増大するため、許容される圧下
調整域は極めて小さく、精度の高い継目無し鋼管を製造
することはできなかった。
【0003】かかる事情に鑑み、本発明は、複数のスタ
ンドの2ロールミルの後段に4ロールミルを設けたマン
ドレルミルおよび製法を提案している(特願平4−26
6477号)。この圧延技術は図4に示すように、4基
の圧延用2ロールミルと1基の4ロールミルの5スタン
ドからなり、圧延用2ロールミルの第1〜第4スタンド
1ST〜4STを90°位相で連続配置し、最終スタンドの4
ロールミルを直前の第四スタンド4stに対し45°傾斜さ
せて配置している。このマンドレルミルでは第4スタン
ド4stで圧延された素管形状は図6に示すように45°方
向に偏差Eを生ずるものであるが、最終スタンド5stの
4ロールミルを通すと前記偏差Eが押しつぶされて、図
5に示すような22.5°の方向のわずかな偏差eしか生じ
ない目標精度におさまる鋼管を得ることを企図したもの
であった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが上記の4ロー
ルミルを用いた圧延技術であっても、当初の企図どおり
に高精度の外形寸法に仕上った鋼管を得られない場合が
あった。その理由を図7に基づいて説明すると、同図
(A)において、MBはマンドレルバー、31は第3スタン
ド入側シェル、32は第3スタンド出側シェルであり、第
3スタンド出側のシェル形状32は上下ロールのギャップ
方向に幅広がりが発生し、オーバル形状となっている。
同図(B)の41は第4スタンド入側シェル(すなわち第
3スタンド出側シェル32)、42は第4スタンド出側シェ
ルであり、図示のごとく出側シェル42は左右ロールのギ
ャップ方向に圧下量の増加と共に幅広がりが発生し、上
下方向のオーバルとなる。この出側シェル42が同図
(C)に示すように、最終段4ロールミル5stに入って
いって、45°傾斜した方向から圧延するわけであるが、
第4スタンド4st出側シェル41の上下方向の幅広がりが
大きいと、同図(C)のX部分に示すように、ロールR5
のエッジ部ed当り、ロールミルへの噛込み不良が生じた
り、あるいはシェル表面にロール傷が発生する。この傾
向は薄肉素管の圧延ほど著しい。
【0005】本発明は上記の事情に鑑み、複数スタンド
の2ロールミルと最終段スタンドの4ロールミルを用い
た圧延技術において、噛込み不良やロール傷が発生せ
ず、外径精度の良好な継目無し鋼管の製造法およびそれ
に用いるマンドレルミルを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の継目無し鋼管の
製造法は、同一径のマンドレルバーを使用し、素管を、
90°位相で連続配置された2スタンド以上の圧延用2ロ
ールミルで順次圧延し、次いで圧延用2ロールミルの最
終スタンドの圧延方向に対し90°傾斜した方向から整形
用2ロールミルで整形圧延し、最後に前記最終スタンド
の2ロールミルの圧延方向に対し45°傾斜した4方向か
ら4ロールミルで圧延し、かつ圧延用2ロールミルおよ
び4ロールミルのロール圧下量を変えることにより、鋼
管の仕上り肉厚を変更することを特徴とする。前記製造
法の実施に使用する本発明のマンドレルミルは、3スタ
ンド以上のミル群からなり、出側の1スタンドを除く各
スタンドを圧延用2ロールミルで構成して90°位相で連
続配置し、最終段スタンドを4ロールミルで構成して直
前スタンドに対して45°傾斜させて配置しており、かつ
前記4ロールミルの入側に前記圧延用2ロールミルの最
終スタンドに対し90°傾斜した方向から整形圧延する整
形用2ロールミルを付設したことを特徴とする。
【0007】
【作用】本発明の製造法では、前段の圧延用2ロールミ
ルによる2方向圧延で発生する最大肉厚偏差の発生する
部位を最終段の4ロールミルで圧延して肉厚偏差を最少
にするよう4方向圧延を行うのであるが、4ロールミル
の入側で整形用2ロールミルにより、素管の幅広がりを
円形に補正するので、噛込み不良やロール傷が発生せず
外径精度の良好な鋼管が得られる。
【0008】
【実施例】つぎに本発明の製造法およびマンドレルミル
の実施例を説明する。図1は本発明の一実施例に係わる
マンドレルミルの配置説明図、図2はロールレイアウト
を示す説明図、図3は第4スタンドから第5スタンドに
おけるシェル形状の説明図である。
【0009】本実施例のマンドレルミルは、図1に示す
ように4台の2ロールミルと1台の4ロールミルの5ス
タンドからなり、2ロールミルの第1〜4スタンド1st
〜4stを水平線に対し45°傾斜させた状態で90°位相で
連続配置し、最終段スタンドの4ロールミルを水平配置
している。また、第1〜4スタンド1st〜4stを水平線
に対し垂直または水平に交互に(つまり90°位相で)配
置し、最終段スタンドの4ロールミルを45°傾斜させて
配置してもよい。前記第5スタンドの4ロールミルは、
形鋼圧延用のユニバーサルミルに準じた構造とし、水平
ロール駆動、垂直ロールアイドラとするのが好ましい。
【0010】そして、該4ロールミルの入側には整形用
2ロールミル6が設置される。この整形用2ロールミル
6は直前スタンド4st の2ロールミルに対し直交方向か
ら整形圧延するものである。また、この整形用2ロール
ミル6は、シェルの肉厚を圧延せず単にシェル形状を円
形に補正する目的だけに使用するため、ロール径は直前
段2ロールミル4stに比べて小径で良く、非駆動でよい
ため、4ロールミル5stの直前に近接して配置される。
ただし、シェル径に応じたパーティング変更機構は必要
である。なお、2ロールミル6は既述のごとく非駆動型
であってもよいが、駆動型であってもよく、そのいずれ
を用いてもよいものである。
【0011】図2に示すように、本実施例のマンドレル
ミルを用いた製造法では、基本的には第1スタンド1st
〜第4スタンド4stにおいて、順次90°方向から管形を
仕上げていき、第5スタンド5stで4ロールにより上
下、左右方向を同時に仕上げるのであるが、第5スタン
ド5stの入側で、以下のようなシェル形状の補正が行わ
れる。
【0012】図3に基づき詳述すると、図3(A)は第
4スタンド4stにおけるシェル形状を示しており、41は
第4スタンド入側シェル(すなわち第3スタンド出側シ
ェル)、42は第4スタンド出側シェルである。第4スタ
ンド出側シェル42は左右ロールのギャップ方向に幅広が
りが発生し、上下方向のオーバルとなっている。同図
(B)は整形用ロール6による整形作用を示しており、
第4スタンド出側シェル42の長楕円のシェルは整形用ロ
ール6で略円形のシェル形状61に補正される。そのうえ
で、同図(C)に示すように、第5スタンド5stの4ロ
ールミルで圧延されるので、噛込み不良やロール傷の発
生を防止することができる。
【0013】以上の結果、鋼管の仕上り形状は図5に示
すように略8角形となる。この場合、肉厚偏差eは22.5
°の方向に発生し、肉厚偏差eの量は2方圧延の約1/
4となる。このため、例えば、マンドレル出側の許容偏
差を肉厚の3%とすると、最小肉厚5mmに対しては0.15
mm、肉厚10mmに対しては 0.3mmが許容偏差となるため、
真円基準位置での肉厚を 6.5mmに取ると肉厚5〜10mmの
範囲で肉厚圧下が可能となる。このように、肉厚圧下量
が5mm(シェル外径で10mm)取れるとすると、マンドレ
ルバーの削減効果も極めて大きいものがある。
【0014】
【発明の効果】本発明によれば、噛込み不良やロール傷
を無くし、外径精度の良好な継目無し鋼管を製造するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係わるマンドレルミルの配
置説明図である。
【図2】図1に示されたマンドレルミルのロールレイア
ウト説明図である。
【図3】図1のマンドレルミルによるシェル外形の説明
図である。
【図4】従来のマンドレルミルのロールレイアウト説明
図である。
【図5】本発明の製造法により鋼管Pに発生する偏差e
の説明図である。
【図6】従来の製法により鋼管Pに発生する偏差Eの説
明図である。
【図7】従来のマンドレルミルによる問題点の説明図で
ある。
【符号の説明】
P 鋼管 1st 第1スタン
ド 2st 第2スタンド 3st 第3スタン
ド 4st 第4スタンド 5st 第5スタン
ド 6 整形用2ロールミル

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】同一径のマンドレルバーを使用し、素管
    を、90°位相で連続配置された2スタンド以上の圧延用
    2ロールミルで順次圧延し、次いで圧延用2ロールミル
    の最終スタンドの圧延方向に対し90°傾斜した方向から
    整形用2ロールミルで整形圧延し、最後に前記最終スタ
    ンドの圧延用2ロールミルの圧延方向に対し45°傾斜し
    た4方向から4ロールミルで圧延し、かつ圧延用2ロー
    ルミルおよび4ロールミルのロール圧下量を変えること
    により、鋼管の仕上り肉厚を変更することを特徴とする
    継目無し鋼管の製造法。
  2. 【請求項2】3スタンド以上のミル群からなり、出側の
    1スタンドを除く各スタンドを圧延用2ロールミルで構
    成して90°位相で連続配置し、最終段スタンドを4ロー
    ルミルで構成して直前スタンドに対して45°傾斜させて
    配置しており、かつ前記4ロールミルの入側に前記圧延
    用2ロールミルの最終スタンドに対し90°傾斜した方向
    から整形圧延する整形用2ロールミルを付設したことを
    特徴とする継目無し鋼管の製造法の実施に用いるマンド
    レルミル。
JP3645094A 1994-02-09 1994-02-09 継目無し鋼管の製造法およびそれに用いるマンドレルミル Expired - Fee Related JP2821360B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3645094A JP2821360B2 (ja) 1994-02-09 1994-02-09 継目無し鋼管の製造法およびそれに用いるマンドレルミル

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3645094A JP2821360B2 (ja) 1994-02-09 1994-02-09 継目無し鋼管の製造法およびそれに用いるマンドレルミル

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH07214109A JPH07214109A (ja) 1995-08-15
JP2821360B2 true JP2821360B2 (ja) 1998-11-05

Family

ID=12470159

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3645094A Expired - Fee Related JP2821360B2 (ja) 1994-02-09 1994-02-09 継目無し鋼管の製造法およびそれに用いるマンドレルミル

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2821360B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5062522B2 (ja) * 2007-05-31 2012-10-31 住友金属工業株式会社 マンドレルミル及び継目無管の製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JPH07214109A (ja) 1995-08-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2712846B2 (ja) 形鋼の圧延方法および圧延装置
JP2821360B2 (ja) 継目無し鋼管の製造法およびそれに用いるマンドレルミル
JP2795588B2 (ja) 丸棒・線材の圧延装置
JP2821323B2 (ja) 継目無し鋼管の製法及びそれに用いるマンドレルミル
EP2087949B1 (en) Mandrel mill and process for manufacturing seamless pipe
JP3260640B2 (ja) 丸鋼、線材の圧延設備およびその圧延方法
JP3339457B2 (ja) H形鋼の高精度圧延方法
JP2002045902A (ja) 大型h形鋼の圧延方法
JP3339466B2 (ja) H形鋼とその圧延方法
JP3310427B2 (ja) H形鋼の圧延方法
JPH09174118A (ja) 管圧延機およびロール位置設定方法
JP6741192B1 (ja) 継目無角形鋼管の製造方法
JP3266062B2 (ja) 断面形状が円形の金属材の製造方法及びその製造装置
JPH11104711A (ja) 継目無角形鋼管の製造方法
JP3308848B2 (ja) 継目無角形鋼管及びその製造方法
JPH09108704A (ja) H形鋼の熱間圧延方法
JPH026001A (ja) 形鋼の圧延方法
JP2812213B2 (ja) 管圧延方法
JP2971140B2 (ja) 高寸法精度h形鋼の圧延方法
JPH10258303A (ja) 継目無角形鋼管の製造方法
JPS5961501A (ja) 幅調節圧延法および圧延機
JPS6293008A (ja) ウエブ高さの調整可能なh形鋼の圧延方法
JPS62207502A (ja) マンドレルミルによる素管圧延方法
JPS59212101A (ja) H形鋼のウェブ高さ変更可能な圧延方法
RU2433876C1 (ru) Способ изготовления бесшовной трубы и непрерывный оправочный стан для его осуществления

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees