JP2820560B2 - ベルト無段変速装置 - Google Patents

ベルト無段変速装置

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JP2820560B2
JP2820560B2 JP31212691A JP31212691A JP2820560B2 JP 2820560 B2 JP2820560 B2 JP 2820560B2 JP 31212691 A JP31212691 A JP 31212691A JP 31212691 A JP31212691 A JP 31212691A JP 2820560 B2 JP2820560 B2 JP 2820560B2
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cam
fixed
pulley
belt
movable pulley
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寛 大坪
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、伝動ベルトが巻回され
るプーリを片持ち状の伝動軸に外嵌し、軸芯方向に位置
固定な固定プーリ体と軸芯方向にスライド操作自在な可
動プーリ体により割りプーリ式に構成するとともに、前
記可動プーリ体をカム機構を介して軸芯方向にスライド
操作して変速操作可能に構成し、前記カム機構における
固定側カムを支持機構を介してベルト張設方向と反対側
の機体固定部に連結してあるベルト無段変速装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】上記支持機構は、固定側カムの相対回動
を規制して、プーリのスライド操作を円滑に行えるよう
にしたものであるが、上記ベルト無段変速装置におい
て、従来では、例えば特開平3‐191707号公報に
開示されるように、固定側カムを機体固定部に2か所で
連結ボルトで固定するものがあった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来構
造では、前記支持機構は伝動軸に対してプーリやカム機
構を外嵌装着した後に、伝動軸と機体固定部とを連結固
定する構造となっているので、そのボルト締め付け時に
おいて、寸法精度等に起因して片持ち状の伝動軸の拗れ
が発生するおそれがあり、伝動軸に無理な力が掛かって
耐久性が低下する弊害があった。本発明は上記不具合点
を解消することを目的としている。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の特徴構成は、冒
頭に記載したベルト無段変速装置において、前記支持機
構を、前記固定側カムと機体固定部とを繋ぐ接続部材
と、その接続部材を前記固定側カムと機体固定部とに連
結して、前記機体固定部に対する前記固定側カムの前記
回転軸芯まわりでの回動を規制する連結手段とで構成す
るとともに、前記連結手段を、互いに係合連結される係
合体と被係合部との組み合わせで構成し、かつ、前記係
合体と被係合部との間の一部に、前記ベルト張設方向に
沿う方向、および前記プーリの回転軸芯に沿う方向で
の、互いに多少の相対的な動きを許容する相対移動許容
部を設けてある点にある。
【0005】
【作用】例えば伝動ベルトを交換する際には、接続部材
の機体固定部との連結を外した後、この接続部材を伝動
軸の軸芯周りで回動させることで、機体固定部と伝動軸
との間にベルト通過空間を形成できて、ベルトの取り外
しが容易に行える。又、変速操作を行う際には、固定側
カムが接続部材と連結手段とを介して機体固定部に支持
されて回動規制されることにより、カム機構を確実に作
用させて可動プーリ体をスムーズにスライド操作でき
る。そして、組付けの際に、カム機構やプーリを伝動軸
に装着した後に接続部材を連結する場合には、相対移動
許容部が許容する係合体と被係合部の相対的な動きによ
り、伝動軸などに無理な力が掛からないとか掛かりにく
くて拗れがないとか少なくて円滑に作動する組み付け状
態に調節しながら組み付けできる。
【0006】
【発明の効果】従って、メンテナンス時には、接続部材
の機体側固定部に対する連結を解除するだけで簡単にベ
ルト交換が可能になるなど楽に作業できる。しかも、組
み付け状態では、接続部材と連結手段による固定側カム
の回動規制によってカム機構が確実に作用し、相対移動
許容部が許容する固定側カムの多少の動きによって拗れ
がないとか少ない状態にできて、スムーズに変速操作で
きるとともに伝動軸の耐久性も向上することとなった。
さらに、無理な力が掛からないとか掛かりにくい状態に
組み付けられることから、部品の組み付け操作が軽くで
きるなど楽に組み付け作業できる。
【0007】
【実施例】以下、実施例を図面に基いて説明する。図2
に乗用型田植機の伝動構造を示している。搭載エンジン
1の出力軸2とミッションケース3の入力軸4〔伝動軸
の一例〕との間にベルト式無段変速装置5を介装すると
ともに、ミッションケース3から図示しない走行車輪及
び作業装置に動力伝達するよう伝動系を構成してある。
【0008】前記無段変速装置5は、伝動ベルト6を巻
回張設する夫々のプーリ7,8を、回転軸芯方向にプー
リ間隔を変更操作自在な割りプーリ式に構成してあり、
夫々のプーリ間隔を背反的に変更させて変速操作するよ
う構成してある。詳述すると、図1に示すように、前記
各プーリ7,8は、前記各軸2,4に一体回転自在に外
嵌され軸芯方向に位置固定状態で配設した固定プーリ体
9と、軸芯方向にスライド操作自在な可動プーリ体10
とで構成され、各可動プーリ体10を乗り上がりカム機
構11を介して一体的にスライド操作するよう構成して
ある。各固定プーリ体9は、伝動ベルト6に対して互い
反対側に位置するよう配備され、かつ、可動プーリ体1
0は互い逆方向、つまり、プーリ間隔が広がる方向と狭
まる方向とに一体操作されるようにして、スライド操作
に伴って伝動ベルト幅中心線が夫々のプーリ7,8にお
いて平行状態を維持するよう位置を設定してある。
【0009】前記各乗り上がりカム機構11は、図3に
も示すように、エンジン1及び前車軸ケース12により
位置固定状態で支持された各固定カム11aに対して相
対回動自在に係合する各可動カム11bからプーリ外端
よりも径方向外方に回動操作アーム14,15を延設し
て構成され、入出力側夫々の回動操作アーム14,15
の揺動端部同士を、棒材を略Z字形に屈曲成形し、伝動
ベルト6の上方を迂回する状態で配設した操作ロッド1
6を介して連動連結してある。又、この操作ロッド16
の一端部を電動シリンダ17により押し引き駆動できる
よう枢支連結し、電動シリンダ17を伸縮駆動すること
で変速操作を行えるよう構成してある。
【0010】前記各可動プーリ体10は、前記各軸2,
4に対して遊転自在に外嵌してあり、固定プーリ体9と
は反対側箇所において、軸に対してキー18を介して一
体回転自在並びに軸芯方向に位置固定状態に外嵌装着し
た伝動部材19と、可動プーリ体10の側面との間に回
転トルクを伝達可能なカム機構20を形成してある。図
4に示すように、このカム機構20は、咬合係合面を斜
め形状に形成して、伝動回転力により可動プーリ体10
を固定プーリ体9側に押圧作用する分力を発生させるよ
う構成してある。つまり、軸側から回転動力が伝わると
軸側押圧作用カム面部分21aにおいて、伝動部材側カ
ム部が可動プーリ体側カム部を固定プーリ体9側に押し
作用する分力が発生し、伝動ベルト6側から回転動力が
伝わると軸側押圧作用カム面部分と反対側の押圧作用カ
ム面部分21bにおいて、可動プーリ体側カム部が伝動
部材側カム部を固定プーリ体9とは反対側に押し作用す
る分力が発生するが、伝動部材19は位置固定であるか
ら、その反力により可動プーリ体側カム部が固定プーリ
体9側に押し作用されることになる。但し、前記カム機
構20による軸芯方向の分力は伝動ベルト6の張力によ
るプーリ押し開き力よりも大きくならないように設定し
てある。このように構成すると、前記カム機構20によ
り発生する補助力により、乗り上がりカム機構11にお
けるプーリ間隔を狭くする方向への電動シリンダ17の
駆動力を小さいものに抑制することができ、小型の電動
シリンダ17を用いることができる。
【0011】そして、図1及び図2に示すように、従動
プーリ8側の乗り上がりカム機構11における固定カム
11aは、この固定カム11aと前車軸ケース12〔機
体固定部の一例〕とを繋ぐ接続部材22などを備える支
持機構Aを介して前車軸ケース12に連結してある。
【0012】前記支持機構Aは、前記接続部材22の一
端側を固定カム11aに連結するカム側連結手段a1
と、前記接続部材22の他端側を前車軸ケース12の外
周部に突設形成した連結部24に連結する機体側連結手
段a2と、前記接続部材22とによって構成してある。
前記カム側連結手段a1は、固定カム11aの上下2か
所に連結ボルトを取り付けて形成する係合体23と、接
続部材22に前記両係合体23を形成する連結ボルトが
螺合するボルト孔を設けて形成した被係合部23aとの
組み合わせで構成してある。すなわち、両係合体23,
23が接続部材22の一対の被係合部23a,23aに
各別に入り込んで係合連結することにより、カム側連結
手段a1が連結状態になって接続部材22と固定カム1
1aとを固定カム11aの回転軸芯まわりで一体に回転
するように連結する。前記機体側連結手段a2は、接続
部材22の2か所にピン孔を設けて形成した被係合部2
5と、前車軸ケース12の前記連結部24の2か所にピ
ン孔を設けて形成した被係合部26と、接続部材22の
被係合部25を形成するピン孔と連結部24の被係合部
26を形成するピン孔とにわたって挿入して接続部材2
2と連結部24とを連結する連結ピンで成る係合体27
との組み合わせで構成してある。接続部材22と連結部
24のうちの連結部24の方の被係合部26を形成する
ピン孔を、係合体27を形成する連結ピンの外径よりも
少し大径に形成して、各係合体27を連結部24に融通
をもった状態で容易に差し込み連結できるよう構成して
ある。前記各係合体27を形成する連結ピンは、前車軸
ケース12の連結部24から突出する端部に割りピン2
8を付設して抜け止めを図る構成としている。これによ
り、一対の係合体27,27が接続部材22の被係合部
25と連結部24の被係合部26とにわたって入り込ん
で係合連結することにより、機体側連結手段a2が連結
状態になって接続部材22と連結部24とを連結する。
この連結状態においても、1つの係合体27に対応する
2つの被係合部25,26のうちの被係合部26の方と
係合体27との間にピン孔の大きさによって相対移動許
容部bが形成され、この相対移動許容部bのために、係
合体27と被係合部26とが互いに従動プーリ8の回転
軸芯に沿う方向とベルト6の張設方向とに多少相対移動
し、接続部材22が連結部24に対して従動プーリ8の
回転軸芯に沿う方向とベルト6の張設方向とに多少移動
できる。
【0013】したがって、支持機構Aは、接続部材22
を連結手段a1とa2とによって固定カム11aと前車
軸ケース12とに連結し、入力軸4と固定カム11aの
間に拗れが発生することを回避するように固定カム11
aが前車軸ケース12に対して従動プーリ8の回転軸芯
に沿う方向とベルト6の張設方向とに移動することを相
対移動許容部bによって許容しながら、固定カム11a
のプーリ回転軸芯まわりでの回動をカム機構11による
可動プーリ体10のスライド操作が支障なくできる多少
の回動に規制するように固定カム11aを支持する。
【0014】〔別実施例〕 前記可動プーリ体10を軸に対して遊転自在に外嵌する
構成に代えて、前記カム機構20を設けることなく、可
動プーリ体10を軸にスプライン外嵌し、乗り上がりカ
ム機構11のみによりスライド操作するよう構成すると
ともに、前記乗り上がりカム機構11は、図5に示すよ
うに、固定カム11aに転動ローラ29を用いる構成と
してもよい。
【0015】尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を
容易にするために符号を記すが、該記入により本発明は
添付図面の構成に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】ベルト無段変速装置の断面図
【図2】田植機の前部の側面図
【図3】操作カム機構の正面図
【図4】カム機構の斜視図
【図5】別実施例の操作カム機構の平面図
【符号の説明】
4 伝動軸 6 伝動ベルト 8 プーリ 9 固定プーリ体 10 可動プーリ体 11 カム機構 11a 固定側カム 12 機体固定部 22 接続部材 23,27 係合体 23a,25,26 被係合部 A 支持機構 a1,a2 連結手段 b 相対移動許容部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F16H 9/00 - 9/26

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 伝動ベルト(6)が巻回されるプーリ
    (8)を片持ち状の伝動軸(4)に外嵌し、軸芯方向に
    位置固定な固定プーリ体(9)と軸芯方向にスライド操
    作自在な可動プーリ体(10)により割りプーリ式に構
    成するとともに、前記可動プーリ体(10)をカム機構
    (11)を介して軸芯方向にスライド操作して変速操作
    可能に構成し、前記カム機構(11)における固定側カ
    ム(11a)を支持機構(A)を介してベルト張設方向
    と反対側の機体固定部(12)に連結してあるベルト無
    段変速装置であって、前記支持機構(A)を、前記固定側カム(11a)と機
    体固定部(12)とを繋ぐ接続部材(22)と、その接
    続部材(22)を前記固定側カム(11a)と機体固定
    部(12)とに連結して、前記機体固定部(12)に対
    する前記固定側カム(11a)の前記回転軸芯まわりで
    の回動を規制する連結手段(a1,a2)とで構成する
    とともに、 前記連結手段(a1,a2)を、互いに係合連結される
    係合体(23,27)と被係合部(23a,25,2
    6)との組み合わせで構成し、かつ、前記係合体(2
    3、27)と被係合部(23a,25,26)との間の
    一部に、前記ベルト張設方向に沿う方向、および前記プ
    ーリ(8)の回転軸芯に沿う方向での、互いに多少の相
    対的な動きを許容する相対移動許容部(b)を設けてあ
    ベルト無段変速装置。
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