JP2771371B2 - ベルト無段変速装置 - Google Patents

ベルト無段変速装置

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JP2771371B2
JP2771371B2 JP3312127A JP31212791A JP2771371B2 JP 2771371 B2 JP2771371 B2 JP 2771371B2 JP 3312127 A JP3312127 A JP 3312127A JP 31212791 A JP31212791 A JP 31212791A JP 2771371 B2 JP2771371 B2 JP 2771371B2
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pulley
belt
tension
fixed
transmission
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寛 大坪
誠 窪津
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Kubota Corp
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、伝動ベルトが巻回され
る一方側のプーリを、軸芯方向に位置固定される固定プ
ーリと軸芯方向にスライド操作自在な可動プーリとによ
り割りプーリ式に構成するとともに、前記可動プーリを
軸芯方向にスライド操作して変速可能に構成し、前記伝
動ベルトの巻回途中部にテンションプーリにより緊張力
を付与するよう構成してあるベルト無段変速装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】上記ベルト無段変速装置において、従来
では、例えば実開昭63‐104227号公報に示され
るように、テンションプーリによる緊張力付勢用バネ
は、テンションプーリの支承軸部と、ベルト押圧方向下
手側箇所との間に張設する構成が一般的であった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来構
造によると、割りプーリ間隔が大である状態において
は、バネが伸長状態になりバネ付勢力が大であって、か
つ、割りプーリ間隔が小さくなった場合には、バネが縮
退してバネ付勢力が小さなものとなるが、伝動ベルトの
張力によるテンションプーリに対する反力は、割りプー
リ間隔が大である状態では小さく、割りプーリ間隔が小
さくなった場合には大となるので、この反力とバネ付勢
力とのバランスが相反するものとなり、高速側に変速操
作する場合と低速側に変速操作する場合とにおいて、操
作感覚に差が生じる弊害があった。本発明は上記不具合
点を解消することを目的としている。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明にかかるベルト無
段変速装置は、伝動ベルトが巻回される一方側のプーリ
を、軸芯方向に位置固定される固定プーリ体と軸芯方向
にスライド操作自在な可動プーリ体とにより割りプーリ
式に構成するとともに、前記可動プーリを軸芯方向にス
ライド操作して変速可能に構成し、前記伝動ベルトの巻
回途中部にテンションプーリにより緊張力を付与するよ
う構成してあるベルト無段変速装置であって、前記可動
プーリ体と前記固定プーリ体との軸芯方向での間隔を変
更してベルト巻回径を調節するための乗り上がりカム機
構と、伝動回転力により前記可動プーリ体を前記固定プ
ーリ体側に押圧作用する分力を発生させるトルクカム機
構とを設け、前記テンションプーリの近傍と固定点との
間に張設される付勢用バネが、前記可動プーリ体におけ
るベルト巻回径が小さくなる程、テンションプーリの揺
動軸芯から離れるよう前記固定点の位置を設定してある
ことを特徴構成とする。
【0005】
【作用】可動プーリ体におけるベルト巻回径が大である
ときは、付勢用バネがテンションプーリの揺動軸芯に近
い位置にあるので、テンションプーリのベルト緊張力付
与方向のモーメントは小さいものとなり、前記ベルト巻
回径が小さくなる程、付勢用バネがテンションプーリの
揺動軸芯から離れるから、バネが縮退してバネ自身の付
勢力が小さくなるけれども、テンションプーリに対する
ベルト緊張力付与方向の実質モーメントは大となり、結
果的に大きなベルト緊張力を発揮することになる。さら
に、変速操作するために可動プーリ体を固定プーリ体に
対して遠近方向で移動調節する乗り上がりカム機構とは
別に、伝動回転力により可動プーリ体を固定プーリ体側
に押圧作用する分力を発生させるトルクカム機構を設け
ているから、テンションプーリが作用している状態での
前記乗り上がりカム機構によって可動プーリの位置調節
を、伝動回転力を利用してより軽快に行えるようになっ
ている。
【0006】
【発明の効果】従って、伝動ベルトの撓み量が多く大き
な緊張力を要するベルト巻回径小の状態で、バネが縮退
した場合であっても、大きな緊張力を確保することがで
き、合理的配置構造によって、構造の大幅な複雑化を招
くことなく、高低いずれの変速操作においても操作感覚
をほぼ均等で、かつ、軽快なものにできるとともに、ベ
ルト伝動機構でのトルク伝動を良好に行えるものとなる
に到った。
【0007】
【実施例】以下、実施例を図面に基いて説明する。図4
に乗用型田植機の伝動構造を示している。搭載エンジン
1の出力軸2とミッションケース3の入力軸4との間に
ベルト式無段変速装置5を介装するとともに、ミッショ
ンケース3から図示しない走行車輪及び作業装置に動力
伝達するよう伝動系を構成してある。
【0008】前記無段変速装置5は、伝動ベルト6を巻
回張設する夫々のプーリ7,8のうち、エンジン出力軸
に取付けられるプーリ7を、回転軸芯方向にプーリ間隔
を変更操作自在な割りプーリ式に構成してあり、そのプ
ーリ間隔を変更させて変速操作するよう構成してある。
尚、従動側プーリ8はプーリ間隔固定状態に設けてあ
る。詳述すると、図1に示すように、前記プーリ7は、
前記出力軸2に一体回転自在に外嵌され軸芯方向に位置
固定状態で配設した固定プーリ体9と、軸芯方向にスラ
イド操作自在な可動プーリ体10とで構成され、可動プ
ーリ体10を乗り上がりカム機構11を介して一体的に
スライド操作するよう構成してある。
【0009】前記各乗り上がりカム機構11は、図5に
も示すように、エンジン1により位置固定状態で支持さ
れた各固定カム11aに対して相対回動自在に係合する
可動カム11bからプーリ外端よりも径方向外方に回動
操作アーム14を延設するとともに、この回動操作アー
ムの揺動端部からプーリ外方を迂回して機体横外方側に
操作部材を延出し、この操作部材を電動シリンダ17に
より押し引き駆動できるよう枢支連結し、電動シリンダ
17を伸縮駆動することで変速操作を行えるよう構成し
てある。
【0010】前記可動プーリ体10は、前記出力軸2に
対して遊転自在に外嵌してあり、固体プーリ体9とは反
対側箇所において、出力軸に対してキー18を介して一
体回転自在並びに軸芯方向に位置固定状態に外嵌装着し
た伝動部材19と、可動プーリ体10の側面との間に回
転トルクを伝達可能なトルクカム機構20を形成してあ
る。図6に示すように、このトルクカム機構20は、咬
合係合面を斜め形状に形成して、伝動回転力により可動
プーリ体10を固定プーリ体9側に押圧作用する分力を
発生させるよう構成してある。つまり、軸側から回転動
力が伝わると軸側押圧作用カム面部分21aにおいて、
伝動部材側カム部が可動プーリ体側カム部を固定プーリ
体9側に押し作用する分力が発生し、伝動ベルト6側か
ら回転動力が伝わると軸側押圧作用カム面部分と反対側
の押圧作用カム面部分21bにおいて、可動プーリ体側
カム部が伝動部材側カム部を固定プーリ体9とは反対側
に押し作用する分力が発生するが、伝動部材19は位置
固定であるから、その反力により可動プーリ体側カム部
が固定プーリ体9側に押し作用されることになる。但
し、前記トルクカム機構20による軸芯方向の分力は伝
動ベルト6の張力によるプーリ押し開き力よりも大きく
ならないように設定してある。
【0011】伝動ベルト6の各プーリ7,8に対する巻
回中間部に、伝動ベルト6に緊張力を付与するテンショ
ンプーリ22を配設してあり、このテンションプーリ2
2はコイルバネ23の付勢力により伝動ベルト6を緊張
状態に維持するよう構成してある。詳述すると、テンシ
ョンプーリ22を支持するテンションアーム24は、ミ
ッションケース入力軸4の遊端側を支持するボス部25
に支軸26を介して横軸芯X周りで揺動自在に支持して
ある。そして、前記テンションプーリ22の近傍と固定
点との間に張設される前記コイルバネ23が、前記可動
プーリ体10におけるベルト巻回径が小さくなる程、テ
ンションプーリ22の揺動軸芯Xから離れるよう前記固
定点の位置を設定してある。つまり、コイルバネ23の
固定側は、前記ボス部25を前車軸ケース27の外周部
に形成した連結部28に解除自在に連結する支持部材2
9の途中部から横方向に延設した支点部30〔固定点の
一例〕に係止固定してある。又、テンションアーム24
のテンションプーリ支承箇所の近傍から下方に固定延設
したアーム31に係止連結してあり、このコイルバネ2
3は、可動プーリ体10におけるベルト巻回径が大であ
るときは、前記支軸26の近傍に位置する状態となるよ
う設定し〔図2参照〕、ベルト巻回径が小さくなる程、
前記支軸26から離れるよう位置を設定してある〔図3
参照〕。このようにすると、ベルト巻回径が大であると
きはコイルバネ23によるベルト押圧力の実質的な作用
モーメント長さL1は小さいものとなり、ベルト巻回径
が小さくなると、前記作用モーメント長さL2が徐々に
大きくなり、コイルバネ23の縮退により付勢力が小さ
くなっても実質的なベルト緊張力が大きなものになるの
である。尚、前記アーム24は、ベルト巻回径が最大と
なってもデッドポイントDを越えない位置に設定してあ
る。
【0012】〔別実施例〕 前記乗り上がりカム機構11は、図7に示すように、固
定カム11aに転動ローラ32を用いる構成としてもよ
い。
【0013】尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を
容易にするために符号を記すが、該記入により本発明は
添付図面の構成に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】ベルト無段変速装置の断面図
【図2】ベルト巻回径が大である時のベルト無段変速装
置の側面図
【図3】ベルト巻回径が小である時のベルト無段変速装
置の側面図
【図4】田植機の前部の側面図
【図5】操作カム機構の正面図
【図6】カム機構の斜視図
【図7】別実施例の操作カム機構の平面図
【符号の説明】
6 伝動ベルト 7 プーリ 9 固定プーリ体 10 可動プーリ体 22 テンションプーリ 23 バネ 30 固定点 X 揺動軸芯
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F16H 7/00 - 7/24 F16H 9/00 - 9/26

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 伝動ベルト(6)が巻回される一方側の
    プーリ(7)を、軸芯方向に位置固定される固定プーリ
    体(9)と軸芯方向にスライド操作自在な可動プーリ体
    (10)により割りプーリ式に構成するとともに、前
    記可動プーリ(10)を軸芯方向にスライド操作して変
    速可能に構成し、前記伝動ベルト(6)の巻回途中部に
    テンションプーリ(22)により緊張力を付与するよう
    構成してあるベルト無段変速装置であって、前記可動プ
    ーリ体(10)と前記固定プーリ体(9)との軸芯方向
    での間隔を変更してベルト巻回径を調節するための乗り
    上がりカム機構(11)と、伝動回転力により前記可動
    プーリ体(10)を前記固定プーリ体(9)側に押圧作
    用する分力を発生させるトルクカム機構(20)とを設
    け、前記テンションプーリ(22)の近傍と固定点(3
    0)との間に張設される付勢用バネ(23)が、前記可
    動プーリ体(10)におけるベルト巻回径が小さくなる
    程、テンションプーリ(22)の揺動軸芯(X)から離
    れるよう前記固定点(30)の位置を設定してあるベル
    ト無段変速装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2979014B2 (ja) * 1990-11-30 1999-11-15 ヤマハ発動機株式会社 自動二輪車のvベルト自動変速機

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