JP2819441B2 - A/d変換装置およびこれを用いたサーボ制御装置 - Google Patents

A/d変換装置およびこれを用いたサーボ制御装置

Info

Publication number
JP2819441B2
JP2819441B2 JP3275666A JP27566691A JP2819441B2 JP 2819441 B2 JP2819441 B2 JP 2819441B2 JP 3275666 A JP3275666 A JP 3275666A JP 27566691 A JP27566691 A JP 27566691A JP 2819441 B2 JP2819441 B2 JP 2819441B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
converter
voltage
output
analog
input
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP3275666A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH05115188A (ja
Inventor
宣男 伊藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Priority to JP3275666A priority Critical patent/JP2819441B2/ja
Publication of JPH05115188A publication Critical patent/JPH05115188A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2819441B2 publication Critical patent/JP2819441B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Analogue/Digital Conversion (AREA)
  • Control Of Amplification And Gain Control (AREA)
  • Feedback Control In General (AREA)
  • Control Of Electric Motors In General (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、A/D変換装置および
これを用いたサーボ制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図9は従来の一般的なサーボモータ制御
装置の構成ブロック図である。同図において、1は入力
信号であるアナログ速度指令電圧を次段のA/D変換器
2へ供給できる電圧信号に変換するアナログ回路であ
る。いまアナログ速度指令電圧として正回転の指令電圧
範囲が0V〜+10V、逆回転の指令電圧範囲が0V〜
−10Vとし、A/D変換器2の入力レンジが0〜+5
Vであるとする。この場合には、逆回転指令最大電圧の
−10VがA/D変換器2の入力電圧の0Vに、回転停
止指令電圧の0VがA/D変換器2の入力電圧の+2.
5Vに、正回転指令最大電圧の+10VがA/D変換器
2の入力電圧の+5Vにそれぞれなるように、−10V
〜0V〜+10Vの入力電圧を直線的に対応する0V〜
+2.5V〜+5Vの出力電圧に変換する。具体的には
+10Vのオフセット電圧の加算とゲインが0.25の
増幅を行なうアナログ回路により上記の電圧信号の変換
が可能となる。
【0003】図9の2はA/D変換器であり、この例で
は0〜+5Vの入力電圧を12ビットの分解能で0〜4
096のデジタルデータに変換して出力するものとして
説明する。3はA/D変換器2の出力データを内部の速
度指令データに変換する入力ゲイン設定器であり、A/
D変換器2の出力データがすべて正数データであるの
で、これを正回転は正数データ、逆回転は負数データに
変換するものである。入力ゲイン設定器3の出力が内部
の速度指令データVref となる。図9の4は速度制御ア
ンプ、5は電流制御アンプ、6は電流検出器、7はサー
ボモータ、8はエンコーダ、9はエンコーダ8からの入
力信号より速度を算出する微分器、10a及び10b
は、それぞれ入力する2つの信号値の差を出力するため
の減算器であり、11Bは前記1〜3の機器を内蔵する
速度指令入力部である。
【0004】図9の動作について説明する。いま、入力
するアナログ速度指令電圧とサーボモータ7の回転速度
との対応を、速度指令電圧が+10Vのとき正回転速度
が2000回転/分(以下r/mと書く)、速度指令電
圧が−10Vのとき逆回転速度が2000r/mになる
ようにするものとする。また、エンコーダ8の出力パル
ス数は3000パルス/回転(以下p/rと書く)と
し、微分器9は20.48ミリ秒(以下msと書く)毎
にエンコーダ8の出力するパルス数を計数し、今回の計
数値と前回の計数値との差分を算出し、この算出値をサ
ーボモータ7の回転速度としている。
【0005】いま、サーボモータ7が正回転の2000
r/mのとき、微分器9の算出値は次の式(1)により
20.48ms毎に2048パルス(P)となる。
【0006】
【数1】
【0007】図10は図9のA/D変換器2の入力電圧
と出力データとの変換特性図であり、横軸にはA/D変
換器2の入力電圧と、これに対応するアナログ速度指令
電圧(下側括弧内)を示している。アナログ回路1は前
記説明のように入力するアナログ速度指令電圧−10V
〜0〜+10Vに対して+10Vのオフセット電圧の加
算後、ゲイン0.25で増幅して電圧レベルの変換を行
ない、0〜+2.5〜+5Vの電圧出力をA/D変換器
2へ供給する。A/D変換器2は前記入力電圧0〜+
2.5V〜+5Vに対して、図10に示す変換出力デー
タ0〜2048〜4096を出力する。このA/D変換
器2の出力データはすべて正数データであるので、これ
を正回転は正数データ、逆回転は負数データに変換する
ため、次段の入力ゲイン設定器3ではオフセット値−2
048の加算のみを行ない、入出力のゲインは1対1と
している。従って入力ゲイン設定器3の出力からは−2
048〜0〜+2048の範囲内の速度指令データが出
力されることになる。速度指令入力部11Bは前記1〜
3の機器により構成されている。
【0008】上記のように構成されている速度指令入力
部11Bに対して、いまアナログ速度指令電圧として+
10Vをアナログ回路1に入力すると、入力ゲイン設定
器3の出力する速度指令データVref は+2048とな
り減算器10aの正側入力に供給される。減算器10a
の負側入力にはエンコーダ8から出力され微分器9を介
した速度フィードバックデータVfbが供給されるため、
減算器10aは両者の偏差信号(Vref −Vfb)を速度
制御アンプ4に供給する。
【0009】速度制御アンプ4は前記偏差信号(Vref
−Vfb)が零となるように速度制御を行ない、電流制御
アンプ5は減算器10bから供給される、速度制御アン
プ4の出力と電流検出器4の出力との偏差信号が零とな
るようにサーボモータ7のトルクを制御する。そして最
終的に微分器9の出力する速度フィードバックデータV
fbが+2048、即ちサーボモータ7の回転速度が正回
転の2000r/mとなる。
【0010】図9のサーボモータ制御装置においては、
アナログ速度指令電圧を入力しサーボモータの速度を制
御する場合に、内部でA/D変換器を介したデジタル速
度指令データVref として与えるため、A/D変換器の
分解能(即ち何ビットか)によりサーボモータの速度分
解能が決まってしまう。従ってサーボモータの制御分解
能を向上させるため高分解能のA/D変換器を用いると
装置のコストアップとなるという欠点があった。特開平
2−23083号公報に示された「モータの駆動制御装
置」は上記欠点の改良技術に係る公知文献である。
【0011】図11は前記公知文献に示されたモータの
駆動制御装置の構成ブロック図であり、21はCPU
(中央信号処理装置)、22はD/A変換器、23はア
ンプ、24はモータ、25は電気検出器、26はフィル
タ、27はオペアンプである。そして前記オペアンプ2
7と、オペアンプ27への入力抵抗器R1 、帰還抵抗器
2 及びR3 、並びに帰還抵抗器R2 を短絡または開放
するアナログスイッチ30とにより、大小2つの異なる
利得をもつ可変利得増幅器が構成されている。28はS
/H(サンプルホールド)回路、29はA/D変換器で
ある。
【0012】図11の動作を説明する。電気検出器25
はモータ24の負荷電流の値を検出し、フィルタ26は
前記検出された負荷電流値を平滑して入力抵抗R1 を介
してオペアンプ27へ供給する。この場合CPU21は
アナログスイッチ30の接点の開閉を制御して前記可変
利得増幅器のゲインを次のように制御する。即ちCPU
21は、あらかじめ定めた負荷電流値(例えば4.6
A)よりも高い負荷領域の間は、アナログスイッチ30
の接点を閉として、前記可変利得増幅器の利得をG1
3 /R1 と小さくしておく。この状態の可変利得増幅
器から出力されS/H回路28を介して得られたアナロ
グ電圧を、A/D変換器29は従来の分解能により量子
化データとしてCPU21に供給する。
【0013】CPU21は入力する前記量子化データか
ら前記モータ24の電流値を認識し、この電流値が目標
とする負荷に応じた値となるようにD/A変換器22及
びアンプ23を介してモータ24に供給する電流を制御
する。そしてCPU21は継続して入力する前記量子化
データから認識する前記モータ24の電流値が前記あら
かじめ定めた負荷電流値(前記の4.6A)よりも低い
負荷領域になったら、アナログスイッチ30の接点を開
として、前記可変利得増幅器の利得をG2 =(R2 +R
3 )/R1 と大きくする。
【0014】このように大きな利得により増幅されたア
ナログ電圧をA/D変換器29は前記と同一の分解能に
より量子化データとしてCPU21に供給する。CPU
21はこの場合のデータが、大きな増幅利得に基づくデ
ータであることを認識してモータ24の電流制御を行な
う。上記低負荷領域において大きな利得で増幅された電
圧信号をA/D変換することは、それ迄の全部の領域
(フルレンジ)の信号よりも狭い領域の信号を同一分解
能でA/D変換することになり、実質的に高分解能のA
/D変換器を使用したのと等価となる。従って低負荷領
域における制御分解能を向上させる。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記特開
平2−23083号公報に示されたモータの駆動制御装
置におけるA/D変換装置においては、たしかに低電圧
領域内における分解能は向上するが、通常のオペアンプ
等を用いたアナログ回路にはゲインまたはオフセット値
に誤差やドリフトが存在し、これらは必ずしも完全に補
償されないので、高電圧領域と低電圧領域との境界の利
得切換点の近傍において変換特性が不連続になり(図4
を参照)、モータの制御を滑らかに行なうことができな
いという問題点があった。
【0016】本発明はかかる問題点を解決するためにな
されたもので、利得切換点の近傍における変換特性の不
連続性が防止できるA/D変換装置およびこれを用いた
サーボ制御装置を得ることを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明に係るA/D変換
装置は、切換えによりアナログ入力電圧を異なる増幅率
で増幅可能な増幅手段と、増幅手段の出力をデジタル信
号に変換するA/D変換手段と、アナログ入力電圧の変
化範囲が複数に区分けされる境界付近の所定範囲内では
それぞれの関数値が次第に減少または次第に増加する重
み付け関数が増幅率の切換状態のそれぞれについて予め
設定され、A/D変換手段の変換出力に対して増幅率に
もとづく補正および上記重み付け関数による重みづけを
行った結果を増幅率の切換状態別に求め、それらを加算
した結果にもとづくデジタル信号を出力する信号合成手
段と、を備えるようにたものである。また、本発明に係
るサーボ制御装置は上述のA/D変換装置を有し、入力
されたアナログ電圧による速度指令がこのA/D変換装
置によりデジタル値よる速度指令に変換されるようにし
たものである。
【0018】
【作用】本発明におけるA/D変換装置は、切換えによ
りアナログ入力電圧を異なる増幅率で増幅可能な増幅手
段の出力をA/D変換手段がデジタル信号に変換し、信
号合成手段においてアナログ入力電圧の変化範囲が複数
に区分けされる境界付近の所定範囲内ではそれぞれの関
数値が次第に減少または次第に増加する重み付け関数が
増幅率の切換状態のそれぞれについて予め設定され、A
/D変換手段の変換出力に対して増幅率にもとづく補正
および上記重み付け関数による重みづけを行った結果を
増幅率の切換状態別に求め、それらを加算した結果にも
とづくデジタル信号を出力する。また、本発明における
サーボ制御装置は上述のA/D変換装置を有し、入力さ
れたアナログ電圧による速度指令がこのA/D変換装置
によりデジタル値よる速度指令に変換される。
【0019】
【実施例】実施例1. 図1は本発明の実施例1に係るA/D変換装置が使用さ
れたサーボモータ制御装置の構成ブロック図である。同
図において、2〜10bは図9の従来装置と同一の機器
である。1a及び1bは共通の入力信号に対して、それ
ぞれ異なるゲインによる増幅と異なるオフセット値の加
算により信号変換を行なう#1及び#2アナログ回路で
あり、その信号変換特性は図2で説明する。12は#1
アナログ回路1aの出力と#2アナログ回路1bの出力
とを交互に選択してA/D変換器2へ供給する選択器で
あり、常時前記選択動作を時分割で行なうことにより、
常に入力信号に対して2つの異なる信号に変換されたア
ナログ回路1a及び1bの出力をA/D変換器2に供給
するようにしている。なお、この実施例においては、#
1アナログ回路1a、#2アナログ回路1bにおいてそ
れぞれオフセット電圧加算機能を除外した部分、およ
び、選択器12から、切換えによりアナログ入力電圧を
異なる増幅率で増幅可能な増幅手段が構成される。ま
た、#1アナログ回路1a、#2アナログ回路1bのそ
れぞれにおけるオフセット電圧加算機能と、A/D変換
器2と、入力ゲイン設定器3におけるオフセット値の減
算機能と、から増幅手段の出力をデジタル信号に変換す
るA/D変換手段が構成される。
【0020】図1の13はファジィ推論器であり、2つ
のアナログ回路1a及び1bの出力からそれぞれA/D
変換器2及び入力ゲイン設定器3を介して供給される2
つの入力データからファジィ推論による合成演算処理を
行ない、単一の速度指令データVref を出力するもので
ある。上記ファジィ推論に基づく合成演算処理によりサ
ーボモータの高速領域と低速領域との境界領域において
滑らかな速度制御特性が得られ、この詳細は図3及び図
4において説明する。また図1のA/D変換器2は、0
〜+5Vの入力電圧を10ビットの分解能で0〜102
4のデジタルデータに変換して出力するものとして説明
する。
【0021】図2は図1に示した2つのアナログ回路の
信号変換特性図である。図2の(a)は#1アナログ回
路1aの入出力信号変換特性を示しているが、この特性
は図9のアナログ回路1の信号変換特性と同一のもので
ある。即ち速度指令の入力電圧−10V〜0〜+10V
を直線的に対応する0V〜+2.5V〜+5Vの出力電
圧に変換するものである。図2の(b)は#2アナログ
回路1bの入出力信号変換特性を示しており、速度指令
入力電圧の範囲をあらかじめ分割された(1)−10V
〜−2V、(2)−2V〜0〜+2V、(3)+2V〜
+10Vの3つの範囲に分けて信号電圧の変換を行な
う。従ってまず速度指令入力電圧が上記3つのどの範囲
に属するかの判別を行ない、その判別結果により、
(1)入力電圧が−10V〜−2Vへの範囲では出力電
圧は常に0Vに、(2)入力電圧が−2V〜0〜+2V
の範囲では出力電圧は直線的に対応する0V〜+2.5
V〜+5Vに、(3)入力電圧が+2V〜+10Vの範
囲では出力電圧は常に+5Vになるように信号電圧の変
換が行なわれる。
【0022】またこの例ではA/D変換器2は10ビッ
トの分解能であるのでA/D変換器2への入力電圧0〜
+2.5V〜+5Vは出力データ0〜512〜1024
に変換される。図2の(a)の縦軸には#1アナログ回
路の出力電圧と対応するA/D変換出力Va が括弧内に
示され、同様に図2の(b)の縦軸には#2アナログ回
路の出力電圧と対応するA/D変換出力Vb が括弧内に
示されている。
【0023】図3は重み付け関数、例えば、図1のファ
ジィ推論器13におけるメンバシップ関数の説明図であ
る。同図の縦軸はファジィ(Fuzzy)表現による確
からしさの程度であり、0から1までの間の数値として
示される。また横軸はアナログ速度指令電圧とこれに対
応するA/D変換出力データとが下側括弧内に示されて
いる。図3において、H及びLはそれぞれメンバシップ
関数であり、アナログ速度指令電圧が−10V〜−2V
及び+2V〜+10Vの範囲ではメンバシップ関数Hの
値(確からしさの程度)は1である。また前記速度指令
電圧が0Vを中心としてその前後約1Vの範囲ではメン
バシップ関数Lの値は1である。しかし前記速度指令電
圧が−2Vから正方向に約1V及び+2Vから負方向に
約1Vの範囲では、メンバシップ関数H及びLの値は、
所定の傾斜直線に従い、1から0に、または0から1に
変化している。
【0024】図4は本発明の実施例1に係る異なる速度
制御特性の接続説明図である。同図においてVa は#1
アナログ回路1aの出力からA/D変換器2を介して変
換されたデジタルデータ、Vb は#2アナログ回路1b
の出力から同様にA/D変換器2を介して変換されたデ
ジタルデータである。図4において、縦軸は回転速度、
横軸はアナログ速度指令電圧であり、該指令電圧が−1
0V〜−2V及び+2V〜+10Vの範囲では前記Va
による速度制御特性を、また前記指令電圧が−2V〜+
2Vの範囲では前記Vb による速度制御特性を示してい
る。
【0025】また通常のアナログ回路においては、その
ゲインまたはオフセット値に誤差やドリフトがあり、こ
れらは完全に補償されないので、2つの制御特性の切換
点で不連続または段差が生じるのが一般的である。図4
のアナログ速度指令電圧の−2V及び+2Vにおいて上
記不連続の段差が発生しており、本発明のファジィ推論
によりこれが滑らかに接続される説明は後述する。
【0026】図2〜図4を参照し、図1の動作を説明す
る。いまアナログ速度指令電圧の−10V〜0〜+10
Vが#1アナログ回路1a及び#2アナログ回路1bに
共通に入力されると、#1アナログ回路1aは図2の
(a)に示される信号変換特性に従い、0V〜+2.5
V〜+5Vの被変換電圧を出力し、#2アナログ回路1
bは図2の(b)に示される信号変換特性に従い、入力
電圧の3つの範囲である(1)−10V〜−2V、
(2)−2V〜0〜+2V、(3)+2V〜+10Vに
対応して、それぞれれ被変換電圧(1)0V、(2)0
V〜+2.5V〜+5V、(3)+5Vを出力する。
【0027】選択器12は前記#1アナログ回路1aの
出力と#2アナログ回路1bの出力とを常に時分割で交
互に選択してA/D変換器2に供給し、A/D変換器2
は入力電圧の0〜+2.5〜+5Vを量子化したデジタ
ルデータ0〜512〜1024を出力する。ここで#1
アナログ回路1aの出力を量子化したデジタルデータを
a 、同様に#2アナログ回路1bの出力を量子化した
デジタルデータをVbとする。入力ゲイン設定器3は前
記A/D変換器2の出力データVa またはVb に対し
て、オフセット値として−512の加算を行ない、Va
−512またはVb −512(データ値としては−51
2〜0〜512)の出力データをファジィ推論器13へ
供給する。
【0028】ファジィ推論器13は次のファジィ演算を
行なう。(1)前記#1アナログ回路1aの出力の量子
化データVa が、メンバシップ関数Hならば(以下if
a =H thenと書く)、前記Va に基づく速度
指令データVref1を下記の式(2)から算出する。
【0029】
【数2】
【0030】ここで記号*は乗算記号であり、式(2)
において、入力ゲイン設定器からの入力データ(Va
512)を4倍するのは、10ビットのA/D変換器2
の出力データを12ビットのA/D変換器の出力データ
に等しくなるように変換するためである。
【0031】(2)次に前記量子化データVa がメンバ
シップ関数Lならば(if Va =L then)、V
b に基づく速度指令データVref2を下記の式(3)から
算出する。
【0032】
【数3】
【0033】式(3)において、入力ゲイン設定器3か
らの入力データ(Vb −512)に4/5を乗算するの
は、速度指令電圧範囲(−2V〜+2V)が全部の範囲
(−10V〜+10V)の1/5に相当するからであ
る。
【0034】(3)次に前記算出されたVa 及びVb
基づく速度指令データVref1及びVref2と、それぞれ対
応するメンバシップ関数H及びLの値から、下記の式
(4)によりファジィ推論による合成演算を行ない単一
の速度指令データVref を得る。
【0035】
【数4】
【0036】なおこの場合、式(4)の分母(H+L)
の値は1となる。
【0037】いま一例としてアナログ速度指令電圧が+
10Vのとき、図2の(a)及び(b)の信号変換特性
からVa =1024、Vb =1024、図3に示された
メンバシップ関数H及びLの値はH=1、L=0がそれ
ぞれ得られるので、これらの値を式(4)に代入する
と、式(5)により速度指令データVref =2048が
得られる。
【0038】
【数5】
【0039】そして前記速度指令データVref =204
8に対応するサーボモータ7の回転速度として正回転の
2000r/mが得られる。
【0040】このようにファジィ推論による合成演算処
理の結果得られた速度指令データVref を用いることの
大きな特徴は、(1)低速領域における制御分解能の向
上と、(2)高速領域と低速領域との境界で制御特性に
不連続の段差が発生せず、滑らかな接続が可能となるこ
とである。
【0041】前記第1の特徴を説明すると、アナログ速
度指令電圧が−10V〜−2V及び+2V〜+10Vの
範囲における制御分解能は2000r/m/512LS
Bの概算値3.91r/m/LSBであるが、サーボモ
ータ7の安定性が特に求められるアナログ速度指令電圧
が−2V〜0〜+2Vの範囲(低速領域)の制御分解能
は400r/m/512LSBの概算値として0.78
1r/m/LSBが得られる。上記低速領域における制
御分解能は、従来装置で12ビットのA/D変換器を用
いた場合の制御分解能である2000r/m/2048
LSBの概算値0.977r/m/LSBよりも向上し
た値となっている。
【0042】前記第2の特徴を説明すると、図3におけ
るアナログ速度指令電圧が−2V及び+2Vの近傍領域
(即ち高速と低速との境界領域)においては、メンバシ
ップ関数H及びLの値は所定の傾斜直線に従い少しずつ
1と0の間を変化するようにしている。従って式(4)
により算出されるVref は、メンバシップ関数H及びL
の値に応じ、例えば、 (1)H=1、L=0のときは、Vref1の値がそのまま
ref となり、 (2)H=0.9、L=0.1のときは、Vref1の値の
9割とVref2の値の1割との和がVref となり、 (3)H=0.5、L=0.5のときは、Vref1の値の
5割とVref2の値の5割との和がVref となり、: (4)H=0.2、L=0.8のときは、Vref1の値の
2割とVref2の値の8割との和がVref となり、 (5)H=0、L=1のときは、Vref2の値がそのまま
ref となる。
【0043】従って従来方法のように2つの異なる制御
特性の境界点において、一方の制御特性の使用を突然中
止し、同時に他方の制御特性の使用に切換えるものでは
なく、本発明においては、2つの制御特性を共に使用す
る領域を設け、一方の制御特性を適用するメンバシップ
関数値を少しずつ減少させながら、同時に他方の制御特
性を適用するメンバシップ関数値を少しずつ増加させて
ゆき移行をさせるようにしたので、高速と低速との境界
領域で不連続や段差は発生せず、図4の破線で示すよう
な滑らかな接続が可能となる。なお、この実施例におい
ては、入力ゲイン設定器3におけるオフセット値の減算
機能を除外した部分と、ファジィ推論部13と、から信
号合成手段が構成される。
【0044】また図1の入力ゲイン設定器3は、A/D
変換後のデータに対してオフセット値の修正演算を行な
うのみであるので、この演算動作をファジィ推論器13
で行なうようにして、入力ゲイン設定器3を除去し、A
/D変換器2の出力を直接ファジイ推論器13に供給す
るようにしてもよい。
【0045】実施例2. 図5は本発明の実施例2に係るA/D変換装置が使用さ
れた速度指令入力部の構成ブロック図であり、1a〜1
eはそれぞれ#1〜#5アナログ回路、12Aは#1〜
#5アナログ回路1a〜1eの出力を順次選択してA/
D変換器2へ供給する選択器、13Aは図1の入力ゲイ
ン設定器3のオフセット値修正機能をも含むようにした
ファジィ推論器である。また11Aはこの実施例2に係
る速度指令入力部である。
【0046】図6は図5に示した#1〜#3アナログ回
路1a〜1cの信号変換特性図であり、図7は図5に示
した#4及び#5アナログ回路1d及び1eの信号変換
特性図である。但し図6及び図7の縦軸は各アナログ回
路の出力をA/D変換器2を介して量子化したA/D変
換出力として示してある。また図6の(a)は、図2の
(a)と同一の信号変換特性であり、アナログ速度指令
電圧の全領域−10V〜0〜+10Vを直線的に変換す
るものであるが、図6の(b),(c)及び図7の
(a),(b)はそれぞれ前記速度指令電圧における正
回転の高速、中低速及び逆回転の中低速、高速を主とし
た部分領域を直線的に変換するものである。図8は図5
のファジィ推論器13Aにおけるメンバシップ関数の説
明図であり、メンバシップ関数HN及びLN、並びにL
P及びHPはそれぞれ図7の(b)及び(a)、並びに
図6の(c)及び(b)の信号変換特性に対応するもの
である。
【0047】図6〜図8を参照し、図5の動作を説明す
る。いまアナログ速度指令電圧−10V〜0〜+10V
が#1〜#5アナログ回路1a〜1eに共通に供給され
ると、各アナログ回路はそれぞれ図6の(a),
(b),(c)、並びに図7の(a),(b)に示され
る信号変換特性に従い信号変換を行なう。選択器12A
は各アナログ回路の出力を順次選択してA/D変換器2
に供給する。A/D変換器2は入力信号を量子化したデ
ジタルデータVa ,Vb ,Vc ,Vd 及びVe をそれぞ
れ出力してファジィ推論器13Aに供給する。
【0048】フィジィ推論器13Aは次のファジィ演算
を行なう。(1)if Va =HP then、Vb
基づく速度指令データVref1を下記の式(6)から算出
する。
【0049】
【数6】
【0050】(2)if Va =LP then、Vc
に基づく速度指令データVref2を下記の式(7)から算
出する。
【0051】
【数7】
【0052】(3)if Va =LN then、Vd
に基づく速度指令データVref3を下記の式(8)から算
出する。
【0053】
【数8】
【0054】(4)if Va =HN then、Ve
に基づく速度指令データVref4を下記の式(9)から算
出する。
【0055】
【数9】
【0056】上記式(6)〜式(9)においては、図1
の場合と同様に回転速度2000r/m に対応する速度指
令データが2048となるように、第1項で比較係数6
14.4/512=1.2の乗算と、第2項でオフセッ
ト補正値の加算とを行なっている。
【0057】(5)次に前記算出されたVb 〜Ve に基
づく速度指令データVref1〜Vref4と、それぞれ対応す
るメンバシップ関数HP、LP、LN及びHNの値か
ら、下記の式(10)によるファジィ推論による合成演
算を行ない単一の速度指令データVref を得る。
【0058】
【数10】
【0059】このようにファジィ推論による合成演算処
理の結果得られた速度指令データVref を用いることに
より、10ビットのA/D変換器を使用してもその制御
分解能は1200r/m/1024LSBの概算値とし
て1.17r/m/LSBとなり、ほぼ12ビットのA
/D変換器に相当した高分解能が得られると共に、各制
御特性の接続領域において不連続や段差が発生すること
なく滑らかな接続が可能となる。
【0060】なお図5においては、選択器12AとA/
D変換器2とは別個の機器である場合の例を示したが、
現在選択及び量子化器としてマルチプレクサ付A/D変
換器という単一素子が市販されているので、これを使用
して構成素子数を減少させることができる。
【0061】なお、本発明のファジィ推論に基づく合成
演算処理は、必ずしも実施例1または2で示した式
(4)または式(10)に限定されるものではなく、そ
の他のファジィ推論による合成演算を行なうようにして
もよい。この場合、合成演算式の相違により複数に分割
された各制御特性の接続領域における接続カーブの特性
が変化することになり、所望の特性による接続カーブが
得られるようなファジィ推論合成演算式を採用すればよ
いことになる。
【0062】
【発明の効果】以上のように本発明におけるA/D変換
装置によれば、切換えによりアナログ入力電圧を異なる
増幅率で増幅可能な増幅手段の出力をA/D変換手段が
デジタル信号に変換し、信号合成手段においてアナログ
入力電圧の変化範囲が複数に区分けされる境界付近の所
定範囲内ではそれぞれの関数値が次第に減少または次第
に増加する重み付け関数が増幅率の切換状態のそれぞれ
について予め設定され、A/D変換手段の変換出力に対
して増幅率にもとづく補正および上記重み付け関数によ
る重みづけを行った結果を増幅率の切換状態別に求め、
それらを加算した結果にもとづくデジタル信号を出力す
るようにしたので、アナログ入力電圧の大きさによりA
/D変換の分解能を変えることができるとともに、分解
能を変えることによるA/D変換特性の不連続の発生が
防止できる効果がある。また、アナログ電圧による速度
指令が与えられ、これをA/D変換してデジタル値によ
る速度指令とするサーボ制御装置において、アナログ電
圧の大きさによりA/D変換における分解能を変えるこ
とができるとともに分解能を変えることによる制御特性
の急変が防止され、なめらかな運転ができる効果があ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1に係るA/D変換装置が適用
されたサーボモータ制御装置のブロック構成図である。
【図2】図1に示した2つのアナログ回路の信号変換特
性図である。
【図3】図1のファジィ推論器におけるメンバシップ関
数の説明図である。
【図4】本発明の実施例1に係る異なる速度制御特性の
接続説明図である。
【図5】本発明の実施例2に係る速度指令入力部のブロ
ック構成図である。
【図6】図5に示した#1〜#3アナログ回路の信号変
換特性図である。
【図7】図5に示した#4及び#5アナログ回路の信号
変換特性図である。
【図8】図5のファジィ推論器におけるメンバシップ関
数の説明図である。
【図9】従来のA/D変換装置が使用された一般的なサ
ーボモータ制御装置のブロック構成図である。
【図10】図9のA/D変換器の入力電圧と出力データ
との変換特性図である。
【図11】公知文献に示されたモータの駆動制御装置の
ブロック構成図である。
【符号の説明】
1,1a〜1e アナログ回路 2 A/D変換器 3 入力ゲイン設定器 4 速度制御アンプ 5 電流制御アンプ 6 電流検出器 7 サーボモータ 8 エンコーダ 9 微分器 10a,10b 減算器 11,11A,11B 速度指令入力部 12,12A 選択器 13,13A ファジィ推論器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H03M 1/18 H03G 3/00 H03G 11/08 H02P 5/00

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 切換えによりアナログ入力電圧を異なる
    増幅率で増幅可能な増幅手段と、上記増幅手段の出力を
    デジタル信号に変換するA/D変換手段と、上記アナロ
    グ入力電圧の変化範囲が複数に区分けされる境界付近の
    所定範囲内ではそれぞれの関数値が次第に減少または次
    第に増加する重み付け関数が上記増幅率の切換状態のそ
    れぞれについて予め設定され、上記A/D変換手段の変
    換出力に対して上記増幅率にもとづく補正および上記重
    み付け関数による重みづけを行った結果を上記増幅率の
    切換状態別に求め、それらを加算した結果にもとづくデ
    ジタル信号を出力する信号合成手段と、を備えたA/D
    変換装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のA/D変換装置を有し、
    入力されたアナログ電圧による速度指令が上記A/D変
    換装置によりデジタル値よる速度指令に変換されること
    を特徴とするサーボ制御装置。
JP3275666A 1991-10-23 1991-10-23 A/d変換装置およびこれを用いたサーボ制御装置 Expired - Lifetime JP2819441B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3275666A JP2819441B2 (ja) 1991-10-23 1991-10-23 A/d変換装置およびこれを用いたサーボ制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3275666A JP2819441B2 (ja) 1991-10-23 1991-10-23 A/d変換装置およびこれを用いたサーボ制御装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH05115188A JPH05115188A (ja) 1993-05-07
JP2819441B2 true JP2819441B2 (ja) 1998-10-30

Family

ID=17558661

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3275666A Expired - Lifetime JP2819441B2 (ja) 1991-10-23 1991-10-23 A/d変換装置およびこれを用いたサーボ制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2819441B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3542032B2 (ja) * 2000-12-11 2004-07-14 株式会社ダイヘン 直流モータのサーボ制御法および装置
JP5115699B2 (ja) * 2007-07-06 2013-01-09 株式会社ジェイテクト 操舵制御装置

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS62143522A (ja) * 1985-12-18 1987-06-26 Matsushita Electric Ind Co Ltd A−d変換装置
JPH01178601U (ja) * 1988-06-06 1989-12-21
JPH0217881A (ja) * 1988-07-06 1990-01-22 Fuji Electric Co Ltd 電動機の速度制御装置
JPH0223721A (ja) * 1988-07-13 1990-01-25 Saginomiya Seisakusho Inc A/d変換器のレンジ切換方法
JPH065819B2 (ja) * 1989-06-29 1994-01-19 ヤマハ株式会社 A/d変換装置

Also Published As

Publication number Publication date
JPH05115188A (ja) 1993-05-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5014056A (en) A/D converter with a main range up/down counter and a subrange A/D converter
JPH0454408B2 (ja)
JP2819441B2 (ja) A/d変換装置およびこれを用いたサーボ制御装置
JPS6146186A (ja) 速度制御方法
JP3155694B2 (ja) スロットルバルブの制御装置及び方法
EP0788965B1 (en) Electric power steering apparatus
JP4253485B2 (ja) 電流検出装置
KR0180971B1 (ko) 위치결정장치
JPH01137832A (ja) 全並列型a/dコンバータ
JP2003101411A (ja) 並列型a/d変換器
JPH05218871A (ja) 並列型a/d変換装置
JP3097346B2 (ja) アナログ−デジタル変換器
JP2781864B2 (ja) モータのデジタル駆動装置
US6025684A (en) Servo-motor driving method
JP2808680B2 (ja) D/a変換器の出力補正システム
JPH0538177A (ja) モータの速度制御方法
JP3086346B2 (ja) ホワイトバランス調整回路
JPH066227A (ja) アナログ−デジタルコンバータ
JP2598699Y2 (ja) ターレット駆動装置
JPH0622330B2 (ja) D―aコンバータ
KR940003766Y1 (ko) Ac 서보모터의 속도 제어 회로
JP2964460B2 (ja) アナログ・スイッチを用いた零ホールド回路
JPH05207774A (ja) サーボモータの制御装置
JPH06233155A (ja) ディジタルガンマ補正回路
US5610605A (en) Analog/digital converting circuit

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20070828

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080828

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080828

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090828

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090828

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100828

Year of fee payment: 12

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110828

Year of fee payment: 13

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110828

Year of fee payment: 13

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120828

Year of fee payment: 14

EXPY Cancellation because of completion of term
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120828

Year of fee payment: 14