JP2003101411A - 並列型a/d変換器 - Google Patents

並列型a/d変換器

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JP2003101411A
JP2003101411A JP2001287297A JP2001287297A JP2003101411A JP 2003101411 A JP2003101411 A JP 2003101411A JP 2001287297 A JP2001287297 A JP 2001287297A JP 2001287297 A JP2001287297 A JP 2001287297A JP 2003101411 A JP2003101411 A JP 2003101411A
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parallel
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comparators
reference voltages
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Koichi Nagano
孝一 永野
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 消費電力の低減を可能にする並列型A/D変
換器を提供する。 【解決手段】 本発明の並列型A/D変換器は、各々異
なる電圧値を有し、デジタル出力信号のビット精度に応
じてm(mは2以上の整数)個の参照電圧を出力する参
照電圧発生回路と、n(nはmよりも小さい整数)個の
比較器と、前記n個の比較器の出力を符号化して前記デ
ジタル出力信号を出力する符号器とを備える。そして、
前記n個の比較器の各々は、前記m個の参照電圧のいず
れか一つとアナログ入力信号との大小を比較する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、並列型A/D変換
器に関する。
【0002】
【従来の技術】A/D変換器は、通信装置や記録再生装
置などにおいて信号を再生する際、アナログ入力信号を
デジタル出力信号に変換するためのものでり、アナログ
入力信号のレベルに応じて符号化されたデジタル出力信
号を出力する。
【0003】図12は従来の6ビット並列型A/D変換
器120の基本的な構成例を示す図である。図12に示
す並列型A/D変換器120は、参照電圧発生回路1
と、比較部2と、エンコーダ(符号器)3とから構成さ
れている。
【0004】参照電圧発生回路1は、参照抵抗r1〜r
64を含む。参照抵抗r1〜r64は、上限の参照電圧
V#Hを受けるノードと下限の参照電圧V#Lを受けるノ
ードとの間に直列に接続される。参照電圧発生回路1は
ビット精度に応じた26個の参照電圧Vref1〜Vref6
4を出力する。比較部2は64個の比較器C1〜C64
を含む。比較器C1〜C64は、参照電圧Vref1〜Vr
ef64とアナログ入力信号との大小を比較し、その大小
に応じて2値化信号(1または0)を出力する。そし
て、エンコーダ3は、比較器C1〜C64の出力を符号
化して6ビットのデジタル出力信号を出力する。
【0005】このように従来の並列型A/D変換器12
0は構成されており、アナログ入力信号を所望のデジタ
ル出力信号に変換することが可能である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、従来の
並列型A/D変換器120では、ビット精度に応じた数
の参照電圧Vref1〜Vref64に対応して比較器C1〜
C64が設けられていたので、ビット精度を高くすると
それに累乗して比較器の個数が増加し、回路規模が増大
する。その結果、消費電力が増大する。
【0007】本発明の目的は、消費電力を低減すること
ができる並列型A/D変換器を提供する。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明の請求項1に係る並列型A/D変換器は、各
々異なる電圧値を有し、デジタル出力信号のビット精度
に応じたm(mは2以上の整数)個の参照電圧を出力す
る参照電圧発生回路と、n(nはmよりも小さい整数)
個の比較器と、前記n個の比較器の出力を符号化して前
記デジタル出力信号を出力する符号器とを備え、前記n
個の比較器の各々は、前記m個の参照電圧のいずれか一
つとアナログ入力信号との大小を比較するものである。
【0009】請求項1の並列型A/D変換器では、比較
器の数をn個(nはmよりも小さい)としたため、従来
のA/D変換器と比べて回路規模が削減されるので消費
電力の低減が可能になる。
【0010】また、請求項2の発明は、請求項1記載の
並列型A/D変換器において、前記n個の比較器によっ
て比較されるn個の参照電圧は、前記m個の参照電圧の
中央の値に対して対称になるものとする。
【0011】請求項2の発明によると、n個の比較器に
よって比較されるn個の参照電圧は、m個の参照電圧の
中央の値に対して対称であるため、A/D変換の変換精
度を維持したまま消費電力の低減が可能になる。
【0012】また、請求項3の発明は、請求項1記載の
並列型A/D変換器において、前記参照電圧発生回路
は、上限参照電圧を受けるノードと下限参照電圧を受け
るノードとの間に直列に接続されたm個の参照抵抗を含
み、前記m個の参照電圧のうち、前記n個の比較器に対
応しないm−n個の参照電圧に対応するm−n個の負荷
をさらに備え、前記m−n個の負荷の各々は、対応する
参照電圧を出力するノードと前記アナログ入力信号を受
けるノードとの間に接続されているものとする。
【0013】請求項3の発明によると、n個の比較器に
対応しないm−n個の参照電圧に対応するm−n個の負
荷をさらに備えるため、参照電圧値の直線性が向上す
る。その結果、A/D変換の変換精度の向上を可能にす
る。
【0014】また、請求項4の発明は、請求項1記載の
並列型A/D変換器において、前記n個の比較器に対応
するn個の参照電圧のうちの一の参照電圧と前記n個の
参照電圧のうちの前記一の参照電圧の次に大きいまたは
小さい参照電圧との間にある複数の参照電圧のいずれか
と前記アナログ入力信号との大小を比較する比較器をさ
らに備えるものとする。
【0015】請求項4の発明によると、雑音その他の影
響を受ける場合であっても変換誤差の悪化を緩和でき、
その結果、A/D変換の変換精度の向上を可能にする。
【0016】また、請求項5の発明は、請求項1記載の
並列型A/D変換器において、前記n個の比較器に対応
するn個の参照電圧のうちの一の参照電圧と前記n個の
参照電圧のうちの前記一の参照電圧の次に大きいまたは
小さい参照電圧との間にある複数の参照電圧のうち確保
すべきビット精度に応じたp個の参照電圧に対応するp
個の比較器をさらに備え、前記p個の比較器の各々は、
対応する参照電圧とアナログ入力信号との大小を比較す
るものとする。
【0017】請求項5の発明によると、ビット精度を確
保でき、その結果、A/D変換の変換精度の向上を可能
にする。
【0018】また、請求項6の発明は、請求項1記載の
並列型A/D変換器において、前記符号器は、m個の入
力を符号化してデジタル出力信号を出力し、前記m個の
入力は、前記n個の参照電圧に対応するn個の比較器か
らの出力を入力とするn個の入力と、前記m個の参照電
圧のうち前記n個の比較器に対応しないm−n個の参照
電圧に対応するm−n個の入力とを含み、前記m−n個
の入力の各々は、前記n個の参照電圧のうち、当該入力
に対応する参照電圧の次に大きい参照電圧に対応する比
較器からの出力を入力とするものとする。
【0019】請求項6の発明によると、従来の符号器と
同じ構成の符号器を仕様できるので、符号器の再設計の
必要がなくなる。
【0020】また、請求項7の発明は、請求項1記載の
並列型A/D変換器において、前記n個の比較器によっ
て比較されるn個の参照電圧は、前記アナログ入力信号
の電圧レベルの分布に対応しているもとする。
【0021】請求項7の発明によると、システムに最適
な比較器の設定を可能にする。
【0022】また、請求項8の発明は、請求項7記載の
並列型A/D変換器において、前記アナログ入力信号
は、記録再生装置の再生信号であるものとする。
【0023】また、請求項9の発明は、請求項7記載の
並列型A/D変換器において、前記n個の比較器によっ
て比較されるn個の参照電圧は、前記デジタル出力信号
の出現頻度に対応しているものとする。
【0024】また、請求項10の発明は、請求項7記載
の並列型A/D変換器において、前記n個の比較器によ
って比較されるn個の参照電圧は、前記アナログ入力信
号を伝送する通信装置の通信路の特性に対応しているも
のとする。
【0025】また、請求項11の発明は、各々異なる電
圧値を有し、デジタル出力信号のビット精度に応じたm
(mは2以上の整数)個の参照電圧を出力する参照電圧
発生回路と、前記m個の参照電圧に対応して設けられ、
各々が対応する参照電圧とアナログ入力信号との大小を
比較するm個の比較器と、前記m個の参照電圧のうちの
n個の参照電圧に対応して設けられ、各々が対応する比
較器への参照電圧とアナログ入力信号との供給を制御す
るn(nはmよりも小さい整数)個の開閉器と、前記m
個の比較器の出力を符号化して前記デジタル出力信号を
出力する符号器とを備えるものである。
【0026】請求項11の並列型A/D変換器では、n
個の開閉器を設けたため、所望の信号のみの比較が可能
になるので消費電力の低減を可能にする。また、システ
ムに最適な比較器の使用を可能にする。
【0027】また、請求項12の発明は、請求項11記
載の並列型A/D変換器において、前記アナログ入力信
号の振幅が安定したとき制御信号を出力するゲイン制御
回路をさらに備え、前記n個の開閉器の各々は、前記制
御信号に応答して対応する比較器への参照電圧とアナロ
グ入力信号との供給を停止するものとする。
【0028】請求項12の発明によると、アナログ入力
信号の振幅の安定度に応じてA/D変換の変換特性を切
り替えることができ、システムに最適な比較器の使用を
可能にする。また、そのタイミングが安定した後は、開
閉器に接続されている比較器は使用しないので、消費電
力の低減を可能にする。
【0029】また、請求項13の発明は、請求項11記
載の並列型A/D変換器において、前記アナログ入力信
号のサンプリングのタイミングが安定したとき制御信号
を出力するタイミング制御回路をさらに備え、前記n個
の開閉器の各々は、前記制御信号に応答して対応する比
較器への参照電圧とアナログ入力信号との供給を停止す
るものとする。
【0030】請求項13の発明によると、アナログ入力
信号のサンプリングのタイミングの安定度に応じてA/
D変換の変換特性を切り替えることができ、システムに
最適な比較器の使用を可能にする。また、そのタイミン
グが安定した後は、開閉器に接続されている比較器は使
用しないので、消費電力の低減を可能にする。
【0031】また、請求項14の発明は、各々異なる電
圧値を有し、デジタル出力信号のビット精度に応じてm
(mは2以上の整数)個の参照電圧を出力する参照電圧
発生回路と、前記m個の参照電圧に対応して設けられ、
各々が対応する参照電圧とアナログ入力信号との大小を
比較するm個の比較器と、前記m個の参照電圧に対応し
て設けられ、各々が対応する比較器への参照電圧とアナ
ログ入力信号との供給を制御するm個の開閉器と、前記
デジタル出力信号の出現頻度の度数分布に基づいて制御
信号を出力する度数分布回路と、前記m個の比較器の出
力を符号化して前記デジタル出力信号を出力する符号器
とを備え、前記m個の開閉器は、前記制御信号に応答し
て対応する比較器への参照電圧とアナログ入力信号との
供給を停止するものである。
【0032】請求項14の並列型A/D変換器による
と、デジタル出力信号の出現頻度の度数分布に応じてA
/D変換の変換特性を切り替えることができ、システム
に最適な比較器の使用を可能にする。
【0033】
【発明の実施の形態】本発明の各実施形態について図面
を参照しながら説明する。
【0034】以下、各実施形態で参照する図面相互間に
おいて、共通の部分には同一の符号を付しており、その
説明は繰り返さない。
【0035】(第1の実施形態)図1は、例えば6ビッ
ト並列型A/D変換器に適用された本発明の第1の実施
形態に係る並列型A/D変換器10の構成例を示す図で
ある。図1に示す並列型A/D変換器10は、参照電圧
発生回路1と、比較部2と、エンコーダ(符号器)3と
から構成されている。
【0036】参照電圧発生回路1は、並列型A/D変換
器10の初段にあり、26個の参照抵抗r1〜r64を
含む。参照抵抗r1〜r64は、上限参照電圧V#Hを
受けるノードと下限参照電圧V#Lを受けるノードとの
間に直列に接続される。参照電圧発生回路1は、参照抵
抗の相互接続ノードの電圧を参照電圧として出力する。
すなわち、参照電圧発生回路1はビット精度に応じた数
(26個)の参照電圧Vref1〜Vref64を出力する。
比較部2は、比較器C1〜C9、C13〜C19、C3
0〜C35、C46〜C52、およびC56〜C64
(以降、「各比較器C−1」と略す。)を含む。各比較
器C−1は、参照抵抗r1〜r64の相互接続ノードか
ら出力される参照電圧Vref1〜Vref9、Vref13〜
Vref19、Vref30〜Vref35、Vref46〜Vref
52、およびVref56〜Vref64(以降、「各参照電
圧V−1」と略す。)とアナログ入力信号との大小を比
較し、その大小に応じて2値化信号(1または0)を出
力する。そして、エンコーダ3Aは、各比較器C−1の
出力を符号化してデジタル出力信号を出力する。
【0037】このように、本実施形態に係る並列型A/
D変換器10は、参照電圧Vref1〜Vref64に対応し
て比較器C1〜C64を設けていた従来の並列型A/D
変換器10とは違って、参照電圧Vref1〜Vref64の
うちの各参照電圧V−1に対応して各比較器C−1を設
けている。
【0038】以上のように構成された本実施形態に係る
並列型A/D変換器10の具体的動作について説明す
る。
【0039】図1に示すように、比較部2は上記の通り
各参照電圧V−1に対応して設けられた各比較器C−1
によって、各比較器C−1にそれぞれ入力される各参照
電圧V−1とアナログ入力信号との大小を比較する。上
記従来の並列型A/D変換器120とは違って、本実施
形態に係る並列型A/D変換器10では、参照電圧Vre
f1〜Vref64のうちの各参照電圧V−1に対応した各
比較器C−1によって各参照電圧V−1とアナログ入力
信号との大小を比較する。
【0040】ここでアナログ入力信号が、各比較器C−
1の接続されていない参照電圧Vref10〜Vref12、
Vref20〜Vref29、Vref36〜Vref45、および
Vref53〜Vref55(以降、「各参照電圧V−2」と
略す。)に近い値の場合は、上記従来の並列型A/D変
換器120と同じ精度でのデジタル変換は不可能である
ため、本実施形態に係る並列型A/D変換器10の性能
は悪くなる。
【0041】しかし、アナログ入力信号が各比較器C−
1の接続されている各参照電圧V−1に近い値の場合
は、上記従来の並列型A/D変換器120と同じ精度で
のデジタル変換が可能になる。すなわち、アナログ入力
信号の入力回数がないかあるいは少ない値の近くの参照
電圧(例えば各参照電圧V−2)においては、上記従来
の並列型A/D変換器120のように接続されていた箇
所の比較器C10〜C12、C20〜C29、C36〜
C45、およびC53〜C55(以降、「各比較器C−
2」と略す。)は不要になる。したがって、この不要に
なる各比較器C−2を設けずに構成された本実施形態に
係る並列型A/D変換器10とすることによって、回路
規模を削減できる。その結果、消費電力の低減が可能に
なる。
【0042】また、通信装置や記録再生装置において使
用される並列型A/D変換器において、並列型A/D変
換器へ入力されるデータは、ある決まった値に近い範囲
で多く発生するという現象がある。そのため、通信装置
や記録再生装置などのような信号処理システムにおいて
本実施形態に係る並列型A/D変換器10の使用が可能
になる。
【0043】図2は上記した並列型A/D変換器10の
変換特性を示す図である。図2の下に示す「使用比較器
(番号)」は、比較部2において、図1に示す参照電圧
発生回路1における一方の片端の上限参照電圧を入力す
る比較器C1から数えた使用比較器の番号である。ここ
で示された番号は、図1で示した各比較器C−1に対応
している。このような構成の比較部2を備えると、図1
に示したように、全体として使用比較器が部分的に存在
する構成となる。そして、この場合、本実施形態に係る
並列型A/D変換器10は図2に示すような変換特性を
示し、その変換特性は部分的に直線性にならない箇所が
生じる。
【0044】図3は上記従来の並列型A/D変換器12
0によるA/D変換後のデジタルデータの出現回数を示
す度数分布図である。図3に示す度数分布図は記録再生
装置における再生信号のデータの一例であり、このよう
なデータの場合、比較部2は図2に示すような構成の各
比較器C−1を備えることが有効になる。つまり、図2
に示すような変換特性を有する本実施形態に係る並列型
A/D変換器10を使用する場合であっても、A/D変
換の性能は悪化しない。なぜなら、この場合、図3を参
照すると、デジタルデータの出現回数がある箇所に各比
較器C−1が接続されているからである。すなわち、入
力されるアナログ入力信号が各比較器C−1の接続され
ている各参照電圧V−1の値に近いからである。
【0045】また、上記のように、本実施形態に係る並
列型A/D変換器10では、参照電圧r1〜r64のう
ちの参照電圧V−1に対応する各比較器C−1を備える
構成にしたが、その際、比較部2に設けられた各比較器
C−1は、参照抵抗r1〜r64のそれぞれから出力さ
れる参照電圧Vref1〜Vref64の中央の値に対して対
称になるように接続する。こうすれば、A/D変換の変
換精度を維持したまま、消費電力の低減を可能にする。
【0046】以上のように、本実施形態に係る並列型A
/D変換器10は、参照電圧Vref1〜Vref64のうち
各参照電圧V−1に対応して各比較器C−1を設ける。
このため、回路規模が削減され消費電力の低減が実現で
きる。
【0047】(第2の実施形態)図4は、例えば6ビッ
ト並列型A/D変換器に適用された本発明の第2の実施
形態に係る並列型A/D変換器20の構成例を示す図で
ある。図4に示す並列型A/D変換器20は、図1に示
す構成要素に加え、開閉部4をさらに備える。また、比
較部2は、第1の実施形態とは異なり、参照抵抗r1〜
r64にそれぞれ対応する各参照電圧Vref1〜Vref6
4とアナログ入力信号の大小とを比較する複数の比較器
C1〜C64から構成されている。さらに、開閉部4
は、外部制御信号S10〜S12、S20〜S29、S
36〜S45、およびS53〜S55(以下、「外部制
御信号5」と略す。)によって開閉動作を制御する複数
のスイッチ(開閉器)SW10〜SW12、SW20〜
SW29、SW36〜SW45、およびSW53〜SW
55(以降、「各スイッチSW−1」と略す。)を含
み、各スイッチSW−1はそれぞれ対応する各比較器C
−1に接続されている。
【0048】外部制御信号5に応答して各スイッチSW
−1は開閉動作を制御することで、並列型A/D変換器
20の変換特性を切り替えることが可能になる。すなわ
ち、本実施形態に係る並列型A/D変換器20は、上記
従来の並列型A/D変換器120による変換特性あるい
は上記第1の実施形態で示した並列型A/D変換器10
による変換特性のいずれかを選択することが可能にな
る。例えば、上記した記録再生装置や通信装置に使用す
る場合には、外部制御信号5を受けて各スイッチSW−
1は比較器C1〜C64への対応する参照電圧とアナロ
グ入力信号との供給を停止することで、各参照電圧Vre
f1〜Vref64とアナログ入力信号との比較を各比較器
C−1でのみ比較するようにして、上記第1の実施形態
で示した並列型A/D変換器10による変換特性を得
る。
【0049】以上のように、本実施形態に係る並列型A
/D変換器20は、外部制御信号5に応答する開閉部4
を設けることによって、並列型A/D変換器20の変換
特性を切り替えることができる。このため、並列型A/
D変換器20の使用目的応じてシステムに最適な比較器
の使用を可能にし、その結果、消費電力の低減および使
用目的に応じたA/D変換の変換特性を実現できる。
【0050】(第3の実施形態)図5は、例えば6ビッ
ト並列型A/D変換器に適用された本発明の第3の実施
形態に係る並列型A/D変換器30の構成例を示す図で
ある。図5に示す並列型A/D変換器30は、図4に示
す構成要素に加え、振幅安定信号G10〜G12、G2
0〜G29、G36〜G45、およびG53〜G55
(以下、「制御信号5a」と略す。)を出力するゲイン
制御回路6をさらに備える。
【0051】ゲイン制御回路6の本来の使用目的は、シ
ステムに入力される信号の振幅を一定に保つためのもの
であり、振幅が小さいときは振幅を大きく、振幅が大き
いときは振幅を小さくする振幅安定信号を出力すること
である。
【0052】ゲイン制御回路6は、アナログ入力信号の
振幅が一定の値に安定した時に、制御信号5aとしての
振幅安定信号を開閉部4に出力する。そして、各スイッ
チSW−1は制御信号5aに応答して各比較器C−2へ
の各参照電圧V−2とアナログ入力信号との供給を停止
する。
【0053】例えば、A/D変換のデジタル出力が図3
で示したようなデータ分布である場合、データの振幅が
一定の値に安定する前に、上記第1の実施形態に係る並
列型A/D変換器10を使用することは有効ではない。
なぜなら、データの振幅が安定しない間、例えば各比較
器C−1が設定されている箇所でのみ比較をする構成の
比較部2による比較を行なってA/D変換をしていたの
では、例えば各比較器C−2が設定されている箇所にも
アナログ入力信号が入力され、そのアナログ入力信号の
A/D変換ができないためにA/D変換の性能が悪くな
るからである。
【0054】そこで、アナログ入力信号の振幅が一定の
値に安定した時に、上記第1の実施形態に係る並列型A
/D変換器10の変換特性を得るために、ゲイン制御回
路6から制御信号5aを出力し、それに応答して各スイ
ッチSW−1は各比較器C−2への各参照電圧V−2と
アナログ入力信号との供給を停止する。こうすれば、デ
ータの振幅が一定になる前は従来の並列型A/D変換器
120の変換特性を得る一方、その振幅が一定になれば
上記第1の実施形態に係る並列型A/D変換器10の変
換特性を得ることができる。
【0055】以上のように、本実施形態に係る並列型A
/D変換器30は、デジタルデータの振幅が安定する
と、ゲイン制御回路6から制御信号5a(振幅安定信
号)を出力し、開閉部4は制御信号5aに応答して各比
較器C−2への各参照電圧V−2とアナログ入力信号と
の供給を停止する。このため、本実施形態に係る並列型
A/D変換器30は、デジタルデータの安定度に応じて
並列型A/D変換器30の変換特性を切り替えることが
でき、システムに最適な比較器の設定を可能にする。ま
た、データの振幅が一定になった後は、各スイッチSW
−1に接続されている各比較器C−2は使用しないの
で、消費電力の低減が可能になる。
【0056】(第4の実施形態)図6は、例えば6ビッ
ト並列型A/D変換器に適用された本発明の第4の実施
形態に係る並列型A/D変換器40の構成例を示す図で
ある。図6に示す並列型A/D変換器40は、図4に示
す構成要素に加え、タイミング安定信号M10〜M1
2、M20〜M29、M36〜M45、およびM53〜
M55(以下、「制御信号5b」と略す。)を出力する
タイミング制御回路7をさらに備えている。
【0057】タイミング制御回路7の本来の使用目的
は、システムに入力される信号のサンプリングのタイミ
ングを一定に保つためのものでる。
【0058】タイミング制御回路7において、サンプリ
ングのタイミングが安定した時に、制御信号5bとして
タイミング安定信号を出力するような構成とし、各スイ
ッチSW−1は制御信号5bに応答して各比較器C−2
への各参照電圧V−2とアナログ入力信号との供給を停
止する。
【0059】第3の実施形態と同様に、例えばA/D変
換のデジタル出力が図3で示したようなデータ分布であ
る場合、システム入力されるアナログ入力信号のサンプ
リングのタイミングが安定する前に、第1の実施形態に
係る並列型A/D変換器10を使用することは有効では
ない。なぜなら、サンプリングのタイミングが安定しな
い間、例えば各比較器C−1が設定されている箇所での
み比較をする構成の比較部2による比較を行なってA/
D変換をしていたのでは、各比較器C−2が設定されて
いる箇所にアナログ入力信号が入力され、そのアナログ
入力信号の変換ができないためにA/D変換の性能が悪
くなるからである。
【0060】そこで、サンプリングのタイミングが一定
の値に安定した時に、第1の実施形態に係る並列型A/
D変換器10の変換特性を得るために、タイミング制御
回路7から制御信号5bを出力し、それに応答して各ス
イッチSW−1は各比較器C−2への各参照電圧V−2
とアナログ入力信号との供給を停止する。こうすれば、
サンプリングのタイミングが安定する前は従来の並列型
A/D変換器120の変換特性を得る一方、そのタイミ
ングが安定すれば第1の実施形態に係る並列型A/D変
換器10の変換特性を得ることができる。
【0061】以上のように、本実施形態に係る並列型A
/D変換器40は、アナログ入力信号のサンプリングの
タイミングが一定になると制御信号5b(タイミング安
定信号)を出力し、各スイッチSW−1は各比較器C−
2への各参照電圧V−2とアナログ入力信号との供給を
停止する。このため、本実施形態に係る並列型A/D変
換器30は、アナログ入力信号のサンプリングのタイミ
ングの安定度に応じて並列型A/D変換器30の変換特
性を切り替えることができ、システムに最適な比較器の
使用を可能にする。また、サンプリングのタイミングが
安定した後は、各スイッチSW−1に接続されている各
比較器C−2は使用しないので、消費電力の低減が可能
になる。
【0062】(第5の実施形態)図7は、例えば6ビッ
ト並列型A/D変換器に適用された本発明の第5の実施
形態に係る並列型A/D変換器50の構成例を示す図で
ある。図7に示す並列型A/D変換器50は、図1に示
した構成要素に加え、負荷8をさらに備えている。
【0063】上記図1に示したような構成の並列型A/
D変換器10の場合、参照電圧発生回路1における参照
抵抗r1〜r64の各箇所においては、各比較器C−1
が接続されている各参照電圧V−1の箇所と、各比較器
C−1が接続されていない各参照電圧V−2の箇所とが
ある。そして各参照電圧V−1に対応する各比較器C−
1には、容量や抵抗などの負荷が存在する。このため、
各比較器C−1が接続されている各参照電圧V−1の箇
所と各比較器C−2が接続されていない各参照電圧V−
2の箇所とがあると、各参照電圧Vref1〜Vref64
の直線性も悪くなる。そこで、各参照電圧Vref1〜Vr
ef64の直線性を保つために、各比較器C−1が接続さ
れていない各参照電圧V−2を出力するノードとアナロ
グ入力信号を受けるノードとの間に、各比較器C−1の
抵抗値および容量値と同じ値を有する負荷8を接続す
る。
【0064】以上のように、本実施形態によると、本発
明の並列型A/D変換器50は、各比較器C−1が接続
されていない各参照電圧V−2を出力するノードとアナ
ログ入力信号を受けるノードとの間に、各比較器C−1
の抵抗値および容量値と同じ値を有する負荷8を接続す
る。このため各参照電圧Vref1〜Vref64の直線性
が良くなるので、高精度なA/D変換の変換特性を実現
し、消費電力の低減も可能にする。
【0065】(第6の実施形態)図8および図9は、例
えば6ビットA/D変換器に適用されたそれぞれ使用す
る比較器を異にする第6の実施形態に係る並列型A/D
変換器60Aおよび60Bの変換特性を示す図である。
図8および図9の下に示す「使用比較器(番号)」は、
比較部2において、図1に示す参照電圧発生回路1にお
ける一方の片端の上限参照電圧V#Hを入力する比較器
C1から数えた比較器の番号である。また番号のない比
較器は設定されておらず、比較部2は全体として比較器
が部分的に存在する構成である。このような比較部2の
構成にした場合、並列型A/D変換器60Aおよび60
Bは、それぞれ図8および図9に示すような変換特性を
示し、その変換特性は部分的に直線性にならない箇所が
生じる。
【0066】図8の下の「使用比較器(番号)」に示す
ように、図8に示す並列型A/D変換器60Aにおける
比較部2は、上記図2で示した各比較器C−1に加え、
比較器に入力されていない参照電圧の中央の値(例えば
1箇所あるいは2箇所)に比較器を追加したものであ
る。図8では、比較器に入力されていない参照電圧の中
央の値に対応する1箇所あるいは2箇所として、比較器
C11、C24、C25、C40、C41、C54およ
びC55が新たに追加されている。通常、通信装置や記
録再生装置において使用される並列型A/D変換器で
は、入力されるアナログ入力信号の値は、比較器がない
箇所に対応する参照電圧に近い値にはならない。
【0067】しかしながら、雑音やその他の影響によっ
て所望していない入力信号値になる場合がある。その
際、上記図2で示した構成の比較部2を備える並列型A
/D変換器10の場合、変換誤差が大きくなりシステム
全体の性能が悪くなる。そこで、図8に示すような構成
の並列型A/D変換器60Aとすることによって、変換
誤差の悪化を緩和することが可能になる。
【0068】また、例えば図9の下の「使用比較器(番
号)」に示すように、最低限のビット精度を確保するた
めに、上記図2で示した構成の各比較器C−1に加え、
必要な比較器を追加した構成の並列型A/D変換器60
Bとする。なお、図9の下の「使用比較器(番号)」は
5ビットのビット精度を確保する場合を示している。
【0069】以上のように、本実施形態によると、本発
明の並列型A/D変換器60Aおよび60Bは、それぞ
れ図8および図9で示す比較器で構成される比較部2を
備える。このため、雑音その他の影響を受ける場合であ
っても変換誤差の悪化の緩和や最低限のビット精度の確
保ができるので、高精度なA/D変換を実現し、消費電
力の低減も可能にする。
【0070】(第7の実施形態)図10は、例えば6ビ
ットの並列型A/D変換器に適用された本発明の第7の
実施形態に係る並列型A/D変換器10の構成例を示す
図である。図10に示す並列型A/D変換器70は、図
1に示した構成要素に加え、度数分布回路9と開閉部4
aとをさらに備える。
【0071】比較部2は、参照電圧発生回路1から出力
される各参照電圧Vref1〜Vref64に対応する比較器
C1〜C64を含んでいる。
【0072】開閉部4aは後述する制御信号5cによっ
て開閉動作を制御する複数のスイッチ(開閉器)SW1
〜SW64を含み、各スイッチSW1〜SW64はそれ
ぞれ各参照電圧Vref1〜Vref64に対応する各比較器
C1〜C64のすべてに接続されている。
【0073】度数分布回路9は、例えば図3に示したよ
うなデジタル出力信号の出現回数を示す度数分布に基づ
いて、制御信号D1〜D64(以下、「制御信号5c」
と略す。)を出力する。そして複数のスイッチSW1〜
SW64の各々は制御信号5cに応答して、各比較器C
1〜C64への対応する参照電圧とアナログ入力信号と
の供給を停止する。つまり、出現回数が所定の回数を超
える箇所の比較器のみに対応する参照電圧とアナログ入
力信号とを供給する並列型A/D変換器となるように、
複数のスイッチSW1〜SW64は、制御信号5cに応
答して、所定の回数を超える箇所の比較器への対応する
参照電圧とアナログ入力信号との供給を停止する。図3
の場合では、出現回数が検出された箇所の比較器である
各比較器C−1に対しては、対応する参照電圧とアナロ
グ入力信号とを供給する一方、出現回数が検出されない
箇所の比較器である各比較器C−2に対しては、対応す
る参照電圧とアナログ入力信号との供給を停止する。
【0074】例えば通信路や伝送路の特性が不明な場
合、アナログ入力信号の特性は分からない。このような
場合、上記のように度数分布回路9と開閉部4とを用い
ることによって、アナログ入力信号の特性に応じて最適
な比較器の使用を可能にする並列型A/D変換器70と
することができる。
【0075】以上のように、本実施形態に係る並列型A
/D変換器70は、度数分布回路9は、デジタル出力信
号の出現回数の度数分布に基づいて制御信号5cを出力
し、開閉部4はそれに応答して各比較器C1〜C64へ
の参照電圧とアナログ入力信号との供給を制御する。こ
のため、システムに最適な比較器の使用が可能になり最
適なA/D変換の変換特性を実現できる。その結果、消
費電力の低減を可能にする。
【0076】(第8の実施形態)図11は、例えば6ビ
ット並列型A/D変換器に適用された本発明の第8の実
施形態に係る並列型A/D変換器80の構成例を示す図
である。図11に示す並列型A/D変換器80は、図1
に示した構成要素と共通するが、以下の点で相違する。
【0077】図12で示した従来の並列型A/D変換器
120におけるエンコーダは、参照電圧Vref1〜Vref
64に対応する比較器C1〜C64からの出力を入力と
する。そして、図1に示したエンコーダ(符号器)3の
場合、各参照電圧V−2に対応して比較器がない箇所に
対応するエンコーダ3への入力(IN10〜IN12、
IN15〜IN29、IN36〜IN45、およびIN
53〜IN55)は、各参照電圧V−1に対応して比較
器がある箇所に対応するエンコーダへの入力(IN1〜
IN9、IN13〜IN19、IN30〜IN35、I
N46〜IN52、およびIN56〜IN64)のよう
に、対応する比較器からの出力をエンコーダ3への入力
としていない。そのため、図1に示したエンコーダ3は
図12に示した従来のエンコーダ3とは異なる構成のエ
ンコーダになっていた。
【0078】しかし、図11に示すように、参照電圧に
対応して比較器がない箇所に対応するエンコーダ3への
入力が接続されていないその入力箇所(IN10〜IN
12、IN15〜IN29、IN36〜IN45、およ
びIN53〜IN55)に、対応する比較器がない参照
電圧V−2の次に大きい対応する比較器がある各参照電
圧V−1の比較器からの出力を接続する(例えば、入力
箇所IN10〜IN12へは比較器C9からの出力を入
力とする)。これにより、従来のエンコーダ3と同じ構
成をしたエンコーダ3を使用することが可能になり、エ
ンコーダ3の再設計が不要となる。
【0079】以上のように、本実施形態によると、本発
明の並列型A/D変換器80は、参照電圧に対応する比
較器がない箇所に対応するエンコーダ3への入力が接続
されていない入力箇所(例えばIN10〜IN12、I
N15〜IN29、IN36〜IN45、およびIN5
3〜IN55)に、その比較器がない箇所の次に大きい
対応する比較器(例えば各比較器C−1)がある参照電
圧の比較器からの出力を入力とする構成にする。このた
め、エンコーダ3の構成は従来のエンコーダ3と同じ構
成のエンコーダを使用することが可能になるので、エン
コーダ3の再設計をすることなく、消費電力の低減が可
能になる。
【0080】
【発明の効果】上述のように、本発明に係る並列型A/
D変換器では、比較器の数をn個(nはmよりも小さ
い)としたため、従来のA/D変換器と比べて回路規模
が削減されるので消費電力の低減が可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施形態に係る並列型A/D
変換器の構成例を示す図である。
【図2】 本発明の第1の実施形態に係る並列型A/D
変換器の変換特性を示す図である。
【図3】 本発明の第1の実施形態に係る並列型A/D
変換器のデジタル出力の出現回数を示す度数分布図であ
る。
【図4】 本発明の第2の実施形態に係る並列型A/D
変換器の構成例を示す図である。
【図5】 本発明の第3の実施形態に係る並列型A/D
変換器の構成例を示す図である。
【図6】 本発明の第4の実施形態に係る並列型A/D
変換器の構成例を示す図である。
【図7】 本発明の第5の実施形態に係る並列型A/D
変換器の構成例を示す図である。
【図8】 本発明の第6の実施形態に係る並列型A/D
変換器の変換特性を示す図である。
【図9】 本発明の第6の実施形態に係る並列型A/D
変換器の変換特性を示す図である。
【図10】 本発明の第7の実施形態に係る並列型A/
D変換器の構成例を示す図である。
【図11】 本発明の第8の実施形態に係る並列型A/
D変換器の構成例を示す図である。
【図12】 従来の並列型A/D変換器の構成例を示す
図である。
【符号の説明】
1 参照電圧発生回路 2 比較部 3 エンコーダ(符号器) 4 開閉部 4a 開閉部 5 外部制御信号 5a 振幅安定信号(制御信号) 5b タイミング安定信号(制御信号) 5c 制御信号 6 ゲイン制御回路 7 タイミング制御回路 8 負荷 9 度数分布回路 10 第1の実施形態に係る並列型A/D変換器 20 第2の実施形態に係る並列型A/D変換器 30 第3の実施形態に係る並列型A/D変換器 40 第4の実施形態に係る並列型A/D変換器 50 第5の実施形態に係る並列型A/D変換器 60A 第6の実施形態に係る並列型A/D変換器 60B 第6の実施形態に係る並列型A/D変換器 70 第7の実施形態に係る並列型A/D変換器 80 第8の実施形態に係る並列型A/D変換器 120 従来の並列型A/D変換器 r1〜r64 参照抵抗 Vref1〜Vref64 参照電圧 C1〜C64 比較器 SW1〜SW64 スイッチ(開閉器) IN1〜IN64 入力箇所

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 各々異なる電圧値を有し、デジタル出力
    信号のビット精度に応じたm(mは2以上の整数)個の
    参照電圧を出力する参照電圧発生回路と、 n(nはmよりも小さい整数)個の比較器と、 前記n個の比較器の出力を符号化して前記デジタル出力
    信号を出力する符号器とを備え、 前記n個の比較器の各々は、前記m個の参照電圧のいず
    れか一つとアナログ入力信号との大小を比較することを
    特徴とする並列型A/D変換器。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の並列型A/D変換器にお
    いて、 前記n個の比較器によって比較されるn個の参照電圧
    は、前記m個の参照電圧の中央の値に対して対称になる
    ことを特徴とする並列型A/D変換器。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の並列型A/D変換器にお
    いて、 前記参照電圧発生回路は、上限参照電圧を受けるノード
    と下限参照電圧を受けるノードとの間に直列に接続され
    たm個の参照抵抗を含み、 前記m個の参照電圧のうち、前記n個の比較器に対応し
    ないm−n個の参照電圧に対応するm−n個の負荷をさ
    らに備え、 前記m−n個の負荷の各々は、対応する参照電圧を出力
    するノードと前記アナログ入力信号を受けるノードとの
    間に接続されていることを特徴とする並列型A/D変換
    器。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の並列型A/D変換器にお
    いて、 前記n個の比較器に対応するn個の参照電圧のうちの一
    の参照電圧と前記n個の参照電圧のうちの前記一の参照
    電圧の次に大きいまたは小さい参照電圧との間にある複
    数の参照電圧のいずれかと前記アナログ入力信号との大
    小を比較する比較器をさらに備えることを特徴とする並
    列型A/D変換器。
  5. 【請求項5】 請求項1記載の並列型A/D変換器にお
    いて、 前記n個の比較器に対応するn個の参照電圧のうちの一
    の参照電圧と前記n個の参照電圧のうちの前記一の参照
    電圧の次に大きいまたは小さい参照電圧との間にある複
    数の参照電圧のうち確保すべきビット精度に応じたp個
    の参照電圧に対応するp個の比較器をさらに備え、 前記p個の比較器の各々は、対応する参照電圧とアナロ
    グ入力信号との大小を比較することを特徴とする並列型
    A/D変換器。
  6. 【請求項6】 請求項1記載の並列型A/D変換器にお
    いて、 前記符号器は、m個の入力を符号化してデジタル出力信
    号を出力し、 前記m個の入力は、前記n個の参照電圧に対応するn個
    の比較器からの出力を入力とするn個の入力と、前記m
    個の参照電圧のうち前記n個の比較器に対応しないm−
    n個の参照電圧に対応するm−n個の入力とを含み、 前記m−n個の入力の各々は、前記n個の参照電圧のう
    ち、当該入力に対応する参照電圧の次に大きい参照電圧
    に対応する比較器からの出力を入力とすることを特徴と
    する並列型A/D変換器。
  7. 【請求項7】 請求項1記載の並列型A/D変換器にお
    いて、 前記n個の比較器によって比較されるn個の参照電圧
    は、前記アナログ入力信号の電圧レベルの分布に対応し
    ていることを特徴とする並列型A/D変換器。
  8. 【請求項8】 請求項7記載の並列型A/D変換器にお
    いて、 前記アナログ入力信号は、記録再生装置の再生信号であ
    ることを特徴とする並列型A/D変換器。
  9. 【請求項9】 請求項7記載の並列型A/D変換器にお
    いて、 前記n個の比較器によって比較されるn個の参照電圧
    は、前記デジタル出力信号の出現頻度に対応しているこ
    とを特徴とする並列型A/D変換器。
  10. 【請求項10】 請求項7記載の並列型A/D変換器に
    おいて、 前記n個の比較器によって比較されるn個の参照電圧
    は、前記アナログ入力信号を伝送する通信装置の通信路
    の特性に対応していることを特徴とする並列型A/D変
    換器。
  11. 【請求項11】 各々異なる電圧値を有し、デジタル出
    力信号のビット精度に応じたm(mは2以上の整数)個
    の参照電圧を出力する参照電圧発生回路と、 前記m個の参照電圧に対応して設けられ、各々が対応す
    る参照電圧とアナログ入力信号との大小を比較するm個
    の比較器と、 前記m個の参照電圧のうちのn個の参照電圧に対応して
    設けられ、各々が対応する比較器への参照電圧とアナロ
    グ入力信号との供給を制御するn(nはmよりも小さい
    整数)個の開閉器と、 前記m個の比較器の出力を符号化して前記デジタル出力
    信号を出力する符号器とを備えることを特徴とする並列
    型A/D変換器。
  12. 【請求項12】 請求項11記載の並列型A/D変換器
    において、 前記アナログ入力信号の振幅が安定したとき制御信号を
    出力するゲイン制御回路をさらに備え、 前記n個の開閉器の各々は、前記制御信号に応答して対
    応する比較器への参照電圧とアナログ入力信号との供給
    を停止することを特徴とする並列型A/D変換器。
  13. 【請求項13】 請求項11記載の並列型A/D変換器
    において、 前記アナログ入力信号のサンプリングのタイミングが安
    定したとき制御信号を出力するタイミング制御回路をさ
    らに備え、 前記n個の開閉器の各々は、前記制御信号に応答して対
    応する比較器への参照電圧とアナログ入力信号との供給
    を停止することを特徴とする並列型A/D変換器。
  14. 【請求項14】 各々異なる電圧値を有し、デジタル出
    力信号のビット精度に応じたm(mは2以上の整数)個
    の参照電圧を出力する参照電圧発生回路と、 前記m個の参照電圧に対応して設けられ、各々が対応す
    る参照電圧とアナログ入力信号との大小を比較するm個
    の比較器と、 前記m個の参照電圧に対応して設けられ、各々が対応す
    る比較器への参照電圧とアナログ入力信号との供給を制
    御するm個の開閉器と、 前記デジタル出力信号の出現頻度の度数分布に基づいて
    制御信号を出力する度数分布回路と、 前記m個の比較器の出力を符号化して前記デジタル出力
    信号を出力する符号器とを備え、 前記m個の開閉器は、前記制御信号に応答して対応する
    比較器への参照電圧とアナログ入力信号との供給を停止
    することを特徴とする並列型A/D変換器。
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