JP2815869B2 - 自動変速機の変速制御装置 - Google Patents

自動変速機の変速制御装置

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JP2815869B2
JP2815869B2 JP63170790A JP17079088A JP2815869B2 JP 2815869 B2 JP2815869 B2 JP 2815869B2 JP 63170790 A JP63170790 A JP 63170790A JP 17079088 A JP17079088 A JP 17079088A JP 2815869 B2 JP2815869 B2 JP 2815869B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は自動変速機の変速制御装置に関するものであ
る。
(従来の技術) 自動変速機は各種摩擦要素(クラッチやブレーキ等)
の選択的油圧作動により所定変速段を選択し、作動する
摩擦要素の変更により他の変速段への変速を行うことが
できる。
そしてこの変速を司る変速制御油圧回路は、各種切換
弁を含む制御弁を具えており、切換弁は電子制御される
ソレノイドからの圧力に応動させることが多い。日産自
動車(株)「RE4RO1A型オートマチックトランスミッシ
ョン整備要領書」(A261C07)に記載の自動変速機にお
いて、上記の如き切換弁は3−2タイミング弁及びオー
バーランクラッチコントロール弁がこれに相当する。上
記文献にはこれら切換弁を共通な1個のソレノイドによ
り制御する技術が示されている。
(発明が解決しようとする課題) しかし上記3−2タイミング弁は車速を制御因子とし
て切り換える必要があり、オーバーランクラッチコント
ロール弁は加速か減速かに応じて切り換える必要があ
り、両者の制御域がオーバーラップする領域が存在す
る。加えてこのオーバーラップ領域において3−2タイ
ミング弁及びオーバーランクラッチコントロール弁に対
するソレノイドの要求動作が相反するため、ソレノイド
と3−2タイミング弁及びオーバーランクラッチコント
ロール弁との間にソレノイド圧切換弁を追加する必要が
あった。
本発明は、機能すべき時期が異なる複数の切換弁をま
とめて共通な1個のソレノイドにより制御するようにす
ることで、新たな別の弁を追加することなしにソレノイ
ドの共通化を図って上述の問題を解決することを目的と
する。
(課題を解決するための手段) この目的のため本発明の変速制御装置は、 高速変速段で締結圧のドレンにより解放状態にされ、
該高速変速段よりも低速側における全ての低速変速段で
締結圧の供給により締結状態に保たれる低速段選択用摩
擦要素と、 前記高速変速段で締結状態にされており、前記低速変
速段間の或るダウンシフト変速に際して解放圧のドレン
により解放状態から締結状態に切り換えられる低速段間
変速用摩擦要素とを具え、 前記高速変速段から、前記或るダウンシフト変速後に
おける低速変速段への飛び越しダウンシフト変速時は、
低速段選択用摩擦要素の解放から締結への切り換え及び
低速段間変速用摩擦要素の締結から解放への切り換えに
より該或るダウンシフト変速前における低速変速段を経
由した後、低速段間変速用摩擦要素の解放から締結への
切り換えにより、対応する飛び越しダウンシフト変速を
完了するようにした自動変速機において、 前記低速段選択用摩擦要素の作動圧回路にそれぞれ並
設されて、前記高速変速段から前記低速変速段の何れか
のダウンシフト変速時に前記低速段選択用摩擦要素を締
結するため該摩擦要素へ供給すべき前記締結圧の供給速
度を制御する、相互に並置されたワンウェイオリフィス
及び第1開閉切換弁と、 前記低速段間変速用摩擦要素の作動圧回路にそれぞれ
並設されて、前記低速変速段間の前記或るダウンシフト
変速時に前記低速段間変速用摩擦要素を締結するため該
摩擦要素からドレンすべき前記解放圧のドレン速度を制
御する、相互に並置したワンウェイオリフィス及び常態
での開閉が前記第1開閉切換弁とは逆の第2開閉切換弁
とを設け、 これら両開閉切換弁を共通な1個のソレノイドからの
圧力の存否のみにより直接的に開閉切り換えする構成に
すると共に、 高車速域での前記飛び越しダウンシフト変速に際して
は、変速開始から前記或るダウンシフト変速前の低速変
速段に向かう変速時の所定時間中前記第1開閉切換弁を
閉じ、該所定時間経過以後前記第2開閉切換弁を閉じて
おくよう、前記共通なソレノイドをON,OFF制御する構成
としたことを特徴とするものである。
(作用) 自動変速機は、低速段選択用摩擦要素を締結圧の供給
により解放状態から締結状態にすることで、高速変速段
から任意の低速変速段への変速を行い、これら低速変速
段間の或るダウンシフト変速に当たっては、高速変速段
で締結状態にされる低速段間変速用摩擦要素を解放圧の
ドレンにより解放状態から締結状態に切り換えることで
当該変速を行い、自動変速機は少なくともこれら変速を
含む変速により選択された変速段で動力伝達を行うこと
ができる。
なお、上記高速変速段から任意の低速変速段へのダウ
ンシフト変速、および上記低速変速段間の或るダウンシ
フト変速のいずれにおいても、上記共通なソレノイドの
ON,OFF制御により該ソレノイドからの圧力の存否のみを
介し直接、上記低速段選択用摩擦要素の作動圧回路に並
設された第1開閉切換弁、および前記低速段間変速用摩
擦要素の作動圧回路に並設された第2開閉切換弁をそれ
ぞれ開閉切り換えすることで、これら開閉切換弁に並置
したワンウェイオリフィスとの共働により低速段選択用
摩擦要素の締結速度を制御し得ると共に、低速段間変速
用摩擦要素の締結速度を制御することができる。
ところで、上記高速変速段から任意の低速変速段への
ダウンシフト変速、および上記低速変速段間の或るダウ
ンシフト変速が、同時に起こることはないため、上記の
ようにこれらをまとめて共通な1個のソレノイドにより
直接制御しても何等支障はなく、かようにソレノイドの
共通化を図ることで構成を簡単、且つ安価なものにする
ことができる。
しかも前記の両開閉切換弁を、共通な1個のソレノイ
ドからの圧力の存否のみにより開閉切り換えすることか
ら、ソレノイドの共通化を図るに当たって、別に弁を付
加したり、油圧回路を付加する必要が生ずることはな
く、ソレノイドの共通化による構成の簡易化および低廉
化が当該付加物により相殺されてしまう懸念を払拭し得
る。
ここで自動変速機の、上記高速変速段から、上記或る
ダウンシフト変速後における低速変速段への飛び越しダ
ウンシフト変速に際しては、低速段選択用摩擦要素の解
放から締結への切り換え及び低速段間変速用摩擦要素の
締結から解放への切り換えにより該或るダウンシフト変
速前における低速変速段(中間変速段)を経由した後、
低速段間変速用摩擦要素の解放から締結への切り換えに
より上記或るダウンシフト変速後における低速変速段
(最終変速段)に至って、対応する飛び越しダウンシフ
ト変速を完了する。
これにより、運転者が大きなエンジンブレーキを希望
して自動変速レンジからエンジンブレーキレンジにセレ
クト操作した時に起きる当該飛び越しダウンシフト変速
に際し、一気に最終変速段へ飛び越しダウンシフト変速
されて低速段選択用摩擦要素がその締結時に激しくスリ
ップし、耐久性が低下したり、当該摩擦要素の大きな締
結ショックが発生するという問題を軽減し得る。
ところで本発明においては、この問題が特に顕著とな
って上記の順次ダウンシフト変速のみでは十分に当該問
題を軽減できない高車速時に上記の飛び越しダウンシフ
ト変速が行われる場合、該飛び越しダウンシフト変速の
開始から上記或るダウンシフト変速前の低速変速段(中
間変速段)に向かう変速時の所定時間中前記第1開閉切
換弁を閉じ、該所定時間経過以後前記第2開閉切換弁を
閉じておくように上記共通なソレノイドをON,OFF制御す
る。
よって、飛び越しダウンシフト変速の開始当初におけ
る中間変速段への変速時において解放状態から締結状態
に切り換えるべき低速段選択用摩擦要素への締結圧の供
給速度が、第1開閉切換弁の閉により、これに並置した
ワンウェイオリフィスの開度に対応した速度に低下され
ることとなり、低速段選択用摩擦要素の締結過程におい
て問題となる前記の締結ショックを高車速時を雖も確実
に軽減することができる。
なお、当該第1開閉切換弁の閉を司る上記共通なソレ
ノイドのON,OFF制御は第2開閉切換弁の開を生起させる
が、当該中間変速段への変速時においては低速段間変速
用摩擦要素が解放圧の供給により締結から解放へ切り換
えられるものであることから、低速段間変速用摩擦要素
からの解放圧のドレン速度を制御する上記第2開閉切換
弁の開は、低速段間変速用摩擦要素への解放圧の供給
(締結から解放へ切り換え)に何らの影響も及ぼすこと
がない。
そして、飛び越しダウンシフト変速の開始から上記所
定時間が経過した後は第2開閉切換弁を閉じておくこと
から、上記の中間変速段を経由した後における最終変速
段への変速に際して低速段間変速用摩擦要素を解放圧の
ドレンにより締結させる時に、当該解放圧のドレン速度
が第2開閉切換弁の閉により、これに並置したワンウェ
イオリフィスの開度に対応した速度に低下されて、低速
段間変速用摩擦要素の締結をゆっくり行わせることとな
り、 当該最終変速段への変速に際し低速段間変速用摩擦要
素の滑り結合期間を長くして所謂ニュートラルインタバ
ルを長くすることができる。
ここで、高車速域における当該最終変速段への変速を
考察するに、車速が高いことから当該変速では同期に必
要なエンジン回転数の上昇幅が大きく、当該幅分だけエ
ンジン回転数が上昇するまでの時間も長くなるが、上記
のようにニュートラルインタバルが長いことによって当
該同期を確実に補償することができ、変速ショックの発
生を抑制し得る。
なお、当該第2開閉切換弁の閉を司る上記共通なソレ
ノイドのON,OFF制御は第1開閉切換弁の開を生起させる
が、当該切り換え瞬時には既に低速段選択用摩擦要素が
締結圧の供給終了により締結を完了して、前記締結ショ
ックの問題を生じないことから、また低速段選択用摩擦
要素の当該締結状態が最周変速段への変速時も維持する
ものであることから、第1開閉切換弁の開が支障になる
ことはない。
しかも、前記したところから明らかなように上記の飛
び越し変速中は、先ず変速開始時第1開閉切換弁を閉
じ、所定時間後にこれを開くと共に、第2開閉切換弁を
閉じることになるが、本発明においては第1開閉切換弁
および第2開閉切換弁を開閉の常態が相互に逆のものと
したから、第1開閉切換弁および第2開閉切換弁に共通
なソレノイドを飛び越し変速開始時から所定時間後に1
回ON,OFF切り換えするだけで、双方の弁の上記開閉切り
換えを行うことができ、制御の簡略化を実現することが
できる。
(実施例) 以下、本発明の実施例を図面に基づき詳細に説明す
る。
第1図は日産自動車(株)「RN4F02A型、RL4F02A型オ
ートマチックトランスミッション整備要領書」(A261C0
6)に記載の自動変速機用に構成した本発明変速制御装
置の一実施例である。この自動変速機は摩擦要素とし
て、ローラクラッチL/C、バンドブレーキB/B、ハイクラ
ッチH/C、ローリバースブレーキLR/B及びリバースクラ
ッチR/Cを夫々具え、これらを以下の組合せで選択的に
油圧作動(○印で示す)させることにより、対応変速段
を得ることができる。
なおこの表において、レンジは後述するマニュアル弁
により運転者が選択するもので、Pは駐車レンジ、Rは
後退走行レンジ、Nは中立(停車)レンジ、Dは前進自
動変速レンジ、IIは第2速エンジンブレーキレンジ、I
は第1速エンジンブレーキレンジを夫々示す。又バンド
ブレーキB/Bはサーボアプライ室S/A、ザーボレリーズ室
S/R及びサーボアキュムレータ室S/C(第1図参照)を有
し、室S/Aへの圧力供給により締結、室S/Rへの圧力供給
により室S/A内の圧力存否に関係なく解放するものとす
る。
第1図の油圧回路はエンジン駆動されているオイルポ
ンプO/Pからのオイルにより作動し、このオイルポンプ
は便宜上これから分けて図示したオイルポンプフィード
バック室OP/FBへの油圧により容量を過不足のない適正
値に制御されるものとする。そして、第1図の回路は変
速作用の他に、トルクコンバータをロックアップ制御す
る作用をもなし、このトルクコンバータはトルクコンバ
ータロックアップ室TC/LU及びトルクコンバータアンロ
ックアップ室TC/ULを有し、作動油を前者の室に供給さ
れ、後者の室から排除される時ロックアップ状態とな
り、作動油を逆向きに通流される時コンバータ状態にな
るものとする。
第1図の油圧回路は作用も含めて基本的には前記文献
に記載のものと同じもので、レギュレータ弁10、マニュ
アル弁12、パイロット弁14、1−2シフト弁16、2−3
シフト弁18、3−4シフト弁20、セレクトタイミング弁
22、サーボレリーズタイミング弁24、ロックアップシャ
トル弁26、ロックアップ制御弁28、Iレンジ減圧弁30、
トルクコンバータ調圧弁32、3−2タイミング弁34、ロ
ークラッチタイミング弁36、及びガバナ弁G/Vを具え
る。
レギュレータ弁10はポンプO/Pからの作動油を調圧し
て回路38内にライン圧を生じさせる。このライン圧はマ
ニュアル弁12の入力ポート12Lに供給され、マニュアル
弁12はこのライン圧を図示のNレンジ及びPレンジでは
どのポートにも出力せず、Rレンジでライン圧をポート
12R、Dレンジでライン圧をポート12Dに、IIレンジでラ
イン圧をポート12D、12IIに、又Iレンジでライン圧を
ポート12D、12II、12Iに夫々出力することにより、レン
ジ毎に所定の走行形態が達成されるようにする。又、パ
イロット弁14は回路38からのライン圧を元圧として内蔵
ばねのばね力で決まる一定のパイロット圧を回路40に出
力するものとする。
このパイロット圧を元圧としてデューティ式のロック
アップソレノイド42及びライン圧ソレノイド44は回路4
6,48に駆動デューティに応じた油圧を出力する。ロック
アップソレノイド42は前記トルクコンバータのロックア
ップ中ロックアップ度を加減してスリップ制御し、ライ
ン圧ソレノイド44は駆動デューティに応じた油圧をレギ
ュレータ弁10に図中上方へ作用させてライン圧を適正に
制御するものとする。
1−2シフト弁16、2−3シフト弁18及び3−4シフ
ト弁20は夫々オン、オフ式の第1シフトソレノイド50及
び第2シフトソレノイド52により間接的及び直接的に制
御する。これらシフトソレノイド50,52はオン時回路38
のライン圧を回路54,56に出力し、オフ時これら回路54,
56内の圧力を消失させるものとし、回路56をシャトル弁
58を介し2−3シフト弁18のパイロット室18aに接続す
る。又回路54は2−3シフト弁18の位置に応じて3−4
シフト弁20のパイロット室20a又は1−2シフト弁16の
パイロット室16aに通じさせ、各シフト弁16〜20を夫々
のパイロット室16a〜20a内における圧力の存否に応動さ
せる。しかして、パイロット室18aにはシャトル弁58を
介しマニュアル弁ポート12IからのIレンジ圧をも供給
するようにし、又パイロット室20aと反対の端部におけ
る3−4シフト弁20の室20bにマニュアル弁ポート12II
からのIIレンジ圧を供給するようにする。
本発明においては、機能する時期を異にする複数の切
換弁としての3−2タイミング弁34及びロークラッチタ
イミング弁36を共通なタイミングソレノイド60により制
御するようにする。このソレノイド60はオン時回路38か
らのライン圧を回路62を経て弁34,36のパイロット室34
a,36aに供給し、オフ時これらパイロット室を無圧状態
にするものとする。しかして、3−2タイミング弁34は
通常閉じておりパイロット室34aに圧力が供給される時
開き、ロークラッチタイミング弁36は通常開いており、
パイロット室36aに圧力が供給される時閉じるものとす
る。
3−2タイミング弁34は、前記の表から明らかな如く3
−2ダウンシフト変速に当たって行うべきサーボレリー
ズ(S/R)圧の抜け(バンドブレーキの締結)を適切に
遅らせるためのもので、従ってオリフィス64及び逆止弁
66よりなるワンウェイオリフィスを並列に有する。又ロ
ークラッチタイミング弁36は、前記の表から明らかな如
く第4速からのダウンシフト変速に当たって行うべきロ
ークラッチL/Cの作動を適切に遅らせるもので、従って
オリフィス68及び逆止弁70よりなるワンウェイオリフィ
スとオリフィス72との直列回路も並列に有する。
上記実施例の作用を次に説明する。
運転者が前進自動変速走行を希望してマニュアル弁12
をDレンジにした状態では、マニュアル弁ポート12Dか
ら対応回路にライン圧が出力される。この状態では、シ
フトソレノイド50,52の次表に示すオン,オフの組合せ
により第1速乃至第4速を自動変速機に選択させること
ができる。
NレンジからDレンジにしてマニュアル弁ポート12D
からライン圧を出力し始めた当初は、両シフトソレノイ
ド50,52が共にオンである。シフトソレノイド52のオン
で回路56に出力されたソレノイド圧は2−3シフト弁18
aに至ってこの弁を図中上方へストロークさせる。これ
により2−3シフト弁18は、シフトソレノイド50のオン
で回路54に出力されたソレノイド圧を1−2シフト弁16
のパイロット室16aに供給し、この弁を図中上方へスト
ロークさせると共に、3−4シフト弁20のパイロット室
20aをドレンしてこの弁を図中下方へストロークさせ
る。これにより3−4シフト弁20はマニュアル弁ポート
12Dからのライン圧をセレクトタイミング弁22を経て、
又オリフィス68,72を経てロークラッチL/Cに供給し、こ
れを作動させる。この作動時、低温であればタイミング
ソレノイド60がオフでロークラッチタイミング弁36を開
き、この弁を経てもロークラッチL/Cへライン圧が供給
され、低温(高粘度)にともなうロークラッチL/Cの作
動遅れを防止できる。又高温であればタイミングソレノ
イド60がオンでロークラッチタイミング弁36を閉じ、ロ
ークラッチ作動圧の立ち上がりをセレクトショックが生
じないようなものとすることができる。そして、ローク
ラッチL/C以外の摩擦要素は全て、マニュアル弁12、1
−2シフト弁16及び2−3シフト弁18の前記ストローク
位置により非作動にされ、前記第1表から明らかな通り
第1速を選択することができ、この第1速での発進が可
能である。
第2速を選択すべき運転状態になると、前記第2表の
通り第1シフトソレノイド50をオフ切り換える。これに
より回路54から1−2シフト弁のパイロット室16aに至
るソレノイド圧が消失し、1−2シフト弁16を図中下方
へストロークさせる。これにより1−2シフト弁16はマ
ニュアル弁ポート12Dからのライン圧をサーボアプライ
室S/Aに供給してバンドブレーキB/Bを追加作動させるこ
ととなり、前記第1表から明らかな通り第2速を選択す
ることができる。
第3速を選択すべき運転状態になると、前記第2表の
通り第2シフトソレノイド52をもオフに切り換える。こ
れにより回路56からパイロット室18aに至るソレノイド
圧が消失し、2−3シフト弁18を図中下方へストローク
させる。これにより2−3シフト弁18は、サーボアプラ
イ室S/Aに向かうライン圧をハイクラッチH/Cにも向かわ
せてこれを作動させる。ハイクラッチ作動圧は逆止弁66
を経てサーボレリーズタイミング弁24に至り、所定圧に
達した時にサーボレリーズタイミング弁24を図中上方に
ストロークさせる。これによりサーボレリーズタイミン
グ弁24は、3−4シフト弁20からオリフィス68,72を経
てロークラッチL/Cに向かう圧力をオリフィス68,72間よ
りサーボレリーズ室S/Rに供給し、バンドブレーキB/Bを
サーボアプライ室S/A内の圧力にもかかわらず解放す
る。よって前記第1表から明らかな通り第3速を選択す
ることができる。
第4速を選択すべき運転状態になると、前記第2表の
通り第1シフトソレノイド50をオンに切り換える。これ
により回路54に出力されるようになったソレノイド圧
は、回路56のソレノイド圧がないため図中下方にストロ
ークしている2−3シフト弁18を経て3−4シフト弁20
のパイロット室20aに至り、3−4シフト弁20を図中上
方にストロークさせる。これにより3−4シフト弁20は
ロークラッチL/Cの作動圧を逆止弁74の経由により排除
してロークラッチを非作動にし、同時にサーボレリーズ
室S/Rの圧力をサーボレリーズタイミング弁24及びオリ
フィス68の経由により排除してバンドブレーキB/Bをサ
ーボアプライ室S/Aの圧力により再締結する。よって、
前記第1表から明らかな通り第4速を選択することがで
きる。
この第4速選択状態から、第1シフトソレノイド50を
オフに切り換えて第3速へダウンシフト変速させるに当
たっては、3−4シフト弁20の切り換えにより前記第1
表の如くロークラッチL/Cが作動されると共にサーボレ
リーズ室S/Rへの圧力供給によりバンドブレーキB/Bが解
放されて当該ダウンシフト変速が実行される。
先ず、コースト(惰性)走行中の4→3ダウンシフト
変速を説明するに、高車速時であれば第2図(a)に示
す如く変速瞬時t0より車速に応じた可変時間ΔTだけタ
イミングソレノイド60をオンしてロークラッチタイミン
グ弁36を閉じ、低車速時であれば第2図(b)の如く変
速瞬時t0以後継続してタイミングソレノイド60のオンに
よりロークラッチタイミング弁36を閉じ続け、変速瞬時
t0に一旦第1速を経由させて第3速となす。かようにロ
ークラッチタイミング弁36を閉じることで、ロークラッ
チL/Cの上記作動時作動圧はロークラッチタイミング弁3
6を経由せず、オリフィス68,72のみよりゆっくり供給さ
れることとなり、ロークラッチL/Cの容量を当該変速中
小さくすることができる。ところで、コースト走行中の
4→3変速時はロークラッチの要求容量が小さく、これ
にマッチして変速ショックを軽減することができる。
次に、パワーオン(加速)走行中の4→3ダウンシフ
ト変速を説明するに、低車速時であれば第3図(a)に
示す如く変速瞬時t0にタイミングソレノイド60のオフで
ロークラッチタイミング弁36を開いてロークラッチL/C
を高速で作動させるが、高車速時であれば第3図(b)
に示す如く変速瞬時t0より車速に応じた可変時間ΔTだ
けタイミングソレノイド60のONによりロークラッチタイ
ミング弁36を閉じてロークラッチL/Cの作動をサーボレ
リーズ室(S/R)圧の立ち上がりによるバンドブレーキB
/Bの解放に調時するよう遅らせ、ロークラッチL/C及び
バンドブレーキB/Bが共に作動した時に生ずるインター
ロックを防止する。
なお、これらの4→3変速に際して行うタイミングソ
レノイド60のオン、オフ切り換えは、ロークラッチタイ
ミング弁36だけでなく、3−2タイミング弁34をも開閉
切り換えする。しかして、4→3変速時は前記第1表か
ら明らかな通りサーボレリーズ室(S/R)圧を抜くこと
がないため、この圧力を抜く時に効く3−2タイミング
34の上記開閉切り換えが上記の変速作用に影響を及ぼす
ことはない。
シフトソレノイド50,52を共にオフした第3速選択状
態から第2シフトソレノイド52をオンに切り換えて第2
速へダウンシフト変速させるに当たっては、2−3シフ
ト弁20が図中上方への切り換えにより前記第1表の如く
ハイクラッチH/C及びサーボレリーズ室S/Rの圧力をドレ
ンして当該3−2ダウンシフト変速が実行される。
低車速時の変速であれば第4図(a)に示す如く変速
瞬時t0より車速に応じた可変時間ΔTだけタイミングソ
レノイド60をオンして3−2タイミング弁34を開き、高
車速時であれば第4図(b)に示す如く変速瞬時t0以後
継続してタイミングソレノイド60のオフにより3−2タ
イミング弁34を閉じ続ける。3−2タイミング弁34が開
いている間、サーボレリーズ室(S/R)圧はサーボレリ
ーズタイミング弁24を経た後オリフィス64を経由するだ
けでなく3−2タイミング弁34を経由しても3−2シフ
ト弁18からドレンされ、サーボレリーズ室(S/R)圧の
抜けを速やかに行わせることができる。しかして、3−
2タイミング弁34が閉じている間はこれを経たサーボレ
リーズ室圧のドレンが行われず、サーボレリーズ室圧の
抜けを遅らせることができる。よって、サーボレリーズ
室圧の抜け(バンドブレーキB/Bの締結)を車速毎に適
切な時期に完了させてエンジン回転に同期するようニュ
ートラルインターバルを適正なものとすることができ
る。
なお、タイミングソレノイド60のオン,オフ切り換え
は3−2タイミング弁34だけでなく、ロークラッチタイ
ミング弁36をも開閉切り換えする。しかして、この3→
2変速時は前記第1表から明らかな通りロークラッチL/
Cに作動油圧を供給し始めることがないため、この圧力
供給開始当初に効くロークラッチタイミング弁34の上記
開閉切り換えが上記の変速作用に影響を及ぼすことはな
い。
第4速選択状態から第2速へ飛び越し変速すべき運転
状態の変化時は、第5図に示すように変速開始瞬時t0
ら車速に応じた可変時間ΔT中における第3速(中間変
速段)を経由して瞬時t1に第2速(最終変速段)を選択
させる。
これにより、運転者が大きなエンジンブレーキを希望
して自動変速(D)レンジからエンジンブレーキ(II)
レンジにセレクト操作した時に起きる当該飛び越しダウ
ンシフト変速に際し、一気に最終変速段へ飛び越しダウ
ンシフト変速されてロークラッチL/Cがその締結時に激
しくスリップし、耐久性が低下したり、当該摩擦要素の
大きな締結ショックが発生するという問題を軽減し得
る。
この間、低車速であれば第5図(a)の如く瞬時t0
後、そして瞬時t1以後も、ロークラッチタイミング弁36
および3−2タイミング弁34に共通なタイミングソレノ
イド60をオフにし、高車速であれば第5図(b)の如く
瞬時t0直後車速に応じた可変時間ΔT′中タイミングソ
レノイド60をオンにし、その後タイミングソレノイド60
をオフにする。
よって4−3変速瞬時t0直後に、ロークラッチタイミ
ング弁36の開閉制御を介し第3図(a),(b)につき
前述したと同様の作用効果が達成され、 3→2変速瞬時t1に3−2タイミング弁34の閉により
ニュートラルインタバルを適正なものにすることができ
る。
ここで特に、第5図(b)に示す高車速時における作
用効果について付言する。
高車速時は、中間変速段を経由する上記の順次ダウン
シフト変速のみで十分に上記ロークラッチL/Cの耐久性
や締結ショックの問題を軽減できないことから、これら
問題解決のために飛び越し変速開始瞬時t0から車速に応
じた所定時間ΔT′中タイミングソレノイド60をオンに
し、その後タイミングソレノイド60をオフにすることに
より、 飛び越しダウンシフト変速の開始時t0に(第4速から
中間変速段である第3速に向かう変速時に)の所定時間
ΔT′中、ロークラッチタイミング弁36を閉じ、該所定
時間経過以後3−2タイミング弁34を閉じておく。
よって、飛び越しダウンシフト変速の開始当初におけ
る中間変速段への変速(4→3変速)時において解放状
態から締結状態に切り換えるべきロークラッチL/Cへの
締結圧の供給速度が、ロークラッチタイミング弁36の閉
により、これに並置したワンウェイオリフィス68,70の
開度に対応した速度に低下されることとなり、ロークラ
ッチL/Cの締結過程において問題となる前記の締結ショ
ックを高車速時とも雖も確実に軽減することが可能であ
る。
なお、当該ロークラッチタイミング弁36の閉を司る上
記共通なソレノイド60のONは3−2タイミング弁34の開
を生起させるが、当該中間変速段への変速時においては
バンドブレーキB/Bがサーボレリーズ室(S/R)への解放
圧の供給により締結から解放へ切り換えられるものであ
ることから、サーボレリーズ室(S/R)からの解放圧の
ドレン速度を制御する3−2タイミング弁34の開は、サ
ーボレリーズ室(S/R)への解放圧の供給(バンドブレ
ーキB/Bの締結から解放へ切り換え)に何らの影響も及
ぼすことがない。
そして、飛び越しダウンシフト変速の開始t0から上記
所定時間ΔT′が経過した後は、共通なタイミングソレ
ノイド60のオフにより3−2タイミング弁34を閉じてお
くことから、中間変速段(第3速)を経由した後におけ
る最終変速段(第2速)への変速に際してバンドブレー
キB/Bを解放室(S/R)圧のドレンにより締結させる時
に、当該解放圧のドレン速度が3−2タイミング弁34の
閉により、これに並置したワンウェイオリフィス64,66
の開度に対応した速度に低下されて、バンドブレーキB/
Bの締結をゆっくり行わせることとなり、 当該最終変速段への変速に際しバンドブレーキB/Bの
滑り結合期間を長くして所謂ニュートラルインタバルを
長くすることができる。
ここで、高車速域における当該最終変速段への変速を
考察するに、車速が高いことから当該変速では同期に必
要なエンジン回転数の上昇幅が大きく、当該幅分だけエ
ンジン回転数が上昇するまでの時間も長くなるが、上記
のようにニュートラルインタバルが長いことによって当
該同期を確実に補償することができ、変速ショックの発
生を抑制し得る。
なお、当該3−2タイミング弁34の閉を司る上記共通
なタイミングソレノイド60のOFFはロークラッチタイミ
ング弁36の開を生起させるが、当該切り換え瞬時には既
にロークラッチL/Cが締結圧の供給終了により締結を完
了して、前記締結ショックの問題を生じないことから、
またロークラッチL/Cの当該締結状態が最終変速段への
変速時も維持するものであることから、ロークラッチタ
イミング弁36の開が支障になることはない。
しかも、前記したところから明らかなように上記の飛
び越し変速中は、先ず変速開始時ロークラッチタイミン
グ弁36を閉じ、所定時間ΔT′後にこれを開くと共に、
3−2タイミング弁34を閉じることになるが、本実施例
においてはロークラッチタイミング弁36を常開とし、3
−2タイミング弁34を常閉とするように、両タイミング
弁36,34を開閉の常態が相互に逆のものとしたから、こ
れら両タイミング弁36,34に共通なタイミングソレノイ
ド60を飛び越し変速開始時から所定時間後に1回ON,OFF
切り換えするだけで、双方の弁の上記開閉切り換えを行
うことができ、制御の簡略化を実現することができる。
次に、シフトソレノイド50,52のワイヤハーネスが短
絡したり、断線する故障を生じ、第1シフトソレノイド
50又は第2シフトソレノイド52或いはこれら双方がオン
したままになったり、オフしたままになった場合の作用
を説明する。
第1シフトソレノイド50がオンしたままになると、第
2シフトソレノイド52のオン又はオフで第1速又は第4
速が得られ、第2シフトソレノイド52がオンしたままに
なると、第1シフトソレノイド50のオンまたはオフで第
1速又は第2速が得られ、両シフトソレノイド50,52が
オンしたままになると、第1速が得られる。又第1シフ
トソレノイド50がオフしたままになると、第2シフトソ
レノイド52のオン又はオフで第2速又は第3速が得ら
れ、第2シフトソレノイド52がオフしたままになると、
第1シフトソレノイド50のオン又はオフで第4速又は第
3速が得られ、両シフトソレノイド50,52がオフしたま
まになると、第3速が得られる。
よって、ハーネスが短絡したり、断線する故障を生じ
ても、動力伝達不能な中立状態になる最悪事態を回避す
ることができる。このため、ハーネスに対する極端な保
護や、シフトソレノイド50,52の強度上の安全度がそれ
ほど必要でなくなり、コスト上有利である。
加えて、この故障時運転者がマニュアル弁12をIIレン
ジにすれば、ポート12IIからのライン圧(IIレンジ圧)
が室20bに至って3−4シフト弁20を図中下方へストロ
ークさせ、第1速、第2速又は第3速を保証することが
できる。又、マニュアル弁12をIレンジにすれば、ポー
ト12Iからもライン圧(Iレンジ圧)が出力され、この
Iレンジ圧がシャトル弁58より室18aに至って2−3シ
フト弁18を図中上方へストロークさせる。これにより、
3−4シフト弁20の上記ストロークと相俟って、第1速
又は第2速を保証することができる。
(発明の効果) かくして本発明による変速制御装置は上述のごとく、 低速段選択用摩擦要素(図示例ではロークラッチL/
C)の締結により行われる高速変速段(図示例では第4
速)から任意の低速変速段(図示例では第1速〜第3
速)へのダウンシフト変速、および低速段間変速用摩擦
要素(図示例ではバンドブレーキB/B)の締結により行
われる低速変速段間の或るダウンシフト変速(図示例で
は第3速から第2速への変速)のいずれにおいても、共
通な1個のソレノイド(図示例ではタイミングソレノイ
ド60)の制御により該ソレノイドからの圧力の存否のみ
を介し直接的に、低速段選択用摩擦要素の作動圧回路に
並設された第1開閉切換弁(図示例ではロークラッチタ
イミング弁36)、および低速段間変速用摩擦要素の作動
圧回路に並設された第2開閉切換弁(図示例では3−2
タイミング弁34)をそれぞれ開閉切り換えすることで、
これら開閉弁にそれぞれ並置したワンウェイオリフィス
との共働により低速段選択用摩擦要素の締結速度を制御
すると共に、低速段間変速用摩擦要素の締結速度をも制
御する構成にしたから、 上記の両ダウンシフト変速において締結されるべき摩
擦要素の作動速度をそれぞれ、共通な1個のソレノイド
により直接制御することとなって、ソレノイドの共通化
を図ることができ、構成を簡単、且つ安価なものにする
ことができる。
加えて前記の両開閉切換弁を、共通な1個のソレノイ
ドからの圧力の存否のみにより直接的に開閉切り換えす
ることから、ソレノイドの共通化を図るに当たって、別
に弁を付加したり、油圧回路を付加する必要が生ずるこ
とはなく、ソレノイドの共通化による構成の簡易化およ
び低廉化が当該付加物により相殺されてしまう懸念を払
拭し得る。
そして、上記高速変速段(図示例では第4速)から、
上記或るダウンシフト変速後における低速変速段(図示
例では第2速)への飛び越しダウンシフト変速に際して
は、低速段選択用摩擦要素の解放から締結への切り換え
及び低速段間変速用摩擦要素の締結から解放への切り換
えにより該或るダウンシフト変速前における低速変速段
(図示例では第3速の中間変速段)を経由した後、低速
段間変速用摩擦要素の解放から締結への切り換えにより
上記或るダウンシフト変速後における低速変速段(図示
例では第2速の最終変速段)に至って、対応する飛び越
しダウンシフト変速を完了するから、 一気に最終変速段へ飛び越しダウンシフト変速されて
低速段選択用摩擦要素がその締結時に激しくスリップ
し、耐久性が低下したり、当該摩擦要素の大きな締結シ
ョックが発生するという問題を軽減し得る。
ところで本発明においては、この問題が特に顕著とな
って上記の順次ダウンシフト変速(図示例では、4→3
→2変速)のみでは十分に当該問題を軽減できない高車
速時に上記の飛び越しダウンシフト変速が行われる場
合、該飛び越しダウンシフト変速の開始から上記或るダ
ウンシフト変速前の低速変速段(図示例では第3速の中
間変速段)に向かう変速時の所定時間(図示例では第5
図のΔT′)中前記第1開閉切換弁(図示例ではローク
ラッチタイミング弁36)を閉じ、該所定時間経過以後前
記第2開閉切換弁(図示例では3−2タイミング弁34)
を閉じておくように上記共通なソレノイド(図示例で
は、タイミングソレノイド60)を第5図(b)に例示す
るようにON,OFF制御するから、以下の作用効果が得られ
る。
つまり当該飛び越しダウンシフト変速の開始当初にお
ける中間変速段への変速時において解放状態から締結状
態に切り換えるべき低速段選択用摩擦要素(ロークラッ
チL/C)への締結圧の供給速度が、第1開閉切換弁(ロ
ークラッチタイミング弁36)の閉により、これに並置し
たワンウェイオリフィス(68,70)の開度に対応した速
度に低下されることとなり、低速段選択用摩擦要素(ロ
ークラッチL/C)の締結過程において問題となる前記の
締結ショックを高車速時と雖も確実に軽減することがで
きる。
なお、当該第1開閉切換弁(ロークラッチタイミング
弁36)の閉を司る上記共通なソレノイド(60)のON,OFF
制御は第2開閉切換弁(3−2タイミング弁34)の開を
生起させるが、当該中間変速段への変速時においては低
速段間変速用摩擦要素(バンドブレーキB/B)が解放(S
/R)圧の供給により締結から解放へ切り換えられるもの
であることから、低速段間変速用摩擦要素からの解放圧
のドレン速度を制御する上記第2開閉切換弁の開は、低
速段間変速用摩擦要素への解放圧の供給(締結から解放
へ切り換え)に何らの影響も及ぼすことがない。
そして、第5図(b)に例示するように飛び越しダウ
ンシフト変速の開始時t0から上記所定時間ΔT′が経過
した後は第2開閉切換弁(34)を閉じておくことから、
上記の中間変速段を経由した後における最終変速段への
変速に際して低速段間変速用摩擦要素を解放圧のドレン
により締結させる時に、当該解放圧のドレン速度が第2
開閉切換弁(34)の閉により、これに並置したワンウェ
イオリフィス(64,66)の開度に対応した速度に低下さ
れて、低速段間変速用摩擦要素の締結をゆっくり行わせ
ることとなり、 当該最終変速段への変速に際し低速段間変速用摩擦要
素の滑り結合期間を長くして所謂ニュートラルインタバ
ルを長くすることができる。
ここで、高車速域における当該最終変速段への変速時
は、車速が高いことから同期に必要なエンジン回転数の
上昇幅が大きく、当該幅分だけエンジン回転数が上昇す
るまでの時間も長くなるが、上記のようにニュートラル
インタバルが長いことによって当該同期を確実に補償す
ることができ、変速ショックの発生を抑制し得る。
なお、当該第2開閉切換弁(34)の閉を司る上記共通
なソレノイド(60)のON,OFF制御は第1開閉切換弁(3
6)の開を生起させるが、当該切り換え瞬時には既に低
速段選択用摩擦要素が締結圧の供給終了により締結を完
了して、前記締結ショックの問題を生じないことから、
また低速段選択用摩擦要素の当該締結状態が最終変速段
への変速時も維持するものであることから、第1開閉切
換弁(36)の開が支障になることはない。
しかも、前記したところから明らかなように上記の飛
び越し変速中は、先ず変速開始時第1開閉切換弁(36)
を閉じ、所定時間ΔT′後にこれを開くと共に、第2開
閉切換弁(34)を閉じることになるが、本発明において
は第1開閉切換弁および第2開閉切換弁を開閉の常態が
相互に逆のものとしたから(図示例では、第1開閉切換
弁36を常開、第2開閉切換弁34を常閉としたから)、第
1開閉切換弁および第2開閉切換弁に共通なソレノイド
(60)を第5図(b)に例示しするように飛び越し変速
開始時t0から所定時間ΔT′後に1回ON,OFF切り換えす
るだけで、双方の弁の上記開閉切り換えを行うことがで
き、制御の簡略化を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明変速制御装置の一実施例を示す油圧回路
図、 第2図(a),(b)は同例のコースト走行中における
4→3変速タイムチャート、 第3図(a),(b)は同例のパワーオン走行中におけ
る4→3変速タイムチャート、 第4図(a),(b)は同例の3→2変速タイムチャー
ト、 第5図(a),(b)は同例の4→2変速タイムチャー
トである。 O/P……オイルポンプ、L/C……ロークラッチ(低速段選
択用摩擦要素) H/C……ハイクラッチ、B/B……バンドブレーキ(低速段
間変速用摩擦要素) LR/B……ローリバースブレーキ R/C……リバースクラッチ 10……レギュレータ弁、12……マニュアル弁 14……パイロット弁、16……1−2シフト弁 18……2−3シフト弁、20……3−4シフト弁 34……3−2タイミング弁(開閉切換弁) 36……ロークラッチタイミング弁(開閉切換弁) 42……ロックアップソレノイド 44……ライン圧ソレノイド 50……第1シフトソレノイド 52……第2シフトソレノイド 58……シャトル弁 60……タイミングソレノイド(共通なソレノイド)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭48−63156(JP,A) 「オートマチックトランスアクスル (OD付)RN4F02A型RL4F02A 型 1984 整備要領書 (A261C06)」 昭和59年2月印刷発行 日産自動車株 式会社 第54頁

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】高速変速段で締結圧のドレンにより解放状
    態にされ、該高速変速段よりも低速側における全ての低
    速変速段で締結圧の供給により締結状態に保たれる低速
    段選択用摩擦要素(L/C)と、 前記高速変速段で締結状態にされており、前記低速変速
    段間の或るダウンシフト変速に際して解放圧のドレンに
    より解放状態から締結状態に切り換えられる低速段間変
    速用摩擦要素(B/B)とを具え、 前記高速変速段から、前記或るダウンシフト変速後にお
    ける低速変速段への飛び越しダウンシフト変速時は、低
    速段選択用摩擦要素(L/C)の解放から締結への切り換
    え及び低速段間変速用摩擦要素(B/B)の締結から解放
    への切り換えにより該或るダウンシフト変速前における
    低速変速段を経由した後、低速段間変速用摩擦要素(B/
    B)の解放から締結への切り換えにより、対応する飛び
    越しダウンシフト変速を完了するようにした自動変速機
    において、 前記低速段選択用摩擦要素の作動圧回路にそれぞれ並設
    されて、前記高速変速段から前記低速変速段の何れかへ
    のダウンシフト変速時に前記低速選択用摩擦要素を締結
    するため該摩擦要素へ供給すべき前記締結圧の供給速度
    を制御する、相互に並置されたワンウェイオリフィス
    (68,70)及び第1開閉切換弁(36)と、 前記低速段間変速用摩擦要素の作動圧回路にそれぞれ並
    設されて、前記低速変速段間の前記或るダウンシフト変
    速時に前記低速段間変速用摩擦要素を締結するため該摩
    擦要素からドレンすべき前記解放圧のドレン速度を制御
    する、相互に並置したワンウェイオリフィス(64,66)
    及び常態での開閉が前記第1開閉切換弁(36)とは逆の
    第2開閉切換弁(34)とを設け、 これら両開閉切換弁(36,34)を共通な1個のソレノイ
    ド(60)からの圧力の存否のみにより直接的に開閉切り
    換えする構成にすると共に、 高車速域での前記飛び越しダウンシフト変速に際して
    は、変速開始から前記或るダウンシフト変速前の低速変
    速段に向かう変速時の所定時間(ΔT′)中前記第1開
    閉切換弁(36)を閉じ、該所定時間経過以後前記第2開
    閉切換弁(34)を閉じておくよう、前記共通なソレノイ
    ド(60)をON,OFF制御する構成としたことを特徴とする
    自動変速機の変速制御装置。
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