JP2814089B2 - 液晶電気光学装置 - Google Patents

液晶電気光学装置

Info

Publication number
JP2814089B2
JP2814089B2 JP63313222A JP31322288A JP2814089B2 JP 2814089 B2 JP2814089 B2 JP 2814089B2 JP 63313222 A JP63313222 A JP 63313222A JP 31322288 A JP31322288 A JP 31322288A JP 2814089 B2 JP2814089 B2 JP 2814089B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
liquid crystal
cell
cells
epoxy
particles
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP63313222A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH02157825A (ja
Inventor
毅 福井
俊夫 渡辺
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Semiconductor Energy Laboratory Co Ltd
Original Assignee
Semiconductor Energy Laboratory Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Semiconductor Energy Laboratory Co Ltd filed Critical Semiconductor Energy Laboratory Co Ltd
Priority to JP63313222A priority Critical patent/JP2814089B2/ja
Priority to US07/448,315 priority patent/US5087114A/en
Publication of JPH02157825A publication Critical patent/JPH02157825A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2814089B2 publication Critical patent/JP2814089B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02FOPTICAL DEVICES OR ARRANGEMENTS FOR THE CONTROL OF LIGHT BY MODIFICATION OF THE OPTICAL PROPERTIES OF THE MEDIA OF THE ELEMENTS INVOLVED THEREIN; NON-LINEAR OPTICS; FREQUENCY-CHANGING OF LIGHT; OPTICAL LOGIC ELEMENTS; OPTICAL ANALOGUE/DIGITAL CONVERTERS
    • G02F1/00Devices or arrangements for the control of the intensity, colour, phase, polarisation or direction of light arriving from an independent light source, e.g. switching, gating or modulating; Non-linear optics
    • G02F1/01Devices or arrangements for the control of the intensity, colour, phase, polarisation or direction of light arriving from an independent light source, e.g. switching, gating or modulating; Non-linear optics for the control of the intensity, phase, polarisation or colour 
    • G02F1/13Devices or arrangements for the control of the intensity, colour, phase, polarisation or direction of light arriving from an independent light source, e.g. switching, gating or modulating; Non-linear optics for the control of the intensity, phase, polarisation or colour  based on liquid crystals, e.g. single liquid crystal display cells
    • G02F1/133Constructional arrangements; Operation of liquid crystal cells; Circuit arrangements
    • G02F1/1333Constructional arrangements; Manufacturing methods
    • G02F1/1339Gaskets; Spacers; Sealing of cells
    • G02F1/13392Gaskets; Spacers; Sealing of cells spacers dispersed on the cell substrate, e.g. spherical particles, microfibres

Description

【発明の詳細な説明】 〔従来の技術〕 強誘電性液晶を用いた液晶電気光学装置は従来のTN
(Twisted Nematic)液晶を用いた電気光学装置に比較
して高速応答性、広視野角性、メモリー機能等の面で優
れている。しかしながらその反面、強誘電性液晶電気光
学装置は液晶層の厚さ(以下セル厚という)の均一性が
非常に重要であり、微妙なセル厚のムラに対しても表示
の色ムラが生じる。そのためセル厚の制御は非常に困難
なものであった。
従来、一対の基板の間にガラスファイバー等の一種類
のスペーサーを介在せしめた液晶セルが知られている
が、ディスプレイ等への応用の際画面が大型化が進むに
つれ、この構造の問題点が露呈されてきた。即ち液晶を
セル内に注入する方法として真空注入法が知られてい
て、その概要は液晶セル全体を1つの真空槽中に設置
し、セル内部を真空引き後セルの注入口に液晶材料を満
たし、槽内の圧力を次第に高めることでセル内部に液晶
材料を圧力差によって注入する方法であるが、この真空
注入法を用いる際従来の構造のセルではセル外の圧力が
セル内の圧力よりも低くなった時セルが膨張し、セル内
外の圧力差がなくなってもセルは元通りには戻らないた
め、液晶が過剰に注入されてしまう。さらに強誘電性液
晶では粘性が高いために注入時に加熱を行うが、この場
合にはスペーサー、シール材等の熱膨張の効果も加わる
ためにセル内への液晶の過剰な供給に拍車がかかり、セ
ル厚を均一に保持することが困難或いは不可能になる。
この問題を解決するために接着力を有し、かつ弾力性
をほとんど有さないスペーサーが考案され、接着性を有
さないスペーサーと併用することによって、セルの上下
基板を接着してセル厚を均一に保つ方法が試みられた。
この方法を用いた場合、セル厚の均一性の面では非常に
有効であるが、セルの膨張、収縮が全く行われないため
温度降下による液晶の体積減少が生じた時、セル内容積
は一定のためセル内に液晶の存在しない部分(樹木状欠
陥と称する)が発生し、ディスプレイ等への応用の際、
致命的な問題となっていた。
〔発明の構成〕
以上の問題点を解決するために本発明は、強誘電性液
晶を用いた電気光学装置において、接着性を有するスペ
ーサーと接着性を有さないスペーサーを用いることによ
って、接着性を有さないスペーサーの存在しない部分に
ついて強誘電性液晶注入前の基板間隔が液晶注入後の基
板間隔の0.77〜0.87倍であること、或いは接着性を有さ
ず直径の相違する2種類のスペーサーを用いることによ
って、直径が大きいスペーサーの存在しない部分につい
て強誘電性液晶注入前の基板間隔が液晶注入後の基板間
隔の0.77〜0.87倍であることを特徴とする。
本発明による構成を用いることにより樹木状欠陥を防
止でき、かつセル厚の均一性の高いセルを得られるもの
である。本発明により得られるセル厚の均一性の程度
は、セル内において2点間の色差(1976CIE色度座標に
よる)Zが5以下で、肉眼での識別が不可能なものであ
り、色ムラは全く視認されないものである。
なお後に示す実施例において測定したセル厚について
は、少なくとも接着性を有さないスペーサーが存在しな
い部分を測定したものと考えて差し支えない。なぜなら
後に示す実施例においてセル厚はすべて光学現象を利用
して測定しているが、測定の際、光のビームの直径は接
着性を有さないスペーサーの直径よりもはるかに大きい
からである。
〔実施例1〕 透明電極を有するガラス基板に500Åの厚さにポリイ
ミド膜の形成し、その後綿布にて表面を擦った第1の基
板上に接着性と弾力性とを有するエポキシ系粒子と、接
着性を有さない2μmのポリスチレン粒子とを散布し
た。ただしエポキシ系粒子の直径は平均5.5μmであ
る。また透明電極を有するガラス基板上に800Åの厚さ
にSiO2系絶縁膜を形成した第2の基板上にエポキシ系の
シール材をスクリーン印刷法で形成した後、第1、第2
の基板の貼り合わせを行った。このようにして同じ条件
でセルを20枚作成した。そして20枚全てのセルについて
第1図に示すA〜Lの12箇所についてセル厚を測定し
た。その後強誘電性液晶であるメルク社製ZLI−3775を
真空注入法を用いて注入し、再度第1図のA〜Lの12箇
所についてセル厚を測定した。
さらに接着性と弾力性とを有するエポキシ系粒子の直
径を2.3μmから9.2μmまで変えてそれぞれ20セルずつ
作成し、同様な測定を行った。以上のセル厚の測定結果
について各箇所ごとの平均を液晶注入前を第1表に、液
晶注入後を第2表に示す。なお、表の最上段に示す数値
はエポキシ系粒子の直径を示し、その他の数値はセル厚
を示す。(単位μm) また液晶注入後のセル厚測定の結果、それぞれのセル
についてのセル厚の最大の箇所と最小の箇所の2点間の
色差Zの20セルの平均も第2表に示す。
表からわかるように2.9〜8.2μmの大きさのエポキシ
系粒子を用いた場合、色差は5以下となり人間の肉眼で
は色ムラは全く視認できないものとなった。実際、10人
にセルを見せたところ4人が9.2μmのエポキシ系粒子
を用いたセルに色ムラ有りと判断し、その他のセルに関
しては全員色ムラ無しと判断した。
また2.3μmのエポキシ系粒子を使用した20枚のセル
のうち14枚のセルの周囲部分に樹木状欠陥が観察され
た。他の種類のセルからは樹木状欠陥は全く観察されな
かった。
以上の結果から2.9〜8.2μmの大きさの弾力性を有す
るエポキシ系粒子を用いた場合、液晶注入前の基板間隔
が液晶注入後の基板間隔の0.77〜0.87倍となり、色ムラ
が視認されず樹木状欠陥も生じないことがわかる。
〔実施例2〕 透明電極を有するガラス基板に500Åの厚さにポリイ
ミド膜を形成し、その後綿布にて表面を擦った第1の基
板上に接着性と弾力性とを有するエポキシ系粒子と、接
着性を有さない2μmのSiO2粒子とを散布した。また透
明電極を有するガラス基板上に800Åの厚さにSiO2系絶
縁膜を形成した第2の基板上にエポキシ系のシール材を
スクリーン印刷法で形成した後、第1、第2の基板の貼
り合わせを行った。このようにして同じ条件でセルを20
枚作成した。そして20枚全てのセルについて第1図に示
すA〜Lの12箇所についてセル厚を測定した。さらに偏
光顕微鏡を用いて第1図に示すA〜Lの12箇所について
エポキシ系粒子を計数した。その結果、平均の値は45ケ
/mm2であった。その後強誘電性液晶であるメルク社製ZL
I−3775を真空注入法を用いて注入し、再度第1図のA
〜Lの12箇所についてセル厚を測定した。
さらに接着性と弾力性とを有するエポキシ系粒子の散
布条件を変化させ、各々の条件について20セルずつ作成
し、同様な測定を行った。エポキシ系粒子の密度につい
ては結果的に、1、2、20、45、130、200、210(ケ/mm
2)となった。セル厚の測定結果については各箇所ごと
の平均を液晶注入前を第3表に、液晶注入後を第4表に
示す。なお、表の最上段に示す数値はエポキシ系粒子の
単位面積当りの数(単位ケ/mm2)を示し、その他の数値
はセル厚を示す。(単位μm) また液晶注入後のセル厚測定の結果、それぞれのセル
についてのセル厚の最大の箇所と最小の箇所の2点間の
色差Zの20セルの平均も第4表に示す。
表からわかるように接着性と弾力性を有するエポキシ
系粒子の数が2ケ〜200ケ/mm2の範囲において色差は5
以下となり人間の肉眼では色ムラは全く視認できないも
のとなった。実際、10人にセルを見せたところ3人がエ
ポキシ系粒子を210ケ用いたセルに色ムラ有りと判断
し、エポキシ系粒子の数が1ケ/mm2のセルは10人全員が
色ムラ有りと判断した。このセルはエポキシ系粒子の数
が少なすぎて注入の際セルが剥がれたようである。その
他のセルに関しては色ムラ有りと判断されたものはなか
った。
以上の結果から接着性と弾力性を有する粒子が2〜20
0ケ/mm2の時、液晶注入前のセル厚が液晶注入後のセル
厚の0.77〜0.87倍になり、色ムラのないセルが得られ、
かつ樹木状欠陥のないセルが得られることがわかる。
〔実施例3−1〕 透明電極を有するガラス基板に500Åの厚さにポリイ
ミド膜を形成し、その後綿布にて表面を擦った第1の基
板上に、接着性を有し弾力性の大きい直径12.5μmのエ
ポキシ系のスペーサーと接着性を有し弾力性のほどんど
ない直径5.5μmのエポキシ系のスペーサーと接着性を
有さない2μmのポリスチレンのスペーサーとを散布し
た。また透明電力を有するガラス基板上に800Åの厚さ
にSiO2系絶縁膜を形成した第2の基板上にエポキシ系の
シール材をスクリーン印刷法で形成した後、第1、第2
の基板の貼り合わせを行った。このようにして同じ条件
でセルを20枚作成した。そして20枚全てのセルについて
第1図に示すA〜Lの12箇所についてセル厚を測定し
た。その後強誘電性液晶であるメルク社製ZLI−3775を
真空注入法を用いて注入し、再度第1図のA〜Lの12箇
所についてセル厚を測定した。
さらに、接着性を有し弾力性の大きいエポキシ系粒子
の直径を変化させ、各々の条件について20セルずつ作成
し、同様な測定を行った。弾力性の大きいエポキシ系粒
子の直径は、7.5、8.5、9.5、10.5、11.5、12.5、13.
5、(μm)である。セル厚の測定結果については各箇
所ごとの平均を液晶注入前を第5表に、液晶注入後を第
6表に示す。なお、表の最上段に示す数値は弾力性の大
きいエポキシ系粒子の直径(単位μm)を示し、その他
の数値はセル厚を示す。(単位μm) また液晶注入後のセル厚測定の結果、それぞれのセル
についてのセル厚の最大の箇所と最小の箇所の2点間の
色差Zの20セルの平均も第6表に示す。
表からわかるように12.5μm以下の大きさの弾力性の
大きいエポキシ系粒子を用いた場合、色差は5以下とな
り、人間の肉眼では色ムラは全く視認できないものとな
った。実際、10人にセルを見せたところ6人が13.5μm
の弾力性の大きいエポキシ系粒子を用いたセルに色ムラ
有りと判断し、その他のセルに関しては全員色ムラ無し
と判断した。
また7.5μmの弾力性の大きいエポキシ系粒子を使用
した場合、20枚のセルのうち15枚のセルの周囲部分に樹
木状欠陥が観察された。さらに8.5μmの弾力性の大き
いエポキシ系粒子を使用した場合、20枚のセルのうち12
枚のセルの周囲部分に樹木状は全く観察されなかった。
〔実施例3−2〕 透明電極を有するガラス基板に500Åの厚さにポリイ
ミド膜を形成し、その後綿布にて表面を擦った第1の基
板上に、接着性を有し弾力性の大きい直径12.5μmのエ
ポキシ系のスペーサーと接着性を有し弾力性のほとんど
ない直径7.5μmのエポキシ系のスペーサーと接着性を
有さない3μmのポリスチレンのスペーサーとを散布し
た。また透明電極を有するガラス基板上に800Åの厚さ
にSiO2系絶縁膜を形成した第2の基板上にエポキシ系の
シール材をスクリーン印刷法で形成した後、第1、第2
の基板の貼り合わせを行った。このようにして同じ条件
でセルを20枚作成した。そして20枚全てのセルについて
第1図に示すA〜Lの12箇所についてセル厚を測定し
た。その後強誘電性液晶であるメルク社製ZLI−3775を
真空注入法を用いて注入し、再度第1図のA−Lの12箇
所についてセル厚を測定した。
さらに、接着性を有し弾力性の大きいエポキシ系粒子
の直径を変化させ、各々の条件について20セルずつ作成
し、同様な測定を行った。弾力性の大きいエポキシ系粒
子の直径は、10.5、11.5、12.5、13.5、14.5、15.5、1
6.5(μm)である。セル厚の測定結果については各箇
所ごとの平均を液晶注入前を第7表に、液晶注入後を第
8表に示す。なお、表の最上段に示す数値は弾力性の大
きいエポキシ系粒子の直径(単位μm)を示し、その他
の数値はセル厚を示す。(単位μm) また液晶注入後のセル厚測定の結果、それぞれのセル
についてのセル厚の最大の箇所と最小の箇所の2点間の
色差Zの20セルの平均も第8表に示す。
表からわかるように14.5μm以下の大きさの弾力性の
大きいエポキシ系粒子を用いた場合、色差は5以下とな
り、人間の肉眼では色ムラは全く視認できないものとな
った。実際、10人にセルを見せたところ3人が15.5μm
の弾力性の大きいエポキシ系粒子を用いたセルに色ムラ
有りと判断し、8人が16.5μmのエポキシ系粒子を用い
たセルを色ムラ有りと判断した。その他のセルに関して
は全員色ムラ無しと判断した。
また10.5μmの弾力性の大きいエポキシ系粒子を使用
した場合、20枚のセルのうち12枚のセルの周囲部分に樹
木状欠陥が観察された。他の種類のセルからは樹木状欠
陥は全く観察されなかった。
本実施例以外にも数多くの実験を行ったが、どの場合
においても弾力性の大きいスペーサーが弾力性の小さい
スペーサーよりも直径が4〜7μm大きい時、色ムラ、
樹木状欠陥共に生じない表示品質の高いセルが得られ
た。
〔実施例4〕 透明電極を有するガラス基板に500Åの厚さにポリイ
ミド膜を形成し、その後綿布にて表面を擦った第1の基
板上に接着性を有し弾力性の大きいエポキシ系粒子と、
接着性を有し弾力性のほとんどないエポキシ系粒子と接
着性を有さない2μmのSiO2粒子とを散布した。また透
明電極を有するガラス基板上に800Åの厚さにSiO2系絶
縁膜を形成した第2の基板上にエポキシ系のシール材を
スクリーン印刷法で形成した後、第1、第2の基板の貼
り合わせを行った。このようにして同じ条件でセルを20
枚作成した。そして20枚全てのセルについて第1図に示
すA〜Lの12箇所ついてセル厚を測定した。さらに偏光
顕微鏡を用いて第1図に示すA〜Lの12箇所についてエ
ポキシ系粒子を計数した。その結果、弾力性の大きい粒
子の平均の値は1.5ケ/mm2で、弾力性のほどんどないエ
ポキシ系粒子の平均の値は16.8ケ/mm2であった。その後
強誘電性液晶であるメルク社製ZLI−3775を真空注入法
を用いて注入し、再度第1図のA〜Lの12箇所について
セル厚を測定した。
さらに接着性を有し弾力性の殆どないエポキシ系粒子
の散布条件を変化させ、各々の条件について20セルずつ
作成し、同様な測定を行った。弾力性のほどんどないエ
ポキシ系粒子の密度については、結果的に2.3、3.0、9.
2、16.8、19.2、24.1、27.2(ケ/mm2)となった。セル
厚の測定結果については、各箇所ごとの平均を液晶注入
前を第9表に、液晶注入後を第10表に示す。なお表の最
上段に示す数値は、接着性を有し弾力性の殆どないエポ
キシ系粒子の単位面積当りの数(単位ケ/mm2)を示し、
その他の数値はセル厚を示す。(単位μm) また液晶注入後のセル厚測定の結果、それぞれのセル
についてのセル厚の最大の箇所と最小の箇所の2点間の
色差Zの20セルの平均も第10表に示す。
表からわかるように3ケ/mm2以上の密度で弾力性の殆
どないエポキシ系粒子を散布した場合、色差は5以下と
なり人間の肉眼では色ムラは全く視認できないものとな
った。実際、10人にセルを見せたところ全員が弾力性の
殆どないエポキシ系粒子を2.3ケ/mm2散布したセルに色
ムラ有りと判断し、その他のセルに関しては全員色ムラ
無しと判断した。このセルは接着力を有するスペーサー
が少ないため、接着力が不足して液晶注入時にセルがは
がれたようである。また、27.2ケ/mm2の密度で弾力性の
殆どないエポキシ系粒子を散布した場合、20枚のセルの
うち16枚のセルの周囲部分に樹木状欠陥が観察された。
他の種類のセルからは樹木状欠陥は全く観察されなかっ
た。
本実施例以外にも弾力性の相違する2種類のスペーサ
ーと接着性を有さない1種類のスペーサーを用いたセル
において、弾力性の小さいスペーサーの数を変化させた
場合について数多くの実験を行ったが、どの場合には弾
力性の小さいスペーサーの数が弾力性の大きいスペーサ
ーの数の2〜16倍の時、液晶注入前のセル厚が液晶注入
後のセル厚の0.77〜0.87倍となり色ムラがなく、かつ樹
木状欠陥も生じないセルが得られた。
〔実施例〕
透明電極を有するガラス基板に500Åの厚さにポリイ
ミド膜を形成し、その後綿布にて表面を擦った第1の基
板上に接着性を有さない2.5μmのSiO2粒子と2.0μmの
SiO2粒子とを散布した。また透明電極を有するガラス基
板上に800Åの厚さにSiO2系絶縁膜を形成した第2の基
板上に、エポキシ系のシール材をスクリーン印刷法で形
成した後、第1、第2の基板の貼り合わせを行った。こ
のようにして同じ条件でセルを20枚作成した。そして20
枚全てのセルについて第1図に示すA〜Lの12箇所につ
いてセル厚を測定した。その後強誘電性液晶であるメル
ク社製ZLI−3775を真空注入法を用いて注入し、再度第
1図のA〜Lの12箇所についてセル厚を測定した。
さらに接着性を有さないSiO2粒子のうち小さいほうの
スペーサーの直径を変化させてそれぞれ20セルずつ作製
し、同様な測定を行った。小さいスペーサーの直径は1.
7、1.8、1.9、2.0、2.1、2.2、2.3(μm)である。以
上のセル厚の測定結果については各箇所ごとの平均を液
晶注入前を第11表に、液晶注入後を第12表に示す。な
お、表の最上段に示す数値は小さいほうのSiO2粒子の直
径(単位μm)を示し、その他の数値はセル厚を示す。
(単位μm) また液晶注入後のセル厚測定の結果、それぞれのセル
についてのセル厚の最大の箇所と最小の箇所の2点間の
色差Zの20セルの平均も第12表に示す。
表からわかるように小さいほうのSiO2粒子の直径を1.
9〜2.1μm以下にした場合、色差は5以下となり人間の
肉眼では色ムラは全く視認できないものとなった。実
際、10人にセルを見せたところ小さいほうのSiO2粒子の
直径が2.3μmのセルに4人が色ムラ有りと判断し、小
さいほうのSiO2粒子の直径が2.2μmのセルに2人が色
ムラ有りと判断した。また、小さいほうのSiO2粒子の直
径が1.7μmのセルに2人が色ムラ有りと判断し、小さ
いほうのSiO2粒子の直径が1.8μmのセルに1人が色ム
ラ有りと判断した。その他のセルに関しては全員色ムラ
無しと判断した。
本実施例以外にも数多くの実験を行ったが、どの場合
においても小さいスペーサーの直径が大きいスペーサー
の直径の0.70〜0.85倍の時、液晶注入前のセル厚が液晶
注入後のセル厚の0.77〜0.87倍となり色ムラ、樹木状欠
陥共に生じない表示品質の高いセルが得られた。
〔効果〕
以上述べたように、強誘電性液晶を用いた電気光学装
置において本発明の構成を用いることにより、従来困難
であったセル厚の均一性と樹木状欠陥防止が同時に可能
になった。
【図面の簡単な説明】
第1図はセル厚の測定点、スペーサーの計数点を示す。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一対の基板間に液晶と、直径の相違するス
    ペーサとを有し、 前記スペーサはSiO2でなり、 かつ前記スペーサのうちの小さいスペーサの直径は、大
    きいスペーサの直径の0.70〜0.85倍であることを特徴と
    する液晶電気光学装置。
  2. 【請求項2】請求項1において、前記液晶は強誘電性液
    晶であることを特徴とする液晶電気光学装置。
JP63313222A 1988-12-12 1988-12-12 液晶電気光学装置 Expired - Fee Related JP2814089B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP63313222A JP2814089B2 (ja) 1988-12-12 1988-12-12 液晶電気光学装置
US07/448,315 US5087114A (en) 1988-12-12 1989-12-11 Liquid crystal device wherein the most optimum ratio of spacing between substrates in which the liquid crystal is disposed and before disposing of the liquid crystal is 0.77-0.87

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP63313222A JP2814089B2 (ja) 1988-12-12 1988-12-12 液晶電気光学装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH02157825A JPH02157825A (ja) 1990-06-18
JP2814089B2 true JP2814089B2 (ja) 1998-10-22

Family

ID=18038579

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP63313222A Expired - Fee Related JP2814089B2 (ja) 1988-12-12 1988-12-12 液晶電気光学装置

Country Status (2)

Country Link
US (1) US5087114A (ja)
JP (1) JP2814089B2 (ja)

Families Citing this family (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2873256B2 (ja) * 1991-02-01 1999-03-24 シャープ 株式会社 液晶表示装置
US5285304A (en) * 1992-01-24 1994-02-08 Canon Kabushiki Kaisha Ferroelectric liquid crystal device having spacers including the thermosetting adhesive particles and the thermoplastic polymer particles
US5583671A (en) * 1992-11-09 1996-12-10 Casio Computer Co., Ltd. Method of manufacturing polymer dispersed liquid crystal display devices
SE503136C2 (sv) * 1994-12-09 1996-04-01 Emt Ag Trycktålig vätskekristallcell
US5578404A (en) * 1995-03-27 1996-11-26 Polaroid Corporation Process for the production of liquid crystal display
JP3365140B2 (ja) * 1995-04-12 2003-01-08 富士通株式会社 液晶光変調素子の製造方法
US6184954B1 (en) 1996-10-23 2001-02-06 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. LCD device wherein sum of internal pressure of liquid crystal layer and repulsion of spacers is equal to atmospheric pressure
US6777254B1 (en) * 1999-07-06 2004-08-17 Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. Semiconductor device and fabrication method thereof
DE10121177A1 (de) * 2001-04-30 2002-11-14 Aeg Ges Moderne Inf Sys Mbh LCD-Zelle

Family Cites Families (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5536843A (en) * 1978-09-07 1980-03-14 Seiko Epson Corp Liquid display panel
JPS5616112A (en) * 1979-07-19 1981-02-16 Sharp Corp Liquid crystal display unit
JPS5729031A (en) * 1980-07-28 1982-02-16 Nissan Motor Co Ltd Liquid crystal display panel
JPS5770520A (en) * 1980-10-20 1982-05-01 Hitachi Ltd Liquid crystal element
CH660246A5 (de) * 1983-07-08 1987-03-31 Bbc Brown Boveri & Cie Fluessigkristallzelle.
JPS60129728A (ja) * 1983-12-17 1985-07-11 Sharp Corp 液晶表示素子の製造方法
JPS628128A (ja) * 1985-07-05 1987-01-16 Seiko Epson Corp 液晶表示装置
JP2654940B2 (ja) * 1985-12-24 1997-09-17 キヤノン株式会社 電気光学素子の製造方法
JPS636527A (ja) * 1986-06-27 1988-01-12 Hitachi Ltd 液晶表示素子
JPS63109420A (ja) * 1986-10-28 1988-05-14 Canon Inc 液晶素子の製造方法
JPS6413729A (en) * 1987-07-07 1989-01-18 Mitsubishi Electric Corp Flush tank

Also Published As

Publication number Publication date
JPH02157825A (ja) 1990-06-18
US5087114A (en) 1992-02-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2814089B2 (ja) 液晶電気光学装置
US5220446A (en) Liquid crystal display elements with spacers attached to insulation and orientation layers and method for manufacturing them
CN106681049A (zh) 显示基板的制作方法、显示面板的制作方法及显示面板
JPH01205122A (ja) 液晶表示素子
JPH02211422A (ja) 液晶シャッター
CN100383611C (zh) 液晶显示器
JPS61198131A (ja) カラ−液晶表示装置
KR100499583B1 (ko) 액정 주입장치와 액정주입방법
US7403249B2 (en) Liquid crystal display
JP3252294B2 (ja) 液晶表示素子
JPH02148024A (ja) 強誘電性液晶電気光学装置
JPH06110063A (ja) カラー液晶光学装置およびその製造方法
JPS6361670B2 (ja)
JPS63106601A (ja) カラ−フイルタ−
KR950001898Y1 (ko) 강유전성 액정 디스플레이
CN116339017A (zh) 一种宽视角tn型液晶显示装置及其制作方法
JPH0194320A (ja) 液晶表示パネル
KR100437594B1 (ko) 액정표시장치
JP2548390B2 (ja) 強誘電性液晶パネルの製造方法
JP2772837B2 (ja) カイラルスメクチック液晶素子の製造方法
JPH01213622A (ja) カラー液晶表示体
JPH0331821A (ja) 液晶電気光学装置
JPH0331822A (ja) 液晶電気光学装置
JPH02108022A (ja) 強誘電性液晶電気光学装置
JPH02912A (ja) 液晶表示装置

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20070814

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080814

Year of fee payment: 10

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees