JP2810124B2 - 車体側部のエネルギ吸収構造 - Google Patents

車体側部のエネルギ吸収構造

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JP2810124B2 JP17092089A JP17092089A JP2810124B2 JP 2810124 B2 JP2810124 B2 JP 2810124B2 JP 17092089 A JP17092089 A JP 17092089A JP 17092089 A JP17092089 A JP 17092089A JP 2810124 B2 JP2810124 B2 JP 2810124B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は自動車等の車両における車体側部のエネルギ
吸収構造に係り、詳しくは、側突時に乗員に対する衝撃
を緩和できるようにした車体側部のエネルギ吸収構造に
関するものである。
(従来の技術) 従来、自動車の車両には、側方からの衝突に対して乗
員を保護するために、車体側部にエネルギ吸収構造が設
けられることがある。例えば、サイドドアのインナパネ
ルに、シートに着座している乗員の胸部及び腰部に対応
する位置に緩衝部を突設形成し、衝突時に、上記緩衝部
が潰されるときに衝突エネルギを吸収させ、乗員を保護
するようにしたもの等が提案されている。
また、実開昭61−171620号公報には、車体のインナパ
ネル側に突設形成される緩衝部の裏側に補強部材を設
け、該緩衝部の保形性を向上させることにより、側突時
の緩衝効果を高めるようにした車体側部のエネルギ吸収
構造が記載されている。
(発明が解決しようとする課題) ところで、側突時に、乗員をより安全に保護するため
には、前記したように、乗員に対応して設けられた緩衝
部により、衝突エネルギを吸収させるとともに、乗員に
対するドア内面の侵入速度を低減させることが望まし
い。それは、乗員に対するドア内面の瞬間相対速度が大
である程、乗員に作用する衝撃が大となるからである。
本発明は、このような事情を考慮してなされたもの
で、側突時に、乗員に対するドア内面の相対侵入速度を
低下させるようにした車体側部のエネルギ吸収構造を提
供することを課題としている。
(課題を解決するための手段) 前記課題を解決するため、本発明の解決手段は、シー
ト支持構成体を介して、シートが車体フロア上に設けら
れている車体構造にあって、上記シート支持構成体に
は、側突時にシートを車体中心線寄りに移動させる衝撃
緩和手段が設けられている。該衝撃緩和手段は、フロア
トンネルに形成され側突時の衝撃により車幅方向に伸び
変形する車体前後方向に延びるビードからなり、上記フ
ロアトンネルには、シートの車両中央側を支持するシー
トブラケットが上記ビードの車幅方向の伸び変形に対応
できるように該ビードを跨いで固着されている一方、シ
ートの車両外側を支持するシートブラケットは、サイド
シルインナとフロアパネルとに跨って接合されているも
のとする。
(作用) これにより、本発明では、側突時には、シート支持構
成体に設けられている衝撃緩和手段によってシートが車
体中心線寄りに移動するときに、ビードの車幅方向の伸
び変形により衝撃を吸収するとともに、そのシートの移
動により、乗員に対するドア内面の侵入速度が相対的に
低下するので、乗員に作用する衝撃が緩和される。
(発明の効果) したがって、本発明は、シート支持構成体を介して、
シートが車体フロア上に設けられている車体構造にあっ
て、側突時に該シート支持構成体に設けたビードの車幅
方向の伸び変形によりシートを車体中心線寄りに移動さ
せるようにしたので、側突時、その衝撃を吸収緩和しな
がら乗員に対するドア内面の侵入速度が相対的に低下し
て、乗員に作用する衝撃を緩和することができる。
(実施例) 以下に、本発明の実施例を図面に基づき詳細に説明す
る。
本実施例に示す車体側部のエネルギ吸収構造は側突時
にシートを移動させることにより、乗員に対するドア内
面の侵入速度を相対的に低下させ、乗員に作用する衝撃
を緩和させるようにしたもので、以下のように構成され
る。
第4図に示すように、乗員が着座するシート1が、シ
ート支持構成体2を介して、車体フロアを構成するフロ
アパネル3上に設けられており、該シート支持構成体2
には、側突時にシート1を車体5の中心線寄りに移動さ
せつつ衝撃を緩和する衝撃緩和手段4が設けられてい
る。シート支持構成体2は、フロアパネル3と、その上
に配置されるシートブラケット6,7及びガイドレール8,9
等とからなる。衝撃緩和手段4は、第1図(a)及び
(b)に示すように、フロアパネル3の中央部に形成さ
れたフロアトンネル10の立ち上がり部に、車体前後方向
に延びるビード11,12を形成してなり、側突時には、こ
のビード11,12が開くように潰され、その部分が白矢印
C方向に局部的に伸びることにより衝撃を吸収緩和しつ
つ、シート1を車体5の中央に移動させる。すなわち、
両ビード11,12は、シート1の内側前後を支持する2つ
のシートブラケット7の取付位置に対応して前後2箇所
に形成され、各シートブラケット7は、両ビード11,12
の伸び変形に対応できるように、ビード11,12を跨ぐよ
うに設けられている。一方、シート1の外側前後を支持
するシートブラケット6は、第2図に示すように、高剛
性な立体形状に形成され、その外周に突設形成された接
合フランジ6aが、サイドシルインナ13aと段状に屈曲さ
れたフロアパネル3の端縁部3aとに跨がって溶接接合さ
れている。シート支持構成体2をこのように構成するこ
とにより、横からの衝撃に対して特に強度の低い部分を
なくすとともに、段状に形成したフロアパネル3の端縁
部3aで、側突時に衝撃を吸収しやすい方向に屈曲させる
ようにしている(第4図参照)。
シート1は、第3図に示すように、ガイドレール8,9
に跨乗して摺動自在なスライダ17,18に取付けられてお
り、該両スライダ17,18間には、補強部材19,20が前後に
差し渡すように取付けられ、側突時に外側から受けた衝
撃を内側に確実に伝達させるようにしている。これは、
第4図の説明で述べたように、フロアトンネル10に形成
された各ビード11,12を側突時の衝撃で伸び変形させる
ことにより、シート1を車体中央へ移動させつつ衝撃を
吸収緩和させ、乗員に対するドア21の相対侵入速度を低
下させるためである。
以上のように構成された車体側部のエネルギ吸収構造
にあっては、側突時には、例えば第4図に二点鎖線で示
すように、フロアパネル3の端縁部3aが、内方に屈曲し
てサイドシル13が持ち上げられる。このとき、外側のシ
ートブラケット6からガイドレール8を介して一方のス
ライダ17に伝達された衝撃が、補強部材19,20を介して
他方のスライダ18に伝達され、さらにガイドレール9か
ら内側のシートブラケット7を介してフロアトンネル10
に伝達され、ビード11,12を伸び変形させる。その間
に、シート1が車体中央に移動しつつ衝撃が緩和される
とともに、乗員に対するドア21の相対侵入速度が低減さ
れ、乗員に作用する衝撃が低下する。また、シート1は
補強部材19,20によって保形されたまま移動するので、
安全度が向上する。なお、衝撃緩和手段としてのビード
の数や寸法形状あるいは設置部位等は車種や型式等によ
り、適宜最適なものを設定すればよく、例えばシート1
の内側後部に対応する部位にのみ設けても、同等の作用
効果を発揮させることができる。
第5図(a),(b)は、以上のような衝撃緩和手段
にエアバッグ装置41を補助として付加することにより、
更に安全度を向上させるようにした別の実施例を示し、
エアバッグ装置41を、シート1の背凭れ1aに内蔵させた
もので、側突を検出するセンサを例えばセンタピラーや
サイドシルに配置し、側突時には、エアバッグ41aをド
ア21とシート1との間に膨張させ、乗員がドア21から受
ける衝撃をより一層効果的に緩和させるようにしてい
る。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明の実施例を示し、第1図(a)はフロアト
ンネルに形成された衝撃緩和手段の斜視図、第1図
(b)は第1図(a)におけるA−A線矢視断面相当
図、第2図は外側のシートブラケットが取付けられてい
る状態を示す斜視図、第3図はスライダ間に設けられる
補強部材の取付け状態を示す斜視図、第4図はシートと
シート支持構成体の配置及びその側突時の変形状態を示
す正面図、第5図(a)は別の実施例におけるエアバッ
グ装置の配置を示す正面図、第5図(b)はその側面相
当図である。 1……シート、2……シート支持構成体、3……車体フ
ロア(フロアパネル)、4……衝撃緩和手段、6,7……
シートブラケット、10……フロアトンネル、11,12……
ビード、13……サイドシル,13a……サイドシルインナ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B62D 25/20

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】シート支持構成体を介して、シートが車体
    フロア上に設けられている車体構造において、 上記シート支持構成体には、側突時にシートを車体中心
    線寄りに移動させる衝撃緩和手段が設けられており、 上記衝撃緩和手段は、フロアトンネルに形成され側突時
    の衝撃により車幅方向に伸び変形する車体前後方向に延
    びるビードからなり、上記フロアトンネルには、シート
    の車両中央側を支持するシートブラケットが上記ビート
    の車幅方向の伸び変形に対応できるように該ビードを跨
    いで固着されている一方、シートの車両外側を支持する
    シートブラケットは、サイドシルインナとフロアパネル
    とに跨って接合されていることを特徴とする車体側部の
    エネルギ吸収構造。
JP17092089A 1989-06-30 1989-06-30 車体側部のエネルギ吸収構造 Expired - Lifetime JP2810124B2 (ja)

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