JP2809820B2 - 小用便器自動洗浄装置の取り付け方法 - Google Patents

小用便器自動洗浄装置の取り付け方法

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真 小平
卓也 畠山
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宇呂電子工業株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の目的〕 (産業上の利用分野) 本発明は小用便器自動洗浄装置の取り付け方法に係わ
り、特に既設の小用便器のフラッシュバルブ部分に後付
けで取り付ける方法に関する。
(従来の技術) 近年、センサにより人間の存在を検知し、自動的に洗
浄水を流出させる自動洗浄装置が実用化されるに至って
いる。自動洗浄装置には、既設の押しボタン式洗浄装置
に取り付けて使用できるものがある。この場合、押しボ
タンを自動洗浄装置により押して洗浄水を流出させるに
は、押しボタンと自動洗浄装置本体との位置関係が重要
である。
このような自動洗浄装置の取り付けは、従来便所の背
面側の壁面に、装置本体をねじ止め等により固定してい
た。
(発明が解決しようとする課題) しかし、自動洗浄装置の押しボタンと壁面との距離
は、便所により全て異なっている。このため、押しボタ
ンに対する自動洗浄装置本体の位置決めが難しく、取り
付けに時間を要したり、取り付け後に押しボタンを押す
動作が不確実になる場合があるという問題があった。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、既設
の小用便器に容易に取り付けが可能で、かつ確実な動作
をもたらし得る小用便器自動洗浄装置の取り付け方法を
提供することを目的とする。
〔発明の構成〕
(課題を解決するための手段) 本発明は、人体の存在を検知し小用便器の洗浄用押し
ボタンを自動的に押して洗浄を行う自動洗浄装置本体を
小用便器に取り付ける方法であって、小用便器のフラッ
シュバルブ部分のカバーを挟持するようにして、フラッ
シュバルブ部分に取り付けられる金具に自動洗浄装置本
体を取り付けることを特徴としている。
取り付ける手順として、小用便器のフラッシュバルブ
部分のカバーをはずし、フラッシュバルブ部分に前記自
動洗浄装置本体を載置する工程と、自動洗浄装置本体の
上にカバーの外径より小さいカバー固定用孔の開いた第
1の金具を載置し、その上からカバーをフラッシュバル
ブ部分に固定する工程と、カバー上に第2の金具を載置
し、第1の金具と共にカバーを挟持した状態で固定する
工程とを備えていてもよい。
また第1の金具には回転止め用孔がさらに設けられて
おり、フラッシュバルブ近辺の突起部分をこの回転止め
用孔に貫通させる工程をさらに備えていてもよい。
(作 用) フラッシュバルブのカバーを挟持するようにして金具
を取り付け、この金具に自動洗浄装置本体を取り付ける
ことによって自動洗浄装置本体をフラッシュバルブに固
定する。フラッシュバルブと押しボタンとの距離は一定
であるため、自動洗浄装置本体と押しボタンとの位置決
めは容易で、取り付け作業を短時間で行うことができ
る。
ここで、第1の金具と第2の金具とによりフラッシュ
バルブのカバーを挟持するように固定することで、確実
に取り付けることができる。
第1の金具に設けられた回転止め用孔に、フラッシュ
バルブ近辺の突起部分を貫通させることで、自動洗浄装
置本体の左右方向への回転が防止される。
(実施例) 以下、本発明の一実施例による小用便器自動洗浄装置
の取り付け方法について、図面を参照して説明する。こ
の方法は、従来のように便所の壁面に自動洗浄装置を取
り付けるのではなく、フラッシュバルブ部分に取り付け
て、フラッシュバルブを一つの支点として押しボタンを
押すようにした点に特徴がある。これは、フラッシュバ
ルブと押しボタンとの距離は一定であることに着目した
ものである。
第1図に、本実施例による取り付け方法を工程別に示
す。
第1図(a)のように、先ずフラッシュバルブ10に接
続された洗浄管15の開閉ねじ11を閉めて水を止めた後、
カバー12を矢印Aの方向に取り外す。ここで、洗浄ユニ
ット1は使用後に洗浄剤を便器に流すためのもので、特
公昭50−3150号公報により開示されている。またフラッ
シュバルブ10の前方側には、押しボタン31が設けられて
いる。
次に第1図(b)のように、自動洗浄装置本体2をフ
ラッシュバルブ10の上部から矢印Bの方向におろし、逆
U字部33が洗浄管15を跨ぐように載置する。この場合
に、自動洗浄装置本体2の取り付け部13及び14が、フラ
ッシュバルブ10を両側から囲むようにする。取り付け部
13及び14には、それぞれめねじ13a及び14aがそれぞれ切
られている。
第1図(c)に示されるように、回転止め金具3を取
り付け部13及び14上に載置する。この回転止め金具3に
は、フラッシュバルブ10の中央に設けられたねじ32を貫
通させるカバー固定用孔3aと、回転止め用孔3bと、金具
固定用孔3cとが形成されている。載置する際には、回転
止め用孔3bに開閉ねじ11を貫通させて左右方向への回転
を止める。
次に、スペーサ4を用いて回転止め金具3を取り付け
部13及び14に対して固定する。スペーサ4の高さはカバ
ー12の周囲部分よりも低くなっており、一端にめねじが
他端におねじが切られている。カバー12を矢印Cの方向
におろし、カバー固定用孔3aから貫通しているフラッシ
ュバルブ10のねじ32にねじ込む。この場合に、カバー固
定用孔3aの直径はカバー12の外径よりも小さく、回転止
め金具3を挟んだ状態でカバー12がフラッシュバルブ10
に固定されることになる。
第1図(d)のように、回転止め金具3と固定板5に
より、カバー12を上下に挟んだ状態でねじ3を用いて固
定する。上述したように、スペーサ4の高さはカバー12
の周囲部分よりも低いため、回転止め金具3と固定板5
とで強固に挟みつけることができる。
第1図(e)のように、自動洗浄装置本体2にカバー
7を前方から矢印Dの方向に摺動させて嵌め込み、ねじ
21で固定する。マスク板22を装着し、飾りねじ23を矢印
E,E′の方向から二箇所固定して終了する。
このように本実施例の固定方法では、押しボタン31と
の距離が常に一定であるフラッシュバルブ10に自動洗浄
装置本体2を取り付けるため、自動洗浄装置本体2と押
しボタン31との位置決めが容易で、短時間でかつ容易に
取り付けを完了することができる。また、フラッシュバ
ルブ10を一つの支点として押しボタン31を押すことによ
って、逃げや遊びのない確実なボタン操作が可能とな
る。
上述した実施例は一例であって、本発明を限定するも
のではない。例えば、フラッシュバルブのカバーを挟持
する金具の形状は、第1図に示されたものと異なってい
てもよく、さらに自動洗浄装置本体の回転を止める機構
は、開閉ねじ以外の突起部分を利用してもよい。
〔発明の効果〕
以上説明したように本発明によれば、フラッシュバル
ブのカバーを挟持するように取り付けた金具に自動洗浄
装置本体を取り付けることにより、押しボタンとの距離
が一定であるフラッシュバルブに自動洗浄装置本体を固
定するため、自動洗浄装置本体と押しボタンとの位置決
めが容易で短時間に取り付けを行うことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例による小用便器自動洗浄装置
の取り付け方法を工程別に示した斜視図である。 1……洗浄剤ユニット1、2……自動洗浄装置本体、3
……回転止め金具、4……スペーサ、5……固定板、7
……カバー、10……フラッシュバルブ、11……開閉ね
じ、12……カバー、13,14……取り付け部、15……洗浄
管、22……マスク板、23……飾りねじ、31……押しボタ
ン。

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】人体の存在を検知し、小用便器の洗浄用押
    しボタンを自動的に押して洗浄を行う自動洗浄装置本体
    を小用便器に取り付ける方法において、 前記小用便器のフラッシュバルブ部分のカバーを挟持す
    るようにして前記フラッシュバルブ部分に取り付けられ
    る金具に、前記自動洗浄装置本体を取り付けることを特
    徴とする小用便器自動洗浄装置の取り付け方法。
  2. 【請求項2】人体の存在を検知し、小用便器の洗浄用押
    しボタンを自動的に押して洗浄を行う自動洗浄装置本体
    を小用便器に取り付ける方法において、 前記小用便器のフラッシュバルブ部分のカバーをはず
    し、前記フラッシュバルブ部分に前記自動洗浄装置本体
    を載置する工程と、 前記自動洗浄装置本体の上に、前記カバーの外径より小
    さいカバー固定用孔の開いた第1の金具を載置し、その
    上から前記カバーを前記フラッシュバルブ部分に固定す
    る工程と、 前記カバー上に第2の金具を載置し、前記第1の金具と
    共に前記カバーを挟持した状態で固定する工程とを備え
    たことを特徴とする小用便器自動洗浄装置の取り付け方
    法。
  3. 【請求項3】前記第1の金具には回転止め用孔がさらに
    設けられており、前記フラッシュバルブ近辺の突起部分
    をこの回転止め用孔に貫通させる工程をさらに備えたこ
    とを特徴とする請求項2記載の小用便器自動洗浄装置の
    取り付け方法。
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