JP2546458Y2 - 手洗器等の衛生設備に設けるトラップカバーの取付け構造 - Google Patents

手洗器等の衛生設備に設けるトラップカバーの取付け構造

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JP2546458Y2
JP2546458Y2 JP2694091U JP2694091U JP2546458Y2 JP 2546458 Y2 JP2546458 Y2 JP 2546458Y2 JP 2694091 U JP2694091 U JP 2694091U JP 2694091 U JP2694091 U JP 2694091U JP 2546458 Y2 JP2546458 Y2 JP 2546458Y2
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JP2694091U
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富次継 餅原
一男 小方
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東陶機器株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、たとえば建屋の壁に手
洗器や洗面器を固定しその排水配管の中に組み込むトラ
ップを隠すトラップカバーの固定構造に関する。
【0002】
【従来の技術】建屋の壁を利用して固定する手洗器や洗
面器では、これらのボールの下端に排水配管を接続し、
この排水配管を壁側又は床下の配管に連結するという施
工が一般に行われている。そして、排水配管には、手洗
器や洗面器が衛生設備であることから、異臭の逆流を防
ぐトラップが設けられる。このトラップは、パイプをS
字状に曲げてその中に水を溜めることで封水する構造と
したものである。
【0003】このようなトラップを含む排水配管が手洗
器や洗面器の下で剥き出しになっていると、外観の面で
好ましくない。このため、建屋の壁を利用して固定でき
るようにしたトラップカバーが従来から設備に組み込ま
れるようになった。
【0004】図6は従来設備におけるトラップカバーの
壁への取付け構造を示す要部の縦断面図である。
【0005】壁50にはトラップカバー51の下端部の
背部を受けるバックハンガー52をビス53によって固
定し、トラップカバー51の背部にはこのバックハンガ
ー52に載せて保持させるためのステー51aを幅方向
に架け渡している。
【0006】バックハンガー52はビス53による固定
点の上側から斜めに傾けた保持部52aとこの保持部5
2aよりも先端に位置して傾斜を緩やかにしたガイド部
52bをとを備えた縦断面形状を持つ。そして、ステー
51aの下端部には保持部52aの傾斜にほぼ等しい傾
きを持つ面のエッヂ51bを形成している。
【0007】トラップカバー51を壁50に固定するに
は、図中の一点鎖線で示すようにステー51aのエッジ
51b部分をバックハンガー52のガイド部52bの上
に載せ、そのままスライドさせる。これにより、エッヂ
51bが保持部52bの上に滑り落ち、ステー51aは
壁50と保持部52bとの間に挟まれて拘束され、トラ
ップカバー51は壁50に固定される。
【0008】
【考案が解決しようとする課題】バックハンガー52の
保持部52aに対しエッヂ51bの楔効果によってステ
ー51aは壁50側にきっちりと拘束され、トラップカ
バー51も壁50側に安定して固定される。
【0009】ところが、保持部52aの傾斜はステー5
1aを壁50側に押し付ける力しか作用させない。すな
わち、バックハンガー52はステー51aを壁50側に
押すだけで上下方向のレベルは固定されてしまい動かす
ことはできない。
【0010】一方、トラップカバー51の上端部には壁
50に固定した手洗器や洗面器等の底面部が衝き当たる
ように位置する。そして、この衝き当り部分には隙間が
できないような施工体とすることが必要である。このよ
うな施工条件に加え、トラップカバー51と手洗器又は
洗面器は現場合わせで壁50に取り付けるので、施工誤
差も大きい。
【0011】このような背景から、ステー51aのレベ
ルが固定されてしまうと、トラップカバー51と手洗器
又は洗面器との位置合わせが非常に難しくなる。たとえ
ば、手洗器又は洗面器を予め壁50に固定した後に寸法
を出してバックハンガー52を壁50に取付けても、バ
ックハンガー52では高さ調整が全くできないので、も
し衝き当り部分に隙間があれば手直しが必要になり、バ
ックハンガー52の高さを変えなければならない。
【0012】以上のように、従来のバックハンガー52
では高さ調整ができないことから、トラップカバー51
の施工がし難いという問題があった。
【0013】本考案において解決すべき課題は、バック
ハンガーに載せて支持するトラップカバーの高さも調整
できるようにして施工を簡単にすることにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】本考案は、手洗器又は洗
面器等の設備から壁又は床下への排水配管に設けたトラ
ップを隠すトラップカバーを、前記壁に固定したバック
ハンガーに掛けて保持する取付け構造であって、前記ト
ラップカバーの背部の幅方向にステーを設けると共に該
ステーの下端に先細りするエッヂを形成し、前記バック
ハンガーは、前記壁への固定点から斜め上に向かう保持
部及び該保持部から先端に向けて傾斜角度を小さくした
ガイド部とを備え、更に前記ガイド部の上面に前記保持
部の上にまで延長して該保持部の上方を覆う板バネを設
け、該板バネが前記保持部の上方に被さる部分に前記ス
テーの下端を載置可能としたことを特徴とする。
【0015】
【作用】バックハンガーのガイド部に設けた板バネはこ
のガイド部よりも傾斜の大きな保持部の上方に被さって
いるので、板バネの下面と保持部の上面との間には隙間
ができる。このため、板バネはこの隙間の分だけ下に曲
げ変形可能になり、ステーの下面を受ける支持点に上下
方向の自由度を持たせることができる。また、ステーを
受ける板バネは壁との間で造る角度が90度よりも小さ
くなるので、板バネがステーを受けたときの反力は、壁
側にも押しつけるように作用する。したがって、板バネ
によってステーが壁側に押されることからこのステーを
介してトラップカバーも壁側に拘束されて安定支持され
る。また、板バネの下方向への曲げ変形を利用すること
によって、トラップカバーの上下方向のレベルも調整可
能となる。
【0016】
【実施例】図1は本考案のトラップカバーの取付け構造
を備えた手洗器の据付けを示す切欠側面図、図2は全体
の正面図である。
【0017】図において、手洗器の本体1がその背部を
壁50の中に埋め込んで固定され、本体1の底部には排
水管2を接続している。また、本体1の上部には定量止
水の水栓1aを組込み、押しボタン1bを押すことによ
り一定量吐水後に止水可能としている。
【0018】排水管2には従来技術の項でも説明したよ
うにトラップ(図示せず)が接続され、その下流側の配
管は壁50の中に設けた建屋配管に連結される。そし
て、これらの排水管2及びトラップ等の全てを隠すため
のトラップカバー3が従来例と同様にバックハンガー4
によって壁50側に拘束して固定されている。
【0019】トラップカバー3はその背部及び上端を開
放したもので、上端部の左右をビス3aによって手洗器
の本体1の連結座1cに拘束して一体化される。そし
て、トラップカバー3の下端部には、幅方向にステー5
を架け渡している。このステー5は従来例で述べたもの
と同じ縦断面を持ち、図1に示すように下端部にはエッ
ヂ5aを形成して下端を先細り状としたものである。
【0020】図3はバックハンガー4の詳細を示すもの
であって、壁50に当てて固定する固定座4a,この固
定座4aの上端から斜めに曲げた保持部4b及び先端方
向への傾きを緩やかにしたガイド部4cを形成してい
る。このような構造は従来例で述べたものと全く同様で
ある。そして、固定座4aには壁50への取付け用のビ
ス6を通す孔4dを開けると共に、ガイド部4cの上面
には板バネ7を取り付けている。この板バネ7はスポッ
ト溶接等によってバックハンガー4に一体化され、図3
の(a)に示すようにガイド部4cの基端側から突き出
て保持部4bの上に少し被さる平板状のものである。
【0021】手洗器の本体1及びトラップカバー3の壁
50への据付け作業は次の要領で行う。
【0022】まず、手洗器の本体1のレベルを決めてブ
ラケット8を壁50に固定し、このブラケット8を利用
して本体1を掛ける。壁50に取り付けた本体1に合わ
せてバックハンガー4のレベルを決め、図1のようにこ
のバックハンガー4をビス6によって壁50に固定す
る。
【0023】次いで、図4に示すようにトラップカバー
3の背部を壁50に向けそのステー5をバックハンガー
4のガイド部4cの上に載せる。そして、トラップカバ
ー3を壁50側に軽く押すと、ガイド部4c及びステー
5のエッヂ5aのそれぞれの傾きによって、エッヂ5a
が板バネ7の上を滑るようにして壁50側に動く。これ
により、トラップカバー3は図5の一点鎖線の姿勢から
その背部が壁50に衝き当たるように姿勢を変え、同時
に上端部が手洗器の本体1の底面部に被さるようにな
る。そして、トラップカバー3の上端の左右からビス3
aを差し込み、本体1に設けた連結座1cにこのビス3
aをねじ込むことによってトラップカバー3が本体1に
一体化される。したがって、トラップカバー3はその下
端をステー5及びバックハンガー4によって壁50側に
拘束され、上端は手洗器の本体1に一体化されて安定支
持される。
【0024】ここで、ステー5をバックハンガー4の上
に載せて図5の状態に設定したとき、ステー5のエッヂ
5aはバックハンガー4のガイド部4cから突き出た板
バネ7によって支持される。そして、板バネ7の上面が
壁50との間で造る角度は90度よりも小さいので、板
バネ7によってステー5を壁50側に押そうとする弾性
反力が発生する。このため、ステー5を介してトラップ
カバー3も壁50側に押し付けられるようになり、安定
した支持が維持される。
【0025】また、板バネ7がステー5を受けている部
分では、板バネ7とバックハンガー4の保持部4bとの
間に隙間があるため、板バネ7は図3の矢印で示すよう
に変形可能である。このため、図5のようにステー5を
板バネ7の上に載せたときには、この板バネ7の弾性変
形ができる範囲で上下にトラップカバー3を動かすこと
ができる。すなわち、図5の状態のトラップカバー3の
レベルが最も高く、板バネ7の下面が保持部4bの上面
に当たる位置までこの板バネ7が曲がったときが最もレ
ベルが低くなる。したがって、トラップカバー3はその
上下方向にも自由度を持つことができ、手洗器の本体1
に対して板バネ7の曲がり変形の大きさの範囲内で高さ
調整が行えることになる。
【0026】このように板バネ7の変形を利用すれば、
予めバックハンガー4を手洗器の本体1に対して少し高
めに固定しておき、組み込んだ後にトラップカバー3を
押し下げるようにすれば、施工誤差を吸収した据付けが
可能である。そして、この場合では、板バネ7がトラッ
プカバー3を上に弾性的に押す力も作用させるので、ト
ラップカバー3の上端をきっちりと本体1の底面に当て
ることができ、隙間のない施工体が得られる。
【0027】また、板バネ7の変形による施工誤差の吸
収が可能なので、バックハンガー4を壁50に固定する
ときのレベルを厳しくする必要がなく、或る程度の余裕
を持たせた寸法出しで済むので施工も簡単になる。
【0028】なお、実施例では手洗器の設備に設けるト
ラップカバーについて説明したが、この他に壁固定式の
洗面器やその他のトラップを排水配管の中に含む設備で
あってもよい。
【0029】
【考案の効果】本考案では、バックハンガーに設けた板
バネによってトラップカバーを壁側に押し付けると同時
に、上下方向のレベル調整も板バネの曲げ変形の範囲内
で可能としている。このため、トラップカバーの上端部
に設ける手洗器や洗面器等の底面に対して高さ調整でき
るので、バックハンガーの取付け位置を手直しする等の
必要がない。また、板バネがトラップカバーを上に押す
力を利用すれば、手洗器や洗面器の底面にトラップカバ
ーの上端をきっちりと衝き当てる据付けも簡単になり、
隙間のない良好な施工体が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案のトラップカバーの取付け構造を備えた
手洗器の設備の切欠側面図であり、その要部の一部を拡
大して示すものである。
【図2】図1の手洗器の設備の全体を示す正面図であ
る。
【図3】バックハンガーの詳細であって、同図の(a)
はその側面図であり、同図の(b)は概略斜視図であ
る。
【図4】バックハンガーにステーを掛けてトラップカバ
ーの取付けを始めようとするときの概略側面図である。
【図5】バックハンガーにステーを掛けてトラップカバ
ーを壁側に拘束したときの概略側面図である。
【図6】従来のバックハンガーによるトラップカバーの
取付け要領を示す概略側面図である。
【符号の説明】
1 本体 1a 水栓 1c 連結座 2 排水管 3 トラップカバー 3a ビス 4 バックハンガー 4a 固定座 4b 保持部 4c ガイド部 5 ステー 5a エッヂ 6 ビス 7 板バネ 8 ブラケット

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 手洗器又は洗面器等の設備から壁又は床
    下への排水配管に設けたトラップを隠すトラップカバー
    を、前記壁に固定したバックハンガーに掛けて保持する
    取付け構造であって、前記トラップカバーの背部の幅方
    向にステーを設けると共に該ステーの下端に先細りする
    エッヂを形成し、前記バックハンガーは、前記壁への固
    定点から斜め上に向かう保持部及び該保持部から先端に
    向けて傾斜角度を小さくしたガイド部とを備え、更に前
    記ガイド部の上面に前記保持部の上にまで延長して該保
    持部の上方を覆う板バネを設け、該板バネが前記保持部
    の上方に被さる部分に前記ステーの下端を載置可能とし
    たことを特徴とする手洗器等の衛生設備に設けるトラッ
    プカバーの取付け構造。
JP2694091U 1991-04-19 1991-04-19 手洗器等の衛生設備に設けるトラップカバーの取付け構造 Expired - Lifetime JP2546458Y2 (ja)

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