JP3136398B2 - 排水ソケット及びこれを用いた便器の施工方法 - Google Patents

排水ソケット及びこれを用いた便器の施工方法

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JP3136398B2
JP3136398B2 JP07348922A JP34892295A JP3136398B2 JP 3136398 B2 JP3136398 B2 JP 3136398B2 JP 07348922 A JP07348922 A JP 07348922A JP 34892295 A JP34892295 A JP 34892295A JP 3136398 B2 JP3136398 B2 JP 3136398B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、既設の古い便器を
新しい便器へ取り替えるに際し、新しい便器の排水口
と、床面側の排水フランジとの位置が異なる場合に、こ
れらの両者を連通接続するようにした排水ソケット及び
これを用いた便器の施工方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】便器の排水口の位置は、サイホン式やサ
イホンゼット式、洗い落とし式等の便器の洗浄方式の相
違又は便器自体の形状、大きさ、更には洗浄タンクの形
状、大きさ等によって異なっている。そのため、既設の
古い便器を、これとは異なったタイプの新しい便器と交
換する場合には、新しい便器の排水口と、既設の床面側
の排水フランジとを直接接続することは不可能である。
【0003】このような場合には、便器の排水口へ接続
される便器部ソケットと、排水フランジへ接続されるフ
ランジ部ソケットと、これらの便器部ソケットとフラン
ジ部ソケットとを接続するアジャスター管部とから成る
排水ソケットを用いて、新しい便器の排水口と、既設の
床面側の排水フランジとを連通接続していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来の排水
ソケットによる便器の施工作業にあっては、排水ソケッ
トの位置を決めるのに、先ず、型紙を準備し、この型紙
を建物躯体のトイレ室後壁面から所定寸法の位置になる
ように測定して行っている。これは便器の後部上面に載
置される洗浄タンクが壁面と干渉しないようにし、その
ときの便器の排水口の位置を決定するためのものであ
る。
【0005】そして、型紙の排水口中心線から床面の排
水フランジの中心線までの寸法を測定し、この寸法に応
じてアジャスター管部を切断してその長さを決定し、排
水ソケットを組み立てた後、これを床面へ固定し、最後
に便器本体の排水口を前記便器部ソケットへ内嵌装着し
て便器本体を床面へ固定していた。
【0006】このような便器の施工方法であれば、予め
その便器に応じた型紙を制作して準備する必要があり、
また型紙の位置を決定するために壁面からどの距離だけ
設定すればよいかを計測する寸法測定が必要であった。
更には、位置決めされた型紙の排水口中心線から既設の
床面の排水フランジ中心線までの寸法を測定し、アジャ
スター管部の不要な部分を切除する作業が必要であっ
た。このように、従来の排水ソケットを用いた便器の施
工方法にあっては、型紙の制作準備と、位置決め等のた
めの寸法測定を必須とし、施工作業の全体が煩雑になる
という欠点があった。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は従来の前記課題
に鑑みてこれを改良除去したものであって、型紙が不要
で且つ寸法測定も不要な排水ソケット及びこれを用いた
便器の施工方法を提供せんとするものである。
【0008】而して、前記課題を解決するために本発明
が採用した請求項1の手段は、便器の排水口と、床面側
へ固定された下水等へ連通する排水フランジとを連通接
続する排水ソケットであって、便器の排水口へ接続され
て排水口真下の床面へ固定される便器部ソケットと、排
水フランジ側へ接続されてこれに固定されるフランジ部
ソケットと、これらの便器部ソケットとフランジ部ソケ
ットとの間を連通接続するアジャスター管部とから成
り、便器部ソケットの排水口中心線からフランジ部ソケ
ットの前端面までの寸法は、便器本体の排水口中心線か
ら便器本体の前端の側壁面を床面へ固定する固定部材ま
での寸法であることを特徴とする排水ソケットである。
【0009】また請求項2の手段は、便器部ソケットの
流路内壁面の一部には、サイホン発生用のオリフィスが
形成されていることを特徴とする請求項1に記載の排水
ソケットである。
【0010】本発明が採用した請求項3の手段は、便器
の排水口と、床面側へ固定された下水等へ連通する排水
フランジとを連通接続する排水ソケットであって、便器
の排水口へ接続されて排水口真下の床面へ固定される便
器部ソケットと、排水フランジ側へ接続されてこれに固
定されるフランジ部ソケットと、これらの便器部ソケッ
トとフランジ部ソケットとの間を連通接続するアジャス
ター管部とから成り、フランジ部ソケットの前端面に
は、便器本体の前端の側壁面を床面へ固定する固定部材
との係合部が形成されていることを特徴とする排水ソケ
ットである。
【0011】更に、本発明が採用した請求項4の手段
は、便器の排水口と、床面側へ固定された下水等へ連通
する排水フランジとを連通接続する排水ソケットであっ
て、便器の排水口へ接続されて排水口真下の床面へ固定
される便器部ソケットと、排水フランジ側へ接続されて
これに固定されるフランジ部ソケットと、これらの便器
部ソケットとフランジ部ソケットとの間を連通接続する
アジャスター管部とから成り、フランジ部ソケットの取
付用鍔部は、排水フランジのボルト用孔の部分から便器
部ソケット寄りの半分が切除されていることを特徴とす
る排水ソケットである。
【0012】本発明が採用した請求項5の手段は、便器
の排水口と、床面側へ固定された下水等へ連通する排水
フランジとを連通接続する排水ソケットであって、便器
の排水口へ接続されて排水口真下の床面へ固定される便
器部ソケットと、排水フランジ側へ接続されてこれに固
定されるフランジ部ソケットと、これらの便器部ソケッ
トとフランジ部ソケットとの間を連通接続するアジャス
ター管部とから成り、便器部ソケットの床面への取付部
分が軟質材で形成されているを特徴とする排水ソケット
である。
【0013】本発明が採用した請求項6の手段は、便器
の排水口と、床面側へ固定された下水等へ連通する排水
フランジとを連通接続する排水ソケットであって、便器
の排水口へ接続されて排水口真下の床面へ固定される便
器部ソケットと、排水フランジ側へ接続されてこれに固
定されるフランジ部ソケットと、これらの便器部ソケッ
トとフランジ部ソケットとの間を連通接続するアジャス
ター管部とから成り、便器部ソケットの床面への取付部
分には、壁面からの設置位置を設定するための位置決め
スペーサが切断分離可能に接続されていることを特徴と
する排水ソケットである。
【0014】本発明が採用した請求項7の手段は、位置
決めスペーサは、排水フランジのボルトへ挿通される嵌
合孔を有し、該嵌合孔から位置決めスペーサの一端面ま
での寸法はアジャスター管部のフランジ部ソケットへの
接続に必要な嵌合代に設定されていることを特徴とする
前記請求項6に記載の排水ソケットである。
【0015】本発明が採用した請求項8の手段は、位置
決めスペーサはアジャスター管部に外嵌装着される半円
筒形状部を有することを特徴とする前記請求項6又は7
に記載の排水ソケットである。
【0016】本発明が採用した請求項9の手段は、便器
の排水口へ接続されて排水口真下の床面へ固定される便
器部ソケットと、排水フランジ側へ接続されてこれに固
定されるフランジ部ソケットと、これらの便器部ソケッ
トとフランジ部ソケットとの間を連通接続するアジャス
ター管部とから成る排水ソケットを用いた便器の施工方
法であって、便器部ソケットの床面への取付部分と建物
躯体の後壁面との間に位置決めスペーサを配置して便器
部ソケットを床面へ固定し、フランジ部ソケットの前端
面に便器固定用部材をあてがってその位置決めを行って
床面へ固定し、然る後に、前記位置決めスペーサを排水
フランジのボルト孔へ挿通し、その時の位置決めスペー
サの一端面側でアジャスター管部を切断して不要部分を
切除し、更にフランジ部ソケットを前記アジャスター管
部の切断側端面へ外嵌装着すると共に、排水フランジの
ボルトへ固定し、最後に便器の排水口を便器部ソケット
の流入口側へ内嵌挿通して便器本体の所定箇所を床面へ
固定するようにしたことを特徴とする便器の施工方法で
ある。
【0017】更にまた、本発明が採用した請求項10の
手段は、便器の排水口へ接続されて排水口真下の床面へ
固定される便器部ソケットと、排水フランジ側へ接続さ
れてこれに固定されるフランジ部ソケットと、これらの
便器部ソケットとフランジ部ソケットとの間を連通接続
するアジャスター管部とから成る排水ソケットを用いた
便器の施工方法であって、便器部ソケットの床面への取
付部分と建物躯体の後壁面との間に位置決めスペーサを
配置した状態でフランジ部ソケットの前端面に便器固定
用部材をあてがってその位置決めを行って床面へ固定
し、然る後に、便器部ソケットとアジャスター管部とを
平行移動させて排水フランジの隣位へ並列配置すると共
に、フランジ部ソケットを排水フランジのボルトへ固定
し、その状態でフランジ部ソケットに設けた目印の位置
でアジャスター管部を切断して不要部分を切除し、前記
スペーサを便器部ソケットから取り除くと共に、アジャ
スター管部の切断した端面側をフランジ部ソケットへ嵌
合装着して便器部ソケットを床面へ固定し、最後に便器
の排水口を便器部ソケットの流入口側へ内嵌挿通して便
器本体の所定箇所を床面へ固定するようにしたことを特
徴とする便器の施工方法である。
【0018】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の構成を図面に示
す発明の実施の形態に基づいて説明すると次の通りであ
る。図1乃至図3は本発明の一実施の形態に係るもので
あり、図1の図(a)は排水ソケット1の平面図、図
(b)は同縦断面図、図2の図(a)〜図(e)は施工
要領を説明する工程図、図3は施工後の状態を示す縦断
面図である。
【0019】図1の図(a)及び図(b)に示すよう
に、排水ソケット1は、便器本体の排水口へ接続される
便器部ソケット2と、既設の床面の排水フランジへ接続
されるフランジ部ソケット3と、これらの便器部ソケッ
ト2とフランジ部ソケット3とを連通接続するアジャス
ター管部4とから成り、その全長Lは後述する所定の長
さに設定されている。
【0020】便器部ソケット2は、上面側が開口された
有底筒状の本体2aと、床面側へ固定される取付部2b
とを有し、開口面側が便器本体22の排水口23(図3
参照)へ接続される流入口5となっている。また筒状本
体2aの側面には、アジャスター管部4の一端側を外嵌
装着するための流出口6が形成されている。更に、筒状
本体2aの内周面側には、サイホン効果を発生させるた
めのオリフィス7が形成されている。これにより、便器
本体側にオリフィスを形成する必要がなくなり、便器の
製造が極めて簡単である。
【0021】一方、フランジ部ソケット3は、既設の床
面へ固定された排水フランジ8(図2の図(e)参照)
へ接続される流出口9と、アジャスター管部4の他端側
へ外嵌装着される流入口10とを有している。またこの
フランジ部ソケット3の排水フランジ7への取り付け
は、取付用の鍔部11によって行われる。鍔部11は、
排水フランジ8の取付用ボルト12,12(図2の図
(e)参照)と嵌合する長孔13,13を有し、長孔1
3,13は、便器部ソケット2側が切除されてオープン
になっている。
【0022】更に、フランジ部ソケット3の前端面に
は、便器本体固定用の固定部材14と係合するための凸
部15が形成されている。前記固定部材14は、凸部1
5に対応する凹部16を有し、また固定部材14の内周
面側は鍔部10の円弧と同じ曲率に設定され密着するよ
うになされている。
【0023】更にまた、この排水ソケット1は、アジャ
スター管部4に外嵌し得る半円筒状部18aとその両端
側の耳部18bとを備えた位置決めスペーサ18を有し
ている。位置決めスペーサ18は、排水フランジ8の取
付用ボルト12を挿通するためのボルト孔19,19を
有し、このボルト孔19,19の中心線から一端側まで
の寸法Xは、アジャスター管部4の切断端面から排水フ
ランジ8の取付用ボルト12,12を結ぶ中心線までの
寸法と等しくなるように設定されている。
【0024】また位置決めスペーサ18の全幅寸法Y
は、後述する所定寸法に設定されている。なお、この位
置決めスペーサ18は、図2の図(a)に示すように便
器部ソケット2の取付部2bに切断分離可能に一体成形
されていてもよく、また図1の図(a)及び図(b)に
示すように予め別体で成形されていてもよい。
【0025】次に、このように構成された排水ソケット
1を用いた便器の施工方法を、図2の図(a)〜図
(e)を参照して説明する。先ず、図2の図(a)に示
すように、位置決めスペーサ18を、トイレ室の後壁面
20と、便器部ソケット2の床面への取付部2bとの間
に配置し、取付部2bを床面へ固定する。位置決めスペ
ーサ18が取付部2bと一体成形されている場合には、
別途に配置する手間は不要である。
【0026】この位置決めスペーサ18の全幅寸法Y
は、図1に示すスペーサ18をセットした状態でトイレ
室の後壁面20から便器部ソケット2の流入口5の中心
線の位置までの寸法が、新たに設置する便器の洗浄タン
クの背面側から便器本体22の排水口23の中心線まで
の寸法よりも若干大きくなるように設定されている。つ
まり、新しい便器をセットしたときに、洗浄タンクがト
イレ室の後壁面20と干渉しない寸法に設定されてい
る。
【0027】また排水ソケット1は、フランジ部ソケッ
ト3の前端面の位置が、便器固定用部材14の取付位置
となるようにその全長Lが設定されている。従って、便
器固定用部材14は、図(a)に示すスペーサ18をセ
ットした状態で、フランジ部ソケット3の前端面の凸部
15へ凹部16を係合させるだけで、その前後左右方向
の位置決めが自動的になされることになり、この位置で
床面へ固定すればよい。なお、この便器固定用部材14
は、便器本体22の前端側の側壁22aの内面側に位置
することになり、便器本体22の外部側からビス等を螺
子込んで便器本体22の前端側を固定するためのもので
あり、ビス等の頭部は化粧ナット(図示せず)で隠蔽す
ればよい。
【0028】然る後は、図2の図(b)に示すように、
位置決めスペーサ18を取付部2bから分離するか又は
別体である場合にはこれを取り出し、そのボルト孔1
9,19を、古い便器のときから床面へ取り付けられた
ままの既設の排水フランジ8のボルト12,12へ差し
込み、半円筒状部18aをアジャスター管部4に外嵌装
着する。図1の図(a)及び図(b)はこのときの状態
を示すものである。そして、位置決めスペーサ18の便
器部ソケット2側寄りの端面の位置でアジャスター管部
4を切断し、図2の図(c)に示すように、切断した不
要部分と位置決めスペーサ18とを除去する。
【0029】次に、図2の図(d)に示すように、フラ
ンジ部ソケット3を床面スレスレの位置で便器部ソケッ
ト2の方へ水平移動させて、長孔13,13の開口面側
からこれを排水フランジ8の取付用ボルト12,12へ
装着し、同時に流入口10をアジャスター管部4の出口
側端部へ外嵌装着する。そして、最後にフランジ部ソケ
ット3の鍔部11を排水フランジ8の取付用ボルト1
2,12へ螺着したナットで締結すればよい。なお、フ
ランジ部ソケット3の下面側にはパッキン21(図2の
図(e)参照)が装着されており、排水フランジ8との
間のシールを行うようになっている。
【0030】而して、フランジ部ソケット3をアジャス
ター管部4と接続し、排水フランジ8側へ固定する場合
にあって、便器部ソケット2の取付部2bを軟質材で成
形した場合には、図2の図(e)に示すように、取付部
2bの可撓性を利用し、アジャスター管部4の切断端面
側へ先にフランジ部ソケット3の流入口10側を外嵌装
着し、その後に、フランジ部ソケット3の鍔部11を排
水フランジ8へ固定するようにすることも可能である。
【0031】このようにして排水ソケット1を床面へ取
り付け、排水フランジ8と接続した後は、図3に示すよ
うに、便器本体22を準備し、その排水口23を便器部
ソケット2の流入口5側へ差し込んで排水ソケット1を
便器側へ連通接続させる。そして、便器本体22の後部
両側面を床面へボルト固定し、また前端側の側壁22a
をビスを用いて床面へ固定した固定用部材14へ連結す
ればよい。然る後は、便器本体22へ洗浄タンクを載置
固定し、シャワー機器等を取り付ければよい。
【0032】次に、本発明の別の実施の形態に係る排水
ソケット24を用いた便器の施工要領を、図4を参照し
て説明する。この実施の形態にあっては、便器部ソケッ
ト2の取付部2bに一体的に形成された位置決めスペー
サ25を、細幅板状部材で形成している。またフランジ
部ソケット3には、所定の目印が刻印若しくは切欠等に
より表示されている。その他の構成並びに位置決めスペ
ーサ25と排水ソケット24の寸法関係等は、前述した
図1〜図3に示す実施の形態の場合と同じである。
【0033】而して、この実施の形態における便器の施
工方法は、先ず、図4の図(a)に示すように、排水フ
ランジ8の中心を通る線上において、壁面20に位置決
めスペーサ25をあてがって排水ソケット1の全体を配
置し、この状態でフランジ部ソケット3の前端面に便器
固定用部材14をあてがってその位置でこれを床面へ固
定する。
【0034】次に、図(b)に示すように、アジャスタ
ー管部4をフランジ部ソケット3から抜き出し、位置決
めスペーサ25を壁面20にあてがったままの状態で便
器部ソケット2及びアジャスター管部4を排水フランジ
8の隣位へ平行移動させ、これに並列配置しておく。そ
して、フランジ部ソケット3の長孔13を排水フランジ
8の取付用ボルト12へ嵌め込み、締結用のナットでフ
ランジ部ソケット3を固定する。この固定状態におい
て、フランジ部ソケット3に形成した目印は、アジャス
ター管部4の切断位置を示すようになっている。従っ
て、このフランジ部ソケット3に形成した目印を目安と
して隣位に並列配置したアジャスター管部4を切断し、
不要部分を切除すればよい。
【0035】然る後は、図(c)に示すように、位置決
めスペーサ25を折損する等して取付部2bから取り除
き、アジャスター管部4の切断した端面側を接着剤を介
してフランジ部ソケット3の筒状接続部へ内嵌装着す
る。そして、便器部ソケット2の取付部2bを床面へ固
定する。
【0036】最後に、図3に示す実施の形態の場合と同
じように、便器本体22を準備し、その排水口23を便
器部ソケット2の流入口5側へ差し込んで排水ソケット
24を便器側へ連通接続させればよい。そして、便器本
体22の後部両側面を床面へボルト固定し、また前端側
の側壁22aをビスを用いて床面へ固定した固定用部材
14へ連結する。然る後は、便器本体22へ洗浄タンク
を載置固定し、シャワー機器等を取り付けるようにす
る。
【0037】この実施の形態では、位置決めスペーサ2
5として細幅板状のものを用いることができるので、位
置決め等に際し、排水ソケット24の全体の取扱いが極
めて便利である。
【0038】
【発明の効果】以上説明したように本発明にあっては、
既設の古い便器に代えて新しい便器を設置するに際し、
排水口の位置が異なる場合に、型紙等を用いることなく
排水ソケットの設置位置を決定することができ、型紙が
不要である。また位置決めスペーサを利用してアジャス
ター管部の切断位置の割り出しを行うことができ、従来
のように寸法を測定するという煩わしい作業が全く不要
である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る排水ソケットの全体を示すもので
あり、図(a)は平面図、図(b)は縦断面図である。
【図2】本発明に係る排水ソケットの施工時の各工程を
示すものであり、図(a)〜図(d)は各工程の平面
図、図(e)は縦断面図である。
【図3】本発明に係る排水ソケットを用いて便器本体を
施工した場合を示す縦断面図である。
【図4】本発明の別の実施の形態に係る排水ソケットの
施工時の各工程を示すものであり、図(a)〜図(c)
は各工程における平面図である。
【符号の説明】
1…排水ソケット 2…便器部ソケット 3…フランジ部ソケット 4…アジャスター管
部 7…オリフィス 8…排水フランジ 12…取付用ボルト 13…長孔 14…便器固定用部材 15…凸部 16…凹部 18…位置決めスペ
ーサ 19…ボルト孔 20…トイレ室後壁
面 22…便器本体 23…排水口 24…排水ソケット 25…位置決めスペ
ーサ

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】便器の排水口と、床面側へ固定された下水
    等へ連通する排水フランジとを連通接続する排水ソケッ
    トであって、便器の排水口へ接続されて排水口真下の床
    面へ固定される便器部ソケットと、排水フランジ側へ接
    続されてこれに固定されるフランジ部ソケットと、これ
    らの便器部ソケットとフランジ部ソケットとの間を連通
    接続するアジャスター管部とから成り、便器部ソケット
    の排水口中心線からフランジ部ソケットの前端面までの
    寸法は、便器本体の排水口中心線から便器本体の前端の
    側壁面を床面へ固定する固定部材までの寸法であること
    を特徴とする排水ソケット。
  2. 【請求項2】便器部ソケットの流路内壁面の一部には、
    サイホン発生用のオリフィスが形成されていることを特
    徴とする請求項1に記載の排水ソケット。
  3. 【請求項3】便器の排水口と、床面側へ固定された下水
    等へ連通する排水フランジとを連通接続する排水ソケッ
    トであって、便器の排水口へ接続されて排水口真下の床
    面へ固定される便器部ソケットと、排水フランジ側へ接
    続されてこれに固定されるフランジ部ソケットと、これ
    らの便器部ソケットとフランジ部ソケットとの間を連通
    接続するアジャスター管部とから成り、フランジ部ソケ
    ットの前端面には、便器本体の前端の側壁面を床面へ固
    定する固定部材との係合部が形成されていることを特徴
    とする排水ソケット。
  4. 【請求項4】便器の排水口と、床面側へ固定された下水
    等へ連通する排水フランジとを連通接続する排水ソケッ
    トであって、便器の排水口へ接続されて排水口真下の床
    面へ固定される便器部ソケットと、排水フランジ側へ接
    続されてこれに固定されるフランジ部ソケットと、これ
    らの便器部ソケットとフランジ部ソケットとの間を連通
    接続するアジャスター管部とから成り、フランジ部ソケ
    ットの取付用鍔部は、排水フランジのボルト用孔の部分
    から便器部ソケット寄りの半分が切除されていることを
    特徴とする排水ソケット。
  5. 【請求項5】便器の排水口と、床面側へ固定された下水
    等へ連通する排水フランジとを連通接続する排水ソケッ
    トであって、便器の排水口へ接続されて排水口真下の床
    面へ固定される便器部ソケットと、排水フランジ側へ接
    続されてこれに固定されるフランジ部ソケットと、これ
    らの便器部ソケットとフランジ部ソケットとの間を連通
    接続するアジャスター管部とから成り、便器部ソケット
    の床面への取付部分が軟質材で形成されているを特徴と
    する排水ソケット。
  6. 【請求項6】便器の排水口と、床面側へ固定された下水
    等へ連通する排水フランジとを連通接続する排水ソケッ
    トであって、便器の排水口へ接続されて排水口真下の床
    面へ固定される便器部ソケットと、排水フランジ側へ接
    続されてこれに固定されるフランジ部ソケットと、これ
    らの便器部ソケットとフランジ部ソケットとの間を連通
    接続するアジャスター管部とから成り、便器部ソケット
    の床面への取付部分には、壁面からの設置位置を設定す
    るための位置決めスペーサが切断分離可能に接続されて
    いることを特徴とする排水ソケット。
  7. 【請求項7】位置決めスペーサは、排水フランジのボル
    トへ挿通される嵌合孔を有し、該嵌合孔から位置決めス
    ペーサの一端面までの寸法はアジャスター管部のフラン
    ジ部ソケットへの接続に必要な嵌合代に設定されている
    ことを特徴とする前記請求項6に記載の排水ソケット。
  8. 【請求項8】位置決めスペーサはアジャスター管部に外
    嵌装着される半円筒形状部を有することを特徴とする前
    記請求項6又は7に記載の排水ソケット。
  9. 【請求項9】便器の排水口へ接続されて排水口真下の床
    面へ固定される便器部ソケットと、排水フランジ側へ接
    続されてこれに固定されるフランジ部ソケットと、これ
    らの便器部ソケットとフランジ部ソケットとの間を連通
    接続するアジャスター管部とから成る排水ソケットを用
    いた便器の施工方法であって、便器部ソケットの床面へ
    の取付部分と建物躯体の後壁面との間に位置決めスペー
    サを配置して便器部ソケットを床面へ固定し、フランジ
    部ソケットの前端面に便器固定用部材をあてがってその
    位置決めを行って床面へ固定し、然る後に、前記位置決
    めスペーサを排水フランジのボルト孔へ挿通し、その時
    の位置決めスペーサの一端面側でアジャスター管部を切
    断して不要部分を切除し、更にフランジ部ソケットを前
    記アジャスター管部の切断側端面へ外嵌装着すると共
    に、排水フランジのボルトへ固定し、最後に便器の排水
    口を便器部ソケットの流入口側へ内嵌挿通して便器本体
    の所定箇所を床面へ固定するようにしたことを特徴とす
    る便器の施工方法。
  10. 【請求項10】便器の排水口へ接続されて排水口真下の
    床面へ固定される便器部ソケットと、排水フランジ側へ
    接続されてこれに固定されるフランジ部ソケットと、こ
    れらの便器部ソケットとフランジ部ソケットとの間を連
    通接続するアジャスター管部とから成る排水ソケットを
    用いた便器の施工方法であって、便器部ソケットの床面
    への取付部分と建物躯体の後壁面との間に位置決めスペ
    ーサを配置した状態でフランジ部ソケットの前端面に便
    器固定用部材をあてがってその位置決めを行って床面へ
    固定し、然る後に、便器部ソケットとアジャスター管部
    とを平行移動させて排水フランジの隣位へ並列配置する
    と共に、フランジ部ソケットを排水フランジのボルトへ
    固定し、その状態でフランジ部ソケットに設けた目印の
    位置でアジャスター管部を切断して不要部分を切除し、
    前記スペーサを便器部ソケットから取り除くと共に、ア
    ジャスター管部の切断した端面側をフランジ部ソケット
    へ嵌合装着して便器部ソケットを床面へ固定し、最後に
    便器の排水口を便器部ソケットの流入口側へ内嵌挿通し
    て便器本体の所定箇所を床面へ固定するようにしたこと
    を特徴とする便器の施工方法。
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