JPH05171672A

JPH05171672A - 小便器

Info

Publication number: JPH05171672A
Application number: JP33920391A
Authority: JP
Inventors: Hidekazu Murabayashi; 英和村林
Original assignee: Matsushita Electric Works Ltd
Current assignee: Panasonic Electric Works Co Ltd
Priority date: 1991-12-24
Filing date: 1991-12-24
Publication date: 1993-07-09
Anticipated expiration: 2014-01-06
Also published as: JP2843697B2

Abstract

(57)【要約】【目的】施工および点検、修理等が容易で、しかも外
観意匠性にも優れた自動水洗式の小便器を提供する。【構成】上部前面に人体感知センサー１９を有し、ボ
ウル６面の吐水孔９へ洗浄水を供給する給水管５を内蔵
する小便器１であって、給水管５の開閉部材１５と、こ
の開閉部材１５を、上記人体感知センサー１９の信号に
よって制御する制御回路装置１７とを、ボウル６面裏側
下方の隙１６内に有し、給水管５の開閉部材１５および
制御回路装置１７の点検のための点検パネル２０を側面
下方に備えてなる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この発明は、小便器に関するもの
である。さらに詳しくは、この発明は、公衆トイレ等の
小便器として有用な、施工および点検、修理等が容易
で、外観意匠性にも優れた、自動水洗式の小便器に関す
るものである。

【０００２】

【従来の技術】従来より、男性用トイレルームには様々
な構造と意匠からなる種々の小便器が備えられており、
たとえば図５に示したような、洗浄操作用のフラッシュ
ボタン（ア）を有する小便器（イ）が知られている。し
かしながら、このような小便器（イ）は、公衆トイレ等
に用いた場合には、不特定多数の人間がフラッシュボタ
ン（ア）に触れるため、その衛生面に問題があった。こ
のため、最近では、フラッシュボタン（ア）の代りに、
図６に例示したような人体感知センサー（ウ）を小便器
の上部壁面に配設した自動水洗式の小便器（エ）が普及
してきている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の自動水洗式の小便器（エ）の場合には、人体
感知センサー（ウ）を壁面に埋め込んで取付けるため
に、その施工には、たとえば左管、タイル、配管、電気
等の多くの工程が介在し、多大な労力と時間を必要とし
た。また、たとえば壁面のタイル目地（オ）等の仕上が
り外観は、現場の労働者の技術に依存することが多かっ
た。

【０００４】そこで、このような自動水洗式小便器の現
場施工性を向上させるものとして、たとえば図７に例示
したような小便器が提案されている。この小便器（カ）
は、小便器本体（キ）と、この小便器本体（キ）の背面
に一体化したボックス（ク）とからなっており、ボック
ス（ク）の上部前面に人体感知センサー（ウ）を備え、
その内部空間に、センサー（ウ）と連通する回路部
（ケ）やフラッシュバルブ（コ）等を配設している。こ
のため、この小便器（カ）は、そのボックス（ク）を壁
面（サ）に固定すればよく、面倒な作業をすることな
く、比較的容易に自動水洗式の小便器を施工することが
可能である。

【０００５】しかしながら、このような改良された小便
器（カ）の場合にも、ボックス（ク）内部の回路部
（ケ）やフラッシュバルブ（コ）等の点検パネル（シ）
が正面に位置するため、その使用時に目障りであること
や、この点検パネル（シ）に加え、排水管（ス）の点検
パネル（セ）および給水管（ソ）の点検パネル（タ）
を、それぞれ別々の位置に設けているため、修理や点検
作業等のメンテナンスが面倒であるなどの欠点があっ
た。

【０００６】この発明は、以上の通りの事情に鑑みてな
されたものであり、従来の自動水洗式の小便器の欠点を
解消し、施工容易であることはもとより、各種部材のメ
ンテナンスを一括して行なうことができ、しかもそのた
めの点検パネルが人目につきにくい位置に存在する新し
い小便器を提供することを目的としている。

【０００７】

【課題を解決するための手段】この発明は、上記の課題
を解決するものとして、上部前面に人体感知センサーを
有し、ボウル面の吐水孔へ洗浄水を供給する給水管を内
蔵する小便器であって、給水管の開閉手段と、この開閉
手段を上記人体感知センサーの信号によって制御する制
御回路装置とを、ボウル面裏側下方の空隙内に配置し、
給水管の開閉手段部材と制御回路装置の点検のための点
検パネルを側面下方に備えてなることを特徴とする小便
器を提供する。

【０００８】

【作用】この発明の小便器は、その上部前面に配設した
人体感知センサーに連通する回路部やフラッシュバルブ
等の給水制御部材、さらには内蔵する給水管の接続部等
を、すべてボウル面裏側下方にまとめて配置しているた
め、これらの点検、修理等をこのまとめられた位置にあ
る点検パネルから行なうことができる。また、この点検
パネルの位置は人目につきにくいため、小便器の外観意
匠性も良好である。

【０００９】

【実施例】以下、添付した図面に沿って実施例を示し、
この発明の小便器についてさらに詳しく説明する。図１
（ａ）（ｂ）は、各々この発明の一実施例を示した側断
面図および側面図である。

【００１０】たとえばこの図１（ａ）（ｂ）に例示した
ように、小便器（１）は、その背面を壁面（２）に当接
し、底部を床面（３）に固定する、いわゆるストール型
小便器でとし、図１（ａ）に示したように床面（３）の
給水配管（４）に接続した給水管（５）をボウル（６）
の背面（７）と壁面（２）との間に配管し、ボウル
（６）周囲のリム（８）に設けた吐水孔（９）から洗浄
水を噴出させ、汚水を洗い流して、わん型トラップ（１
０）をかぶせた排水口（１１）から床面（３）の排水配
管（１２）へと排水するようにしている。

【００１１】床面（３）の給水配管（４）と小便器
（１）内の給水管（５）との接続部には、給水フィルタ
ー（１３）、止水栓（１４）および電磁弁（１５）が設
けられており、これらは、ボウル（６）の背面（７）
と、壁面（２）および床面（２）によって構成される空
隙（１６）に備えられている。さらにこの空隙（１６）
には、制御回路装置（１７）とそのバッテリー（１８）
を備ており、この制御回路装置（１７）は、小便器
（１）の上部前面に配設した人体感知センサー（１９）
からの信号により電磁弁（１５）の開閉を制御してい
る。

【００１２】そしてこの小便器（１）は、図１（ｂ）に
示したように、空隙（１６）に対応する側面に、点検パ
ネル（２０）を配設しているため、これを開ければ、こ
の小便器（１）の自動洗浄システムを制御する部材およ
び装置を一括して点検、修理することができる。なお、
この図１に例示したストール型の小便器（１）を床面
（３）に固定するためには、たとえば図２にその斜視図
を例示したような取付部材（２１）が利用できる。

【００１３】この取付部材（２１）は、小便器（１）の
排水口（１１）に対応する開口部（２２）と、床面
（３）の給水配管（４）を立ち上げるための開口部（２
３）とを有し、開口部（２２）の下方には床面（３）の
排水管（１２）に挿入する立ち上げ部（２４）を延設し
てもいる。さらに、表面には、小便器（１）の底面を固
定するボルト（２５）を立設している。

【００１４】この取付部材（２２）は、その端縁部（２
６）を壁面（２）に当接させて、立ち下げ部（２４）を
排水配管（１２）に挿入し、開口部（２３）から給水配
管（４）を立ち上げた状態で、木ネジ穴（２７）に木ネ
ジを打ち込んで床面（３）に固定し、裏面の所定の位置
に設けた固定用穴にこの取付部材（２２）のボルト（２
５）を挿入するように小便器（１）を取りつければ、そ
の排水口（１１）および給水管（５）を、各々、床面
（３）の排水配管（１２）および給水配管（４）に正確
に接続することができる。

【００１５】図３（ａ）（ｂ）は、各々、この発明の別
の実施例を示した側断面図および側面図である。この小
便器（２８）は、壁掛式のものであり、上部前面に設け
た人体感知センサー（１９）の信号に応じて、壁面
（２）の給水配管（４）から、小便器内の給水管（５）
を介して、リム（８）に洗浄水を供給し、その吐水孔
（９）から洗浄水を噴出してボウル（６）内の汚水とと
もに、壁面（２）の排水配管（１２）へと排水するよう
になっている。

【００１６】この小便器（２８）も、図１に例示したス
トール型の小便器（１）と同様に、給水管の電磁弁（１
５）等と、これを制御する制御回路装置（１７）とを、
小便器内の空隙（１６）に配設しているが、この小便器
（２８）の場合には、これらをボウル（６）の裏側に左
右振り分けて配設しており、図３（ｂ）に示したよう
に、右側面の点検パネル（２０）からは、給水管（５）
の接続部材であるフィルター（１３）、止水栓（１４）
および電磁弁（１５）を点検、修理することができる。
また、制御回路装置（１７）は、左側面の点検パネルか
らみることができる。

【００１７】このように、この小便器（２８）は、スト
ール型に比べ本体が小さいため、点検パネル（２０）を
左右側面に設けることにより、その大きさを小さくし
て、目立ちにくくしている。なお、この小便器（２８）
も、図４に示したような取付部材（２９）を、予め壁面
（２）に配設することによって、容易かつ正確に取付け
施工することができる。

【００１８】もちろんこの発明は、以上の例によって限
定されるものではなく、細部については様々な態様が可
能であることは言うまでもない。

【００１９】

【発明の効果】以上詳しく説明した通り、この発明によ
って、施工および点検、修理等が容易で、しかも外観意
匠性にも優れた自動水洗式の小便器が提供される。

【図面の簡単な説明】

【図１】（ａ）（ｂ）各々は、この発明の一実施例を示
した側断面図および側面図である。

【図２】図１に例示した小便器の取付部材を例示した斜
視図である。

【図３】（ａ）（ｂ）各々は、この発明の別の実施例を
示した側断面図および側面図である。

【図４】図３に例示した小便器の取付部材を例示した斜
視図である。

【図５】従来の水洗式小便器を例示した斜視図である。

【図６】従来の自動水洗式小便器を例示した斜視図であ
る。

【図７】従来の別の自動水洗式小便器を例示した斜視図
である。

【符号の説明】

１小便器２壁面３床面４給水配管５給水管６ボウル７背面８リム９吐水孔１０わん型トラップ１１排水口１２排水配管１３フィルター１４止水栓１５電磁弁１６空隙１７制御回路装置１８バッテリー１９人体感知センサー２０点検パネル２１取付金具２２，２３開口部２４立ち下げ部２５ボルト２６端縁部２７木ネジ穴２８小便器２９取付部材

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】上部前面に人体感知センサーを有し、ボ
ウル面の吐水孔へ洗浄水を供給する給水管を内蔵する小
便器であって、給水管の開閉部材と、この開閉部材を上
記人体感知センサーの信号によって制御する制御回路装
置とを、ボウル面裏側下方の空隙内に配置し、給水管の
開閉部材と制御回路装置の点検のための点検パネルを側
面下方に備えてなることを特徴とする小便器。