JPS589460Y2

JPS589460Y2 - 配線ボックス類の取付け固定金具

Info

Publication number: JPS589460Y2
Application number: JP1979133142U
Authority: JP
Inventors: 村上陽一
Original assignee: 株式会社ブレスト工業研究所
Priority date: 1979-09-26
Filing date: 1979-09-26
Publication date: 1983-02-21
Also published as: JPS5651419U

Description

【考案の詳細な説明】この考案は配線ボックス類の取付は固定金具に係り、ア
ウトレットボックスの如きコンクリート躯体中に埋込ま
れる配線ボックス類を、床、壁等のコンクリート打込工
事が完了するまで仮枠パネルの所定位置に締付固定でき
るようにし、しかも締付固定する取付ボルトを仮枠パネ
ルに貫挿した後でのこれと配線ボックス類とのネジ込み
連繋作業の容易化を図り、また工事完了後は取外して反
覆使用を可能とさせると共に、取扱いが簡便なるように
した配線ボックス類の取付は固定金具に関するものであ
る。

しかして、本出願人は、実公昭４５−１８９９０号公報
、更には実公昭５１−４６３３５号公報にあるように、
コンクリ−１４体中に埋込まれるアウトレットボックス
、スイッチボックス、コンセントボックス等の如き配線
ボックス類を、コンクリート打込工事に先立ち、仮枠パ
ネルを貫通させる締付ボルトを利用して仮枠パネルにネ
ジ止めすることで締付固定する取付は固定金具を提供し
た。

しかし乍ら、いずれの金具も、棒状の締付ボルトを仮枠
パネルを貫通させ、その前端を、配線ボックス類底壁に
適宜取付けた取付部材にネジ込むことでそれらの連繋を
図ることとするため、締付ボルト前端を取付部材にネジ
込むときの雌ネジ穴を捜すには、この雌ネジ穴が仮枠パ
ネルの裏側に位置するから、極めて困難で、その取付作
業を阻害する一因となっていた。

また、仮枠パネルの構枠後にかかる取付作業を仮枠パネ
ルの表裏で２人１組で実施するも、締付ボルトと雌ネジ
穴との位置合せが困難であることに変りはなかった。

特に、夜間において作業を行なう場合は勿論のこと、１
対の仮枠パネルが相対峙状に構枠されたときでは日中で
もその内側が暗くなるがため、懐中電灯を使用して作業
を実施するも、互いの位置の発見は一層困難なものであ
った。

そこでこの考案は、斜上のような従来存した欠点に鑑み
案出されたもので、後端（こ雄ネジ部が突設された基部
前端に、前方がラッパ状に開口された案内凹所を有する
案内部を連設し、案内凹所奥底壁に雌ネジ穴を形成して
成るガイド体と、埋込まれる配線ボックス類底壁に貫挿
される前記雄ネジ部がネジ込まれる貫通していない雌ネ
ジ穴を有し、配線ボックス類底壁外側面に当接固定され
る取付カバーと、仮枠パネル外側面に当接するナツトが
ネジ止めされ、仮枠パネルを貫挿し、前記案内凹所の雌
ネジ穴にネジ込まれる取付ボルトとを備えたことにより
、それらの欠点の解消に成功したものである。

以下、図面を参照してこの考案の実施例を説明すると次
の通りである。

図において示される符号１はガイド体であり、後端に雄
ネジ部２が突設された基部３前端に、前方がラッパ状に
開口された案内凹所４を有する案内部５を連設し、案内
凹所４奥底壁に酸ネジ穴６を形成して成るものである。

このガイド体１全体は、その前端から後端に至る長さが
コンクリート躯体中に埋込まれるべきアウトレットボッ
クス、スイッチボックス、コンセントボックス等の如き
配線ボックス類Ｂの深さより、またその最大径が配線ボ
ックス類Ｂの内法幅員より夫々大きくはないものとしで
ある。

図示例における基部３は円墳状に形成されるが、例えば
案内部５と一体となっているような外形を呈するように
する等、その外形はこれに限定されないことは勿論であ
り、その後端面は、雄ネジ部２が後述する取付カバー９
の酸ネジ穴１０にネジ込まれるとき、取付カバー９面に
或は配線ボックス類Ｂの底壁１９内側面に当接させるも
のとしてあり、そうすることでネジ止め状態の安定性を
図ることは極めて好ましい。

また、案内凹所４形状は第１図乃至第３図に示すように
円錐形とするも、第４図に示すように椀形とするも、い
ずれも任意であり、開目端径が大きく奥深部に至るに伴
ない次第に小径となって雄ネジ穴６開目端になめらかに
連続するような凹状に形成されれば足りる。

一方、ガイド体１自体は、第１図及び第２図、第４図に
おいては雄ネジ部２、基部３、案内部５を一体に、例え
ば鋳物等にて形成された例が示されているが、第３図に
示すように、雄ネジ部２と基部３とを金属にて一体に形
成し、これとは別体に例えば合成樹脂にて形成した案内
部５を、案内部５後部分に形成したスリット付取付筒７
にて基部３前部分に形成した小径取付突体８に嵌合する
ことで、組立構成するもよい。

後者の場合によると、コンクリート圧等が後述する取付
ボルト１６を介して負荷される酸ネジ穴６を有する基部
３を堅牢で耐荷重性に優れたものとさせると共に、取付
ボルト１６を案内させる案内部５素材は安価なものとな
るから、全体のコスト低減を図ることが可能である。

酸ネジ穴６は、案内部５自身の底部分に形成されるも、
基部３自身に形成されるも、更には両者５．３にわたっ
て形成されるも、いずれも任意であり、案内凹所４深奥
部分にその開口端が位置されている。

９は取付カバーであり、埋込まれる前記配線ボックス類
Ｂの底壁１９に貫挿される前記雄ネジ部２がネジ込まれ
る貫通していない酸ネジ穴１０を有し、底壁１９外側面
に当接固定されるものである。

図示例における取付カバー９の具体的構造は雌ネジ孔が
開穿された稍肉厚の置版１１に、雌ネジ孔を覆う膨出状
の種部分１２を有するカバー薄鈑１３を、このカバー薄
鈑１３に突成した係合爪１４にて置版１１に切欠された
切欠部分１５に係合させて、重畳一体化せしめて成り、
係合爪１４を配線ボックス類Ｂの底壁１９に開穿した取
付小孔２０に係合折曲させることで、底壁１９外側面に
当接配置させるものとしである。

かかる構造を採用することにより、貫通していない酸ネ
ジ穴１０の形成が容易となり、底壁１９に対する当接固
定作業も容易に行なえる利点がある。

１６は取付ボルトであり、壁、床等のコンクリート躯体
を構築すべく適宜構枠される仮枠パネルＰ外側面に当接
するナツト１７がネジ止めされ、仮枠パネルＰに開穿さ
れた貫通孔２１を貫挿し、前記案内凹所４の酸ネジ穴６
にネジ込まれるようにしである。

尚、１８はナツト１７と仮枠パネルＰ外側面との間に介
在される座金である。

次に、これが使用を説明するに、コンクリート躯体中に
埋込まれる各種の配線ボックス類Ｂの底壁１９に、その
外側面に当接させて取付カバー９を固定し、配線ボック
ス類Ｂの内側でガイド体１をその雄ネジ部２Ｇこて酸ネ
ジ穴１０にネジ込むことにより、配線ボックス類Ｂに取
付カバー９、ガイド体１を取付けておく。

一方、既定の設計に従い埋込まれるべき位置に対応して
仮枠パネルＰに開穿させた貫通孔２１に取付ボルト１６
を貫挿せしめてその後端を仮枠パネルＰ内側へ突出させ
、開口がわを仮枠パネルＰがわにして前記配線ボックス
類Ｂを配置し、ガイド体１の酸ネジ穴６に取付ボルト１
６後端がネジ込まれるよう案内凹所４内側面をガイドと
して位置合せを行ない、取付ボルト１６とガイド体１と
をネジ止めさせる。

次いで、取付ボルト１６にネジ止めしたナツト１７を仮
枠パネルＰ外側面に圧止状に当接せしめ、配線ボックス
類Ｂをその開口がわが仮枠パネルＰ内側面に圧接される
よう引き寄せ、緊締固定するものである。

しかして、コンクリート材を打ち込むも、配線ボックス
類Ｂはその固定位置がずれることは全くなく、コンクリ
ート圧に耐えてしっかりと固定されるのである。

次に、このコンクリート材が適宜凝固した後、ナツト１
７の取外し、仮枠パネルＰの脱型、取付ボルト１６、更
にはガイド体１の取外し等にて各部材を取除くことによ
り、配線ボックス類Ｂの埋込固定作業を完了するもので
ある。

したがって、仮枠パネルＰ（こ貫挿した取付ボルト１６
と、ガイド体１の雌ネジ穴６との位置合せは、案内部５
に開口形成させたラッパ状の案内凹所４の内側面に沿っ
て移動させるだけで取付ボルト１６後端は雄ネジ穴６開
目端に導かれるから極めて容易に行なうことができ、そ
のままネジ止め作業を実施することが可能である。

しかも、案内凹所４は前方がラッパ状に開口されている
ため、案内凹所４内側面のいずれかの部位に取付ボルト
１６後端が接するのみで正確な位置合せを担保でき、そ
の発見を容易なものとして作業能率を飛躍的に向上させ
るのである。

また、ガイド体１自体は、基部３後端に突設された酸ネ
ジ部２が配線ボックス類Ｂの底壁１９に貫挿され、底壁
１９外側面に当接固定した取付カバー９の雌ネジ穴１０
にネジ込まれることで、取付カバー９と結合されるから
、両者１，９が離反されることはなくその一体性は担保
される。

そればかりでなく、取付ボルト１６とガイド体１とがネ
ジ止め結合され、しかもナツト１７による玉止作用が取
付ボルト１６、ガイド体１、取付カバー９を介して配線
ボックス類Ｂを仮枠パネルＰに強固に引き寄せるから、
緊締固定力は強大であり、打ち込まれるコンクリート圧
によっても脱落せず、また取付カバー９の雌ネジ穴１０
は貫通されていないこととも相俟ち、配線ボックス類Ｂ
内にコンクリート材が侵入することもない。

しかも、取付ボルト１６は１本のみの使用で仮枠パネル
Ｐに配線ボックス類Ｂを緊締固定でき、仮枠パネルＰに
開穿する貫挿孔２１は１個で済み仮枠パネルＰの損傷を
格段に減少せしめる副次的な経済上の利点も得られる。

更には、埋込固定作業完了後は、配線ボックス類Ｂ内に
配置したガイド体１、取付ボルト１６は取外してしまう
ので、再度何回でも反覆して使用可能であると共に、配
線ボックス類Ｂ内には余分な突起物がなく、空間容積は
充分に確保されるから配線作業の邪魔にならず、極めて
便利である。

以上説明したようにこの考案によれば、コンクリート躯
体中に埋込まれる配線ボックス類を、コンクリート材打
込工事が完了するまで仮枠パネルの所定位置にしっかり
と固定保持しておくことができ、しかも配線ボックス類
に固定した取付カバーにネジ止めしたガイド体のラッパ
状案内凹所が取付ボルト後端を雌ネジ穴に速やかに案内
させ、その位置合せを容易にするが故に、仮枠パネルを
貫挿させる取付ボルトと配線ボックス類との連繋作業を
極めて簡易に実施することができ、更には埋込作業の完
了後は取外して反覆使用を可能とさせると共に、取扱い
が簡便であるばかりでなく構造簡単で安価に提供できる
等の実用上極めて有益な効果を奏するものである。

【図面の簡単な説明】

図面はこの考案の実施例を示すもので、第１図は一部切
欠分解斜視図、第２図は使用状態の一部切欠側面図、第
３図及び第４図は夫々別の実施例におけるガイド体の断
面図である。Ｂ・・・配線ボックス類、Ｐ・・・仮枠パネル、１・・
・ガイド体、２・・・雄ネジ部、３・・・基部、４・・
・案内凹所、５・・・案内部、６・・・雌ネジ穴、７・
・・取付筒、８・・・取付突体、９・・・取付カバー
１０・・・雌ネジ穴、１１・・・置版、１２・・・種部
分、１３・・・カバー薄鈑、１４・・・係合爪、１５・
・・切欠部分、１６・・・取付ボルト、１７・・・ナツ
ト、１８・・・座金、１９・・・底壁、２０・・・取付
小孔、２１・・・貫挿孔。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

後端に雄ネジ部が突設された基部前端に、前方がラッパ
状に開口された案内凹所を有する案内部を連設し、案内
凹所奥底壁に雌ネジ穴を形成して成るガイド体と、埋込
まれる配線ボックス類底壁に貫挿される前記雄ネジ部が
ネジ込まれる貫通していない雌ネジ穴を有し、配線ボッ
クス類底壁外側面に当接固定される取付カバーと、仮枠
パネル外側面に当接するナツトがネジ止めされ、仮枠パ
ネルを貫挿し、前記案内凹所の雌ネジ穴にネジ込まれる
取付ボルトとを備えたことを特徴とする配線ボックス類
の取付は固定金具。